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土人

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使使[10]

7136

使使
勿吉伝、『魏書』

猩猩在山谷中,行無常路,百數爲羣。土人以酒若糟設於路

『後漢書』、[11]
菅原道真 編、『類聚国史

又河内國諸家荘園.往往而在.土人數少.京戸過多.伏望不論京戸土人.營田一町者.出擧正税卅束.許之.

不論土人浪人及王臣佃使

_、『続日本紀

近世[編集]


182912稿

 
渡辺崋山異魚図(天保年間)[13]

金禧寺といふ。土人口稱して芭蕉菴と呼。

与謝蕪村、洛東芭蕉菴再興記 [14]

近現代[編集]


189932[15][ 1]

貿[17]

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使[19][20] [21]

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使


森鷗外、『伊沢蘭軒』[青 1]


南方熊楠、『猪に関する民俗と伝説』[青 2]

私が昔知っていた土人に、柿本人麻呂と云う詩人があります。

今も時としてその姿を幽谷の間に見る者があって、土人は一様にこれを山男と名づけているが、

柳田国男、『山の人生』1925年(大正14年)[青 4]

角落山は頗る急峻な山で、頂上には角落権現が祭ってある、所謂いわゆる天狗様だ。土人は之を尊崇して

木暮理太郎、『望岳都東京』[青 5]1934年(昭和9年)

鈍重にして威儀ある、純然たる仙台弁を用うることを貴しとしているが、もちろん、軽快なる江戸弁は、用いようとしても用いられないにきまっているが、その模倣の軽薄を避けることが土人の品格となっている。

中里介山、『大菩薩峠 白雲の巻』1934年(昭和9年)[青 6]

海外の「現地の人びと」「土着の人」を意味する用例(ネガティブなもの含む)

亜非利加アフリカの土人に智識少なし、ゆえに未だ文明の域に至らず。

福澤諭吉、『文明教育論1889年(明治22年)[青 7]

「又「ポリネシヤ」群島土人の間にては、日月を天の両眼とも双児とも云い、東「ポリネシヤ」に於ては、最高神ヴテアの両眼は、同時に之を見得ること甚だ罕に、其一は上界に輝きて、人間界にては之を太陽と呼び、其一は下界に輝きて、之を太陰と称すと云い、或は此神の右眼は日にして、其左眼は月なりとも云う。

高木敏雄、『比較神話学』,1904年(明治37年)[青 8]


竹井十郎、日本人の新発展地南洋,1929年(昭和4年)[22]

これがまた逆にヨーロッパに影響して、二十世紀の初めまで、相当に教養の高い人すらも、アフリカの土人は半獣的な野蛮人である、奴隷種族である、呪物崇拝のほか何も産出することのできなかった未開民族である、などと考えていたのであった。

和辻哲郎、『アフリカの文化』, 1937年(昭和12年)[青 9]

オーストラリヤ東半部土人の原始社会のトーテム生活に於ける宗教的社会的必要が、経験的に生活の一定のノルムを決定し、それがその社会のロジックの要素としての諸範疇を構成するというのである。

戸坂潤、『認識論とは何か』,1937年(昭和12年)[青 10]

このほか、「天竺国民と成りし各蕃土人の種族と宗教習慣の根本[23]」「亜米利加の土人インデヤン[24]」 「阿剌伯(アラブ)土人の一揆[25]」等がみられる。

比喩的に使用する例

恰もアイオー洲のスウ土人が......斯の意味に於て今日の文明人は恰もチェラデルヒーゴの土人が......徳にして、移住の際にブラジル土人が......土偶を恐怖するは南洋の土人部落にして東洋の土人部落中亦之を爭奪して......即ち、今日の憲法國の大日本天皇陛下に非らずして、國家の本質及び法理に對する無智と、神道的迷信と、奴隷道徳と、顛倒せる虚妄の歴史解釋とを以て捏造せる土人部落の土偶なるなればなり。......彼の文科大學長文學博士井上哲次郎氏の如きこの土人の酋長なりとす。......國家社會黨の領袖山路愛山氏の如き其の土人的歴史家

戦後の用例[編集]


[26]


高原健吉、土人のことばと民衆の論理1973年(昭和48年)[27]

 
曽野綾子、「いい人」をやめると楽になる,2002年(平成14年)[28]

昨年の九月このかた、連日ニュースで皇居前で土下座する連中を見せられて、自分はなんという「土人」の国にいるんだろうと思ってゾッとするばかりです。

浅田彰、「文學界」1989年2月 [29]

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池澤夏樹、『カデナ』,2009年(平成21年)[30]

:  : 
柄谷行人,中上健次、「國文學」1991年12月号 [31]

去年の(東日本大)地震を見たあとくらいから、なんだかすっかり「ああ、土人なんだな」という言葉がふっと頭に浮かんだわけです。「土人」という言葉の中にいろんな意味を込めたんだけれども。

大塚英志、『日本は民主主義社会ではない』 大塚英志×宮台真司 対談全文(前)』2012年2月5日 [32]

批判と規制[編集]


1960[33]

19862009

2000[34]

201610[35][36][37][38]19032[39]

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 200531 cf. KAKEN

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注釈[編集]



(一)^ [16]使使

(二)^ 西 . KAKEN.  . 2020628西 . researchmap.   (JST). 2020628西. .com.  . 2020628

出典[編集]



(一)^ ab西 (1996), p. 3.

(二)^  (1950).

(三)^  (1985).

(四)^  (1990).

(五)^ 西 (1994).

(六)^ ab. .  . 2020628

(七)^ 3. .  . 2020628

(八)^  . .  . 2020628

(九)^  (2005).

(十)^  2014, p. 45[]

(11)^ ; (2003). . 10. . pp. 4811 

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(13)^  (2004), p. 284, .

(14)^  (1992), p. 133.

(15)^ 196859 

(16)^ . (PDF).   . 20161115[]

(17)^ https://www.lib.hit-u.ac.jp/pr/reading/tz/html/tz_016.html[] 

(18)^  , 7 (11 ed.), , (1980551020) 

(19)^  , , (741985), pp. 857 

(20)^  (2 ed.), , (2001), ISBN 7543200163 

(21)^ ()

(22)^  1929 []

(23)^  :  : . . .   (1889︿221). 202077

(24)^  (1886︿1910). . . .  . 202077

(25)^  (1894︿274).  : . . .  . 202077

(26)^  (20139). 14 .  . 2016116

(27)^  (1973). . () 6 (22): 32. 

(28)^  2002 []

(29)^ ; (1989-02). . () 43 (2): 72. 

(30)^  2009 []

(31)^  &  (2011), p. 205.

(32)^  × - . .   (201225). 202077

(33)^  (2013).

(34)^ 2001217200366

(35)^   20161021[]

(36)^  201610192020628

(37)^  201610212020628

(38)^  . www.okinawatimes.co.jp.   (20161025). 202264

(39)^  2016102020161026

(40)^ 1 1

青空文庫


(一)^ ()

(二)^ 10

(三)^ 

(四)^  

(五)^ 

(六)^  

(七)^ 188922

(八)^ 190437http://www.aozora.gr.jp/cards/001191/card55276.html 

(九)^ 193712http://www.aozora.gr.jp/cards/001395/card49915.html 

(十)^ 193712http://www.aozora.gr.jp/cards/000281/card3599.html 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]