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東武30000系電車

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東武30000系電車
東武30000系電車
(2021年10月 東松山駅 - 高坂駅間)
基本情報
運用者 東武鉄道
製造所 アルナ工機
東急車輛製造
富士重工業
製造年 1996年 - 2003年
製造数 150両
運用開始 1997年3月25日
主要諸元
編成 6両編成・4両編成
軌間 1,067 mm
電気方式 直流1,500 V
架空電車線方式
最高運転速度 100 km/h(東武線)
80 km/h(半蔵門線)
110 km/h(田園都市線)
設計最高速度 120 km/h
起動加速度 3.3 km/h/s
2.5 km/h/s(10000系列併結時)
減速度(常用) 3.5 km/h/s
減速度(非常) 4.5 km/h/s
編成定員 6両編成:890(座席306)人
4両編成:584(座席198)人
車両定員 先頭車:139(座席48)人
中間車:153(座席54または51)人
自重 29.0 - 37.5 t
編成重量 6両編成:199.0 t
4両編成:134.0 t
全長 20,000 mm
車体幅 2,770 mm
全高 4,045 mm
4,080 mm(パンタグラフ搭載車)
車体 ステンレス鋼
台車 モノリンク式ボルスタレス台車
SS138形(TRS-95M形)・SS038形(TRS-95T形)
主電動機 かご形三相誘導電動機 TM-95形
主電動機出力 190 kW
駆動方式 TD継手式中実軸平行カルダン駆動方式
歯車比 99:14 (7.07)
制御方式 IGBT-VVVFインバータ制御
制動装置 回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ純電気ブレーキ
保安装置 東武形ATS
乗入れ対応車:東武形ATS・新CS-ATCATC-P
東上線転属車:東武形ATS・T-DATC
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30000300001996819979325

F: Formation


1983581348610000[ 1]6415150[ 1]

10000[ 2]

199911

3退

250使


20 m4[ 3][ 4]FRP使HID

1221000037

1003021000050mm1,850 mm使

LED

使2002143使31611F31411F

室内


調使2

1455 mm使31603F31403F使

20001231607F31407F74/32

6254232使

116,000 kcal/h3


30000系の運転台
東武鉄道初のワンハンドルマスコン式

乗務員室はそれまでのグリーンの配色をやめ、ダークグレーの色調としている。主幹制御器には乗り入れ先の東急・営団に合わせ東武では初となる両手操作のT字型ワンハンドル式を採用した。計器盤中央に車内信号に対応した速度計があり、両側に表示灯を、右側には車両情報制御装置のモニター表示器が収納されている。

乗務員室仕切は客室から向かって左から(運転台背面は壁)仕切扉窓・固定窓がある。遮光幕は両方の窓に設置している。

機器類

動力台車 SS138形
動力台車 SS138形
付随台車 SS038形
付随台車 SS038形

IGBT使3VVVF2000V/400A1190 kW41C4M

 (CP) 20011331610F31611F31411F9050IGBT使 (SIV) 

 (HRDA-2) 200113

 (SS138SS038) 使[1]使

LED20070

100002.5 km/h/s

10000

運用の変遷

就役から50050型営業開始まで(1997年 - 2006年3月)

登場から直通運転開始前は伊勢崎線浅草口を中心とした地上線で使用された。4両固定編成は10000系列の2両編成と連結して6両編成で運用されることが多かった。

2002年(平成14年)、当年度増備車である31611F・31411F以降より、半蔵門線・田園都市線用の乗り入れ用機器が搭載された。10両編成時に先頭車となるクハ31600形・クハ34400形の床下にATC/S装置の設置や10両編成時の3号車となるモハ32400形に誘導無線アンテナの設置、乗務員室に3社間対応用列車無線送受話器設置や自動放送に乗り入れ先用データの追加などが実施された。その後、従来車両にも搭載改造が実施された。

2003年(平成15年)3月19日、伊勢崎線の曳舟駅 - 押上駅間の開業と、半蔵門線の押上駅 - 水天宮前駅間の開業に伴い、半蔵門線と東急田園都市線との相互直通運転を開始した。南栗橋駅 - 中央林間駅の走行距離は98.5 kmに及ぶロングランとなった。また田園都市線への乗り入れ開始により、東武の車両が営業運転としては初めて神奈川県内でも見られるようになった。

当初の直通列車の運行本数は朝夕は1時間には4-5本、日中帯や土休日は1時間に3本と少なく、また朝ラッシュ時運行の通勤準急を除けば大半が新越谷駅以北を各駅に停車する区間準急として運行されたため、後続の準急列車(当時)との緩急接続による東武線内時間調整や押上駅などでの停車時間が長く所要時間もかかったので利便性は高いものではなく、伊勢崎線内では浅草発着列車主体のダイヤ構成であった。

