「西武101系電車」の版間の差分
SEMISAYAMASHI (会話 | 投稿記録) 新101系のうち、701系列連結対応、秩父鉄道対応、廃車の節を変更 |
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=== 旧塗装の復活 === |
=== 旧塗装の復活 === |
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{{Double image aside|right|Seibu 101 series 261F approaching Hagiyama station 20100417 1637.jpg|180|Seibu 101 271F + 1303F op station Bushi, -1 april 2011.JPG|180|塗装変更後の261編成|塗装変更後の271編成}} |
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西武秩父線の開通40周年記念企画の一環として2009年3月に多摩湖線用の261編成<ref>[http://railf.jp/news/2009/03/28/111700.html 西武 新101系261編成が登場時の塗装に] - 交友社『鉄道ファン』 railf.jp 鉄道ニュース 2009年3月28日</ref>が新造当時のツートンカラー・前面窓周りベージュとなって運用を開始し、同年6月には池袋線所属の271編成にもこの塗装が施され6月7日に開催された「西武・電車フェスタ2009 in 武蔵丘車両検修場」で公開された後に同月中旬から運用に投入された。 |
西武秩父線の開通40周年記念企画の一環として2009年3月に多摩湖線用の261編成<ref>[http://railf.jp/news/2009/03/28/111700.html 西武 新101系261編成が登場時の塗装に] - 交友社『鉄道ファン』 railf.jp 鉄道ニュース 2009年3月28日</ref>が新造当時のツートンカラー・前面窓周りベージュとなって運用を開始し、同年6月には池袋線所属の271編成にもこの塗装が施され6月7日に開催された「西武・電車フェスタ2009 in 武蔵丘車両検修場」で公開された後に同月中旬から運用に投入された。 |
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*前面窓回りがウォームグレーで塗装されていたのは第一陣登場から5年ほどでのちに現在の黒色塗装となった事から、この塗装は約30年ぶりの復活となったが、厳密には前述の通り261編成はウォームグレーより濃いグレー、271編成は黒色で登場しており、ウォームグレーに塗装されたのはこれが初めてのことであった。
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*前面窓回りがウォームグレーで塗装されていたのは第一陣登場から5年ほどでのちに現在の黒色塗装となった事から、この塗装は約30年ぶりの復活となったが、厳密には前述の通り261編成はウォームグレーより濃いグレー、271編成は黒色で登場しており、ウォームグレーに塗装されたのはこれが初めてのことであった。
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2021年10月24日 (日) 13:03時点における版
お願い:車両の動きなどについては、Wikipedia:検証可能性に反する、個人の目撃報告や外部の私設サイトなどを典拠とする情報を記載しないでください。これらはWikipedia:出典を明記するやWikipedia:独自研究は載せない、Wikipedia:信頼できる情報源などの方針により除去されることがあります。 |
- 本系列の車両番号の付与の規則性上、各編成とも編成中の最若番車両の番号は必ず奇数となっているので、編成番号は必ず奇数となる。
旧101系
西武101系電車 | |
---|---|
旧101系 クハ1224 (2012年12月9日 横瀬車両基地) | |
基本情報 | |
運用者 | 西武鉄道 |
製造所 | 西武所沢車両工場 |
製造年 | 1968年 - 1976年 |
製造数 | 278両 |
運用開始 | 1969年3月5日 |
引退 | 2010年 |
主要諸元 | |
編成 | 4・6両編成 |
軌間 | 1,067 mm (狭軌) |
電気方式 |
直流1,500 V (架空電車線方式) |
最高運転速度 | 105 km/h |
設計最高速度 | 120 km/h |
起動加速度 |
2.3 km/h/s (2M2T) (高加速度設定時 2.5 km/h/s) 3.0 km/h/s (4M2T) |
減速度(常用) | 3.5 km/h/s |
減速度(非常) | 4.5 km/h/s |
