気象庁震度階級

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2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震東日本大震災)の各地域における最大震度を示した震度分布図。宮城県栗原市では、当時、計測の最大であった計測震度6.67の震度7を観測した。
1996年10月1日以降使用されている震度と揺れの状況

使20194,400[1][2]012345566710[3]


187258188413 186004[4][5]

189831067190841193611[6]190437[7]1,437301955 - 1964[5]

19492417078[8]90%194823628676調30%730%[9][8]46197853[10]


10[11]

1,000195833196944150[7][11]

51985601988631994631993530019968600[11]

19946122819957117567調[9]

1996841561076.5107[12]60080028004200[13]


196819951990

3200 - 2.70 - 31.01.81 - 2[14]12


沿200820[15]200921331[16][17]

200315201123[18]20133234[19]2019313
震度階級と名称の変遷[20]
1884年 - 1898年 1898年 - 1936年 1936年 - 1949年 1949年 - 1996年 1996年 - 現在
震度0 / 微震(感覚ナシ) 震度0 / 無感 震度0
微震 震度1 / 微震 震度I / 微震
  震度1
弱震 震度2 / 弱震(震度弱キ方) 震度II / 軽震
  震度2
震度3 / 弱震 震度III / 弱震
  震度3
強震 震度4 / 強震(震度弱キ方) 震度IV / 中震
  震度4
震度5 / 強震 震度V / 強震
  震度5弱
  震度5強
烈震 震度6 / 烈震 震度VI / 烈震
  震度6弱
  震度6強
  震度VII / 激震

なお、ある地震においてその地点が震度0であったことを「無感」といい、最大震度0の地震を「無感地震」という。これに対し、震度1以上であったことを「有感」といい、最大震度が1以上の地震を「有感地震」という。

震度の測定

観測体制

震度と計測震度の関係表[21]
震度 計測震度
0 0.5未満のすべて
  1
0.5以上 1.5未満
  2
1.5以上 2.5未満
  3
2.5以上 3.5未満
  4
3.5以上 4.5未満
  5弱
4.5以上 5.0未満
  5強
5.0以上 5.5未満
  6弱
5.5以上 6.0未満
  6強
6.0以上 6.5未満
  7
6.5以上のすべて

19974seismic intensity meter

199190199493229595[22][23]

95[24]

NSEW西UD33

 2048gal - -2048gal

 100Hz24

 0.51

IC

20094,200201184,3136006008002,900[25][1]

1





3211 - 2



A - E5A - CDE

2008724沿66調102966[26]


199619844西1946519956[27][28][7][29]
気象庁の発表対象の全観測点における最大震度と、気象官署[7]における最大震度
発生日 地震名 全観測点最大震度 気象官署最大震度
震度 地点 震度 地点
2004年10月23日 新潟県中越地震
  7(6.5)
川口町川口
  5弱(4.5)
上越市大手町(高田)
2005年3月20日 福岡県西方沖地震
  6弱(5.7)
福岡中央区舞鶴
  5強(5.1)
福岡中央区大濠
2007年3月25日 能登半島地震
  6強(6.4)
輪島市門前町走出
  6強(6.1)
輪島市鳳至町
2007年7月16日 新潟県中越沖地震
  6強(6.3)
柏崎市中央町
  5強(5.3)
上越市大手町(高田)
2008年6月14日 岩手・宮城内陸地震
  6強(6.2)
栗原市一迫
  5弱(4.6)
仙台宮城野区五輪
2008年7月24日 岩手県沿岸北部地震
  6弱(5.8)
五戸町古舘
  5強(5.4)
大船渡市大船渡
2011年3月11日 東北地方太平洋沖地震
  7(6.6)
栗原市築館
  6弱(5.8)
水戸市金町[30]
2016年4月16日 熊本地震
  7(6.7)
益城町宮園
  6強(6.0)
熊本西区春日[31]
2018年9月6日 北海道胆振東部地震
  7(6.5)
厚真町鹿沼[32]
  4(4.4)
小樽市勝納町[33][注釈 1]
1978年と2005年の宮城県沖地震の震度観測点分布。前者はM7.4・最大震度5、後者はM7.2・最大震度6弱。観測点の密度は2005年のほうが高い。 1978年と2005年の宮城県沖地震の震度観測点分布。前者はM7.4・最大震度5、後者はM7.2・最大震度6弱。観測点の密度は2005年のほうが高い。
19782005M7.45M7.262005


661995619965661995[27][27]

[28]


西3[34]

