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| 台車 = ボルスタレス方式[[空気バネ]]台車<br/>・緩衝ゴム式軸箱SS125・SS025形およびSS125A・SS025A形<br/>・モノリンク式軸箱(6156F以降)SS150・SS050形 |
| 台車 = ボルスタレス方式[[空気バネ]]台車<br/>・緩衝ゴム式軸箱SS125・SS025形およびSS125A・SS025A形<br/>・モノリンク式軸箱(6156F以降)SS150・SS050形 |
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| 主電動機 = [[かご形三相誘導電動機]] |
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西武6000系電車 | |
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アルミ車(左)と 副都心線対応改造済ステンレス車(右) (2008年3月29日、小手指車両基地) | |
基本情報 | |
運用者 | 西武鉄道 |
製造所 |
東急車輛製造(0番台・ステンレス車) 日立製作所(50番台・アルミ合金車) |
製造年 | 1992年 - 1998年 |
製造数 | 25編成250両 |
運用開始 | 1992年6月1日 |
主要諸元 | |
編成 | 10両編成 |
軌間 | 1,067 mm |
電気方式 | 直流1,500V(架空電車線方式) |
最高運転速度 |
105 km/h(西武線内) 110 km/h(東急線内) 80 km/h(地下鉄線内) |
設計最高速度 | 120 km/h |
起動加速度 |
2.8 km/h/s(西武線内) 3.3 km/h/s(地下鉄線内) |
減速度(常用) | 3.5 km/h/s |
減速度(非常) | 4.5 km/h/s |
編成定員 | 1,430(座席522)人 |
車両定員 |
先頭車135(座席48)人 中間車145(座席54または51)人 |
自重 |
27.0 - 39.0t(ステンレス車) 25.0 - 35.8t(アルミ車) |
編成重量 |
339.2t(ステンレス車) 325.1t・310.1t(アルミ車) |
全長 | 20,000 mm |
全幅 | 2,800 mm |
全高 |
4,060 mm 4,117 mm(パンタグラフ付車両) |
台車 |
ボルスタレス方式空気バネ台車 ・緩衝ゴム式軸箱SS125・SS025形およびSS125A・SS025A形 ・モノリンク式軸箱(6156F以降)SS150・SS050形 |
主電動機 | かご形三相誘導電動機 |
主電動機出力 | GTO→155kW SiC→170kW PMSM→190kW |
駆動方式 | WN継手式中実軸平行カルダン方式 |
歯車比 | 101:16 (6.31) |
編成出力 | 3,720 kW (GTO素子) |
制御方式 | 6157F = 東芝IGBT素子(PMSM) |
制動装置 | ATC連動電気指令式空気ブレーキ(回生ブレーキ併用)機器更新後 純電気ブレーキ 6157F 全電気ブレーキ |
保安装置 |
西武形ATS 東京地下鉄新CS-ATC、ATO、東急・横浜高速ATC-P(6101F・6102Fを除く) |
西武6000系電車︵せいぶ6000けいでんしゃ︶は、1992年︵平成4年︶6月1日から営業運転を開始した[1] 西武鉄道の通勤形電車。
概要
本系列は、1992年︵平成4年︶に西武池袋線と帝都高速度交通営団︵現・東京地下鉄︶有楽町線との相互乗り入れ用車両として東急車輛製造が設計・製造したステンレス鋼製の地下鉄対応車両である。また、1996年︵平成8年︶以降の増備車は日立製作所が製造を担当し、車体をアルミニウム合金製にマイナーチェンジしている。本系列は今後の西武鉄道の標準車両と位置づけられ、﹁旅客サービス向上﹂﹁省エネルギー化﹂﹁メンテナンスフリー化﹂などをコンセプトに設計をした。 従来の101系や2000系に代表される﹁黄色い電車﹂のイメージから大きく変わり、20000系など新たな西武電車の標準を確立した。西武の車両では初の10両固定編成で、本系列の投入以後、西武線における日中の優等列車の10両編成化が進行した。この結果、本系列は池袋線においての主力車両となっている。なお、補助電源などの関係で営業運転では10両固定編成でしか使用できない。 車両番号はモハ・クハといった表記のない新しい方式を採用した。これは1000の桁で車両形式を、100の桁で連結位置︵号車︶を表すもので、営団地下鉄︵現・東京地下鉄︶で採用していた付番方式である。飯能・西武新宿寄りから6100形・6200形 - 6900形・6000形とされ、固定編成の連結位置が容易に判別できる方式である。 2006年︵平成18年︶度からは、2008年︵平成20年︶6月14日からの東京メトロ副都心線への直通、さらに2013年︵平成25年︶3月16日からの同線経由東京急行電鉄東横線・横浜高速鉄道みなとみらい線への直通に備え、6101Fと6102Fを除き直通対応工事を行った︵後述︶。次車分類