編成定員 |
656人(4両編成) 992人(6両編成) |
車両定員 |
160人(座席66人) [先頭車] 168人(座席72人) [中間車] |
自重 |
40.0 t(モハ101形冷房車) 29.0 t(クハ1101形冷房車) |
全長 | 20,000 mm |
全幅 | 2,813 mm |
全高 | 4,231 mm |
車体 | 普通鋼 |
台車 |
住友金属工業FS372(モハ101形) FS072(クハ1101形) |
主電動機 | 直巻整流子電動機 |
主電動機出力 | 150 kW |
駆動方式 | 中空軸平行カルダン駆動方式 |
歯車比 | 15:86=1:5.73 |
編成出力 |
1,200 kW(4両編成) 2,400 kW(6両編成) |
制御方式 | 電動カム軸式抵抗制御、直並列組合せ制御及び弱界磁制御 |
制御装置 | MMC-HTB-20E |
制動装置 | 抑速ブレーキ装備発電ブレーキ併用電磁直通空気制動(HSC-D) |
保安装置 | 西武形ATS |
概要
車両の特徴
車体構造は先に登場した801系のデザインを踏襲しており、前面は非貫通・2枚窓で、上部中央には手動巻き取り式の行き先表示器︵方向幕︶が、その左右に後部標識灯と通過標識灯が搭載されている。向かって右側の後部標識灯下︵運転席窓上︶には乗務員室用通風口のフタを有する。前面窓下に前照灯を左右1灯ずつ装備し、その下にはステンレス製の飾り帯が巻かれている。前面の方向幕は行先のみの表示で、準急以上の種別は運転席窓内の向かって左上に種別名が書かれた札を掲示していた。なお車体側面には種別・行き先表示器とも無い。側面は片側両開き3扉で、扉間には戸袋窓と二段窓が4つ配されている。 701・801系列での外観上の差異は、台枠厚さが増加した一方床面高さをほぼ同一としたため、その分車体裾が下がっている。このほか、客用扉を閉扉した際に物挟みなどで完全に閉まりきらない扉のみ再度全開にする事ができる再開閉スイッチや、車内保温を目的に運転台直近の扉以外を締切る装置が本系列で初めて備えられた。 屋根上にはグローブ形ベンチレーターを、先頭車の非冷房車は7個で冷房車は5個、中間車の奇数車︵M1、3車︶の非冷房車は5個で冷房車は3個、中間車の偶数車︵M2,4車︶は8個で冷房車は6個装備する。パンタグラフは菱形をM1車に2基搭載する。 座席はオールロングシートで、モケットは茶色と緑色︵優先席︶が採用された。内装の化粧板は茶色系統の暖色系が採用された。車両間の貫通扉は両開き式で101 - 127編成はM2車のM1車寄り︵1位側︶のみに、129 - 181編成はTc1車・M2車の1位側・Tc2車に、183編成以降はM1・2車の1位側、Tc2車に設けられた。101 - 181編成は冷房化改造の際に扉の新設や移設により183編以降と同じ位置に統一された。天井には非冷房車は扇風機、試作冷房車は冷風吹き出し口と扇風機、冷房車はラインデリア6個を備え非冷房車および試作冷房車より蛍光灯を中間車では2本、先頭車では3本多く搭載している。 台車は住友金属工業製の空気ばね台車でクハ1101形がFS072、モハ101形がFS372を装着する。これらは801系クハ1801形が装着していた空気ばね・インダイレクトマウントタイプFS067の発展型で、枕ばね周りの構造はダイレクトマウント方式に変更された。軸ばね周りの基本構造は共通のペデスタル+軸ばね支持であるが、この構造は基本構造がシンプルで初期コストが低く、通常のメンテナンスも容易という長所がある。ただしペデスタル摩擦部は他の高度な軸ばね方式に比べて頻度の高い適切なメンテナンス︵隙間調整︶を要するが、元々在来旧型車の多数がペデスタル付き旧型台車で占められていた西武では、保守上の問題はなかった。 主電動機は日立製作所製HS-836-Nrb・Prb︵出力150 kW︶または東洋電機製造製TDK-8010-A︵出力150 kW︶が、主制御器は日立製の電動カム軸式の抵抗制御器MMC-HTB20E︵弱め界磁起動1段・直列12段・並列13段・弱め界磁5段・発電制動25段︶が搭載された。一般的な抵抗制御としては進段数を多めに取り高加速性能を得ている。また、定格回転数を1,850 rpm︵80 %界磁︶[2]と高く設定されたほか、最弱め界磁率が40 %から35 %に拡大され、高速域の性能も向上している。これらはM1、3車に搭載された。補助発電機としては電動発電機︵MG︶がM2、4車に搭載された。非冷房車は12kVAのHG-534-Mrb型、冷房車および冷房改造車は150 kVAのMG117-S型、6両固定編成はMG114A-S型、一部の冷房改造車はブラシレスで140 kVAのHG-77445-01R型またはTDK-3350-A型を搭載する。また、モハ218・220・222・224はMGの代わりに静止形インバータ︵SIV︶が搭載された。塗装
冷房車の登場および冷房化改造
