「トルクメニスタン」の版間の差分
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=== 農業 === |
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トルクメニスタンの主産物は小麦、[[種実類|ナッツ]]類(おもに[[ピスタチオ]])、[[ハーブ]]([[薬草]])類である。ピスタチオはもともと[[造林]]用として栽培され、その果実を食用として利用できるため積極的に植林されており、果実は豊作の年で20 - 30トン採取されることがある。同国特産のハーブは[[ヨモギ属|アルテミシア]]と[[マオウ属|エフェドラ]]で、この2つは料理用や薬品の原材料として用いられることが多い。林業にも力を入れており、その主要となっているのは[[人工林|人工造林]]である<ref>{{Cite web|url=http://www.jofca.or.jp/_files/publication/C06.pdf|title=トルクメニスタン[PDF]|publisher=一般社団法人 海外林業コンサルタンツ協会|accessdate=2016-10-03}}</ref>。ただし、環境造林を基本としているので産業造林には特化しておらず、国内の林産業へはあまり揮われていない。 |
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一方で、ソ連時代から綿花栽培を行っている。 |
一方で、ソ連時代から綿花栽培を行っている。しかし[[灌漑農業]]での栽培であるために水資源に乏しいトルクメニスタンでは、綿花を主産物とすることに対し賛否両論となっている面を持つ。さらに、毎年の綿花の収穫作業に、教師や医師を含む1万人以上の公務員と[[児童労働|10~15歳までの児童]]も従事させられており、2016年4月に「アリテルナチブニエ・ノボスチ・トルクメニスタナ(「トルクメニスタンの代替ニュース」の意、AHT)」と「国際労働権利フォーラム([[:en:International Labor Rights Forum|ILRF]])」が[[アメリカ合衆国国土安全保障省]]・[[アメリカ合衆国税関・国境警備局|関税国境警備局]]に告発状を提出した。その結果、2018年5月24日に引渡保留命令(WRO、5月18日付)<ref>{{Cite news|url=https://www.cbp.gov/trade/trade-community/programs-outreach/convict-importations/detention-orders|title=Withhold Release Orders and Findings>TURKMENISTAN(引渡保留命令>トルクメニスタン)||publisher=U.S. Customs and Border Protection(アメリカ合衆国国土安全保障省・関税国境警備局)|date=2018-05-24|accessdate=2019-03-10}}</ref>を公開し、トルクメニスタン産綿と同製品のアメリカへの輸入を禁止した。トルクメニスタン政府は、2017年の綿花の収穫量を110万トンと発表している。作付面積は50万ヘクタール。トルクメニスタンから米国向け輸出額の最大シェア(52.0%、718万ドル)を綿・綿織物などが占める(2017年実績、アメリカ側統計、第三国経由を含まず)<ref>{{Cite news|url=https://www.jetro.go.jp/biznews/2018/05/8e75c1b333f1e70c.html|title=米国政府、トルクメニスタン産綿製品の輸入を禁止(米国、トルクメニスタン))|author=高橋淳|publisher=独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)|date=2018-05-25|accessdate=2019-03-10}}</ref>。 |
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国内消費される食品の多くを輸入に依存しており、[[食料自給率]]の向上が大きな課題となっている。このためトルクメニスタン政府は生産プロセス技術の強化、農業生産システムの改革などによる生産性の向上を目指している。特に食肉および小麦、酪農製品の国内生産拡大を急務と位置づけている。主な輸入先は、ロシア、[[ウクライナ]]、[[ベラルーシ]]、カザフスタン、イラン、トルコ、アゼルバイジャン、インド、パキスタンといった周辺国である<ref name="JETRO 2016.9" />。 |
国内消費される食品の多くを輸入に依存しており、[[食料自給率]]の向上が大きな課題となっている。このためトルクメニスタン政府は生産プロセス技術の強化、農業生産システムの改革などによる生産性の向上を目指している。特に食肉および小麦、酪農製品の国内生産拡大を急務と位置づけている。主な輸入先は、ロシア、[[ウクライナ]]、[[ベラルーシ]]、カザフスタン、イラン、トルコ、アゼルバイジャン、インド、パキスタンといった周辺国である<ref name="JETRO 2016.9" />。 |
