ミズーリ州
- ミズーリ州
- State of Missouri
-
(州旗) (州章) - 州の愛称: 疑い深い州
The Show Me State -
州都 ジェファーソンシティ 最大の都市 カンザスシティ(最大の都市圏はセントルイス) 州知事 マイク・パーソン 公用語 英語 面積
- 総計
- 陸地
- 水域全米第21位
180,533 km²
178,455 km²
2,119 km² (1.17%)人口(2020年)
- 総計
- 人口密度全米第19位
6,154,913人
34.5人/km²合衆国加入
- 順番
- 加入年月日
24番目
1821年8月10日時間帯 UTC -6
DST -5緯度 北緯36° - 40°37' 経度 西経89°6' - 95°46' 東西の幅 385 km 南北の長さ 480 km 標高
-最高標高
-平均標高
-最低標高
540 m
240 m
70 m略称 (ISO 3166-2:US) US-MO
ウェブサイト ミズーリ州政府 上院議員 ジョシュ・ホーリー
エリック・シュミット
州名の由来 [編集]
ミズーリ州はミズーリ川にちなんで名付けられており、「ミズーリ」はスー族インディアンの部族名だった。彼らは「ウィミスーリタ(ouemessourita あるいは wimihsoorita)」と呼ばれ、マイアミ・イリノイ語で「丸木船を持つ人々」を意味している。イリニ族はこの地域でヨーロッパ人が初めて遭遇したインディアンであり、ヨーロッパ人からミズーリと呼ばれることになった[3]。
歴史[編集]
ミシシッピ文化[編集]
ヨーロッパ人がミズーリ州となった地域を探検し開拓する前の数千年間、インディアンが居住していた。河川沿いの考古学調査により、7,000年以上にわたって継続して人類が住んでいたことが示されている。西暦1000年以前から複合的なミシシッピ文化が発生し、現在のセントルイス市郊外のミシシッピ川対岸のカホキア(現在のイリノイ州コリンズビル)に、地域の政治的中心を作り出していた。その大きな都市には数千人の住人が住み、巨大なマウンドと呼ばれる土盛り構造物を作っていたことで知られている。このマウンドは宗教、政治および社会的な目的があり、円錐台形の頂部は壇をなしていた。カホキアは五大湖やメキシコ湾にまで及ぶ地域交易ネットワークの中心だった。この文化は1400年までに衰退し、住人はヨーロッパ人が到着するずっと前に地域を離れていた。セントルイス市には前史時代のマウンドが多く残されていたため、ヨーロッパ系アメリカ人がマウンドシティと呼んだこともあったが、そのマウンドの多くは都市開発のために失われてきた。ミシシッピ文化のマウンドはミシシッピ川中流域やオハイオ川流域、さらに南東部上流域に残っている。
フランス領ルイジアナ[編集]
ルイジアナ買収[編集]
1800年、ナポレオン・ボナパルトは、サンイルデフォンソ条約によってスペイン領だったルイジアナをフランスに取り戻した。ただし、この条約は秘密にしておかれた。ルイジアナは1803年11月30日にフランスに移管されるまで、名目上スペイン領だった。これはルイジアナがアメリカ合衆国に移譲されるちょうど3週間前のことだった。 アメリカ合衆国による1803年のルイジアナ買収地の一部だったミズーリ州は、19世紀に西に向かう探検隊や開拓者の出発点になったため、﹁西部への玄関﹂という呼び名がついた。セントルイスの西にあるセントチャールズは、1804年にミシシッピ川から出発し、西部領土を探検し、太平洋に至ったルイス・クラーク探検隊の出発点かつ帰還目標地となった。セントルイスはその後長い間、西に向かう開拓者隊の重要な供給点となっていた。1812年、ニューマドリード地震で揺り動かされたが、まだ人口が希薄だったため被害は軽かった。 ミズーリ州西部の開拓者の多くがアッパーサウスから移ってきたため、労働力としてアフリカ人奴隷を連れてきており、その文化と奴隷制度の継続を望んだ。ミズーリ川沿いの17郡に入った者が多く、そこはプランテーションによる農業を可能にする平地であり、リトル・ディキシーと呼ばれるようになった。ミズーリ妥協[編集]
奴隷制度に関する紛争[編集]
南北戦争[編集]
20世紀以降[編集]
1930年、スプリングフィールド周辺地域でジフテリアが流行し、およそ100人が命を落とした。この地域に血清が急送され、医療関係者が伝染の拡大を止めた。
地理[編集]
地形[編集]
気候[編集]
関連項目‥ミズーリ州の気候 ミズーリ州は概して湿潤大陸性気候︵ケッペンの気候区分"Dfa"︶であり、寒い冬と、暑く湿度の高い夏が特徴である。州南部、特にブートヒール地域では温暖湿潤気候︵ケッペンの気候区分"Cfa"︶に変わる。内陸部にあるため気温は極端に高く、また低くなることがある。気温の変化を和らげる高山や大洋が近くになく、冷たい北極気団や暑く湿ったメキシコ湾気団の影響を交互に受けやすい。州内過去最高気温は1954年7月14日にウォーソーとユニオンで記録された118°F︵48℃︶、過去最低気温は1905年2月13日にやはりウォーソーで記録された-40°F︵-40 ℃︶である。 雷雨や竜巻など異常気象の影響も受けやすい。2011年、ジョプリンで発生した改良藤田スケールEF5の竜巻は、ジョプリン市のおよそ3分の1を破壊した。この竜巻による被害総額は10億ないし30億ドル、死者159人、負傷者1,000人以上となった。スケールEF5の竜巻としては1957年以来のものになった。この竜巻の規模は1947年以降の最大、アメリカ史の中では第7位、世界では第27位だった。州内各都市の月別平均最高最低気温 | ||||||||||||
