H
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(Ḥから転送)
Hh Hh | |||||||||||||||||||||||||||||||
ラテン文字 | |||||||||||||||||||||||||||||||
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Hは、ラテン文字︵アルファベット︶の8番目の文字。小文字は h。ギリシャ文字のΗ︵イータ︶に由来し、キリル文字のИは同系である。
キリル文字のНは別字で、ラテン文字のNに相当する文字である。
![](//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/a2/H_cursiva.gif/250px-H_cursiva.gif)
筆記体
![](//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/4/49/S%C3%BCtterlin-H.png/250px-S%C3%BCtterlin-H.png)
ジュッターリーン体
はじめの字形がある。
(一)2本の縦棒とそれを中央で結ぶ横棒から成る。大文字は普通この字形である。
(二)右の縦棒の上半分を欠く。右の角は丸まり、左の交点も同じ方向に丸まる。小文字はこの字形である。フラクトゥールは
のように、大文字、小文字ともこの字形である。
字形[編集]
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/a2/H_cursiva.gif/250px-H_cursiva.gif)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/4/49/S%C3%BCtterlin-H.png/250px-S%C3%BCtterlin-H.png)
呼称[編集]
●拉・独・蘭・洪・尼‥ハー ●仏: ache︵アシュ︶ ●伊: acca︵アッカ︶ ●西: hache︵アチェ︶ ●英: aitch︵エイチ︶/eɪtʃ/ ●愛・豪: haitch︵ヘイチ︶/heɪtʃ/ ●葡: agá︵アガー︶ ●羅: haș︵ハッシュ︶ ●エス・典・諾・丁・芬‥ホー ●波・越‥ハ ●日‥エイチ /e̞itɕi/、エッチ /e̞t̚tɕi/、ヘイチ /he̞itɕi/、ヘッチ /he̞t̚tɕi/ これらの呼称は ラテン語﹁ha﹂→後期ラテン語 "aha" → "ahha" → "accha" →イタリア語 "acca" →スペイン語 "hache" → フランス語 "ache" → 英語 "aitch" というような推移によるものと考えられている。 なお、英語名は、当初古いフランス語そのままにおおむね [aːtʃə] のごとく発音していたが、その後の規則的な変化︵大母音遷移︶により現在の音 [eɪtʃ] になっている。現在の英語では一般に単音節語の -aCe を [-eɪC] と発音する︵ここでCは任意の子音とする︶ものの、Cにあたる位置にch[tʃ] が立つ場合についてはほとんど例がないため、H[eɪtʃ] を ache と綴ることは通常行われない。ache という綴りは [eɪk] と発音する別の語彙に当てられている。音価[編集]
●ドイツ語や英語では原則として無声声門摩擦音/h/ないしその類似音を表す。ドイツ語では語頭以外で前に母音、またはt,rを伴うhは発音されない︵複合語中のhは元の単語の発音に準ずる︶。また、その前の母音を長く伸ばすように作用し、英語でもそうなる場合があり、この場合hの文字そのものは発音されない。 ●ドイツ語ではiの前で無声硬口蓋摩擦音[ç]を表すこともある︵例えばHitomiなど︶。 ●ポーランド語や中国語のピンインでは無声軟口蓋摩擦音/x/を表す。 ●多くのロマンス語では発音されない。 ●フランス語では、﹁無音のh﹂と﹁有音のh﹂の2種類がある。両者とも単独では発音されることは無いが、有音のhで始まる単語はリエゾン・エリジオン・アンシェヌマンを起こさない︵語頭以外のhはこの区別を考える必要は無い︶。黙字#フランス語も参照のこと。 ●イタリア語では発音に関わらないhについては、英語のhaveに相当する動詞avereの活用、感嘆詞、外来語を除き、書かれなくなった。なお、hはcやgの後ろに置かれてcやgを/k/や/g/の発音に保つ働きを持つ。 ●例外的に、ルーマニア語では/h~x/で発音される。ch, ghはイタリア語と同じ。 ●多くの言語で、"ch", "ph" などのように他の子音字の後ろに置かれ、類似の別音を表す。