砂嘴
砂嘴︵さし、英: sand spit︶とは沿岸流により運ばれた漂砂が静水域で堆積して形成される、嘴︵くちばし︶形の地形のことである。
砂嘴が発達して対岸、またはその付近までに至ると砂州と呼ばれる。砂嘴が枝分かれしているような地形は分岐砂嘴と呼ばれる。清水港︵三保半島︶が分岐砂嘴の好例である。島と繋がった場合、陸繋砂州と呼び、繋がった島を陸繋島という。
海岸のみならず、湖岸にも形成されることがあり、猪苗代湖の鬼沼、霞ヶ浦の和田岬が好例である[1]。
世界の主な砂嘴[編集]
●アラバト・スピット - ウクライナ・ロシア、アゾフ海に突き出た世界最長の砂嘴、およそ110km。 ●コッド岬︵アメリカ合衆国マサチューセッツ州︶ ●ロング・ポイント︵カナダオンタリオ州︶ ●フェアウェル・スピット︵ニュージーランド南島︶ ●ホーマー・スピット︵アメリカ合衆国アラスカ州︶ ●サンディ・フック︵アメリカ合衆国ニュージャージー州︶ ●ダンジェネス・スピット︵アメリカ合衆国ワシントン州︶ ●プレスク・アイル︵アメリカ合衆国ペンシルベニア州︶ ●ワシリエフ島ストレルカ︵ロシア・サンクトペテルブルク︶- 有名な観光地日本の主な砂嘴[編集]
●サロマ湖︵北海道北見市・常呂郡佐呂間町・紋別郡湧別町︶ ●環境省は砂嘴としている[2]が、国土地理院は砂州と分類している[3]。 ●野付半島︵北海道標津郡標津町〜野付郡別海町︶ ●芦崎︵青森県むつ市︶ ●富津岬︵千葉県富津市︶ ●御浜岬︵静岡県沼津市︶ ●大瀬崎︵静岡県沼津市︶ ●三保の松原︵静岡県静岡市清水区︶ ●和田岬︵兵庫県神戸市︶ ●仙崎︵山口県長門市︶ ●和田島︵徳島県小松島市︶ ●住吉浜︵大分県杵築市︶ ●山川︵鹿児島県指宿市︶脚注[編集]
- ^ 日本の典型地形#砂嘴 | 国土地理院ウェブサイト平成30年5月4日閲覧
- ^ サロマ湖 | 閉鎖性海域ネット | 環境省ウェブサイト平成30年5月4日閲覧
- ^ 日本の典型地形#砂州 | 国土地理院ウェブサイト平成30年5月4日閲覧