2008年4月1日(火)
さ る ひ と く る ひ と 。 古 在 學 長 以 下 數 名 。 學 生 受 け 持 ち が あ る 人 が 二 人 も 減 る わ 。
を は る も の は じ ま る も の 。 聞 藏 よ さ ら ば ︵ 1 度 し か 使 つ て な い が ︶ 、 讀 賣 よ こ ん に ち は 。 C i N i i の サ イ ト ラ イ セ ン ス も 更 新 必 須 。 定 期 は 更 新 。
新 規 。 千 葉 市 中 央 圖 書 館 に 初 め て 行 く 。 な ん だ こ の 人 文 書 の 揃 ひ ぶ り は 。 ﹃ 異 體 字 研 究 資 料 集 成 ﹄ 全 期 と か 。 某 大 學 の 資 料 の 集 り か た が を か し す ぎ る だ け な の だ ら う か … … 。 あ る 法 經 の 先 生 が ﹁ え 、 こ れ も な い の 。 さ す が 理 系 の 大 學 ﹂ と 云 つ て ゐ た の を 思 ひ だ す 。
か り も の 。
釘 貫 亨 ﹃ 近 世 仮 名 遣 い 論 の 研 究 : 五 十 音 図 と 古 代 日 本 語 音 声 の 発 見 ﹄ 名 古 屋 大 学 出 版 会 、 2 0 0 7 . 1 0 。
北 原 保 雄 監 修 ﹃ 朝 倉 日 本 語 講 座 ﹄ 第 2 巻 、 林 史 典 編 ﹁ 文 字 ・ 書 記 ﹂ 、 朝 倉 書 店 、 2 0 0 5 . 4 。
古 田 東 朔 ・ 築 島 裕 ﹃ 国 語 学 史 ﹄ 東 京 大 学 出 版 会 、 1 9 7 2 . 1 1 。
築 島 裕 ﹃ 歴 史 的 仮 名 遣 い : そ の 成 立 と 特 徴 ﹄ 中 公 新 書 8 1 0 、 中 央 公 論 社 、 1 9 8 6 . 7 。 以 下 市 立 圖 書 館 。 ざ つ と 眺 め た が 對 象 を 愛 で す ぎ で は ?
印 刷 学 会 出 版 部 編 ﹃ 印 刷 雑 誌 と そ の 時 代 : 実 況 ・ 印 刷 の 近 現 代 史 ﹄ 印 刷 学 会 出 版 部 、 2 0 0 7 . 1 2 。
板 倉 雅 宣 ﹃ 教 科 書 に み る 印 刷 術 の 歴 史 ﹄ 印 刷 朝 陽 会 、 2 0 0 5 . 9 。
2 0 : 5 7
2008年4月2日(水)
C i N i i の サ イ ト ID の 繼 續 申 請 が と ほ る 。 ﹃ 國 語 學 ﹄ お よ び ﹃ 日 本 語 の 研 究 ﹄ 誌 論 文 P D F は こ れ が な い と 有 料 に な る の で ︵ あ と ﹃ 史 學 雜 誌 ﹄ も さ う で す ね ︶ 。
シ ノ ド ス を な が め る 。 ﹁ と り あ へ ず 、 場 を ﹂ か 。 し か し 、 採 算 と れ る の か な 。 唯 物 論 研 究 會 は 精 算 取 れ な く て カ ン パ を 募 つ て ゐ る み た い だ け ど 。