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トルクメニスタンは他の中央アジア諸国と比較した場合、鉱物資源に乏しいと言える。たとえば、金属鉱物資源は採掘されていない。 |
トルクメニスタンは他の中央アジア諸国と比較した場合、鉱物資源に乏しいと言える。たとえば、金属鉱物資源は採掘されていない。 |
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ただし有機鉱物資源、特に天然ガスに恵まれている。2018年版[[BP (企業)|BP]]統計<ref name="BP Statistical">{{Cite news|url=https://www.bp.com/content/dam/bp/business-sites/en/global/corporate/pdfs/energy-economics/statistical-review/bp-stats-review-2018-full-report.pdf|title=BP Statistical Review of World Energy (BP統計 世界のエネルギー概要)|format=PDF|publisher=BP|date=2018-08|accessdate=2019-03-11}}</ref>によると、埋蔵量はロシア︵35.0兆㎥、世界シェア約18.1%︶、イラン︵33.2兆㎥、世界シェア約17.2%︶、[[カタール]]︵24.9兆㎥世界、シェア約12.9%︶に次ぐ世界第4位の19.5兆[[立方メートル|㎥]]︵世界シェア約10.1%︶を誇る。2017年時点の天然ガス産出量は約620億㎥であり、これは世界シェアの約1.7%に達する。2014年時点であるが、国内消費は277億㎥、輸出総量は416億㎥︵2014年推計︶とされる。輸出先は中国が最大で277億㎥、次いでロシア︵90億㎥︶、イラン︵65億㎥︶、カザフスタン︵5億㎥︶となっている。2011年、[[イギリス]]のGaffney, Cline and Associatesは、ガルクイヌシュ︵旧南ヨロテン︶ガス田の埋蔵量を13.1兆 - 21.2兆㎥と評価し、世界第2位の規模と見立てた。さらに石油埋蔵量は、トルクメニスタン政府の公式統計では、オンショアで530億トン、[[カスピ海]]オフショアで182.1億トンの716.4億トンとなっている。しかし、BPは2017年末段階で、1億トンの石油埋蔵量を推計しているに過ぎない。なお、これら石油・ガス収入は同資源の開発管理を所管する大統領直轄の炭化水素資源管理利用庁に納められ、80%が大統領、20%が国庫に拠出される<ref name="JETRO 2016.9" />。また、石油生産量は、25.8万バレル/日であり、世界シェアの約0.3%である<ref name="BP Statistical" />。
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ただし、その反面で有機鉱物資源、特に天然ガスに恵まれている。2018年版[[BP (企業)|BP]]統計<ref name="BP Statistical">{{Cite news|url=https://www.bp.com/content/dam/bp/business-sites/en/global/corporate/pdfs/energy-economics/statistical-review/bp-stats-review-2018-full-report.pdf|title=BP Statistical Review of World Energy (BP統計 世界のエネルギー概要)|format=PDF|publisher=BP|date=2018-08|accessdate=2019-03-11}}</ref>によると、埋蔵量はロシア︵35.0兆㎥、世界シェア約18.1%︶、イラン︵33.2兆㎥、世界シェア約17.2%︶、[[カタール]]︵24.9兆㎥世界、シェア約12.9%︶に次ぐ世界第4位の19.5兆[[立方メートル|㎥]]︵世界シェア約10.1%︶を誇る。2017年時点の天然ガス産出量は約620億㎥であり、これは世界シェアの約1.7%に達する。2014年時点であるが、国内消費は277億㎥、輸出総量は416億㎥︵2014年推計︶とされる。輸出先は中国が最大で277億㎥、次いでロシア︵90億㎥︶、イラン︵65億㎥︶、カザフスタン︵5億㎥︶となっている。2011年、[[イギリス]]のGaffney, Cline and Associatesは、ガルクイヌシュ︵旧南ヨロテン︶ガス田の埋蔵量を13.1兆 - 21.2兆㎥と評価し、世界第2位の規模と見立てた。さらに石油埋蔵量は、トルクメニスタン政府の公式統計では、オンショアで530億トン、[[カスピ海]]オフショアで182.1億トンの716.4億トンとなっている。しかし、BPは2017年末段階で、1億トンの石油埋蔵量を推計しているに過ぎない。なお、これら石油・ガス収入は同資源の開発管理を所管する大統領直轄の炭化水素資源管理利用庁に納められ、80%が大統領、20%が国庫に拠出される<ref name="JETRO 2016.9" />。また、石油生産量は、25.8万バレル/日であり、世界シェアの約0.3%である<ref name="BP Statistical" />。
