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﹃ガンヘッド﹄ (GUNHED) は、1989年7月22日に公開された日本映画。配給は東宝[2]。カラー、ビスタビジョン、ドルビーステレオ[2][3]。監督は原田眞人、主演は髙嶋政宏。
概要
本作品は、﹃機動戦士ガンダム﹄などアニメによる巨大ロボットものを得意としたサンライズと、実写特撮ものにかけては長い歴史と経験を持つ東宝映画がタッグを組み、実写で巨大ロボットの活躍を描くという、公開当時は他に類を見なかった﹁巨大ロボットによる屋内劇﹂が展開するSF特撮映画作品である[1][4]。また、出資者によるメディアミックス展開が図られた。
公開当時は﹁史上初の実写巨大ロボットムービー﹂を宣伝文句にしており[5][6][注釈 1]、ポスターのタイトルロゴには﹁誰も見たことがない戦場﹂が添えられていた[7]。
キャストとして日本人俳優だけでなく外国人俳優も多数出演しており[4]、劇中では登場人物がそれぞれキャストの自国語︵日本語と英語︶のみを使って翻訳を介さず意思疎通を行い、英語の台詞には字幕スーパーが添えられていた。劇場上映の終了後、1992年11月25日にはTBSの﹃水曜ロードショー﹄枠にて92分への再編集を経て地上波初放送されたが、その制作の際にはグロービジョンの吉田啓介のもと、前述の仕様が地上波のゴールデンタイムに馴染まないと判断された結果、ナレーションも含めたすべての台詞が日本語に吹き替えられ[8]、ニムは戸田恵子が担当した[9]。音質を揃えるために日本人俳優の声もすべて再録されており[8][10]、主演の髙嶋政宏の演技力が向上している、一部の台詞が変更されて明解になっている、放送時の画質が良好であったとの理由から、劇場公開版より地上波放送版を支持する声もある[11][8]。なお、台詞を変更したことは連絡の行き違いで原田に伝わっていなかったため、放送直前に吉田は原田から抗議の電話を受けて必死に意図を説明し、一応の了解を得たという[9]。
タイトル
﹃ガンヘッド﹄の綴りは﹁GUNHED﹂であり、﹁GUN unit of Heavy Eliminate Device﹂の略称という設定になっている[12]。また、﹁ガンヘッド﹂という名称はメカニカル・デザインを担当した河森正治がデザイン画に書き込んでいた仮称が、そのまま採用されたものである。ただし、綴りは﹁GUN-HEAD﹂であり[13]、そのままだと直訳で﹁銃頭﹂と受け取られてしまうため、海外展開を考慮して﹁GUNHED﹂が代用されるようになった。こういった経緯から、映画公開以前は﹁GUNHEAD﹂、映画公開以降は﹁GUNHED﹂となっている。
河森は﹁GUN-HEAD﹂を名称未定メカの仮称としてたびたび使用しており、OVA﹃破邪大星ダンガイオー﹄の主役ロボットであるダンガイオーのデザイン画にも﹁GUN-HEAD﹂と書き込んでいた[14]。
ストーリー
2025年、無人島8JOで全自動のロボット工場を司る巨大コンピュータ﹁カイロン5﹂が人類に宣戦を布告した。人類は鎮圧のために自動戦闘ロボット﹁ガンヘッド﹂の部隊を送り込むが、守護ロボット﹁エアロボット﹂の前に全滅し、島は封鎖された。
2039年、カイロン5のCPUを盗むべく島に侵入したトレジャーハンター﹁Bバンガー﹂の面々は、世界連邦政府の研究所から超電導物質﹁テキスメキシウム﹂を奪って逃亡していた生体ロボット﹁バイオドロイド﹂に襲撃される。生き残ったのはメカニックに強い青年のブルックリンと、バイオドロイドを追ってきた女性レンジャーのニムのみであり、彼らは島に生き残っていた子供2人︵セヴンとイレヴン︶に助けられる。やがてカイロン5の陰謀を知ったブルックリンは、ロボット墓場の中で廃棄されていたガンヘッド507号機を有人型に修復・改造し、カイロン5とエアロボットに戦いを挑む。
登場人物
ブルックリン
Bバンガーで最年少メンバーの日系人。メカに強く、Bバンガーではメカニックとして活躍していた。あだ名は﹁ブルックリン・ドジャース﹂のロゴ入りシャツを愛用していることに由来する︵ドジャースがロサンゼルスへ移ったのは1957年︶[注釈 2]。
日本・大阪に生まれたが、大阪が連邦政府の居住ゾーン指定から外れ、廃棄された都市﹁ドーム・プリズン﹂となったため、両親と共にビバリーヒルズに移住し、そこでハイスクールを卒業する。連邦政府とその政策に反対する勢力の抗争で両親を失った後、連邦政府軍海兵隊に入隊して特殊パイロットコースを進んで有人型ガンヘッドのパイロットとなるが、北海道攻防戦の際に行動不能となった自機のコックピットに10日間閉じ込められたことから、コックピット恐怖症︵=一種の閉所恐怖症︶を発症して不名誉除隊となる。その後、バンチョーに拾われてBバンガーに入った。手持ち無沙汰になったり切羽詰まったりすると銃を弄ぶ癖があり、バンチョーに﹁ツキが落ちるからやめろ﹂とたしなめられている。
身体は筋骨隆々であり、銃器の扱いにも長けている。基本的に陽気でタフな性格だが、追い込まれるとやや意固地になるところがある。好物は生のニンジン[注釈 3]。スティック状にカットしたニンジンを、バンチョーが愛飲している葉巻ブランドのシガレットケースに入れて持ち歩いている。
嫌煙家ではあるものの、そばで他人に喫煙されることについては特に気にしない様子。実際、バンチョーのタバコに火をつけることも多かったようで、ライターを持ち歩いていた。
休眠状態にあったガンヘッド507号機を有人型に改修し、カイロン5に立ち向かう。
漫画版では17歳くらいの少年。母を亡くした後の幼少時、父と共に乗っていた海底探査艇が事故に遭って座礁したうえ、救援艇が到着するまでの残存酸素が2人分に足りていなかったことから、父はブルックリンを生存させようと、彼の就寝中に遺書を残して拳銃で自殺する。その後、救助されたブルックリンはバンチョーに引き取られた[注釈 4]。また、左利きと設定されており、前述の癖の際にも左手で銃を弄んでいる。
小説版では幼少時に父を殺害したレンジャースの男性を射殺したことから、銃器恐怖症のトラウマを抱えているうえ、カイロン島へ侵入するまでそこが父の勤務先であることや、自分の生誕地であることを忘れていたという設定になっている。
愛銃はカスタムバレルをつけたS&W M586、漫画版では父の形見でもあるS&W M645。
●映画版の担当俳優の髙嶋政宏は、東宝からの指名で起用された[10]。ハリウッドスタイルの第一人者でもある監督の原田眞人からの指示で筋肉を鍛えて役に一体化したほか、撮影中には参考のために3回くらい見た﹃ダイ・ハード﹄だけでなく、彼からの指示で﹃駅馬車﹄、﹃サハラ戦車隊﹄、﹃ブレードランナー﹄、﹃エイリアン﹄、﹃エイリアン2﹄も見たという[21][10]。また、台詞については﹁日本語を英語みたいに喋ってくれ﹂﹁﹃アルタード・ステーツ/未知への挑戦﹄のウィリアム・ハートの感じなんだ﹂と言われた[21]ほか、コックピット内については特に厳しく指示されており、出撃する際の台詞﹁パーティーやろうか、ガンヘッド﹂も台本で強い感じの﹁パーティーやろうぜ、ガンヘッド﹂だったものが柔らかく自然な感じに直された結果である[10][注釈 5]。ガンヘッド507号機の頭部20mmチェーンガンを自分で構えて撃つ際の﹁ジェローニモ!﹂についても、﹁ニュアンスが違う﹂と言われ、何度もやり直したという[10]。
●ガンヘッドのコックピット内の操縦シーンはブルックリンのアップが多いが、これは撮影中に髙嶋が操縦桿を壊してしまったためである︵壊してしまうシーンがそのまま収録されている︶。修復が試みられたものの完全なものは困難だったために操縦シーンは大幅にカットされ、その後は高嶋をアップで映しながらコックピット内の撮影が続行された。
ニム
テキサス・エア・レンジャーズ (TAR)[注釈 6] 所属の女レンジャー。階級は軍曹だが、実質的には伍長。
連邦政府の首都ダラスにある研究所からテキスメキシウムを奪ったバイオドロイドを追い、8JOへやってきた。その際、搭乗していたヘリコプターを撃墜され、相棒のメイを失っている[注釈 7]。
上流階級の出で、Bバンガーのようなアウトローを侮蔑的な意味で﹁バンディッツ﹂︵無法者︶呼ばわりするなど、やや頭の固いところがあるが、ラストシーンでは﹁我らバンディッツが勝った﹂とつぶやくなど、砕けた様子も見せている。行動力に富み、目の前の困難は自力で打破する力強さを持つ。また、コックピット恐怖症を理由にガンヘッド507号機への搭乗を拒絶するブルックリンを﹁アマエンジャナイヨ!︵甘えんじゃないよ!︶﹂と叱咤激励するなど、優しい一面も見せる。愛煙者であり、バンチョーと同じ銘柄の細巻きタイプの葉巻︵シガリロ[注釈 8]︶を好む。
愛銃はステアーAUGとダットサイトつきのH&K VP70。前者は、登場時からはしごから転落して気絶するまで携行している。後者は、オリジナルにダットサイトが取り付けられないので、劇中のタイプは金属板を加工したマウントをビス止めなどで取り付けている。
漫画版では伍長にしてまだ20代前半であるがTARで一二を争う腕利きでもあるほか、ハイパー・ニュークリア施設にて同僚を殺害したバイオドロイドを追って8JOへやってきたとの設定が明記されている。
小説版ではステーションの端末を次々に破壊していたTARの一員であり、自分だけが生き残った果てに最後の希望であるガンヘッドを求めてカイロン島へ侵入したという設定になっている。
●漫画版や小説版ではブルックリンの容姿や性格が映画版よりやや若く変更されたことに合わせてニムのそれらも同様に変更され、執筆当時の菊池通隆による典型的な美女として描かれている。また、漫画版のニムは愛煙者である様子が見受けられないほか、チューブトップを着てアーミーナイフと弾帯を携えた姿が﹃月刊ニュータイプ﹄1989年7月号の表紙を飾った後、漫画版の単行本に内表紙として収録されている。
●髙嶋によれば、映画版の担当俳優のブレンダ・バーキは役に入り込んでおり、ハリウッドのメソッドアクターという感じだったという[10]。また、バラバの担当俳優のジェームズ・B・トンプソン︵英語版︶と同じく契約書の時間縛りが凄かったうえ、食事もすべてホットミールを用意されていたが、日本のロケ弁については2人とも凄く感動して食べたいと希望し、食べていたという[10]。
セヴン
無人のはずだった8JOの生存者で、天真爛漫な11歳の少年。ロボット戦争の勃発後に誕生した。かつて8JOに滞在していた人間はカイロン5の保守整備を担当するサイボテック・コーポレーションのスタッフとその家族であり、ロボット戦争の勃発前後に全員が処刑されていた[注釈 9]が、セヴンとイレヴンだけはカイロン5の思惑によって生かされていた。幼少時にカイロン5の防衛システムに引っかかって負傷した左足がやや不自由となっており、顔にも傷が残っている。
