児童文学(読み)ジドウブンガク

デジタル大辞泉 「児童文学」の意味・読み・例文・類語

じどう‐ぶんがく【児童文学】

児童を読者対象とした文学の総称。童話・少年少女小説・童謡・児童劇など。

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精選版 日本国語大辞典 「児童文学」の意味・読み・例文・類語

じどう‐ぶんがく【児童文学】

  1. 〘 名詞 〙 児童を読者対象として、その情操を豊かにするためにおとなが書いた文学の総称。読者の年齢による、幼児童話・幼年童話などの分類のほかに、ジャンルによって童話・少年少女小説・童謡・少年少女詩・児童劇などの分類もある。
    1. [初出の実例]「小波さんのわが児童文学の上に印せられた足跡はこの上もなく大きい」(出典:書物(1944)甲〈森銑三〉二五)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「児童文学」の意味・わかりやすい解説

児童文学
じどうぶんがく

概説

大人が子供をおもな読者と想定して創作した文学。形式上、絵本、童話、小説、童謡、詩、戯曲などの純創作に、神話、伝説、昔話などの再話、『ロビンソン・クルーソー』のような本来大人の文学で子供によってこの分野に含まれたものの再話や、広く知識の本までをも含み込む。

[神宮輝夫]

大人の文学との違い

1960年代末以降、年齢の高い子供や若者を読者とした作品は内容的に大人の文学と近いため、改めて違いが問われた。児童文学に含まれて生き続けている昔話などの伝承文学は本来口誦(こうしょう)文学であったため、表現の簡明、形式の共通性、大きな主題などの特質をもつ。さらに、伝えられる主題は語り手個人のものではなく、多数の人間の知恵の結晶として代々伝えられたものである。児童文学は小説を含めてほぼ前述の特質と共通する性質をもっている。だから、児童文学とは、筋の展開と結末についてほぼ一定の形式(あるいはパターン)があり、個人のというより人類の知恵が発見した、人間についての基本的主題を伝達する文学だともいえる。これが児童文学の中心部分を形成し、その周辺に大人の小説と性質の同じ作品が同心円的に存在している。だが、それらにしても、登場人物と状況はあくまで少年少女・若者の立場と視点から描かれているという点で、やはり大人の文学とは異なっている。

[神宮輝夫]

外国

18世紀以前は、とくに子供を読者とする本はほとんどなかったから、子供たちは神話、伝説、昔話や『イソップ』の寓話(ぐうわ)(イソップ物語)などを語り聞かされた。もっとも、イギリスの歴史家ベーダの『博物の本』(8世紀)やボヘミア人の牧師コメニウスの『世界図絵』(1658)のような教科書類や、清教徒ジェームズ・ジェインウェイJames Janeway(1636―1674)の『子供への贈りもの』(1671~1672)のような宗教教育・しつけの本はわずかながらあった。また、ルイ14世の宮廷から、シャルル・ペローの『昔話集』が生まれた。

[神宮輝夫]

18世紀

()1719241744Sarah Fielding17101768

 Joachim Heinrich Campe17461818Mme de Genlis174618301782Arnaud Berquin1747179117821783Thomas Day174817891783178917961786Mrs. Sarah Trimmer174118101795Hannah More174518332


19世紀
想像力の所産

AC18061812Jørgen Moe18131882Joseph Jacobs18541916

 1835160ETAW

 


冒険小説

()西西Emiglio Salgari18631911西

 1864

 Frederic Marryat179218481841Robert Michael Ballantyne1825189419RL()


日常生活物語

Mary Martha Sherwood17751851Charlotte Mary Yonge18231901Christoph von Schmidt17681854Gustav Nieritz17951876姿Catherine Sinclair18001864JHMary Louisa Molesworth18391921

 ()1900使

 


絵本

増大する市場と印刷技術の向上、さらに子供への認識の深まりは、優れた挿絵や絵本を生み出した。ドイツのハインリヒ・ホフマンの『もじゃもじゃペーター』、ウィルヘルム・ブッシュの『マックスとモーリッツ』、イギリスでは、ナンセンス詩人リアの『ナンセンスの絵本』に始まり、ウォルター・クレーンWalter Crane(1845―1915)、ランドルフ・コールデコットRandolph Caldecott(1846―1886)、ケイト・グリナウェイKate Greenaway(1846―1901)などの諸作によって、19世紀絵本の黄金時代がもたらされた。

