何日か
前に皇后の書いた文章を集めた本の広告が新聞に載っていて、広告中に
皇后の文章の一部が引用されているのだが、そもそも皇后の書いた文章
など読んだことがなかったので、﹁ご成婚の日のお馬車﹂という書き方
に面喰ったといふのである。金井はそれを
これを眼にするかぎり、皇室
は敬語の乱れの一因ではないかと述べるが︵何せ
昭和天皇の研究を集め
た本の書評を新聞に書いていた東大教授の山内昌之の文章が、ごく洗練
されない敬語︵当然のことだろう︶を四苦八苦して使用して醜悪であるのが皇室の周縁である︵らしい︶︶、それよりも、氣にすべきは自尊敬語を未だに使つてゐることである。いま皇族の地位として承認されてゐる︿象徴﹀といふ地位は、はたしてその︿象徴﹀するところの屬民への優越をも含んでゐるだらうか? 亂れの原因も問題かもしれないけれど︵でも皇室ファンがこれで自尊敬語を使ふやうになるとは思はれないが︶。 23:40