都市 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
コロンビア | 37/18 | 44/23 | 55/33 | 66/43 | 75/53 | 84/62 | 89/66 | 87/64 | 79/55 | 68/44 | 53/33 | 42/22 |
カンザスシティ | 36/18 | 43/23 | 54/33 | 65/44 | 75/54 | 84/63 | 89/68 | 87/66 | 79/57 | 68/46 | 52/33 | 40/22 |
スプリングフィールド | 42/22 | 48/26 | 58/35 | 68/44 | 76/53 | 85/62 | 90/67 | 90/66 | 81/57 | 71/46 | 56/35 | 46/26 |
セントルイス | 40/24 | 45/28 | 56/37 | 67/47 | 76/57 | 85/67 | 89/71 | 88/69 | 80/61 | 69/49 | 56/38 | 43/27 |
人口動態[編集]
人口推移 | |||
---|---|---|---|
年 | 人口 | %± | |
1810 | 19,783 | — | |
1820 | 66,586 | 236.6% | |
1830 | 140,455 | 110.9% | |
1840 | 383,702 | 173.2% | |
1850 | 682,044 | 77.8% | |
1860 | 1,182,012 | 73.3% | |
1870 | 1,721,295 | 45.6% | |
1880 | 2,168,380 | 26.0% | |
1890 | 2,679,185 | 23.6% | |
1900 | 3,106,665 | 16.0% | |
1910 | 3,293,335 | 6.0% | |
1920 | 3,404,055 | 3.4% | |
1930 | 3,629,367 | 6.6% | |
1940 | 3,784,664 | 4.3% | |
1950 | 3,954,653 | 4.5% | |
1960 | 4,319,813 | 9.2% | |
1970 | 4,676,501 | 8.3% | |
1980 | 4,916,686 | 5.1% | |
1990 | 5,117,073 | 4.1% | |
2000 | 5,595,211 | 9.3% | |
2010 | 5,988,927 | 7.0% | |
2020 | 6,154,913 | 2.8% | |
Source:1910–2010[17] |
人種および祖先[編集]
ミズーリ州の人種構成比および前の国勢調査との比較[20]
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ノート:
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言語[編集]
州民の大多数は英語を話している。5.1パーセントは家庭で英語以外の言語を話している。セントルイスとカンザスシティ大都市圏では小さなラテン系社会でスペイン語が話されている。 ミズーリ・フランス語と呼ばれるフランス語の方言があり、絶滅に近いとされている。この方言の話者は自らをクレオールと名乗り、17世紀後半からイリノイ・カントリーと呼ばれた地域に入植したフランス人開拓者の子孫である。カナダやルイジアナのフランス語話者とは孤立して発展し、カナダ・フランス語やルイジアナ・クレオール・フランス語とは異なる特徴あるものになった。かつては地域で広く話されていたが、現在は数少ない年長者が話すのみで、絶滅が近くなっている[21][22]。宗教[編集]
ミズーリ州の州の住民の宗教的分布は以下の通りである[23]。 ●キリスト教 - 77パーセント ●プロテスタント - 45パーセント ●バプテスト︵多くが南部バプテスト︶ –22パーセント ●メソジスト –7パーセント ●ルーテル教会 –4パーセント ●米国聖公会 - 4パーセント ●他のプロテスタント - 12パーセント ●ローマ・カトリック - 19パーセント ●ほかのキリスト教 - 8パーセント ●ほかの宗教 - 2パーセント ●無宗教 - 15パーセントインディアン部族[編集]
