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'''ニューエイジ・ミュージック''' ('''New Age music''') とは、1970年代に確立された[[ポピュラー音楽]]のジャンルである。[[日本]]では「癒し系音楽」として認知されている。 |
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| stylistic_origins = [[実験音楽]]、[[クラウトロック]]、[[ロック (音楽)|ロック]]、[[環境音楽|アンビエント]]、[[民俗音楽]]、[[ワールドミュージック]]、[[クラシック音楽]]、[[イージーリスニング]]、[[ミニマル・ミュージック]]、[[プログレッシブ・ロック]] |
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| cultural_origins = [[1960年代]]、[[1970年代]]初頭<br />[[ヨーロッパ]]、[[アメリカ合衆国]] |
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| instruments = [[ピアノ]]、[[シンセサイザー]]、[[サンプラー]]、[[ミュージックシーケンサー|シーケンサー]]、[[弦楽器]]、ファウンド・ミュージック(鳥の歌声、クジラの鳴き声、滝の音など)、[[民俗楽器]]、[[アコースティックギター]]、[[エレクトリックギター]]、[[バンジョー]]、[[フレットレスベース]]、[[ドラムセット]]、[[オルゴール]]、[[フルート]]、[[ハープ]]、[[シタール]]、[[タンプーラ]]、[[タブラ]]、[[オルガン]] |
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| other_topics = [[ニューエイジ]]、[[瞑想]]、[[環境主義]]、[[ニューエイジ・ミュージックの作曲家一覧]]、[[ヴェイパーウェイヴ]] |
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'''ニューエイジ・ミュージック''' ('''New-age music''') とは、[[1960年代]]のヒッピー・カルチャーにルーツを持ち、[[1980年代]]に世界的に流行した[[ポピュラー音楽]]のジャンルである。[[日本]]では「[[癒し系]]音楽」として認識され、[[2000年]]に[[〜the most relaxing〜 feel]]や[[Image (コンピレーション・アルバム)|image]]と言った[[コンピレーション・アルバム]]が[[ミリオンセラー]]を記録している。 |
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== 概要・定義 == |
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[[クラシック音楽|クラシック]]や[[ポピュラー音楽|ポップス]]、[[ジャズ]]など多様な要素を[[ミキシング|ミックス]]したような特徴を持ち、[[環境音楽]]、[[ヒーリング・ミュージック]]、[[ワールドミュージック]]{{efn2|アフリカ、ラテンアメリカ、アジアなどを中心にケルトやバルカンなどの音楽も含んでいる。}}、[[イージー・リスニング]]{{efn2|ポール・モーリアやレイモン・ルフェーブルらが有名である。}}などの音楽と、多くの共通点を持つ。これらの音楽とレコード店のジャンルの分類の際に、混同されることも多い。実際に[[CD]][[ショップ]]やレコード業者の都合で、他ジャンルの[[棚]]に並べられていることもある。曲が芸術的インスピレーションや[[リラクゼーション (心理学)|リラクゼーション]]、[[瞑想]]、オプティミズムを助ける目的や、[[音楽療法]]、[[ヨガ]]{{efn2|日本では21世紀に入って、女性を中心に、さらにヨガを行う人々が増えた。}}などに使用されることを前提として作曲されていることもある<ref>{{cite book |title=Principles and Practice of Stress Management, Third Edition |author1=Paul M. Lehrer |author2=David H. (FRW) Barlow |author3=Robert L. Woolfolk |author4=Wesley E. Sime |year=2007 |pages=46–47 |isbn=1-59385-000-X |publisher=Guilford Press |location=New York}}</ref>。主に[[シンセサイザー]]や[[ピアノ]]などの[[器楽曲|インストゥルメンタル]]で演奏される場合が多い。楽曲によっては人の声を使用する曲もある。
