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朝鮮語の南北差

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
朝鮮語 > 朝鮮語の南北差



[1]

使

[]


1933  [2]1948

[3][4]

[]


1954 [5]

196019641966196619872000 2003使

20102023

[]


1933 [6] 201417

[]


[7]




字母 名称 発音
中国 [8] [9] 中国[10]
기역 기윽 기윽 [-역(여기, 여글)] [-윽(으기, 으글)] [-윽(으기, 으글)]
디귿 디읃 디읃 [-귿(그시, 그슬)] [-읃(으지, 으들)] [-읃(으시, 으슬)]
시옷 시읏 시읏 [-옫(오시, 오슬)] [-읃(으시, 으슬)] [-읃(으시, 으슬)]
지읒 지읒 지읒 [-읃(으시, 으슬)] [-읃(으지, 으즐)] [-읃(이시, 으슬)]
치읓 치읓 치읓 [-읃(으시, 으슬)] [-읃(으치, 으츨)] [-읃(이시, 으슬)]
키읔 키읔 키읔 [-윽(으기, 으글)] [-윽(으키, 으클)] [-윽(으기, 으글)]
티읕 티읕 티읕 [-읃(으시, 으슬)] [-읃(으치, 으틀)] [-읃(으시, 으슬)]
피읖 피읖 피읖 [-읍(으비, 으블)] [-읍(으피, 으플)] [-읍(으비, 으블)]
히읗 히읗 히읗 [-읃(으시, 으슬)] [-읃(으시, 으슬)] [-읃(으시, 으슬)]
기역 기윽 쌍기윽
디귿 디읃 쌍디읃
쌍비읍 비읍 쌍비읍
시옷 시읏 쌍시읏
쌍지읒 지읒 쌍지읒

1527--[11]

--

[]






  • 子音字母(頭音)
南:
北:
中:
  • 母音字母
南:
北:
中:
  • 子音字母(末音)
南:
北:
中:



2016

: 

[]



[]




//////[ʨ][ʨʰ][ʨʼ][ʦ][ʦʰ] [ʦʼ]() [ʨadoŋ][ʦadoŋ][12]

//, //, ////////,//,//,////[14]
つづり 南の発音 北の発音 中の発音 漢字表記 解説
통로 통노 통로 通路
독립 동닙 동립 獨立
침략 침냑 침냑 / 침략 침략 侵略 //の後に/ㅑ, ㅕ, ㅛ, ㅠ/が続く場合
협력 혐녁 혐녁 / 혐력 혐력 協力
[参考] 분량 불량 分量 原則どおり。
[参考] 생산량 생산냥 생산량 / 생산냥 生産量 //と//の間に形態素の境界がある場合


[]




////

////[15]

////

(:()())(:())

/[ɾadio/ɾaʥio][nadio/naʥio]

//////

[]


//[ɔ̜][ɔ]////

////////

////

[]


19923/../("232";1233

[]

[]

-/-[]

[]

----
原形 -아/어形 日本語
피다 피어 피여 咲く
내다 내어 내여 出す
세다 세어 세여 強い
되다 되어 되여 なる
뛰다 뛰어 뛰여 跳ぶ
희다 희어 희여 白い
[参考]
잇다

이어

続く
ㅂ不規則用言[編集]

ㅂ不規則用言の接続形は、北では,陽語幹は-와,陰語幹-워と表記する。他方,南では、2音節以上の語幹は全て-워と表記する。

原形 -아/어形 日本語
곱다
고와
美しい
고맙다 고마워 고마와 ありがたい
춥다
추워
寒い
무겁다
무거워
重い
不規則用言[編集]

不規則用言の接続形は,南では/-ᅟᅡᇂ, ᅟᅣᇂ/は/-, /に ,/-ᅟᅥᇂ, ᅟᅧᇂ/は/, /に変化するが,北ではいずれも/-, /となる。

原形 -/ 日本語
노랗다 노래 黄色い
누렇다 누레 누래
하얗다 하얘 白い
허옇다 허예 허얘

濃音として現れる語尾等[編集]