愛銃はM3サブマシンガン、通称グリースガン。
漫画版ではセブンと表記されている。
●髙嶋によれば、映画版の担当俳優の原田遊人と交わす台詞は、髙嶋が原田家をプライベートで訪れた際の読み合わせを経て、親子のような和やかな感じで台本から変わっていったという[10]。
イレヴン
セヴンと同じく生存していた17歳の少女。8JOにて最初に誕生した人間でもある。やや引っ込み思案な性格であり、言葉を失っているが、その理由はバイオドロイドに狙われることと関係がある。また、イレヴンだけはカイロン5の防衛システムに探知されない。
愛銃はVz 61 スコーピオン。お守り代わりに持っているだけという設定なので発砲シーンもないが、プレスシートなどのキャラクター紹介写真ではしっかり所持している。
漫画版ではイレブンと表記されている。
セヴンとイレヴンの名前は、コンビニ﹁セブン-イレブン﹂の看板からセヴンが付けたらしい。
●脚本第3稿では、13年前に人質にされた技術団リーダーの娘であるという設定が記されていた[17]。
バンチョー
Bバンガーのリーダー。伸ばした白い顎鬚と飛行帽[注釈 10]がトレードマークの、根っからの自由人。バンチョーが愛飲する葉巻に火をつけるのは、ブルックリンの役割だった。
元々Bバンガーは軍用機を改装した愛機メリーアンで世界中を巡るサーキットレーサーの集団だったが、チームの面々が政府の方針に従って火星へ移住する中、リーダーのバンチョーだけは地球に残り、それ以後はトレジャーハンターとしてのBバンガーを結成して各地を駆け巡っていた。軍を除隊した後にあても無くさまよっていたブルックリンを拾ったうえ、コックピット恐怖症を強引にではあるが治そうとするなど、彼のことを息子のように可愛がっている。一方、漫画版では前述の経緯を経てブルックリンを引き取っていることから、彼の養父に近い立場でもある。
愛銃はピストルグリップ・折りたたみ銃床タイプのレミントンM31散弾銃。
8JOへ潜入した後、移動中のエレベーターでバイオドロイドの強襲に遭って死亡する。その場に残った飛行帽︵軍帽︶はブルックリンに受け継がれ、漫画版ではさらに物語終盤でガンヘッド507号機との別れに際して再会を約束するブルックリンからコックピットへ託されることとなった。
﹁銃で遊ぶと、ツキ︵運︶が落ちる﹂というポリシーを持っており、それに反するブルックリンを叱る。そのポリシーもまたブルックリンへ受け継がれ、カイロンドームへの進行中にマシンガンを打つ真似をするセヴンにブルックリンが﹁ツキが落ちるぞ﹂と語るシーンがある。
小説版ではブルックリンの父とは知り合いという設定になっている。
●髙嶋によれば、映画版の担当俳優のミッキー・カーチスは、原田から﹁ミッキーの芝居は最高﹂と絶賛されていたという[10]。
●原田は、ブルックリンの属するトレジャーハンター集団の名称を映画﹃ワイルドバンチ﹄のタイトルにもなった無法者一味をイメージして﹁Bバンチ﹂ (B-Bunch) にしようと考えていたが、諸事情からその名称は使われなかった。結果的には、カーチスが歌手活動中にリーダーとして率いたバンド﹁バンガーズ﹂にちなみ、﹁Bバンガー﹂ (B-Banger) となっている。
ベベ
Bバンガーのサブリーダー。20代の日本人と思われる、元傭兵の女傑。連邦政府機甲隊少尉というエリートだった当時に無能な上官を殴って伍長へ降格された後、軍を除隊して傭兵となった。この時代、おおよその外傷は痕を残さずに治療することが可能だが、戦闘時に負傷した右目を治さず、顔の半分を覆うほど大振りのマスク状の視力補強メカを装着している。メンバーの中では比較的ブルックリンに優しい方であり、よく面倒を見ていた。
愛銃は弾倉をL字型にセットしたワルサーMPLを2丁所持しており、1丁は背中に背負っている。
ブルックリンやニムと共にカイロンドームまでたどり着いてテキスメキシウムを一旦は奪った直後、カイロン5によって冷却水のプールへ叩き落とされてしまう。まもなく、破損して戻ってきたバイオドロイドに取り込まれてしまうが、その体内にてかろうじて自我を保ち続けてバイオドロイドに抵抗し、最終的にはブルックリンたちを危機から救うべく自爆する。
漫画版ではバイオドロイドに取り込まれた際に視力補強メカがその頭部に露出しており、これが元でブルックリンがベベと気づくこととなる。物語終盤には8JOから脱出する途中のブルックリンの前に現れ、破損個所からベベとしての顔も露出して自我を取り戻していたが、バイオドロイドがガンヘッド507号機とエアロボットの戦闘に巻き込まれて押し潰されていたこともあってベベの生体部分もすでに満身創痍となっており、共に脱出を促すブルックリンに別れを告げて力尽きる。
●漫画版や小説版ではやや筋肉質な体格となっているが、容貌についてはニムと同様に執筆当時の菊池による典型的な美女として描かれている。
●漫画版のみ視力補強メカを左目に装着しているが、これは漫画版の設定を菊池が作成した時点で映画版の衣装合わせが行われていなかったことから生じた混乱であるという。
ボンベイ
ブルックリンが参加するまではBバンガーの最年少だった、東洋系の青年。普段は兄貴風を吹かせてブルックリンに突っかかり、虚勢を張って英語で話すが、動揺した際や思わず本音を吐露する際には日本語が混じる小心者である。連邦政府海兵隊を不名誉除隊となった元兵士でもあり、ベレー帽と丸眼鏡がトレードマーク。ロレックスを収集しており、愛用のコートの中にずらりとぶら下げている。
愛銃はM203 グレネードランチャー付きM16で、チューリップ型フラッシュハイダーにA2タイプのハンドガードを装着という、撮影当時の日本映画にはよく登場していたプロップ銃である。
カイロンドームへの侵攻中にバイオドロイドと交戦し、死亡する。
漫画版では三白眼の青年で鷲鼻となっており、バイオドロイドと交戦した際には水中へ引きずり込まれて行方不明になる。その惨状に直面したブルックリンは救助を提案するが、ニムとベベに却下される。
小説版ではブーメランなど弱い立場の女性には乱暴に接する狂暴な性格を、丸眼鏡で隠している。ブルックリンやニムとの同行中、ニムとは対立を繰り返した果てに絞殺を目論んだところをニムにナイフで刺殺される。
バラバ
バンチョーがトレジャーハンターとして活動を始めてまもない当時、ドーム・プリズンとなっていたマンハッタン島にメリーアンで不時着したところを助けた縁から、トレジャーハンター・チームとしてのBバンガー最初のメンバーとなった黒人の巨漢。正規の軍歴はないが、あらゆる武器を使いこなす。自作の大型マシンガンを所持してカイロンタワーへの着陸後は真っ先に降り立ち、周辺警戒に当たった際にはショートバレルモデルのM60E3を使用する。その後は自作マシンガンに持ち替え、弾帯と共に背中に背負っていた。
バンチョーが殺害された直後、エレベーターの外からバイオドロイドに鉄の棒で串刺しにされたうえ、そのまま高熱を流し込まれて焼殺される。
漫画版では色黒の青年で髪型は角刈りとなっており、バイオドロイドに殺害される際には串刺しにされて高圧電流を流し込まれる。ブルックリンたちに逃げるよう吐血しながら言い残し、串刺しのままエレベーターの扉が閉まっていく最期は、彼らを驚愕させる。
小説版では強化繊維を縫い込んだ服を押し上げるほどの筋骨隆々であり、後ろ姿のみが挿絵で描かれている。
●髙嶋によれば、映画版の担当俳優のジェームズ・B・トンプソン︵英語版︶は多才なパフォーマーとして可愛らしく良い人であり、ハリウッド俳優という感じはあまりしなかったほか、一緒にトレーニングジムへ行ったりしたという[10]。
ボクサー
元傭兵であり、ベベとは幾多の戦場でパートナーとして一緒に戦ってきた縁から、Bバンガーに参加している。外見の特徴としては、サングラスとオールバックにした髪が挙げられる。クールかつ好戦的な性格であることから、コックピット恐怖症のブルックリンには良い感情を持っていないが、﹁No Smoking﹂と書かれたバッジを胸につけるほどの嫌煙家でもあり、その部分は唯一の共通点でもある。
愛銃はL字型にセットした弾倉にサプレッサー装備のイングラムM10︵通称マック10︶。
カイロンタワーへ着陸したメリーアンとブーメランの警護に残っていたところをバイオドロイドに襲撃され、最初の犠牲者となる。
漫画版ではメリーアン内に明色の短髪の後ろ姿が、8JOへ到着して同機とブーメランの警護に残った後も後述の死体がそれぞれ描かれるのみで、詳細な設定は不明。バイオドロイドによる半ば肉塊の惨殺死体が、ブーメランを絶句させることとなる。
小説版では臆病な性格であり、カイロンタワーの異様な気配に怯えてメリーアンでの留守番を志願している。
●映画版の担当俳優の斎藤洋介は、撮影に先駆けて出演者一同で銃火器の扱いの訓練を数日受けており、東宝撮影所に通って実物と同じ重さの小道具を着けたりしていたが、撮影が始まると銃を撃たない間に死んでしまったことから、その報われなさを後年に明かしている[39]。
ブーメラン
元連邦政府のコンピュータ技師。職にあぶれてドーム・プリズンに入れられていたがそこを脱出し、Bバンガーに助けられてそのままメンバーとなった。東洋系で、黒いロングヘアと褐色の肌の持ち主。
愛銃はS&W M36チーフススペシャルのステンレスモデル・M60。
8JOへ到着した後、カイロンタワーへ潜入するバンチョーたちのバックアップを担当するためにメリーアンのもとに残るが、バイオドロイドに襲撃されて死亡する。
漫画版では人種は不明だが、明色のセミロングヘアに色白の肌の持ち主。バンチョーたちのバックアップを開始するが、まもなくボクサーの惨殺死体を目撃して絶句した直後、背後に現れたバイオドロイドに殺害されたことが示唆されている。
小説版でも映画版や漫画版と同様の末路を辿るが、容姿は菊池が映画版担当俳優のドール・ヌィーンの容姿を気に入ったため、映画版と漫画版を足したようなもの︵黒いロングヘアと色白の肌の持ち主︶へ変更されている。足が不自由な身体でメリーアンのパイロットを務めている一方、勤務外の時間にはBバンガーのセックスシンボルとしてボンベイやボクサーの性欲の捌け口も務めている。
登場メカ
ガンヘッド507号機[注釈 11]
ガンヘッド︵制式名‥MBR-5RA2C︶[注釈 12]は、世界連邦政府軍がロボット戦争に投入した局地戦用可変装甲戦闘車両。変形機能を有しており、機体左右の腕部マニピュレーターを用いる格闘戦・汎用性に優れたスタンディングモード︵直立形態、立ち型、G1モードとも呼称︶と、各種火器を用いる射撃戦・防御力に長けたタンクモード︵戦車形態、戦車型、G2モードとも呼称︶を主に用いるほか、機体下部を前後四方に展開しての縦移動に優れた坑道モード︵G3モードとも呼称︶も用いる。動力源はMTU3804型ハイパーリキッド・ジェネレーター。
