コンテンツにスキップ

「1979年の広島東洋カープ」の版間の差分

リンクを追加
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
履歴の双方向閲覧
← 古い編集
削除された内容 追加された内容
ビジュアルウィキテキスト
編集の要約なし
m 外部リンクの修正 http:// -> web.archive.org (www.sponichi.co.jp) (Botによる編集)
 
(20人の利用者による、間の41版が非表示)
1行目: 1行目:

{{各年のプロ野球チーム

{{各年のプロ野球チーム

|年度=1979

| 年度 = 1979

|チーム=広島東洋カープ

| チーム = 広島東洋カープ

| PS成績 = 日本一

|成績='''日本一'''<br>対近鉄 4勝3敗<br>'''セントラル・リーグ優勝'''<br>67勝50敗13分 勝率.573

| NS勝敗 = 4勝3敗

|image=

| NS相手 = [[1979年の近鉄バファローズ|近鉄]]

|caption=

| リーグ = セントラル・リーグ

|bgcolor1=f00

| 順位 = 優勝

|color1=fff

| 勝 = 67 | 敗 = 50 | 分 = 13

|bgcolor2=9df

| image =

|color2=f00

| caption =

|都市 =[[広島県]][[広島市]]

| bgcolor1 = E50012

|スタジアム = [[広島市民球場 (初代)|広島市民球場]]<br>[[ファイル:Hiroshima Municipal Baseball Stadium 2008.JPG|center|320px]]

| color1 = ffffff

|オーナー = [[松田耕平]]

| bgcolor2 = 9df

|経営母体 = 松田家（[[マツダ]]創業者一族）

| color2 = f00

|監督 = [[古葉竹識]]

| 都市 =[[広島県]][[広島市]]

| 球場名 = [[広島市民球場 (初代)|広島市民球場]]

| 球場画像 = Hiroshima Municipal Baseball Stadium 2008.JPG

| オーナー = [[松田耕平]]

| 経営母体 = 松田家（[[マツダ|東洋工業]]創業者一族）

| 監督 = [[古葉竹識]]

| キャッチフレーズ = 79 LET'S SPARK！

}}

}}

'''1979年の広島東洋カープ'''（1979ねんのひろしまとうようカープ）では、1979年の[[広島東洋カープ]]における動向をまとめる。

'''1979年の広島東洋カープ'''（1979ねんのひろしまとうようカープ）では、1979年の[[広島東洋カープ]]における動向をまとめる。


このシーズンの広島東洋カープは、[[古葉竹識]]監督の5年目のシーズンである。この年の日本シリーズ（対近鉄）第7戦の9回裏の攻防は[[山際淳司]]のノンフィクション小説「[[江夏の21球]]」として知られている。

このシーズンの広島東洋カープは、[[古葉竹識]]監督の5年目のシーズンである。


== 概要 ==

== レギュラーシーズン ==

出典<ref>プロ野球レジェンドが語るあの日、あのとき、[[産経新聞出版]]、P198-P201、2015年</ref>

{| style="float:right"

|-

投手陣は[[北別府学]]︵17勝11敗、防御率3.58︶、[[池谷公二郎]]︵12勝8敗、防御率4.88︶、[[山根和夫]]︵8勝4敗、防御率2.91︶、[[福士明夫]]︵7勝9敗1セーブ、防御率3.57︶の4人が先発ローテーションを守って[[規定投球回]]に到達した。抑えは移籍2年目の[[江夏豊]]が55試合登板、9勝5敗22セーブと大車輪の活躍で[[最優秀選手]]に選ばれた。打線は1番に俊足の[[高橋慶彦]]、中軸に[[山本浩二]]、[[衣笠祥雄]]、[[水谷実雄]]、[[エイドリアン・ギャレット]]、[[ジム・ライトル]]と長打力ある選手が揃っており、前評判は高かったが4月7日の開幕戦︵阪神戦︶からいきなり4連敗、その後もなかなか波に乗れず、5月28日の中日戦で極度の不振で打率2割の衣笠を古葉は監督になって初めてスタメンから外し︵5月に入ると[[松田耕平|オーナー]]の﹁こんなに打てないのに、どうして使うんだ。﹂と古葉の耳にも入ってきた︶、前半戦を首位の中日に3.5ゲーム差の4位、後半戦は古葉曰く思い描く試合ができるようになり、8月17日の大洋戦に勝って初めて首位に立つと、そのままトップで、10月6日に4年ぶり2度目のリーグ優勝、11月4日に球団初の日本一に輝いた。この年の日本シリーズ︵対近鉄︶第7戦の9回裏の攻防は[[山際淳司]]のノンフィクション小説﹁[[江夏の21球]]﹂として知られている。3割打者は6月6日から7月31日まで33試合連続安打のプロ野球記録を作った高橋の.304だけでチーム打率はリーグ5位の.257だったが、盗塁数は断トツトップの143で得点もリーグトップの601を記録した。投手陣は好調で、チーム防御率3.74、523失点とリーグトップの成績を収めた。