終声を含む語尾は、南ではの直後の疑問を表す語尾が濃音字でつづられるほかは平音字で綴られるが、北では全ての直後が平音字でつづられる。これらの語尾は語源的に連体形-ㄹの後の平音が濃音化した形であるところ、北の表記法では-ㄹの直後の濃音を平音字で表記するが、南の表記法では濃音字で表記する[16]

意味
-ㄹ까? -ㄹ가? …するだろうか?
-ㄹ쏘나? -ㄹ소냐? …せんや
-ㄹ게 -ㄹ게 …するからね

また、語根に接尾辞又は語尾がつく場合において南では濃音として表記されるものが北では平音として表記されたり,またその逆となるものがある。

語源 意味
길쭉이 길죽이 길쥭 長めに
길찍하다 길직하다 길즉ᄒᆞ다 とても長い
아리땁다 아릿답다 아ᄅᆞᆺ답다 美しい
섣부르다 서뿌르다 설우르다 不慣れだ

接尾辞「-이」[編集]

擬声・擬態語に「-이」が付いた語は、南では当該擬声・擬態語に「-하다」又は「-거리다」が付きうるか否かによって語根と接尾辞を分けて、或いは分けずに表記するが、北では双方とも語根と接尾辞を分けずに表記する。

日本語
더펄이 더퍼리 おっちょこちょい
오뚝이 오또기 起き上がり小法師
일찍이 일찌기 早く
깍두기 カクテギ(大根キムチ)
동그라미
반드시 必ず (分けて表記する반듯이は「まっすぐに」の意味)

また、一部の語では、南北で「-이」と「-히」のどちらを付けるかが異なる。

日本語
가뜩이 가뜩히
걀쯤이 걀쯤히
엉거주춤히 엉거주춤이

二重パッチム[編集]

正書法上、「ㄺ, ㄼ, ㄾ, ㅀ」等の二重パッチムで終わる語根に子音で始まる接尾辞が合わさる場合の表記については、ほぼ同様の定めがなされている。しかしながら、次のような語において表記に違いがある。

日本語
넋두리 넉두리 愚痴
널따랗다 넓다랗다 広々としている
널찍하다 널직하다
얄따랗다 얇다랗다 薄っぺらい
짤따랗다 짧다랗다 細々としている

「-이오/이요」[編集]

体言に付く/-이요/は南では接続形で「이요」、終結形で「이오」と表記されるが、北では双方とも「이요」と表記される。

日本語
이것은 낫이요, 저것은 붓이다. 이것은 낫이요, 저것은 붓이다. これは鎌で、それは筆だ。
이것은 책이오. 이것은 책이요. これは本です。
이것은 사전이요, 저것은 자료집이오. 이것은 사전이요, 저것은 자료집이요. これは辞典で、これは資料集です。
[参考]이리 오시오. 이리 오시오. こちらに来なさい。
[参考]좋지요. 좋지요. 良いでしょう。

漢字語に関する表記[編集]

頭音法則[編集]

南ではㄹ, ㄴを初声に持つ漢字が語頭に来るとき、頭音法則が適用されるのに対して、北では頭音法則が適用されない。従って次のような差異が生ずる。

(1)ㄹを頭音に持つもの[編集]

南では、を初声に持つ漢字が語頭に立つときは、当該が、直後に母音[i]或いは半母音[j]が来る場合には、それ以外の母音が来る場合にはと綴られる。

これに対して、北では頭音法則を適用せず、常に初声のを維持する。

漢字表記
낙하 락하 落下
냉수 랭수 冷水
연습 련습 鍊習
유의 류의 留意
이익 리익 利益



////便[][][][]
南発音 北発音 漢字表記
규율 규률 [규율] 規律
선열 선렬 [서녈] [선녈] 先烈
법률 [범뉼] 法律
행렬 [행녈] 行列
열렬 [열렬] 熱烈
(2)ㄴを頭音に持つもの[編集]