ダコタ族、カドー族、イリニ族、フォックス族、デラウェア族、アイオワ族、キカプー族、ミズーリ族、オマハ族、オーセージ族、オート族、ソーク族、ショーニー族といった、狩猟民と農耕民のインディアンが混在し先住した。最大勢力はオーセージ族、ミズーリ族だった。 この州の部族は、19世紀にほとんどが他州へ強制移住させられ、現在、ショーニー族だけが公式にミズーリ州政府に認定されている。アメリカ連邦政府が認定し、保留地を領有しているインディアン部族はひとつもなく、すべて絶滅したことになっている。
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インディアン・カジノ[編集]
現在のところ、同州の部族カジノは、オクラホマ州の東ショーニー族が経営する以下の一軒のみである。
- 「国境の町のビンゴ&カジノ」
郡[編集]
都市および大都市圏[編集]
関連項目‥List of cities in Missouri、List of villages in Missouriおよびミズーリ州の都市圏の一覧人口(2020年)による都市順位 | |||||||
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順位 | 都市 | 人口 | 郡 | カンザスシティ セントルイス ジェファーソンシティ | |||
1 | カンザスシティ | 508,090 | ジャクソン郡、クレイ郡 プラット郡、カス郡 | ||||
2 | セントルイス | 301,578 | (独立市) | ||||
3 | スプリングフィールド | 169,176 | グリーン郡 クリスチャン郡 |
||||
4 | コロンビア | 126,254 | ブーン郡 | ||||
5 | インディペンデンス | 123,011 | ジャクソン郡 | ||||
6 | リーズ・サミット | 101,108 | ジャクソン郡 | ||||
7 | オファロン | 91,316 | セントチャールズ郡 | ||||
8 | セントジョセフ | 72,473 | ブキャナン郡 | ||||
9 | セントチャールズ | 70,493 | セントチャールズ郡 | ||||
10 | ブルースプリングス | 58,603 | ジャクソン郡 | ||||
11 | セントピーターズ | 57,732 | セントチャールズ郡 | ||||
12 | フロリサント | 52,533 | セントルイス郡 | ||||
13 | ジョプリン | 51,762 | ジャスパー郡 ニュートン郡 |
||||
14 | チェスターフィールド | 49,999 | セントルイス郡 | ||||
15 | ウェンツビル | 44,372 | セントチャールズ郡 | ||||
16 | ジェファーソンシティ | 43,228 | コール郡 | ||||
17 | ケープジラード | 39,540 | ケープジラード郡 | ||||
18 | ワイルドウッド | 35,417 | セントルイス郡 | ||||
19 | ユニバーシティシティ | 35,065 | セントルイス郡 | ||||
20 | ボールウィン | 31,103 | セントルイス郡 | ||||
上記、人口の数値は2020年国勢調査に基づく[18]。 |
セントルイス大都市圏[編集]
主要記事‥セントルイス セントルイス大都市圏は州内最大の都市圏であり、イリノイ州内の8郡を含む2市14郡[注 1]からなる大都市 統計地域であり、セントルイス市がその主要都市である。2020年国勢調査時点で、人口2,820,253人[18]を擁し、合衆国内で21番目の大都市圏である。広域都市圏としては人口2,924,904人[18]で、全米20位となる。ミズーリ州内のセントルイス大都市圏を構成する主要都市はセントチャールズ︵St. Charles︶、セントピーターズ︵St. Peters︶、フロリサント︵Florissant︶、チェスターフィールド︵Chesterfield︶、クレーブクール︵Creve Coeur︶、ワイルドウッド︵Wildwood︶、メリーランドハイツ︵Maryland Heights︶、オファロン、クレイトン︵Clayton︶、ボールウィン︵Ballwin︶、およびユニバーシティシティ︵University City︶である。カンザスシティ都市圏[編集]
主要記事‥カンザスシティ (ミズーリ州) カンザスシティ市はミズーリ州最大の都市であり、カンザス州の5郡を含む14郡からなるカンザスシティ都市圏の主要都市である。2020年国勢調査時点で、カンザスシティ大都市圏は人口2,192,035人[18]であり、合衆国内第31位の大都市圏である。広域都市圏は人口2,528,644人[18]を抱え、全米27位である。ミズーリ州内のカンザスシティ首都圏を構成する主要都市はインディペンデンス、リーズサミット、ブルースプリングス、レイタウン、リバティ、そしてグラッドストーンである。政治と法律[編集]
主要記事‥Law and Government of Missouriおよびミズーリ州知事州政府[編集]
