大分弁

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[]





 - [ 1]
 - [ 2]
 - 

[]


使西

5[1]

(一)

(二)沿

(三)西

(四)1

(五)2

西使2

[2]

[]

[]


/[3]22[4][je][ʃe][ʒe][3]

[5]

[5] [5]

 tsutu西[6]



綿沿沿[7]

kwagwa沿沿[8]

[9]

[]


iu[9]

[]


eːiːw[10]

(一)ai  eː 

(二)ui  iː 

(三)ei  iː ei

(四)oi  iːeː 

oueuuːjuːoːjoː[11]

[]





[]


















/

 









 

/



:

:









22
:

35
姿

/

36




37

[]

[]

[]



基本形 方言 活用形
未然形 連用形 終止形 連体形 仮定形 命令形
死(し)ぬ・往(い)ぬ 標準語 -な -に -ぬ -ぬ -ね -ね
大分弁 -な -に -ぬる -ぬる -ぬら -ね・によ
古語 -な -に -ぬ -ぬる -ぬれ -ね

古語における上二段活用下二段活用動詞(・助動詞)の残存がみられる。ただし終止形連体形と同じ形を用いる。県南部では、上二段の下二段化があり、例えば「起きる」は「おけん」(起きない)、「おけた」(起きた)、「落ちる」は「おてん」(落ちない)、「おてた」(落ちた)となっている[12]

基本形 方言 活用形
未然形 連用形 終止形 連体形 仮定形 命令形
見(み)える 標準語 -え -え -える -える -えれ -えろ・えよ
大分弁 -え -え -ゆる -ゆる -ゆれ -えろ・えよ
見(み)ゆ 古語 -え -え -ゆ -ゆる -ゆれ -えよ
れる 標準語 れる れる れれ れろ・れよ
大分弁 るる るる るれ れろ・れよ
古語 るる るれ れよ

標準語の上一段活用・下一段活用動詞が、一段活用と五段活用との混合した活用をする。

基本形 方言 活用形
未然形 連用形 終止形 連体形 仮定形 命令形
見(み)る 標準語 みる みる みれ みろ・みよ
大分弁 みら みる みる みら みれ・みよ





使


便[]

便

便


(一)便 
(一)

(二)便 

(三)便 

便


(一)便 



便使

[]


-2[13]
基本形 方言 活用形
未然形 連用形 終止形 連体形 仮定形
寒(さむ)い 大分弁 さむかろ-う さむかっ-た、
さむう-なる
さむい さむい-とき さむけり-ゃー
/さむかり-ゃー
  • 連用形は、共通語「さむくなる」に対して大分方言では「さむうなる」とウ音便になる。
  • 仮定形は、共通語「さむければ」に対して大分方言では「さむけりゃー」となる。また、より古形とされる「さむかりゃー」も用いられる。

形容動詞[編集]

大分方言での形容動詞活用形は以下の通りである。

基本形 方言 活用形
未然形 連用形 終止形 連体形 仮定形
静(しず)か 大分弁 しずかじゃろ-う、 しずかじゃっ-た、
しずかに-なる、
しずかで-あります
しずか-じゃ、
しずか-な
しずかな-とき しずかなり-ゃ
(しずかなら)






[]


使[14]

使

(一)//

使[]


西使3使[]

(一)/

(二)/[]

(三)



//



 - 

 - (*) 

使++[15]

--使[]


西--2----

(一)

(二)

[]


[4]沿[14]1[14]使[14]1[14][14]使[4]

使西使[4]

使[16]使使[14]

- 調

- 宿宿

- 

-使

-使 使使

- 宿宿

-調使 

-

-

-

[]



[]














西

使

鹿

使使





































/

[]








使



 





使

 



 





















使使





使



使




[]




使



鹿









1 2





使



















鹿鹿使

使












[]


















使


















[]




?調



使鹿使





使


[]




使

使

使

























15

使









 




[]




 

使

使



使/

[]










使[17]使

[]







[]




47 -  SAY!YOU!SAY!ME!

 - 

[]

注釈[編集]

  1. ^ 豊日方言のうち、宮崎県の大半(旧日向国)で話される方言を日向方言という。
  2. ^ 両豊方言のうち、福岡県東部で話される方言を福岡県豊前方言という。

出典[編集]

  1. ^ 日本方言の記述的研究・国立国語研究所編(1959) 241-242頁
  2. ^ 講座方言学 9 1983, p. 243.
  3. ^ a b 講座方言学 9 1983, p. 245-246.
  4. ^ a b c d 講座方言学 9 1983, p. 265.
  5. ^ a b c 講座方言学 9 1983, p. 247.
  6. ^ 講座方言学 9 1983, p. 246.
  7. ^ 講座方言学 9 1983, p. 244-245.
  8. ^ 講座方言学 9 1983, p. 245.
  9. ^ a b 講座方言学 9 1983, p. 251.
  10. ^ 講座方言学 9 1983, p. 248-249.
  11. ^ 講座方言学 9 1983, p. 249-250.
  12. ^ 講座方言学 9 1983, p. 256-258.
  13. ^ 講座方言学 9 1983, p. 260.
  14. ^ a b c d e f g 講座方言学 9 1983, p. 264.
  15. ^ 講座方言学 9 1983, p. 263.
  16. ^ 講座方言学 9 1983, p. 263-264.
  17. ^ 武光誠『県民性の日本地図』文藝春秋〈文春新書〉、2001年、212頁。ISBN 4-16-660166-0 

参考文献[編集]

  • 『NHK日本語発音アクセント辞典 新版』NHK放送文化研究所 編(NHK出版、1998年発行) - 標準語のアクセントはこの書籍に依った。
  • 『全国アクセント辞典』 平山輝男著(東京堂出版、1977年発行) - 大分市における伝統的なアクセントを調査して掲載。
  • 『日本方言の記述的研究』・国立国語研究所編(1959年) 239-264頁(大分県大野郡川登村
  • 『日本言語地図』第1集~第6集・国立国語研究所編(1966年-1974年)
  • 『方言文法全国地図』第1集~第6集・国立国語研究所編(1989年-2006年)
  • 「大分県の方言」『講座方言学 9 九州地方の方言』国書刊行会、1983年。 

関連項目[編集]