[神宮輝夫]

20世紀
第一次世界大戦まで

2018371901E姿()Mary Louisa Molesworth18391921()Helen Bannerman18621946

 ()()


1920年代

19091922192420AA


1930年代

1920年代末に始まった経済恐慌とそれに続く政治危機および後半の戦争は児童文学にも大きな影響を与えた。全体的傾向は社会・生活への意識が強かった。恐慌の発端であるアメリカでは、黄金時代への回帰と、理想の再確認ともいうべき西部開拓時代が、キャロル・ブリンクCarol Ryrie Brink(1895―1981)の『キャディ・ウッドローン』やL・I・ワイルダーの『大きな森の小さな家』とその続編で描かれた。ハンガリー出身のケイト・セレディKate Seredy(1899―1975)によるハンガリー農村を描いた『よき地主』や、ブルガリアの農村に住む少年を描いたモニカ・シャノンMonica Shannon(1890?―1965)の『ドブリー』などもアメリカの理想の一表現であった。エリナー・エステスの『モファットきょうだい』と続編2冊には貧困の影が付きまとっていた。

 イギリスでも、小説家ジャック・リンゼーJack Lindsay(1900―1990)や児童文学作家ジェフリー・トリーズGeoffrey Trease(1909―1998)が一時期社会主義イデオロギーを宣伝する諸作を書くなど全般にリアリズムが強く、イーブ・ガーネットの『ふくろ小路一番地』のようにスラム街の労働者一家を暖かい同情を込めて活写する作品なども生まれ、ほかにも働く子供を登場させる作品が続いた。アーサー・ランサムは、休暇中の子供たちを精密に描写しながら、冒険精神あふれる物語の楽しさを現代によみがえらせて子供の文学の地位を高めた。だが、生きた子供群像の冒険を通じて現実生活の問題に触れ、理想を掲げて時代を批判しこの時期の精神をもっともよく表現したのは、ドイツのエーリヒ・ケストナーによる『エミールと探偵たち』『飛ぶ教室』などの作品だった。

 ファンタジーは、イギリスで、独創的なお手伝いさんがナンセンシカルな不思議を演じて驚異と美を伝える『風にのってきたメアリー・ポピンズ』(パメラ・トラバース)や、のちに『指輪物語』に拡大されたJ・R・R・トールキンの叙事詩的ファンタジー『ホビットの冒険』、アリソン・アトリーAlison Uttley(1884―1976)のタイム・ファンタジー『時の旅人』などの傑作が生まれた。いずれにも強い批判精神と逃避性の混合がみられる。

[神宮輝夫]

1950年代

調19451956Edith Unnerstad19001982Hans Peterson19222022Thorbjørn Egner19121990()

 1930René Guillot19001969James Krüss19261997

 Cynthia M. Harnett18931981()()CS73

 Scott O'Dell18981989E. B. White189919851950


1960年代以後

()()1954195116Jill Paton Walsh19372020KMWilliam Corlett19382005

 Hans Peter Richter19251993Peter Härtling19332017Christine Nöstlinger19362018

 1970Bernard Ashley1935 Robert Leeson19282013Jan Needle1943 

 Paula Fox19232017Vera Cleaver1919 , Bill Cleaver19201981Virginia Hamilton19362002

 Ursula Le Guin19292018

 2018216

日本

明治以前

古くは鳥羽僧正(とばそうじょう)(覚猷(かくゆう))の作といわれる『鳥獣戯画』(12世紀)その他の絵巻物があり、南北朝から江戸初期にかけて成立した御伽草子(おとぎぞうし)や江戸期の絵草紙などは、いずれも同時期のヨーロッパの類似のものに比べてはるかに優れていた。また知識の本なども、中村惕斎(てきさい)による『訓蒙図彙(きんもうずい)』(1666)など、コメニウスの仕事と同様な高い史的価値をもっている。

[神宮輝夫]