大統領選挙[編集]
年 | 共和党 | 民主党 | その他 |
---|---|---|---|
2020年 | 56.71% 1,718,736 | 41.34% 1,253,014 | 1.95% 58,998 |
2016年 | 56.38% 1,594,511 | 37.87% 1,071,068 | 5.75% 162,687 |
2012年 | 53.64% 1,482,440 | 44.28% 1,223,796 | 2.08% 57,453 |
2008年 | 49.36% 1,445,814 | 49.23% 1,441,911 | 1.41% 41,386 |
2004年 | 53.30% 1,455,713 | 46.10% 1,259,171 | 0.60% 16,480 |
2000年 | 50.42% 1,189,924 | 47.08% 1,111,138 | 2.50% 58,830 |
1996年 | 41.24% 890,016 | 47.54% 1,025,935 | 11.22% 242,114 |
1992年 | 33.92% 811,159 | 44.07% 1,053,873 | 22.00% 526,238 |
1988年 | 51.83% 1,084,953 | 47.85% 1,001,619 | 0.32% 6,656 |
1984年 | 60.02% 1,274,188 | 39.98% 848,583 | 0.00% None |
1980年 | 51.16% 1,074,181 | 44.35% 931,182 | 4.49% 94,461 |
1976年 | 47.47% 927,443 | 51.10% 998,387 | 1.42% 27,770 |
1972年 | 62.29% 1,154,058 | 37.71% 698,531 | 0.00% None |
1968年 | 44.87% 811,932 | 43.74% 791,444 | 11.39% 206,126 |
1964年 | 35.95% 653,535 | 64.05% 1,164,344 | 0.00% None |
1960年 | 49.74% 962,221 | 50.26% 972,201 | 0.00% None |
1956年 | 49.89% 914,289 | 50.11% 918,273 | 0.00% None |
1952年 | 50.71% 959,429 | 49.14% 929,830 | 0.15% 2,803 |
1948年 | 41.49% 655,039 | 58.11% 917,315 | 0.39% 6,274 |
1944年 | 48.43% 761,524 | 51.37% 807,804 | 0.20% 3,146 |
1940年 | 47.50% 871,009 | 52.27% 958,476 | 0.23% 4,244 |
1936年 | 38.16% 697,891 | 60.76% 1,111,043 | 1.08% 19,701 |
1932年 | 35.08% 564,713 | 63.69% 1,025,406 | 1.22% 19,775 |
1928年 | 55.58% 834,080 | 44.15% 662,562 | 0.27% 4,079 |
1924年 | 49.58% 648,486 | 43.79% 572,753 | 6.63% 86,719 |
1920年 | 54.56% 727,162 | 43.13% 574,799 | 2.32% 30,839 |
1916年 | 46.94% 369,339 | 50.59% 398,032 | 2.46% 19,398 |
1912年 | 29.75% 207,821 | 47.35% 330,746 | 22.89% 159,999 |
1908年 | 48.50% 347,203 | 48.41% 346,574 | 3.08% 22,150 |
1904年 | 49.93% 321,449 | 46.02% 296,312 | 4.05% 26,100 |
1900年 | 45.94% 314,092 | 51.48% 351,922 | 2.58% 17,642 |
- 関連項目:ミズーリ州の政党勢力
放任的なアルコールとタバコの法律[編集]
ミズーリ州はその大衆が概して、規制に対し﹁熱烈で、保守的で、その目で見なければ容易に信じない﹂態度をとることで知られており、州の非公式ニックネーム﹁疑い深い州︵The Show Me State︶﹂の由来の1つだとされている[27]。ミズーリ州は合衆国の中でもアルコールとタバコの生産量が多いという事実と組み合わされて、アルコールとタバコに対する規制がもっとも放任な州となっている。 ミズーリ州法では、人が執務中以外に合法的にアルコールもしくはタバコを嗜んだからといって、雇用主が雇用を拒み、解雇しあるいはその他不利益になるようなことを、﹁不適切な雇用習慣﹂としている[28]。アルコール[編集]
