月報には編集部のいひ訣が掲載されてゐて、その書の成立をしる一端がある。寄せられる文におもはぬことが書いてあつたりする。だから、捨てないのがいいのだとおもつてゐるのだが、捨てる人がすくなくない。﹃日本語の歴史﹄1卷月報に龜井孝の編輯を擔當してのコメントが載せられたり、6卷月報に書評の紹介があつたりと、同時代資料としてもかかせないのではないかとおもふが、このまへ一括で買つたのには一切缺く。渥美でかつておけばあつたのだから、口をしいことをしたかな、ともおもふが、渥美のにも別卷の附録はなかつたわけで……完備した状態で殘されるのは、讀まれるものだからこそ稀なのであるが、どうにかならないか。
さういへば、﹃日本語の歴史﹄2卷の平凡社ライブラリ版がどこにもないので解説がだれだらうと氣になつてゐるのだがわからない。
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