楢葉町
ならはまち 楢葉町 | |||||
---|---|---|---|---|---|
| |||||
国 | 日本 | ||||
地方 | 東北地方 | ||||
都道府県 | 福島県 | ||||
郡 | 双葉郡 | ||||
市町村コード | 07542-6 | ||||
法人番号 | 1000020075426 | ||||
面積 |
103.64km2 | ||||
総人口 |
3,407人 [編集] (推計人口、2024年5月1日) | ||||
人口密度 | 32.9人/km2 | ||||
隣接自治体 | いわき市、双葉郡広野町、富岡町、川内村 | ||||
町の木 | すぎ | ||||
町の花 | やまゆり | ||||
町の鳥 | うぐいす | ||||
楢葉町役場 | |||||
町長 | 松本幸英 | ||||
所在地 |
〒979-0696 福島県双葉郡楢葉町大字北田字鐘突堂5-6 北緯37度16分58秒 東経140度59分36秒 / 北緯37.28264度 東経140.99347度座標: 北緯37度16分58秒 東経140度59分36秒 / 北緯37.28264度 東経140.99347度 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
楢葉町︵ならはまち︶は、福島県浜通りに位置し、双葉郡に属する町。
地理[編集]
浜通りの中央よりやや南寄りに位置し、東側は太平洋に面する。町域の約2割にあたる町域東部の海寄りの地域は平地で、中央部・西部は阿武隈高地の山地となっている[1]。中央部に郭公山があり、山の南側︵町中央部︶には木戸川が、北側では井出川がそれぞれ西から東へ流れている。 町の北東端に東京電力福島第二原子力発電所の1 - 4号機︵2019年に電気事業法上廃止︶が立地する。全号機が町内にあるが、福島第二原子力発電所の敷地は北隣の富岡町にもまたがっている。 富岡町の北にある大熊町・双葉町には福島第一原子力発電所が立地しており、当町の町域は福島第一原子力発電所から概ね20km前後の場所に位置している。2011年3月11日に福島第一原子力発電所事故の影響により、町域の大半︵居住者のいる場所の全域︶が警戒区域に指定されたが、2012年8月10日に避難指示解除準備区域︵立入可、宿泊不可︶となったのち、2015年9月5日に避難指示が解除された。人口[編集]
楢葉町(に相当する地域)の人口の推移 | |||
総務省統計局 国勢調査より |
歴史[編集]
●北向遺跡、天神原遺跡の発掘調査により、先土器時代︵8000~13000年前︶から人が住んでいたとされる[2]。 ●7世紀には大和朝廷支配下にあり、﹃和名類聚抄﹄に楢葉郷、白田郷が登場、現在の広野町から大熊町あたりまでが楢葉郷と呼ばれていたらしく、平安末期になって石城郡から独立して楢葉郡ができ、楢葉町はその中心地域だった[2]。 ●平安末期に浜通りを領有した岩城氏の一族楢葉太郎隆祐︵たかすけ︶が楢葉郡を支配し、以降300年楢葉一族が支配する[2]。 ●天正18年︵1590年︶、豊臣秀吉の天下統一による奥州仕置の結果、楢葉郡は岩城領内におかれたが、慶長5年︵1600年︶の関ヶ原の戦いで岩城貞隆が石田方︵西軍︶に与したため領地が没収され、のちに亀田藩︵秋田県︶に転封[3]。 ●江戸時代は幕府直轄の天領、私領と変遷支配が続いた[3]。 ●江戸末期1868年の戊辰戦争では戦地となり、1869年︵明治2年︶の版籍奉還により、白河県、平県、磐前県と管轄が変わったのち、1876年︵明治9年︶に福島県に組み込まれる[4]。 ●1889年︵明治22年︶の町村制施行によって複数の小村が合併して、木戸村、滝田村が成立。明治中期に木戸駅、竜田駅の開設により、石炭、粘土の採掘、富岡営林署の官行事業、民間の木炭生産、木戸川発電所の運転など農林鉱産物の輸送で発展するが、戦争、農村恐慌などに襲われる[4]。 ●1956年︵昭和31年︶ - 木戸村、竜田村が合併し、楢葉町誕生。 ●1971年︵昭和46年︶に東京電力福島第2原子力発電所の建設基地に決まり、交付金事業によってエネルギー都市として歩みはじめる[4]。 ●2011年︵平成23年︶3月11日 - 東日本大震災が発生。楢葉町で震度6強を観測。地震に伴う津波による福島第一原子力発電所事故の影響で町の大部分が半径20km以内の警戒区域に指定され、区域内の立ち入りが出来なくなる。役場機能は会津美里町・いわき市に移転。 ●2012年︵平成24年︶8月10日 - 警戒区域が避難指示解除準備区域に再編される。 ●2013年︵平成25年︶ - 楢葉町沖合で福島洋上風力コンソーシアムが運営する浮体式洋上風力発電施設の実証試験が始まる[5]。 ●2014年︵平成26年︶6月2日 - 業務の一部を町内の町役場で再開[6]。 ●2015年︵平成27年︶ ●4月6日 - 準備宿泊を開始[7]。 ●9月5日 - 避難指示解除[8]。行政[編集]