2004年(平成16年)当時、東武の直通運用編成は15本と東京メトロや東急に比べて運用編成が少なかった(東武乗り入れ対応編成は東京メトロ25本・東急は31本)ため、本系列は走行距離の精算の関係上、東急田園都市線⇔半蔵門線内折り返しの運用が多くなり、日中に東武線内に入線することは極めて少なかった。

前述したが、半蔵門線直通時は基本的に編成の末尾の車両番号2桁を揃えて使われていたが、車体広告編成は2003年夏季頃から6両・4両編成を組み替えて使用することが増えたため、末尾の数字が揃わないことが多くなった。

50050型営業開始後(2006年3月以降)


2005175005051051F1051052F1164[ 1]10[ 5]

51051F51061F51062F51066F51052F - 51060F51063F - 51065F2005931613F31413F50050

2006 -  (94.8 km) 1361 (1314) 50050

12505020071958000100002008203 -  -  -  -  - 

500506410使

2003329 - 33034646

20052010 - 4 - 6

2006318使使

2006使64使10000200758000

2006102007431604F31404F

東上線転属および伊勢崎線からの撤退(2011年1月以降)


201112631601F31401F[ 6]613[ 7]1031611F31411F[ 8]ATCATC201511531602F31402F31606F31406F31609F31409F130退

366003140010[ 9][ 10]

20181031604F+31404F

2020231606F31406F2020410[ 11]

2021931609F+31409F[ 12]300006415150


20219



VVVF1C4M2SIVCP

[ 13]
 

池袋

小川町

号車 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1
組成  
クハ31600形
(Tc1)
< >
モハ32600形
(M1)
 
モハ33600形
(M2)
 
サハ34600形
(T1)
  >
モハ35600形
(M3)
 
サハ36600形
(T)
 
サハ31400形
(T)
< >
モハ32400形
(M1A)
 
モハ33400形
(M2A)
 
クハ34400形
(Tc2)
搭載機器   VVVF・CP VVVF・SIV  SIV VVVF・CP     VVVF・CP VVVF・SIV  
車両番号 31601



31615
32601



32615
33601



33615
34601



34615
35601



35615
36601



36615
31401



31415
32401



32415
33401



33415
34401



34415

脚注

  1. ^ SS138 SS038 / 東武鉄道30000系(鉄道ホビダス台車近影・インターネットアーカイブ)。

注釈

  1. ^ 本系列が10両編成を組成する際、朝ラッシュ時の田園都市線で最も混雑する4号車と5号車にあたる部分に運転台が入ってしまうため、他の車両と比較して収容力が劣っていた。

参考文献

  1. ^ a b 上田, 忠男 (1997年2月1日), “東武鉄道30000系”, 鉄道ピクトリアル 47 (2) 
  2. ^ 花上, 嘉成 (1997年12月10日), “私鉄車両めぐり158 東武鉄道”, 鉄道ピクトリアル 47 (12臨増) 
  3. ^ 稲葉, 克彦 (2008年1月10日), “東武鉄道 現有車両プロフィール2008”, 鉄道ピクトリアル 58 (1臨増) 
  4. ^ 今, 和昌 (1997年10月10日), “東武鉄道30000系”, 鉄道ピクトリアル 47 (10臨増) 
  5. ^ https://toyokeizai.net/articles/-/456551?page=2
  6. ^ 東武30000系31601編成+31401編成が森林公園検修区へ - 交友社『鉄道ファン』railf.jp鉄道ニュース 2011年1月26日
  7. ^ 東武30000系,東上線での営業運転を開始 - 交友社『鉄道ファン』railf.jp鉄道ニュース 2011年6月14日
  8. ^ 交通新聞社「鉄道ダイヤ情報」2012年4月号私鉄車両のうごき記事参照。
  9. ^ 交通新聞社「鉄道ダイヤ情報」2011年10月号「私鉄車両のうごき」記事参照
  10. ^ 交友社「鉄道ファン」2012年3月号「THE TOBU RAILWAY WORLD」記事参照。
  11. ^ 鉄道ファン2020年8月号・「私鉄車両編成表」・「私鉄車両の動き」より
  12. ^ https://toyokeizai.net/articles/-/456551?page=3
  13. ^ 交通新聞社「鉄道ダイヤ情報」2011年10月号「私鉄車両のうごき」記事参照

参考書籍

  • 東武電車研究会「私鉄車両ビジュアルガイド 東武鉄道」
  • 交友社鉄道ファン
    • 1997年2月号 新車ガイド「東武鉄道30000系」
  • 鉄道ジャーナル社『鉄道ジャーナル
    • 1997年3月号「東武鉄道30000系」

外部リンク