但馬弁

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
但馬弁
歓迎看板。八鹿駅にて
話される国 日本の旗 日本
地域 兵庫県の旗 兵庫県北部・但馬地方
言語系統

日琉語族

言語コード
ISO 639-3
テンプレートを表示


[]


西便

便[1]

[]










(一)[æː][ɛæ]

(二)

(三)

(四)

1#



[ɔː] [oː][ɔː]
(一)ai

(二)

(三)au2便

(四)=

(五)

1[2]




[]

  語例 新温泉町 但馬大半 生野
一拍名詞 1類 蚊・子・戸・実 かが かあが
2類 毛・名・葉・値 けが えが
3類 木・手・火・目 きいが
二拍名詞 1類 飴・牛・口・水 めがあめが
2・3類 足・音・髪・昼 が、あし しが
4類 今・傘・舟・箸 まが いまが
5類 雨・海・春・前 めが
二拍動詞 1類 行く・着る・寝る いく
2類 書く・待つ・降る
三拍動詞 1類 上がる・捨てる がるあがる
2類 動く・受ける く、うご うごく
二拍形容詞   無い・ええ
三拍形容詞 1類 軽い・遅い るい い、かる
2類 白い・早い い、しろ

 



//

113214253

文法[編集]

動詞の活用・音便[編集]

活用
  未然 意志 連用 終止 仮定 命令
五段 読む よま-ん よまあ/よもお よみ-たい よむ よみゃ(あ) よめ
上一段 起きる おき-ん おきょお/おきゅう/おきよお おき-たい おきる おきりゃ(あ) おきい/おきれ
下一段 食べる たべ-ん たびょお/たべよお たべ-たい たべる たべりゃ(あ) たべえ/たべれ
カ変 来る こ-ん こお き-たい くる くりゃ(あ) こい
サ変 する せ-ん しょお し-たい する すりゃ(あ) せえ

西退

西便便au便便

便便退便


[]



[]




--[3]西使---使



---沿-

---

----使---()()

--

----

使--

使--

-

--



-------

[]


便aiaːoː


[]




 



退











3












[]


(1573-1646)[4][5]
  1. 「大」という字は、そのままに発音するとかたい感じがするので、「だい」と「でや」の中間を、すべらかして発音するのがよい。
  2. 但馬丹後の山家の者が、「背中きゃーてくれ」「手きゃーてくれよ」と言う。

語彙[編集]


-

-

-

-S

///-///

-

-

脚注[編集]



(一)^ (1957)

(二)^ (1977)248

(三)^ (1962)

(四)^ (1977)256-258

(五)^ 81

参考文献[編集]

  • 井上史雄ほか編(1996)『日本列島方言叢書17 近畿方言考5 兵庫県』ゆまに書房
    • 岡田荘之輔(1951)「たじまことば」
    • 岡田荘之輔・楳垣実(1962)「兵庫県方言」
    • 鎌田良二(1979)「兵庫県方言文法 -但馬編-」
    • 岡田荘之輔(1952)「"たじま"のAU連母音」
  • 飯豊毅一・日野資純・佐藤亮一編(1982)『講座方言学 7 近畿地方の方言』国書刊行会
    • 堀井令以知「近畿方言の概説」
    • 鎌田良二「兵庫県の方言」
  • 岡田荘之輔(1957)『たじまアクセント』
  • 岡田荘之輔(1977)『但馬ことば』
  • 坂口 保(1963)『方言ところどころ』
  • 和田實・鎌田良二(1992)『ひょうごの方言・俚言』
  • 鎌田良二(1999)『兵庫県の方言地図』
  • 『兵庫県大百科事典(下)』神戸新聞出版センター(1983)(特に933-948頁)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]