「琉球祖語」の版間の差分
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2019年1月3日 (木) 00:38時点における版
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琉球祖語︵りゅうきゅうそご︶とは、琉球語︵琉球諸語︶の諸方言︵諸言語︶の共通祖先にあたる言語︵祖語︶。日琉祖語を祖語とする日本語族は日本語派と琉球語派に分岐するとされてきたが、九州の諸方言を含む南日本語派の中に琉球語を位置づける説も提唱されている[1]。後に琉球語の諸方言に分岐した。
分岐年代
奈良時代以前に分岐したとの説と、奈良時代以降の分岐であるとの説がある。 トマ・ペラールは、琉球語派と日本語派の相違点がさほどないことや、琉球祖語の保存された音素から3世紀の弥生時代末期から4世紀 - 7世紀の古墳時代に分岐したのではないかとしている[2]。 アレキサンダー・ボビンは、弥生文化の痕跡が沖縄に見えないことや、大城(1972)にある、琉球諸語と日本語の分岐は1557年前であるとの説は恐らく2257年前とみるべきであることなどから、琉球語派と日本語派の分岐を古墳時代ではないかとする[3]。音韻
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語彙
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名詞に関する語彙表が公開されている。[1]
日琉祖語との対応
NCの変化
日琉祖語の単語には、語中に*-nk-, *-np-, *nt-, *-ns-を含むものがある(NC)。15世紀の中国語と朝鮮語の当時の資料ではそれぞれŋg, mb, nd, nzとして音写されているが、若干の例外が存在するため、 -NC[+voice]- > -C[+voice]- という変化は15世紀の段階ですでに始まっていたものと考えられている[4][5]。母音
日琉祖語の母音*e, *oが保存されていたとみられている[2][5][6][7]。現代日本語 | 日琉祖語 | 琉球祖語 | 上代日本語 |
---|---|---|---|
ニンニク | *peru | *peru | pi₁ru |
昼 | *piru | *piru | pi₁ru |
薬 | *kusori | *kusori | kusuri |
臼 | *{u|o}su | *{u|o}su | usu |
馬 | *uma | *uma | uma |
海 | *omi | *omi | umi₁ |