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ポップスと比較すると、[[自然]]、[[風景]]、[[旅]]、[[環境]]、[[宇宙]]、[[生命]]などから連想される詩的な世界をテーマにした作品が多く、いくつかの曲では自然の収録音が用いられることもある。背景の自然音や主旋律のボーカル・楽器を除けば、殆どが抽象音で構成される内省的な音楽であり、特にシンセサイザーの音色は作品中でリスナーに多様なイメージを喚起する重要や役割を担っている。神聖さを演出するため、[[ハーモニー]]には[[教会旋法]]や[[和音|協和音]]が用いられる楽曲も多い。急な切り替わりによる精神的な負荷を避けるため、長時間を掛けて徐々に楽曲が展開する[[ミニマル・ミュージック]]的な観点で作られることが多く、[[メロディ]]は幾度も繰り返される様式が多い。ミニマル感により[[催眠]]感が形成されるとする楽曲もある。一部のニューエイジ・ミュージックは[[ニューエイジ|ニューエイジ・ムーブメント]]と関連付けられるが、すべてのニューエイジ・ミュージックにニューエイジ・ムーブメントとの直接的な関連があるわけではない。
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自然音に近い音を時系列上に配置して制作を行うジャンルであるために、自然回帰を謳いながら電子楽器中心の機材群を用いる。[[1970年代]]から既にシンセサイザーとテープ録音の加工を中心とした制作手法が取られ、[[1980年代]]に入ってからは、クリアな音の質感の追求と緻密な音声の加工のために機材のデジタル化も急速に進んで行った。ジャンル流行期の[[1980年代]]末には、出始めたばかりの[[PCM音源]](Roland D-50, CASIO FZ-1, [[コルグ・Mシリーズ|KORG M1]])、[[サンプラー]]、デジタルレコーディング、[[ハードディスクレコーディング]]等を駆使して楽曲が制作される程に先進的であった。 |
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ニューエイジ音楽は、聴く人をリラックスさせ、ポジティヴな感情を与えたり、残響に沿った[[メロディ]]が特徴の[[音楽]]である。[[1960年]]代後半から、[[ヨーロッパ]]および[[アメリカ]]で、[[ヒッピー]]運動の影響を受け自然回帰願望を持った人々を対象として、実験的な[[癒やし]]の音楽として始まった。[[1970年]]代から、[[ブライアン・イーノ]]{{efn2|元ロキシー・ミュージック。}}が提唱した[[アンビエント・ミュージック]]や[[環境音楽]]に刺激を受け、より多くの[[楽曲]]が活発に作られるようになっていく。そして、[[ウィリアム・アッカーマン]]が主宰する[[ウィンダム・ヒル・レコード]]が1976年に活動を開始し、多くのニューエイジ系アーティストを輩出したことで、1980年代を通してニューエイジ・ミュージックの大衆化と進化が急速に進んだ。[[日本]]では、[[喜多郎]]などが先駆けとして活動するようになる。[[1981年]]に、[[マウンテンビュー]]の[[タワー・レコード]]が初めて﹁ニューエイジ﹂を音楽市場の[[ジャンル]]に加え、[[1985年]]から本格的にジャンルとしてニューエイジが広まった。[[1986年|1986年度]]から[[グラミー賞]]にニューエイジ部門が設けられ、記念すべき最初の受賞者となったのは、[[スイス]]出身の[[アンドレアス・フォーレンヴァイダー]]である。その他にも、[[エンヤ]]、[[ジョージ・ウィンストン]]、[[クラナド]]{{efn2|アイルランドのグループ。}}、[[ウィリアム・アッカーマン]]などのアーティストが受賞しており、[[日本人]]の受賞者には[[喜多郎]]がいる。
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作風からは想像が付きにくいが、アコースティック楽器では出せない幻想的な音を実現するために、作品制作に用いられる手法は[[現代音楽]]から借り受けた手法が多く、自然回帰を謳いながら電子楽器や先進的な録音技術も多用する。[[1970年代]]から既にシンセサイザーとテープ録音の加工を中心とした制作手法が取られ、[[1980年代]]に入ってからは、クリアな音の質感の追求と緻密な音声の加工のために機材のデジタル化も急速に進んで行った。ジャンル流行期の[[1980年代]]末には、出始めたばかりの[[PCM音源]] (Roland D-50、CASIO FZ-1、[[コルグ・Mシリーズ|KORG M1]])、[[サンプラー]]、デジタルレコーディング、[[ハードディスクレコーディング]]等を駆使して楽曲が制作される程に先進的であった。例えば[[エンヤ]]は[[1980年代]]後半にデジタルシンセに加えて144chのデジタルMTRを2台も導入して、極端な多重録音により神々しいボーカルを作り出し、[[エニグマ (ミュージシャン)|エニグマ]]は[[1990年]]以前に[[ハードディスクレコーディング]]を導入して、[[グレゴリオ聖歌]]の[[サンプリング]]を行っている。何れも、十秒程度のサンプリングを行える機材すら高価であったデジタル機器黎明期の当時において、圧倒的に先進的かつ複雑かつ高価な手法で、[[2000年代]]後半以降に普及した[[デジタル・オーディオ・ワークステーション|DAW]]で行うようなワークフローを力技で実現していた事になる。 |