|

== チーム成績 ==

=== レギュラーシーズン ===

{| class="wikitable"

{| class="wikitable"

!colspan=3|開幕オーダー

|+開幕オーダー

|-

!1

!1

|[遊]||[[高橋慶彦]]

|遊||[[高橋慶彦]]

|-

|-

!2

!2

|[二]||[[木下富雄]]

|二||[[木下富雄]]

|-

|-

!3

!3

|[右]||[[ジム・ライトル|ライトル]]

|右||[[ジム・ライトル|ライトル]]

|-

|-

!4

!4

|[中]||[[山本浩二]]

|中||[[山本浩二]]

|-

|-

!5

!5

|[一]||[[水谷実雄]]

|一||[[水谷実雄]]

|-

|-

!6

!6

|[左]||[[エイドリアン・ギャレット|ギャレット]]

|左||[[エイドリアン・ギャレット|ギャレット]]

|-

|-

!7

!7

|[三]||[[衣笠祥雄]]

|三||[[衣笠祥雄]]

|-

|-

!8

!8

|[捕]||[[水沼四郎]]

|捕||[[水沼四郎]]

|-

|-

!9

!9

|[投]||[[福士敬章|福士明夫]]

|投||[[福士敬章|福士明夫]]

|}

|}

===4月===

*戦勝敗分 勝率

===5月===

*戦勝敗分 勝率

===6月===

*戦勝敗分 勝率

===7月===

*戦勝敗分 勝率

===8月===

*戦勝敗分 勝率

===9月・10月===

*戦勝敗分 勝率

== 結果 ==

=== レギュラーシーズン ===

{| class="wikitable"

!colspan="7"|[[セントラル・リーグ]]

|-

!順位||[[日本プロ野球|球団]]||[[勝利]]||[[敗戦]]||[[引き分け|引分]]||[[勝率]]||[[ゲーム差]]

|- style="background-color:#fdd"

|優勝||[[広島東洋カープ]]||67||50||13||.573||-

|-

|2位||[[横浜DeNAベイスターズ|横浜大洋ホエールズ]]||59||54||17||.522||6.0

|-

|3位||[[中日ドラゴンズ]]||59||57||14||.509||7.5

|-

|4位||[[阪神タイガース]]||61||60||9||.504||8.0

|-

|5位||[[読売ジャイアンツ]]||58||62||10||.483||10.5

|-

|6位||[[東京ヤクルトスワローズ|ヤクルトスワローズ]]||48||69||13||.410||19.0

|}

|}

{{1979年のセントラル・リーグ順位変動}}

{{1979年のセントラル・リーグ順位表|1位}}


=== 日本シリーズ ===

=== 日本シリーズ ===

{{main|1979年の日本シリーズ}}

{{1979年の日本シリーズ}}

{| class="wikitable"

!戦||日程||球場||勝利球団||スコア||敗戦球団

|-

|第1戦||[[10月27日]]||[[大阪スタヂアム|大阪球場]]||近鉄||'''5'''－2||広島

|-

|第2戦||[[10月28日]]||大阪球場||近鉄||'''4'''－0||広島

|-

|第3戦||[[10月30日]]||広島市民球場||広島||'''3'''－2||近鉄

|-

|第4戦||[[10月31日]]||広島市民球場||広島||'''5'''－3||近鉄

|-

|第5戦||[[11月1日]]||広島市民球場||広島||'''1'''－0||近鉄

|-

|第6戦||[[11月3日]]||大阪球場||近鉄||'''6'''－2||広島

|-

|第7戦||[[11月4日]]||大阪球場||広島||'''4'''－3||近鉄

|}

== 個人成績 ==

=== 投手成績 ===

*<span style="background-color: #fdd;">色付き</span>は[[規定投球回]]（130イニング）以上の選手

* '''太字'''はリーグ最高

{|CLASS="wikitable sortable" style="font-size: small;"

|-style="line-height:1.15em"

