「第15回NHK紅白歌合戦」の版間の差分
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*今回から'''初めて紅白のカラー放送が開始'''され、以後も紅白は全てカラー放送となった。ただし、今回の映像はカラー・モノクロとも現存せず、ラジオ中継の音声とスチール写真が残されているのみである。理由は当時の放送局用VTRの規格が2インチで、機器・テープとも非常に高価で大型であったことによるものである。 |
*今回から'''初めて紅白のカラー放送が開始'''され<ref>{{Cite|和書|author=日本放送協会 編|title=NHK年鑑'65|date=1965|publisher=日本放送出版協会|pages=216}}</ref>、以後も紅白は全てカラー放送となった。ただし、今回の映像はカラー・モノクロとも現存せず、ラジオ中継の音声とスチール写真が残されているのみである。理由は当時の放送局用VTRの規格が2インチで、機器・テープとも非常に高価で大型であったことによるものである。
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*両軍司会は2年連続で[[江利チエミ]]・[[宮田輝]](3年連続)が担当。 |
*両軍司会は2年連続で[[江利チエミ]]・[[宮田輝]](3年連続)が担当。 |
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*[[第14回NHK紅白歌合戦|前回]]好評のコンビがそのまま続投となったが、江利は当初﹁﹃1回でやめておけば良かったのに﹄、などと言われたら…﹂という気持ちに苛まれ再三断っていた。﹁私のPRをしてくれない﹂﹁自分ばかり売り込んで﹂という周囲の声にも悩まされ、憂欝になったという。本人曰く﹁ダーリン︵[[高倉健]]︶もあんな疲れる仕事はもうしない方がいいって言っていたんです﹂とのことだが、結果的に熱心なNHKのラブコールに折れる格好で続投を決意した。だが、江利は今回の司会で神経疲れから胃を壊してしまい、翌年の[[第16回NHK紅白歌合戦|第16回]]は﹁もうコリゴリ﹂と紅組司会3連投を辞退している︵紅組司会は今回の審査員でもある[[林美智子 (女優)|林美智子]]に交代︶<ref>[[合田道人]]﹃紅白歌合戦の舞台裏﹄</ref>。そして、これが江利の生涯最後の紅組司会担当となった<ref>[[第18回NHK紅白歌合戦|第18回]]︵[[1967年]]︶で番組側は江利に紅組司会の打診を行ったが、本人が辞退した。</ref>。
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*[[第14回NHK紅白歌合戦|前回]]好評のコンビがそのまま続投となったが、江利は当初﹁﹃1回でやめておけば良かったのに﹄、などと言われたら…﹂という気持ちに苛まれ再三断っていた。﹁私のPRをしてくれない﹂﹁自分ばかり売り込んで﹂という周囲の声にも悩まされ、憂欝になったという。本人曰く﹁ダーリン︵[[高倉健]]︶もあんな疲れる仕事はもうしない方がいいって言っていたんです﹂とのことだが、結果的に熱心なNHKのラブコールに折れる格好で続投を決意した。だが、江利は今回の司会で神経疲れから胃を壊してしまい、翌年の[[第16回NHK紅白歌合戦|第16回]]は﹁もうコリゴリ﹂と紅組司会3連投を辞退している︵紅組司会は今回の審査員でもある[[林美智子 (女優)|林美智子]]に交代︶<ref>[[合田道人]]﹃紅白歌合戦の舞台裏﹄</ref>。そして、これが江利の生涯最後の紅組司会担当となった<ref>[[第18回NHK紅白歌合戦|第18回]]︵[[1967年]]︶で番組側は江利に紅組司会の打診を行ったが、本人が辞退した。</ref>。
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2017年9月10日 (日) 14:50時点における版
第15回NHK紅白歌合戦 | |
---|---|
ジャンル | 大型音楽番組 |
製作 | |
制作 | NHK |
放送 | |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 1964年12月31日 |
回数 | NHK紅白歌合戦第15 |
NHK紅白歌合戦公式サイト |
第15回NHK紅白歌合戦 | |
---|---|
ジャンル | 大型音楽番組 |
放送方式 | 生放送 |
放送期間 | 1964年12月31日 |
放送時間 | 1964年12月31日 |
放送局 | NHKラジオ第1 |
公式サイト | 公式サイト |
『第15回NHK紅白歌合戦』(だいじゅうごかいエヌエイチケイこうはくうたがっせん)は、1964年12月31日に東京宝塚劇場で行われた、通算15回目のNHK紅白歌合戦。21時05分から23時45分にNHKで生放送された。
概要
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●今回から初めて紅白のカラー放送が開始され[1]、以後も紅白は全てカラー放送となった。ただし、今回の映像はカラー・モノクロとも現存せず、ラジオ中継の音声とスチール写真が残されているのみである。理由は当時の放送局用VTRの規格が2インチで、機器・テープとも非常に高価で大型であったことによるものである。
