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「アントウェルペン」の版間の差分

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[[File:ArrAntwerpenLocatie.png|thumb|200px|アントウェルペン州内のアントウェルペン行政区の位置]]

[[File:0 Antwerp town hall (1).JPG|thumb|[[グローテ・マルクト (アントウェルペン)|グローテ・マルクト]][[アントウェルペン市庁舎]] ([[:nl:Stadhuis van Antwerpen|Stadhuis van Antwerpen]])]]

[[File:0 Antwerp town hall (1).JPG|thumb|200px|[[グロテ・マルクト (アントウェルペン)|グロテ・マト]]の[[アント市庁舎]] ([[:nl:Stadhuis van Antwerpen|Stadhuis van Antwerpen]])]]


[[File:P1010905GroenplaatsAntwerpen.JPG|thumb|[[ ()|]][[|]][[|]][[]]]]

[[ファイル:Antwerpen - panoramio (5).jpg|サムネイル|運河に架かる橋]]

[[File:P1010905GroenplaatsAntwerpen.JPG|thumb|230px|ハントシェーンマルクトの[[聖母大聖堂 (アントウェルペン)|聖母大聖堂]]。[[ネーデルラント|低地地方]]最大の大聖堂であり、[[ピーテル・パウル・ルーベンス|ルーベンス]]の[[三連祭壇画]]がある。現在も市内最大の建造物]]

'''アントウェルペン'''({{Lang-nl|Antwerpen}} {{IPA-nl|ˈɑntʋɛrpə(n)||Be-nl Antwerpen.ogg}}, {{Lang-fr|Anvers}} {{IPA-fr|ɑ̃vɛʁ(s)|}}, {{Lang-en|Antwerp}} {{IPA-en|ˈæntwɜrp|}}, [[ドイツ語]]旧称: {{Lang|de|Antorf, Antorff}})は、[[ベルギー]]の[[フランデレン地域]]・[[アントウェルペン州]]の州都である。[[首都]][[ブリュッセル]]に次ぐ同国第2の都市で、市としては最大の人口を持つ。[[オランダ]]の[[ロッテルダム]]と共に欧州を代表する港湾都市の1つ<ref>{{Cite web|title=アントワープ港 港湾概要|url=https://www.port-of-nagoya.jp/shokai/international/1001121.html|website=名古屋港管理組合公式ウェブサイト|accessdate=2020-02-16|language=ja}}</ref>。'''アンウェルス'''、'''アンウエルス'''、'''アントワープ'''とも表記される。

'''アントウェルペン'''({{Lang-nl|Antwerpen}} {{IPA-nl|ˈɑntʋɛrpə(n)||Be-nl Antwerpen.ogg}}, {{Lang-fr|Anvers}} {{IPA-fr|ɑ̃vɛʁ(s)|}}, {{Lang-en|Antwerp}} {{IPA-en|ˈæntwɜrp|}}, [[ドイツ語]]旧称: {{Lang|de|Antorf, Antorff}})は、[[ベルギー]]の[[フランデレン地域]]・[[アントウェルペン州]]の州都である。[[首都]][[ブリュッセル]]に次ぐ同国第2の都市で、市としては最大の人口を持つ。[[オランダ]]の[[ロッテルダム]]と共に欧州を代表する港湾都市の1つ<ref>{{Cite web|title=アントワープ港 港湾概要|url=https://www.port-of-nagoya.jp/shokai/international/1001121.html|website=名古屋港管理組合公式ウェブサイト|accessdate=2020-02-16|language=ja}}</ref>。'''アンウェルス'''、'''アンウエルス'''、'''アントワープ'''とも表記される。



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[[第二次世界大戦]]において、アントウェルペンはその港ゆえに戦略上の要所となった。1940年5月にドイツ軍によって占領され、1944年9月4日、イギリス第11機甲師団によって解放された。この後、アントウェルペン港から連合軍が新たな物資を荷揚げすることを防ぐため、幾千もの[[V1飛行爆弾|V-1]]、[[V2ロケット|V-2]]ミサイルを使って港を破壊しようとした。とりわけV-2ミサイルは戦争を通じてアントウェルペンに打撃を与えたが、その多くが他の建造物に当たったため港は破壊できなかった。その結果、大戦を通じて港は守られたものの街は深刻な打撃を受け、大戦後になってモダン風に再建された。また、戦前よりかなりのユダヤ教徒がアントウェルペンにいたが、大戦後には再び[[超正統派 (ユダヤ教)|超正統派]]、[[正統派 (ユダヤ教)|正統派]]ユダヤ教の中心地となった。