同様に南では、を初声に持つ漢字が語頭に立ち、及び当該ㄴの直後に母音[i]あるいは半母音[j]が来るときは、と綴られる。

これに対して北では頭音法則を適用せず、常に初声のを維持する。

漢字表記
이승 니승 尼僧
여자 녀자 女子

固有語については、頭音法則の対象ではないが、次の語については、南北で頭音法則類似の差異を生ずる。

意味
愛しい人
(3)固有語化した漢字語[編集]

固有語化したごく一部の漢字語については、(固有語としての)発音通りに表記する結果、北南で同じ、又は異なる表記となったものがある[17]。なお,これらは、辞典上漢字語として扱われない点に注意を要する[18]

語源となる漢字語 備考
나사 羅紗螺絲
나팔 喇叭
요기 療飢
남색 람색 남색 藍色 従来、北・中ともに固有語化した漢字語として、남색と綴っていたが、北では、現在漢字語として扱うこととなっている。람홍색からの類推と考えられる。
양 / -냥 南では、語頭に来るときには、頭音法則を適用する[19]
形式名詞の場合には、例外となる[20]
궁량 궁냥 窮量
원수 원쑤 怨讐怨讎

これと反対に、元来固有語であったものが発音上の類推により、漢字語に転化したものもある。

語源
우레 우뢰 (雨雷) 울에우르-+-

なお、南においても「)」、「)」といった姓は、「)」、「)」などの姓と区別するために、あえて「)」、「)」と表記することが認められており[21]、またこれを表記通りに読むことがある。

漢字表記
류시원 柳時元
(4)接頭辞がある場合・合成語[編集]

接頭辞がある単語や合成語の場合、南の標準語では語中でも頭音法則が適用されるが,北では頭音法則は適用されず,発音上,通常の同化現象が生じる(その他,形態部の境界では「ㄴㄹ」が「ㄴㄴ」になる現象も生じる)のみである。

南発音 北発音 漢字表記
해외여행 해외려행 [해외여행] [해외려행] 海外旅行
국제연합 국제련합 [국제연합] [국제련합] 國際聯合
역이용 역리용 [영니용] 逆利用
연이율 년리률 [연니율] [년니율] 年利率
열역학 열력학 [열려칵] 熱力學
중노동 중로동 [중노동] 重勞動
비논리적 비론리적 [비놀리적] [비롤리적] 非論理的
공염불 공념불 [공념불] 空念佛
남존여비 남존녀비 [남존녀비] 男尊女卑

また、「)」や「)」等の接尾辞のある単語や合成語として、固有語や(欧米の)外来語の後に結合する場合、南の標準語では頭音法則が適用されて「」「」等になる[22]が、北では適用されず、常にを維持する。

南発音 北発音 漢字併用表記 意味
개연(꽃) 개련(꽃) [개연(꼳)] [개련(꼳)] 개蓮(꽃) コウホネ
구름양 구름량 [구름냥] 구름量 雲量
에너지양[23] 에네르기량[24] [에너지양] [에네르기량] 에너지量/에네르기量 エネルギー量
숫용 수룡 [순뇽] 숫/수龍 雄龍
어머니난 어머니란 [어머니난] [어머니란] 어머니欄 母親欄
가십난 [가심난] 가십欄 ゴシップ欄
[参考] 생산량
[생산냥]
生産量 生産量
[参考] 투고란
[투고란]
投稿欄 投稿欄

字音[編集]


 [][] [] 
漢字表記
몌별 메별 메별 袂別
폐쇄 페쇄[25] 페쇄 閉鎖
폐지 페지 페지 廢止
휴게 휴계[26] 휴계 休憩

一部の単語において、本来「ㄴㄴ」だったものが「ㄹㄹ」と発音されることがあり、南では慣習に従い「ㄴㄹ」と表記する一方、北では「ㄴㄴ」と表記する[27]

