中国 (令制国)
中国︵ちゅうごく︶とは、律令国の等級区分の一つである。国力︵規模︶による分類と、畿内からの距離による分類の2種類の分け方が存在した。
概要[編集]
古代の日本で律令制が布かれた時代に定められた。朝廷は中央集権体制を確立することを目的とし、地方行政区画の一環として国力により諸国を四等級に分けた。中国は﹁大国﹂・﹁上国﹂に次ぐ3番目の位の国で、﹁中規模の国﹂の意。なお、中国の下の4番目の位は﹁下国﹂であった。 それとは別に、畿内からの距離によって国を分ける方法も存在した。その場合は、畿内からの距離が近い﹁近国﹂と、遠い﹁遠国﹂の中間に位置する﹁中距離にある国﹂を意味する。それは現在の中国地方の語源であるという説も存在する。延喜式による中国の一覧[編集]
国力基準[編集]
延喜式によれば、国力によって中国に分類される国は11ヶ国ある。 ●安房国 ●若狭国 ●能登国 ●佐渡国 ●丹後国 ●石見国 ●長門国 ●土佐国 ●日向国 ●大隅国 ●薩摩国距離基準[編集]
畿内からの距離によって中国に分類される国は16ヶ国ある。 ●遠江国 ●駿河国 ●伊豆国 ●甲斐国 ●飛騨国 ●信濃国 ●越前国 ●加賀国 ●能登国 ●越中国 ●伯耆国 ●出雲国 ●備中国 ●備後国 ●阿波国 ●讃岐国関連項目[編集]
- 国力による分類
- 畿内からの距離による分類