明治期

19世紀後半に始まった明治維新による近代化は児童文化の意識的開拓を促し、まず総合誌『少年園』(1888創刊)、『小国民』(1889)、『日本之少年』(1889)などの雑誌ジャーナリズムがおこり、『日本之少年』の博文館が硯友社(けんゆうしゃ)系の作家たちによる『少年文学叢書(そうしょ)』32巻を始め、第1巻の巌谷小波(いわやさざなみ)作『こがね丸』(1891)が事実上日本の児童文学の第一作となった。小波は日本と外国の伝承文学を再話する一方で、『猿蟹後日譚』などいわゆる「おとぎ話」の名で創作を続けて児童文学を確立した。一方、『魯敏遜(ロビンソン)漂流記』(井上勤(つとむ)訳、1883)、『十五少年』(森田思軒訳、1896)などの翻訳は、やがて押川春浪(おしかわしゅんろう)の『海底軍艦』(1900)に始まる50余の作品や、江見水蔭(えみすいいん)の『海国男児』(1901)を生む。小波の伝承文学的文体による伝統的モラルの新時代的表現、それから春浪らの軍国冒険物語は、児童文学史的には「物語」的特質の継承とみることができる。これに比べ『女学雑誌』(1885創刊)に『小公子』(1890~1892)を翻訳した若松賤子(しずこ)の業績は、キリスト教道徳という別なモラル体系の紹介とともに、小説的性質を児童文学に導入したとみてよい。

[神宮輝夫]

大正期

1913()1914()191619187()()西()()()()()()()()()()()()稿()()()()19131914


昭和・戦前期

経済不況のなかで始まるこの時期は、ヨーロッパ、アメリカ同様にリアリズムの時代といえる。注目すべき動きは、1926年(大正15)の『無産者新聞』につくられた「コドモのせかい」欄に始まるといわれるプロレタリア児童文学への歩みだった。作品らしいものは残さなかったが、子供への視点に与えた影響は大きく、必然的に子供の日常を社会全体の動向のなかでとらえたり、子供を総合的に描こうとするいわゆる生活童話を生んだ。猪野省三(いのしょうぞう)(1905―1985)、岡一太(かずた)(1903―1986)、奈街(なまち)三郎(1907―1978)、宮原無花樹(むかじゅ)(1907―1981)が思想性の強い作品を書き、槇本楠郎(まきもとくすろう)が理論を展開した。塚原健二郎、下畑卓(しもはたたく)(1916―1944)、岡本良雄、関英雄(せきひでお)、小出正吾(しょうご)らがそれぞれの子供観とモチーフをもってリアルに子供をとらえようと努めた。なかでも、傑出した作品『風の中の子供』『子供の四季』などで生活全体のなかでの子供の立場を客観的にとらえて子供の独自性を際だたせた坪田譲治はこの時期のリアリズムの頂点にたち、『ごんぎつね』ほかで庶民の物語性とモラルを伝えた新美南吉(にいみなんきち)、『風の又三郎(またさぶろう)』『グスコーブドリの伝記』が単行本で出版されてその物語性、象徴性の高い豊かな幻想性がようやく理解され始めた宮沢賢治は、ともにファンタジーとリアリズム両面で子供の文学を大きく前進させた。

[神宮輝夫]

昭和・戦後

太平洋戦争直後は雑誌文化が栄え、平塚武二(たけじ)、岡本良雄、関英雄、筒井敬介(つついけいすけ)(1918―2005)らが明確な主張をもつ短編を多く発表したが、雑誌の廃刊とともに活動も停滞した。この時期で残ったのは、西欧的モラルに裏打ちされた子供の成長の物語『ノンちゃん雲に乗る』(石井桃子)、長編の骨格をもつ『ビルマの竪琴(たてごと)』(竹山道雄)、戦中の庶民史『二十四の瞳(ひとみ)』(壺井栄(つぼいさかえ))であった。