!選手!![[登板|登<br /><br />板]]!![[先発投手|先<br /><br />発]]!![[完投|完<br /><br />投]]!![[完封|完<br /><br />封]]!![[無四球試合|無<br />四<br />球]]!![[勝利投手|勝<br /><br />利]]!![[敗戦投手|敗<br /><br />戦]]!![[セーブ|セ<br />丨<br />ブ]]!![[打者|打<br /><br />者]]!![[投球回|投<br />球<br />回]]!![[安打|被<br />安<br />打]]!! style="line-height:1.1em" |[[本塁打|被<br />本<br />塁<br />打]]!![[四球|与<br />四<br />球]]!![[死球|与<br />死<br />球]]!![[三振|奪<br />三<br />振]]!![[暴投|暴<br /><br />投]]!![[ボーク|ボ<br />丨<br />ク]]!![[失点|失<br /><br />点]]!![[自責点|自<br />責<br />点]]!![[防御率|防<br />御<br />率]]!! style="line-height:1.1em" |[[WHIP|W<br />H<br />I<br />P]]

|-style="line-height:1.15em"

! style="border-top:hidden; font-size:50%; line-height:1em;" |&nbsp;!! style="border-top:hidden;" | !! style="border-top:hidden;" | !! style="border-top:hidden;" | !! style="border-top:hidden;" | !! style="border-top:hidden;" | !! style="border-top:hidden;" | !! style="border-top:hidden;" | !! style="border-top:hidden;" | !! style="border-top:hidden;" | !! style="border-top:hidden;" | !! style="border-top:hidden;" | !! style="border-top:hidden;" | !! style="border-top:hidden;" | !! style="border-top:hidden;" | !! style="border-top:hidden;" | !! style="border-top:hidden;" | !! style="border-top:hidden;" | !! style="border-top:hidden;" | !! style="border-top:hidden;" | !! style="border-top:hidden;" | !! style="border-top:hidden;" |

|-style="text-align:right;background-color:#fdd"

|align="left"|{{Display none|/}}[[]]

|}

=== 打撃成績 ===

*<span style="background-color: #fdd;">色付き</span>は[[規定打席]]（403打席）以上の選手

* '''太字'''はリーグ最高

{|CLASS="wikitable sortable" style="font-size: small;"

|-style="line-height:1.15em"

!選手!![[試合|試<br /><br />合]]!![[打席|打<br /><br />席]]!![[打数|打<br /><br />数]]!![[得点 (野球)|得<br /><br />点]]!![[安打|安<br /><br />打]]!![[二塁打|二<br />塁<br />打]]!![[三塁打|三<br />塁<br />打]]!![[本塁打|本<br />塁<br />打]]!![[塁打|塁<br /><br />打]]!![[打点|打<br /><br />点]]!![[盗塁|盗<br /><br />塁]]!![[盗塁|盗<br />塁<br />死]]!![[犠牲バント|犠<br /><br />打]]!![[犠牲フライ|犠<br /><br />飛]]!![[四球|四<br /><br />球]]!![[故意四球|敬<br /><br />遠]]!![[死球|死<br /><br />球]]!![[三振|三<br /><br />振]]!![[併殺|併<br />殺<br />打]]!![[打率|打<br /><br />率]]!![[出塁率|出<br />塁<br />率]]!![[長打率|長<br />打<br />率]]!![[OPS (野球)|O<br />P<br />S]]

|-style="line-height:1.15em"

! style="border-top:hidden; font-size:50%; line-height:1em;" |&nbsp;!! style="border-top:hidden;" | !! style="border-top:hidden;" | !! style="border-top:hidden;" | !! style="border-top:hidden;" | !! style="border-top:hidden;" | !! style="border-top:hidden;" | !! style="border-top:hidden;" | !! style="border-top:hidden;" | !! style="border-top:hidden;" | !! style="border-top:hidden;" | !! style="border-top:hidden;" | !! style="border-top:hidden;" | !! style="border-top:hidden;" | !! style="border-top:hidden;" | !! style="border-top:hidden;" | !! style="border-top:hidden;" | !! style="border-top:hidden;" | !! style="border-top:hidden;" | !! style="border-top:hidden;" | !! style="border-top:hidden;" | !! style="border-top:hidden;" | !! style="border-top:hidden;" | !! style="border-top:hidden;" |

|-style="text-align:right;background-color:#fdd"

|align="left"|{{Display none|/}}[[]]

|}


== オールスターゲーム1979 ==

== オールスターゲーム1979 ==
162行目: 92行目:

== できごと ==

== できごと ==

=== 7月 ===

=== 7月 ===

* [[7月31日]] - [[高橋慶彦]]が対巨人戦（広島）の1回に[[新浦寿夫]]から安打を打ち、日本プロ野球新記録の33試合連続安打。しかし直後の2回の守備で走者と交錯し負傷退場。翌日から欠場し、復帰した8月8日の対阪神戦は無安打で記録はストップ<ref>[http://www.sponichi.co.jp/baseball/special/calender/calender_july2/KFullNormal20080728152.html 【7月31日】1979年（昭54） “ドンくさい”男がスイッチ転向２年目でプロ野球新記録]

* [[7月31日]] - [[高橋慶彦]]が対巨人戦（広島）の1回に[[新浦寿夫]]から安打を打ち、日本プロ野球新記録の33試合連続安打。しかし直後の2回の守備で走者と交錯し負傷退場。翌日から欠場し、復帰した8月8日の対阪神戦は無安打で記録はストップ<ref>[https://web.archive.org/web/20080911225912/http://www.sponichi.co.jp/baseball/special/calender/calender_july2/KFullNormal20080728152.html 【7月31日】1979年（昭54） “ドンくさい”男がスイッチ転向２年目でプロ野球新記録]

スポーツニッポン　2008年7月28日</ref>

スポーツニッポン　2008年7月28日</ref>

=== 8月 ===

* [[8月1日]] - 対巨人戦（広島）で巨人投手の3連続死球で3人目の[[衣笠祥雄]]が左肩甲骨骨折、全治２週間の重傷を負ってしまい連続出場記録が終わったと思われたが翌2日の試合で7回代打で打席に入る。


=== 10月 ===

=== 10月 ===
251行目: 184行目:

|group1 = 監督

|group1 = 監督

|list1=72 [[古葉竹識]]

|list1=72 [[古葉竹識]]

|group2 = コーチ

|group2 = 一軍コーチ

|list2 =

|list2 =

* 71 [[田中尊]]（ヘッド）

* 71 [[田中尊]]（総合）

* 74 [[龍憲一]]（投手）

* 74 [[龍憲一]]（投手）

* 73 [[山本一義]]（打撃）

* 77 [[藤井博]]（打撃）

*75 [[阿南準郎]]（守備走塁）

* 61 [[柴田猛]]（バッテリー）

* 61 [[柴田猛]]（バッテリー）

|group3 = 二軍監督・コーチ

|list3 =

* 70 [[野崎泰一]]（監督）

* 63 [[大石清]]（投手）

* 73 [[山本一義]]（打撃）

* 76 [[寺岡孝]]（外野守備）

* 78 [[大下剛史]]（守備走塁）

* 81 [[木下強三]]（コーチ補佐兼寮長）

|group4 = 投手

|group4 = 投手

|list4=

|list4=
301行目: 243行目:

*2 [[高橋慶彦]]

*2 [[高橋慶彦]]

*3 [[衣笠祥雄]]

*3 [[衣笠祥雄]]

*4 [[水谷実雄]]

*7 [[佐野嘉幸]]

*7 [[佐野嘉幸]]

*9 [[三村敏之]]

*9 [[三村敏之]]
314行目: 257行目:

|group7 = 外野手

|group7 = 外野手

|list7=

|list7=

*4 [[水谷実雄]]

*5 [[エイドリアン・ギャレット|ギャレット]]

*5 [[エイドリアン・ギャレット|ギャレット]]

*6 [[ジム・ライトル|ライトル]]

*6 [[ジム・ライトル|ライトル]]
332行目: 274行目:

*'''背番号変更'''

*'''背番号変更'''

| style=" text-align: left; vertical-align:top ;float:left; margin-right:1em;" |

| style=" text-align: left; vertical-align:top ;float:left; margin-right:1em;" |

*'''登録名変更'''

'''登録名変更'''

