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三重県庁舎; Mie Prefectural Office Building
情報
用途	三重県行政の中枢施設
主構造物	三重県庁本庁舎; 三重県議会議事堂
設計者	東畑建築事務所
施工	大林組
建築主	三重県庁
事業主体	三重県
管理運営	三重県
構造形式	鉄骨鉄筋コンクリート構造
敷地面積	32,363m² m²
建築面積	2,768m² m²
延床面積	23,128m² m²
階数	地上8階地下1階
高さ	32m
着工	1962年（昭和37年）8月4日
竣工	1964年（昭和39年）3月31日
改築	2003年（平成15年）3月20日
所在地	〒514-8570; 三重県津市広明町13番地
位置	北緯34度43分49.0秒東経136度30分30.9秒 / 北緯34.730278度東経136.508583度座標: 北緯34度43分49.0秒東経136度30分30.9秒 / 北緯34.730278度東経136.508583度
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2011年2月20日 (日) 15:29時点における版

三重県庁舎︵みえけんちょうしゃ、Mie Prefectural Office Building︶は、三重県津市広明町13番地にある、三重県の各部局が入居する建築物。三重県庁本庁舎と三重県議会議事堂からなる。三重県庁の一部の機能は津市栄町一丁目954番地にある三重県栄町庁舎のほか、三重県内10市に設置された各庁舎に振り分けられている。

概要

現在の本庁舎は1964年︵昭和39年︶に完成、地上8階・地下1階建で、東畑建築事務所の設計、大林組の施工による^[1]。 1995年︵平成7年︶の阪神・淡路大震災を機に耐震診断を行ったところ、構造耐震指標︵IS値︶が0.38で耐震性能が低いことが明らかになったため、2001年︵平成13年︶10月9日から免震工事が行われた^[2]。

歴史

●明治3年6月︵グレゴリオ暦‥1871年7月︶ - 山田岩淵町^[^注 1]に度会県庁舎を新築^[3]。 ●明治4年 12月25日︵グレゴリオ暦‥1872年 2月3日︶ - 津大門町の本陣^[注 2]を安濃津県の仮庁舎とする^[4]。 ●明治5年 1月5日︵グレゴリオ暦‥1872年2月13日︶ - 津大門町の御客屋︵旧津藩の迎賓館︶に庁舎を移転する^[5]^[注 3]。 ●明治5年3月28日︵グレゴリオ暦‥1872年5月5日︶ - 四日市陣屋に庁舎を移転する^[5]。県名を県庁所在地の三重郡四日市に合わせて三重県に改称する。 ●1873年︵明治6年︶12月10日 - 津県学校講堂︵旧津藩校・有造館︶に庁舎を移転する^[5]。 ●1876年︵明治9年︶4月18日 - 三重県が度会県を編入し、現在の県域が定まる。度会県庁舎は山田支庁となる。 ●1879年︵明治12年︶12月 - 安濃郡下部田村に新庁舎︵旧三重県庁舎︶が完成^[6]。 ●1962年︵昭和37年︶8月4日 - 現庁舎着工^[1]。 ●1964年︵昭和39年︶3月31日 - 現庁舎完成^[1]。 ●2001年︵平成13年︶10月9日 - 免震工事着工^[2]。施工は大林組・日本土建・東海土建特定建設工事共同企業体で、総工費は2,260,459,950円^[7]。 ●2003年︵平成15年︶3月20日 - 免震工事が終了^[7]。

