「国立代々木競技場」の版間の差分
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2022年時点では、主に[[バレーボール]]・[[フットサル]]・[[ハンドボール]]など体育館として利用されている。また毎年開催される[[チアリーディング日本選手権大会]]の会場もこの第一体育館を使用している。稼働率が高く、2015年度は329日間利用された<ref>[http://www.jiji.com/jc/article?k=2016042000749&g=spo 代々木競技場、22カ月使えず=17年から耐震工事] 時事ドットコム 2016年4月20日</ref>。アリーナ部分のスペースが広く花道や派手な演出が可能なため、上述の通り[[コンサート]]やライブイベント、[[格闘技]]の大会等のイベントホールとしても多く利用されている。 |
2022年時点では、主に[[バレーボール]]・[[フットサル]]・[[ハンドボール]]など体育館として利用されている。また毎年開催される[[チアリーディング日本選手権大会]]の会場もこの第一体育館を使用している。稼働率が高く、2015年度は329日間利用された<ref>[http://www.jiji.com/jc/article?k=2016042000749&g=spo 代々木競技場、22カ月使えず=17年から耐震工事] 時事ドットコム 2016年4月20日</ref>。アリーナ部分のスペースが広く花道や派手な演出が可能なため、上述の通り[[コンサート]]やライブイベント、[[格闘技]]の大会等のイベントホールとしても多く利用されている。 |
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競泳以外のイベントにも対応できるように、冬季は[[スケート|アイススケート]]場として、また春季・秋季はプール部の上に木のパネルを貼って、体育館として利用できる設計となっている。ただし、[[1993年]][[8月]]に[[東京辰巳国際水泳場]]が完成してからは競泳施設としては使われておらず、夏季のプールとしての利用及びアイススケート場としての営業も、それぞれ1997年と[[2005年]]を最後に終了<ref>フィギュアスケートの公式戦は、現在も不定期で行われている。(最近の例として、[[2021年NHK杯国際フィギュアスケート競技大会]]がある。)</ref>、2002年4月には残っていた飛び込み台も撤去された<ref>国立競技場50年の歩み 国立競技場50年史編集委員会‖編集 日本スポーツ振興センター出版</ref>。ただし、吊り屋根構造への影響を考慮してプールの躯体は残してあり、プールの上に鉄骨を組んで蓋をしているだけとなっている。 |
競泳以外のイベントにも対応できるように、冬季は[[スケート|アイススケート]]場として、また春季・秋季はプール部の上に木のパネルを貼って、体育館として利用できる設計となっている。ただし、[[1993年]][[8月]]に[[東京辰巳国際水泳場]]が完成してからは競泳施設としては使われておらず、夏季のプールとしての利用及びアイススケート場としての営業も、それぞれ1997年と[[2005年]]を最後に終了<ref group="注">フィギュアスケートの公式戦は、現在も不定期で行われている。(最近の例として、[[2021年NHK杯国際フィギュアスケート競技大会]]がある。)</ref>、2002年4月には残っていた飛び込み台も撤去された<ref>国立競技場50年の歩み 国立競技場50年史編集委員会‖編集 日本スポーツ振興センター出版</ref>。ただし、吊り屋根構造への影響を考慮してプールの躯体は残してあり、プールの上に鉄骨を組んで蓋をしているだけとなっている。 |
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隣接するサブプール「インドア50」はプールとして現存しており、団体専用に貸し出されている<ref>2006年までは個人利用も可能であった。</ref>。 |
隣接するサブプール「インドア50」はプールとして現存しており、団体専用に貸し出されている<ref group="注">2006年までは個人利用も可能であった。</ref>。 |
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設計段階よりスポーツ以外の目的での利用も考慮されていたとのことで、丹下の過去作である[[愛媛県民館]]([[1953年]]竣工、[[日本建築学会賞]]受賞)等の経験も踏まえた多目的ホールとしての設計が盛り込まれ、音響についても一定の考慮がなされている<ref name="naash" />。そのため[[1983年]]に[[CHAGE and ASKA]]が初めてコンサート会場として使用して以降、コンサート会場としての利用も多くなった。ただ、音響の考慮は施設が建設された[[1960年代]]前半の技術レベルであるため、現代の基準で考えると決して良いものとはいえない<ref>実際、愛媛県民館も後に音響の悪さが問題となったため、[[1986年]]に同じく丹下の設計により[[愛媛県県民文化会館]]が建設されることになった。</ref>。 |