1991年度から1998年度までに10両編成25本、計250両が製造された。 ●1次車︵1991年度・1992年度製︶ 6101F・6102F ステンレス車両。試作車の要素が強い ●2次車︵1993年度製︶ 6103F - 6107F 量産形 ●3次車︵1994年度製︶ 6108F - 6112F ●4次車︵1995年度製︶ 6113F - 6117F ●5次車︵1996年度製︶ 6151F - 6155F 以後、アルミ車両 ●6次車︵1997年度製︶ 6156F - 6157F 戸袋窓と急行灯の廃止および台車を変更 ●7次車︵1998年度製︶ 6158F なお、本文中で0番台と呼称した場合はステンレス製の6101F - 6117Fを、50番台と呼称した場合はアルミ製の6151F以降を指す。概説
外観
前面は従来の西武鉄道の車両にはない左右非対称前面構造を採用した。地下鉄線への乗り入れ条件から、非常時の貫通扉を設けた構造を採用している。この貫通扉は完全に片側に寄せ、運転台スペースを広く確保している。また、貫通扉は気密性を考慮したプラグドア構造とし、合わせて非常用ハシゴも装備する。
前頭部は0番台はFRP成形品を、50番台はアルミニウムの削り出し品をシルバーメタリックに塗装したもので、これで車両前部を覆う構造である。前照灯・尾灯は角形コンビネーション化され、下部には排障器を備え、連結器は密着連結器を装備する。
車体のカラースキームは青色のラインとし、側面は側窓をはさんだ幕板部に細い青帯を、腰板部には中間に白色を入れた太い青帯でラインを表現している。
当初の行先表示器は字幕式である。前面・側面に設置し、行先と種別は丸ゴシック体︵ナール︶で、ローマ字併記である。また、前面のみ地下鉄線への乗り入れに必要な運行番号表示器を備えており、これはマグサイン方式を採用している。なお、地下鉄線直通運用時のみ表示し、地上線運用時には表示はしない。さらに6155Fまでは優等列車の運用時に必要な通過標識灯を設けていたが、後の使用停止後に製造された6156F以降は当初より省略している。
転落防止幌は50番台より落成時から装着され、この関係で妻面窓の幅がやや狭くなった。特に6151Fだけは幌側面に車体と同じ帯が貼られていたが、2007年︵平成19年︶4月の定期検査出場後に剥がされた。なお、0番台についても後年に設置工事が実施された。
車体構造
1991年度から1995年度までに製造された6101F - 6117Fの車体は軽量ステンレス製である。幕板部と腰板部はビード加工でベルトグラインド仕上げ、吹寄せ部はダルフィニッシュ仕上げとしている。ステンレス鋼の採用で、在来車両に比べて軽量化が図られている。車両番号は0番台で、西武鉄道で唯一のステンレス車両でもある。また、後の6155Fまでは側面に戸袋窓を持つ構造である。 1996年度に製造された6151F - 6155Fは、軽量化を図る目的で西武鉄道の車両で初のアルミニウム合金製車体を採用した[2] 。構体は軽量化の図れるアルミの大形押出形材を組み合わせたもので、既存の6000系のイメージを残すためにグレーに塗装がされている[2]。車両番号は識別のために50番台が付与されており、基本的な仕様はステンレス車に準拠したものとなっている[2]。また、車外側面の車両番号表記は車両番号が表記されたプレートから、切り抜き文字に変更した。 1997年度以降に製造された6156F - 6158Fでは、製造時の工数低減とさらなる車両軽量化のため、側面戸袋窓を廃止した[3][4]。これによって編成あたり1.5tの軽量化を図っている[3]。さらに台車をモノリンク式軸箱方式に、基礎ブレーキを両抱き踏面式からシングルユニットブレーキ方式に変更し、編成あたり13.5tの軽量化を図った[3]。両者を合わせた編成全体では15.0tの軽量化である[3]。 以上のことから、公式発表の編成重量は、ステンレス車0番台で339.2t、アルミ車50番台 (6151F - 6155F) で325.1t、アルミ車50番台 (6156F - 6158F) で310.1tとなっている[3]。特にステンレス車0番台とアルミ車50番台 (6156F - 6158F) の編成重量の差は29.1tにもなる。車内設備
客室は側面および妻面はアイボリー系に﹁リンクル模様﹂の入った化粧板を、天井はクリーム色無地の化粧板を使用している。床材は灰色のロンリウム材であり、出入り口部は滑り止め加工品を用いている。主電動機の三相交流化に伴い、保守低減が可能となったことから、西武鉄道の車両で初めて客室床面に設置していた主電動機点検蓋︵トラップドア︶を廃止した。 座席モケットは青色で、背面モケット部には西武で初めて着座区分の模様が施された。これは試作編成2本︵6101F・6102F︶では試作のため、奇数号車が白模様、偶数号車が赤模様を採用した[5] 。試作の結果、量産車では全車が白に統一されて試作車も程なくして交換された。なお、優先席部の座席は青緑色の座席モケットが使用されている。1人分の座席掛け幅は440mm程度が確保されている[6]。 座席端部は灰色の化粧板を貼り付けた袖仕切構造とし、座席側は青色のモケット張りである。客用ドアの室内側は化粧板仕上げであり、ドアガラスは0番台は室内側からの金属支持の単板ガラス、50番台は複層ガラス構造である。6155Fまでは戸袋窓を設置していることは前述したが、戸袋窓を廃止した6156F以降は窓が設置されていた個所に広告掲載スペースを設置している。 6103Fからは編成中のモハ6200形とモハ6900形の車端部に車椅子スペースを設置した。この場所の側窓は固定式で、安全手すりを備え、非常通報器を備える。なお、6101Fと6102Fは1998年︵平成10年︶ごろの定期入場の際、改造で設置された。 つり革はいずれも白色の丸形である。0番台ではドア付近上部線路方向への設置はなかったが、50番台より設置が実施された。連結面の車両間の貫通路は片開き扉を設置する幅が狭いもので、扉の窓は妻面窓と合わせた高さのものである。 旅客案内機器には西武の車両で初のLED式車内案内表示器・ドアチャイムや自動放送装置︵現在は全編成英語放送対応︶など、設計当時としての最新設備を数多く搭載している。また、各車両2か所︵車椅子スペース設置車は3か所︶に乗務員と相互通話可能な非常通報器を設置している。- 1~4次車(ステンレス車両)
