千光寺公園
千光寺公園 | |
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公園より市街地東部を望む | |
所在地 | |
座標 | 北緯34度24分37秒 東経133度11分48秒 / 北緯34.41028度 東経133.19667度座標: 北緯34度24分37秒 東経133度11分48秒 / 北緯34.41028度 東経133.19667度 |
面積 | 106,000 m2 |
運営者 | 尾道市観光課 |
駐車場 | (常設)普通車70台 (臨時)普通車410台 バス20台 |
千光寺公園︵せんこうじこうえん︶は、広島県尾道市にある千光寺山の山頂から中腹にかけて広がる公園。日本さくら名所100選[1]、日本の夜景100選︵展望台︶[2]、日本夜景遺産[3]、恋人の聖地[4]に選定されている。
展望台PEAK
展望施設として東西に約500メートル離れて2つの展望施設が整備されている[9]。このほか西展望台があるが、中期計画では廃止予定となっている[8]。
頂上展望台︵愛称‥PEAK[10]︶
初代の展望台は1957年に﹁山頂展望台﹂として完成[8]。2022年3月29日にリニューアルし一般開放された[11][12]。千光寺山ロープウェイ山頂駅に接続する幅約3.6メートル、全長約63メートルの渡り廊下状の展望台[9]。展望デッキは、全長63メートル、幅が3.6メートル、高さ7 - 13メートルで[13]、360度の景色を楽しむことができる[14]。ループ状の階段が特徴的で、バリアフリー化し、エレベーターを設けており、車椅子、ベビーカーも利用できる[15]。24時間無料で利用でき、夜間にはライトアップされる[10]。日本の夜景100選選定[2]。総事業費は4億3000万円[11][13]。
千光寺公園視点場︵愛称‥MiTeMi[16]︶
公園の西端にあり、元博物館﹁尾道城﹂跡の2階床部分に整備された[9][17]。2022年3月11日に一般開放[18]。2階展望デッキの広さはおよそ80平方メートル[18]。ベンチが設けられており、24時間無料で利用できる[18]。尾道市がおよそ2億円かけ整備した[18]。
概要[編集]
1894年︵明治27年︶に千光寺の当時の住職の多田實圓和尚が尾道市内に遊園地の少ないことを憂い、併せて当山の参詣者誘致のため公園の設置を企画し、檀家総代および有志と相計り、同年4月11日寺領の畑・山林・宅地、計1,347坪をもって公園敷地に充当し起工に着手した。以後、協力者の献身的な奉仕のもと、長年の歳月と巨額の篤志金を投入して﹁共楽園﹂を完成させた。 1903年︵明治36年︶2月24日、寺領の﹁共楽園﹂敷地を尾道市に寄附し、後に﹁千光寺公園﹂と改称され今日に至る︵現在は千光寺所有地のうち約一万坪は公園敷地として尾道市に管理を委託している︶。 4月のソメイヨシノが咲く時期には﹁桜の名所﹂として紹介されている。また、園内には尾道市立美術館︵NHK尾道放送局跡に建設︶や遊歩道︵文学のこみち︶があり、2007年7月までは遊園地︵千光寺山グリーンランド︶があった[5]。 1951年︵昭和26年︶の広島国体ではボクシングとソフトボール会場[6]、1989年︵平成元年︶の海と島の博覧会ではサブ会場︵共催会場︶となった[7]。 尾道市公共施設等総合管理計画では、短期計画で山頂展望台について改修・更新することとし、2022年︵令和4年︶に頂上に新展望台と元博物館﹁尾道城﹂跡を改修した﹁視点場︵千光寺公園視点場︶﹂がオープンすることになった[8][9]。中期計画︵2027年︵令和9年︶ - 2031年︵令和13年︶︶では千光寺公園及び園内の施設の改修・更新︵一部施設は処分︶することになっている[8]。主な施設・名所[編集]
展望施設[編集]
尾道市立美術館[編集]
各種の企画展・特別展が行われる他、当市にゆかりの深い画家小林和作の作品も常設されている。詳細は「尾道市立美術館」を参照
その他の名所[編集]
桜並木 一万本ともいわれる多数︵実際には尾道観光協会のHPによれば約1500本︶の桜が植えられており、春には花見客でにぎわう。 白いじゅうたんの丘 かつて蚊取り線香に使用されていた除虫菊が植えられた花壇が、大日本除虫菊︵金鳥・KINCHOのブランド名で知られる︶の協力のもと、美術館南側斜面に整備されている[19]。 当市と合併した因島市をはじめ、かつて近隣の島々で除虫菊の生産が盛んだったことにちなむ。 なお、千光寺公園には1965年から尾道市営千光寺市民プールがあったが、土堂小学校のプールに用途転用となり一般利用は停止されている[8][20]。ギャラリー[編集]