設計段階よりスポーツ以外の目的での利用も考慮されていたとのことで、丹下の過去作である[[愛媛県民館]]︵[[1953年]]竣工、[[日本建築学会賞]]受賞︶等の経験も踏まえた多目的ホールとしての設計が盛り込まれ、音響についても一定の考慮がなされている<ref name="naash" />。そのため[[1983年]]に[[CHAGE and ASKA]]が初めてコンサート会場として使用して以降、コンサート会場としての利用も多くなった。ただ、音響の考慮は施設が建設された[[1960年代]]前半の技術レベルであるため、現代の基準で考えると決して良いものとはいえない<ref group="注">実際、愛媛県民館も後に音響の悪さが問題となったため、[[1986年]]に同じく丹下の設計により[[愛媛県県民文化会館]]が建設されることになった。</ref>。
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2021年現在のコンサートの最多公演アーティストは、[[V6 (グループ)|V6]]の102回(無観客公演も含む)<ref>{{Cite web| title = 解散でも温かく見守られたV6 戻れなかった“聖地”に証を| publisher = [[日刊スポーツ]]| date = 2021-11-08| url = https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202111040000002.html| accessdate = 2021-11-08}}</ref>。 |
2021年現在のコンサートの最多公演アーティストは、[[V6 (グループ)|V6]]の102回(無観客公演も含む)<ref>{{Cite web| title = 解散でも温かく見守られたV6 戻れなかった“聖地”に証を| publisher = [[日刊スポーツ]]| date = 2021-11-08| url = https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202111040000002.html| accessdate = 2021-11-08}}</ref>。 |
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競技場敷地内には3か所の広場が存在し、各種イベントに使用されている。 |
競技場敷地内には3か所の広場が存在し、各種イベントに使用されている。 |
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; オリンピックプラザ |
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: 第一体育館の西、第二体育館の北にある広場。[[代々木公園]]に隣接している。近年は[[シルク・ドゥ・ソレイユ]]の東京公演の際に使用されることが多く、その際は'''原宿・ビッグトップ'''<ref>近年は「'''新ビッグトップ'''」と呼ばれることも多い。</ref>の名称が使われる。 |
: 第一体育館の西、第二体育館の北にある広場。[[代々木公園]]に隣接している。近年は[[シルク・ドゥ・ソレイユ]]の東京公演の際に使用されることが多く、その際は'''原宿・ビッグトップ'''<ref group="注">近年は「'''新ビッグトップ'''」と呼ばれることも多い。</ref>の名称が使われる。 |
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; 渋谷プラザ |
; 渋谷プラザ |
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: 第二体育館の南側、[[渋谷駅]]方面に面する広場。[[渋谷公園通り]]に面する。 |
: 第二体育館の南側、[[渋谷駅]]方面に面する広場。[[渋谷公園通り]]に面する。 |
2023年3月11日 (土) 19:07時点における版
国立代々木競技場 | |
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施設情報 | |
正式名称 | 国立代々木屋内総合競技場 |
用途 | 体育施設 |
収容人数 |
13,291人(第一体育館) 3,202人 (第二体育館) |
設計者 |
丹下健三都市建築研究所(現・丹下都市建築設計)(建築) 坪井善勝研究室(構造) 井上宇市研究室(設備) 有限会社大瀧設備事務所(設備) 建設省関東地方建設局(現・国土交通省関東地方整備局) |
施工 |
清水建設株式会社(第一体育館) 株式会社大林組(第二体育館) |
管理運営 | 独立行政法人日本スポーツ振興センター |
構造形式 |
鉄筋コンクリート構造 (一部鉄骨鉄筋コンクリート構造) |
敷地面積 | 91,000 m2 |
建築面積 |
25,396m2(第一体育館) 5,591m2(第二体育館) 3,217m2(付属棟) 合計 34,204 m2 |
延床面積 | 132,398 m2 |
階数 |
地上7階、地下1階(第一体育館) 地上1階、地下1階(第二体育館) |
高さ |
40.37m(第一体育館) 42.29m(第二体育館) |
着工 | 1963年2月 |
竣工 | 1964年9月 |
所在地 |
〒150-0041 東京都渋谷区神南2丁目1-1 |
位置 | 北緯35度40分3.9秒 東経139度42分0.5秒 / 北緯35.667750度 東経139.700139度座標: 北緯35度40分3.9秒 東経139度42分0.5秒 / 北緯35.667750度 東経139.700139度 |