旧101系は冷房器非搭載で登場し、しばらくそのまま増備が続けられたが、1972年︵昭和47年︶に171 - 181各編成の4両編成6本︵24両︶が試作冷房車として新製された。これは西武鉄道で初の冷房通勤車である。 ●パンタグラフのあるM1車にはCU-72形集中式冷房装置を1基、他の3両にはCU-16形集約分散式冷房装置を5基搭載。 ●冷房化による大容量交流低圧電源確保のために150 kVAの電動発電機︵MG︶MG117-Sを搭載。 ●車内には補助送風機として扇風機を設置。特にM1車は天井から張り出したダクトが目立っていた。 比較試験の結果、量産車では集中式冷房装置を採用することになり、1973年︵昭和48年︶には121 - 129編成の4両編成5本が冷房改造され、同時に新製冷房車のMM'ユニット2両を組み込むことで101系初の6両編成となった[注 4]。1974年︵昭和49年︶には新製冷房車となる191編成が登場し、163編成に4両編成で最初の冷房化改造が施された。 なお、量産冷房車では以下の点で設計変更が実施された。 ●天井がダクト埋め込みの平天井となり、補助送風機もラインデリアとなった。 ●MGを容量12 kVAのHG-534-Mrbから150 kVAのMG117A-Sへ交換、もしくは新製時から搭載。なお、前述の通り6両編成には120 kVAのMGが搭載され、4両編成の一部には140 kVAのMGが搭載された。 ●改造によりモハ101形の自重は2.0 t︵38.0 t→40.0 t︶、クハ1101形の自重は1.0 t︵28.0 t→29.0 t︶増加。 冷房改造は新製車導入と並行して行われたが、池袋・新宿線間での冷房車比率を均等にする目的で旧101系の冷房改造は一時中断となり[注 5]、701系・801系・401系の冷房改造完了後に再開された。1987年︵昭和62年︶の161編成を最後に全編成の改造が完了した。 試作冷房車のうち175・177編成が他編成と同一の集中式冷房装置搭載ならびに屋根上ベンチレーターを箱型タイプに交換改造され、残りの4編成は4000系に機器を提供するため未改造のまま廃車となった。なお、175・177編成および1984年︵昭和59年︶以降に冷房化改造された101 - 119・131・139・149・161の計24編成は、改造時に座席端パイプが新101系と同様の網棚と一体化したタイプに変更されたほか、車側灯の電球[注 6]が2灯化された。冷房化以外の改造
全編成に列車無線装置の設置・ブレーキ制御装置の変更︵カバー付き︶・前面密着連結器の胴受形状変更・ドアエンジンのTK-4D形からSTK-4D形への改造︵戸開き時に排気音→戸閉め時に排気音︶などが施工され、一部編成は空気圧縮機への除湿装置取付・屋根ならびに床下機器のグレー色への変更・MGからSIVへの交換が行われた。 1980年代以降に新宿線で運用された編成は冷房改造後の401・701・801系との併結運転対応の改造工事が行われた。改造内容は抑速ブレーキのカットをはじめとするもので、該当編成は電気連結器部分が黄色塗装にされ識別された。なお、1998年に復元工事が行われている。 1980年代中頃から後述の新101系と同様に乗務員室の客室仕切り扉に客室側より忍び錠にてラッチ施錠を行える改造が施工された。これはドアシリンダーの引っかかりが甘く車掌の車内改札中に急に開いてしまうことが多々あった事や、折り返し駅などで悪質な者に勝手に車掌スイッチを扱われる事件が発生したために備品盗難防止や保安上の観点から実施された。ほぼ同時期に他系列でも同様に忍び錠がないと操作できない新タイプの車掌スイッチに交換された。特別修繕工事
1988年︵昭和63年︶に129・183・191 - 201・209- 225編成の30編成に対し、車内外の特別修繕工事︵特修︶が実施された。 ●車内の変更点 ●129・183編成以外は内装が変更され、化粧板が新2000系に準じたものとなった。 ●施工3編成目の191編成以降では座席モケットが赤系のオレンジのものに変更された。また、193編成以降の編成では座面と背もたれの間にFRP成形物を入れたタイプの座席とした。 ●車両の変更点 ●CPの交換︵195 - 201・209 - 225編成︶。 ●前面乗務員室通風口の室外側撤去︵183編成を除く︶。 ●客室ドアの窓支持方式を黒色Hゴムから金具押さえに変更︵129・211 - 225編成は701系の廃車発生品への交換、183・191編成は特修工事終了後単独で701系の廃車発生品への交換︶。 ●客室ドアは特修工事未施工の203編成が窓支持方式の変更を、123・205・207編成が701系の廃車発生品への交換を実施されている。VVVFインバータ制御試験車