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[[輸出]]額に占める天然ガスの割合は[[2017年]]時点で約83.0%(輸出金額:6,561,439千ドル)であり、原油の割合は約7.8%(輸出金額:615,109千ドル)である<ref>{{cite web|url=https://www.trademap.org/Product_SelProductCountry.aspx?nvpm=1%7c795%7c%7c%7c%7c27%7c%7c%7c4%7c1%7c2%7c2%7c1%7c1%7c1%7c1%7c1|title=List of products at 4 digits level exported by Turkmenistan in 2017 (Mirror)Metadata detailed products in the following category: 27 Mineral fuels, mineral oils and products of their distillation; bituminous substances; mineral waxes(2017年 トルクメニスタンの輸出 第27類 鉱物性燃料及び鉱物油並びにこれらの蒸留物、歴青物質並びに鉱物性ろう )|publisher=International Trade Centre(国際貿易センター)|year=2017|accessdate=2019-03-11}}</ref>。したがって、輸出に占める鉱業セクターの割合は9割に達する。最大の[[天然ガス田]]は{{仮リンク|ガルクヌシュ・ガス田|ru|Газовое месторождение Галкыныш}}であり、このガス田は2013年の夏に[[操業]]を開始した比較的新しい採掘場となっている。なお、[[石炭]]はほとんど採掘されていない。さらに、輸出の大部分を占める天然ガスの輸出先は約99.5%が中国であり、同国への依存がきわめて高い<ref>{{cite web|url=https://www.trademap.org/Country_SelProductCountry.aspx?nvpm=1%7c795%7c%7c%7c%7c2711%7c%7c%7c4%7c1%7c2%7c2%7c1%7c1%7c2%7c1%7c1|title=List of importing markets for the product exported by Turkmenistan in 2017 (Mirror)Metadata Product: 2711 Petroleum gas and other gaseous hydrocarbons(2017年 トルクメニスタンの国別輸先先 2711 石油ガスその他のガス状炭化水素)|publisher=International Trade Centre(国際貿易センター)|year=2017|accessdate=2019-03-11}}</ref>。 |
[[輸出]]額に占める天然ガスの割合は[[2017年]]時点で約83.0%(輸出金額:6,561,439千ドル)であり、原油の割合は約7.8%(輸出金額:615,109千ドル)である<ref>{{cite web|url=https://www.trademap.org/Product_SelProductCountry.aspx?nvpm=1%7c795%7c%7c%7c%7c27%7c%7c%7c4%7c1%7c2%7c2%7c1%7c1%7c1%7c1%7c1|title=List of products at 4 digits level exported by Turkmenistan in 2017 (Mirror)Metadata detailed products in the following category: 27 Mineral fuels, mineral oils and products of their distillation; bituminous substances; mineral waxes(2017年 トルクメニスタンの輸出 第27類 鉱物性燃料及び鉱物油並びにこれらの蒸留物、歴青物質並びに鉱物性ろう )|publisher=International Trade Centre(国際貿易センター)|year=2017|accessdate=2019-03-11}}</ref>。したがって、輸出に占める鉱業セクターの割合は9割に達する。最大の[[天然ガス田]]は{{仮リンク|ガルクヌシュ・ガス田|ru|Газовое месторождение Галкыныш}}であり、このガス田は2013年の夏に[[操業]]を開始した比較的新しい採掘場となっている。なお、[[石炭]]はほとんど採掘されていない。