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車内全景
-
7人掛け座席・LCD表示器
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車内のフリースペース
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優先席車端部
-
乗務員室背面仕切壁
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客用ドア上部にある
車内案内表示器
- 5~8次車(アルミ車両)
-
5次車 戸袋封鎖車
-
6次車
-
ドアと広告掲載スペース
2008年現在、以下のように室内外設備の変更が進められている。
●車内への7人掛け座席を3+4人に区切るスタンションポールの設置︵2003年︶
●座席の座面のモケットのバケットシート化︵2003年︶
●火災対策として貫通扉を開状態で固定する金具の撤去
●ドア付近へのつり革増設工事︵0番台︶
●優先席付近のつり革をオレンジ色のものに変更、同時に優先席ステッカーを変更︵2005年︶
●客用扉室内側への号車・ドア位置シール、客室内外への号車番号シール貼り付け︵2008年︶
車内案内表示器は各客用ドア上に設置し、LEDによる文字スクロール案内方式である。なお、一部編成では案内表示器がLCDに交換された︵後述︶。
西武の通勤車両では初めての車内自動放送装置を設置している。これは、後に登場する9000系・20000系・30000系・2000系(更新車のみ)なども同様である。
なお、2004年︵平成16年︶4月1日に帝都高速度交通営団が民営化され、東京地下鉄︵東京メトロ︶が発足した。同社の発足時に自社車両の自動放送を営団時代のものから変更したが、乗り入れ車である本系列はその変更がしばらく行われなかった。
●東京地下鉄直通対応編成︵6108F以降︶の車両については、前述の東京メトロ対応の自動放送に変更した際に自動放送の音質改善が施され、運転台のモニタ装置も交換された。
●副都心線開業後に西武線内の英語アナウンスが追加された[7]。
改造前、オリジナルの運転台
乗務員室内は緑色の配色である。運転台は計器盤が濃い灰色、操作卓は緑色である。主幹制御器はマスコンとブレーキ操作器が別々の縦軸ツーハンドル・マスコン方式である。︵力行1 - 4ノッチ・常用ブレーキ1 - 7段・非常︶当初より有楽町線への対応を考慮しており、速度計は車内信号対応形・保安表示灯にはATC表示灯もある。運転台右側には故障の状態などを表示するモニタ表示器が設置してある。
乗務員室と客室の仕切りにはやや高い位置に窓が3か所設置されている。このうち、客室側から見て右側の窓は乗務員室仕切扉窓である。いずれの窓にも遮光幕が設置してある。
車掌スイッチは従来の﹁鎖錠スイッチ式[8]﹂ではなく、営団地下鉄︵現在の東京地下鉄︶で使用している﹁回転鎖錠式、ひねり式[9]﹂を採用している。
空調設備
空調装置は、従来どおり三菱電機製の集中式CU-72形︵CU-72E形から改良形CU-72F・CU-72G形︶が採用されたが、従来車の空調装置とは互換性がなくなった。装置は新規設計で、圧縮機は低騒音形のスクロール式としている。電源はSIV装置からの三相交流440Vであり、冷凍能力は48.84kW (42,000kcal/h) である。 これは増備に合わせて改良され、特に50番台以降の編成に装備されたもの︵CU-72H形︶では外見上の変化も生じたが、本系列の中では互換性があり、現在では振り替えられたものもある。各車両の屋根上にはベンチレーター︵通風器︶を設置している。 車内天井は平天井構造で、冷風の拡散はラインフローファン方式で、ラインフロー︵空調吹出口︶にはアクセントとして緑色のテープが貼られている。補助送風機︵ラインデリア︶は各車7台設置に増設された。乗務員室
走行機器など
制御装置は、新交通システムの山口線用8500系に続いてGTO素子を用いた日立製作所製のVVVFインバータ制御が採用された。これは、101系や2000系を使用した日立製と三菱電機製のVVVFインバータ装置性能試験結果を受けての採用である[5]。1台の制御器で155kW出力のかご形三相誘導電動機を2両分、8台を制御する1C8M制御方式であり、編成中のMT比は6M4T構成である。なお、2015年以降、一部編成で機器更新が行われており、東芝製の永久磁石同期電動機︵PMSM︶に更新された6157Fと三菱電機製の炭化ケイ素︵SiC︶適用VVVFインバータが更新された6156Fが、それぞれ営業運転に入っている。 補助電源装置は三菱電機製の150kVA出力静止形インバータ︵SIV装置︶を採用し、編成で3台搭載する。自動受給電装置を搭載し、SIV故障時には延長給電ができるよう冗長化を考慮している。初期の編成ではGTO素子を使用したものであったが、6112Fにおいて試験的にIGBT素子を使用したSIVを搭載した。その後、6116F以降の編成︵50番台を含む︶で正式に採用となった。いずれも出力電圧は三相交流440Vとしている。-