1988年に廃車になった145編成のうち、中間車モハの145・146に以下の改造が施された。 ●主回路をVVVFインバータへ変更。モハ145には日立製GTO-VVVF、モハ146には三菱製GTO-VVVFを搭載した。 ●台車はFS372Aを装着。主電動機は170kWの三相かご形誘導電動機を取り付けた[3]。 ●この台車はクハ3005・3006の落成時に装着されていたもので、交換により余剰となっていた。またモハ145・146に元々装着されていたFS372は編成内の他車両と同じく4000系へ流用された。 ●301系への組み込みのため、両端の妻面貫通路を狭幅化。 改造後は301系307編成のサハ1301形の代わりに組み込まれ︵1307+307+308+145+146+301-7+301-8+1308︶、モハ301-7・8は主電動機回路をカットした上でMT比4M4Tで営業運転をおこなった。試験終了に伴い307編成は編成から抜かれたサハ1301-7・8を復帰させ、モハ145・146は1990年︵平成2年︶に廃車された。ワンマン対応改造
1996年︵平成8年︶4月に多摩川線でワンマン運転が開始されるのに際し、当時池袋線に所属していた特修工事の対象車の217 - 225編成の5編成にワンマン運転対応改造を行い、また甲種輸送に対応させ[注 7]、同線に所属していた701系を置換えた。 改造内容は以下の通り。 ●車内に非常通報器を設置。 ●自動放送装置ならびドアを閉める際の注意喚起放送装置の搭載。 ●運転台にマイクを設置。 ●マスコンハンドルをデッドマン装置付きのものに交換。それに伴う抑速ブレーキの機能停止。 ●電気連結器の撤去。 ●MGをSIVへ交換。 ●HB2000型CPをスクリュー式の新品へ交換。 多摩川線には4編成が配置され、もう1編成は予備で新宿線の支線︵主に西武園線︶で運用されるシステムが採られた。配置と運用
西武有楽町線・山口線を除く全線で特急以外の全列車で使用された。新101系と、対応改造車は701・801系などとも併結運転が可能で、最大10両まで連結された。 旧101系の登場当初は西武秩父線対応であったことから池袋線系統に配置されていたが、冷房車登場後は冷房化向上のため新宿線にも配置された。 前述のように池袋線と新宿線の冷房車配置を均等にする目的で旧101系の冷房改造を中断し、701系などの冷房化改造に移行した時期があったが、実際には旧101系冷房車を新宿線に配置し、701系・401系冷房改造車を池袋線に配置するケースもあった。その後1979年︵昭和54年︶に登場した新101系は、2連の一部が新宿線にも配置され既存の旧101系と組んで使用されたが、その直後1980年︵昭和55年︶3月17日改正に伴う転配で、101系は池袋線に701系・401系冷房改造車は新宿線にそれぞれ集約することになり、以降しばらくの間旧101系は全車が池袋線に配置された。 1990年代になると池袋線にも新2000系の投入が開始される一方で、新宿線の701系・801系・401系・501系︵3代︶冷房改造車の老朽化により、旧101系が新宿線系統に再び配置された。 1996年からワンマン改造が施工された217 - 225編成が多摩川線に投入された。多摩川線での運用車4本と本線に残った1本とは検査などの際には武蔵野線を介して編成の入れ替えを行っていたが、1999年に始まったJR中央線武蔵境駅高架化工事に伴い同駅でJR線との連絡が断たれてからは217 - 223編成の4本で固定された。 ●4編成は多摩川線に配置固定されてから検査時には主要機器をトラックで武蔵丘車両検修場まで陸送し、台車交換を白糸台車両基地で行っていた。2004年の車両の動き
2004年夏時点で、旧101系は新宿線と池袋線にそれぞれ4両編成4本︵16両︶とワンマン車4両編成5本︵20両︶の計9本36両が在籍していた。 新宿線に残存していた175編成と191編成は12月6日付けで廃車になった。 池袋線に残存していた193編成と197編成は、同年の﹁西武トレインフェスティバル2004 in 横瀬﹂の開催に合わせて5年ぶりに登場時のツートンカラーに塗色変更[注 8]され池袋 - 横瀬駅間の臨時列車として走った。イベント終了後、両編成は秩父夜祭輸送や土休日の西武秩父線直通快速急行の運用に使用された。この快速急行運用の中の特定の3日間は﹁秩父線開業35周年﹂のヘッドマークを装着して運行された。 その後12月19日に﹁さよなら旧101系運転﹂として西武園→東村山→本川越→西武球場前→所沢→飯能→西武秩父の経路で運転された。西武球場前駅では展示会が行われ、終着地の西武秩父駅到着後は横瀬車両基地に回送の上解体された。- この列車は団体専用であり、参加費用は大人1人1,101円(クハ1101形にあやかって)と設定されたほか、本川越 - 狭山市間では特急列車とほぼ同じダイヤでの運転、元加治 - 飯能間での非常ブレーキの実演や正丸トンネル信号場(正丸 - 芦ヶ久保間)では列車を停車させ「夜間の停電」を想定した車内灯の一瞬消灯など、通常の営業列車では体験できない様々なイベントが盛り込まれた。前面方向幕には「さよなら 101系」(行先表示幕の上にテープを貼付して対応)が表示され、運転台にはかつての小型の種別板をイメージした「最終」「惜別」の板が、前面には「急行 奥武蔵/奥秩父」をあしらった「さよなら 101系」のヘッドマークがそれぞれ装着された。