さらに、輸出の大部分を占める天然ガスの輸出先は約99.5%が中国であり、同国への依存がきわめて高い<ref>{{cite web|url=https://www.trademap.org/Country_SelProductCountry.aspx?nvpm=1%7c795%7c%7c%7c%7c2711%7c%7c%7c4%7c1%7c2%7c2%7c1%7c1%7c2%7c1%7c1|title=List of importing markets for the product exported by Turkmenistan in 2017 (Mirror)Metadata Product: 2711 Petroleum gas and other gaseous hydrocarbons(2017年 トルクメニスタンの国別輸先先 2711 石油ガスその他のガス状炭化水素)|publisher=International Trade Centre(国際貿易センター)|year=2017|accessdate=2019-03-11}}</ref>。 |
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=== 航空 === |
=== 航空 === |
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{{Main|トルクメニスタン航空|トルクメニスタンの空港の一覧}} |
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== 科学技術 == |
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{{main|{{仮リンク|トルクメニスタンの科学技術|ru|Наука и технологии Туркмении}}}} |
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トルクメニスタンは、[[インフラストラクチャー|インフラ]]を近代化する取組みの一環として、[[ハイテクパーク|テクノロジーパーク]]を新規開発している。 |
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ソビエト時代に設立された多くの国立研究機関は、新技術の開発ならび国家における優先事項の変化と共に時代遅れな代物となりつつあった。これにより同国は2009年以降、研究所の数を減らし、既存の研究センターをグループ化して設立する計画を打ち立てた。2011年、首都アシガバート付近の地域である{{仮リンク|ビクロバ|ru|Бикрова}}にテクノロジーパークの建設が開始されており、様々な関連施設が統合される予定となっている。また、このテクノパークでは、代替エネルギー ([[太陽光発電|太陽光]]、[[風力発電|風力]])と[[ナノテクノロジー]]の開発に関する研究を実施する運びとされている<ref>{{книга|заглавие=Central Asia. In: UNESCO Science Report: towards 2030|издательство=UNESCO|год=2015|isbn=978-92-3-100129-1|место=Paris|страницы=365—387|ref=Mukhitdinova|язык=en|автор=Mukhitdinova, Nasiba}}</ref>。 |
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== 国民 == |
== 国民 == |
2022年11月5日 (土) 16:43時点における版
- トルクメニスタン
- Türkmenistan
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(国旗) (国章) - 国の標語:なし
- 国歌:Garaşsyz, Bitarap, Türkmenistanyň Döwlet Gimni
独立、中立、トルクメニスタンの国歌 -
公用語 トルクメン語 首都 アシガバート 最大の都市 アシガバート - 政府
-
大統領 セルダル・ベルディムハメドフ 首相 セルダル・ベルディムハメドフ(兼任)[注 1] 人民評議会議長 グルバングル・ベルディムハメドフ 議会議長 グルサット・ママドヴァ - 面積
-
総計 488,000[1]km2(51位) 水面積率 極僅か - 人口
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総計(2022年) 5,636,011人(115位)[2] 人口密度 11.5人/km2 - GDP(自国通貨表示)
-
合計(2020年) 1596億3000万[3]トルクメニスタン・マナト - GDP(MER)
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合計(2020年) 456億900万[3]ドル(85位) 1人あたり 7,673.596(推計)[3]ドル - GDP(PPP)
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合計(2020年) 850億6600万[3]ドル(83位) 1人あたり 14,312.318(推計)[3]ドル
独立
- 日付ソビエト連邦より