假 名 遣 小 考 。 契 沖 が こ こ ろ ざ し て ゐ た も の が 、 現 在 わ れ わ れ が 假 名 遣 の 意 味 と し て つ か ふ あ の 屈 折 し た 用 義 と 異 な る の な ら ば 、 歴 史 的 假 名 遣 は 内 實 を 一 度 改 め て ゐ る こ と に な る 。 釘 貫 ﹃ 近 世 假 名 遣 い ﹄ を 見 る と わ れ わ れ の 用 義 に ご く 近 い と み な し て い い や う に 思 ふ し 、 迫 野 ﹁ 假 名 遣 い の 發 生 と 展 開 ﹂ を 見 る と だ い ぶ 異 な る 氣 が す る 。 異 な る と い つ て も 、 そ れ は 定 家 假 名 遣 と 同 じ で は な く 、 そ の 語 が そ の 語 た る た め に は 書 き 分 け ら れ な く て は な ら な い の で あ る 。 こ の 點 う つ か り す る と 音 韻 論 に な づ ん だ 現 代 の わ れ わ れ か ら す る と 同 じ や う に 響 く が 、 生 き て ゐ る と こ ろ は だ い ぶ ん 違 ふ 。
2 3 : 5 5
2008年4月3日(木)
けふは一日在宅。αシノドスお試し號を讀破したあと、フジテレビで「日本人ならば知っておかないと恥ずかしい常識」なるクイズ番組をやつてゐてこの落差は、とおもふ。αシノドスじたいはすらすらと讀めてしまつて、もちろん精讀ではないのであるが、晦澁なスタイルでないのもあらうが、電波はきがゐないのもあらう。「僕たちはやればできる子」ばかりだから、かもしれないし。
異體がな使分けはプラクティカルであり本質的で、假名遣はいろはの保守にすぎず、本質的でない。ほんたう?
23:14
2008年4月4日(金)
舊 暦 と は い へ 、 干 支 記 法 で は 何 日 か よ く わ か ら な い 罠 。 け ふ は 2 月 28 日 と の こ と 。 太 陽 暦 で は な い の で 最 後 の 日 で は な い 。 月 も 干 支 で 書 い た ら い よ よ 意 味 不 明 の 極 み で す ね 。
お と ど け も の
青 山 剛 昌 ﹃ 名 探 偵 コ ナ ン ﹄ 卷 61 、 小 学 館 、 2 0 0 8 . 4 。 敵 か 味 方 か わ か ら な い 新 キ ャ ラ 登 場 。
ア ン ホ ル ト , ロ バ ー ト ・ R ・ H ﹃ 理 系 の た め の 口 頭 発 表 術 : 聴 衆 を 魅 了 す る 20 の 原 則 ﹄ 鈴 木 炎 、 リ ー , イ イ イ ン ・ サ ン デ ィ 、 ブ ル ー バ ッ ク ス 、 講 談 社 、 2 0 0 8 . 1 。 ﹃ 理 系 の た め の 作 文 技 術 ﹄ の プ レ ゼ ン 術 が さ ら に わ か り や す く ! ア メ リ カ ン に ! と い ふ 感 じ の 書 籍 。
橋 本 二 三 男 ﹃ 原 典 を 求 め て : 古 典 文 学 の た め の 書 誌 ﹄ 1 9 7 4 。 笠 間 書 院 、 2 0 0 8 . 3 。 ﹃ 更 級 日 記 ﹄ 御 物 本 錯 簡 が 見 た か つ た の で 。
山 田 俊 雄 ・ 築 島 裕 ・ 白 藤 禮 幸 ほ か 編 ﹃ 新 潮 現 代 国 語 辞 典 ﹄ 1 9 8 5 。 新 潮 社 、 2 0 0 0 . 2 。 小 型 國 語 辭 典 が ど ん ど ん た ま つ て い く の は ど う い ふ 趣 味 で せ う ?