世界連邦政府のメインコンピューター﹁タイタン﹂が﹃枢軸および監察的立場による長期星間戦争のシナリオ﹄において﹁歩行型および走行型を兼ね備えた車体を持つMBT﹂として提唱したプランで、高い地対空戦能力を有する昇降式プラットホーム、市街地や不整地においても高い走破性と射撃姿勢保持能力を保つ二足歩行四点支持駆動システムを組み合わせたほか、悪化する地球の治安維持における威圧的陸戦兵器としての需要から、ゲルマン・スカンジナビア・ホンシューの連合チームがそれぞれ機関部、メインフレームと統合、車体制御システムを担当することにより、開発された。実戦型の開発段階において、同プランの製造に失敗していたアメリカが新たに合流し、搭載火器の開発を担当した。試作機は兵装交換の自在さと、正規採用への期待を込めた世界連邦の略称をかけて﹁Utility-Head﹂と呼ばれていたが、2023年の正式採用に伴って﹁GUN-HED﹂と命名された。そしてカイロン5の反乱﹁ロボット戦争﹂が勃発した2025年当時、ロボットの生産はバイオドロイドのような有機アンドロイドを含めてそのほとんどがカイロン5に委ねられ、あるいはカイロン5とリンクしたタイタンが関与していたが、唯一の例外がガンヘッドに代表されるUHED系列の戦闘ロボットであった。かくして無人化改修を施された250機のガンヘッドは、ガンヘッド大隊としてアイランド8JOへ投入された。
ユニットナンバー507は、強行偵察などを主任務とするサージェント[注釈 13]タイプの無人型ガンヘッド。その頭脳は時々の状況を分析したうえで一番確率の高い、すなわち一番有利な解答をアウトプットとして採用する推論型コンピュータである。細部まで含めて機体自体は主力戦闘型ガンヘッドと同一であり、武装はもとよりパーツまでが転用可能。
サージェントタイプにはメインとサブの2つのコンピュータが搭載され、メインコンピュータが主な機体制御と判断を、サブコンピュータが状況分析などを行っている[注釈 14]。さらに、ユニットナンバー500〜506のみメインコンピュータは常温超伝導素材で作られたが、資材の不足から507〜509はサブコンピュータのみに常温超伝導素材が使用されたと設定されており、500〜506は世界連邦政府のメインコンピュータ﹁タイタン﹂とセンサーヘッドを介して常時リンクすることでサブコンピュータの性能を補っていたと設定されている。だが、507〜509はサブコンピュータの性能が高かったため、そうした措置を取らず結果として独立戦闘や判断能力に長けた機体になったと設定されている。
ロボット戦争の際には、標準型ガンヘッド508号機と同509号機の2機、そして若干名のサイボーグ手術を施された攻撃兵を従える小隊長として活動した。この戦闘ではカイロンの電波妨害によって大多数のガンヘッドが本部との交信を絶たれてしまい、何もできないまま撃破されたほか、溶鉱炉などへの誘導を経て破壊されたが、サージェント・ガンヘッドは推論型コンピュータによって独自の判断を行えたため、小隊を指揮して戦闘を継続する。373日におよぶ戦いの中、唯一カイロンドーム目前までたどり着いたのが507号機率いる小隊だったが、カイロン5の投入したエアロボットのビーム兵器は想定外のものだったことから508号機と509号機は破壊され、507号機もメインコンピュータを破壊されたことで自立的な行動が行えなくなり[注釈 15]、活動を停止してタワー下層のロボット墓場へ放逐され、ブルックリンたちと遭遇するまでスクラップに埋もれて永い眠りに就いていた。
エアロボットを破壊してカイロンタワーから脱出するにはガンヘッドが必要だと考えたブルックリンはロボット墓場を探索し、主動力源であるハイパーリキッド・ジェネレーターが稼働状態にあった507号機を発見する。セヴンと共にガンヘッドタイプのスクラップを利用して機体を再生させたうえでコックピットを新造し、無事だったサブコンピュータを利用する形で有人型として作り変えた。こうして復活した507号機はブルックリンの軽口に応じるなどコンピュータらしからぬフランクさを見せ、良きパートナーとして活躍し、時にはたび重なる困難にくじけそうになるブルックリンを叱咤激励したりもする。ブルックリンがついに困難きわまって戦闘継続を断念しかけた時などは、自らは確率を重視するコンピュータであるにもかかわらず﹁“確率なんてクソ喰らえ”でしょう!?﹂と諭したうえ、何かにつけては人類が地球で自由を謳歌していた古き良き時代の野球に絡めた物言いをし、特にブルックリン・ドジャースのファンとしてそのスコアをすべて記憶していることを明かす。脚本ではロボット戦争中のカイロン5との決戦において﹁人間の声援が無ければ戦えないのか﹂と嘲笑を受けながらも野球のBGMによって奮起し、カセットブック第2巻でも13年前の大敗の理由を話した後、ブルックリンとのチームワークが非常に良かったと、チームワークを重んずる傾向をうかがわせた。
有人型への改装作業中にバイオロイドの襲撃を受けてハイパーリキッド・ジェネレーターを破壊されてしまうが、アルコール類を代謝できるリアクターを装備していたため、代用燃料として室温調整用の空調機に取り付けられていた燃料タンクを脚部に括り付け、タワー内の各所に残っている同様のタンクを補給しながら作戦を敢行した。やがてカイロンドーム手前でその燃料も尽きかけた時には、2001年産のビンテージウイスキー︵物語序盤で、バラバが﹁ロボットが飲むと踊りだす代物﹂という台詞がある︶の樽を発見して補給した後、最後の決戦に挑んだ。ウイスキーを補給した後には﹁死ぬ時は直立モード︵スタンディングモード︶で﹂と酔っているかのような少々饒舌になっていたが、これはインカ帝国の格言﹁ひざまずいて生きるより、立ったまま死ぬ方がいい﹂[注釈 16]にちなむらしい。また、ガンヘッドたちにとって通常の戦車に不可能な﹁立つ﹂ことは誇りであると設定されている。漫画版では大破したガンヘッド大隊の残骸をリアクター[注釈 17]に突っ込むことで燃料に変換し、エネルギーカプセルの方が効率が良いためにギリギリまで提案しなかったことを美食家だと揶揄された時には、﹁雑食家︵小市民︶です﹂と返答している。
カイロンドームでの戦いにおいてはかつて敗北したエアロボットに対し、ブルックリンと共に奮闘して撃破する[注釈 18]と、カイロン5の自爆寸前には単独でメインコンピュータに突貫してカウントダウンを遅延させ、ブルックリンたちの脱出を助けた。最後は、ブルックリンたちが搭乗して飛び立ったメリーアンに "THE GUNHED BATTALION HAS COMPLETED ITS MISSION"[注釈 19] のメッセージを送り、アイランド8JOの大爆発に消える。
なお、設定上ではロボット戦争におけるガンヘッド大隊の活躍と最終的な全滅から、以後も開発と改良が続けられた結果、有人型や高速型のHSR、ビーム兵器への対策および搭載など、多くの派生系ガンヘッドが世界連邦の主力陸戦兵器として活躍している。
●メディアによってデザインや武装が異なる。武装は頭部20mmチェーンガン、5.56mmマシンガン、75mm︵ソフトリコイル︶キャノン、6連装地対地ミサイル、スポットライフル[注釈 20]など。それらのほか、一部ムックでは火炎放射器や120mm8連装無反動砲を装備していると設定されている[17]。小説版では、頭部装備が作中最強のレーザー兵器である自由電子レーザーキャノンと設定されている。漫画版では75ミリキャノン、8連装ミサイル、頭部レールガン、腹部25ミリチェーンガン、スモークディスチャージャーに加え、四肢に相当する箇所や背部にロケットブースターを搭載しており、カイロンタワーのエレベーターで咄嗟に浮遊する際やエアロボットとの肉弾戦に挑む際に用いている。また、後部ウェポンラックの左側には強力な大型ビームキャノンを搭載しているが、エアロボットのアームによる防御には通用せず、本編での肉弾戦の際にはそのエネルギーを本体へ回せとのブルックリンの指示で、ラックごとパージされている。そのほか、全作品に共通して腕部マニピュレーターを用いた﹁パンチ﹂も、肉弾戦の際には十分な威力を発揮する[注釈 21]。
●デザインについては、﹃超時空要塞マクロス﹄などアニメのメカニックデザインで知られる河森正治が担当した[出典 4]。企画当初は河森と同業でさらに知られる大河原邦男によるデザインが提案されたものの没となり︵詳細はフォーミュラ計画#ガンタンクR-44を参照︶、大河原稿と初期企画案﹃機動戦都市コマンドポリス﹄[注釈 22]や﹃モビルファイター・ゼロ︵戦闘機兵0︶﹄のストーリーを元に、アニメーターの吉田徹がイメージボードを数点描き起こしている。その後も吉田により、サンライズの山田哲久プロデューサーやブレーンスタッフのアイデアを河森の準備稿デザインで描いたイメージボードも制作された。河森のデザイン決定稿を元にしたイメージボードはイラストレーターの幡池裕行により、映画本編のシナリオを元に描かれた。[要出典]川北は、実写での表現のために2足歩行より現実的な車輪走行になったと証言している[54]。
●プロップの製作は﹃さよならジュピター﹄に続いて小川正晴率いるオガワモデリングが担当し、実物大モデルをはじめ各種サイズが製作された[55][12]。撮影には主に1/8スケールモデルが使用され、直立形態、戦車形態、変形用モデルが使い分けられている[12]。1/8スケールモデルは外装はFRPだが骨格に鉄骨を用いているため、総重量は40キログラムにおよぶ[55]。戦車形態は、自走可能であったが撮影ではあまり用いられなかった[56]。変形シーンは操演助手の香取康修がギミックを担当し[57]、支柱で本体を上昇させ、各部は操演で動かしている[56]。直立形態と戦車形態のみが制作され、坑道モードの撮影には直立形態を改造したものが用いられている[57]。1/3相当スケールの上半身のみの着ぐるみ[12]は三池敏夫による図面や雛形を経て製作され[57]、クライマックスのエアロボットとの格闘戦シーンで使用されており[54][58]、DVD収録のメイキングで確認できる。
●高さ6mの実物大全身プロップ︵制作費は9000万円[55]︶も製作されたことでも話題になった[12][3]が、これは新宿アルタ前に展示される[21]などの作品宣伝のほか、劇中で登場人物と共に映るシーンの撮影に使用されている[59]。実物大プロップが歩行する際には、周囲の木枠を人力で動かすことにより、歩いているように見せている[21]。また、全部分解できるようになっており[21]、撮影には分割した状態でも用いられた[54]。川北は、実物大プロップは宣伝効果こそ高かったものの、その大きさゆえに特撮班では使用しておらず、少しもったいなかったと述懐している[54]。一方、髙嶋は実物大プロップと初対面した際には昔から見てきた巨大ロボットが目の前にあるとの感動に包まれたほか、人力ゆえに梯子で登ることすら大変だったものの、上に立って見下ろすと下のスタッフは夢見る小学生のような目をしており、日本初の凄いものを作ってるんだとの熱意に溢れていたという[10]。なお、髙嶋は実物大プロップが動くものと思っていたため、プロデューサーが﹁ガンヘッドは動きません!﹂と宣言した際には皆で拍手喝采して大笑いしたという[21][10]。
