降誕劇
降誕劇︵こうたんげき、英: Nativity play︶、またはクリスマス・ページェント︵英: Christmas pageant︶は、キリストの降誕の一連の物語について演じる宗教劇で、キリスト教劇のひとつ。通例、キリストの誕生祭であるクリスマスに上演される。
児童らによる降誕劇 アメリカ合衆国、オクラホマ州
キリスト教系をはじめとした多くの小学校や、教会学校では、クリスマス休暇が始まる前に降誕劇が上演される。これらの学校における降誕劇は、児童ら人間や天使、動物または小道具の衣装に身を包んだ児童たちによって演じられる。嬰児であるキリストは人形によって表されることが多いが、まれに本物の赤ん坊によって演じられる。児童の両親や祖父母、親戚、教師、教会コミュニティが観客となる。
イギリスの公立小学校では、キリスト教以外の信仰をもつ生徒を包摂する必要性から、より世俗的な劇が求められるようになってきている。このことは、公立小学校における降誕劇の衰退をもたらした。しかしながら、2012年の調査では、公立小学校のうちの20%が伝統的なキリスト降誕劇の上演を計画し、さらに50%が新しい音楽や登場人物を加えて新しくしたクリスマスの劇を上演する意向を持っていることがわかった[7]。