M
Mm Mm | |||||||||||||||||||||||||||||||
ラテン文字 | |||||||||||||||||||||||||||||||
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Mは、ラテン文字︵アルファベット︶の13番目の文字。小文字は m。ギリシア文字のΜ︵ミュー︶に由来し、キリル文字のМに相当する。
筆記体
ジュッターリーン体
2つの字形が使われる。
(一)横に連なる折れ線で、上で2回、下で1回屈曲する4本の直線である。普通は最初と最後の直線が垂直線となる。大文字は一般にこの字形による。
(二)上の屈曲が丸まり、下部は垂直な線となる。一番左の直線はさらに上にまっすぐのびる。左にセリフを出したり左に曲がったりすることがある。右下は右に曲がったり、さらに上に折り返すことがある。小文字はこの字形である。大文字筆記体でこの字形を取ることがある。フラクトゥールはいずれもこの字形に基づき、である。
字形[編集]
呼称[編集]
●拉・独・仏・英・蘭・葡・羅・洪・尼 ・日‥エム [ɛm]/[em] ●西: eme︵エメ︶['eme] ●伊: emme︵エンメ︶ ●エス‥モー音価[編集]
この文字が表す音素は、[m]︵両唇鼻音︶およびその類似音である。
●多くの言語で、唇歯摩擦音 [f], [v] の前では異音として唇歯鼻音 [ɱ] になることがある。
●フランス語では、同じ単語内の直前に母音があり、直後が母音︵発音しないeは除く︶かmでなければ、直前の母音を同化し鼻母音にする。このとき、/m/ は発音しない。
●ただしリエゾン︵﹁母音+m︵語境界︶母音﹂︶の場合、/m/は発音され、鼻母音化も保たれる。
●﹁母音+mm+母音﹂で鼻母音化が起こるかどうかは語による。
●これらの振る舞いは nと同様である。
●スペイン語では、語末で母音を伴わないとき、[n] になる。
マクドナルド マクドナルドのロゴ︵ゴールデンアーチ︶は大文字のMを模していると思われることが多いが、実際には世界初のマクドナルド店舗にあった2つのアーチを重ねて模したものである。
●メタルハライドランプ。構内電気設備配線用図記号︵JIS C 0303‥2000︶で用いられる。
●建物などで中何階を表す︵例‥中2階→M2F︶。一般的には地上階では中○階は○階の下で、地下階では中地下○階は地下○階の上となる︵中1階は通常存在しない︶。
ロサンゼルス・メトロ
東京メトロ
●地下鉄︵仏: métro、英: metro︶。地図標示やロゴに使われる。
●鉄道のサインシステムにおける路線記号。
●JR室蘭線︵東室蘭駅〜室蘭駅︶(Muroran)
●東京メトロ丸ノ内線︵荻窪駅〜池袋駅︶(Marunouchi)
●名古屋市営地下鉄名城線 (Meijō)
●京都丹後鉄道宮舞線 (miyaMai)
●北大阪急行電鉄南北線・Osaka Metro御堂筋線 (Midōsuji)
●近鉄山田線・鳥羽線・志摩線
●JR瀬戸大橋線︵岡山駅〜児島駅︶
●広島電鉄本線・宮島線 (Main Line, Miyajima)
●JR牟岐線︵阿波室戸シーサイドライン︶(MugiMuroto)
●オーストラリアの大都市圏の幹線道路ナンバリングシステム・メトロード (Metroad)。路線番号﹁M3﹂など。
●マルタ (Malta)の自動車用国際識別記号。
OFLCのレーティングM OFLC︵オーストラリア・ニュージーランド︶では﹁15歳以上推奨︵豪︶﹂または﹁16歳以上推奨 (NZ)﹂。
マリオ 限定版DS 任天堂のゲームキャラクターのマリオ (Mario)。よく着用する帽子に書かれている。
●長調 (major)。ただし一般的にはMは省略されて単にA︵イ長調︶のように書かれることが多い。また、長三和音のコードネームもMは省略されることが多い。
●イタリア語の墓碑においては、死亡年月日(Morto)を意味する頭文字。
Mの意味[編集]
大文字・小文字[編集]
●質量 (mass)。 ●通常の物理量としては小文字イタリック体の mを使う。 ●大きな質量︵2つの質量の大きいほう、天体の質量など︶を Mで表すこともある。 ●質量の次元をサンセリフローマン体の大文字Mで表す。密度の次元は [長さ]−3×[質量]=L−3Mなど。 ●等級︵天体の︶(magnitude)。大文字は絶対等級、小文字は実視等級を表す。 ●月 (month) または 分 (minute)。日時の表現で、YYYY/MM/DD hh:mm:dd などのように使う。大文字・小文字共に使うが、年月日を大文字、時分秒を小文字と区別することもある︵ISO 8601 など︶。原則大文字[編集]
学術[編集]