VVVFインバータ装置
(VFG-HR1820B) -
空気圧縮機
(HS-20-4) -
GTO素子使用のSIV装置(NC-FAT150D形)
-
IGBT素子使用のSIV装置(NC-SAT150A形)
-
PT44-S-F-M形パンタグラフ
全編成とも電動車のM1・3・4・5車︵モハ6200・6500・6600・6800の各形式︶の飯能寄りに菱形のパンタグラフが搭載されていた。その後、1999年︵平成11年︶12月より当時の新宿線所属6101F - 6107Fを対象にM4車であるモハ6600形のパンタグラフ降下試験︵パンタグラフを折りたたんで運行︶を実施した[5]。その結果、支障なしと判断されたことから、2001年︵平成13年︶4月より保守の低減を目的として、全編成のモハ6600形のパンタグラフ撤去を実施した[10]。
台車は西武鉄道初のボルスタレス方式台車を採用した。初期の0番台は軸箱支持装置を緩衝ゴム式とし、基礎ブレーキは両抱き式踏面ブレーキ︵クラスプブレーキ︶構造のSS125・SS025形台車を装着する。その後の50番台 (6151F - 6155F) では同形で、横梁構造を変更したSS125A・SS025A形となった。
そして、コストダウンおよび軽量化を目的とした6156F以降では軸箱支持装置をモノリンク式のSS150・SS050形とし、基礎ブレーキは構造を簡素化した片押し式のユニットブレーキに変更された。
-
緩衝ゴム式
ボルスタレス台車
SS125A形(動力台車) -
緩衝ゴム式
ボルスタレス台車
SS025A形(付随台車) -
モノリンク式
ボルスタレス台車
SS150形(動力台車) -
モノリンク式
ボルスタレス台車
SS050形(付随台車)
50番台からはブレーキの空気排出器が0番台よりも低騒音のものに変更されている。0番台の空気排出器の騒音が非常に耳障りであることから、2008年度以降の出場車両︵6105Fより︶はこれを50番台と同等の低騒音のものへの交換が進行し、2011年度内に6109Fの施工を持って完了した。
先頭車のATC/ATS装置
自社線内用に西武形ATS装置を搭載する。
営団有楽町線への本格的な乗り入れを開始する1994年︵平成6年︶ごろに対応改造が実施された。改造を実施した編成は後述記述を参照のこと。
床下にCS-ATC装置とATS装置が一体化されたATC/ATS装置機器箱設置し、サハ6400形に誘導無線送受信機と妻面に誘導無線アンテナを設置した。なお、誘導無線機器については0番台はサハ6400形、50番台はモハ6300形に設置している。乗務員室では左壁にある西武用列車無線送受話器の隣に営団用誘導無線送受話器を設置した。また、2001年度からは多現示式の新CS-ATC対応化工事が実施されている。
なお、6101Fおよび6102Fは2次車以降とは、運転台機器配置や床下機器配置に量産車との差異が見られる[5]。このため、地下鉄有楽町線への改造対象も含め、後述の副都心線への対応改造対象からも除外されている。
運転席にはATS/ATC切り替えレバー[11]があるが、副都心線対応改造未施工編成は﹁営団﹂となっていた。
搭載機器諸元
●主電動機‥日立製作所製 155kW交流誘導電動機 HS32534-03RB形・HS32534-06RB形 ●主制御装置‥日立製作所製 VVVFインバータ制御装置 VFG-HR1820B形 ●4500V-3600A級の大容量GTOサイリスタ使用、1C8M制御 ●補助電源装置 ●三菱電機製 GTO素子SIV装置 NC-FAT150C・D・E形 (6101F - 6111F) ●三菱電機製 IGBT素子SIV装置 NC-SAT150A形︵6112F・6116F・6117F・6151F以降︶ ●制動装置‥ナブコ︵現在のナブテスコ︶製 回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ HRDA-1 ●遅れ込め制御・保安ブレーキ・圧着ブレーキ︵耐雪ブレーキ︶付き。また、各台車に滑走防止装置付き。 ●駆動装置‥WNドライブ ●電動空気圧縮機‥ナブコ︵現在のナブテスコ︶製 HS20-4 レシプロ式低騒音形・交流駆動式 ●パンタグラフ‥東洋電機製造製 菱形タイプ 電磁鍵外し装置付き 剛体架線対応 PT44-S-F-M形保安装置
改造工事
前述のとおり、池袋線では2008年6月14日から東京メトロ副都心線と相互直通運転を行なっている。さらに、2013年3月16日に副都心線と東急東横線・横浜高速鉄道みなとみらい線の相互直通運転が開始され、東急線内およびみなとみらい線内への乗り入れをしている。それに伴い、2006年度より直通対応化の改造工事を行っている。
従来からの変更点は下記のとおりである。
●未改造車との区別のため前面をシルバーメタリックから白色に変更。
●行先表示器は幕式から西武初のフルカラーLED式となり、前面については種別・運行番号も一括で表示する方式に変更。書体は東急5000系列と同様のゴシック体で、側面については日本語と大文字のアルファベットが交互で表示される。なお、行先・前面の運行番号表示部に関しては白色LEDとしている。当初、前面の表示器には英字表記がなかったが、副都心線の開業を機に日本語表記の下に英字表記が追加された︵側面のものとは異なり、交互表示は行わない︶。
●種別表示器、運行番号表示器および急行灯︵5次車まで︶を撤去。
●従来設置準備のままであった車外スピーカーを設置し、乗降促進放送︵﹁ドアが閉まります。ご注意下さい﹂︶を流せるように改造。