発音 漢字表記
곤란 곤난 곤난 골란 困難
한라산 한나산 한나산 할라산 漢拏山

一部の漢字において字音が異なるものがある。

漢字 用例
漢字表記
갹출 거출 醵出
왜곡 외곡 외곡 歪曲
오류 / 귀류법 오유 / 귀유법 오유 / 귀유법 誤謬 / 歸謬法
끽경 / 만끽 긱경 / 만긱 喫驚 / 滿喫

また、一部の単語において、通常の字音と異なる字音が出現することもある。

漢字表記 備考
표지 표식 표식 標識 南における「識」の通常の字音は「
알력 알륵 알륵 軋轢 北における「轢」の通常の字音は「
나침반 라침반 라침판 羅針盤 中国における「盤」の通常の字音は「

// //

合成語に関する表記[編集]

사이시옷 (間の)[編集]

体言語根が合成される際に、南ではいわゆる「사이시옷(間の)」を表記するが、北ではこれを原則一切表記しない。但し、北においても새별(新しい星)/샛별(明星)等の対立のあるものについては、発音上の差異を考慮して表記することとしている[28][29]

南発音 北発音 日本語
젓가락 저가락 젇까락/저까락
시냇물 시내물 시낸물 小川の水
나뭇잎 나무잎 나문닙 나무입 木の葉
숫양 수양 순냥 雄羊
샛별 샛별
새별
샏뼐 明星(=金星)
빗바람 빗바람
비바람
빋빠람 빋빠람
비바람
雨混じりの風

ㅎの挿入[編集]

体言語幹が合成される場合に生ずるㅎの挿入について、南では次音節の初声を激音で表記しする。北でも原則同様であるが、雌雄を表す「수, 암」に限って、これに続く語彙が激音化して発音される場合であっても原形通り表記する。

南/発音 語源 日本語
암퇘지 암돼지 아ᇡ-돼지암-ㅎ-돼지 雌豚
수캐 수개 숳-개수-ㅎ-개 雄犬
암컷 아ᇡ-것
[参考] 휘파람 휴ᄑᆞ람휴-ㅎ-바람 口笛
[参考] 안팎 안파ᇧ안-ㅎ-바ᇧ 内外

合成語の語根の表記[編集]

合成語の表記はそれぞれの語根を明示することを原則とするが、「こんにち語根が明確でない」ものについては語根を明示しないとしており、これについては南北ともに同じである。しかし個々の合成語を見ると、どの場合に語根が明確でないと見るのかという分析の違いから、いくつかの合成語において表記法の違いが見られる。

発音(南) 発音(北) 語源 日本語
올바르다 옳바르다 [올바르다] 옳-바르다 正しい
달걀 닭알 [달걀] [다갈] 닭의-알 / 닭-알 鶏卵
벚꽃 벗꽃 [벋꼳] 벚-꽃 桜の花
[参考] [] 버찌の縮約形 さくらんぼ
널빤지 널판지 [널빤지] [널판지] 널-板子(판ᄌᆞ) 板材
날짜 날자 [날짜] 날-子(ᄌᆞ) 日数、日付
손뼉 손벽 [손뼉] 소ᇇ벽-- 手のひら
안간힘 안깐힘 [안깐힘] 안-간힘 全力
아내 안해 [아내] 안해 / 안ᄒᆡ 家内(妻)

(=)


発音 日本語
앞니 앞이 [암니] 前歯
머릿니 머리이 [머린니] 頭虱

転訛に関する表記[編集]

標準語とも関連する問題であるが、ㅏ/ㅓを含む音節の後にㅣを含む音節が来る場合に前舌母音化(앞모음되기)してㅐ/ㅔとなることがある。

これをどの程度表記・標準語(文化語)に反映するかについて、南北差がある。

語源 日本語
냄비 남비 日本語の「なべ」
곰팡이 곰팽이 곰팡-- かび

縮約語に関する表記[編集]

「-하다」の縮約形[編集]