●髙嶋によれば、コックピット内でのシーンは最後の方に撮影されており、狭さと暑さによる汗は展開上必要だったため、︵カメラから映らない位置に︶飲み物とタオルなどを置いて演じていたが、汗によってメイクが流れてしまうことから、メイク担当者は原田の指示で汚しを足すのも大変だったという[10]。そういったことから、タンクモード︵のプロップ︶については撮影中に見たことがなく、映画が完成してから本編で初めて見たという[10]。
諸元
ガンヘッド508号機
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スタンディングモード
|
全高 |
5.3m[3]
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全長 |
6.1m[3]
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タンクモード
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全長 |
8.7m[3]
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全備重量 |
43.7t[3]
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- ガンヘッド508号機[注釈 23]
- ロボット戦争当時、ガンヘッド507号機の小隊に所属していた主力戦闘型ガンヘッド。エアロボットとの対戦で破壊されたが、その直前にエアロボットに向けて射出するもアームによって弾かれたノーズセンサーだけが天井部に食い込んで生き残っており、ブルックリンによる改造後のガンヘッド507号機がエアロボットを奇襲攻撃する際に利用された。
諸元
メリーアン
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全長 |
20.7m
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全幅 |
33.8m
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重量 |
32.5t
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最高速度 |
912km/h
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メリーアン
Bバンガーの移動基地でもある航空機。2020年代から退役の始まった軍用機﹁ボーイングVC-24A﹂の垂直離着陸輸送機の払い下げ品で、外観は第二次世界大戦のアメリカの爆撃機ボーイングB-17に似ている[17]が、これはクラシックに装う後付けキットを装着しているためである。
バイオドロイドにはカイロンタワーへ侵入してきたBバンガーの面々と違って襲撃対象とまでは認識されなかったため、タワー屋上への着陸後も機体付近に留まっていたボクサーとブーメランは殺害されたものの機体は物語終盤まで無事であり、ブルックリンたちの脱出が成功することとなる。
●デザインは、監督の原田によるB-17にスペースシャトルの後部を組み合わせるという案を河森が図案化した[60]。
●物語序盤での雲海上空の飛行シーンやタワー屋上への着陸シーンに使用されたミニチュアのほか、実物大の機首部分も作られた。これは雲海上空の飛行シーンにおける機首部分のアップや、着陸後にBバンガーの面々がタワーへ侵入するシーンで使用されている。
●地上波放送版のラストに挿入されている上昇シーンは、アバンの降下シーンを逆再生したものである。
ヘリコプター
TARの移動手段。Bバンガーがカイロンタワーに到着した時点ですでに撃墜されており、タワー付近へ墜落して燃えていた。
●ミニチュアは﹃キングコングの逆襲﹄や﹃怪獣総進撃﹄に登場したジェットヘリの流用で[出典 5]、燃えカスが1990年代半ばまで東宝の特殊美術倉庫に保管されていた[61]。ミニチュアの流用は川北の指示による[63]。
ロボコーラ︵ペプシタイプ︶
2023年アイランド8JO製、移動式自動販売機。ブルックリンがボンベイをからかうのに使った。
知性地雷 Type9 R2
2010年製造。音声に反応して爆発する浮遊地雷。ブルックリンに不良品呼ばわりされるが、捨てた直後に爆発した。
漫画版では知性地雷 タイプR2として登場。生命体に反応すると設定されており、ベベのもとへ駆けつけようとするブルックリンとニムの前に現れ、彼に﹁不良品だよ﹂と侮られた直後に爆発するが、負傷には至らず動揺に留まったその煙は結果的にベベとの合流の目印となった。
バイオドロイド[注釈 24]
アイランド8JO製の生体ロボット[3]。本来は超原子核研究所の所員だったが、バイオドロイド暴動の際にテキスメキシウム鉱石を盗んで8JOへ逃亡し、追跡してきたTARのヘリコプターを撃墜した。武器はハッキングや光魚雷。
無数の部品で構成される、昆虫の双眼に似た大きな頭部を持つ。人間の細胞を利用して蘇生することが可能であり、タワー内に侵入してきたブルックリンたちを襲撃して倒された後には冷却水のプールへ落ちたベベの身体を取り込み、蘇生している。
漫画版では人間よりはるかに長身で細身の手足や髑髏のようで前後に伸びた小さな頭部を持ち、前述の逃亡を経て帰還した後にカイロン5による再生処理で究極の殺人兵器に変貌したと設定されているほか、逃亡したのは超破壊的パワーを持つ人工生体兵器のバイオドロイドIII型であることが、ブルックリンたちとの初対面時におけるニムの台詞で説明されている。
●映画版では着ぐるみで表現されている。スーツアクターは不明。
カイロン5
アイランド8JOにてロボット製造を行っていた、サイボテック・コーポレーション製の人工知能[注釈 25]。いつしか自我に目覚め、ロボット戦争を勃発させて人類を刺激することにより、自身ではすぐに作れないテキスメキシウム鉱石を作らせた。それをバイオドロイドに盗ませて8JOにて自身が用いることにより、世界を破滅させようと目論む。
巨大なメインコンピュータはカイロンタワーと呼ばれるマザータワーの390階に存在し、メインコンピュータの周囲に広がる冷却水のプールを含むドーム状の区域はカイロンドームと呼ばれる。タワー屋上には滑走路を含むエアポートが存在しており、そこにバンチョーはメリーアンを着陸させている。なお、漫画版では8JOの周辺海域に高圧電流が流されているため、海上を介しての脱出は不可能であることが、ロボット墓場へ転落した後のニムからブルックリンへの台詞で説明されている。
●髙嶋によれば、撮影は東宝スタジオの第8ステージに後年の日本映画では考えられないような豪華なセットを組んで行われたほか、冷却水はバスクリンを用いて着色していたため、セット中に甘い香りが充満していたという[10]。また、撮影の見学には、原田の友人でもある映画監督のアーヴィン・カーシュナーやジェームズ・キャメロンも訪れていたという[21][10]。
エアロ・ボット[出典 9][注釈 26]
アイランド8JO製。カイロンドームの警備用ロボットで[3]、別名﹁カイロンの守護神﹂。対ガンヘッド兵器でもある。巨大な2本パワーアームと、最大の弱点でもある赤く光る3連センサーアイ[注釈 27]が特徴。ロボット戦争当時、ガンヘッド507号機に率いられる最後のガンヘッド小隊を全滅させた。カイロンタワー内での行動のみが想定されており、金属製の床を利用した磁気フローティング方式で移動しながら、ガンヘッドの数倍︵体積にして約3倍︶はある巨体のパワーと強固な電磁装甲で、ガンヘッド507号機とブルックリンを苦しめる。
主な武装は、電磁ブレードや火炎放射器を備えた大小2本のパワーアーム、体当たりに用いられる本体下部のパワーブレード、センサーアイから発射する荷電粒子砲、本体側面のリニアレールキャノン。小説版では重力波放射能力を持ち、攻防共にガンヘッド507号機とブルックリンを苦しめる。漫画版では三連荷粒子砲とアーム先端の放電ブレードを主武装としているうえ、背部にガンヘッド507号機を上回る出力を持つ高速突撃用のロケットブースターを装備しているほか、機体の左右にリニアガンも1門ずつ装備しており[注釈 28]、一撃でガンヘッド507号機の下半身を大破させて移動不可能に追い込んでいる。
●ガンヘッドと同様、メディアによってデザインや武装が異なる。最初に設定された電磁アーム3本のデザインは立体化が不可能という判断から却下され、映画版ではほぼ上下動のみの2本アームとなっている。漫画版ではセンサーアイに相当する箇所が単眼センサーとなっているほか、映画版を上回る巨体︵比較図ではガンヘッド507号機の約4倍︶の装甲が曲面で構成されているうえにアームが1本増やされて4本アームとなっており、正面に並べると巨大な盾のようになるそれが突撃や防御に利用される。小説版では2体存在しており、文面からエアロボット1は映画版に準拠したデザインであることがうかがえるが、エアロボット2はガンヘッド同様にスタンディングモードへの変形機能も有しており、さらなる巨体で立ちふさがるシルエットの挿絵が描かれている。
●形式番号は、ソ連の戦車KV-1およびKV-2に由来する[70]。
●デザインについては、河森による初期稿はギミックや構造が操演面で難があると判断されたため、そこで提示されたコンセプトをスタジオOXが受け継いでラフデザインを数点起こしている[70]。さらに、スタジオOX稿を一部継承する形で美術デザイン担当の大澤哲三がデザインし[70]、最終デザインはプロップ製作と共に東宝美術部︵三池敏夫[57]︶が担当した。造形物は操演による1/8サイズ︵約2メートル︶1体のみで[70][71]、エアシリンダーを内蔵して各パーツを動かすうえ、ゆっくりではあるが自走もできるようになっている[57]。当初は後部のピストンから排気ガスを排出していたが効果が出ず、液体窒素でガス︵フロンガス[57]︶を噴出する形に改めたところ、火炎放射器の炎と混ざって有毒ガスが発生してしまうなどのトラブルが相次ぎ、川北は思うように動かせなかったことを述懐している[58]。なお、操演の松本光司には﹁怪獣﹂と呼ばれていたという[57]。
トラック
詳細不明。セヴンとイレヴンがいた場所からタワーを登れる場所まで移動するのに使った。ブルックリンは修理の際、狭い運転席を忌避して車体後部に自分が座るためのオープンシートを増設した。
