堰 (安曇野)
(新堀堰から転送)
堰︵せぎ︶は、長野県において用水路のことを意味する言葉。この項目では特に安曇野の堰について取り上げる。
安曇野は複合扇状地からできているため、乏水地域である。そのため、水田の開発には向いていなかったが堰の開削により、水田の開発が盛んになった。
分類[編集]
安曇野の堰は縦堰と横堰に分けられる[1]。
縦堰︵たてせぎ︶
北アルプスの傾斜を利用して水を流している。水の流れが速い。
鳥羽堰、穂高沢、矢原沢がある。
横堰︵よこせぎ︶
等高線とほぼ平行に水を流し、広範囲にわたって水を行き渡らせる。北アルプスの傾斜を利用する縦堰とは異なり、水の流れはゆっくりとしている。この水のことを押水︵おしみず︶という。
拾ヶ堰、勘左衛門堰、矢原堰、新田堰、新堀堰がある。
安曇野の堰一覧[編集]
●拾ヶ堰 ●勘左衛門堰 ●矢原堰 ●新田堰 ●新堀堰︵堀廻堰︶ ●鳥羽堰 ●富田堰 ●長尾堰 ●温堰︵ぬるせぎ︶ ●穂高沢 ●矢原沢参考文献[編集]
- ^ 小穴喜一『土と水から歴史を探る ―古代・中世の用水路を軸として―』信毎書籍出版センター(1987)