:*松原明夫→福士明夫

*松原明夫→福士明夫

|}

|}


== 表彰選手 ==

== 表彰選手 ==

{| class=wikitable

* [[最優秀選手 (日本プロ野球)|最優秀選手]]：[[江夏豊]]（初受賞）

!colspan=4|リーグ・リーダー

* [[最多打点 (日本プロ野球)|打点王]]：[[山本浩二]]（113打点、初受賞）

|-

* [[最多盗塁 (日本プロ野球)|盗塁王]]：[[高橋慶彦]]（55盗塁、初受賞）

!選手名!!タイトル!!成績!!回数

* [[最高出塁率 (日本プロ野球)|最多出塁数]]：山本浩二（220、初受賞）

|-

* [[最多セーブ投手 (日本プロ野球)|最優秀救援投手]]：江夏豊（31SP、2年ぶり2度目）

|rowspan=2|[[江夏豊]]

* [[ベストナイン (日本プロ野球)|ベストナイン]]：

|[[最優秀選手 (日本プロ野球)|最優秀選手]]||||初受賞

:高橋慶彦（遊撃手、2年連続2度目）

|-

:山本浩二（外野手、3年連続4度目）

|[[最多セーブ投手 (日本プロ野球)|最優秀救援投手]]||31SP||2年ぶり2度目

* [[ゴールデングラブ賞|ダイヤモンドクラブ賞]]：

|-

:山本浩二（外野手、8年連続8度目）

|rowspan=2|[[山本浩二]]

:[[ジム・ライトル]]（外野手、2年連続2度目）

* [[カムバック賞 (日本プロ野球)|カムバック賞]]：[[三村敏之]]

|[[最多打点 (日本プロ野球)|打点王]]||113打点||初受賞

|-

|[[最高出塁率 (日本プロ野球)|最多出塁数]]||220個||初受賞

|-

|[[高橋慶彦]]

|[[最多盗塁 (日本プロ野球)|盗塁王]]||55個||初受賞

|-

!colspan=4|その他

|-

!選手名!!colspan=3|タイトル

|-

|[[三村敏之]]

|colspan=3|[[カムバック賞 (日本プロ野球)|カムバック賞]]

|}

{| class=wikitable

!colspan=3|[[ベストナイン (日本プロ野球)|ベストナイン]]

|-

!選手名!!ポジション!!回数

|-

|高橋慶彦||遊撃手||2年連続2度目

|-

|山本浩二||外野手||3年連続4度目

|-

!colspan=3|[[ゴールデングラブ賞|ダイヤモンドクラブ賞]]

|-

!選手名!!ポジション!!回数

|-

|山本浩二||rowspan=2|外野手||8年連続8度目

|-

|[[ジム・ライトル|ライトル]]||2年連続2度目

|}


== ドラフト ==

== ドラフト ==
368行目: 340行目:

{{Reflist|2}}

{{Reflist|2}}


{{1979年の日本プロ野球各チーム}}

{{1979年の日本プロ野球}}

{{各年の広島東洋カープ}}

{{各年の広島東洋カープ}}

{{プロ野球日本一}}

{{セントラル・リーグ優勝}}

{{Baseball-stub}}

{{Baseball-stub}}

{{デフォルトソート:ひろしまとうようかあふ1979}}

[[Category:広島東洋カープ|1979]]

[[Category:各年の広島東洋カープ|1979]]

[[Category:1979年の日本プロ野球|ひろしまとうようかふ]]

[[Category:1979年の日本プロ野球各チーム]]

[[Category:セントラル・リーグ優勝チーム|1979]]

[[Category:プロ野球日本シリーズ優勝チーム|1979]]

2024年5月19日 (日) 14:42時点における最新版

1979年の広島東洋カープ
成績
日本一
日本S 4勝3敗（対近鉄）
セントラル・リーグ優勝
67勝50敗13分 勝率.573
本拠地
都市 広島県広島市
球場 広島市民球場
球団組織
オーナー 松田耕平
経営母体 松田家（東洋工業創業者一族）
監督 古葉竹識
キャッチフレーズ
79 LET'S SPARK！

« 1978

1980 »


テンプレートを表示

1979年の広島東洋カープ︵1979ねんのひろしまとうようカープ︶では、1979年の広島東洋カープにおける動向をまとめる。

このシーズンの広島東洋カープは、古葉竹識監督の5年目のシーズンである。

概要[編集]