2008年の車両の動き
2010年の車両の動き
2010年に入って武蔵境駅の高架化が完了し、多摩川線と中央線の連絡線が復活したことから車両の入れ替えが再開され、同線にはワンマン改造を施工された新101系が4編成投入された。それらと交替で3月に217編成、6月に219編成、9月に221編成、11月に223編成がそれぞれ多摩川線から小手指車両基地に回送され、最終的には横瀬車両基地に回送され解体された。なお、223編成のみ横瀬車両基地に回送される前に方向転換を行っている[4]。同編成の廃車をもって旧101系が全廃となった。1224号車はツートン塗装に塗り替えた上、横瀬車両基地に保存されている︵後述︶。 ●221編成は10月3日に横瀬車両基地で開催された﹁西武トレインフェスティバル2010 in 横瀬﹂で展示された。 なお、最後まで残った223編成は11月3日から運用終了日まで2種類のヘッドマークが掲出された[5]。廃車と機器の再利用
1988年︵昭和63年︶に試作冷房車の171・173・179・181編成および141 - 147編成の8編成32両のうちモハ145・146を除いた30両が本系列最初の廃車になった。以下の形式に本形式の機器の流用・再利用が行われている。 4000系 上記の8編成分の機器を使い1988年に4両編成8本︵32両︶が製造された。さらに秩父鉄道への乗り入れ列車を増発するため、1992年︵平成4年︶に163 - 169編成の機器を使用して4両編成4本︵16両︶が追加製造された。 9000系 台車、主電動機、主制御器などが流用され1993 - 1998年︵平成10年︶に10両8編成が製造された。現在ではVVVFインバータ制御器に取替えられている。 10000系 旧101系・3代目501系・5000系の台車、主電動機、主制御器などが流用され1993 - 1996年に7両11編成が製造された。なお、台車は緩衝ゴム式に改造されている。2003年には199・201編成の一部機器・台車を流用して第12編成が製造された。この編成は主回路制御にVVVFインバータ制御を採用したが、台車の改造は施工されていない。事故廃車
1992年︵平成4年︶12月に213編成が新宿線東村山0号踏切で自動車との衝突事故を起こした際にモハ101-214から火災が発生し同車は廃車になった。その代替として経年廃車予定だった125編成のモハ101-26が2代目モハ101-214に改番の上組み込まれ213編成は営業運転に復帰している。なお、213編成は2003年︵平成15年︶に廃車になった。編成表
4両編成
← 武蔵境 是政 → |
備考 | ||||
---|---|---|---|---|---|
号車 | 1 | 2 | 3 | 4 | |
形式 | クハ1101 (Tc1) |
モハ101 (M1) |
モハ101 (M2) |
クハ1101 (Tc2) |
|
車両番号 | 1101 (奇数) 1119 |
101 (奇数) 119 |
102 (偶数) 120 |
1102 (偶数) 1120 |
新製時非冷房 |
1131 (奇数) 1169 |
131 (奇数) 169 |
132 (偶数) 170 |
1132 (偶数) 1170 | ||
1171 (奇数) 1181 |
171 (奇数) 181 |
172 (偶数) 182 |
1172 (偶数) 1182 |
試作冷房車 | |
1183 (奇数) 1189 |
183 (奇数) 189 |
184 (偶数) 190 |
1184 (偶数) 1190 |
新製時非冷房 | |
1191 (奇数) 1199 |
191 (奇数) 199 |
192 (偶数) 200 |
1192 (偶数) 1200 |
||
1217 (奇数) 1225 |
217 (奇数) 225 |
218 (偶数) 226 |
1218 (偶数) 1226 |
多摩川線用ワンマン化改造車 |
6両編成
|
備考 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
形式 | クハ1101 (Tc1) |
モハ101 (M1) |
モハ101 (M2) |
モハ101 (M3) |
モハ101 (M4) |
クハ1101 (Tc2) | |
車両番号 | 1121 (奇数) 1129 |
121 (奇数) 129 |
122 (偶数) 130 |
101-21 (奇数) 101-29 |
101-22 (偶数) 101-30 |
1122 (偶数) 1130 |
ハイフン付き車両以外は 新製時非冷房 |
1201 (奇数) 1215 |
201 (奇数) 215 |
202 (偶数) 216 |
101-201 (奇数) 101-215 |
101-202 (偶数) 101-216 |
1202 (偶数) 1216 |