アクセス[編集]
- 千光寺山ロープウェイ:山麓駅 - 山頂駅3分
- 徒歩:文学のこみちを利用
- バス:おのみちバス「長江経由・千光寺公園」線[注 1]
花見の時期︵およそ3月中旬から4月中旬︶の土・日曜日は、当公園へ接続する道路に一方通行規制が敷かれるため、自家用車で訪れる際には注意が必要である。具体的には、東側の広島県道363号栗原長江線側から公園へ、公園から西側の市道︵栗原本通り︶へ向かう形態の一方通行となる。
脚注[編集]
注[編集]
出典[編集]
(一)^ “全国さくら名所情報︵名所100選ほか︶ 中国・四国”. 日本さくらの会. 2019年1月28日閲覧。
(二)^ ab“広島県の夜景100選”. 新日本三大夜景・夜景100選オフィシャルサイト. 新日本三大夜景・夜景100選事務局. 2022年12月13日閲覧。
(三)^ “千光寺公園”. 日本夜景遺産. 2022年12月13日閲覧。
(四)^ “千光寺公園”. 恋人の聖地プロジェクト. 地域活性化支援センター. 2022年12月13日閲覧。
(五)^ “遊園地跡地、芝生化”. FMおのみち (2008年8月1日). 2019年1月28日閲覧。
(六)^ “第6回大会︵昭和26年・1951年開催︶”. 日本スポーツ協会. 2019年1月29日閲覧。
(七)^ 濱田敏彦﹁海・島が織りなす瀬戸内海の歴史 ~芸備地方を中心に~﹂﹃教育学術新聞﹄第2299号、日本私立大学協会、2008年1月1日、2019年1月28日閲覧。
(八)^ abcde“尾道市公共施設等総合管理計画 個別施設計画” (PDF). 尾道市 (2021年3月). 2022年2月15日閲覧。
(九)^ abcd“千光寺山に2展望施設 尾道市、22年4月開設予定”. 中国新聞デジタル (2021年1月14日). 2022年12月13日閲覧。
(十)^ ab“瀬戸内を一望 新展望台オープン 広島・尾道市 千光寺公園│RCCニュース”. 中国放送 (2022年3月29日). 2022年3月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月29日閲覧。
(11)^ ab“尾道 千光寺公園に新しい展望台が完成│NHK 広島 NEWS WEB”. NHK (2022年3月29日). 2022年3月29日閲覧。
(12)^ “千光寺公園の展望台リニューアルオープン│HTVニュース”. 広島テレビ (2022年3月29日). 2022年3月29日閲覧。
(13)^ ab“瀬戸内海の大パノラマ 千光寺公園展望台建て替え、広島・尾道”. 毎日新聞 (2022年3月29日). 2022年3月29日閲覧。
(14)^ “尾道・千光寺公園に新頂上展望台│ニュース・報道│HOME広島ホームテレビ”. 広島ホームテレビ (2022年3月29日). 2022年3月29日閲覧。
(15)^ “尾道に新観光スポット﹁視点場﹂﹁おのチャリ﹂﹁ロールス・ロイス﹂華やぐ季節に観光復活願う│広島ニュースTSS”. テレビ新広島 (2022年3月29日). 2022年3月29日閲覧。
(16)^ “千光寺公園視点場の愛称が﹁MiTeMi︵みてみ︶﹂に決まりました。”. 尾道市 (2022年10月3日). 2022年12月13日閲覧。
(17)^ “千光寺山視点場2月25日にオープン 尾道市、元博物館を改修”. 中国新聞デジタル (2022年2月14日). 2022年12月13日閲覧。
(18)^ abcd“尾道水道を一望﹁視点場﹂オープン 元博物館の尾道城 広島│RCCニュース”. 中国放送 (2022年3月11日). 2022年3月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月11日閲覧。
(19)^ “除虫菊ってなに?”. KINCHO︵大日本除虫菊︶. 2019年1月28日閲覧。
(20)^ “市営プール一般利用中止 尾道・千光寺公園、老朽化で利用減”. 中国新聞デジタル (2021年2月25日). 2021年2月15日閲覧。
(21)^ “長江経由・各線︵尾道駅前~長江口~北高入口~新尾道駅・三美園・如水館・千光寺公園︶” (PDF). おのみちバス. 2019年1月28日閲覧。