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属州総督

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ローマ帝国の属州(120年時点)

rector provinciae governorgouverneurgubernator

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元老院属州
元老院によって総督が任命された属州。総督はコンスルないしプラエトルを経験した議員のみに限られた。
皇帝属州
皇帝によって総督が任命された属州。軍事的緊張が高く軍団の駐屯が必要とされたため、全軍の最高司令官でもある皇帝が総督任命権を有した。基本的に、就任する総督は能力によって選ばれ、元老院議員だけでなく、社会的地位の低いエクィテス(騎士階級)の者も就任することがあった。法務官格(プロプラエトル)の権限を与えられていたため、元首制時代の皇帝管轄属州総督の名称はLegatus Augusti pro praetore英語版(直訳すれば、「アウグストゥスによって任命された、法務官職権を持つ代官」となる)であり、元老院管轄属州の総督(プロコンスル)の代官と同格だった[1](日本語では、一般書籍では「総督」と訳されるが、学術書では「代官」と訳されることもある)。
アエギュプトゥス
例外的に、帝国の食糧供給を担う属州アエギュプトゥス(エジプト)のみ皇帝私領とされた。総督ではなく「エジプト長官(praefectus Aegypti)」と呼ばれる政務官(騎士階級)が皇帝によって任命された。

脚注[編集]

参考文献[編集]

  • 弓削達『ローマ帝国論』吉川弘文館、2010年。ISBN 9784642063593 

関連項目[編集]