概要
建築構造
第一体育館
- 施設概要[11]
第二体育館
バスケットボールの中心的な施設として利用されている。観客席はすり鉢状になっており、プロレス会場としても使われる。
フットサルコート
第一体育館に隣接した屋外フットサルコート。2012年1月プレオープン、4月オープン。
広場
開催された主なイベント
第一体育館
スポーツ
- 1964年東京オリンピック 飛込競技
- 2020年東京オリンピック ハンドボール競技
- 2020年東京パラリンピック 車いすラグビー競技、バドミントン競技
- 全国高等学校バレーボール選抜優勝大会(1回戦 - 準々決勝までは3コートに分けて開催するが、準決勝から後はVリーグや国際大会と同じセンターコートでの開催)
- ワールドカップ・世界選手権など、バレーボールの国際試合
- 天皇杯・皇后杯全日本バスケットボール選手権大会(準々決勝以降・2017年初まで)
- B.LEAGUE 2016-17シーズン開幕戦・オールスターゲーム・チャンピオンシップファイナル
- B.LEAGUE - アルバルク東京のホームゲーム(2022年 - )
- ハンドボールの北京オリンピックアジア予選の再試合 日本 vs 韓国(2008年1月30日)
- 2010年世界柔道選手権大会
- プロボクシング世界選手権試合
- K-1興行
- HERO'S興行
- K-1 WORLD MAX興行
- プロレスリング・ノア興行
- Fリーグセントラル興行
- NHL開幕戦アナハイム・マイティダックスvsバンクーバー・カナックス(1997年10月4日・5日)
- 日本アイスホッケーリーグ
- アジアリーグアイスホッケー
- 世界フィギュアスケート国別対抗戦(2009年・2012年)
- 第68回国民体育大会フィギュアスケート競技
- 第37回世界卓球選手権(1983年)
- 第52回世界卓球選手権団体戦(2014年)
その他イベント
第二体育館
バスケットボール
- 1964年東京オリンピック バスケットボール競技
- 日本バスケットボールリーグ
- バスケットボール女子日本リーグ機構 - Wリーグ、W1リーグ
- オールジャパン
- bjリーグ - 東京アパッチのホームゲーム(2008年 - 2011年)
- B.LEAGUE - アルバルク東京のホームゲーム(2016年 - 2017年)
- 早慶戦
- キリンカップなど
- 写真にあるようにバスケット用のコートのラインが予め床面に引かれてあるが、bjリーグの場合は国際ルールとコートサイズが若干異なる関係でそれは使用せず、bjリーグ仕様の床面を使う。
武道・格闘技
- 新日本プロレス興行
- 全日本プロレス興行
- プロレスリング・ノア興行
- リアルジャパンプロレス興行
- 闘龍門JAPAN興行
- プロボクシング世界選手権試合
- WBA世界スーパーフェザー級選手権試合(ホルヘ・リナレス【帝拳】vsフアン・カルロス・サルガド【メキシコ】/ 2009年10月10日)
- WBC世界スーパーバンタム級選手権試合(西岡利晃【帝拳】vs イバン・エルナンデス【メキシコ】/ 2009年10月10日)
- WBC世界フライ級選手権試合(八重樫東【大橋】vs ローマン・ゴンサレス【帝拳】/ 2014年9月5日)
- WBC世界ライトフライ級選手権試合(井上尚弥【大橋】vs サマートレック・ゴーキャットジム【タイ】/ 2014年9月5日)
- WBC世界バンタム級選手権試合(山中慎介【帝拳】vs スリヤン・ソー・ルンヴィサイ【タイ】/ 2014年10月22日)
- UFC興行(UFC 25 - Ultimate Japan 3、2000年4月14日)
- Krush興行
- アマチュアレスリング(全日本選手権)
- 全日本テコンドー選手権大会
- 白蓮会館全関東空手道選手権大会
- 極真館全日本空手道選手権大会
- 戦極(第七陣・第八陣)
その他スポーツ
フットサルコート
- ブラインドサッカー
- 世界選手権(2014年)
- アジア選手権(2015年)
競技場全体
アクセス
位置情報
- 第一体育館:北緯35度40分3.47秒 東経139度42分0.50秒 / 北緯35.6676306度 東経139.7001389度
- 第二体育館:北緯35度39分59.19秒 東経139度41分54.95秒 / 北緯35.6664417度 東経139.6985972度
関連項目
- 日本スポーツ振興センター
- 国立オリンピック記念青少年総合センター - この国立代々木競技場から徒歩20分程度のところにある。
- V6 - 1995年11月1日に行われたデビューイベントやPV撮影などで活用され、聖地と称されている[17][18]。
脚注
注釈
出典
外部リンク
先代 パラエウル ローマ |
オリンピックのバスケットボール競技 決勝戦会場 1964 |
次代 パラシオ・デ・ロス・デポルテス メキシコシティ |
先代 ピース&フレンドシップ・スタジアム (ピレウス) |
バレーボール男子世界選手権 決勝戦会場 1998 |
次代 エスタディオ・ルナ・パルク (ブエノスアイレス) |
先代 エスタディオ・ルナ・パルク (ブエノスアイレス) |
バレーボール男子世界選手権 決勝戦会場 2006 |
次代 パラロットマティカ (ローマ) |
先代 大阪市中央体育館 (大阪) |
バレーボール女子世界選手権 決勝戦会場 2010 |
次代 メディオラヌム・フォーラム (ミラノ) |