(一)西

(二)西使




(三)西

(四)西31

(五)0.30.3

(六)

(七)32

(八)087 0 756

震度と加速度の目安[35]
震度 加速度 [gal(cm/s2)]
0 0.8以下
  1
0.8 - 2.5
  2
2.5 - 8.0
  3
8.0 - 25
  4
25 - 80
  5
80 - 250
  6
250 - 400
  7
400以上

[36]1943[37]


I5.56
a


VII400 gal30%400 gal[38]

[39]調 調1999[40]

10.X1[34]

gal

10.6gal160gal5320gal6600gal7

102gal1200gal51100gal62000gal7

0.12.6gal1250gal51400gal62600gal7

1.5調[41]0.11調[42]

震度の発表

地震情報


[43]



13[ 2]



33[ 2][ 3]5



115



1



54

54


201337[45][46]

766554321[45][47]

×××[47]

テレビ・ラジオにおける報道体制

NHKでの地震速報では大抵、震度5弱以上の時は「強い地震」、震度4の時は「やや強い地震」、震度3の時は「地震」と地震の強度をコメントすることが多い。震度3以上の場合には地上デジタル放送のデータ放送で全国向けに速報する。

一方、民放では震度7・震度6強の時は「非常に強い地震」と表現することもある(震度3以上の時は、字幕スーパーで全国に伝えるが、NHKでは各放送区域内において震度2以下の地震が発生した場合、その地域限定で地震情報を伝える)[要出典]

各局とも震度分布図には気象庁の地震情報のうち震度速報などで用いられる日本全国を188の地域に分けたものを用いており、気象庁から各地の詳しい震度に関する情報が発表されたときに用いられる市町村別表示のものも合わせて使用されている。

各局の震度表示
震度 7 6強 6弱 5強 5弱 4 3 2 1
NHK[48] 7 6+ 6− 5+ 5− 4 3 2 1
NNN[49] 7 6+ 6− 5+ 5− 4 3 2 1
ANN[50] 7 6強 6弱 5強 5弱 4 3 2 1
JNN[51] 最大震度7の時
最大震度6強の時
最大震度6弱の時  
最大震度5強の時  
最大震度5弱の時  
最大震度4以下の時  
TXN[52] 7 6+ 6− 5+ 5− 4 3 2 1
FNN[53][注釈 4] 7 6強 6弱 5強 5弱 4 3 2 1
  • いずれも地震発生時刻も併せて表示。

震度と防災行動


4 - 5 -  - 5調[ 5]調42356[55]

200710541003.53

1995160[7]254,40045 - 613 - 4[27]

[56]

0.1-1調1-21-21996[42][57]

0.1-1調6.436.49JR6.483%20%59%1-2JR使[58]70.51-2JR1/40%76[59]


199634[60]10120093312

1996年9月30日以前

震度 周囲の様子と被害
震度0(無感) 地震計(震度計)が検知し、人は揺れを感じない。
震度1(微震) 静止している人や特に注意している人だけに感じられる。
震度2(軽震) 人に感じられ、障子などがわずかに動く。
震度3(弱震) 家が揺れ、戸・障子などが音を立てる。
震度4(中震) 家が激しく揺れ、8分目くらいまで入れた水が容器からあふれ出る。
震度5(強震) 壁が割れ、煙突が壊れたりする。
震度6(烈震) 家が倒れる割合が30%以下で、崖崩れ地割れが起こる。
震度7(激震) 家屋の30%以上が倒れ、山崩れや地割れができる。