州内にはドイツからの移民が多く、醸造業を発展させてきたこともあり、国内では常にアルコールを許容する側の州となってきた。州全体にわたる禁酒法を制定したことはない。1910年、1912年、1918年の3度にわたって禁酒に関する住民投票が行われたが、ことごとく拒否してきた。アルコールに関する規制が始まったのは1934年になってからだった。 今日、アルコールの規制は州政府によって行われており、地方政府は州法を超える規制を行うことを禁じられている。州全体では、オープンコンテナ法すなわち公共の場でアルコールを飲むことを禁じる法、アルコールに関わるブルー法︵厳格な規制︶、包装されたアルコールを販売する場所の規制︵ドラッグストアやガスステーションでも酒類は販売できる︶、アルコール濃度に基づく法の差異といったものがすべてない。些細なアルコールの﹁消費﹂︵所有に対することば︶を禁じる法は存在せず、州法では公共の場で酔っぱらったとしても逮捕や刑事罰を科されることがないようにしている[29]。いかなる自治体もドライ︵禁酒︶に進むことがないようにしている[30]。また両親や保護者が子供に酒を勧めることも認めている[31]。カンザスシティの繁華街であるパワー・アンド・ライト地区は、町の通りで21歳以上の者が開栓されたアルコールを所有し、消費すること︵プラスチックのカップに入っていればよい︶を認めている国内でも数少ない場所の1つである[32]。タバコ[編集]
2010年5月時点で、国内でももっとも低いタバコ使用税を課しており[33]、2002年と2006年に行われた住民投票でもその方針を守ってきた[34]。2007年、雑誌フォーブスは州内最大の都市圏であるセントルイス大都市圏を、アメリカの﹁喫煙者にとって最良の都市﹂と位置づけた。アメリカ疾病予防管理センターによれば、2008年にミズーリ州には成人の喫煙者が24.5パーセントおり、全米でも第4位となっていた[35]。タバコの購入と配分が許される年齢は18歳以上であるが、私有地の中では18歳未満の者にも家族がタバコを渡すことができる[36]。 州議会で禁煙令を真剣に討議したことはなく、2008年10月、ミズーリ州健康高齢者サービス省が行った調査では、すべてのバーとレストランで喫煙を禁止する案を支持した者は27.5パーセントに留まった[37]。州法では50席未満のバーやレストラン、ボウリング場、ビリヤード場で、独自に喫煙に関する方針を決定できるとしており、制限はない[38]。経済[編集]
税、金融[編集]
個人所得税は1.5 - 6.0パーセントの間で累進課税される。消費税は4.225パーセントである。地方によって加算されることがある。2,500以上の地方政府が資産税に依存しており、固定資産と動産に課税される。自動車を除き大半の動産は免税である。政府が所有する不動産、非営利墓地が使用する資産、宗教儀式専用資産、学校やカレッジの資産、また純粋に事前目的のものは免税である。相続税はなく、連邦政府遺産税に関連して限られた率の州遺産税がある。 カンザスシティとセントルイスには連邦準備銀行があり、国内でも唯一連邦準備銀行が2つある州となっている。カンザスシティの連邦準備銀行はミズーリ州西部、カンザス州、ネブラスカ州、オクラホマ州、コロラド州、ニューメキシコ州北部、ワイオミング州が対象である。セントルイスの連邦準備銀行は、ミズーリ州東部、イリノイ州南部、インディアナ州南部、ケンタッキー州西部、テネシー州西部、ミシシッピ州北部、アーカンソー州が対象である[40]。カジノ[編集]
ミズーリ州の白人系カジノのいくつかは、隣州カンザス州をまたいで営業が行われている。両州は共同でのカジノ運営に意欲的であり、セントルイスでは3億7,500万ドル級の﹁リバーシティー・カジノ﹂が建設中である。
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交通[編集]
航空[編集]
鉄道[編集]
バス[編集]
多くの都市ではバスの定期便を運行しており、田園部郡の多くも公共輸送を行っている。グレイハウンド、トレイルウェイズ、メガバスが都市間バス便を運行している。河川[編集]
ミシシッピ川とミズーリ川の州内を流れる部分はすべて商業船舶が運航できる。ミズーリ川は浚渫と突堤で水路が保たれ、ミシシッピ川には一連の閘門とダムがあり、岩石を避け、水深が深くなりすぎないようにしている。セントルイス市はミシシッピ川のバージが集まる場所である。道路[編集]
関連項目‥ミズーリ州の高規格道路リスト州間高速道路[編集]
- 州間高速道路29号線、 州間高速道路229号線
- 州間高速道路35号線、 州間高速道路435号線(カンザスシティ周回路) Perimeter635号線
- 州間高速道路44号線
- 州間高速道路55号線、 州間高速道路155号線、 州間高速道路255号線 (セントルイス市のイリノイ州側迂回路)
- 州間高速道路57号線
- 州間高速道路64号線
- 州間高速道路70号線、 州間高速道路170号線、 州間高速道路270号線(セントルイス市のミズーリ州側迂回路)、 州間高速道路470号線、 州間高速道路670号線