●従来地上線専用だった元新宿線所属車両には東京メトロATC装置を搭載。
●車内各車両車端部の冷房/暖房表示ランプを撤去。9000系や20000系にも搭載されており、冷房時に﹁冷﹂、暖房時に﹁暖﹂が点灯した[12]。なお、空調停止時は無点灯だった。
●従来のモニタ装置に代わり三菱製のTIS装置を搭載。
●内外の乗務員室ドアの交換により、乗務員室背面の乗務員室扉の窓が改造前の半分ほどの大きさになり、乗務員室側から窓の開閉が可能になった。また、客室側のこの部分の手すりがなくなった。
●車内非常通報装置を東京地下鉄10000系と同等品に交換。
●すべての乗務員室にある機器を交換。
●室内および運転台面を濃い灰色の配色に変更。
●主幹制御器を東京地下鉄10000系に合わせて両手操作のT型ワンハンドル式に交換。西武でのT型ワンハンドル式主幹制御器の採用は8500系以来である。
●TIS装置に関連して大型の液晶モニタを速度計を挟む形でパネルに2基設置。マスコンハンドルのノッチ位置・保安装置の表示についてもモニタに表示される。
●ITV装置に関連して上部に4基の液晶モニタと受信装置を設置。
●ワンマン運転およびATO運転のための操作ボタンを設置。
●日除け用の遮光パネルのロールブラインドへの交換。
●列車無線機、乗務員用電話、乗務員用マイク、避難用はしごの交換。
●電流計などのメーター類配置の変更。
●車掌スイッチを機械式から間接制御式︵リレー式︶に交換。合わせて非常ブレーキスイッチ、再開閉スイッチなどの操作機器をユニット化。
●警笛の電子笛追加。なお、2006年度分は20000系などと同じ音色であるが、2007年度分以降は9000系の一部と30000系と同じ音色に変更された。
なお、量産先行車である1次車2本︵6101F・6102F︶は細かな点で量産車と異なる部分があり、改造対象から除外されている。
副都心線開業以降、池袋線所属の未改造編成に対して有楽町線には乗り入れるが副都心線には乗り入れない﹁Y﹂マークのステッカーを貼付していた。
-
副都心線対応工事後の運転台
-
リレー回路式に交換された車掌スイッチ
-
副都心線対応工事後は
右端の扉窓が小さくなった -
交換された
非常通報装置
2006年度
この年度の事業計画で5編成の改造予定を発表した。最初の改造は有楽町線直通に影響が出ない元新宿線所属の6103F - 6107Fが対象となった。改造第一陣の6103Fは2007年︵平成19年︶1月9日より池袋線で営業運転を開始、その後3月までに6106Fと6107Fも改造を終えて運用を開始した。2006年度内に完了したのは6103F・6106F・6107Fの3本で、6104F・6105Fは2007年度の竣工である。2007年5月の6105Fを最後に新宿線所属の編成の改造が終了し、改造済み編成の有楽町線乗り入れは同年7月28日から6106Fを皮切りに開始した。
6109Fに設置された液晶ディスプレイ
︵2010年1月23日撮影︶
この年度の事業計画では2008年度同様5編成の副都心線対応改造の実施を発表した。また30000系に準じた車内LCD式表示器︵西武スマイルビジョン︶が1編成に設置されることが発表された。
予定どおり6109F‐6113Fの5編成に改造工事が施工された[13][14]。このうち、6109Fは客用ドア上部に液晶ディスプレイやドア開閉表示灯を設置して竣工し、それに合わせてドアチャイムの改良も行った。それ以外の編成では再度期間を設けて実施する予定である[13]。
有楽町線にて運用中の6105F
︵2009年7月22日、和光市駅︶
3月16日からの東急東横線と副都心線との直通運転開始後、東横線で特 急の運用に入る6151F
︵2013年3月17日、都立大学駅︶
1992年︵平成4年︶1月より6101F・6102Fが搬入され、乗務員訓練や試運転を経た6月1日から営業運転を開始した[1]。運転開始当初は池袋線池袋駅 - 小手指駅間の準急列車および池袋駅 - 飯能駅間の急行列車へ充当し、限定運転としていた[1]。なお、6101Fは落成直後にクハ6101-モハ6201-モハ6601-クハ6001の4両で試運転も行われた。
1994年︵平成6年︶8月8日からは新宿線や拝島線でも運転を開始し、701系などを置き換えた。同年12月7日には、西武有楽町線新桜台駅 - 練馬駅間の開業と営団有楽町線・有楽町線新線︵現在の副都心線、同日開業︶との相互直通運転が開始されたことにより、有楽町線新木場駅 - 和光市駅間にも運転範囲を拡大した[17]。
1998年︵平成10年︶3月26日のダイヤ改正で西武有楽町線新桜台駅 - 練馬駅間が複線化され、相互直通運転区間が飯能まで延長され、本格的に地下鉄直通での運用を開始した。ただし、有楽町線用のCS-ATCが搭載されたのは6108F - 6114Fと50番台にとどまり、ATC搭載対象から外れた編成は区別のため6103Fを除き新宿線へ転用されたが、6103Fについては引き続きATCを搭載せず、有楽町線乗り入れ非対応のまま池袋線に残留した。このため、池袋線に有楽町線対応車と非対応車が混在した当時、ダイヤ乱れ時に非乗り入れ車の有楽町線への誤入線を防ぐため、ダイヤ改正後の6103Fは池袋寄り先頭車の前面スカートの左右下部2か所に黄色の蛍光塗料の﹁S﹂マークを貼り付け、運行番号表示器に黄色の板を入れて塞いだ状態で運用していた[5][18][19]。
その後、6101F・6102F・6104Fが4月に池袋線へATCを搭載しないまま復帰した際にも同様の処置がとられた[20]。これは練馬駅の中村橋側に設置されていた監視カメラで識別する目的もあった[20][5]。
