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== 経歴 ==

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筆名の久生十蘭は、[[シャルル・デュラン]]のもじりとも、「久しく生きとらん」「食うとらん」の意とも言われるが、いずれも真偽は定かでない。なお、『新青年』の編集者だった[[乾信一郎]]の回想によれば、「食うとらん」は『新青年』等に寄稿していた映画批評家の[[松下富士夫]]が発案したシャレであり、久生十蘭自身は「フランスの作家の名をもじっただけのことだよ」と語っていたという<ref>{{cite|和書|last=乾|first=信一郎|authorlink=乾信一郎|title=「新青年」の頃|publisher=早川書房|year=1991|month=11|isbn=4-15-203498-X|pages=118-122}}</ref>。

筆名の久生十蘭は、[[シャルル・デュラン]]のもじりとも、「久しく生きとらん」「食うとらん」の意とも言われるが、いずれも真偽は定かでない。なお、『新青年』の編集者だった[[乾信一郎]]の回想によれば、「食うとらん」は『新青年』等に寄稿していた映画批評家の[[松下富士夫]]が発案したシャレであり、久生十蘭自身は「フランスの作家の名をもじっただけのことだよ」と語っていたという<ref>{{cite|和書|last=乾|first=信一郎|authorlink=乾信一郎|title=「新青年」の頃|publisher=早川書房|year=1991|month=11|isbn=4-15-203498-X|pages=118-122}}</ref>。熱狂的な愛読者は「ジュウラニアン」と呼ばれることもある<ref>[https://www.asahi.com/articles/DA3S13321572.html 久生十蘭の異稿、発見 英文学者・吉田健一の遺品から]『朝日新聞』朝刊2018年1月20日(文化・文芸面)</ref>。



函館中学の先輩に[[長谷川海太郎]]らがいる。

函館中学の先輩に[[長谷川海太郎]]らがいる。

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== 作品 ==

== 作品 ==

スピーディーな文体と的確な人間観察による、逆説的な論理と、めまぐるしく反転する展開を盛り込んだ作風。現代小説、特に[[推理小説|探偵小説]]や捕物帖を多く執筆したが、「[[海豹島]]」「地底獣国」の秘境[[冒険小説]]、時代小説などの作品もある。「無惨やな」は『近世実録全書』の中の「姫路隠語」、「ハムレット」は[[ルイジ・ピランデルロ]]の「[[エンリコ四世 (戯曲)|エンリコ四世]]」、「無月物語」は[[スタンダール]]の「チェンチ一族」を種本にし、「鈴木主水」は講談の同名作の設定に基づいているが、いずれも作者独自の小説に仕上げられている<ref>[[都筑道夫]]「男ぶりの小説、女ぶりの小説」(『無月物語』現代教養文庫)</ref>。

スピーディーな文体と的確な人間観察による、逆説的な論理と、めまぐるしく反転する展開を盛り込んだ作風。現代小説、特に[[推理小説|探偵小説]]や捕物帖を多く執筆した「[[海豹島]]」「地底獣国」のような秘境[[冒険小説]]、時代小説などの作品もある。「無惨やな」は『近世実録全書』の中の「姫路隠語」、「ハムレット」は[[ルイジ・ピランデルロ]]の「[[エンリコ四世 (戯曲)|エンリコ四世]]」、「無月物語」は[[スタンダール]]の「チェンチ一族」を種本にし、「鈴木主水」は講談の同名作の設定に基づいているが、いずれも作者独自の小説に仕上げられている<ref>[[都筑道夫]]「男ぶりの小説、女ぶりの小説」(『無月物語』現代教養文庫)</ref>。



私生活などを明かさないことでも知られたが、[[太平洋戦争]]中1943年に南方戦線[[ジャワ島]]や[[アンボン島]]で記した「従軍日記」が2004年に遺品の中から発見され、2007年に刊行された。従軍経験に関連する作品には、報道班員として戦地へ行く画家を描く『内地へよろしく』や、同様の設定の「風流旅情記」(『小説と読物』1950年7月号)があり、「母子像」は[[サイパン島玉砕]]の生き残りの親子を題材としている。

私生活などを明かさないことでも知られた[[太平洋戦争]]中の[[1943年]]に南方戦線[[ジャワ島]]や[[アンボン島]]で記した「従軍日記」が2004年に遺品の中から発見され、2007年に刊行された。従軍経験に関連する作品には、報道班員として戦地へ行く画家を描く『内地へよろしく』や、同様の設定の「風流旅情記」(『小説と読物』1950年7月号)があり、「母子像」は[[サイパン島玉砕]]の生き残りの親子を題材としている。



執筆には口述筆記を用いていた<ref>[[清水邦夫]]「久生十蘭の“語り”と“騙り”」(『日本探偵小説全集 8 久生十蘭集』)</ref>。また、出版のたびに文章の加筆を多く行った。全集等で初めて単行本化された作品も多い。

執筆には口述筆記を用いていた<ref>[[清水邦夫]]「久生十蘭の“語り”と“騙り”」(『日本探偵小説全集 8 久生十蘭集』)</ref>。また、出版のたびに文章の加筆を多く行った。全集等で初めて単行本化された作品も多い。


2018年1月22日 (月) 10:15時点における版

久生 十蘭
(ひさお じゅうらん)
久生十蘭
誕生 1902年4月6日
北海道函館区
死没 (1957-10-06) 1957年10月6日(55歳没)
神奈川県鎌倉市
墓地 材木座霊園聖公会廟(鎌倉市)
職業 小説家
言語 日本語
国籍 日本の旗 日本
ジャンル 小説
ウィキポータル 文学
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(一)^  1991

(二)^ 199111118-122ISBN 4-15-203498-X 

(三)^ 稿 2018120

(四)^ 

(五)^ 8


 " "19896 

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