か ひ も の
国 語 学 会 編 ﹃ 国 語 学 辞 典 ﹄ 1 9 5 5 。 東 京 堂 出 版 、 26 版 、 1 9 5 7 . 1 。 初 版 か ら の 誤 字 訂 正 が 各 版 に あ る ら し い の で 。
い た だ き も の
築 島 裕 ﹃ 歴 史 的 仮 名 遣 い : そ の 成 立 と 特 徴 ﹄ 中 公 新 書 8 1 0 、 中 央 公 論 社 、 1 9 8 6 . 7 。
2 3 : 5 5
2008年4月5日(土)
SJL(どこ)で展望をながめてゐたら雜誌名をかう略していらした方をみかけたので。『解釈と』てふのもあつたな。「国と国」ではSJL一般語檢索で用例は2論文しかないけど、まあめづらしいものをみた感じ。
13:17
古 い 革 袋 と し て の 歴 史 的 假 名 遣 と い ふ も の が た り 。 岩 波 版 ﹃ 契 沖 全 集 ﹄ 卷 10 付 録 月 報 に 龜 井 孝 が 書 く や う に 、 す く な く と も 契 沖 に お け る 歴 史 的 假 名 遣 の 本 義 は 、 ︽ 語 の “ 本 義 ” ︵ = 語 源 ︶ ︾ の そ の 探 求 に ほ か な ら な い 。 そ し て 、 そ の 第 一 歩 と し て い ろ は 歌 か ら 五 十 音 圖 へ の 轉 換 が あ つ た と み て よ い の で は な い か 。 し か し 、 宣 長 が ﹁ 皇 國 に 五 十 音 の 他 に 音 な し ﹂ と ︵ ど こ か で o r z ︶ 述 べ て 音 義 派 を 呼 び 出 す こ と と な り 、 そ れ を 封 殺 す る の に ま ぎ れ て ヤ 行 エ 段 の 假 名 も 上 代 特 殊 假 名 遣 も 歴 史 的 假 名 遣 か ら 消 さ れ て し ま つ た 。 こ れ は 、 歴 史 的 假 名 遣 が み づ か ら の 限 界 を つ く り だ し て し ま つ た 、 つ ま り 古 い 革 袋 と ﹁ な り さ が つ た ﹂ い ふ こ と を 意 味 す る だ ら う か ?
か り も の
築 島 裕 ・ 林 勉 ・ 池 田 利 夫 ほ か 編 ﹃ 契 沖 全 集 ﹄ 巻 10 ﹁ 語 学 ﹂ 、 岩 波 書 店 、 1 9 7 3 . 1 0 。
2 3 : 5 5
2008年4月6日(日)
一日在宅 なんとなく北大院の院生論集のウェブの目次を眺めてゐたら、かういふのを見つける: 高木維「ひらがな史の研究: 「る」の字形にみえる印刷・手書きの対照」『北海道大学大学院文学研究科研究論集』6 (2006): 223-38 『近世活字版目録』(多治比郁夫・中野三敏編、日本書誌学大系50、青裳堂、1974)を見て氣にしてゐたことではあつたが、實際にとり組んだひとがゐたとは! このひとには次の發表もある: 高木維「近世・近代における「し」の勢力拡大現象」『日本語の研究』3.2 (2007): 97 これは近代活字における「し」の字形を論じて矢田勉「鈴屋の文字意識とその実践」『鈴屋学会報』15 (1998): 27-39をもとにひもといたもののやうである。なんにでも先んずる人はゐるものだなあと感心する。要確認だ。
23:50
2008年4月7日(月)
一日在宅。
ある方にすすめられて 中津文彦『塙保己一推理帖: 観音参りの女』カッパ・ノベルス、光文社、2002.8。 を読む。小説についてとくにいふところはないが、すすめられた理由についてしばし思ひめぐらす。
23:55
2008年4月8日(火)
一日在宅。
ひさびさに原條の詩集を開く。「気まぐれな恋人に1〜4」をはじめて讀んだもののやうに讀む。
22:23
2008年4月9日(水)
