ナーイアス
ナーイアス︵古希: Ναιάς, Nāïas︶は、ギリシア神話に登場する妖精種族で、泉や川のニュンペーである。ギリシア語のνάειν, naein ︵流れ︶またはνἃμα, nama ︵流水︶に由来する。英語、フランス語などではナイアド︵英: Naiad、仏: Naïad︶。英語ではネイアドとも発音する。ドイツ語などではナヤーデ︵Najade︶。
複数形はナーイアデス︵古希: Ναιάδες, Nāïades︶。英語ではナイアズ(Naiades)。
日本語では長母音を省略してナイアス、ナイアデスとも表記される。海のニュムペーであるネーレーイス︵ネレイド︶とは別。
アレトゥーサを捕らえようとするアルペイオス
ヘルマプロディートスを襲うサルマキス
同名の登場人物が他にいることがあるので注意。
●アイグレー ︵Aegle︶
●アバルバレア ︵Abarbarea︶
●アレトゥーサ ︵Arethusa︶
●アンナイド ︵Annaed︶
●エケナイス ︵Echenais︶
●オルセーイス ︵Orseis︶
●カスタリア ︵Castalia︶
●カリロエー ︵Callirrhoe︶
●クレウーサ ︵Creusa︶
●クレオカレイア ︵Cleochareia︶
●コーリュキデス ︵Corycides︶ - 次の3人の総称
●コーリュキアー ︵Corycia︶
●クレオドーラー ︵Kleodora or Cleodora︶
●メライナ ︵Melaina︶
●サルマキス ︵Salmaci︶
●ステュクス[1] ︵Styx︶
●ダプネー ︵Daphne︶
●ドロセア ︵Drosera︶
●ノミアー ︵Nomia︶
●バテイア ︵Bateia︶
●ハルピンナ ︵Harpinna︶
●プラークシテアー ︵Praxithea︶
●ペリボイア ︵Periboea︶
●ピタネー ︵Pitane︶
●メリテー︵Melite︶
●メンテー、ミンター ︵Menthe, Mintha︶
●ララ ︵Lara︶
●リライア︵Lilaea︶
●レーテー ︵Lethe︶
伝承[編集]
各々の泉や川に別のナーイアス︵1人または複数︶がいる。その泉や川の神の娘とされることが多いが、ホメーロスによればゼウスの娘。オーケアノスの娘とされることもある。 ナーイアスがいる泉や川の水を飲むと、病気が治る。しかし、水に入ることは冒涜とみなされ、呪われ病気になったり気が狂ったりする。 地方の伝承には頻繁に現れる。また、人間の妻となることがあり、英雄の先祖や妻として系図に姿を現す。主なナーイアス[編集]
ナーイアスからの命名[編集]
- ナイアド - 海王星の衛星
- ナイアド - イギリス海軍の軽巡洋艦
- ナヤーデン - デンマーク海軍の駆逐艦
- アエグレ - 小惑星
- アレトゥーサ - 小惑星
- カスタリア - 小惑星
- カリロエ - 木星の衛星
- クレウサ - 小惑星
- リラエア - 小惑星
- ナヤス - 植物の属