池袋線をATC搭載車で統一することになり、新宿線所属であった6115F - 6117FがATCを搭載して池袋線へ転属し、代わりに6101F - 6104Fが同年9月に新宿線へ再度転属した。これで区別の必要がなくなったためこれらのステッカーは撤去された[21]。
その後、副都心線開業を控えた2006年度より、新宿線で運用されていた6103F - 6107Fが副都心線対応・ATC搭載改造を実施し、改造後に池袋線に転属した。
なお、6101Fと6102Fは改造は行わず、外観はほぼ原形のまま、引き続き新宿線・拝島線で運用されている。
池袋線では、有楽町線や副都心線への乗り入れ運用に限らず、池袋駅始発・終着の列車でも運用される。有楽町線や副都心線では、池袋線へ直通しない線内折り返しの列車にも使用されており、東上線への乗り入れはないが和光市駅までは入線可能なため、同駅で東武鉄道の非直通車両と並ぶ光景もみられる。
2013年3月16日現在の運用範囲は以下のとおり。西武線内では特急以外すべての列車種別で運用される。
池袋線所属編成 (6103F - 6117F, 6151F - 6158F)
●池袋線‥池袋駅 - 飯能駅間[22] ︵池袋 - 練馬間は各停を除く[23]︶
●西武有楽町線‥全線︵練馬駅 - 小竹向原駅間︶
●狭山線‥全線︵西所沢駅 - 西武球場前駅間︶
●東京メトロ有楽町線‥全線︵和光市駅 - 新木場駅間︶
●東京メトロ副都心線‥全線︵和光市駅 - 渋谷駅間︶
●東急東横線・横浜高速鉄道みなとみらい線‥全線︵渋谷駅 - 横浜駅 - 元町・中華街駅間 各停を除く[24]︶
※ 東横線・みなとみらい線への乗り入れ開始により、西武の車両が営業運転としては初めて神奈川県内でも見られるようになった。
※ 2013年3月16日改正ダイヤでは、東京メトロの和光検車区・新木場車両基地および東急の元住吉検車区で各1本ずつが夜間留置となる﹁外泊運用﹂を組んでいる。逆に、東京メトロ有楽町線・副都心線の10両編成1本︵7000系・10000系︶および東急東横線の10両編成1本︵5050系4000番台︶が武蔵丘車両基地で、東急東横線用の8両編成1本︵5000系・5050系・横浜高速鉄道Y500系︶が清瀬駅でそれぞれ夜間留置となっている[25]。
新宿線所属編成 (6101F・6102F)
●新宿線‥全線︵西武新宿駅 - 本川越駅間。ただし、西武新宿駅 - 上石神井駅間は各停を除く[26]︶
●拝島線‥全線︵小平駅 - 拝島駅間︶
2007年度
この年度の事業計画で6編成の改造予定を発表した。以降は池袋線所属の編成に施工されるため、2006年度分に続いて6114F・6115F・6116Fの順で改造を終えた。そして6154Fが50番台初の副都心線対応改造を終え、6158Fと6117Fも施行された。同年度は新宿線所属編成2本︵6104F・6105F、2006年度からの繰り越し︶と池袋線所属編成6本︵6114F - 6117F・6154F・6158F︶の合わせて8本が予定どおり改造された。2008年度
この年度の事業計画では5編成の改造を発表し、6155F・6153F・6156F・6157F・6108Fの順に施工されている。また、1編成については内装リニューアルの施工と30000系に準じた車内LCD式表示器︵西武スマイルビジョン・S-TVS︶が設置されることが発表されていたが、実装は見送られている。2009年度
2010年度
この年度の事業計画では2編成の副都心線対応改造の実施を発表した[15]。予定通り6151F、6152Fの順に対応改造工事が実施され、対象となっていた全23編成の工事が完了した[16]。2015年度
6157Fをもって車内LCD式表示器の設置を新宿線系統︵6101Fと6102F︶を除き全て完了。運用範囲
配置
0番台のうち、6112F︵1994年度︶と6115F︵1995年度︶は落成後新宿線に配置され、残りの15本は落成後池袋線に配置された。したがって、すべての編成が池袋線で運用に就いたことがある。6107Fは池袋線で1か月間だけ使用された後、2007年︵平成19年︶1月まで新宿線で運用していた。池袋線所属車両の新宿線への貸し出しは以前にも行われており、50番台でも6151Fが唯一新宿線で運行された実績があるが、近年は20000系が対象となっており、本系列の貸し出しは見られなくなった。- 編成表
← 西武新宿 | |||||||||||
号車 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | |
形式 | クハ6100 (Tc1) |
モハ6200 (M1) |
モハ6300 (M2) |
サハ6400 (T1) |
モハ6500 (M3) |
モハ6600 (M4) |
サハ6700 (T2) |
モハ6800 (M5) |
モハ6900 (M6) |
クハ6000 (Tc2) | |
機器配置 | VVVF | SIV,CP | BT | VVVF | SIV,CP | BT | VVVF | SIV,CP | |||
車両番号 | ステンレス車 (0番台) |
6101 : 6117 |
6201 : 6217 |
6301 : 6317 |
6401 : 6417 |
6501 : 6517 |
6601 : 6617 |
6701 : 6717 |
6801 : 6817 |
6901 : 6917 |
6001 : 6017 |
アルミ車 (50番台) |