●ローマ数字で1000。 ●単位 ●メガ (mega)、またはミリオン (million)。100万。例えば¥100Mは1億円。ビットとバイトに対しては1048576 (= 220) を表すこともあるが、この意味では正式にはMi︵メビ︶を使う。 ●平均(mean) ●マイル (mile)。 ●モル濃度 (mol/l)。読みはモル、モル・パー・リッター、モラー (MOL per litER)。 ●磁化 (magnitization)。 ●地震マグニチュード (magnitude)。例‥M 6.5。 ●化学では、金属元素 (metal)。元素記号の代わりに使い、任意の金属元素を表す。 ●天体 ●メシエカタログ (Messier) の符号。M1のようにあとにカタログ番号を続ける。 ●火星 (Mars)。 ●月 (Moon)。 ●ミラ型変光星 (Mira variable)。 ●文法で、修飾語 (modifier)。S・V・O︵主語・動詞・目的語︶などと共に使う。 ●恒星のスペクトル型で、熱温度が2500–3900Kのクラス。 ●マッハ数 (Mach)。Maとも。 ●修士号 (master) の略。M1と表記されれば修士課程1年生の意。 ●行列環 ●数学においては右下添え字を伴ってメルセンヌ数を表す。 ●二十二を意味する数字。三十六進法など、二十三進法以上(参照: 位取り記数法#Nが十を超過)において二十二︵十進法の22︶を一桁で表すために用いられる。ただし、アルファベットの Iと数字の 1が混同し易いために、アルファベットのIを用いないことがあり、この場合、J が十八、K が十九、L が二十、Mが二十一を意味する。工学・産業[編集]
●明朝体 (mincho)。MMは中明朝を表す︵2文字目のMはmedium︶。 ●NTTドコモ・DDIセルラーグループ→auでモトローラ製を表す携帯電話端末型番の文字。M702iG, C100Mなど。︵ソフトバンクでは﹁MO﹂︶ ●アステルのPHS端末の型番では、三菱電機製を表す︵通常は﹁D﹂︶。 ●電車の車種で、電動車︵モーター付車両︶。対義語は﹁T﹂︵付随車、モーターなし車両︶。JRの列車番号は、別に指定がない場合、電車列車の末尾にMを付番する。 ●カラー印刷でのマゼンタ (magenta)。CMY・CMYK色空間の原色。 ●Mモード。超音波検査方法。 ●BMWの高性能モデル開発部門子会社 BMW M。 ●商品名 ●メルセデス・ベンツの車種のMクラス。 ●日産自動車の高級乗用車インフィニティ・M。かつてのY34型グロリアの北米地域輸出名で、日本国内ではフーガに当たる。 ●ソフトウェア開発工程における製造︵実装、コーディング︶(make)。 ●海図の記号で﹁底質が泥﹂(mud)。交通[編集]
文化[編集]
●男性 (masculus, male) ●中間・中庸 (medium, middle など)。 ●洋服などの普通サイズ。小さい (small) S・大きい (large) Lなどに対す。 ●中間のウェイト︵線の太さ︶の書体。 ●言語学で﹁中期﹂。ME︵中英語︶など。 ●マゾヒズム・マゾヒスト (masochism, masochist)。 ●古代ローマ人の個人名マルクス (Marcus)。 ●明治の略記。 ●日本のプロ野球球団千葉ロッテマリーンズ (Marines)。 ●野球のマジックナンバー。 ●イアン・フレミングのジェームズ・ボンドシリーズに登場する架空の人物であり、イギリス情報局秘密情報部︵MI6︶の局長である。M。 ●ロビン・スコットによるイギリスの音楽ユニットM。 ●コンピュータゲームのレイティングで mature。 ●ESRB︵アメリカ︶では﹁17歳以上対象﹂。タイトル[編集]
●M (曖昧さ回避)参照原則小文字[編集]
●単位 ●メートル (metre)。 ●ミリ (milli)。1⁄1000 (10-3)。 ●時間の単位の分 (minute)。ただし正式な単位記号は min。 ●m と n︵斜体︶で、2つの自然数 (natural) あるいは整数を表す。(oはゼロと紛らわしいので) nの前の文字として選ばれたためで、m 自体の由来はない。 ●磁気モーメント (magnetic moment)。 ●m- でメタ (meta) 位を表す。 ●文法で男性 (masculus)。 ●文字mの幅。mダッシュ (―)、mスペース ( ) など。幅の狭い nに対する。 ●自動車メーカー・マツダの1970年代中期まで使用された丸型ロゴは小文字でサンセリフの"m"の書き始めと書き終わりをそれぞれ長くし、丸の中に収めたもの。 ●英語で amの短縮形 'm。 ●真夜中 (midnight)。正午 (noon) と対になる。 ●フラクトゥールで極大イデアル︵とくに局所環の極大イデアル︶ ●短調 (minor)。Am︵イ短調︶など。符号位置[編集]
大文字 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 小文字 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 備考 |
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M | U+004D
|
1-3-45
|
M M
|
m | U+006D
|
1-3-77
|
m m
|
|
M | U+FF2D
|
1-3-45
|
M M
|
m | U+FF4D
|
1-3-77
|
m m
|
全角 |
Ⓜ | U+24C2
|
‐
|
Ⓜ Ⓜ
|
ⓜ | U+24DC
|
1-12-38
|
ⓜ ⓜ
|
丸囲み |
🄜 | U+1F11C
|
‐
|
🄜 🄜
|
⒨ | U+24A8
|
‐
|
⒨ ⒨
|
括弧付き |
𝐌 | U+1D40C
|
‐
|
𝐌 𝐌
|
𝐦 | U+1D426
|
‐
|
𝐦 𝐦
|
太字 |