法身
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法身 (ほっしん、梵: धर्मकाय dharma-kāya)は三身︵法身、報身、応身︶の一つで、真理そのものとしてのブッダの本体。色も形もない真実そのものの体をいう。
真理︵法︶の身体、真理︵法︶を身体としているものの意味で、﹁法仏︵ほうぶつ︶﹂﹁法身仏︵ほっしんぶつ︶﹂﹁自性身︵じしょうしん︶﹂﹁法性身︵ほっしょうしん︶﹂などともいう。
部派仏教の時代、説一切有部︵せついっさいうぶ︶では、仏陀︵ぶっだ︶の肉身である生身︵しょうしん︶に対して、仏陀の説いた正法︵しょうぼう︶や十力︵じゅうりき︶などの功徳︵くどく︶を法身と呼んだ。大乗仏教では絶待的な真理を法身という。また、如来蔵︵にょらいぞう︶説では、如来蔵が煩悩︵ぼんのう︶を離れてそれ自身を現したものをいう。法身の本性︵ほんしょう︶については、密教では自性︵じしょう︶・受用︵じゅゆう︶・変化︵へんげ︶・等流︵とうる︶の四身をすべて法身とみなす四種法身を説いている。