6151 : 6158 |
6251 : 6258 |
6351 : 6358 |
6451 : 6458 |
6551 : 6558 |
6651 : 6658 |
6751 : 6758 |
6851 : 6858 |
6951 : 6958 |
6051 : 6058 |
|
編成の状況
この節の加筆が望まれています。 |
- 凡例
×:LED、 △:LCD(4:3)、▲:LCD(16:9ワイド)、◇:日立製GTO-VVVF、◯:三菱製SiC MOSFET-VVVF、◎:東芝製IGBT-VVVF、●:30000系に準ずるものに更新
編成 | 車体 | 戸袋窓 | 警笛タイプ | 制御装置 | 車内案内 表示器 |
床材 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
6101F | ステンレス | あり | 空気 | ◇ | × | - | 試作先行車。ドアチャイム未改良 6102Fはシングルアームパンタグラフ。 |
6102F | |||||||
6103F | 電子1 | ◯ | △ | 副都心線直通対応改造を最初に受けた | |||
6104F | |||||||
6105F | |||||||
6106F | |||||||
6107F | ▲ | ||||||
6108F | 電子2 | △ | |||||
6109F | ◇ | ▲ | |||||
6110F | ◯ | △ | |||||
6111F | |||||||
6112F | |||||||
6113F | 対象外の試作車を除き、ステンレス車で最後に改造を受けた | ||||||
6114F | この編成から電子警笛の音色を変更 | ||||||
6115F | |||||||
6116F | |||||||
6117F | |||||||
6151F | アルミ | あり (簡易封鎖) |
● | ||||
6152F | 対象外の試作車を除き、最後に改造を受けた | ||||||
6153F | |||||||
6154F | ◇ | - | アルミ車で最初に改造を受けた | ||||
6155F | |||||||
6156F | なし | ◯ | |||||
6157F | ◎ | 主電動機がPMSMに換装されている | |||||
6158F | ◯ |
●池袋線所属の全編成は副都心線直通対応改造を施工された。前述の理由により、6101F・6102Fは改造を施工されず新宿線に所属している。
●電子1‥西武が初めて採用した電子警笛。20000系などと同じ。空気式と併用。
●電子2‥6114Fから採用した電子警笛。初期のものと少し異なる音色を出す。9000系9103F・9108F、30000系と同じ。空気式と併用。
その他
●1993年︵平成5年︶8月から6101Fのモハ6201号とサハ6401号の側面行先表示器でLED式行先表示器の試験が実施された。走行中は通常表示の種別行先表示、停車中は2段表示とし、上段は種別行先、下段はスクロール表示で案内表示を行っていた[5]。表示は明朝体で、種別部分には英字表記がなく、行先部分にのみ英字表記があった。しかし、試験結果が好ましくないことから、1995年︵平成7年︶2月に通常の幕式に戻された。 ●沿線のイベントに合わせて、先頭車の前面に各種ヘッドマークが装着されることや編成全車側面にステッカー広告がされることがある。また、﹁でんたび列車﹂などのイベント列車としてもよく使われる。 ●2008年6月14日のダイヤ改正に合わせ、新宿線所属の6101F・6102Fの2編成の行先・種別表示幕が交換された。この際に各駅停車の表示が﹁各停﹂に変更、﹁通勤快速﹂が﹁拝島快速﹂に変更された。ただし、行先幕の内容は変更しなかったため、その中には﹁新線池袋﹂や﹁桜田門﹂、﹁銀座一丁目﹂などの使用することのない有楽町線の行き先も備わっている。一方、池袋線に所属する副都心線対応工事未施行の編成は同工事を控えていたことから行先・種別表示幕の交換は行われず、各駅停車運用に際しては最後まで﹁普通﹂表示を掲出していた。 ●副都心線乗り入れ対応車両に掲示されている路線図は各社共通ものを使用しているため、西武有楽町線・池袋線︵小竹向原駅 - 練馬駅 - 飯能駅間︶、東京メトロ有楽町線・副都心線、東急東横線・みなとみらい線のほか、乗り入れることがない東武東上線︵和光市駅 - 森林公園駅間︶も記載されている。 ●2013年︵平成25年︶に開始した東京メトロ副都心線と東急東横線・みなとみらい線の直通運転に先立ち、2011年9月に東急東横線内での試運転のため6154Fが元住吉検車区に回送され[27]、夜間に東横線内で試運転を行なった[27]。その後6152Fが2012年9月3日に元住吉検車区に回送され、9月10日から武蔵小杉-元町・中華街間で日中での試運転を実施していた。[28]。 ●戸袋窓付のアルミ車(6151F - 6155F)は9000系とともに戸袋窓の簡易封鎖の改造が行われている。 ●2015年(平成27年)4月に、西武鉄道の前身となる﹁武蔵野鉄道﹂が開業から100周年を迎えるため、6157Fに黄色のラッピングが施され、同年4月18日の臨時列車から運行を開始した。運行期間は2016年3月までの1年間を予定している[29][30]。なお、このラッピングならびに小手指→池袋への送り込み回送の様子がテレビ朝日﹃タモリ倶楽部﹄で2015年5月29日に放送され、10号車の中吊り広告のうち1枚がタモリ倶楽部仕様だった︵オンエア時点で特別な中吊り広告の掲示は終了済み︶。因みにロケ時の出演者直筆のサインは今も残っている。運行期間途中で当編成は液晶ディスプレイ搭載改造を量産車で一番最後に実施したため、当初2016年3月までの運行予定を延長し4月まで運行された。 ●2015年に出場した6157Fを皮切りにVVVFインバータ制御装置の機器更新が開始され、2017年3月現在5編成︵6104F・6110F・6156F - 6158F︶が完了している。2008年の日本シリーズに合わせて運転された6114F「2008日本シリーズ応援号(東京メトロ副都心線直通)」
