僧兵
僧兵︵そうへい︶とは、日本の古代後期から中世、近世初頭にかけて存在した僧形の武者である。
僧兵・武蔵坊弁慶と源義経︵月岡芳年筆︶
中央から離れた地域でも有力寺社は軍事力を持ったり地元軍事力と結びつき、当時のパワーバランスに大きな影響を及ぼしていた。[独自研究?]以仁王の挙兵では平家とも争う。﹃平家物語﹄の武蔵坊弁慶などにも、その描写がみられる。源平の争乱の時には熊野水軍を取り仕切っていた熊野別当にたいし双方から政治的な取引がなされた例などが著名である。
室町時代に、かつて義円と名乗り天台座主だった足利義教が、僧兵の軍事力と粗暴さを熟知しているため、延暦寺討伐に動き出して大規模の弾圧を実施した︵後年の織田信長も同様のことをやっている︶。
各地の有力寺社が軍事力を保持する傾向は1585年から1588年︵天正16年︶にかけて出された豊臣秀吉による刀狩令まで続いた。