出典[1]

投手陣は北別府学︵17勝11敗、防御率3.58︶、池谷公二郎︵12勝8敗、防御率4.88︶、山根和夫︵8勝4敗、防御率2.91︶、福士明夫︵7勝9敗1セーブ、防御率3.57︶の4人が先発ローテーションを守って規定投球回に到達した。抑えは移籍2年目の江夏豊が55試合登板、9勝5敗22セーブと大車輪の活躍で最優秀選手に選ばれた。打線は1番に俊足の高橋慶彦、中軸に山本浩二、衣笠祥雄、水谷実雄、エイドリアン・ギャレット、ジム・ライトルと長打力ある選手が揃っており、前評判は高かったが4月7日の開幕戦︵阪神戦︶からいきなり4連敗、その後もなかなか波に乗れず、5月28日の中日戦で極度の不振で打率2割の衣笠を古葉は監督になって初めてスタメンから外し︵5月に入るとオーナーの﹁こんなに打てないのに、どうして使うんだ。﹂と古葉の耳にも入ってきた︶、前半戦を首位の中日に3.5ゲーム差の4位、後半戦は古葉曰く思い描く試合ができるようになり、8月17日の大洋戦に勝って初めて首位に立つと、そのままトップで、10月6日に4年ぶり2度目のリーグ優勝、11月4日に球団初の日本一に輝いた。この年の日本シリーズ︵対近鉄︶第7戦の9回裏の攻防は山際淳司のノンフィクション小説﹁江夏の21球﹂として知られている。3割打者は6月6日から7月31日まで33試合連続安打のプロ野球記録を作った高橋の.304だけでチーム打率はリーグ5位の.257だったが、盗塁数は断トツトップの143で得点もリーグトップの601を記録した。投手陣は好調で、チーム防御率3.74、523失点とリーグトップの成績を収めた。

チーム成績[編集]

レギュラーシーズン[編集]

開幕オーダー
1 遊 高橋慶彦
2 二 木下富雄
3 右 ライトル
4 中 山本浩二
5 一 水谷実雄
6 左 ギャレット
7 三 衣笠祥雄
8 捕 水沼四郎
9 投 福士明夫
1979年セントラル・リーグ順位変動
順位 4月終了時 5月終了時 6月終了時 7月終了時 8月終了時 9月終了時 最終成績
1位 巨人 -- 巨人 -- 巨人 -- 中日 -- 広島 -- 広島 -- 広島 --
2位 大洋 0.5 中日 3.0 中日 0.5 広島 2.5 阪神 4.5 阪神 10.0 大洋 6.0
3位 阪神 1.0 大洋 大洋 1.0 大洋 3.5 中日 4.5 大洋 10.5 中日 7.5
4位 中日 1.5 広島 4.5 広島 2.0 阪神 3.5 巨人 5.0 巨人 12.0 阪神 8.0
5位 広島 3.5 ヤクルト 4.5 阪神 4.0 巨人 3.5 大洋 5.5 中日 12.5 巨人 10.5
6位 ヤクルト 5.5 阪神 6.0 ヤクルト 7.5 ヤクルト 11.0 ヤクルト 13.5 ヤクルト 18.0 ヤクルト 19.0


1979年セントラル・リーグ最終成績
順位 球団 勝 敗 分 勝率 差
1位 広島東洋カープ 67 50 13 .573 優勝
2位 横浜大洋ホエールズ 59 54 17 .522 6.0
3位 中日ドラゴンズ 59 57 14 .509 7.5
4位 阪神タイガース 61 60 9 .504 8.0
5位 読売ジャイアンツ 58 62 10 .483 10.5
6位 ヤクルトスワローズ 48 69 13 .410 19.0

日本シリーズ[編集]

1979年 日本シリーズ
日付 試合 ビジター球団（先攻） スコア ホーム球団（後攻） 開催球場
10月27日（土） 第1戦 広島東洋カープ 2 - 5 近鉄バファローズ 大阪球場
10月28日（日） 第2戦 広島東洋カープ 0 - 4 近鉄バファローズ
10月29日（月） 移動日
10月30日（火） 第3戦 近鉄バファローズ 2 - 3 広島東洋カープ 広島市民球場
10月31日（水） 第4戦 近鉄バファローズ 3 - 5 広島東洋カープ
11月1日（木） 第5戦 近鉄バファローズ 0 - 1 広島東洋カープ
11月2日（金） 移動日
11月3日（土） 第6戦 広島東洋カープ 2 - 6 近鉄バファローズ 大阪球場
11月4日（日） 第7戦 広島東洋カープ 4 - 3 近鉄バファローズ
優勝：広島東洋カープ（初優勝）