明治初期の県庁移転

旧三重県庁舎

旧三重県庁舎︵きゅうみえけんちょうしゃ︶は、1879年︵明治12年︶に完成し、1964年︵昭和39年︶まで使用されていた、三重県庁舎の本庁舎。国の重要文化財であり、愛知県犬山市の博物館明治村に移築されている。﹁地方の技術者が明治初期に建築した擬洋風建物の秀作﹂と評される^[8]。 1877年︵明治10年︶10月に建設候補地を選定、内務省へ伺いに赴いた^[9]。この時点では愛知県庁舎のような^[6]回字形平面の中庭付き2階建庁舎にする予定であった^[9]。1878年︵明治11年︶6月10日より建設事務を開始して、雑木林を切り開き、8月に庁舎工事の入札を行った^[10]。本館は三重県庁第三課土木掛の清水義八らの設計、名古屋の棟梁伊藤平左衛門によって建設された^[6]。県庁舎の建設費は19,883円43銭1厘、総建坪は約500坪で、うち241.5坪の本館は西洋風木造2階建瓦葺だった^[11]。この本館は東京の築地ホテル館に似たハイカラな建築物であったことから、落成当時は地方より弁当持参で見物に来る客が多かったという^[11]。また、玄関を中心とした左右対称構造とベランダを2層巡らした構造は当時の内務省庁舎に倣ったものである^[8]。建材は海路で東京から四日市港に運ばれ、更に津へ送られた^[10]。玄関の礎石・角柱・櫛形アーチには地元産の井関石が採用された^[6]。廊下は当初、吹放しだったが後に窓ガラスが入れられた^[11]。 1964年︵昭和39年︶に現在の庁舎が完成、供用開始となった後に解体、明治村に移築・復元された。1968年︵昭和43年︶に国の重要文化財指定を受けた^[8]。一方、跡地は三重県営の公園に整備され、1967年︵昭和42年︶に県庁前公園として開園した^[12]。

本庁舎

階	入居する部局等
8F	環境森林部、生活・文化部、監査委員事務局
7F	政策部、三重県教育委員会事務局
6F	農水商工部、観光局
5F	県土整備部、防災危機管理部
4F	健康福祉部、県土整備部、こども局
3F	政策部、総務部
2F	健康福祉部、政策部、総務部、東紀州対策局、選挙管理委員会事務局
1F	健康福祉部、政策部、総務部、出納局、三重県職員信用組合、百五銀行県庁支店、三重県庁内郵便局、県民ホール
B1	総務部、倉庫、売店

交通

●JR 紀勢本線・近鉄名古屋線・伊勢鉄道伊勢線津駅より徒歩約8分︵約910m︶。 ●三重交通三重県庁バス停より徒歩すぐ。 ●三重県道10号津関線沿い。

周辺

●偕楽公園 ●県庁前公園 ●三重県合同ビル ●三重県勤労者福祉会館 ●JA三重ビル

三重県栄町庁舎

2006年4月1日に現称となるまでは、三重県民サービスセンターという名称であった^[13]。

階	入居する部局等
6F	県立病院経営室
5F	労働委員会事務局
4F	海区漁業調整委員会事務局、内水面漁場管理委員会事務局
3F	生活・文化部、三重県消費生活センター
2F	生活・文化部
1F	生活・文化部
B1

出先庁舎

県内10市に市名を冠した庁舎があり、志摩庁舎を除く9庁舎に県民センターが設置されている。以前はこれに加えて久居庁舎があったが、現在は廃止され、建物は津南警察署となった^[14]。

北勢 ●桑名庁舎 - 三重県桑名市中央町5-71 ︵〒511-8567︶ ●県民センター、県税事務所、建設事務所、農政環境事務所、保健福祉事務所 ●四日市庁舎 - 三重県四日市市新正四丁目21-5 ︵〒510-8511︶ ●県民センター、県税事務所、建設事務所、農林商工環境事務所、桑名保健福祉事務所、北勢流域下水道事務所 ●鈴鹿庁舎 - 三重県鈴鹿市西条五丁目117 ︵〒513-0809︶ ●県民センター、県税事務所、建設事務所、保健福祉事務所中勢 ●津庁舎 - 三重県津市桜橋三丁目446-34 ︵〒514-8567︶ ●県民センター、総合県税事務所、建設事務所、自動車税事務所、農林商工環境事務所、保健福祉事務所、中勢流域下水道事務所 ●松阪庁舎 - 三重県松阪市高町138 ︵〒515-0011︶ ●県民センター、県税事務所、建設事務所、農林商工環境事務所、保健福祉事務所南勢 ●伊勢庁舎 - 三重県伊勢市勢田町622 ︵〒516-8566︶ ●県民センター、県税事務所、建設事務所、農林水産商工環境事務所、保健福祉事務所 ●志摩庁舎 - 三重県志摩市阿児町鵜方3098-9 ︵〒517-0501︶ ●建設事務所 ●志摩市が発足した2004年︵平成16年︶10月1日から2008年︵平成20年︶9月15日まで志摩市役所本庁舎としても利用された。伊賀 ●伊賀庁舎 - 三重県伊賀市四十九町2802 ︵〒518-8533︶ ●県民センター、県税事務所、建設事務所、農林商工環境事務所、保健福祉事務所東紀州 ●尾鷲庁舎 - 三重県尾鷲市坂場西町1-1 ︵〒519-3695︶ ●県民センター、紀州県税事務所、建設事務所、農林水産商工環境事務所、保健福祉事務所 ●熊野庁舎 - 三重県熊野市井戸町371 ︵〒519-4393︶ ●県民センター、建設事務所、農林商工環境事務所、保健福祉事務所