朝から外出。大學に行きサークル勸誘の進みぐあひを見て、高校の離任式に行き、サークルに戻つて歡迎コンパ。
いらつしやらなくなる先生にいただいた本を見て、なにとなくなまなかならぬ感をいだいてゐた理由を知る。
コンパ。途方もなくネガティヴな氣分になつて、二次會でしばしひとりで酒を飮む妙なことに。まあ、よい新入生が入らんことを。
23:55
2008年4月10日(木)
一日在宅。宿醉との噂。
學科のガイダンス日程をけふと勘違ひして行かなかつたことを思ひだす。成績表……。
23:55
2008年4月12日(土)
一 日 在 宅 。 酒 の 量 は 難 し い 。 私 の 頭 は だ い ぶ 鈍 い み た い で あ る の で 。
昨 日 買 ふ 。
角 川 書 店 編 ﹃ 今 は じ め る 人 の た め の 俳 句 歳 時 記 ﹄ 角 川 文 庫 1 3 1 8 1 、 角 川 学 芸 出 版 、 2 0 0 3 . 1 2 。 2 0 0 7 . 1 2 。 歳 時 記 が ひ と つ 手 許 に あ る と よ い か な と 思 つ た の で 。
昨 日 読 む 。
高 木 維 ﹁ ひ ら が な 史 の 研 究 : ﹁ る ﹂ の 字 形 に み え る 印 刷 ・ 手 書 き の 対 照 ﹂ ﹃ 北 海 道 大 学 大 学 院 文 学 研 究 科 研 究 論 集 ﹄ 6 ( 2 0 0 6 ) : 2 2 3 - 3 8
な ぜ 書 體 と い ふ 觀 點 を 落 と す の か と く に 説 明 が な い が 、 私 に は 不 要 と も お も は れ な い 。 特 に ﹁ 書 寫 資 料 ﹂ に つ い て は 書 體 の 整 合 を と つ て ゐ な い の で 論 が み だ れ て し ま つ た と も い へ ま い か ?
シ ー リ ー , ク リ ス ﹁ 三 組 の 仮 名 イ ・ ヰ 、 エ ・ ヱ 、 ヲ ・ オ に 対 す る 契 沖 の 観 念 に つ い て ﹂ ﹃ 語 文 ﹄ 3 6 ( 1 9 7 9 ) : 1 - 9
契 沖 の 歴 史 的 假 名 遣 説 で 取 つ た 博 論 の 一 部 翻 譯 ら し い ︵ 宮 地 裕 ﹁ 編 集 後 記 ﹂ ﹃ 語 文 ﹄ 3 6 ( 1 9 7 9 ) 。 S e e l e y , C h r i s t o p h e r . “ T h e W a j i S h ō r a n - s h ō o f K e i c h ū a n d I t s P o s i t i o n i n H i s t o r i c a l K a n a U s a g e S t u d i e s . ” D i s s . U o f L o n d o n , 1 9 7 5 . ︶ 。 あ る い は 公 刊 さ れ て ゐ る の だ ら う か ? 契 沖 に お い て は 假 名 = 音 と 考 へ て ゐ た た め に ヤ 行 イ 段 、 ヤ 行 エ 段 、 ワ 行 ウ 段 の 假 名 の 不 在 と 、 ワ 行 イ ・ エ ・ オ 段 の 假 名 の 存 在 と を 整 合 的 に 示 し 得 な か つ た が 、 そ れ は 活 用 な ど に よ つ て 示 さ れ た 五 十 音 圖 の 哲 理 を 覆 す も の で は な か つ た 、 と い ふ は な し だ ら う か 。
2 0 : 5 7
2008年4月13日(日)
一日在宅。時間割をだいたい決める。P・D・ジェイムズ『不自然な死体』青木久恵譯、ハヤカワ・ミステリ文庫HM129-4、早川書房、1989.8を讀み終へる。け落としたところはきちんと讀んでゐない。
23:55
2008年4月14日(月)