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ポップスと比較すると、[[自然]]、[[風景]]、[[旅]]、[[環境]]、[[宇宙]]、[[生命]]などをテーマにした |
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== 日本のニューエイジ音楽 == |
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前述の通り、先駆者として[[喜多郎]]がいる。1980年に喜多郎がNHK特集「シルクロード 絲綢之路」のテーマとして作曲した『シルクロードのテーマ(絲綢之路)』は喜多郎を一躍有名にした<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.houkon.jp/galaxy-award/%E7%AC%AC18%E5%9B%9E%EF%BC%881980%E5%B9%B4%E5%BA%A6%EF%BC%89/|title=第18回ギャラクシー賞受賞作品|publisher=[[放送批評懇談会]]|date=|accessdate=2014-11-14}}</ref>。 |
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[[スピリチュアル]]な雰囲気を持つため、[[新興宗教]]の教祖にこの類の音楽を好む者が多い。[[1990年代]]は太陽寺院、オウム真理教、セブン・シールズなどの教団が起こした事件のため、ニューエイジ・ミュージック自体が非難の対象になりかけたことがある。サイエントロジーの信者で知られるミュージシャンは、ほぼ決まって無限反復を持ち込んでいる。 |
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2001年にはグラミー賞の最優秀ニュー・エイジ・アルバム賞を受賞している。 |
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2008年には太鼓演奏者中村浩二が最優秀ニュー・エイジ・アルバム賞を受賞している。 |
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その他、[[姫神]]が日本の[[東北地方]]の[[民謡]]や[[自然環境]]等を参考にしたニューエイジ音楽を作っている。 |
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== 代表的な作曲家(50音順) == |
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*Piero Scaruffi, Enciclopedia della musica New Age elettronica, ambientale, pan-etnica, a cura di E. Guaitamacchi, Arcana Editore, 1996, p. 640, ISBN 88-7966-073-X. |
*Piero Scaruffi, Enciclopedia della musica New Age elettronica, ambientale, pan-etnica, a cura di E. Guaitamacchi, Arcana Editore, 1996, p. 640, ISBN 88-7966-073-X. |
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*電子音楽in JAPAN, [[田中雄二]] |
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*電子音楽 In The(Lost)World, [[田中雄二]] |
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*門脇綱生ほか(2020), ニューエイジ・ミュージック・ディスクガイド, DU BOOKS, ISBN 9784866471235 |
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2024年5月29日 (水) 02:00時点における最新版