脚注

注釈 (一)^ 現在の伊勢市岩渕 (二)^ 千切屋進伴左衛門本陣 (三)^ 昭和39年発行﹃三重県史﹄271ページには﹁正月3日﹂とある。出典

(一)^ ^a ^b ^c三重県︵1964︶‥470ページ (二)^ ^a ^b小林一彦"本庁舎︵三重県庁︶の耐震化工事" (三)^ 三重県生活・文化部文化振興室県史編さんグループ"49初期の県庁舎と所在場所"平成9年7月︵2011年2月11日閲覧。︶ (四)^ 四日市市︵2000︶‥3ページ (五)^ ^a ^b ^c四日市市︵2000︶‥4ページ (六)^ ^a ^b ^c ^d三重県生活・文化部文化振興室県史編さんグループ"51旧三重県庁舎の建築と井関石使用"︵2011年2月10日閲覧。︶ (七)^ ^a ^b三重県県土整備部営繕室大規模建設グループ"三重県県土整備部営繕室/工事の諸元"︵2011年2月11日閲覧。︶ (八)^ ^a ^b ^c西尾雅敏"旧三重県県庁舎︵きゅうみえけんけんちょうしゃ︶"愛知県庁ウェブサイト.︵2011年1月31日閲覧。︶ (九)^ ^a ^b三重県生活・文化部文化振興室県史編さんグループ"三重県庁舎︵津市下部田︶"︵2011年2月10日閲覧。︶ (十)^ ^a ^b三重県︵1964︶‥278ページ (11)^ ^a ^b ^c三重県︵1968︶‥278-279ページ (12)^ 県庁前公園活用研究会"﹁県庁前公園﹂とは？"︵2011年2月10日閲覧。︶ (13)^ 三重県労働委員会事務局"三重県労働委員会/トップページ" (14)^ 三重県警察本部"警察署のご案内/津南警察署/三重県警察オフィシャルサイト"︵2011年2月11日閲覧。︶

参考文献

三重県『三重県史』不二出版、昭和39年3月31日、682pp.
四日市市役所『四日市市史第18巻』2000年

外部リンク

三重県
- 県庁のご案内 - 庁舎フロア図、県庁・県庁舎の歴史に関するリンクがある。

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 |旧用途=
 |主構造物=三重県庁本庁舎<br/>[[三重県議会]]議事堂
-|設計者=東畑設計事務所
+|設計者=[[東畑建築事務所]]
 |施工=[[大林組]]
 |建築主=[[三重県庁]]
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 == 概要 ==
-現在の本庁舎は[[1964年]]（昭和39年）に完成、地上8階・地下1階建で、東畑設計事務所の[[設計]]、[[大林組]]の[[施工]]による<ref name="県史6470">三重県（1964）：470ページ</ref>。
+現在の本庁舎は[[1964年]]（昭和39年）に完成、地上8階・地下1階建で、[[東畑建築事務所]]の[[設計]]、[[大林組]]の[[施工]]による<ref name="県史6470">三重県（1964）：470ページ</ref>。
 [[1995年]]（平成7年）の[[阪神・淡路大震災]]を機に[[耐震診断]]を行ったところ、構造耐震指標（IS値）が0.38で[[耐震]]性能が低いことが明らかになったため、[[2001年]]（平成13年）[[10月9日]]から[[免震]]工事が行われた<ref name="免">小林一彦"[http://bsi-th.052e.com/branch/bra-37/bra-09.htm 本庁舎（三重県庁）の耐震化工事]"</ref>。