初 日 。 資 料 を 大 量 に も ら ふ 。 辭 書 買 は ね ば … … 。 た ぶ ん 、 L e w i s の S c h o o l s か A b r i d g e d 。 草 雙 紙 の 字 が 小 さ い と い ふ と 、 近 代 活 字 の 8 p t の は う が つ ら い だ ら う と い は れ る 。 稿 本 も ほ と ん ど お な じ く ら ゐ の 字 わ り で 、 そ れ は そ れ で 感 心 す る 。
倒 れ る の を お そ れ て 樂 し く 飮 め な か つ た 。
2 3 : 5 5
2008年4月15日(火)
初日2日目。でかけるはずの時間に起きて驚く。室町東國語をやめて江戸東國語として撰ばれたのは『潮來婦志』。いはれたとほりに早大圖書館の電子畫像を印刷したのだけれど(利用規約に反してゐません)、混雜の演習室で大量に刷つたのはすこし申しわけなかつた。
まだ今年は新入生にまちがはれてゐない。
23:55
2008年4月16日(水)
初日3日目。キリスト教概論の教員をみてああ牧師ぽいと思つたのは私だけであらうか。某氏が莫迦と思つたうちにこのひとが入つてゐるのだらうかなどと餘計なことを考へる。文學史は、まあ「はやめに終りますけれど、よそはまだ授業ですからおしづかに」(大意)といはれたときは、まあ。
23:55
2008年4月17日(木)
た と へ ば 、 け ふ の 日 付 を 昨 日 の 日 記 の 題 に し て ゐ る と か 。 き り が い い の で 干 支 題 は や め ま せ う … … 。 水 曜 日 も 部 會 お よ び 歸 り 道 で へ ん な こ と を し て ゐ ま し た 。 人 間 變 つ て い く も の で は あ り ま す が 、 こ ん な 本 人 が ふ と 氣 づ く て い ど の 變 化 し か な い の も 地 味 一 方 で す ね 。
初 日 4 日 め 。 2 限 は 休 講 と い ふ 可 能 性 を す つ か り 忘 却 し 、 い ろ い ろ と 敗 北 。 一 昨 日 の ゼ ミ で 云 つ て く れ て も よ さ さ う な … … 。 激 動 の 80 年 代 と 青 春 と 世 界 史 。
永 山 勇 ﹁ 國 語 假 名 遣 説 の 發 生 と 展 開 と に 就 い て : 假 名 遣 觀 を 中 心 と し た る ﹂ ﹃ 國 語 と 國 文 學 ﹄ 2 0 ( 1 9 4 3 ) : 3 4 7 - 7 1
を 讀 ん で い ま さ ら な が ら 感 動 す る 。 と こ ろ で 、 こ れ が 掲 載 さ れ た ﹃ 國 語 と 國 文 學 ﹄ 昭 和 18 年 4 月 號 は 、 特 輯 ﹁ 國 語 音 韻 の 史 的 研 究 ﹂ で そ の 半 分 ほ ど が 假 名 遣 の は な し ︵ 記 録 を 取 り 忘 れ 、 こ の こ ろ の ﹃ 國 語 と 國 文 學 ﹄ の 目 次 は ウ ェ ブ で 探 せ る 範 圍 に な い や う な の で 、 う ろ 覺 え で は あ る が ︶ 。 假 名 遣 が ほ と ん ど ト ピ ッ ク に な ら な く な つ て い か ほ ど だ ら う 。
火 曜 日 に 買 つ て 忘 れ て ゐ た も の 。
S e e l e y , C h r i s t o p h e r . A H i s t o r y o f W r i t i n g i n J a p a n . 1 9 9 1 . [ H o n o l u l u ] : U o f H a w a i ' i P , 2 0 0 0 .
じ つ に し つ か り し た 本 で あ る こ と だ な あ と 思 ふ 。 邦 譯 し て も い け る ん ぢ や ?