「-하다」の縮約形について、北では、ㅏの省略のみを認めるが、南・中では、하全体を省略することを認める。

原形 日本語
넉넉하지 넉넉지 넉넉치 넉넉지 十分だ、豊かだ
생각하건대 생각건대 생각컨대 생각건대 思う
만만하지 만만치 しなやかだ
적절하지 적절치 適切だ
심심하지 심심치 退屈だ、味が薄い、非常に深い
적합하지 적합지 적합치 적합지 適う、向く
깔밋하지 깔밋지 깔밋치 깔밋지 小ぎれいだ

また、一部の語は、南で発音どおりに表記される。

原形 日本語 備考
아무렇든 아무튼 아뭏든 いずれにしても 南では、아무러하다の縮約形として아무렇다のみを認め、아뭏다を非標準語と整理している。

「-이-」用言の縮約形[編集]

「-이다」用言の縮約形に関して,南北で次のような違いがある。

原形 縮約形 日本語
第I語基 第III語基 第I語基 第III語基
고이다 고이어 고이여 괴다 괴어 고여 괴여 고여 支える、溜まる
보이다 보이어 보이여 뵈다 뵈어 보여 뵈여 보여 見える、見せる
쓰이다 쓰이어 쓰이여 씌다 씌어 쓰여 씌여 書かせる、書ける

その他の縮約形[編集]

原形 縮約形 日本語
아니에요 아니예요[30] 아녜요 안예요 ~ではない

分かち書き[編集]

分かち書きの規定については、南の正書法での全10項に対し、北の正書法では全6項と、南に比べて簡潔に整理されている[31]。概して北に比べて南の正書法では分かち書きを多くする傾向にある。主要な違いは以下の通りである。

形式名詞[編集]

形式名詞(南では의존 명사〔依存名詞〕、北では불완전명사〔不完全名詞〕と称される)の直前は、南では分かち書きし、北では続け書きする。数詞と助数詞の結合もこれに準ずるが、南では一部続け書きが許容されている。

日本語
내 것 내것 私のもの
할 수 있다 할수 있다 することができる
한 개 한개 1個
두 시 삼십 분/두시 삼십분 두시 삼십분 2時30分

1つの概念を表すもの[編集]

2単語以上が合わさって1つの概念を表すものは、北では助詞が間に入ったり品詞が異なる場合であっても、原則続け書きをする。ただし、続け書きをすると意味が二通りに解釈されたり、一単位の文字数が余りにも多くなる場合においては分かち書きが許容される。

