イノゲート大阪
イノゲート大阪 INOGATE OSAKA | |
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建設中のイノゲート大阪(2023年4月末撮影) | |
施設情報 | |
所在地 |
〒530-0001 大阪市北区梅田三丁目1番3号 |
状態 | 建設中 |
着工 | 2021年2月 |
竣工 | 2024年6月(予定) |
開業 | 2024年秋(予定) |
用途 | 事務所・飲食店舗等 |
地上高 | |
高さ | 121.6 m |
各種諸元 | |
階数 | 地上23階、地下1階、塔屋1階 |
敷地面積 |
3,716 m² [1] ※(1,124坪) |
延床面積 |
60,440 m² [1] ※(18,283坪) |
構造形式 | 鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造) |
エレベーター数 |
高層用:4基(各24人乗り) 中層用:4基(各24人乗り) 低層用:3基(各20人乗り) シャトル:4基(各24人乗り) 荷物用:1基 非常用:2基 |
関連企業 | |
設計 | 西日本旅客鉄道・大林組 |
施工 | 大林組・大鉄工業 特定建設工事共同企業体 |
デベロッパー | 西日本旅客鉄道・大阪ターミナルビル |
イノゲート大阪︵イノゲートおおさか︶は、大阪市北区梅田三丁目に建設中の超高層ビルであり、大阪駅の新駅ビルとなる。オフィス、飲食店などが入る。高さ約120メートル、地上23階・地下1階建てで、2024年秋に開業予定である[2][3]。
概要[編集]
JR西日本と大阪ターミナルビルが﹁大阪駅西高架エリア開発﹂として推進している大阪駅西地区︵西梅田︶の再開発計画である。2023年5月16日にJR西日本が、建物の正式名称が﹁イノゲート大阪﹂となることを発表した[4]。名称については、﹁﹁Innovate︵革新する︶﹂+﹁gate︵ゲート︶﹂の組み合わせで、新しいものに挑んでいく、新しいビジネスを生み出していく、自由で前向きなマインドを歓迎する入り口になりたい、という想い﹂から採用された[3]。 大阪駅西口と直結するほか、2023年3月18日に開業した特急﹁はるか﹂等が乗り入れるうめきた地下口とも接続。2024年夏に先行開業予定の﹁グラングリーン大阪﹂とも連絡通路で結び、ノースゲートビルディング、2024年開業予定の﹁JPタワー大阪﹂などとも接続する[5][6]。建物概要[編集]
●物件名称 - イノゲート大阪 ●所在地 - 大阪市北区梅田三丁目1番3号 ●構造 - 鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造 制震構造 ●階数 - 地上23階、地下1階、塔屋1階 ●建物高さ - 約120 m ●敷地面積 - 3,716 m²︵1,124坪︶ ●延床面積 - 約60,440m²︵18,283坪︶ ●事業主 - 西日本旅客鉄道・大阪ターミナルビル ●設計 - 西日本旅客鉄道・大林組 ●施工 - 大林組・大鉄工業 特定建設工事共同企業体 ●監修 - ジェイアール西日本コンサルタンツ・東畑建築事務所設計共同体 ●着工 - 2021年2月 ●竣工 - 2024年6月︵予定︶ ●グランドオープン - 2024年秋︵予定︶ 建築物には制震構造を採用。地震の揺れを軽減する制震装置︵オイルダンパー、ブレーキダンパー︶、建築物の剛性を高め地震の揺れを軽減するベルトトラス、地震に対する梁柱接合部の破断リスクを低減するウイングビームを採用し、新耐震基準の1.25倍相当の耐震強度を持つ﹁II類構造体﹂を採用する。この他に、地震発生後に早期復旧できるよう、地震の揺れによる館内の被災度を迅速に評価する﹁被災度即時推定システム﹂を導入する。また、内水氾濫、外水氾濫、南海トラフ巨大地震の津波による浸水リスクを回避するため、2階の床高は地盤面から7.2mに設定し、重要基幹設備及び防災センターは2階以上に配置する[1]。 受電方式は3回線スポットネットワーク受電方式を採用。平常時は変電所からの電力を3回線で受電し、安定した電力を供給する。災害や送電系統のトラブル等で1回線が機能しなくなった場合でも、他の2回線から電力供給が行われるので停電リスクが低減されるほか、変電所トラブルなどで電力供給が全てストップした場合でも、非常用発電機︵デュアルフューエル仕様ガスタービン発電機1,250kVA✕2基︶により共用部及び貸室部の一部に対して72時間の電力供給が可能となっている[1]。 