2 3 : 5 5
2008年4月18日(金)
日 附 を 日 記 の 題 と す る 最 大 の 利 點 は 、 無 題 と お な じ に な る こ と で あ る 。 や は り 日 記 と し て は 題 が な い は う が 日 記 ら し い 。 し か し 、 ウ ェ ブ 日 記 と し て は 、 題 名 が ユ ニ ー ク で あ る の が 望 ま し い 。 グ レ ゴ リ オ 暦 を 書 く と 現 シ ス テ ム の 都 合 、 あ ま り み た め が よ く な い 。 は て さ て 。
初 日 5 日 め 。 な か ま か ら み る と い ち ば ん 氣 樂 な の だ け ど 、 金 曜 に 2 - 4 連 續 だ と ね む け が ひ ど い 。
か ひ も の 。
池 澤 夏 樹 ﹃ 星 に 降 る 雪 / 修 道 院 ﹄ 角 川 書 店 、 2 0 0 8 . 3 。 ﹁ / ﹂ が は い る の は 2 作 目 だ な あ 、 た だ ﹁ マ リ コ / マ リ キ ー タ ﹂ と ち が つ て こ ち ら は い は ゆ る ダ ブ ル A 面 的 な も の だ が 。
苅 部 直 ・ 片 岡 龍 編 ﹃ 日 本 思 想 史 ハ ン ド ブ ッ ク ﹄ 新 書 館 、 2 0 0 8 . 3 。 な ん で 買 つ た の だ ら う 。 ほ し か つ た の は ハ ン ド ブ ッ ク だ つ た の だ ら う か 。
ロ ン ブ ・ カ ト ー ﹃ わ た し の 外 国 語 学 習 法 ﹄ 米 原 万 里 譯 、 1 9 8 1 。 ち く ま 学 芸 文 庫 、 筑 摩 書 房 、 2 0 0 0 . 3 。
2 3 : 1 3
2008年4月19日(土)
文字を文字で語るむづかしさ。ひらがなのかたちの淵源は、たとへば築島裕『仮名』(『日本語の世界』卷5)にあるやうな説明がおほいけれども、それぞれの文字がいはゆる漢字文化圈にひろくあつたかたちにしたしいのか、ひらがなとしてのかたちなのか、たとへば先日言及した高木維氏の論では近世から明治初期にかけてただの「る」に4種があつたわけだが、すみわけがどのやうにあつてどのやうにうまれてきたのか、といふことどもが、そのやうな説明ではおほいかくされてみえないのだと觀念するのになかなかいたらない。「る」のかたちをまたあげつらへば、「留」ではなくて「畄」がもとだといはれることがあるのだが、これが噴飯ものなのかさうでないのか、私は氣になつてゐるのだ。およそ字といふ字は、その書體に左右されるところが大きいものだが、「畄」といふ字が萬葉がなで通行されてゐるとしても、その字を「日本人が崩した」可能性に加へて、「留の草書を楷書化したものが畄であり、るは畄と兄弟のあひだがらだ」といふ可能性もある。しかし、このやうなうたがひを探るみちを私はさいきん歩いてゐないので、先にいけばわかるかもわからない――だから、かうくどくどしくも書くのだが。
マクドナルドでプレミアム・ロースト・コーヒーなる評判のものを飮む。どう評判でどういふ種類のものかもよくしらないのだが、出されたものはアメリカンで飮み應へは皆無なので、おそらく香りが評價されたのだらう。
23:55
2008年4月20日(日)
あるTBS系ドラマの某大學の綜合校舍B號棟で撮影した場面で、「意外と綺麗だね」といはれる。しかし、工學部の廊下で鮪を引きずつてゐたとはなあ。
このまへ、パソコンの整理をしてゐたら、高校の部活で書いたふるい原稿をいくつかみつけた。まあなんとも落ちつきのない書き物であつたか。何囘推敲しても描寫がゆたかになるわけでもなく、いま書かないのもこれがいやだつたからのやうな氣がする。
21:41
2008年4月21日(月)