脚注
(一)^ abc鉄道ジャーナル社﹁鉄道ジャーナル﹂1992年9月号RAILWAY TOPICS内106頁﹁西武6000系電車が6月1日から営業運転を開始﹂記事。
(二)^ abc交友社﹁鉄道ファン﹂1997年2月号﹁西武鉄道6000系アルミ車﹂記事ならびに鉄道図書刊行会﹁鉄道ピクトリアル﹂1997年10月臨時増刊号新車年鑑1997年版﹁西武鉄道6000系50番台︵アルミ車体︶﹂記事。
(三)^ abcde交友社﹁鉄道ファン﹂CAR INFO﹁西武6000系増備車﹂記事ならびに鉄道図書刊行会﹁鉄道ピクトリアル﹂1998年10月臨時増刊号新車年鑑1998年版﹁西武鉄道6000系50番台︵6156、6157編成︶﹂記事。
(四)^ なお、西武はそれ以前の車両でも2000系は戸袋窓を設置していなかった。
(五)^ abcdefg鉄道ファン2001年6月号 ﹁大手私鉄の多数派系列ガイド﹂参照。
(六)^ 鉄道図書刊行会﹁鉄道ピクトリアル﹂2002年4月臨時増刊号﹁特集‥西武鉄道﹂253頁参照。
(七)^ 有楽町線内では東京メトロ対応の自動放送に変更した際から英語アナウンスが使用されている。
(八)^ 誤操作防止のため、専用の鍵を挿入しないと車掌スイッチを使用不可にする安全装置。
(九)^ 車掌スイッチの開扉操作時に、スイッチの棒をひねりながら回さないと開扉できなくする安全機能。
(十)^ 鉄道ピクトリアル2002年4月号増刊号記事を参照。
(11)^ 車両には﹁ATC/S切替スイッチ﹂と表記。
(12)^ 20000系とは点灯色が色違いで、9000系と全く同じ物である。
(13)^ ab﹃鉄道ファン﹄2010年2月号記事﹁西武鉄道の話題2009﹂を参照。
(14)^ 交友社﹃鉄道ファン﹄2010年9月号付録﹁大手私鉄車両ファイル2010﹂を参照。
(15)^ 2010年度 鉄道事業設備投資計画 (PDF) - 西武鉄道ニュースリリース。2010年5月17日
(16)^ 交友社﹃鉄道ファン﹄2011年9月号﹁大手私鉄車両ファイル2011﹂参照。
(17)^ この時点で有楽町線のATCを搭載していたのは6108F - 6111F。
(18)^ ﹁西武鉄道ダイヤ改正﹂ネコ・パブリッシング﹃レイルマガジン﹄1998年6月号、115頁
(19)^ ﹁西武6000系に小変化﹂交友社﹃鉄道ファン﹄POST欄 1998年8月号、127頁
(20)^ ab﹁先月号本欄﹃西武6000系に小変化﹄に補足﹂交友社﹃鉄道ファン﹄POST欄 1998年9月号、115頁
(21)^ ﹁西武鉄道 1998夏の話題﹂交友社﹃鉄道ファン﹄1999年1月号、111頁
(22)^ なお、東飯能駅も10両対応であるため、飯能駅 - 東飯能駅間で旅客扱いを行ったことはある。
(23)^ 2012年1月1日時点で椎名町駅のホーム有効長は8両編成までの対応であったが、2013年1月1日時点では10両対応済みである。
(24)^ 各駅停車が停車する駅のホームは8両編成までの対応である。
(25)^ ﹁鉄道ピクトリアル﹂2013年12月号臨時増刊号︵特集‥西武鉄道︶P.219
(26)^ 下落合駅 - 都立家政駅・下井草駅 - 上井草駅間の各駅のホームは8両編成までの対応である。
(27)^ ab鉄道友の会﹁RAIL FAN﹂No.715﹁2011年度 東急総決算﹂15頁記事。
(28)^ 西武鉄道6000系6152編成が東横線・みなとみらい線で試運転 - 交友社﹃鉄道ファン﹄railf.jp 鉄道ニュース 2012年9月11日
(29)^ 4月18日 (土) から﹁黄色い6000系電車﹂ の運行を開始します!
(30)^ 西武﹁黄色い6000系電車﹂運転開始 - 交友社﹃鉄道ファン﹄railf.jp 鉄道ニュース 2015年4月19日
参考文献
- 交友社『鉄道ファン』
- 1992年4月号 新車ガイド5 営団有楽町線乗入れ用車「西武6000系」
- 1997年2月号 新車ガイド1 50番台となったマイナーチェンジ車「西武鉄道6000系アルミ車」(西武鉄道(株)車両部車両課)
- 1998年5月号 CAR INFO 戸袋窓がなくなった「西武6000系増備車」(取材協力・資料提供:西武鉄道)
- 2001年6月号 大手私鉄の多数派系列ガイド「西武6000系・9000系」
- 鉄道図書刊行会『鉄道ピクトリアル』
- 1992年4月号 「西武鉄道6000系」
- 1992年10月号臨時増刊号 新車年鑑1992年版「西武鉄道6000系」
- 1997年10月号臨時増刊号 新車年鑑1997年版「西武鉄道6000系50番台(アルミ車体)」(西武鉄道(株)車両部車両課 小島修悦 著)
- 1998年10月号臨時増刊号 新車年鑑1998年版「西武鉄道6000系50番台(6156、6157編成)」(西武鉄道(株)車両部車両課 大熊秀明 著)
- 2002年4月号臨時増刊号 特集「西武鉄道」
- 2013年12月号臨時増刊号 特集「西武鉄道」
外部リンク
- 6000系 - 西武鉄道