ニューエイジ・ミュージック New-age music | |
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様式的起源 | 実験音楽、クラウトロック、ロック、アンビエント、民俗音楽、ワールドミュージック、クラシック音楽、イージーリスニング、ミニマル・ミュージック、プログレッシブ・ロック |
文化的起源 |
1960年代、1970年代初頭 ヨーロッパ、アメリカ合衆国 |
使用楽器 | ピアノ、シンセサイザー、サンプラー、シーケンサー、弦楽器、ファウンド・ミュージック(鳥の歌声、クジラの鳴き声、滝の音など)、民俗楽器、アコースティックギター、エレクトリックギター、バンジョー、フレットレスベース、ドラムセット、オルゴール、フルート、ハープ、シタール、タンプーラ、タブラ、オルガン |
サブジャンル | |
スペース・ミュージック、バイオミュージック、プログレッシブ・エレクトロニック、ネオクラシカル・ニューエイジ・ミュージック | |
融合ジャンル | |
ケルティック・フュージョン | |
関連項目 | |
ニューエイジ、瞑想、環境主義、ニューエイジ・ミュージックの作曲家一覧、ヴェイパーウェイヴ |
概要・定義[編集]
クラシックやポップス、ジャズなど多様な要素をミックスしたような特徴を持ち、環境音楽、ヒーリング・ミュージック、ワールドミュージック[注 1]、イージー・リスニング[注 2]などの音楽と、多くの共通点を持つ。これらの音楽とレコード店のジャンルの分類の際に、混同されることも多い。実際にCDショップやレコード業者の都合で、他ジャンルの棚に並べられていることもある。曲が芸術的インスピレーションやリラクゼーション、瞑想、オプティミズムを助ける目的や、音楽療法、ヨガ[注 3]などに使用されることを前提として作曲されていることもある[1]。主にシンセサイザーやピアノなどのインストゥルメンタルで演奏される場合が多い。楽曲によっては人の声を使用する曲もある。 ポップスと比較すると、自然、風景、旅、環境、宇宙、生命などから連想される詩的な世界をテーマにした作品が多く、いくつかの曲では自然の収録音が用いられることもある。背景の自然音や主旋律のボーカル・楽器を除けば、殆どが抽象音で構成される内省的な音楽であり、特にシンセサイザーの音色は作品中でリスナーに多様なイメージを喚起する重要や役割を担っている。神聖さを演出するため、ハーモニーには教会旋法や協和音が用いられる楽曲も多い。急な切り替わりによる精神的な負荷を避けるため、長時間を掛けて徐々に楽曲が展開するミニマル・ミュージック的な観点で作られることが多く、メロディは幾度も繰り返される様式が多い。ミニマル感により催眠感が形成されるとする楽曲もある。一部のニューエイジ・ミュージックはニューエイジ・ムーブメントと関連付けられるが、すべてのニューエイジ・ミュージックにニューエイジ・ムーブメントとの直接的な関連があるわけではない。歴史[編集]
ニューエイジ音楽は、聴く人をリラックスさせ、ポジティヴな感情を与えたり、残響に沿ったメロディが特徴の音楽である。1960年代後半から、ヨーロッパおよびアメリカで、ヒッピー運動の影響を受け自然回帰願望を持った人々を対象として、実験的な癒やしの音楽として始まった。1970年代から、ブライアン・イーノ[注 4]が提唱したアンビエント・ミュージックや環境音楽に刺激を受け、より多くの楽曲が活発に作られるようになっていく。そして、ウィリアム・アッカーマンが主宰するウィンダム・ヒル・レコードが1976年に活動を開始し、多くのニューエイジ系アーティストを輩出したことで、1980年代を通してニューエイジ・ミュージックの大衆化と進化が急速に進んだ。日本では、喜多郎などが先駆けとして活動するようになる。1981年に、マウンテンビューのタワー・レコードが初めて﹁ニューエイジ﹂を音楽市場のジャンルに加え、1985年から本格的にジャンルとしてニューエイジが広まった。1986年度からグラミー賞にニューエイジ部門が設けられ、記念すべき最初の受賞者となったのは、スイス出身のアンドレアス・フォーレンヴァイダーである。その他にも、エンヤ、ジョージ・ウィンストン、クラナド[注 5]、ウィリアム・アッカーマンなどのアーティストが受賞しており、日本人の受賞者には喜多郎がいる。 作風からは想像が付きにくいが、アコースティック楽器では出せない幻想的な音を実現するために、作品制作に用いられる手法は現代音楽から借り受けた手法が多く、自然回帰を謳いながら電子楽器や先進的な録音技術も多用する。1970年代から既にシンセサイザーとテープ録音の加工を中心とした制作手法が取られ、1980年代に入ってからは、クリアな音の質感の追求と緻密な音声の加工のために機材のデジタル化も急速に進んで行った。ジャンル流行期の1980年代末には、出始めたばかりのPCM音源 (Roland D-50、CASIO FZ-1、KORG M1)、サンプラー、デジタルレコーディング、ハードディスクレコーディング等を駆使して楽曲が制作される程に先進的であった。例えばエンヤは1980年代後半にデジタルシンセに加えて144chのデジタルMTRを2台も導入して、極端な多重録音により神々しいボーカルを作り出し、エニグマは1990年以前にハードディスクレコーディングを導入して、グレゴリオ聖歌のサンプリングを行っている。何れも、十秒程度のサンプリングを行える機材すら高価であったデジタル機器黎明期の当時において、圧倒的に先進的かつ複雑かつ高価な手法で、2000年代後半以降に普及したDAWで行うようなワークフローを力技で実現していた事になる。日本のニューエイジ音楽[編集]