1991年10月27日通貨 トルクメニスタン・マナト(TMM)(£) 時間帯 UTC+5 (DST:なし) ISO 3166-1 TM / TKM ccTLD .tm 国際電話番号 993
国名
正式名称はトルクメン語で、Türkmenistan。﹁トルクメン人の土地﹂を意味する。公式の英語表記はTurkmenistan。国民・形容詞ともTurkmen。 日本語の表記は、トルクメニスタン。漢字による当て字は土庫曼斯坦。歴史
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/7/71/Turkmen_man_with_camel.jpg/200px-Turkmen_man_with_camel.jpg)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/1/13/Saparmurat_Niyazov_in_2002.jpg/160px-Saparmurat_Niyazov_in_2002.jpg)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/0/03/Gurbanguly_Berdimuhamedow_2012-09-11.jpg/160px-Gurbanguly_Berdimuhamedow_2012-09-11.jpg)
政治
行政
議会
政党
国際関係
日本との関係
軍事
トルクメニスタン軍は、陸軍、海軍、空軍の3軍から構成されている。
地理
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/e7/Turkmenistan-map.png/300px-Turkmenistan-map.png)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/4/40/Turkmenistan_Topography.png/300px-Turkmenistan_Topography.png)
地形
気候
ほぼ全域が砂漠気候である。トルクメニスタンの気候条件は非常に厳しく夏は40 - 50度、冬は0度以下まで寒くなるなど夏と冬の寒暖の差、日中と夜間の寒暖の差が激しい。昼と夜では、20度を超える温度差となることもある。年間降水量はかなり少なくコペト・ダヴ山脈では200 - 400ミリ、カラクム山脈中央部は40 - 50ミリと過酷な状況である。一方で、南・東辺のイランおよびアフガニスタンの国境地帯は降雨量が比較的多いため、国土はステップ気候と地中海性気候の二面を持つ。 夏季に雨はほとんど降らないが、その反面、冬季には国土一帯に雪が降り、この雪は一時的に積雪することがある。環境
上述の通り、トルクメニスタンは国土の殆どがカラクム砂漠で占められているため、植物の生息域は非常に狭められている状況である。森林面積は413万ヘクタールで、そのほとんどは天然林である。なお、山地の森林は7万9,000ヘクタールほど存在し、川沿いの森林は3万3,400ヘクタールほど存在している。天然林のおもな樹種は砂漠化領域がサクサウールやタマリクスで、山地はアルチャ︵ビャクシンの一種︶、川沿いはコトカケヤナギ︵ポプラの一種。現地では、トゥランガと呼ばれている。︶が繁殖している。トルクメニスタンでは現在、国土の緑化に力を入れているが、違法伐採が続くために森林の減少傾向による環境破壊が問題となっており、水資源の乏しさも加わって非常に深刻なものとなっている。地方行政区分
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/7/76/TurkmenistanNumbered.png)
主要都市
経済
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/f/ff/Turkmenistan_Export_Treemap.png/220px-Turkmenistan_Export_Treemap.png)
農業
鉱業
トルクメニスタンは他の中央アジア諸国と比較した場合、鉱物資源に乏しいと言える。たとえば、金属鉱物資源は採掘されていない。 ただし、その反面で有機鉱物資源、特に天然ガスに恵まれている。2018年版BP統計[22]によると、埋蔵量はロシア︵35.0兆㎥、世界シェア約18.1%︶、イラン︵33.2兆㎥、世界シェア約17.2%︶、カタール︵24.9兆㎥世界、シェア約12.9%︶に次ぐ世界第4位の19.5兆㎥︵世界シェア約10.1%︶を誇る。2017年時点の天然ガス産出量は約620億㎥であり、これは世界シェアの約1.7%に達する。2014年時点であるが、国内消費は277億㎥、輸出総量は416億㎥︵2014年推計︶とされる。輸出先は中国が最大で277億㎥、次いでロシア︵90億㎥︶、イラン︵65億㎥︶、カザフスタン︵5億㎥︶となっている。2011年、イギリスのGaffney, Cline and Associatesは、ガルクイヌシュ︵旧南ヨロテン︶ガス田の埋蔵量を13.1兆 - 21.2兆㎥と評価し、世界第2位の規模と見立てた。さらに石油埋蔵量は、トルクメニスタン政府の公式統計では、オンショアで530億トン、カスピ海オフショアで182.1億トンの716.4億トンとなっている。しかし、BPは2017年末段階で、1億トンの石油埋蔵量を推計しているに過ぎない。