オールスターゲーム1979[編集]

詳細は「1979年のオールスターゲーム (日本プロ野球)」を参照
選出選手及びスタッフ
ポジション 名前 選出回数
コーチ 古葉竹識
投手 江夏豊 12
北別府学▲ 初
内野手 三村敏之 4
高橋慶彦 初
外野手 山本浩二 7

●太字はファン投票で選ばれた選手。▲は出場辞退選手発生による補充選手。

できごと[編集]

7月[編集]


●7月31日 - 高橋慶彦が対巨人戦︵広島︶の1回に新浦寿夫から安打を打ち、日本プロ野球新記録の33試合連続安打。しかし直後の2回の守備で走者と交錯し負傷退場。翌日から欠場し、復帰した8月8日の対阪神戦は無安打で記録はストップ[2]

8月[編集]


●8月1日 - 対巨人戦︵広島︶で巨人投手の3連続死球で3人目の衣笠祥雄が左肩甲骨骨折、全治2週間の重傷を負ってしまい連続出場記録が終わったと思われたが翌2日の試合で7回代打で打席に入る。

10月[編集]


●10月6日 - 広島が対阪神戦︵広島︶に4対3で勝利し、4年ぶりのセ・リーグ優勝。

11月[編集]


●11月4日 - 大阪球場で行われた近鉄との日本シリーズ第7戦で9回裏無死満塁を守り切り4-3で勝利︵江夏の21球︶、初の日本一となる。

選手・スタッフ[編集]

 

監督

72 古葉竹識

一軍コーチ

二軍監督・コーチ

投手

捕手

内野手

外野手

  • 背番号変更

登録名変更

  • 松原明夫→福士明夫

表彰選手[編集]

リーグ・リーダー
選手名 タイトル 成績 回数
江夏豊 最優秀選手 初受賞
最優秀救援投手 31SP 2年ぶり2度目
山本浩二 打点王 113打点 初受賞
最多出塁数 220個 初受賞
高橋慶彦 盗塁王 55個 初受賞
その他
選手名 タイトル
三村敏之 カムバック賞
ベストナイン
選手名 ポジション 回数
高橋慶彦 遊撃手 2年連続2度目
山本浩二 外野手 3年連続4度目
ダイヤモンドクラブ賞
選手名 ポジション 回数
山本浩二 外野手 8年連続8度目
ライトル 2年連続2度目

ドラフト[編集]

詳細は「1979年度新人選手選択会議 (日本プロ野球)」を参照
順位 選手名 ポジション 所属 結果
1位 片岡光宏 投手 府中東高 入団
2位 永田利則 内野手 県立広島商業高 入団
3位 滝口光則 投手 山形南高 入団
4位 山中潔 捕手 PL学園高 入団

出典[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ プロ野球レジェンドが語るあの日、あのとき、産経新聞出版、P198-P201、2015年
  2. ^ 【7月31日】1979年（昭54） “ドンくさい”男がスイッチ転向２年目でプロ野球新記録 スポーツニッポン　2008年7月28日
« 19781979年の日本プロ野球1980 »
セントラル・リーグ パシフィック・リーグ
優勝 広島東洋カープ 2位 横浜大洋ホエールズ 優勝 近鉄バファローズ 2位 阪急ブレーブス
3位 中日ドラゴンズ 4位 阪神タイガース 3位 日本ハムファイターズ 4位 ロッテオリオンズ
5位 読売ジャイアンツ 6位 ヤクルトスワローズ 5位 南海ホークス 6位 西武ライオンズ
 ：日本一　 ：前期優勝・日本シリーズ出場　 ：後期優勝（パ・リーグ）
1950年代
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
1950年代

1960年代

1970年代

1980年代

1990年代

2000年代

2010年代

2020年代

1950年代

1960年代

1970年代

1980年代

1990年代

2000年代

2010年代

2020年代

スタブアイコン

この項目は、野球に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています（PJ野球/P野球）。

「https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=1979年の広島東洋カープ&oldid=100424418」から取得