空調熱源は地域冷暖房を採用。換気システムは、通常時はCO2濃度に応じた自動運転︵換気回数:0.5 - 2.0回/時間︶により省エネ性を確保するほか、感染症対策等による緊急時対応として、緊急時換気システムを使用して換気回数を2回以上/時間に引き上げるエマージェンシーモードを搭載する。また、必要に応じて自然換気設備による自然外気の取り込みも可能である[1]。 オフィス向けのセキュリティ入退館システムとして、JR西日本が発行する非接触型ICカード﹁ICOCA﹂を使用したセキュリティシステムを採用する。LEVEL1からLEVEL5までの5段階認証システムにより、エントランス、オフィスロビー、エレベーター、入居フロアエレベーターホール、貸室部扉の入退出を制限する[1]。主なテナント[編集]
3階から5階が﹁バルチカ03﹂という飲食店等が入り、バルチカ03とは、ルクア地下2階の﹁バルチカ﹂の派生ブランドである[5]。 6階のオフィスロビーには、カルチュア・コンビニエンス・クラブが﹁TSUTAYABOOKSTORE﹂を出店。ラウンジやカフェ、書籍・文具・食雑貨などを設置する。オフィスロビー空間への出店は初となる[7]。 9階から10階は、Compass Offices JWBがフレキシブルオフィスを運営する[3][8]。11階の貸会議室については、東急コミュニティーの子会社、TCフォーラムが﹁ミーティングスペースAPイノゲート大阪﹂︵仮称︶として運営を行う[3][9]。12階から22階がオフィスエリアとなり、オフィスの中層階貸室面積は約1,645m2︵498坪︶、貸室総面積は合計で約2万3035m2︵6,968坪︶となる[1][10]。アクセス[編集]
- JR大阪駅西口 - 徒歩すぐ(約50m)[11]
- JR北新地駅 - 徒歩8分(約640m)[11]
- 阪急大阪梅田駅 - 徒歩7分(約540m)[11]
- 阪神大阪梅田駅 - 徒歩5分(約380m)[11]
- Osaka Metro御堂筋線梅田駅 - 徒歩7分(約550m)[11]
- Osaka Metro谷町線東梅田駅 - 徒歩10分(約740m)[11]
- Osaka Metro四つ橋線西梅田駅 - 徒歩5分(約360m)[11]
脚注[編集]
出典[編集]
(一)^ abcdefg“施設概要 - 大阪駅新駅ビル計画”. 大阪ステーションシティ. 2023年8月21日閲覧。
(二)^ ﹁大阪駅がさらに西側に広がります﹂﹃JR西日本 ニュースリリース﹄、2019年12月11日。2023年6月2日閲覧。
(三)^ abcd﹁大阪駅新駅ビル計画︵仮称︶の建物名称を﹁イノゲート大阪﹂に決定﹂﹃PR TIMES﹄、2023年5月16日。2023年7月23日閲覧。
(四)^ ﹁JR大阪駅西側の新駅ビル、名称は﹁イノゲート大阪﹂に﹂﹃日本経済新聞﹄、2023年5月16日。2023年6月2日閲覧。
(五)^ ab﹁大阪駅新駅ビル﹁イノゲート大阪﹂24年秋開業﹂﹃Impress Watch﹄、2023年5月17日。2023年6月2日閲覧。
(六)^ ﹁イノゲート大阪、うめきた2期と直結、西梅田へにぎわい﹂﹃産経新聞﹄、2023年5月16日。2023年6月10日閲覧。
(七)^ ﹁カルチュア・コンビニエンス・クラブ ﹁TSUTAYA BOOKSTORE﹂イノゲート大阪にオープン﹂﹃ダイヤモンド・リテイルメディア﹄、2023年5月19日。2023年6月2日閲覧。
(八)^ “コンパスオフィス INOGATE OSAKA”. コンパスオフィス - Compass Offices プレスリリース (2023年5月17日). 2023年7月5日閲覧。
(九)^ “2024年 秋︵予定︶ ミーティングスペースAPイノゲート大阪︵仮称︶ GRAND OPEN”. 東急グループの貸し会議室 ︻ミーティングスペースAP︼ (2023年5月16日). 2023年7月5日閲覧。
(十)^ ﹁JR大阪駅直結の超高層ビル﹁イノゲート大阪﹂、うめきたと共に駅西側を盛り上げる﹂﹃日経クロステック﹄、2023年6月2日。2023年7月9日閲覧。
(11)^ abcdefg“アクセス - 大阪駅新駅ビル計画”. 大阪ステーションシティ. 2023年7月8日閲覧。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 大阪駅新駅ビル計画 2024年秋開業予定 - 大阪ステーションシティ