西漢の時に方︵あた︶
り、專門名家の師、衆︵おほ︶きは千餘人に至る。然れども能く後世に
見︵あら︶はるる者は寡︵すく︶なし。揚子︵雄︶、惟︵た︶だ一︵ひ
とり︶の侯〓︵艸冠に巴︶あるのみ。――故に識︵し︶る者は、千人と
謂ふとも多しと爲さず。一人も少なしと爲さず。とする。丁度﹃回思九十年﹄を讀み、
私は従来、学会的な活動をしたことがない。東方学会に
も名を列ねているだけで、参加したことも発表したこともない。それで
学会からの推挙を受けることがないのは、当然である。といふ行をみたあとであつたので、感ずるところあつてメモとしてのこしておく。 22:32