摩擦音になることが多い。 ●他の子音字の後ろに置いて有気音を表すことがある。タイ語やヒンディー語などの有声無声の区別、有気無気の区別の両方がある言語のローマ字表記で使用される。 ●日本語のローマ字表記ではハ行の子音に用いる。但しヘボン式では﹁フ﹂の子音は他のハ行の子音と異なる為別の字 (F) を用いる。また、﹁ヒ﹂の子音も他のハ行の子音と異なるが、これには訓令式でもヘボン式でも他のハ行と同じHを用いる。オ段の長音の表記に使用する場合もある︵佐藤→Satoh、妹尾→Senoh︶。 ●朝鮮語のローマ字表記では初声の﹁ㅎ﹂に用いる。一般的ではないが、イェール式等、激音を示す為にも使用される表記法がある。歴史[編集]
ギリシャ文字のΗ︵イータ︶に由来する。現在のΗやИが母音字なのに対し、このHが/h/を表すのは、Ηの古い音韻︵ヘータと呼ばれ、/h/を表した︶に基づくものである。Hの意味[編集]
学術的な記号・単位[編集]
●十七を意味する数字。二十進法など、十八進法以上(参照: 位取り記数法#Nが十を超過)において十七︵十進法の17︶を一桁で表すために用いられる。大文字[編集]
●水素の元素記号。 ●インダクタンスのSI組立単位、ヘンリー︵大文字︶。 ●電磁気学における磁場︵磁界︶の意。 ●熱力学におけるエンタルピーの意。 ●解析力学におけるハミルトニアンの意。 ●天気図における高気圧 (High pressure area) の意。 ●洋楽の、ドイツ音名の1つ、﹁ハー﹂。イタリア式では﹁si﹂、日本式では﹁ロ﹂、英米式や中国式では﹁B﹂に相当。→ロ (音名) ●音階の7番目の音であることから、音楽関係者の間で7を表す隠語として使われる。例‥H︵ハー︶万=7万︵円︶ ●大文字太字のHあるいは小文字[編集]
●高さ (height) の量記号 ●100倍を表すSI接頭語のヘクト ●時間︵英: hour、仏: heure︶を表す単位︵小文字︶。 ●例‥1h23 = 1時23分。 ●熱力学における比エンタルピーの意。 ●量子力学でプランク定数。 (h = 6.6260693(11)×10-34 J·s) 。 ●C言語のヘッダファイル︵ライブラリ︶の拡張子。例 "stdio.h" = 標準入出力のライブラリ ●hパラメータ、h行列。 ●フラクトゥールでリー環、とくにカルタン部分環 ●コクセター数その他の記号[編集]
●元号﹁平成︵Heisei︶﹂の略記。 ●ドクターH - アニメ﹁チキチキマシン猛レース﹂の登場人物。 ●鉛筆の芯の硬さを表す記号。Hard の頭文字。Fより硬く、以降硬くなるに従って2H、3H…となり、一番硬いのは9H。 ●鉄道のサインシステムにおいて、JR函館線・千歳線・室蘭線︵札幌駅〜東室蘭駅〜函館駅、大沼駅〜七飯駅︶(Hakodate)、札幌市営地下鉄東豊線 (tōHō)、東京メトロ日比谷線 (Hibiya)、名古屋市営地下鉄東山線 (Higashiyama)、JR片町線・東西線、近鉄天理線、岡山電気軌道東山線 (Higashiyama)、広島電鉄皆実線︵比治山線︶(Hijiyama)、福岡市交通局箱崎線 (Hakozaki) の路線記号として用いられる。 ●ヘリポートの“H”。 ●エッチの意︵hentaiの頭字︶。 ●高さ (Height)。⇔W︵幅 Width︶。 ●スリーサイズのうちのヒップ (Hip)。 ●湯 (Hot) を表す記号。 ●ホテル (hotel) を指す記号。 ●ハードル競走の略。﹁100mH﹂﹁110mH﹂など。 ●写植において、歯 (0.25mm) の略。 ●国鉄・JR等の機関車で、動軸を8軸有するものの形式に付される記号。EH10、EH500、EH200。 ●水銀灯。構内電気設備配線用図記号 (JIS C 0303:2000) で用いられる。HID灯の図記号に傍記。 ●医用コンセント。構内電気設備配線用図記号 (JIS C 0303:2000) で用いられる。コンセントの図記号に傍記。 ●位置表示灯内蔵スイッチ。構内電気設備配線用図記号 (JIS C 0303:2000) で用いられる。スイッチの図記号に傍記。 ●電気業界で日立製作所を表す符丁。 ●携帯電話・PHS業界でも、au・NTTパーソナル・アステルの日立製端末の型番にHが付けられた。W43H、W62Hなど。 ●東海道新幹線でも、開業当初は日立製の編成を﹁H編成﹂と称していた。 ●ホールド (hold) の略。 ●日本のプロ野球球団福岡ソフトバンクホークス (Hawks) の略号。 ●野球における、ヒット(Hit)の略。スコアボード等で使用される。 ●ケッペンの気候区分における、高山気候を表す。 ●H5系以降の北海道旅客鉄道の車両形式に冠される文字。 ●水平対向エンジン (Horizontally Opposed Engine) の略。 ●石井竜也のオリジナルアルバム→H (石井竜也のアルバム)。 ●﹁H﹂又は﹁コミックH﹂は、株式会社ロッキング・オン (rockin'on) から出版された雑誌。 ●田中康夫の小説→H (小説)。 ●浜崎あゆみのシングル。H (シングル)。 ●フランスの自動車メーカーシトロエンが1947年から1981年まで発売していた貨物自動車→Hトラック︵アッシュトラック︶。 ●桜井まちこの漫画。→H-エイチ-。 ●きんこうじたまの漫画。→H (アッシュ)。 ●2002年公開の韓国映画。→H﹇エイチ﹈。 ●英語の疑問詞におけるHow。詳しくは記事﹁5W1H﹂を参照のこと。 ●韓国 (Hanguk) の略称に使われることがある。 ●ホームストレッチ (Homestretch) - 陸上競技場・競馬場・競輪場などで、決勝線のある側の略。HSとも。 ●日本の作詞家、作曲家、編曲家、写真家、映像作家、音楽プロデューサーの名前。本名・濱洋一。別名義は﹁H︵eichi︶﹂。元﹁three tight b﹂ギター・ボーカル符号位置[編集]
大文字 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 小文字 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
H | U+0048
|
1-3-40
|
H H
|
h | U+0068
|
1-3-72
|
h h
|
半角 |
H | U+FF28
|
1-3-40
|
H H
|
h | U+FF48
|
1-3-72
|
h h
|
全角 |
Ⓗ | U+24BD
|
‐
|
Ⓗ Ⓗ
|
ⓗ | U+24D7
|
1-12-38
|
ⓗ ⓗ
|
丸囲み |
🄗 | U+1F117
|
‐
|
🄗 🄗
|
⒣ | U+24A3
|
‐
|
⒣ ⒣
|
括弧付き |
ᴴ | U+1D34
|
‐
|
ᴴ ᴴ
|
ʰ | U+02B0
|
‐
|
ʰ ʰ
|
上付き文字 |
𝐇 | U+1D407
|
‐
|
𝐇 𝐇
|
𝐡 | U+1D421
|
‐
|
𝐡 𝐡
|
太字 |
𝐻 | U+1D43B
|
‐
|
𝐻 𝐻
|
ℎ | U+210E
|
‐
|
ℎ ℎ
|
イタリック体 |
𝑯 | U+1D46F
|
‐
|
𝑯 𝑯
|
𝒉 | U+1D489
|
‐
|
𝒉 𝒉
|
イタリック体太字 |
ℋ | U+210B
|
‐
|
ℋ ℋ
|
𝒽 | U+1D4BD
|
‐
|
𝒽 𝒽
|
筆記体 |
𝓗 | U+1D4D7
|
‐
|
𝓗 𝓗
|
𝓱 | U+1D4F1
|
‐
|
𝓱 𝓱
|
筆記体太字 |
ℌ | U+210C
|
‐
|
ℌ ℌ
|
𝔥 | U+1D525
|
‐
|
𝔥 𝔥
|
フラクトゥール |
ℍ | U+210D
|
‐
|
ℍ ℍ
|
𝕙 | U+1D559
|
‐
|
𝕙 𝕙
|
黒板太字 |
𝕳 | U+1D573
|
‐
|
𝕳 𝕳
|
𝖍 | U+1D58D
|
‐
|
𝖍 𝖍
|
フラクトゥール太字 |
𝖧 | U+1D5A7
|
‐
|
𝖧 𝖧
|
𝗁 | U+1D5C1
|
‐
|
𝗁 𝗁
|
サンセリフ |
𝗛 | U+1D5DB
|
‐
|
𝗛 𝗛
|
𝗵 | U+1D5F5
|
‐
|
𝗵 𝗵
|
サンセリフ太字 |
𝘏 | U+1D60F
|
‐
|
𝘏 𝘏
|
𝘩 | U+1D629
|
‐
|
𝘩 𝘩
|
サンセリフイタリック |
𝙃 | U+1D643
|
‐
|
𝙃 𝙃
|
𝙝 | U+1D65D
|
‐
|
𝙝 𝙝
|
サンセリフイタリック太字 |
𝙷 | U+1D677
|
‐
|
𝙷 𝙷
|
𝚑 | U+1D691
|
‐
|
𝚑 𝚑
|
等幅フォント |
記号 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 名称 |
---|---|---|---|---|
ₕ | U+2095 |
‐ |
ₕ ₕ |
LATIN SUBSCRIPT SMALL LETTER H |
ʜ | U+029C |
‐ |
ʜ ʜ |
LATIN LETTER SMALL CAPITAL H |
🄷 | U+1F137 |
‐ |
🄷 🄷 |
SQUARED LATIN CAPITAL LETTER H |
🅗 | U+1F157 |
‐ |
🅗 🅗 |
NEGATIVE CIRCLED LATIN CAPITAL LETTER H |
🅷 | U+1F177 |
‐ |
🅷 🅷 |
NEGATIVE SQUARED LATIN CAPITAL LETTER H |