前述の通り、先駆者として喜多郎がいる。1980年に喜多郎がNHK特集﹁シルクロード 絲綢之路﹂のテーマとして作曲した﹃シルクロードのテーマ︵絲綢之路︶﹄は喜多郎を一躍有名にした[2]。 2001年にはグラミー賞の最優秀ニュー・エイジ・アルバム賞を受賞している。 2008年には太鼓演奏者中村浩二が最優秀ニュー・エイジ・アルバム賞を受賞している。 その他、姫神が日本の東北地方の民謡や自然環境等を参考にしたニューエイジ音楽を作っている。代表的な作曲家(50音順)[編集]
- アディエマス
- アンドレ・ギャニオン
- ヴァンゲリス
- エニグマ
- エンヤ
- 神谷操
- 喜多郎
- ケルティック・ウーマン
- 坂本龍一
- サラ・ブライトマン
- シークレット・ガーデン
- ジャン・ミッシェル・ジャール
- ジョージ・ウィンストン
- イミー・ウーイ
- タンジェリン・ドリーム
- ディープ・フォレスト
- 西村由紀江
- ハンス・ジマー
- 久石譲
- 姫神
- 平沢進
- ブライアン・イーノ
- マイケル・ナイマン
- マイク・オールドフィールド
- ロジャー・イーノ
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ^ Paul M. Lehrer; David H. (FRW) Barlow; Robert L. Woolfolk; Wesley E. Sime (2007). Principles and Practice of Stress Management, Third Edition. New York: Guilford Press. pp. 46–47. ISBN 1-59385-000-X
- ^ “第18回ギャラクシー賞受賞作品”. 放送批評懇談会. 2014年11月14日閲覧。
参考文献[編集]
- Hale, Amy; Philip Payton (2000), New Directions in Celtic Studies, University of Exeter Press, ISBN 9780859895873
- Marini, Stephen A. (2003), Sacred Song in America: Religion, Music, and Public Culture, Urbana and Chicago: University of Illinois Press, ISBN 9780252028007
- Newport, John P. (1998), The New Age Movement and the Biblical Worldview: Conflict and Dialogue, William B. Eerdmans Publishing, ISBN 9780802844309
- Seaward, Brian Luke (2011), Managing Stress: Principles and Strategies for Health and Well-Being, Burlington, MA, Mississauga, and London: Jones & Bartlett Publishers, ISBN 9780763798345
- Shuker, Roy (2002), Popular Music: The Key Concepts, Psychology Press, ISBN 9780415284257
- Whittall, Arnold (2003), Exploring Twentieth-Century Music: Tradition and Innovation, Cambridge University Press, ISBN 9780521016681
- Piero Scaruffi, Enciclopedia della musica New Age elettronica, ambientale, pan-etnica, a cura di E. Guaitamacchi, Arcana Editore, 1996, p. 640, ISBN 88-7966-073-X.
- 電子音楽in JAPAN, 田中雄二
- 電子音楽 In The(Lost)World, 田中雄二
- 門脇綱生ほか(2020), ニューエイジ・ミュージック・ディスクガイド, DU BOOKS, ISBN 9784866471235