[[第二次世界大戦]]において、アントウェルペンはその港ゆえに戦略上の要所となった。1940年5月にドイツ軍によって占領され、1944年9月4日、イギリス第11機甲師団によって解放された。この後、アントウェルペン港から連合軍が新たな物資を荷揚げすることを防ぐため、幾千もの[[V1飛行爆弾|V-1]]、[[V2ロケット|V-2]]ミサイルを使って港を破壊しようとした。とりわけV-2ミサイルは戦争を通じてアントウェルペンに打撃を与えたが、その多くが他の建造物に当たったため港は破壊できなかった。その結果、大戦を通じて港は守られたものの街は深刻な打撃を受け、大戦後になってモダン風に再建された。また、戦前よりかなりのユダヤ教徒がアントウェルペンにいたが、大戦後には再び[[超正統派 (ユダヤ教)|超正統派]]、[[正統派 (ユダヤ教)|正統派]]ユダヤ教の中心地となった。


==対外関係==

===姉妹都市・提携都市===

;姉妹都市

*{{flagicon|NED}}[[ロッテルダム]]([[オランダ|オランダ王国]] [[南ホラント州]])(1940年)

*{{flagicon|FRA}}[[ミュルーズ]]([[フランス共和国]] [[グラン・テスト地域圏|グラン・テスト地方]] [[オー=ラン県|オー・ラン県]])(1954年)

*{{flagicon|RUS}}[[サンクトペテルブルク]]([[ロシア連邦]] [[ロシアの連邦市|連邦市]])(1958年)

*{{flagicon|GER}}[[ロストック]]([[ドイツ連邦共和国]] [[メクレンブルク=フォアポンメルン州|メクレンブルク・フォアポンメルン州]])(1963年)

*{{flagicon|PRC}}[[上海]]([[中華人民共和国]] [[直轄市 (中華人民共和国)|直轄市]])(1984年)

*{{flagicon|TUR}}[[アクヒサル]]([[トルコ共和国]] [[エーゲ海地方 (トルコ)|エーゲ海地方]] [[マニサ県]])(1988年)

*{{flagicon|ISR}}[[ハイファ]]([[イスラエル国]] [[ハイファ地区|ハイファ地方]])(1995年)

*{{flagicon|RSA}}[[ケープタウン]]([[南アフリカ共和国]] [[西ケープ州]])(1996年)

*{{flagicon|ESP}}[[バルセロナ]]([[スペイン王国]] [[カタルーニャ州]] [[バルセロナ県]])(1997年)

*{{flagicon|GER}}[[ルートヴィヒスハーフェン・アム・ライン]]([[ドイツ連邦共和国]] [[ラインラント=プファルツ州|ラインラント・プファルツ州]])(1998年)

*{{Flagicon|MAR}}[[フェズ]]([[モロッコ王国]] [[フェズ=メクネス地方|フェズ・メクネス地方]] [[フェズ|フェズ県]])([[2000年]])

;パートナーシップ都市

*{{flagicon|SUR}}[[パラマリボ]]([[スリナム共和国]] [[パラマリボ地方]])

*{{Flagicon|RSA}}[[ダーバン]]([[南アフリカ共和国]] [[クワズール・ナタール州|クワズール・ナタール州]])

===姉妹港・提携港===

;友好港

*{{Flagicon|JPN}}[[名古屋港]]([[日本国]] [[中部地方]] [[愛知県]])([[1988年]])



==経済==

==経済==

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==交通==

==交通==

[[ファイル:Antwerpen-Centraal aerial 4.jpg|サムネイル|アントウェルペン中央駅]]

===空港===

===空港===

[[アントウェルペン国際空港]]がデールヌ地区にある。[[VLMエアラインズ]]が英国の[[ロンドン]]([[ロンドン・シティ空港|シティ]])や[[マンチェスター]]とを直接に空路で結んでいる。市の中心部から空港までは数kmで、バスと鉄道が運行している。

[[アントウェルペン国際空港]]がデールヌ地区にある。[[VLMエアラインズ]]が英国の[[ロンドン]]([[ロンドン・シティ空港|シティ]])や[[マンチェスター]]とを直接に空路で結んでいる。市の中心部から空港までは数kmで、バスと鉄道が運行している。

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*[[ロメル・ルカク]]:サッカー選手

*[[ロメル・ルカク]]:サッカー選手

*[[トビー・アルデルヴァイレルト]]:サッカー選手

*[[トビー・アルデルヴァイレルト]]:サッカー選手


==対外関係==

===姉妹都市・提携都市===

;姉妹都市

*{{flagicon|NED}}[[ロッテルダム]]([[オランダ|オランダ王国]] [[南ホラント州]])(1940年)