- 州間高速道路72号線
- 州間高速道路49号線(建設中)[41]
- 州間高速道路66号線(計画路線)
アメリカ国道[編集]
南北道路 | 東西道路 |
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教育[編集]
ミズーリ州教育委員会[編集]
初等中等教育[編集]
州法では7歳から17歳までの教育が義務づけられている。州法には、﹁7歳からその地区で就学が義務づけられる年齢の子供を保護または支配する両親、保護者またはこれに準ずる者は、その子供が公立学校、私立学校、教区学校、家庭教育、あるいはその組み合わせで、就学年齢の全期間教育を受けることを確実にしなければならない﹂とされている。 ﹁その地区で就学が義務づけられる年齢﹂とは17歳を意味するか、16歳で高校卒業課程を修了することを意味している。 5歳から7歳の子供は学校に入ることを強制されない。しかし、公立学校に入学する場合は、両親、保護者またはこれに準ずる者が定期的に通学することを保証しなければならない。州内の初等中等学校は通常、小学校、中学校、高等学校の3段階に区分される。公共教育制度には幼稚園から12年生までが含まれる。学区の範囲は構造的に複雑なことが多い。一つの学区の小学校、中学校から別の学区の高校に進学する場合もある。高校の運動競技や競技会はミズーリ州高校活動協会が管轄している。 家庭教育は合法であり、義務教育に対する選択肢となっている。州初等中等教育省が監視したり規制したりすることはない[42]。 補助教育プログラムであるミズーリ・スカラーズ・アカデミーが、州内の才能ある高校生に特別教育課程を提供している。ミズーリ・スカラーズ・アカデミーのサイトには、その目的が﹁このアカデミーは教育のあらゆるレベルで秀逸であるという州の願望を反映している。プログラムは州内の才能ある若者がその可能性を十分に実現できるために、学習と人的開発のための特別機会を提供する必要があるという前提に基づいている﹂と謳っている。 そのほか、英才教育の学校としてミズーリ科学・数学・コンピュータ・アカデミーがあり、ノースウェスト・ミズーリ州立大学内にある。単科および総合大学[編集]
芸術・文化[編集]
オーケストラなど[編集]
スポーツチーム[編集]
マイナーリーグ[編集]
- 野球
- スプリングフィールド・カージナルス (AA, Texas League)
その他[編集]
同州出身の有名人[編集]
- ミズーリ州出身の人物一覧を参照。
州の象徴など[編集]
- 州の木:ドッグウッド [45]
- 州の花:ホワイト・ホーソーン(White Hawthorn)の花
日本の姉妹都市[編集]
- (日本) - (州内)、年
- (長野県) - (ミズーリ州)
- (福島県会津若松市) - (リーズサミット市)
- (群馬県伊勢崎市) - (スプリングフィールド市)
- (群馬県榛名町) - (グランドビュー市)
- (東京都東村山市) - (インディペンデンス市)
- (新潟県新発田市) - (セントジェームズ市)
- (石川県白山市) - (コロンビア市)
- (長野県諏訪市) - (セントルイス市)
- (岡山県倉敷市) - (カンザスシティ市)
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 公式ウェブサイト
- 在シカゴ日本国総領事館
- セントルイス日米協会[リンク切れ]
- Missouri Digital Heritage
- Missouri's African American History
- Missouri State Tourism Office
- Energy & Environmental Data for Missouri
- USGS real-time, geographic, and other scientific resources of Missouri
- U.S. Census Bureau
- Missouri QuickFacts. Geographic and demographic information.
- Missouri State Facts
- List of searchable databases produced by Missouri state agencies hosted by the American Library Association Government Documents Roundtable.
- ミズーリ州 - Curlie(英語)
- Missouri History, Geology, Culture
- Historic Sanborn Fire Insurance Maps of Missouri
- Platbooks of Missouri Counties
- ミズーリ州に関連する地理データ - オープンストリートマップ
- 地図 - Google マップ