松本十郎 (衆議院議員)

まつもとじゅうろう 松本十郎
生誕	1918年5月22日 兵庫県姫路市
死没	2011年11月21日
死因	呼吸不全
国籍	日本
出身校	東京帝国大学法学部
職業	政治家
肩書き	防衛庁長官
政党	自由民主党
配偶者	悦子
子供	松本剛明
受賞	勲一等瑞宝章受章

松本 十郎︵まつもと じゅうろう、1918年5月22日 - 2011年11月21日︶は、日本の政治家、大蔵官僚。自由民主党の衆議院議員。第1次海部内閣の防衛庁長官を務めた。

息子は衆議院議員の松本剛明。妻の悦子は伊藤博文初代内閣総理大臣の曾孫。

来歴・人物

兵庫県姫路市に父・松本勇治、母・末子の二男として生まれた。

龍野中学、三高を経て、1942年東京帝国大学法学部政治学科を卒業。大蔵省に入省し、1965年神戸税関長、1966年銀行局検査部長、1967年大蔵省印刷局長を歴任する。

大蔵省退官後、1969年の第32回衆議院議員総選挙に自由民主党公認で立候補し、初当選︵当選同期に小沢一郎・羽田孜・梶山静六・奥田敬和・綿貫民輔・塩崎潤・森喜朗・村田敬次郎・松永光・江藤隆美・中山正暉など︶。以後、当選6回。自民党では福田赳夫→安倍晋太郎派︵清和会︶に所属する。1974年に総理府総務副長官、1979年に外務政務次官、ほかに自民党建設部会長などを歴任する。1989年、第1次海部内閣の防衛庁長官として入閣。安倍の死後、清和会が三塚博派と加藤六月グループに分裂した際には、加藤グループ︵政眞会︶に参加し、同グループ副会長を務めた。1993年、第40回衆議院議員総選挙で落選し、政界を引退した。2000年、勲一等瑞宝章受章。財務省官僚の寺内肇は娘婿。

2011年11月21日、呼吸不全のため東京都内の病院で死去。93歳没。没日付で正七位から従三位に進階。

エピソード

佐藤内閣末期の1972年、当選同期の浜田幸一や渡部恒三らが﹁国民は佐藤内閣に飽きている。いつ引退するか世論は待っている﹂﹁佐藤栄作首相が進退を明らかにしない以上、︵1年生議員全員は︶本会議欠席も辞さない﹂と佐藤首相退陣を要求し他の1年生議員が同調する中、松本は﹁自民党員として︵野党が提出した︶佐藤内閣不信任案に同調してはならない。反対投票をすべきだ。私は一人でもそうする﹂として本会議場に向かい、その後1年生議員全員が自民党執行部の説得に応じる形で本会議に出席し佐藤内閣不信任案は否決された︵松本、浜田、渡部も含めた1年生議員全員は佐藤内閣不信任案で反対票を投じている︶。その直後佐藤首相は退陣を表明した。

親族

• 妻：悦子（藤井啓之助元チェコ公使の四女、西源四郎元ルーマニア公使の孫、伊藤博文初代内閣総理大臣の曾孫）
• 子
  • 松本剛明（民主党所属衆議院議員）
  • 玲子（財務省大臣官房参事官の寺内肇の妻）

脚注

議会
先代 石橋一弥	衆議院地方行政委員長 1987年 - 1988年	次代 西田司
公職
先代 山崎拓	防衛庁長官 1989年 - 1990年	次代 石川要三
先代 高田壽史	大蔵省印刷局長 1967年 - 1968年	次代 瀬戸山孝一