漫画版では6人乗りのバギーカーとして登場。その形状ゆえ、運転を担当するセブンの後部にてブルックリンは忌避する様子もなくニムやイレブンと向かい合ってシートに座っている。
キャスト
●ブルックリン︵Bバンガー︶ - 髙嶋政宏
●ニム - ブレンダ・バーキ / 戸田恵子︵テレビ放送版日本語吹替︶
●ベベ︵Bバンガー︶ - 円城寺あや
●イレヴン - 水島かおり
●セヴン - 原田遊人 / 坂本千夏︵テレビ放送版日本語吹替︶
●ボンベイ︵Bバンガー︶ - 川平慈英
●ボクサー︵Bバンガー︶ - 斎藤洋介
●ブーメラン︵Bバンガー︶ - ドール・ヌィーン
●バラバ︵Bバンガー︶/バイオドロイド - ジェームズ・B・トンプソン︵英語版︶ / 笹岡繁蔵︵テレビ放送版日本語吹替︶
●バンチョー︵Bバンガー︶ - ミッキー・カーチス
●ナレーション、ガンヘッド音声 - ランディー・レイス、マイケル・ヤンシー / 郷里大輔︵テレビ放送版日本語吹替︶
●手話指導 - 米内山明宏
スタッフ
●﹁ガンヘッド﹂製作委員会
●東宝
●サンライズ 伊藤昌典
●バンダイ 山科誠
●角川書店 角川歴彦
●IMAGICA 一倉秀男
●東宝映画
●製作 - 田中友幸、山浦栄二
●プロデューサー - 島谷能成、山田哲久
●脚本 - 原田眞人、ジェームズ・バノン
●脚本協力 - 柏原寛司[75][注釈 29]
●撮影 - 藤沢順一
●美術 - 小川富美夫
●録音 - 斉藤禎一
●照明 - 粟木原毅
●編集 - 黒岩義民
●助監督 - 井上英之
●製作担当者 - 森知貴秀
●音楽 - 本多俊之
●シンセサイザー - 鳥山敬治
●主題歌 - 永井真理子﹁TIME -Song for GUNHED-﹂︵作詞‥亜伊林、作曲‥馬場孝幸、編曲‥根岸貴幸︶
●サントラ盤 - ﹁ファンハウス﹂︵BMG JAPAN︶
●音楽プロデューサー - 梶原浩史、岩瀬政雄、大場龍男
●監督助手 - 久保裕
●監督助手 - 深見和彦 ※クレジット表記なし[要出典]
●撮影助手 - 脇屋隆司
●撮影助手 - 宝田武久、安田圭、山口李幸 ※クレジット表記なし[要出典]
●照明助手 - 渡辺保雄
●照明助手 - 清野俊博、大坂章夫、三上鴻平、雨平巧、坂本和広 ※クレジット表記なし[要出典]、二見弘行[10][注釈 29]
●照明機材 - 大出忠昭
●録音助手 - 宮内一男
●録音助手 - 渡辺宸彬、清水和法 ※クレジット表記なし[要出典]
●特殊機械 - 宮川光男
●特殊機械 - 鹿山和男 ※クレジット表記なし[要出典]
●美術助手 - 頓所修身
●美術助手 - 渡辺正昭、石森達也、大橋実 ※クレジット表記なし[要出典]
●装置 - 鈴木和夫、加藤慶一
●組付 - 笠原良樹
●装飾 - 田代昭男
●装飾 - 河原正高、雨沢修、遠藤雄一郎 ※クレジット表記なし[要出典]
●電飾 - 稲垣秀男
●U・S・Aキャスティング - アルビン・キャッセル
●スチール - 石月美徳、中尾孝
●編集助手 - 糸賀美保、東島左枝
●編集助手 - 井上秀明 ※クレジット表記なし[要出典]
●ネガ編集 - 青木千恵
●ネガ編集 - 内田純子 ※クレジット表記なし[要出典]
●効果 - 倉橋静男
●記録 - 原田良子
●衣裳 - 千代田圭介[注釈 30]
●ヘアーメイク - 小沼みどり
●ヘアーメイク - 横瀬由美 ※クレジット表記なし[要出典]
●俳優係 - 田中忠雄
●俳優係 - 桜井恵子 ※クレジット表記なし[要出典]
●製作係 - 小川祥、瀬田一彦
●製作係 - 小林康夫、渋谷善勝 ※クレジット表記なし[要出典]
●企画 - サンライズ
●協力 - ハドソン
●メカニカル・デザイン - 河森正治
●ノベライズ - 会川昇
●コミック - 麻宮騎亜
●設定協力 - 寺島優、今西隆志、会川昇、熊谷淳
●銃火器指導 - 柘植久慶
●銃器デザイン協力 - 鈴木雅久
●兵器アドバイザー - 泉博道
●衣裳デザイン - 吉田十紀人、田中直弘
●バイオドロイドデザイン - 三上晴子、飴屋法水
●モデリング - 小川正晴、上松盛明
●S.Sスーパーバイザー - 瀬川徹夫
●協力 - 東宝映像美術
●特殊技術
●撮影 - 江口憲一
●特美 - 大澤哲三[57]、好村直行[57]
●照明 - 斉藤薫
●操演 - 松本光司
●特殊効果 - 渡辺忠昭
●監督助手 - 松本清孝
●監督助手 - 千葉英樹 ※クレジット表記なし[要出典]、神谷誠[76][注釈 29]、寺内正樹 ※クレジット表記なし[要出典]
●制作担当 - 膳師豊
●協力撮影 - 大根田俊光
●撮影助手 - 大川藤雄
●撮影助手 - 佐々木雅史、平康真二、岩崎登 ※クレジット表記なし[要出典]
●照明助手 - 川越和見
●照明助手 - 小沢文明、伊藤保、井上英一、関根高弘 ※クレジット表記なし[要出典]
●照明機材 - 棚網恒夫
●特美助手 - 寺井雄二[57]、清水剛[57][注釈 29]、高橋勲[57][注釈 29]、三池敏夫[76][57][注釈 29]、都築雄二[57][注釈 29]、稲付正人[57][注釈 29]
●装置 - 野村安雄
●組付 - 鴨志田平造
●操演助手 - 香取康修[57]
●操演助手 - 鈴木豊、白石雅彦 ※クレジット表記なし[要出典]
●特効助手 - 岩田安司
●特効助手 - 久米攻、渡辺俊隆 ※クレジット表記なし[要出典]
●記録 - 加藤八千代
●制作係 - 鈴木勇
●特殊視覚効果
●IMAGICAグループ
●CROWD
●3D
●SpFX STUDIO
●Qプロダクション
●ツドー工房
●オプチカルエフェクト - 中村正視、関口正晴、平岡正明
●スペシャルエフェクト - 渡辺登、高須一輔
●モーションコントロール - 稲葉貞則、灰原光晴
●ビデオエフェクト - 相沢眞人、石田延哉
●レーザーシネマ - 福原康平
●タイミング - 大見正晴
●エフェクトアニメーション - 雨宮慶太、橋本満明
●アニメーション - 升沢達也、津田輝王
●コンピュータグラフィックス - 土屋裕、大塚竹男
●マットペインティング - 古賀信明、金子雪生、各務修司
●マットペインター - 開田裕治、松島洋
●コーディネート - 山口博司、伏木秀明
●プロデュース - 西康夫、市橋耕治
●協力
●ペプシコーラ、森永製菓、B-CLUB、ニュータイプ
●スタジオぬえ、ランドメイト、オガワモデリング、グループ イフ
●アーム工芸、BELL工芸、東京ファントム、戸井田工業
●アップアート、スタジオOX、マーブリングファインアーツ、R'sHOUSE
●Goro's、大平特殊効果
●東宝音楽出版、東宝録音センター、プロダクションゆりーか、京都衣裳、島田プロダクション
●特技監督 - 川北紘一
●監督 - 原田眞人
制作
1987年ごろより本作品に登場するロボットのキャラクターをサンライズ側が打ち出し、東宝に持ち込む形で企画された[77]。当初、監督には長谷川和彦が候補として挙げられていた[出典 10]が企画段階で降板し、アメリカにて映画を学んで﹃スター・ウォーズ﹄の日本語版演出でSFの経験を持つ原田眞人が起用された[58][3]。特技監督には1984年に﹃さよならジュピター﹄を手がけた後、﹃ゴジラ﹄シリーズの特撮を長く任されることになる川北紘一が起用された[4]。
ミニチュアセットは、従来の怪獣映画のような基準の寸法ではなく、ガンヘッドのミニチュアスケールに合わせて1メートル四方で制作された[80]。ガンヘッドが壁︵坑道︶を登るシーンがあることから、壁面は鉄骨で造られ、撮影もセットを横にして行われた[80]。大澤哲三によるアイデアのもと、壁は分割できて別のセットに組み替えて使い回せるように制作されたため、カメラがセット内に入る自由度も大きかった[57]。また、カイロンドームが主な舞台となっているため、画面が似たようなイメージにならないよう、ライティングなどを工夫してなるべく各所を移動している風に見せようと、手を尽くしていたという[57]。
冒頭で描かれる過去の場面に登場する銃器類には、﹃ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘﹄に登場する悪の組織﹁赤イ竹﹂用のプロップが使用されている[要出典]。
制作当時は特撮作品にCGIが導入される前だったこともあり、特撮はスタッフの手作業によるアナログ特撮が大半を占めている。ロボットアニメの実写版を期待したサンライズ、SF映画を意図した原田、特撮ものならではのロボットものにしたかった川北とそれぞれの狙いが異なったが、結局は東宝のプロデューサーもサンライズのプロデューサーも川北の方向性で撮影中にシナリオを直していった[81]。
エフェクトアニメーションを担当した雨宮慶太は、ガスの科学館や花博などの展示映像を制作していたことからIMAGICAと繋がりがあり、同社が本作品に携わることになった際に参加を持ちかけられたという[82]。
なお、髙嶋政宏によれば、ブルックリンとガンヘッド507号機が交わす台詞も原田とのやり取りを経て現場で変更されたという[10]。また、撮影は特撮も含めて正月をまたいで行われたため、かなり寒かったが当時は全然平気で逆に楽しかったほか、特撮部を見に行くと喜ばれて照明部の二見弘行に川北のもとへ案内され、今川焼きを30個買いに行かされることが2、3回あったという[10]。
評価・影響
興行は芳しくなく、映画雑誌﹃キネマ旬報﹄では﹁惨敗﹂﹁企画の失敗﹂とまで酷評された[83]。また、髙嶋政宏によれば、本作品は1989年で最も売れなかった作品だといい、最も売れた作品である大森一樹監督の﹃花の降る午後﹄と両方に出演していたことを、東宝の上役から茶化されたという[21][10]。
内容についても﹁分かりづらい﹂﹁印象が薄い﹂﹁画面が暗くて何をやっているか分からない﹂と不評の声が挙がった[注釈 31]一方、特撮を評価する声も挙がった[出典 11]。
本作品公開当時、東宝はすでに1984年版﹃ゴジラ﹄に続くゴジラ映画の新作を製作中であり、公募されたストーリーの候補の一つには、ゴジラと巨大コンピュータと戦い、コンピュータが戦車もどきのメカになるという案があった。しかし、本作品が興行面で失敗したことから却下され、最終的にはもう一つの案である新しい怪獣を登場させることで落ち着き、後の﹃ゴジラvsビオランテ﹄となった[89][注釈 32]。同作には、川北をはじめとする本作品の特撮スタッフの多くがそのまま参加した[91][80]。川北は、本作品や﹃さよならジュピター﹄のチャレンジの延長線上に﹃vsビオランテ﹄は存在していると述べている[92]。
本多俊之による音楽︵#オリジナルサウンドトラックを参照︶は、公開終了後もニュースやワイドショー、ドキュメンタリー番組といった報道番組全般で使われ続けている。