●両軍司会は2年連続で江利チエミ・宮田輝︵3年連続︶が担当。
●前回好評のコンビがそのまま続投となったが、江利は当初﹁﹃1回でやめておけば良かったのに﹄、などと言われたら…﹂という気持ちに苛まれ再三断っていた。﹁私のPRをしてくれない﹂﹁自分ばかり売り込んで﹂という周囲の声にも悩まされ、憂欝になったという。本人曰く﹁ダーリン︵高倉健︶もあんな疲れる仕事はもうしない方がいいって言っていたんです﹂とのことだが、結果的に熱心なNHKのラブコールに折れる格好で続投を決意した。だが、江利は今回の司会で神経疲れから胃を壊してしまい、翌年の第16回は﹁もうコリゴリ﹂と紅組司会3連投を辞退している︵紅組司会は今回の審査員でもある林美智子に交代︶[2]。そして、これが江利の生涯最後の紅組司会担当となった[3]。
●この年デビューした都はるみが出場歌手選考時において、有力候補に挙がっていたが、惜しくも落選となる[4]。都は翌年の第16回で初出場を果たしている。
●舞台セットの背景デザインはNHKの建物と高速道路。
●15回目を記念して、創世記の紅白の看板歌手である藤山一郎、淡谷のり子、渡辺はま子、伊藤久男が再出場し、それぞれ自身の代表曲である﹁長崎の鐘﹂︵藤山︶、﹁桑港のチャイナ街﹂︵渡辺︶、﹁別れのブルース﹂︵淡谷︶、﹁イヨマンテの夜﹂︵伊藤︶を披露した。藤山の﹁長崎の鐘﹂の際には、当時の若手﹁四天王﹂である橋幸夫、舟木一夫、西郷輝彦、三田明がコーラスを担当し、同曲を盛り上げた。
●江利が歌手としての出番の代理の曲紹介は美空ひばりが行った[5]。
●紅組トリの美空ひばりが歌唱した﹁柔﹂は翌年にも跨ぐロングヒットとなり第16回でも紅組トリ︵大トリ︶で歌われた。
●優勝は白組。
●今回使用したマイクロホンは、司会者・歌手用共にAIWA VM-17S(BTS呼称、RV2-2)
●ここ2年間視聴率は80%台を記録していたが、今回は72%と初めて70%台となる。以後、1980年代前半まで概ね70%台で推移することとなる。
司会者
●紅組司会‥江利チエミ ●白組司会‥宮田輝アナウンサー ●総合司会‥石井鐘三郎アナウンサー審査員
●長沢泰治・NHK芸能局長 ●大林清︵作家︶ ●北葉山英俊︵大相撲・大関︶ ●林与一︵俳優。この年の大河ドラマ﹃赤穂浪士﹄の堀田隼人役︶ ●古賀忠道︵恩賜上野動物園初代園長︶ ●春風亭柳橋︵落語家︶ ●岩下志麻︵女優︶ ●司葉子︵女優︶ ●長谷川町子︵漫画家︶ ●林美智子︵女優。この年の連続テレビ小説﹃うず潮﹄のヒロイン・林フミ子役︶ ●吉屋信子︵作家︶ ●坂井ゆき子︵東京オリンピック開会式の聖火リレー最終ランナー坂井義則の母︶ ●地方審査員のみなさん16名出場歌手
紅組 | 白組 | ||
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歌手 | 曲 | 歌手 | 曲 |
朝丘雪路(7) | 夜の八丈島 | 北島三郎(2) | ソーラン仁義 |
仲宗根美樹(3) | 午前0時のブルース | 田辺靖雄(2) | 二人の星を探そうよ |
伊東ゆかり(2)・園まり(2)・中尾ミエ(3) | 夢みる想い | 芦野宏(10) | ほゝにかゝる涙 |
渡辺はま子(8) | 桑港のチャイナタウン | 藤山一郎(9) | 長崎の鐘 |
坂本スミ子(4) | マラゲーニァ | デューク・エイセス(3) | A列車で行こう |
九重佑三子(初) | ウェディングドレス | 三田明(初) | ごめんねチコちゃん |
畠山みどり(2) | 浮世街道 | 春日八郎(10) | ロザリオの島 |
岸洋子(初) | 夜明けのうた | 立川澄人(2) | オー・ソレ・ミオ |
梓みちよ(2) | リンデンバウムの歌 | ボニージャックス(2) | 幸せなら手をたたこう |
二代目コロムビア・ローズ(初) | 智恵子抄 | 克美しげる(初) | さすらい |
西田佐知子(4) | 東京ブルース | アイ・ジョージ(5) | 紅子のバラード |
こまどり姉妹(4) | 女の恋 | 新川二朗(初) | 東京の灯よいつまでも |
島倉千代子(8) | ふたりだけの太陽 | 村田英雄(4) | 皆の衆 |
江利チエミ(12) | 木曽節 | 三橋美智也(9) | また来るよ |
ペギー葉山(11) | ラ・ノビア | フランク永井(8) | 大阪ぐらし |
弘田三枝子(3) | アレキサンダーズ・ラグタイム・バンド | 植木等(3) | だまって俺について来い |
青山和子(初) | 愛と死をみつめて | 西郷輝彦(初) | 十七才のこの胸に |
倍賞千恵子(2) | 瞳とじれば | 舟木一夫(2) | 右衛門七討入り |
淡谷のり子(9) | 別れのブルース | 伊藤久男(11) | イヨマンテの夜 |
五月みどり(3) | 温泉芸者 | 和田弘とマヒナ・スターズ(6) | お座敷小唄 |
越路吹雪(10) | サン・トワ・マミー | 森繁久彌(6) | 戦友 |
雪村いづみ(7) | ショウほどすてきな商売はない | ダークダックス(7) | アンジェリータ |
吉永小百合(3) | 瀬戸のうず潮 | 橋幸夫(5) | 恋をするなら |
ザ・ピーナッツ(6) | ウナ・セラ・ディ東京 | 坂本九(4) | サヨナラ東京 |
美空ひばり(9) | 柔 | 三波春夫(7) | 俵星玄蕃 |