213編成のモハ101-214は 事故廃車による代替あり |
新101系・301系
西武新101系・301系電車 | |
---|---|
1979年からの増備車はデザイン変更され、 新101系として区別される | |
基本情報 | |
運用者 | 西武鉄道 |
製造所 | 西武所沢車両工場・東急車輛製造 |
製造年 | 1979年 - 1984年 |
製造数 | 156両 |
主要諸元 | |
編成 | 2・4・8両編成 |
軌間 | 1,067 mm (狭軌) |
電気方式 |
直流1,500 V (架空電車線方式) |
最高運転速度 | 105 km/h |
設計最高速度 | 120 km/h |
起動加速度 |
2.3 km/h/s (2M2Tおよび4M4T) (高加速度設定時2.5 km/h/s) 3.3 km/h/s (2M) |
減速度(常用) | 3.5 km/h/s |
減速度(非常) | 4.5 km/h/s |
編成定員 |
320人(2両編成) 656人(4両編成) 1,328人(8両編成) |
車両定員 |
160人(座席64人)[先頭車] 168人(座席72人) [中間車] |
自重 |
40.0 t(クモハ101形およびモハ101形) 29.0 t(クハ1101形) 28.0 t(サハ1301形) |
編成重量 |
80.0 t(2両編成) 138.0 t(4両編成) 274.0 t(8両編成) |
全長 | 20,000 mm |
全幅 | 2,850 mm |
全高 | 4,246 mm |
車体 | 普通鋼 |
台車 |
住友金属工業FS372(電動車) FS072(付随車) |
主電動機 | 直巻整流子電動機 |
主電動機出力 | 150 kW |
駆動方式 | 中空軸平行カルダン駆動方式 |
歯車比 | 15:86=1:5.73 |
編成出力 |
1,200 kW(2・4両編成) 2,400 kW(8両編成) |
制御方式 | 電動カム軸式抵抗制御、直並列組合せ制御及び弱界磁制御 |
制御装置 | MMC-HTB-20E |
制動装置 | 抑速ブレーキ装備発電ブレーキ付き電磁直通空気制動(HSC-D) |
保安装置 | 西武形ATS |
概要
車両の特徴
r .JPG改造
701系列との連結運転対応改造
1981年以降に253 - 261編成に701系列︵701系・801系・401系・501系︶と連結できるように抑速ブレーキの無効化、戸閉め装置その他の電気回路の一部を変更などの改造が施工されて新宿線系統に転属し[8]、551系などを置換えた。 ●この改造では識別のため電気連結器カバーが黄色に塗装された[8][注 10]。1988年以降、新2000系が新宿線に配属されると一部の車両は連結対応仕様を解除した上で池袋線系統に再転属、さらに1997年の701系グループ淘汰後は全て解除された。秩父鉄道乗り入れ改造
1989年から秩父鉄道への乗り入れが始まり、これに先立って227編成+229編成・231編成+233編成・235編成+237編成・239編成+241編成の4両編成8本4組に対応改造が行われた。内容は以下の通り。 ●パンタグラフを従来のKP62Aから折り畳み高さの低いPT4320Sに変更[注 11]。 ●横瀬駅での切り離しを行うため、両編成の連結部︵クハ1228,1229,1232,1233,1236,1237︶に自動解放装置を取付け。これによりそれらの車両は電気連結器が交換[注 12]され、その他の車両とは連結不可となることから識別のため連結器カバーを白色に塗装。 ●分割時の案内のために各車の車内外に号車番号ステッカーを貼り付け、また池袋・西武秩父側となる5 - 8号車︵229・233・237・241編成︶のつり革を茶色へ変更[注 13]。 ●方向幕に秩父鉄道の駅名などのコマを追加。 ●1992年に秩父鉄道がATSを導入したことにあわせ、秩父鉄道ATSを搭載した。 ●この際に編成数が見直され、239編成+241編成は乗り入れ仕様を解除され原型に復元されたが、241編成の茶色つり革はそのまま残された。 なお、休日ダイヤの乗り入れ運用には三峰口+西武秩父行きと西武秩父+野上行きがあり、編成の組合わせが入れ替わることもあった。 本系列の秩父鉄道乗り入れが終了した後、秩父鉄道ATSは撤去されたが、自動解放装置や号車札、茶色のつり革はそのまま残され、通常はかつてのペア同士で連結され8両固定編成と同様に運用されていた[注 14]。これらの車両は2008年の235編成+237編成を最後に全車廃車されたが、多くが他社へ譲渡されている。 また先に仕様解除となっていた2本のうち239編成は2010年に廃車となったが、241編成のみは廃車を免れ、ワンマン化・リニューアル改造を実施している[9]。この編成も茶色のつり革は改造時まで残されていた。ワンマン対応改造
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ワンマン化に伴う車両更新時にベンチレーターが撤去された241編成