これに対し、南では原則的に分かち書きをする。ただし、南でも、①複合語や、②補助用言、③固有名詞・専門用語においては続け書きが許容される。

解釈(南) 解釈(北) 解釈(中) 日本語訳等
영어 사전 영어 사전」は、国立国語院『標準国語大辞典』に登載されておらず、一単語(複合語)とは見なされないため、原則[32]どおり分かち書きをする。 영어사전 名詞同士が吐を伴わずに結合し、1つの対象、現象、状態を表す[33]ものは、続け書きをする。 영어사전 固有の対象の名称[34]は、続け書きをする。 英語辞典
국어사전 国立国語院『標準国語大辞典』に一単語(複合語)として登載されているため、続け書きをする。 국어사전 국어사전 国語辞典
경제 부흥 상황 いずれも一単語と見なされないため、原則[32]どおり分かち書きをする。 경제부흥상황 경제부흥상황 名詞同士が吐を伴わずに結合し、1つの対象、現象、状態を表す[35]ため、続け書きをする。 経済復興状況
전개해 나가고 있는 / 전개해나가고 있는 補助用言は、分かち書きをするが、-아/어に続くものは、続け書きをすることができる[36] 전개해나가고있는 -아/어/여」、「-고」形の用言が他の動詞と合わさって一つの行動等を表すとき(語結合)は、続け書きをする[37] 전개해나가고 있는
  • 나가다」や「있는」は、補助用言であるため、分かち書きをする[38]
  • ただし、「나가다」は、-아/어に続く補助用言であるため、続け書きをする[39][40]
展開していっている
여러 말 할 것 없이 말 할」は、「말(을) 하다」の助詞を省略した形であるため、一単語とみなされず、分かち書きをする。その他の単語も原則どおり分かち書きをする。 여러말할것없이 異なる品詞が吐を伴って結合し、1つの対象を表すため、全体として1つの発音のかたまり(말소리덩어리[41]と見て、続け書きをする[37] 여러 말 할 것 없이
  • 冠形詞「여러」は、接頭辞的に用いられる場合[42]には該当しないため、原則[43]どおり分かち書きをする。
  • 말 할」は、一単語とみなされず、分かち書きをする[44]
  • 固有語不完全名詞「」は、前の単語と分かち書きをする。
  • 副詞「없이」は、名詞と副詞が結合して副詞を構成する場合[45]には該当しないため、原則どおり分かち書きをする。
全て言うまでもなく、要するに
두말없이 国立国語院『標準国語大辞典』に一単語(複合語)として登載されているため、続け書きをする。 두말없이 異なる品詞が吐を伴わずに結合し、1つの対象を表すため、続け書きをする。 두말없이
  • 名詞と副詞が結合して副詞を構成するため、続け書きをする。
つべこべ言わずに、言うまでもなく
남궁억 박사 / 남궁 억 박사
  • 「남궁억」は、姓と名であるため、続け書きをする。ただし、二字姓のため、姓・名の境界が分かるように[46]分かち書きをすることが許容される[47]
  • 「박사」は、官職名等であるため、姓名と分かち書きをする[47]
남궁억박사 「남궁억」は、姓と名であるため、続け書きをする[48][49]

「박사」は、官職名等であるため、姓名に続け書きをする[48][50]

남궁억박사 「남궁억」は、姓名であるため、続け書きをする[51]。「박사」は、呼称語であるため、姓名に続け書きをする[52][53] 南宮檍博士
서울 대학교 인문 대학 / 서울대학교 인문대학 서울 대학교 인문 대학」は姓名以外の固有名詞であるため、単位別に分かち書きをすることが許容される。 서울대학교 인문대학 固有の対象の名称のうち、節をなしながら続く[54]ものは、各節ごとに分かち書きをする[48] 서울대학교 인문대학 党組織、行政区域等の名称は、全体と部分等の間を分かち書きする[55] ソウル大学人文学部
김설미 어머니
김설미 어머니
いずれも一単語と見なされないため、原則どおり分かち書きをする。 김설미 어머니
김설미어머니
続け書きをすると2種類の意味に理解されうるものは、意味がとおるように分かち書きをする[56] 김설미 어머니
김설미어머니
続け書きをすると他の意味が生ずる場合には、意味単位別に意味がとおるように分かち書きをする[57] 金雪美のお母さん
↔金雪美母さん
중증 급성 호흡기 증후군 / 중증급성호흡기증후군 専門用語であるため、続け書きが許容される。 중증급성호흡기증후군 / 중증 급성 호흡기증후군
  • 名詞同士が吐を伴わずに結合し、1つの対象を表す語結合は、続け書きをする。
  • ただし、単位が著しく長いため読解するのが困難なとき[58]は、意味単位で分かち書きをすることができる。
중증 급성 호흡기증후군
  • 専門用語は、続け書きをする[59]
  • ただし、著しく長いため理解するのが困難なときは、意味単位で分かち書きをする[60]
重症急性呼吸器症候群

韓国における分かち書きの現状[編集]

原則は上記の通りであるが南においては、分かち書き与否がその語が一つの単語なのか複合語なのか、というあいまいな基準に左右されることから、実際には分かち書きの統一があまりとれていない。

例えば、「국어사전(国語辞典)」という語の場合、これを2単語と考える人は分かち書き(국어 사전)をするし、1単語と考える人は続け書き(국어사전)をするし、というように、何をもって1単語と見なすかによって実際の分かち書きはまちまちに行われている。