1996年10月1日以降

震度 屋内 屋外 建物 設備・インフラ 地形
0 地震計(震度計)が検知するが、人は揺れを感じない。 変化は無い。 変化は無い。 変化は無い。 変化は無い。
1 地震や揺れに敏感もしくは過敏な限られた一部の人が、地震に気付く。
めまいと錯覚する。
2 多くの人が地震であることに気付き、睡眠中の人の一部は目を覚ます。
天井から吊り下げた電灯の吊り紐が左右数cm程度の振幅巾で揺れる。
3 ほとんどの人が揺れを感じる。
揺れの時間が長く続くと不安や恐怖を感じる人が出る。
重ねた陶磁器などの食器が音を立てる。
風が無い時も電線が少し揺れる。
4 ほとんどの人が恐怖を感じ、身の安全を図ろうとし始める。机などの下に潜る人が現れる。
睡眠中の人のほとんどが目を覚ます。
吊り下げた物は大きく揺れる。
近接した食器同士がずれて音を立てる。
重心の高い置物などが倒れることがある。
電線の揺れがハッキリ確認できる。
木々の揺れが風でないことが分かる。
歩いていて揺れを感じる。座り込むと揺れていることが確認できる。
自動車の運転中に、突風で一瞬ハンドルを取られる感覚に似て、地震の揺れに気付く人がいる。
木造アルミサッシを用いていない古い木造家屋ではガラスが振動して鳴る。
軟弱地盤湿地などを土地改良した地域に建つ建物は他の地域に比べて大きく揺れる。
老朽家屋では柱と壁に隙間が生じる。
RC造:瞬間的にアルミサッシのガラスとガラス留めがずれてビシッと音を立てる。
一部のエレベーター地震感知後、停止する(その後は、大きな揺れがなければ自動で復旧するものが多い)。
5弱 ほとんどの人が恐怖を感じ、身の安全を図ろうとする。
歩行に支障が出始める。
天井から吊るした電灯本体を始め、吊り下げられた物の多くが大きく揺れ、家具は音を立て始める。
重心の高い書籍が本棚から落下する。
歩行中にふらつく。 木造耐震性の低い家屋では筋交い・火打などの倍率が低い部位を中心に応力が集中し、壁には亀裂が入り、柱の継手部分が破壊する。
RC造:耐震性を謳っている家屋では柱やなどの接合部分の軋む音が鳴る。
地中埋設された老朽化が著しい水道本管は、地下の揺れで水道管の接合部が緩み、断水する地域が現れる。
都市ガスで使用されているマイコン内蔵ガスメーターの自動遮断弁が作動する家が出始める。
エレベーターは停止し、保守会社が点検を行わなければ運転再開が不可能となる(以下5強以上の揺れでも同じ)。
軟弱な地盤では亀裂が生じることがある。山地で落石、小さな崩壊が生じることがある。
5強 恐怖を感じ、たいていの人が行動を中断する。
食器棚などの棚の中にあるものが落ちてくる。テレビもテレビ台から落ちることもある。一部の戸が外れたり、開閉できなくなる。
室内で降って来た物に当たったり、転んだりなどで負傷者が出る場合がある。
窓ガラスが割れたり、補強していないブロック塀が落ちてくる。道路にも被害が出てくる。 木造:耐震性の低い住宅では壁や柱が破壊するものがある。
RC造:耐震性の低い建物では、壁や柱に大きな亀裂が入るものがある。耐震性の高い建物でも壁に亀裂が入るものがある。
停電する家庭が出てくる。ガス・水道管に被害が出て、利用できなくなる。 軟弱な地盤で、亀裂が生じることがある。山地で落石、小さな崩壊が生じることがある。
6弱 立っていることが困難になる。
固定していない重い家具の多くが動いたり転倒する。 開かなくなるドアが多い。
かなりの建物で、窓ガラスが割れたり、壁のタイルが剥がれ落ちたりする。 木造:耐震性の低い住宅は倒壊するものがある。耐震性の高い住宅でも壁や柱が破損するものがある。
RC造:耐震性の低い建物では、壁や柱が破壊されるものがある。耐震性の高い建物でも壁、梁、柱などに大きな亀裂が生じるものがある。
一部の列車が脱線する。エレベーターは機器や昇降路(シャフト)が損傷し、乗客が長時間閉じ込められることもある。  
6強 立っていることができず、はわないと動くことができない。 多くの建物で、壁のタイルが剥がれたり、また窓ガラスが割れたりして落下する。補強されていないブロック塀のほとんどが崩れる。
老齢の中高木は根元から折れることがある。
木造:耐震性の低い住宅は倒壊するものが多い。耐震性の高い住宅でも壁や柱がかなり破損するものがある。
RC造:耐震性の低い建物は倒壊するものがある。耐震性の高い建物でも、壁や柱が破壊するものがかなりある。
ガス管、水道の配水設備に被害が出、広い範囲でガス・水道が止まることがある。また、一部の地域で停電する。都市ガス会社はこの震度で各ガバナーステーションへの遠隔操作により供給を停止する。 震央付近の地域では地割れが確認でき、断層が地表に現れる事もある。
植林の少ない地域では山崩れが発生する。
7 落下物や揺れに翻弄され、自由意思で行動できない。
ほとんどの家具が揺れにあわせて移動する。
テレビなど、家電品のうち数キログラム程度の物が跳ねて飛ぶことがある。
墓石は重さ数十キログラムの棹石部分が倒れる。
細い中木や高木は根元から折れるものがある。
ほとんどの建物で外壁タイルは剥離、窓ガラスは割れ、地上に落下する。
耐震性の高い住宅・建物でも、傾いたり、大きく破壊されるものがある。 電気ガス水道などの主要ライフラインの供給が停止する。
多くの道路の表装がめくれ、通行が困難になる。
鉄道高速道路などの広域交通機関が破壊される。
都市機能が消滅し、周辺地域と孤立する。
大きな地割れが生じる。
地すべり山崩れが発生する。
地表部の隆起・沈降などで地形が変形する。
  • 以上の表は『気象庁震度階級関連解説表』(当時)[61]に倣い、記述をさらに追加したものである。
  • 2009年3月31日の改訂から、建物・設備・インフラ・地形の被害をより詳細に別記するようになった。
  • 震度7から上の震度は定義されていない(どんなに揺れが激しく、また被害が大きくても全て震度7)。