 創作がふたたび出版され始めるのは、戦後世代の書き手が育ち経済力が上昇し始める1960年代初頭である。1959年に日常生活のなかの小人の存在をアイデアに戦後の理想を語った『だれも知らない小さな国』(佐藤さとる)と『木かげの家の小人たち』(いぬいとみこ)が現れ、翌1960年に労働者一家の生活を少女を中心に入念に追ったリアリズム『赤毛のポチ』(山中恒(ひさし))と、民話を再創造した『竜の子(たつのこ)太郎』(松谷みよ子)が出て真の戦後児童文学がスタートし、以後1960年代を通じて理想主義と楽天性に貫かれた作品が輩出した。だが経済の高度成長に伴う生活の変化とそれがもたらす諸問題の子供への影響は必然的に作品にも変化を促した。象徴的な作品は奥田継夫(つぐお)(1934― )の『ボクちゃんの戦場』で、子供が初めて幻想性の衣をまとわずに描写され、リアリズムへ拍車をかけた。また反戦・平和を主題とする作品面でも、侵略戦争が『ヤン』(前川康男(やすお))によって中国少年の目で甘えなく扱われた。1970年代は、三木卓(たく)が下積みの少年・若者の生活への努力を『真夏の旗』で追究した手法にみられるように技法面の向上が目覚ましく、小沢正(ただし)(1937―2008)、山下明生(はるお)(1937― )、寺村輝夫(てるお)の幼年文学、舟崎克彦(かつひこ)、角野栄子(かどのえいこ)(1935― )らのユーモアやナンセンス豊かな作品、上野瞭(りょう)(1928―2002)、那須正幹(なすまさもと)(1942―2021)らの物語性を重視した長編など多彩な展開をみせた。

[神宮輝夫]

『神宮輝夫著『世界児童文学案内』(1963・理論社)』『L・H・スミス著、石井桃子・瀬田貞二・渡辺茂男訳『児童文学論』(1964・岩波書店)』『ベッティーナ・ヒューリマン著、野村滋訳『子供の本の世界』(1969・福音館)』『安藤美紀夫著『世界児童文学ノート』全3冊(1975~1977・偕成社)』『杉一郎編『英米児童文学』(1977・中教出版)』『イーゴフ、スタブス、アシュレイ編、猪熊葉子・清水真砂子・渡辺茂男訳『オンリー・コネクト』全3冊(1978~1980・岩波書店)』『J・R・タウンゼンド著、高杉一郎訳『子どもの本の歴史』上下(1982・岩波書店)』『神宮輝夫著『現代イギリスの児童文学』(1986・理論社)』『谷本誠剛著『児童文学入門』(1995・研究社出版)』『末松氷海子著『フランス児童文学への招待』(1997・西村書店)』『ハンフリー・カーペンター他著、神宮輝夫監訳『世界児童文学百科』(1999・原書房)』『菅忠道著『日本の児童文学』(1956・大月書店)』『鳥越信著『日本児童文学案内』(1963・理論社)』『上笙一郎著『児童文学概論』(1970・東京堂出版)』『上野瞭著『現代の児童文学』(1972・中央公論社)』『猪熊葉子・神宮輝夫・鳥越信他編『講座日本児童文学』8巻・別巻1(1973~1977・明治書院)』『日本児童文学学会編『日本児童文学概論』(1976・東京書籍)』『関英雄著『体験的児童文学史』上下(1984・理論社)』『松村武雄著『児童文学』(1987・久山社)』『日本童話協会編『童話史』(1987・久山社)』『日本児童文学学会編『世界児童文学概論』(1988・東京書籍)』『谷本誠剛著『児童文学とは何か――物語の成立と展開』(1990・中教出版)』『大阪国際児童文学館編『日本児童文学大事典』(1993・大日本図書)』『上田道夫・大藤幹夫ほか共編著『現代日本児童文学選――資料と研究』(1994・森北出版)』『長谷川潮著『日本の戦争児童文学 戦前・戦中・戦後』(1995・久山社)』『日外アソシエーツ編・刊『児童文学書全情報』(1998~2001)』『勝尾金弥著『伝記児童文学のあゆみ』(1999・ミネルヴァ書房)』『鳥越信編著『日本児童文学史』(2001・ミネルヴァ書房)』


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改訂新版 世界大百科事典 「児童文学」の意味・わかりやすい解説

児童文学 (じどうぶんがく)


2

 西1

 ︿︿

C.1697︿︿︿1C.11812H.C.P.C.AsbjørnsenJ.Moe183744

1617hornbook1718chapbook1744J.NewberyO.18J.J.C.1807C.1843E.51846

 C.1863L.1865T.1857R.1857Ouida1872A.Sewell1877R.L.1883J.1869G.1871R.1894E.1902K.1908J.M.1911W.31910E.Farjeon1921A.A.1926J.R.R.19371954-55C.S.71950-56P.L.Travers︿51934-82M.Norton51952-82