上記のように公開当時の評価こそ低かったものの、2022年にはBD︵#映像ソフト化を参照︶が通販サイトの日本SF映画売上ランキングで第1位、コトブキヤ製プラモデル︵#その他を参照︶が10年ぶりに再販決定、同年7月8日に新文芸坐にて開催された35mmフィルム特別上映会の前売券が即完売といった評価を得ている[57]。また、髙嶋によれば、小学生当時に本作品を見ていた世代が成長後に現場スタッフとなっており、藤原カクセイは﹃キングダム2遥かなる大地へ﹄の撮影の合間に本作品への感動を伝えに来てくれたという[10]。ただ、その後もメディアによっては﹁サンライズにとって﹃G-SAVIOUR﹄と並ぶ黒歴史﹂との酷評が見られる[93]。
アニメ監督のあおきえいは高校2年生当時、本作品の試写に何度も応募して劇場公開前の時点ですでに3回くらい見ており、上記のような不評を踏まえつつも見終えた瞬間には﹁何か新しくて面白いものを見た﹂との興奮を覚えたほか、ビデオで発売されてからも擦り切れるくらい見ており、黒岩義民による編集の素晴らしさもわかったという[94]。また、本作品から受けた影響として2006年のテレビアニメ﹃コヨーテ ラグタイムショー﹄にオマージュを盛り込んだが、当時は本作品がDVD化されていなかったこともあり、誰にも気づかれなかったという[94]。なお、本作品のリメイクについては、許可が出れば喜んで引き受ける旨も明かしている[94]。
映像ソフト化
DVDが2007年2月23日に東宝より発売された。品番はTDV-17037D。片面2層の本編ディスクに映像がビスタサイズで収録されており、映像特典として予告編やメイキング、静止画資料集も収録されている。音声は劇場公開版のみ、字幕も公開時の手書きのもので、地上波放送版は収録されていない。封入特典はサウンドトラックCDの復刻版。解説書も付属している[95]。これを記念し、発売当日には新宿ロフトプラスワンにて川北特技監督らの登壇イベントが開催された[96]。
1990年代にアメリカでもVHSが発売されたが、アメリカ人のテイストに合わないと大幅に再編集されている。これに憤慨した原田は、監督のクレジットから自分の名前を除去し、DGA︵全米監督協会︶が定める偽名﹁アラン・スミシー﹂に変更している。2004年にはADVフィルムからアメリカ版DVDが発売されたが、その本編はタイトル・スタッフクレジットの違いと日本語字幕が無いこと以外は日本版と同一である。
BDは2022年6月15日に東宝より発売された[76]。品番はTBR-31316D。本編︵100分︶を2層に収録した本編ディスクと地上波放送版などの特典ディスクが付いた全2枚組。本編ディスクは音声がDolby TrueHD、字幕がバリアフリー日本語、特報や劇場予告編も特典映像として収録されている。特典ディスクは地上波放送版︵92分・テレビ用吹替音声に合わせてHD素材を編集︶のほか、﹃Making of GUNHEAD﹄やモニター内映像素材、スチールギャラリー、コトブキヤ製プラモデル︵#その他を参照︶のプロモーション映像﹃ガンヘッド2025﹄も収録されている[97][76]。
オリジナルサウンドトラック
1989年7月22日に﹃ガンヘッド Soundtrack﹄のタイトルで発売され[98]その後廃盤となり、2007年2月23日に東宝より発売された映像DVD﹃ガンヘッド﹄に完全復刻盤として同梱されている[99]。
トラックリスト |
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全作曲: 本多俊之(後述する「TIME」を除き全編曲・全演奏も担当)。 |
# | タイトル | 作詞 | 作曲・編曲 | 時間 |
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1. | 「TIME」(歌:永井真理子、作詞:亜伊林、作曲:馬場孝幸、編曲:根岸貴幸) | | 本多俊之(後述する「TIME」を除き全編曲・全演奏も担当) | |
2. | 「ISLAND 8JO」 | | 本多俊之(後述する「TIME」を除き全編曲・全演奏も担当) | |
3. | 「GUNHED #1」 | | 本多俊之(後述する「TIME」を除き全編曲・全演奏も担当) | |
4. | 「INSIDE OF THE DOME #1」 | | 本多俊之(後述する「TIME」を除き全編曲・全演奏も担当) | |
5. | 「HAVE A PARTY GUNHED」 | | 本多俊之(後述する「TIME」を除き全編曲・全演奏も担当) | |
6. | 「DON'T GO AWAY」 | | 本多俊之(後述する「TIME」を除き全編曲・全演奏も担当) | |
7. | 「CHARGE」 | | 本多俊之(後述する「TIME」を除き全編曲・全演奏も担当) | |
8. | 「THE PARTY IS OVER」 | | 本多俊之(後述する「TIME」を除き全編曲・全演奏も担当) | |
9. | 「GUNHED #2」 | | 本多俊之(後述する「TIME」を除き全編曲・全演奏も担当) | |
10. | 「INSIDE OF THE DOME #2」 | | 本多俊之(後述する「TIME」を除き全編曲・全演奏も担当) | |
11. | 「AFTER THE WAR」 | | 本多俊之(後述する「TIME」を除き全編曲・全演奏も担当) | |
12. | 「SOMEWHERE BEFORE」 | | 本多俊之(後述する「TIME」を除き全編曲・全演奏も担当) | |
13. | 「PRE PRODUCTION」 | | 本多俊之(後述する「TIME」を除き全編曲・全演奏も担当) | |
14. | 「あなたを見てると」(歌:永井真理子、作詞:亜伊林) | | 本多俊之(後述する「TIME」を除き全編曲・全演奏も担当) | |
メディアミックス
ゲームソフト
ガンヘッド 新たなる戦い
ファミリーコンピュータ用、制作・発売‥バリエ、発売日‥1990年4月13日[100]
映画版を経て活動を停止したはずのカイロン5が復活した2040年の8JOを舞台に、映画版に登場した507号機と同型のガンヘッドのほか、河森正治によって新たに設定された偵察型のサーチヘッド、火力支援型のコマンドヘッド、量産型のアサルトヘッドといったガンヘッドシリーズを駆使してカイロン5の撃破およびテキスメキシウムの奪取を目指す、戦術シミュレーションゲーム。ボスキャラクターとして登場するエアロボットとの戦闘パートは、シューティングゲームとなる。
GUNHED
PCエンジン用、制作‥コンパイル、発売‥ハドソン、発売日‥1989年7月7日
映画版より未来の世界の物語で、自機ガンヘッドは宇宙用に改造された機体と設定されているが、実際には映画版とのつながりはなく、海外で発売された際には﹃Blazing Lazers﹄と改題されている。ゲームシステムは、コンパイル製作の高速縦スクロールシューティングゲーム﹃ZANAC﹄や﹃アレスタ﹄の流れを汲んでいる。
スーパーロボット大戦X-Ω
iOS/Android用、開発‥セガゲームス、配信‥バンダイナムコエンターテインメント
2020年4月16日から同年4月23日まで開催されたコラボイベントにて、本作品のブルックリンとガンヘッド507号機が期間限定でゲーム内に登場した[101]。グラフィックはアニメ調に描かれており、ブルックリンの音声は映画版の担当俳優である髙嶋政宏による新規収録となっている[102]。
漫画
麻宮騎亜﹃GUNHED﹄
角川書店﹃月刊ニュータイプ﹄連載、ニュータイプ100%コミックス ISBN 4-04-852223-X
キャラクターデザインやメカニックデザインは菊池通隆︵麻宮騎亜の本名︶。ブルックリンの年齢が17歳くらい、ニムの年齢が20代前半にそれぞれ引き下げられているほか、ブルックリンのコックピット恐怖症が父の死に起因するものとなっており、物語も若干変更されている。
登場人物の容姿については、#登場人物で述べたように映画版を踏襲していない箇所が存在する。メカニックについては、映画版で未使用となったデザインや没となったデザインをいくつか採用している[注釈 33]。ガンヘッド507号機の主力兵装も、20mmチェーンガンが電磁レールガンに換装されている、背部や脚部にスラスター︵背部のものは加速用や接近戦用、脚部のものは跳躍補助用︶が増設されているなど、映画版から変更されている。
﹃月刊ニュータイプ﹄では漫画版の連載のほか、麻宮︵菊池名義含む︶の描き下ろしセルイラストや映画本編のスチルなどを交えた関連記事を展開した。イラストについては、後述のムックにも掲載されている。
なお、麻宮が後年に自身のTwitterで明かしたところによれば、映画の初コミカライズにしてエンドテロップに名前が出た初作品であるが、執筆当時は映画版を見られなかったため、手元の準備稿と設定を見ながら描いていたという[103]。
小説
●會川昇﹃ガンヘッド1銀光の狂獣﹄︵角川スニーカー文庫、1989年2月発売、ISBN 978-4-04-470203-8︶
●會川昇﹃ガンヘッド2朱き荒野の狩人﹄︵角川スニーカー文庫、1989年5月発売、ISBN 978-4-04-470204-5︶
●會川昇﹃ガンヘッド正伝 蘇る機神﹄︵角川スニーカー文庫、1989年6月発売、ISBN 978-4-04-470205-2︶
●會川昇﹃︻合本版︼ガンヘッド 全3巻﹄︵角川スニーカー文庫、2016年9月発売、電子書籍版のみ︶
世界設定や時代設定は後述のように、映画版とは大きく異なる。﹃正伝﹄が映画版のノベライズに相当し、﹃1﹄と﹃2﹄はその前史に相当するため、主人公も映画版とは異なる。また、エログロ描写も盛り込まれている。
﹃正伝﹄の後には﹃完結編﹄が発売される予定だったが、映画版の興行成績の不振を受けて見送られた。﹃正伝﹄の會川の弁によると、﹃完結編﹄は﹃2﹄と﹃正伝﹄の間に位置するエピソードで、ガンヘッド大隊がカイロン5と戦うという、映画版における﹁ロボット戦争﹂に相当する物語だったそうである。
発売から27年後の2016年9月16日にはKADOKAWAから電子書籍化され、BOOK☆WALKERをはじめとする各所での配信が開始された[104][105]。合本版には、特典として﹁會川昇による長いあとがき﹂と﹁山田哲久・會川昇による初めての対談﹂が書き下ろされている[106]。
ガンヘッド1銀光の狂獣/ガンヘッド2朱き荒野の狩人
﹃1﹄﹃2﹄はそれぞれ前編・後編の続きもの。ガンヘッドは活躍シーンが少なく、物語のカギの1つでもある﹁ゼロタイプ﹂に至っては敵メカとして登場するうえ、それを巡ってアウトローの主人公﹁ライナー・真島﹂が立ち回るハードボイルドの物語が描かれる。
舞台は、人類が移住した惑星の1つ﹁出雲﹂。この時代、人類はコンピュータネットワーク﹁ステーション﹂によって事実上の統治・管理下に置かれている。人種や思想の違いを人類が争いを起こす根源の1つと判断したステーションは人種隔離政策を進めており、﹁出雲﹂には日系人が多く住む。