震度7を超える震度


77500調85[62][63]

19967.07.58[64]

7

7.0


7便750%使[65]80%使[66]

使


10[67]2000811996956[68]2020156

使2001[69]


.  . 2011415

.  . 2022320

.   (20071024 ). 2011415

.  . 2022320

(pdf). .   (20093). 2013526

注釈



(一)^ 2004

(二)^ ab201448188[44]20102

(三)^ 

(四)^ 使

(五)^ [54]

出典



(一)^ ab 20143181

(二)^ 

(三)^ 

(四)^ pdf7320103192, 4doi:10.14943/gbhu.73.1NAID 1200026626702019212 

(五)^ ab200929II-8

(六)^ 200937II-15-38II-16

(七)^ abcde

(八)^ ab200939II-17

(九)^ ab "50  (PDF) " 9pp.4-5

(十)^ 200913I-10-14I-11

(11)^ abc200913I-1023II-1-26II-429II-831II-10-32II-1151II-29

(12)^ 200913I-10-18I-15

(13)^  (PDF) 

(14)^ 19991 p51 - 56.doi:10.11314/jisss.1.51

(15)^   200891

(16)^   (pdf).   (2009323). 2013526

(17)^ 33120093302013526

(18)^  (PDF) 20124262013526

(19)^ HP20133232013526

(20)^ 200936II-15-38II-1754II-33

(21)^ 

(22)^ 2013526

(23)^  32013526

(24)^ 2 9619987-9

(25)^  20093

(26)^ - 7沿66 - 20081029

(27)^ abcd11.  . 20161121

(28)^ ab " (PDF) "   

(29)^ 1  (PDF) ,IIIpp34 - 40

(30)^ 233  (PDF) p205.

(31)^ 284 p57.

(32)^ 309  (PDF) p83.

(33)^ 309  (PDF).  . p. 116 (20189). 2019102

(34)^ ab.  . 202392

(35)^ : 31991

(36)^ 1943  1 Vol.151943 No.1 P.6 - 12doi:10.14834/zisin1929.15.6

(37)^ 200933II-11

(38)^ (2017):  (PDF) , , 32, 99-102.

(39)^ 1972Vol.23No.3p.215 - 223doi:10.2467/mripapers1950.23.3_215

(40)^  (PDF) 604201-20820066

(41)^ Q&AQ9.

(42)^ ab

(43)^  20141025

(44)^ 

(45)^ ab (PDF).   (2012524). 20188146

(46)^ UD.   IAUD (201436). 2018814

(47)^ ab

(48)^ NHK NEWS WEB

(49)^  |  . bosai.news.ntv.co.jp (202413). 202413

(50)^ . news. 202413

(51)^ . TBS NEWS DIG (202413). 202413

(52)^ 5 . BIZ. 20211121

(53)^ 5 7 FNN. FNN (202411). 202413

(54)^ 21F-2 ?

(55)^  (PDF)  20071221

(56)^ ,Q&A,Q2.

(57)^ : No.555, pp.85 - 912002.05.

(58)^ 1995

(59)^ 

(60)^ 200952II-30-53II-31

(61)^ . .  . 2011415

(62)^ 7?10?調. . 202073

(63)^  82016424. . 202074

(64)^  (PDF)  213

(65)^  (PDF).  491 (19957). 2011418

(66)^ 1923 2. (PDF).  2000  (2000626). 2011418

(67)^   2019-04-09 

(68)^ 35.??. .  . 20131026

(69)^  西 . .  . 2011415




 - 



""

"" - 19191

"" - 

"" - 

 " - 200671" -