なお、これら石油・ガス収入は同資源の開発管理を所管する大統領直轄の炭化水素資源管理利用庁に納められ、80%が大統領、20%が国庫に拠出される[13]。また、石油生産量は、25.8万バレル/日であり、世界シェアの約0.3%である[22]。 輸出額に占める天然ガスの割合は2017年時点で約83.0%︵輸出金額‥6,561,439千ドル︶であり、原油の割合は約7.8%︵輸出金額‥615,109千ドル︶である[23]。したがって、輸出に占める鉱業セクターの割合は9割に達する。最大の天然ガス田はガルクヌシュ・ガス田であり、このガス田は2013年の夏に操業を開始した比較的新しい採掘場となっている。なお、石炭はほとんど採掘されていない。さらに、輸出の大部分を占める天然ガスの輸出先は約99.5%が中国であり、同国への依存がきわめて高い[24]。観光
交通
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鉄道
航空
科学技術
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国民
民族構成
言語
トルクメン語72%、 ロシア語12%、ウズベク語9%、その他7%。 ロシア語も通用する[1]が、トルクメン人同士は主にトルクメン語で会話する。ただ、トルクメン人でも長く都市部に住んでいる者やエリートなどの中にはロシア語を母語とし、トルクメン語が満足に話せない者もいる。初代のニヤゾフ大統領もその一人だった。婚姻
婚姻時に、婚姻前の姓を保持する︵夫婦別姓︶か、共通の姓︵同姓︶かを選択することができる[31]。宗教
イスラム教スンナ派が大多数[1]。キリスト教正教会の信徒も一部存在する。
教育
2015年の推計によれば、15歳以上の国民の識字率は99.7%(男性:99.8%、女性:99.6%)である[32]。
保健
治安
両替を行うブラックマーケットも存在し、実際の為替レートとは違う金額で換金が行われるなどの被害も多発している。
さらに、売春を行っていると思わしき女性と一緒にいた外国人男性が現地の警察から嫌がらせを受けたという被害報告も出ている。
法執行機関
トルクメニスタンにおける法執行機関は3つの公的機関で構成されている。
人権
マスコミ
トルクメニスタンは、世界で最も厳しくメディアを統制している国家の一つに数えられる。ニヤゾフ政権時代は極端な報道規制により海外から多くの批判を受けた。現在のベルディムハメドフ政権も前政権同様に独裁体制を一貫している点から、言論の自由と報道の自由を侵害する姿勢が強く、海外諸国ではその現状に対して今も批判が絶えない。
国境なき記者団による「世界報道自由度ランキング」では最下位にランクづけされており、情報の統制が色濃い面が見受けられる[40]。
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文化
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/ea/Gorskii_04841u.jpg/200px-Gorskii_04841u.jpg)
撮影はセルゲイ・プロクディン・ゴルスキー
アハル・テケというトルクメニスタン名産の馬はトルクメニスタンの誇りとされ、アレクサンダー大王もお気に入りだったという。このほか、トルクメン絨毯も名産品の一つ。
食文化
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文学
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音楽
映画
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衣装
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/7/7b/Turkman_girl_in_national_dress.jpg)
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建築
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世界遺産
トルクメニスタン国内には、UNESCOの世界遺産リストに登録された文化遺産が3件存在する。
祝祭日
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/7/78/Independence_Day_Parade_-_Flickr_-_Kerri-Jo_%28215%29.jpg/300px-Independence_Day_Parade_-_Flickr_-_Kerri-Jo_%28215%29.jpg)
日付 | 日本語表記 | 現地語表記 | 備考 |
---|---|---|---|
1月1日 | 新年 | ||
1月12日 | 記憶の日 | ||
2月19日 | トルクメニスタン国旗の日 | ニヤゾフ初代大統領の誕生日でもある。 | |
3月8日 | トルクメニスタン(国際)女性の日 | ||
3月21日、22日 | 春分の日 | ||
4月第1日曜日 | 「水の滴、金の粒」の日 | ||
