「烏天狗」の版間の差分
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2014年10月18日 (土) 21:22時点における版
烏天狗または鴉天狗︵からすてんぐ︶は、大天狗と同じく山伏装束で、烏のような嘴をした顔、黒い羽毛に覆われた体を持ち、自在に飛翔することが可能だとされる伝説上の生物。小天狗、青天狗とも呼ばれる。
概要
剣術に秀で、鞍馬山の烏天狗は幼少の牛若丸に剣を教えたともいわれている。また、神通力にも秀で、昔は都まで降りてきて猛威を振るったともされる。中世以降の日本では、天狗といえば猛禽類の姿の天狗のことを指し、鼻の高い天狗は、近代に入ってから主流となったものである[1]。 和歌山県御坊市では、烏天狗のものとされるミイラが厨子に入れられて保存されている。江戸時代から明治時代にかけ、修験者たちがこれを担ぎ、利益を説きながら諸国を回ったといわれる[2]。ただしこれは、2007年に保存事業の一環として行われた調査の際、トンビとみられる鳥の骨と粘土で作られた人造物であることが判明している[3]。天狗と迦楼羅︵カルラ︶天
天狗は、一説には仏法を守護する八部衆の一、迦楼羅天が変化したものともいわれる。カルラはインド神話に出てくる巨鳥で、金色の翼を持ち頭に如意宝珠を頂き、つねに火焔を吐き、龍を常食としているとされる。 奈良の興福寺の八部衆像では、迦楼羅天には翼が無いがしかし、京都の三十三間堂の二十八部衆の迦楼羅天は一般的な烏天狗のイメージそのものである。信仰上の烏天狗
脚注・出典
(一)^ 村上健司編著﹃妖怪事典﹄毎日新聞社、2000年、119-120頁頁。ISBN 978-4-620-31428-0。
(二)^ 宮本幸枝﹃津々浦々﹁お化け﹂生息マップ - 雪女は東京出身?九州の河童はちょいワル? -﹄村上健司監修、技術評論社︿大人が楽しむ地図帳﹀、2005年、35頁頁。ISBN 978-4-7741-2451-3。
(三)^ “カラスてんぐの正体見たり……実はトンビだった!?”. スポーツニッポン (2011年1月20日). 2011年9月2日閲覧。