(2013年3月、東村山) -
「春」号247編成
(2010年11月、競艇場前) -
「夏」号249編成・クハ1250
(2010年7月、白糸台 - 競艇場前間) -
「秋」号251編成
(2010年9月、競艇場前) -
「冬」号253編成
(2011年2月、競艇場前)
- 車内詳細写真
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リニューアル工事後の車内
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車端部の優先席
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先頭車二人掛け座席と車いすスペースと乗務員室背面仕切壁
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クハ1247の車両番号・メーカー銘板シール
4M編成化
ラッピング
2006年9月に247編成にユネスコ村大恐竜探検館︵2006年に閉鎖︶をPRした恐竜のラッピングが、2007年には245編成に西武ライオンズ︵現: 埼玉西武ライオンズ︶のラッピングが施されていた。また、前述のように多摩川線用車には小学生が描いたイラストが貼り付けされていた。旧塗装の復活
運用
池袋線系統
新宿線系統
多摩湖線
1998年11月のワンマン運転開始以後は国分寺 - 西武遊園地︵現‥多摩湖︶間の全線でワンマン運転対応編成により運用されていた。なお、多摩川線用の各編成はそれぞれ本線側に戻った際に多摩湖線用車と共通で運用についていた。初入線時期は247編成が2010年12月、249編成が2011年9月、251編成が2011年8月、253編成が2011年10月である。国分寺駅にホームドアを設置する関係で、2021年2月7日に一旦同線での運行を終了したが、同18日から22日まで5日間限定で﹁ありがとう101系多摩湖線ラストランウィーク﹂として259編成が最後の運行を行った。多摩川線
入替え時期 | 多摩川線から 出た編成 |
多摩川線に 来た編成 |
運用中の編成 | その他・備考 |
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2010年3月 | 217 | 247「春」 | 219 221 223 |
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2010年6月 | 219 | 249「夏」 | 247「春」 221 223 |
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2010年9月 | 221 | 251「秋」 | 247「春」 249「夏」 223 |
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2010年11月 | 223 | 259(白) | 247「春」 249「夏」 251「秋」 |
旧101系の置換えが完了 |
2010年12月 | 247「春」 | 253「冬」 | 249「夏」 251「秋」 259(白) |
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2011年7月 | 251「秋」 | 247「春」 | 249「夏」 253「冬」 259(白) |
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2011年8月 | 249「夏」 | 251「秋」 | 247「春」 253「冬」 259(白) |
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2011年10月 | 253「冬」 | 249「夏」 | 247「春」 251「秋」 259(白) |
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2011年11月 | 259(白) | 253「冬」 | 247「春」 249「夏」 251「秋」 |
「春」・「夏」・「秋」・「冬」がそろう |
ワンマン車の運用範囲
- 多摩川線全線
- 狭山線全線
編成表
新101系2両編成
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形式 | クモハ101 (Mc1) |
クモハ101 (Mc2) |
備考 |
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機器配置 | CONT | MG CP | |
車両番号 | 269 (奇数) 295 |
270 (偶数) 296 |