4月最終日曜日 | トルクメニスタン競走馬の日 | ||
5月8日 | 1941-1945年大祖国戦争戦死者追悼日 | ||
5月9日 | 勝利の日 | ||
5月18日 | 再生、統一、マフトゥムグルの詩の日 | ||
5月最終日曜日 | トルクメン絨毯の日 | ||
7月第3日曜日 | ガッラー・バイラマの日 | ||
8月第2日曜日 | メロンの日 | ニヤゾフ初代大統領がメロン好きであった事から制定された記念日で、現在も引き継がれている。当日はメロンを称える様々なイベントが行われる。 | |
9月第2土曜日 | 石油・ガス、エネルギー、地質産業職員の日 | ||
9月第2日曜日 | トルクメン・バフシーの日 | バフシーとは、弾き語りをする音楽師。 | |
10月6日 | 追悼、全国民服喪の日 | ||
10月27日、28日 | トルクメニスタン独立記念日 | ||
11月第1土曜日 | 健康の日 | ||
11月17日 | 学生の日 | ||
11月最終日曜日 | 収穫の日 | ||
12月第1日曜日 | 善隣の日 | ||
12月12日 | 中立の日 | ||
12月21日 | 初代トルクメニスタン大統領、偉大なるサパルムラト・テュルクメンバシュ記念日 | ニヤゾフ初代大統領の没日(2006年)で、2007年3月2日制定。 | |
政府が決定 | クルバン・バイラムの日 | ||
政府が決定 | オラザ・バイラムの日 |
過去の月名と曜日名
2002年、ニヤゾフ元大統領の独断により月の名称と曜日の名称が独自のものに変えられた。しかし国民には不評で2008年4月には元に戻す法案が提出され、2009年から元の月と曜日の名称に戻った。
月 | 日本語表記 | 現地語表記 | 本来のトルクメン語 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1月 | テュルクメンバシュ | Türkmenbaşy | Ýanwar | ニヤゾフ大統領の言葉によれば、ニヤゾフ大統領自身を賛美するためではなくトルクメン人にとっての最初の月だからだという。 |
2月 | バイダク | Baýdak | Fewral | 「旗」、2月に国旗を制定したため。 |
3月 | ノヴルーズ | Nowruz | Mart | イラン暦新年 |
4月 | グルバンソルタン | Gurbansoltan | Aprel | ニヤゾフの母親の名前。これは議員からの「提案」。 |
5月 | マフトゥムグル | Magtymguly | Maý | トルクメニスタンの国民的詩人 |
6月 | オグズ | Oguz | Iýun | 歴史上の人物。トゥルクマーンによる国家を初めて築いたとされるオグズ・ハーン。 |
7月 | ゴルクート | Gorkut | Iýul | 歴史上の人物。トルクメンの叙事詩の英雄。 |
8月 | アルプ・アルスラーン | Alp Arslan | Awgust | 歴史上の人物。セルジューク朝を拡大させたスルタン。 |
9月 | ルーフナーマ | Ruhnama | Sentýabr | ニヤゾフが9月にルーフナーマを書き終えたから。 |
10月 | ガラシュスィズルィク | Garaşsyzlyk | Oktýabr | 「独立」。トルクメンが1991年に独立した月。 |
11月 | サンジャール | Sanjar | Noýabr | 歴史上の人物。大セルジューク朝最後のスルタンであるサンジャール。 |
12月 | ビタラプルイク | Bitaraplyk | Dekabr | 「中立」。永世中立国となった月。 |
曜日 | 日本語表記 | 現地語表記 | 備考 | 本来のトルクメン語 |
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月曜日 | バシュギュン | Başgün | 主要な日 | Duşenbe |
火曜日 | ヤシュギュン | Ýaşgün | 若き日 | Sişenbe |
水曜日 | ホシュギュン | Hoşgün | 善の日 | Çarşenbe |
木曜日 | ソガプギュン | Sogapgün | 敬虔の日(死者に祈りを捧げる日 ) | Penşenbe |
金曜日 | アンナギュン | Annagün | 全国民がルーフナーマを読む日 | Anna |
土曜日 | ルフギュン | Ruhgün | 精神の日(読書や観劇で精神を高める日) | Şenbe |
日曜日 | ドゥインチギュン | Dynçgün | 休息の日 | Ýekşenbe |
スポーツ
サッカー
著名な出身者
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/7/74/1959_CPA_2364.jpg/200px-1959_CPA_2364.jpg)
- エルヌル・フュセイノフ - 歌手
- グヴァンチ・ヌルムハメドフ - 柔道家
- グルバダム・ババムラトワ - 柔道家
- ウラジミール・バイラモフ - 元サッカー選手
- スレイマン・ムハドフ - 元サッカー選手
- アルスランムラト・アマノフ - サッカー選手
- ルスラン・ミンガゾフ - サッカー選手
脚注
関連項目
外部リンク
- 政府
- 日本政府
- 大使館
- 観光
- その他