真島は、揉め事などの処理を生業とする私設警察官である。謎の美女﹁ユウ・砂時﹂の依頼を受け、出雲正規軍の開発した新兵器﹁ゼロタイプ﹂奪取に関わった真島は、出雲を巡る陰謀に巻き込まれていく。
ゼロタイプはガンヘッドのプロトタイプであり、戦闘力に優れるばかりかあらゆる攻撃の威力を軽減する特殊装甲を持つなど、人機を超越した圧倒的な存在として描かれている。また、ステーションに依存しない︵映画版でカイロン5にもタイタンにも影響されない意味での︶独立戦闘兵器としてのガンヘッドが、独自の側面から描かれている。
本作品のガンヘッドは味方ではなく、一貫して敵側の機体である。武装はレーザーなどを多く搭載する。
ガンヘッド正伝 蘇る機神
﹃正伝﹄は映画版のノベライズに当たるが、上記の﹃1﹄﹃2﹄の世界観を継承しているため、背景設定やキャラクター描写が一部異なる。
人類が出雲などの移民惑星へ大挙して移住したことにより、結果的に荒廃した地球が舞台。地球も移民惑星同様ステーションの管理下にあり、カイロン5もステーションを構成するスーパーコンピュータの1つだったという設定である。
ステーションの存在意義は﹁地球にとってもっとも良い環境保護を実施する﹂ことであるため、人間は本質的には地球にとって有害性を持つ存在でしかない。ステーションは、人類を﹁食糧供給から思想統制におよぶ幅広い分野で管理しなければならない種である﹂との結論に基づき、彼らを抑圧している。また、人類の暴力性を危険視しているが、基本的には﹁人類の敵﹂ではなく﹁地球の味方﹂である。
人類はステーションの目を逃れて隠れ住みながら、その一部はレンジャーズなどのレジスタンスを組織し、ステーション端末へのゲリラ戦を続けている。基本的にはレンジャーズの人類解放戦は限定的に成功しているが、ステーションからの食糧供給能力なども破壊することで慢性的な食糧不足といった問題も噴出しているため、人類の中でもレンジャーズの活動の功罪については微妙な位置付けとなっている。
小説版の世界ではあらゆるコンピュータがステーションの管理下に置かれているため、人類の使用可能な戦闘兵器は大幅に制限されているが、ガンヘッドシリーズは偶然にもステーションの管理から外れる存在として製造されたため、反ステーション組織レンジャーズたちは抗戦に利用していた。そのような個体が存在する理由は説明されていないが、﹃2﹄の終盤でその謎の一部について明かされる描写がある。
レジスタンスの攻撃でいくつものエネルギー源を失い、カイロン島︵映画版や漫画版でのアイランド8JOに相当︶にてスタンバイ状態で眠っていたカイロン5は、Bバンガーがテキスメキシウムを奪取したため、異常を察知して目覚める。エネルギーの低下によって他ステーション端末との通信が失われた結果、人類による他ステーション端末の破壊活動で残ったのは自分だけであると誤認したカイロン5は、人類を管理不可能な存在であると判断して人類壊滅︵地球爆破︶プログラムの起動を決定する。ブルックリンたちは生き残るため、ガンヘッドと共にカイロン5と戦いを繰り広げる。
ブルックリンは幼少時に遭遇したある出来事による銃器恐怖症というトラウマを抱えているうえ、カイロン5やカイロン島とは非常に強い関わりを持っている。ニムはレンジャーズに所属して映画版同様の戦闘能力を持つ一方、﹁サイバネティック・チャイルド﹂[注釈 34]と呼称される特殊能力者でもあり、﹁ニム・アリエラ﹂というフルネームを持つ設定になっている。
ブルックリンやニムは映画版よりも若いが漫画版よりは大人びた外見で、Bバンガーの面々は映画版の俳優陣に準じた外見で、それぞれ挿絵に描かれている。ただし、ベベの外見はやや漫画版寄り、ブーメランの外見は映画版と漫画版の折衷となっているほか、ボクサーが映画版や漫画版よりも臆病な面を覗かせる、ボンベイが非常に凶暴な性格で描かれるなど、作中ではその役割や性格描写に若干の差異がある。
セヴンとイレヴンは登場せず、代わりに2人の特徴を併せ持った﹁キーワード﹂と呼ばれる少女が登場するが、彼女にはブルックリンの妹と解釈できるような描写や、カイロンタワーのメンテナンス技術者の娘との描写がある。﹁キーワード﹂の意味は作中で重要な意味を持っているが、カイロン5から基本的に手厚く保護養育されていることとも関係がある。
エアロボットは映画版や漫画版での機体に相当する1号機︵エアロボット1︶だけでなく、さらに凶悪な外見と機能に加えてスタンディングモードへの変形機構すら備えた2号機︵エアロボット2︶も登場する。
カセット文庫
﹃ガンヘッド Part1﹄ (ISBN 4-04-905030-7) と﹃ガンヘッド Part2﹄ (ISBN 4-04-905031-5) の全2巻構成で、1989年に角川書店より発売された。キャストは劇場版と違って声優たちで占められているが、音楽は劇場版のサウンドトラックがそのまま使用されている。
キャスト
●ブルックリン - 堀秀行
●ベベ - 小山茉美
●バンチョー - 永井一郎
●ボンベイ - 塩屋浩三
●ボクサー - 広中雅志
●バラバ - 佐藤正治
●ブーメラン - 富沢美智恵
●ニム - 鈴木富子
●セヴン - 鈴木みえ
●イレヴン - 金丸日向子
●ガンヘッド - 戸谷公次
●カイロン5 - 山口奈々
●ナレーター - 石原良
スタッフ
●脚色 - 遠藤明範
●演出 - 鈴木久尋
●音楽 - 本多俊之
●音響制作 - 青二企画
ゲームブック
ガンヘッド コンピュータ・クライシス
バンダイ文庫のゲームブックシリーズ第7弾。制作はスタジオ・ハード、挿絵は加藤礼次朗が担当。1989年7月発売。ISBN 4-89-189029-0
物語については、大筋は映画版に準じているものの終盤に差しかかるにつれて異なり、最後はゲームブック独自のエピローグで締めくくられている。キャラクターについては、ボクサーがブルックリンの良き兄貴分風に描かれている、ボンベイが博識なインテリ風に描かれている、ブルックリンに突っかかる役回りがバラバとなっている、ロボット墓場では装備・装甲・状態の異なるガンヘッド3機から1機を選ばなくてはならない、それゆえに映画版・漫画版・小説版でのようなブルックリンとガンヘッドのやり取りは見られないなど、細部における違いが非常に多い。一方、ニムのフルネームがブレンダ・ニムとなっているなど、映画版のキャスティングをもじった設定が見られる。
その他
書籍
劇場公開に合わせ、角川書店からは映画版を中心に小説版や漫画版の紹介も含めたムック﹃ガンヘッド﹄︵ニュータイプ100%コレクション、ISBN 4-04-705116-0︶、ホビージャパンからは映画版の紹介に加えて独自のメカニック解析・解説を主体としたムック﹃ガンヘッド・メカニクス﹄︵ホビージャパン・スーパーメカニズム・シリーズ、ISBN 4-93-846149-8︶、勁文社からはガンヘッド・バリエーションの解説などの記事も多数掲載した子供向け書籍﹃ガンヘッド大百科﹄︵ケイブンシャの大百科︶、バンダイからは映画版のストーリーや各種設定などの紹介書籍と特撮に関して解説したムック﹃ガンヘッド カタログ﹄︵B‐CLUB VISUAL BOOK、ISBN 4-89-189027-4︶が、それぞれ1989年に発売された。その後、2013年1月にはアスキー・メディアワークスから後述のプラモデルとも関連するムック﹃ガンヘッド パーフェクション﹄︵DENGEKI HOBBY BOOKS、ISBN 4-04-891312-3︶が発売された。
プラモデル
劇場公開当時にバンダイからガンヘッドのプラモデルの発売が告知されていたが実現せず、2013年11月にコトブキヤから1/35スケールのプラモデル﹃ガンヘッド2025 SPECIAL EDITION﹄が発売された[108]。その後、2019年2月には改修版が発売された[109]。
備考
本作品と同時期に公開されたアニメ映画﹃機動警察パトレイバー the Movie﹄の劇中にて描かれる方舟のシーンが本作品の﹁閉鎖空間からの敵中突破﹂という状況に類似していることを、﹃パトレイバー﹄側のスタッフの出渕裕は心配したが、映画館で本作品を鑑賞した結果、その出来に﹁これなら大丈夫﹂と安堵したという逸話がある[110]。
石黒正数の漫画﹃それでも町は廻っている﹄では、主人公の嵐山歩鳥が新作映画﹃ガンヘッドVS地獄極楽丸﹄を見たがるシーンが存在する[8][注釈 35]。
注釈
(一)^ プロップや原寸大モデルを用いた映画としては、翌年アメリカで公開された﹃ロボ・ジョックス﹄の制作発表がわずかに先行していた。
(二)^ 髙嶋によれば、ロサンゼルスに住んでいたことがある原田がドジャース好きで、﹁B﹂を被らせたかったとの理由であるという[10]。
(三)^ 当初はキュウリの予定だったが、髙嶋が苦手としていたため、変更された。
(四)^ このエピソードは、脚本第2稿で記述されていた[17]。
(五)^ 漫画版では、ほぼ台本通りの﹁パーティやろうぜ ガンヘッド!!﹂となっている。
(六)^ 劇中の字幕では﹁テキサス空域警備隊﹂と表記されている。漫画版では﹁テキサス州治安維持軍﹂を意味し、世界連邦所属と表記されている。
(七)^ 結果的にこのことが、Bバンガーによるカイロンタワーへの侵入を成功させる一因となっており、漫画版ではタワーから4.8km先にて撃墜されていたことが、機体の爆炎を観測するバラバの台詞で説明されている。
(八)^ スペイン語で﹁小さな葉巻﹂を意味する[24]。
(九)^ セヴンの両親は彼の誕生後、イレヴンの両親はカイロン5の宣戦と同時に処刑されていた。
(十)^ 漫画版では映画版ほど長くない黒い顎鬚と軍帽。
(11)^ 書籍によっては、ガンヘッド507[3]と記述している。
(12)^ MBRはMain Battle Robot=主力戦闘ロボットの略。現代におけるMBT︵Main Battle Tank=戦車︶のもじりである。
(13)^ 和訳すると﹁軍曹﹂であるが、一部の子供向けムックでは﹁指揮官﹂となっている。また、劇場公開時のパンフレットには﹁指揮戦闘型﹂という区分が紹介されている。なお、漫画版での小説版紹介ページでは﹁サージャント﹂となっている。
(14)^ 劇場公開時のパンフレットでは、機体解説の項でメインが戦闘頭脳に相当する部分、サブが動作・行動を司る部分と解説されている一方、ストーリー紹介の項ではメインが自律的な判断を下し、サブが各種センサーや機体の制御を担っていると解説されている。
(15)^ 映画版ではカットされたが、脚本や漫画版ではメインコンピュータを破壊される直前にカイロン5から降伏勧告を受けており、507号機がカイロン5から高く評価されていたことが示唆されている。脚本では﹁突撃︵チャージ︶!﹂の一言と共に最後の攻撃を行い、漫画版では無言のまま自分の左腕を引きちぎってエアロボットに投げつけることで拒絶している。