279編成は263編成へ組み込み
上記を除き全て廃車済 |
新101系4両編成
← 西武新宿 ← 武蔵境 是政 → |
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形式 | クハ1101 (Tc1) |
モハ101 (M1) |
モハ101 (M2) |
クハ1101 (Tc2) |
備考 |
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機器配置 | CONT | MG[注 17] CP |
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車両番号 | 1227 (奇数) 1261 |
227 (奇数) 261 |
228 (偶数) 262 |
1228 (奇数) 1262 |
255編成のうちモハ255・モハ256は263編成へ組み込み 241編成・245編成 - 253編成はワンマン化と同時にリニューアル |
301系8両編成
← 西武新宿 |
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形式 | クハ1301 (Tc1) |
モハ301 (M1) |
モハ301 (M2) |
サハ1301 (T1) |
サハ1301 (T2) |
モハ301 (M3) |
モハ301 (M4) |
クハ1301 (Tc2) |
備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
機器配置 | CONT | MG CP |
CONT | MG CP |
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車両番号 | 1301 (奇数) 1313 |
301 (奇数) 313 |
302 (偶数) 314 |
1301-1 (奇数) 1301-13 |
1301-2 (偶数) 1301-14 |
301-1 (奇数) 301-13 |
301-2 (偶数) 301-14 |
1302 (偶数) 1314 |
301編成 - 309編成は、当初ハイフン付き車両を含まない4両編成で製造
全て廃車済 |
新101系牽引対応車4両編成
← 国分寺(多摩湖線) ← 西武球場前 西所沢(狭山線) → |
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形式 | クモハ1101 (Mc1) |
モハ101 (M2) |
モハ101 (M1) |
クモハ101 (Mc2) |
備考 |
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機器配置 | CONT | SIV
CP |
CONT | ||
車両番号
(旧車番) |
263 (279) |
264 (256) |
265 (255) |
266 (280) |
編成替えにより誕生
同時にワンマン化、リニューアル |
- 凡例
- CONT:主制御器
- MG:電動発電機
- SIV:静止形インバータ
- CP:空気圧縮機
編成ごとの形態(ワンマン車)
2021年8月現在
編成 | 塗色 | 過去の塗色・ラッピング[注 18][注 19] | 製造所 | 特修時期 | 車輪塗油装置 | 備考 |
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241編成 | 伊豆箱根 | 白(~2018.6) | 東急 | 後期 | - | |
245編成 | ツートン | 白(~2019.6) | ○ | |||
247編成 | 赤電 | 「春」(~2013.12)・白(~2017.12) | - | |||
249編成 | ツートン | 「夏」(~2014.3)・白(~2017.9)・伊豆箱根(~2018.3) | ○ | |||
251編成 | 湖風号 | 「秋」(~2014.6)・白(~2018.6) | ○ | |||
253編成 | 赤電 | 「冬」(~2014.12)・白(~2018.12) | - | |||
257編成 | (白) | 黄色(~2011.12) | 所沢工 | 前期 | - | 2020年2月29日廃車[22] |
259編成 | 赤電 | 黄色(~2011.10)・白(~2018.10) | ○ | |||
261編成 | (伊豆箱根) | 黄色(~2009.3)・ツートン(~2013.3)・白(~2018.2) | ○ | 2016年8月脱線事故当該・2020年11月9日廃車 | ||
263編成 | 黄色 | - | 後期 | - | 牽引対応 |
- 全車補助電源SIV
- 前期特修車:床材ベージュ系・電動空気圧縮機MBU1600Y-3A
- 後期特修車:床材30000系タイプ・電動空気圧縮機HS20-4(特修当初はRW20)