基本的には,国立国語院の『標準国語大辞典』が標準とされ,例えば,先述の「국어사전(国語辞典)」の場合は続け書きとされているが,これに掲載されていない語彙については,結局各自に判断することとなる。

なお,北では,1単語であるか否かに関係なく続け書きをするため、このような問題は生じない。

語彙[編集]

南の標準語はソウル方言を基礎としており、北の標準語(「文化語」と称される)は平壌方言に依拠するところがある。しかし、南北ともに標準語の語彙・語形は1936年に朝鮮語学会が定めた「査定した朝鮮語標準語集사정한 조선어 표준말 모음)」を基礎としているため、基礎的な語彙において南北間の差はほとんど見られない。その一方で、政治体制・社会制度の相違に起因するさまざまな新造語には差異が生じつつあり、この傾向は今後さらに増していくものと見られる。

政治体制・社会制度の相違による差異[編集]

南(漢字表記) 北(漢字表記) 日本語
한반도韓半島 조선반도朝鮮半島 朝鮮半島
한국 전쟁韓國戰爭 조국해방전쟁祖國解放戰爭 朝鮮戦争
초등학교初等學校 소학교小學校 小学校
우체국郵遞局 우편국郵便局 郵便局
친구親舊 동무[61] 友人

北で用いている「동무(友人の意)」は朝鮮固有語であり、もともとは朝鮮全土で広く用いられていた単語であるが、南北分断後に北でロシア語товарищ(友人、同志)の訳語として用いられるようになってからは南で用いられなくなった。

また、北では漢字を早い時期に廃止したので、同音異義語を回避するために、いくつの漢字語を固有語に置き換えることが確認できる。南でも国語純化政策のため、北と同じ言葉を使う場合がある。

南(漢字表記) 日本語
홍수洪水 큰물 洪水
매점賣店 가게 売店
양파洋파 둥글파 タマネギ
가발假髮 덧머리 かつら
압정押釘 납작못 画鋲

また、南では外来語の単語が、北では漢字語や固有語で表現することもある。

北(漢字表記) 日本
헤어드라이어 건발기乾髮機 ヘアドライヤー
소프라노 녀성고음女聲高音 ソプラノ
호텔 려관旅館 ホテル
헬리콥터 직승비행기直昇飛行機 ヘリコプター
원피스 달린옷 ワンピース
캐러멜 기름사탕기름沙糖 キャラメル
햄버거 고기겹빵[62] ハンバーガー

外来語の差異[編集]


19862001



使
語源(南) 語源(北) 語源(中) 日本語 解説
트랙터 : tractor 뜨락또르 : трактор 뜨락또르 : трактор トラクター 南の外来語表記法では、原語にかかわらず、原則無声音を激音に転写する。北の外国語表記法では、ロシア語の無声音を濃音に転写する。
스타킹 : stocking [ˈstɑːkɪŋ] 스토킹 : stocking [ˈstɒkɪŋ] 스타킹 : stocking [ˈstɑːkɪŋ] ストッキング 南はアメリカ英語、北はイギリス英語。なお、北の外来語表記法(2001年)では、子音記号前の[s]を쓰と、母音記号前の[t]をㅌと書くことが原則であるが、朝鮮語大辞典では、左のとおりとされる。
폴란드 : Poland [ˈpoʊlənd] 뽈스까 : Polska [ˈpɔlska] 뽈스까 : Polska [ˈpɔlska] ポーランド ポーランド語も無声音は濃音に転写
시진핑 : 习近平 (: Xí Jìnpíng) 습근평 : 習近平 습근평 北と同じ。 習近平 中国朝鮮語습근평が標準である。
마르크스 Marx 맑스[막쓰] Marx 맑스[막-] Marx マルクス
라디오 : radio [ˈreɪdioʊ] 라지오 ラジオ /ɾaʑio/<: radio 라지오 ラジオ /ɾaʑio/<: radio ラジオ 南で、原語どおりに表記すると레이디오となるはずであるが、外来語表記法第5項[63]が適用された結果、左のとおり表記される。
에너지 : energy 에네르기 : Energie 에네르기 / 에너지 : energy: Energie エネルギー 中国では、에너지を에네르기の同義語としている。
: cup ([ˈkʌp]) 고뿌 日: コップ /koppɯ/ < : kop 고뿌 北と同じ。 コップ 賞杯の意味では、北・中でも컵の語を用いる。
밀리메터 : millimeter 미리메터 日: ミリ+: meter 밀리메터 : millimeter ミリメートル 北も: milliは밀리と転写するのが原則である。