警察・消防[編集]
●双葉警察署楢葉駐在所 ●双葉地方広域市町村圏組合消防本部富岡消防署楢葉分署教育[編集]
中学校[編集]
●楢葉町立楢葉中学校小学校[編集]
●楢葉町立楢葉小学校認定こども園[編集]
●楢葉町立あおぞらこども園震災後の仮校舎[編集]
震災後の2012年4月に、楢葉中学校、楢葉北小学校、楢葉南小学校は、いわき市内にある工業団地内の事業所に仮校舎を設けて授業を再開した。そして2013年1月に、いわき明星大学敷地内に仮校舎を設置し、移転した。同時にあおぞらこども園の仮校舎を設置し、再開園した[11]。2017年4月に、楢葉中学校、楢葉北小学校、楢葉南小学校は、楢葉中学校の新校舎に[12]、あおぞらこども園は、楢葉町内に移転した。2022年4月、楢葉北小学校と楢葉南小学校は、統合により廃校となり、新設統合校である楢葉小学校は、楢葉南小学校の旧校地にて開校した[13][14]。交通[編集]
鉄道路線[編集]
バス[編集]
●新常磐交通 ●﹁︵急行︶いわき駅 - 富岡線﹂ ●平成27年4月1日に開設された。町内では楢葉町役場と道の駅ならはに停車する。 ●いわき市・広野町と楢葉町のしおかぜ荘・楢葉町役場を結ぶ復興支援バスを運行している[15]。祝日を除く第五土曜日に運行する。 ●高久三丁目 - いわき駅前 - 四ツ倉駅前 - 広野町役場前 - 楢葉町役場 震災前までは町が運行する楢葉町民バスがあったが、震災以降運休中。広野町が運行する広野町民バスも震災前までは町内に乗り入れていたが、震災以降、町内に乗り入れる路線は運行されていない。道路[編集]
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事[編集]
●Jヴィレッジ - 日本のサッカー・ナショナルトレーニングセンター。 ●マミーすいとん ●楢葉町コミュニティセンター ●道の駅ならは ●ならは羽黒山温泉 ●天神岬温泉出身・関連著名人[編集]
出身著名人[編集]
●赤間謙︵プロ野球選手︶ ●永山久夫︵料理研究家・食文化史研究家︶楢葉町名誉町民関連著名人[編集]
●金田利雄︵新鶴村長、福島協和信用組合理事長︶ - 1996年8月新鶴村は楢葉町と姉妹都市締結。姉妹都市・友好都市[編集]
姉妹都市[編集]
福島県会津美里町 - 2006年2月21日姉妹都市及び災害時相互応援協定締結︵1996年8月に旧新鶴村と姉妹都市締結︶。[16] ユークリッド市︵米国オハイオ州︶ - 1993年5月締結。友好都市[編集]
長崎県壱岐市 - 2019年8月11日締結[17]。 五常市︵中国︶ - 1992年2月締結。その他[編集]
●東京電力女子サッカー部マリーゼ - 日本女子サッカーリーグ︵なでしこリーグ、旧L・リーグ︶に所属していたサッカークラブ。脚注[編集]
(一)^ “51.風土の特色を探る(楢葉町) / ふくしまの歴史と文化の回廊”. 福島県. 2016年3月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年8月10日閲覧。
(二)^ abcわたしたちの郷土楢葉町 楢葉町小学校社会科教師用資料1楢葉町教育委員会
(三)^ abわたしたちの郷土楢葉町 楢葉町小学校社会科教師用資料2楢葉町教育委員会
(四)^ abcわたしたちの郷土楢葉町 楢葉町小学校社会科教師用資料3楢葉町教育委員会
(五)^ “福島復興・浮体式ウィンドファーム実証研究事業の進捗について” (2013年6月28日). 2020年6月13日閲覧。
(六)^ 楢葉町役場の業務一部再開 3年3カ月ぶり福島民報
(七)^ 準備宿泊に関するお知らせ - 楢葉町、2015年7月10日
(八)^ 楢葉の避難指示解除 全町避難自治体初 双葉郡復興先駆けに福島民報
(九)^ [1]楢葉町長選 現職の松本幸英氏が無投票で4回目の当選。
(十)^ [2]いわき出張所 会津美里出張所の終了について。
(11)^ “楢葉の小中校引っ越し いわき明星大敷地内”. 福島民報 (2012年12月26日). 2022年3月28日閲覧。
(12)^ “6年ぶり地元で再開 小高、楢葉の小中学校”. 福島民報 (2017年4月17日). 2022年3月28日閲覧。
(13)^ “楢葉町立楢葉北小学校 閉校”. ファイナルアクセス (2022年5月). 2022年7月28日閲覧。
(14)^ “楢葉町立楢葉南小学校 閉校”. ファイナルアクセス (2022年5月). 2022年7月28日閲覧。
(15)^ 楢葉町による案内 (PDF)
(16)^ 姉妹都市 福島県 楢葉町
(17)^ [3]福島県楢葉町との友好都市提携 調印式