*{{flagicon|FRA}}[[ミュルーズ]]([[フランス共和国]] [[グラン・テスト地域圏|グラン・テスト地方]] [[オー=ラン県|オー・ラン県]])(1954年)

*{{flagicon|RUS}}[[サンクトペテルブルク]]([[ロシア連邦]] [[ロシアの連邦市|連邦市]])(1958年)

*{{flagicon|GER}}[[ロストック]]([[ドイツ連邦共和国]] [[メクレンブルク=フォアポンメルン州|メクレンブルク・フォアポンメルン州]])(1963年)

*{{flagicon|PRC}}[[上海]]([[中華人民共和国]] [[直轄市 (中華人民共和国)|直轄市]])(1984年)

*{{flagicon|TUR}}[[アクヒサル]]([[トルコ共和国]] [[エーゲ海地方 (トルコ)|エーゲ海地方]] [[マニサ県]])(1988年)

*{{flagicon|ISR}}[[ハイファ]]([[イスラエル国]] [[ハイファ地区|ハイファ地方]])(1995年)

*{{flagicon|RSA}}[[ケープタウン]]([[南アフリカ共和国]] [[西ケープ州]])(1996年)

*{{flagicon|ESP}}[[バルセロナ]]([[スペイン王国]] [[カタルーニャ州]] [[バルセロナ県]])(1997年)

*{{flagicon|GER}}[[ルートヴィヒスハーフェン・アム・ライン]]([[ドイツ連邦共和国]] [[ラインラント=プファルツ州|ラインラント・プファルツ州]])(1998年)

*{{Flagicon|MAR}}[[フェズ]]([[モロッコ王国]] [[フェズ=メクネス地方|フェズ・メクネス地方]] [[フェズ|フェズ県]])([[2000年]])

;パートナーシップ都市

*{{flagicon|SUR}}[[パラマリボ]]([[スリナム共和国]] [[パラマリボ地方]])

*{{Flagicon|RSA}}[[ダーバン]]([[南アフリカ共和国]] [[クワズール・ナタール州|クワズール・ナタール州]])

===姉妹港・提携港===

;友好港

*{{Flagicon|JPN}}[[名古屋港]]([[日本国]] [[中部地方]] [[愛知県]])([[1988年]])



== 脚注 ==

== 脚注 ==


2020年11月12日 (木) 01:22時点における版

アントウェルペン
Antwerpen
Anvers
アントウェルペン市街
アントウェルペン市街
アントウェルペンの市旗 アントウェルペンの市章
基礎自治体 基礎自治体
位置
アントウェルペン州におけるアントウェルペンの位置の位置図
アントウェルペン州におけるアントウェルペンの位置
ベルギー内のアントウェルペン州の位置の位置図
ベルギー内のアントウェルペン州の位置
地図
座標 : 北緯51度13分 東経4度24分 / 北緯51.217度 東経4.400度 / 51.217; 4.400
行政
ベルギーの旗 ベルギー
 地域 フランデレン地域の旗 フランデレン地域
  アントウェルペン州の旗 アントウェルペン州
 行政区 アントウェルペン行政区
 基礎自治体 アントウェルペン
地理
面積  
  基礎自治体 204.51 km2
人口
人口 (2020年1月1日現在)
  基礎自治体 527,763人
    人口密度   2,581人/km2
その他
等時帯 中央ヨーロッパ時間 (UTC+1)
夏時間 中央ヨーロッパ夏時間 (UTC+2)
郵便番号 2000-2660
市外局番 03
公式ウェブサイト : http://www.antwerpen.be/
グローテ・マルクトアントウェルペン市庁舎 (Stadhuis van Antwerpen)
ハントシェーンマルクトの聖母大聖堂低地地方最大の大聖堂であり、ルーベンス三連祭壇画がある。現在も市内最大の建造物
運河に架かる橋

: Antwerpen [ˈɑntʋɛrpə(n)] ( ), : Anvers [ɑ̃vɛʁ(s)], : Antwerp [ˈæntwɜrp], : Antorf, Antorff21[1]

概要

名称


[2]202011527,763204.51 km2, 2,480.62/km2[3]

名前の由来


Antwerpen handwerpenhand   werpen 辿[4]

19an 't werf on the wharfwharf)Aan 't werpat the warpwarpwerppol

antverpiaAntebeforeVerpia (殿78[5]

地理

地勢


西西 (Westerschelde) 西 (Scaif)  (Lodewyk van Berken) 

