浄土文類聚鈔
﹃浄土文類聚鈔﹄︵じょうどもんるいじゅしょう︶は、鎌倉時代初期の日本の僧・親鸞の著作である。浄土真宗の要義を書き記した論書である。本書は、﹃教行信証﹄︵広文類︶に対して﹃略文類﹄︵略典︶とも呼ばれる[1]。
製作年代は特定されておらず、主著である﹃教行信証﹄の前後であろうとされているが、論義が分かれている。
内容[編集]
内容は、浄土三部経と龍樹・世親・曇鸞・善導の論書を引用して、浄土教の教えと、浄土への往生の方法と、親鸞が重要視した﹁往相と還相﹂について述べている。 本書の内容に対して﹃教行信証﹄は、浄土三部経以外の経典、道綽・源信・源空などの多くの典籍を引用することで詳説しているので﹁広文類﹂と呼び、本書を﹁略文類﹂と呼び習わしている。また本書には、﹁真仏土巻﹂﹁化身土巻﹂の内容が記されていない。脚注[編集]
- ^ 「本書は、〜とも呼ばれる」…『浄土文類聚鈔 入出二門偈頌-現代語版』本願寺出版社、「浄土文類聚鈔 解説」より引用。
参考文献[編集]
- 浄土真宗教学編集所 聖典編纂監修委員会 編纂『浄土文類聚鈔 入出二門偈頌-現代語版』本願寺出版社〈浄土真宗聖典〉、2009年。ISBN 978-4-89416-277-8。
関連文献[編集]
外部リンク[編集]
- 大谷派版真宗聖典