語彙査定の差異[編集]

そのほか、ソウル方言形と平壌方言形の違い等に由来して、個別語彙の査定について差異が生じたものがある。

日本語 備考
옥수수 강냉이 / 옥수수 강냉이 / 옥수수 とうもろこし
  1. 南北とも、옥수수, 강냉이の両方を標準語とする。
  2. 北では、옥수수を강냉이の同義語と定義する。中でも同様である。
  3. 南では、강냉이を옥수수の実、옥수수を揚げたものと定義する。
거위 게사니 / 거위 게사니 / 거위 ガチョウ 北では、거위を계사니の同義語と定義する。
상추 부루 レタス
망치 마치 金づち
도시락 곽밥 弁当
싸다 싸다/눅다 安い
- 마스다 使えなくなるように壊したり縮めたりする。「부수다(壊す)」の意味が近い。 北固有の語彙。
- 마사지다 마스다」の自動詞形
자장면

/ 짜장면

짜장면 チャジャンミョン 南では、 2011年8月前は、자장면のみを標準語としていた。

강냉이」といった語彙は南においても方言形としてしばしば耳にすることができる。

また、言語醇化により、個別語彙につき差異が生じたものがある。

古い言葉 日本語
튀김 기름튀기 뎀뿌라 天ぷら

脚注[編集]



(一)^ --

(二)^ 

(三)^  2018.

(四)^  2018.

(五)^ 

(六)^ 

(七)^ /

(八)^ 16

(九)^ 

(十)^ 20166

(11)^ 

(12)^ ////[ʦi][si]2014[][ʦ],[ʣ][][ʦ][][ʣ][][][][ʨ, ʥ][][][ʧ, ʤ]

(13)^ 1987//(2017, )////////////

(14)^ 2010824[13]

(15)^ 

(16)^ --1988 -

(17)^ ()()

(18)^ 

(19)^ ()

(20)^ ()

(21)^ 2006.6.12.200615520

(22)^ 

(23)^ 

(24)^    

(25)^ [:] pʰe:swɛ  . ()|| ( 2014)

(26)^ -[] hjugeɕil    . ()|| ( 2014)

(27)^ 2010198724[]( 2014)20103.2.4.8. 24ex. 

(28)^           .96

(29)^ (1992, ) 

(30)^  2016.

(31)^ 

(32)^ ab 2

(33)^ 21)

(34)^ 6

(35)^ 19

(36)^  47

(37)^ ab22)

(38)^ 26

(39)^ 26

(40)^ 

(41)^ ︿22)(2)

(42)^ 30

(43)^ 

(44)^ 20

(45)^ 32

(46)^ 

(47)^ ab 48

(48)^ abc3

(49)^ ︿31)

(50)^ ︿33)

(51)^ 2

(52)^ 3

(53)^  4

(54)^   

(55)^ 7

(56)^ 62)

(57)^ 18

(58)^         

(59)^ 17

(60)^ 17

(61)^ 

(62)^ 

(63)^ 

[]

[]


[]2︿2011715ISBN 9789946278087 

; ; []201612ISBN 9787552454932 

; ; ; []2014ISBN 9789946302188 

[]


  2010    [2010]︿2012ISSN 1226-6388http://kiss.kstudy.com/journal/thesis_name.asp?key=3046377 

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  (   1(1 ~5 ))

   ()

     (1964)

       (1966)

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   (). nkinfo.unikorea.go.kr.  . 20238132023918

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.   .     (20088). 20239182023918

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