1990

18434,000100

行政区

区域

行政区域としてのアントウェルペンは9つの地区からなる。

  1. アントウェルペン
  2. ベルヘム
  3. ベーレンドレヒト=ザントフリート=リロ
  4. ボルヘルハウト
  5. デールヌ
  6. エーケレム
  7. ホーボーケン
  8. メルクセム
  9. ウィルレイク

人口


180619701231198011

1923: +11,77 km²2.426

1929:(+46,29 km²5.543

1958:(+52,93 km²7.249 )

1983:(+64,68 km²305.503)

言語



歴史

古代から中世


1952196123710111214姿3

15沿[6]15[7]

近世

1531年に完成したアントウェルペン証券取引所英語版。歴史上初めての先物取引と言われているアンウエルス万国博覽会英語版が開催された。

退沿151501[8]1508[9]1510

[10] 161560使2

[11]

1406

1501152115351557155915683[12]152115571559

16[13]16[14]

[13][15]

1500410

217215668215678姿1576114200

1579姿1583115858

2[16] 

16481795181418151830

近現代


180042[17]

1830

18431863

1903退西退

19201928使1936

1940519449411V-1V-2使V-2

経済

アントワープ港


 (American Association of Port Authorities) 20051725

 3.5 (5.6 km) 沿

発電所


 (Doel) 4 (Kallo) 1

ダイヤモンド

アントウェルペンのもう一つの主産業はダイヤモンドの取引である。市内には4つの取引所があり、1つはボルツと呼ばれる不透明のダイヤ専門、ほか3つは一般品質のものを扱っている。第二次世界大戦以降、市内のユダヤ人コミュニティ出身の各家族がダイヤ取引業界を一手に取り仕切っているが、1990年代頃からはインド人・アルメニア人の業者も増えてきている。アントウェルペンにある「アントワープ・ワールド・ダイヤモンド・センター」(Antwerp World Diamond Centre, 前身は "Hoge Raad voor Diamant")は、ダイヤの品質基準の設定、業者の倫理の取り決め、職人の訓練、またダイヤ産業の中心地としてのアントウェルペンを広く宣伝することに大きな役割を果たしている。

交通

アントウェルペン中央駅

空港


VLMkm

鉄道


西

WG2007 4

1901

トラム

トラムは全12路線で、そのうち地下鉄のように運行されているものは「premetro」と称されており、河川の下にトンネルが掘られている。

バス

アントウェルペンには「De Lijn (The Line)」によって運営されているトラムとバスの交通網が張り巡らされており、アントウェルペン中心部と郊外やスヘルデ川左岸地区を結んでいる。

道路

高速道路


Ring3the Waasland Tunnel (1934)the Kennedy Tunnel (1967)the Liefkenshoek Tunnel (1991)

港湾

観光

世界遺産


4






--

2[18]
  • スヘルデ川から1250年頃の城壁までのアントウェルペン(アンヴェルス)の歴史的中心地(Noyau historique d'Antwerpen -Anvers- de l'Escaut aux anciens remparts de vers 1250)

文化

ハンス・マカルトの代表作『カール5世のアントワープ入城

198066

10

スポーツ

サッカー
主な運動施設

出身・関連著名人

芸術家

スポーツ選手

対外関係

姉妹都市・提携都市

姉妹都市
パートナーシップ都市

姉妹港・提携港

友好港

脚注



(一)^  . . 2020216

(二)^ Anvers 

(三)^ .  . 2020611

(四)^ Brabo Antwerpen 1 (centrum) / Antwerpen 

(五)^ Antwerp Tourist Information - Meredith Booney, "The name 'Antwerp' has been linked to the word "aanwerp" (alluvial mound), which was the geographical feature in the early settlement period in this place".

(六)^ pp.30-31

(七)^ p.44

(八)^ p.66

(九)^ 1 15-18III-11996pp.186-187

(十)^ 1 15-18III-11996p.181

(11)^ 

(12)^ 1 15-18III-11996pp.185-186

(13)^ ab16pp.133-135

(14)^ http://whc.unesco.org/en/list/1185/

(15)^ Lucien Scheler,Une supercherie de Benoît Rigaud, BHR, T.16, 1954.; Anne Rouzet, Dictionnaire des imprimeurs, libraires et éditeurs des XVe et XVIe siècles dans les limites géographiques de la Belgique actuelle , Nieuwkoop ; B de Graaf , 1975

(16)^ Boxer Charles Ralph, The Dutch seaborne empire, 1600-1800, p. 18, Taylor & Francis, 1977 ISBN 0091310512, 9780091310516 Google books

(17)^ Dunton, Larkin (1896). The World and Its People. Silver, Burdett. p. 164.

(18)^ http://whc.unesco.org/en/statesparties/be

参考文献

関連項目

外部リンク