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1997年のヤクルトスワローズ︵1997ねんのヤクルトスワローズ︶では、1997年のヤクルトスワローズにおける動向をまとめる。
この年のヤクルトスワローズは、野村克也監督の8年目のシーズンであり、2年ぶり5度目のリーグ優勝と2年ぶり4度目の日本シリーズ制覇を果たしたシーズンである︵いずれも1995年以来︶。
前年4位で終了したこともあり野村監督は﹁今年はもう一度覇権を取る﹂と意気込んでシーズンに臨んだが、退団したトーマス・オマリーやヘンスリー・ミューレンに代わる新戦力が広島を自由契約になった小早川毅彦や、キャンプでの評価が低かった新外国人ドゥエイン・ホージー以外めぼしい戦力はなく﹁優勝はおろかAクラス入りは無理﹂と不安視する声が上がり、またベテランの小早川に至っては新天地での活躍を不安視された。
迎えた巨人との開幕戦で小早川が4年連続開幕戦完封勝利を狙った斎藤雅樹から3打席連続ホームランを放つ活躍を見せてKOして勝利。2戦目も競り勝って開幕カードを2勝1敗で勝ち越しに成功。勢いに乗り、4月を15勝8敗で首位に立つと5月、6月も大きく勝ち越して首位を独走。開幕当初は7番を打っていたホージーが前評判を覆し本塁打を量産したのをはじめ、古田敦也・池山隆寛が打ちまくって巨人・広島・中日といった前年Aクラス球団などを寄せ付けず前半戦を終了。
後半戦に入ると好調マシンガン打線を擁する横浜が8月に月間21勝をあげる猛烈な追い上げを見せ、8月末にはゲーム差3.5に迫ってきた。迎えた9月2日からの直接対決天王山では、初戦に先発した石井一久がノーヒットノーランを記録すると翌日も勝利して連勝。9月は14勝5敗と走り、意気消沈の横浜とのゲーム差を広げ、最終的に9月28日の阪神戦に16対1で勝ち、2年ぶりのリーグ優勝を達成した。
日本シリーズは4年ぶりに西武との顔合わせとなった。世代交代が進み、松井稼頭央や大友進など若手を中心にチーム200盗塁を記録した西武の機動力とヤクルトのバッテリーとの対決が注目を集めた。初戦で石井が西武先発・西口文也との投手戦を1-0で制すると、その後の試合でも川崎憲次郎やテリー・ブロスらと古田のバッテリーが西武打線の機動力を徹底的に封じて4勝1敗で破り、日本一を奪回した。
チーム成績[編集]
レギュラーシーズン[編集]
※年数はNPB所属通算年数、年齡は開幕時
1997年セントラル・リーグ順位変動
順位
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4月終了時
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5月終了時
|
6月終了時
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7月終了時
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8月終了時
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最終成績
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1位
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ヤクルト |
--
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ヤクルト |
--
|
ヤクルト |
--
|
ヤクルト |
--
|
ヤクルト |
--
|
ヤクルト |
--
|
2位
|
広島 |
2.0
|
広島 |
3.0
|
広島 |
8.0
|
広島 |
9.5
|
横浜 |
3.5
|
横浜 |
11.0
|
3位
|
阪神 |
3.5
|
中日 |
4.5
|
阪神 |
10.5
|
横浜 |
10.0
|
広島 |
8.0
|
広島 |
17.0
|
4位
|
中日 |
4.5
|
阪神 |
5.0
|
中日 |
12.5
|
中日 |
12.0
|
阪神 |
15.5
|
巨人 |
20.0
|
5位
|
巨人
|
横浜 |
6.0
|
横浜 |
14.0
|
阪神 |
12.0
|
中日 |
17.5
|
阪神 |
21.0
|
6位
|
横浜 |
6.5
|
巨人 |
8.5
|
巨人 |
15.0
|
巨人 |
16.5
|
巨人 |
18.5
|
中日 |
24.0
|
日本シリーズ[編集]
1997年 日本シリーズ
日付 |
試合 |
ビジター球団(先攻) |
スコア |
ホーム球団(後攻) |
開催球場
|
10月18日(土) |
第1戦 |
ヤクルトスワローズ |
1 - 0 |
西武ライオンズ |
西武ライオンズ球場
|
10月19日(日) |
第2戦 |
ヤクルトスワローズ |
5 - 6x |
西武ライオンズ
|
10月20日(月) |
移動日
|
10月21日(火) |
第3戦 |
西武ライオンズ |
3 - 5 |
ヤクルトスワローズ |
明治神宮野球場
|
10月22日(水) |
第4戦 |
西武ライオンズ |
1 - 7 |
ヤクルトスワローズ
|
10月23日(木) |
第5戦 |
西武ライオンズ |
0 - 3 |
ヤクルトスワローズ
|
優勝:ヤクルトスワローズ(2年ぶり4回目)
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オールスターゲーム1997[編集]
できごと[編集]
選手・スタッフ[編集]
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監督 |
73 野村克也
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一軍コーチ |
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二軍監督・コーチ |
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投手 |
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捕手 |
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内野手 |
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外野手 |
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[3]
表彰選手[編集]
ベストナイン
|
選手名 |
ポジション |
回数
|
古田敦也 |
捕手 |
2年ぶり5度目
|
ホージー |
外野手 |
初受賞
|
ゴールデングラブ賞
|
選手名 |
ポジション |
回数
|
古田敦也 |
捕手 |
2年ぶり6度目
|
宮本慎也 |
遊撃手 |
初受賞
|
飯田哲也 |
外野手 |
7年連続7度目
|
ドラフト[編集]
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1950年代 | |
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1960年代 | |
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1970年代 | |
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1980年代 | |
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1990年代 | |
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2000年代 | |
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2010年代 | |
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2020年代 | |
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1950年代 |
|
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1960年代 |
|
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1970年代 |
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1980年代 |
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1990年代 |
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2000年代 |
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2010年代 |
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2020年代 |
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1950年代 |
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1960年代 |
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1970年代 |
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1980年代 |
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1990年代 |
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2000年代 |
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2010年代 |
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2020年代 |
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