カ エ サ ル 。 下 調 べ を 怠 つ て 粗 筋 だ け 讀 ん で 行 つ た の で わ か つ た や う な わ か ら な い や う な 。 と り あ へ ず 、 す ら す ら 讀 ん だ 學 生 を ﹁ よ く わ か つ た ね ﹂ と 教 員 が ほ め て ゐ る の は ぴ ん と 來 な か つ た の は た し か 。 歸 り に
カ エ サ ル ﹃ ガ リ ア 戦 記 ﹄ 国 原 吉 之 助 譯 、 講 談 社 学 術 文 庫 、 講 談 社 、 1 9 9 4 . 5 。
を 買 ふ 。 2 0 0 7 年 で 29 刷 ら し い 。
種 彦 。 け ふ は 種 彦 で は な く 一 九 の 草 雙 紙 刊 行 暴 露 話 を か ん た ん に 讀 む 。 字 が ち い さ い 。
馬 琴 。 字 が 大 き い 。
池 澤 夏 樹 の ﹃ 星 に 降 る 雪 / 修 道 院 ﹄ ︵ 角 川 書 店 、 2 0 0 8 ︶ を 讀 ん だ 。 超 人 間 的 な も の か ら の 到 來 を ひ た 待 つ 、 と い ふ と こ ろ で は 、 小 説 で あ れ ば ﹁ ス テ ィ ル ・ ラ イ フ ﹂ の 主 人 公 、 ﹃ マ リ コ / マ リ キ ー タ ﹄ ︵ 文 藝 春 秋 、 1 9 9 0 ︶ の 諸 編 、 ﹃ 花 を 運 ぶ 妹 ﹄ ︵ 文 藝 春 秋 、 2 0 0 0 ︶ の 主 人 公 た ち と 重 な る と こ ろ が あ る の で は な か ら う か 。
何 を 問 う て も 答 え な い 海 を 厭 き は て て / わ た し は 世 界 一 長 い 河 を 見 に 行 っ た
2 3 : 5 5
2008年4月22日(火)
三 馬 。 範 圍 割 當 て な ど 。 わ り あ て を ざ つ と 讀 む 。 み つ け た 校 異 が 底 本 の 差 な の か 活 字 本 の あ や ま り な の か 判 斷 し か ね る 。 誤 り の 可 能 性 の は う が 高 い は ず だ が … … 。
結 論 が わ か り き つ て ゐ る と い は れ て し ま ふ 分 野 が あ る 。 し か し そ ん な 斜 に 構 へ て は せ い ぜ い ア ン チ 的 な 發 想 を ぶ つ け る こ と し か で き な い の で は な か ら う か 。 せ め て 2 次 元 的 に 。
新 共 同 譯 を 買 は ね ば な ら な い が 。 昔 、 氣 の 迷 ひ で 教 會 學 校 に 通 つ て ゐ た と き に も ら つ た 聖 書 が あ れ ば 買 は ず と も 濟 ん だ の だ が 、 通 ふ の を や め た あ と 捨 て ら れ て し ま つ て ゐ た 。
受 講 登 録 削 除 は き ち ん と 。 單 位 を 落 と し た ふ た つ と も 出 席 し そ こ ね た も の 、 と い ふ の が 嘆 か は し い 。
麒 麟 の ﹁ 世 界 の キ ッ チ ン か ら ﹂ の ﹁ カ ラ メ ル ・ オ ・ レ ﹂ を 飮 む 。 キ ャ ラ メ ル ・ ド リ ン ク て ふ の が あ つ た ら 、 か う い ふ 味 な ん で あ ら う と い ふ と こ ろ ︵ 無 理 矢 理 大 學 以 外 の 話 題 を 捻 出 す る ︶ 。
2 3 : 5 5
2008年4月23日(水)
Introductio Secundus ad Religionem Christiana. Locus hodiernus historicus latus Hebraei ad Iesus.
中世文學史。俊成から開始。「うき世にはいまは嵐の山風にこれやなれゆくはじめなるらむ」(新古今795)。
23:55
2008年4月24日(木)
音 韻 。 ま こ と 傳 統 的 に 正 統 な も の で 若 輩 に 書 く こ と な し 。
8 0 s 。 80 年 代 的 ﹁ 自 由 ﹂ は な ぜ 世 界 を 席 卷 し え た か ?