 P.Pearce1958L.M.Boston︿1954-76R.Hoban1967A.Garner1960-W.Mayne196619506072R.AdamsJ.A.Ransome1930-47R.SutcliffG.TreaseH.TreaseL.WelchC.HarnettH.BurtonE.Garnett1193760J.R.TownsendJ.P.WalshK.M.Peyton

W.1802J.F.1823-41N.5265M.M.DodgeL.M.18681871S.Coolidge︿18761884F.H.Burnett1886K.D.Wiggin1903J.C.Harris1880

 20J.D.G.MukerjiA.P.TerhuneW.JamesJ.19121910L.I.Wilder8D.DeJong19431944M.DeJong61954H.Lofting︿1920-53J.G.W.P.Du BoisE.B.White19521960U.K.E.G.SpeareS.O'DellE.L.KonigsburgI.B.H.HamiltonP.FoxM.Wojciechowska

A.S.1834P.P.Ershov1834I.A.V.M.F.K.L.N.M.V.V.S.Ya.K.I.121943A.P.1926A.I.Panteleev1928

 L.F.VoronkovaA.I.MusatovN.N.Nosov1966V.Frolov調P.P.1939T.MavrinaM.M.V.V.S.V.MikhalkovM.

H.H.1878J.SF1888

 20M.19081932C.L.Chauveau21943R.GuillotM.M.-A.BaudouyC.VivierP.BernaM.Druon1957P.GripariH.Bosco

J.B.J.H.Compe1776G.A.1786R.E.RaspeA.vonL.Bechstein1844L.F.de la M.E.T.A.W.1826T.A.R.Leander1871A.Sapper19061896H.WolfgastP.RoseggerW.19121F.Salten1923E.19282F.WolfE.Wiechert

 2F.MühlenwegK.HeldH.SponselH.BaumannK.LütgenK.K.KnaakF.SteubenH.LönsL.GastM.Benary-IsbertT.MichelsU.WölfelO.PreusslerJ.KrüssM.EndeR.ZimnikP.Härtling

E.1886C.Collodi1880E.NuccioG.Rodari1951I.1963S.GottaA.ManziM.Argilli

A.RutgersC.van MarxveldtE.HerjiT.EgnerA.PrøysenS.1906-07A.M.GripeT.

 J.1881J.R.Wyss1812-13F.1907K.1932


L.M.1908E.T.G.D.Roberts19F.Mowat1961S.Bunford1977N.ChauncyP.WrightsonI.SouthallM.MaheyA.Desai1982

1950西C.Ekwensi調




︿便19141956

西11922︿1930

 195419501954

101518

1891︿西調119101918

 西西1925︿︿

 調

 2194719481952195010

 53︿605760

 


196010

 10

 10退
 

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百科事典マイペディア 「児童文学」の意味・わかりやすい解説

児童文学【じどうぶんがく】

児童のために成人によって書かれた文学。神話伝説民話などと関連しながら発達,ペローのお伽噺(おとぎばなし),グリム兄弟童話を経て,19世紀以降子どものための本格的な創作作品が生まれるようになった。子どもに対する社会の見方が反映されている。
→関連項目ザッパー住井すゑハイジ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「児童文学」の意味・わかりやすい解説

児童文学
じどうぶんがく
children's literature

子供を読者対象とする文学の総称。形式的に大別して (1) 絵本,(2) 童話,(3) ファンタジー,(4) 小説,(5) 童謡,詩,(6) 戯曲などに分類される。 18世紀以前においては,子供に与えられる本は,礼儀,道徳,宗教などを教える教訓的なものに限られたが,産業革命による社会制度の転換は,人間観の変遷をももたらし,子供に対する新しい認識も生れて,グリムの『子供と家庭の童話』 (1812) ,アンデルセンの『童話集』 (35) ,ルイス・キャロルの『ふしぎの国のアリス』 (65) などが出て,現代の児童文学を形づくる基盤となった。日本の児童文学は巌谷小波の『こがね丸』 (91) に始り,大正期のデモクラシーの風潮を反映した鈴木三重吉の雑誌『赤い鳥』に開花,小川未明をはじめ多くの作家を輩出させた。昭和期に入ってからは,当時の社会思潮の影響と,在来の観念論的な童話に対する反発もあって,リアリズムを標榜する「生活童話」の運動が起った。第2次世界大戦後はもっと多様な形で作品の幅も広がり,欧米におけるキャロルの再評価,トールキンの人気などの影響もみえだした。

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