2 3 : 5 5
2008年4月25日(金)
こ れ を 書 い て ゐ る の は 27 日 な の で す が 、 26 日 は 書 く こ と が な い し 、 け ふ も な さ さ う な の で 、 早 々 に 寐 て し ま つ て 書 い て ゐ な か つ た 25 日 の ぶ ん を 。
發 聲 練 習 。 吸 著 音 。 [ ʘ ɑ ] と [ ʘ h ɑ ] を 區 別 す る 言 語 と か 謎 。
司 馬 遷 。 背 景 説 明 。
式 部 。 そ も そ も 文 字 列 を ど う 讀 ん で い く か と い ふ テ ク ニ カ ル な 話 題 。 教 師 が 日 國 よ り 古 い 用 例 を 見 つ け た く ら ゐ で 喜 ん で よ い の だ ら う か 。
2 3 : 5 5
2008年4月28日(月)
カ エ サ ル 。 q u i と か 接 續 法 の 按 排 と か わ か ら ず 。 獨 立 奪 格 は 惱 め ば わ か り さ う な も の が お ほ さ う 、 か な 。
種 彦 。 か う い ふ の を 讀 ん で る と 、 昔 は 立 川 文 庫 で 總 ル ビ で 云 々 と い ふ の も さ う か と 納 得 し て し ま ひ さ う な 字 の 小 さ さ で あ る 。 大 文 字 版 な ん て 必 要 な い ん だ ?
馬 琴 。 す ぐ れ た 註 釋 、 あ る い は 問 題 の あ り か を た ど ら う と す る 註 釋 。 で も 授 業 な ら み ん な わ か ん な い だ ら う か ら 説 明 し て 、 と い ふ の も 多 い や う な ︵ 日 本 語 學 の ゼ ミ で 瞬 間 動 詞 と だ け レ ジ ュ メ に 書 い た ら ば そ れ は な に か 説 明 す る や う に と い は れ た ‥ す つ か り 忘 れ て ゐ た ︶ 。
帝 國 文 庫 と 國 民 文 庫 が 區 別 で き て ゐ な い こ と に 氣 づ く 。 ﹃ ア ジ ア 遊 学 ﹄ 特 輯 ﹁ 絵 を 読 む 文 字 を 読 む : 日 本 文 学 と そ の 媒 体 ﹂ 1 0 9 ( 2 0 0 8 ) を い た だ く 。
2 3 : 5 5
2008年4月29日(火)
建國記念日のはうがまだ祝日たる意味もあらうかといふところ、とまれ、みどりの日が昭和の日のために5/4になつたために5/3-5のどれでも1日が日曜であれば5/6が振替休日になるやうになつたといふことを今日知りました。つまり4/29の曜日は2週連續でやすみになる可能性が5/7といふことですか。なかなか。
時代の波がだいぶ通りすぎたので、blogの導入を檢討しはじめました。こつそり試運轉中。ついでに管理してゐるウェブサイトの整理などもはじめたりして。
23:55
2008年4月30日(水)
言語上達には、やはり、量をかせぐしかないだらうと愚考。讀み書きにしろ喋るにしろ。たとへば、ラテン語の文法書による教授を中途半端に投げてしまつたのだけれど、しかし、テクストを(ひたすら?)讀みながら文法を獲得していくはうが私は性に合ふし、見えることはおほい。さて、ラテン語がひとびとのことばとして續いてゐたとして、いまどんな文法書があらたに編まれるだらうか?
To be a good speaker of the language, he must study hard, whether to write or to speak. For me, I did not complete learning Latin by the grammer books; however I still have been learning Latin by reading original texts with the grammer books. And this style fits to me and tells a lot about the language.
...how grammer books will be compiled.
23:10
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——貪欲と嫌惡と迷妄とを捨て、結び目を破り、命を失ふのを恐れることなく、犀の角のやうにただ獨り歩め (中村元譯『ブッダの言葉 スッタニパータ』74詩、岩波書店、1984)
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