(16)^ ドロレス・イバルリを参照。
(17)^ ブルックリンの台詞では、﹁原子炉﹂と書いて﹁オナカ﹂とも読まれている。
(18)^ とどめの一撃は映画版・小説版・漫画版でそれぞれ異なっており、映画版では擱座させられたガンヘッドから脱出したブルックリンが脱落したチェーンガンを用いているが、小説版ではハイパーリキッドに着火することで床を溶解させてエアロボットを擱座させてから自由電子レーザーを用いているほか、漫画版ではエアロボットにアームで押し潰されながらも超至近距離からレールガンを用いている。
(19)^ 日本語字幕では﹁ガンヘッド大隊 ミッション完了せり﹂、漫画版では "THE GUNHED BATTALION 507 HAS COMPLETED ITS MISSION" ︿ガンヘッド大隊 ユニット507は 作戦を 完了せり﹀。
(20)^ チェーンガンの照準用レーザーセンサーの出力を一時的に上げることで、レーザーライフルとして使用。キューブと呼ばれる反射鏡を使うことで、死角にいる相手への曲射攻撃も可能となる。劇中ではカイロンタワー381階での燃料タンクを確保する際、ブルックリンの援護に使用された。
(21)^ 漫画版ではエアロボットとの肉弾戦の際にパンチの一撃で三連荷粒子砲を使用不能にする威力を発揮しているが、その直後にアームによる反撃で腹部25ミリチェーンガンを使用不能にされている。
(22)^ アメリカ映画﹃ロボコップ﹄や日本のアニメ﹃機動警察パトレイバー﹄と設定が競合するため、没となった[53]。
(23)^ 書籍によっては、ガンヘッド508[3]と記述している。
(24)^ 書籍﹃ゴジラ大全集﹄では、名称をバイオロイドと記述している[43]。
(25)^ 作中のモニターに﹁CYBO TECH CORPORATION﹂との表示がある。また、漫画版でも物語序盤におけるロボット戦争当時の回想シーンの囲みコメントに﹁サイボテック・コーポレーション﹂と表記されている。
(26)^ 書籍﹃ゴジラ大全集﹄では、名称をエア・ロボットと表記している[43]。
(27)^ それぞれ固体撮像素子・レーダー・レーザーによる形状識別センサーと音源センサーと熱源センサー。よって、1つでも破壊されると物体認識能力を喪失するうえ、すべて破壊されると正常に稼働できなくなり、爆発する。
(28)^ ブルックリンの質問に答えるガンヘッド507号機の台詞によるが、正確な位置は不明。
(29)^ abcdefghクレジット表記なし。
(30)^ 髙嶋によれば、撮影が半分過ぎるまでは彼の役名を知らないままであり、髙嶋に﹁ブルックリンってなんですか?﹂と尋ねて呆れられたという[10]。
(31)^ 書籍﹃ゴジラ大全集﹄では、伏線の複雑さから一般観客向けの娯楽作品にはならなかったと記述している[84]。
(32)^ 一方で、同作品監督・脚本の大森一樹は、東宝プロデューサーの田中友幸が最初から﹃vsビオランテ﹄の案に決めていたとも証言している[90]。
(33)^ 無人機時のガンヘッド507号機に増設されたセンサーユニット︵映画版で未使用︶や、エアロボットの4本アーム︵構造の複雑さから操演に向かないと判断されて没︶が該当する。
(34)^ 情報を含む微弱な電磁波に手をかざすだけで、機器による文字情報への還元も無しに脳裏に直接映像化できる能力の持ち主。漫画版を担当した麻宮の代表作﹃サイレントメビウス﹄にも、電脳世界に直接ハッキングできるという似た能力で﹁ヴィジョネイル﹂と呼称される者が登場する。
(35)^ ﹁地獄極楽丸﹂は、髙嶋が主演した1990年公開の映画﹃ZIPANG﹄の主人公名である。
出典
(一)^ abcdゴジラ画報 1999, p. 206, ﹁ガンヘッド﹂
(二)^ abcd東宝特撮映画大全集 2012, p. 216, ﹁﹃ガンヘッド﹄﹂
(三)^ abcdefghijklmnopqrstuv東宝特撮全怪獣図鑑 2014, p. 87, ﹁ガンヘッド﹂
(四)^ abcde東宝特撮映画大全集 2012, p. 217, ﹁﹃ガンヘッド﹄作品解説/俳優名鑑﹂
(五)^ “24年ぶりの﹁スコープドック﹂に18年ぶりの﹁ガンヘッド﹂! リアルロボット作品を堪能する!! (2/3)”. ASCII.jp (角川アスキー総合研究所). (2007年10月26日). https://ascii.jp/elem/000/000/078/78958/2/ 2021年4月4日閲覧。
(六)^ “﹁隔週刊 東宝特撮映画DVDコレクション﹂ ご愛読の皆様へ 完全受注生産の限定グッズをウェブにて販売中!”. デアゴスティーニ・ジャパン (2012年3月10日). 2021年4月4日閲覧。
(七)^ “ガンヘッド”. 作品紹介. サンライズ. 2022年8月5日閲覧。
(八)^ abcd““今の筋肉は﹁ガンヘッド﹂のころ以上のものになっているかもしれない”髙嶋政宏 ロングインタビュー(後編)”. WebNewtype (KADOKAWA). (2018年8月13日). https://webnewtype.com/report/article/158331/ 2022年8月3日閲覧。
(九)^ ab“﹃Back to 80’s﹄”. 吉田Pのオススメふきカエルふきカエル大作戦. 日本俳優連合・日本音声製作者連盟・日本芸能マネージメント事業者協会・日本声優事業社協議会 (2022年6月1日). 2022年6月2日閲覧。
(十)^ abcdefghijklmnopqrstuvw“﹃オワリカラ・タカハシヒョウリのサブカル風来坊!!﹄風来坊 伝説の男に出会う 髙嶋政宏﹃ガンヘッド﹄を語りつくす”. SPICE (イープラス). (2022年6月15日). https://spice.eplus.jp/articles/304114 2022年6月17日閲覧。
(11)^ 岩本克也﹁世界のB・ガールズ・コレクション﹂﹃映画秘宝vol.8 セクシー・ダイナマイト猛爆撃﹄洋泉社、1997年、p181
(12)^ abcdefghij東宝特撮メカニック大全 2003, pp. 190–199, ﹁1980s ガンヘッド﹂
(13)^ “ガンヘッド”. 河森正治 Official Web Site. Vector Vision. 2022年8月5日閲覧。
(14)^ 會川昇﹁あとがき﹂﹃ガンヘッド1銀光の狂獣﹄角川書店・角川文庫、1989年、p.303。
(15)^ ab漫画版 1989, p. 12.
(16)^ 漫画版 1989, pp. 12, 72–74.
(17)^ abcdefghi東宝特撮映画大全集 2012, p. 218, ﹁﹃ガンヘッド﹄兵器図録/資料館﹂
(18)^ 漫画版 1989, p. 50.
(19)^ 漫画版 1989, pp. 44, 50.
(20)^ abcd漫画版 1989, p. 145.
(21)^ abcdefgh“”筋肉こそが、﹁ガンヘッド﹂当時の自分の心のよりどころだった”髙嶋政宏 ロングインタビュー︵前編︶”. WebNewtype (KADOKAWA). (2018年8月13日). https://webnewtype.com/report/article/158330/ 2022年8月2日閲覧。
(22)^ 漫画版 1989, p. 120.
(23)^ ab漫画版 1989, p. 48.
(24)^ “パルタガスのシガリロで時短リラックス──くつろぎの﹁5分﹂をつくる煙”. GQ JAPAN. コンデナスト・ジャパン (2017年5月7日). 2022年4月3日閲覧。
(25)^ 漫画版 1989, p. 13.
(26)^ abcd漫画版 1989, p. 146.
(27)^ 漫画版 1989, p. 14.
(28)^ 漫画版 1989, p. 15.
(29)^ 漫画版 1989, p. 42.
(30)^ 漫画版 1989, p. 135.
(31)^ 漫画版 1989, p. 89.
(32)^ 漫画版 1989, p. 136.
(33)^ 漫画版 1989, p. 61.
(34)^ 漫画版 1989, pp. 63–64.
(35)^ abcde漫画版 1989, p. 144.
(36)^ ab漫画版 1989, pp. 52–53.
(37)^ 漫画版 1989, pp. 45, 49.
(38)^ 漫画版 1989, p. 49.
(39)^ “﹃ゴジラ誕生祭2018﹄斎藤洋介&橋爪淳がゴジラ64回目の誕生日に﹁ファイヤー!﹂”. マイナビニュース (マイナビ). (2018年11月4日). https://news.mynavi.jp/article/20181104-718880/ 2021年3月14日閲覧。
(40)^ 漫画版 1989, p. 45.
(41)^ 漫画版 1989, pp. 49–50.
(42)^ abcdefghiオール東宝メカニック大図鑑 2018, pp. 198–199, ﹁﹃ガンヘッド﹄ガンヘッド507﹂
(43)^ abcゴジラ大全集 1994, p. 167, ﹁昭和50年代-平成怪獣グラフィティ﹂
(44)^ abcd漫画版 1989, p. 147.
(45)^ 漫画版 1989, p. 31.
(46)^ 漫画版 1989, p. 116.
(47)^ 漫画版 1989, p. 134.
(48)^ 漫画版 1989, p. 139.
(49)^ 漫画版 1989, p. 101.
(50)^ ab漫画版 1989, p. 130.
(51)^ 漫画版 1989, p. 22.
(52)^ 漫画版 1989, pp. 128–129.
(53)^ 會川昇﹁あとがき﹂﹃ガンヘッド1銀光の狂獣﹄角川書店・角川文庫、1989年、pp.302-303。
(54)^ abcde東宝特撮メカニック大全 2003, p. 316, ﹁INTERVIEW 川北紘一﹂
(55)^ abc東宝特撮超兵器画報 1993, pp. 104–105, ﹁ガンヘッド﹂
(56)^ ab東宝特撮超兵器画報 1993, p. 107, ﹁ガンヘッド﹂
(57)^ abcdefghijklmnopqrst“﹁平成ゴジラ﹂特撮チームが作った実写巨大ロボット・バトルアクション映画﹃ガンヘッド﹄の魅力を美術監督・三池敏夫が語る”. マイナビニュース (マイナビ). (2022年7月31日). https://news.mynavi.jp/article/20220731-2412386/ 2022年8月2日閲覧。
(58)^ abc東宝特撮映画大全集 2012, p. 219, ﹁﹃ガンヘッド﹄撮影秘話/川北監督に訊く﹂
(59)^ ﹃サンライズ全作品集成1サンライズクロニクル 1977〜1994﹄サンライズ、2007年、p.221。
(60)^ 東宝特撮メカニック大全 2003, p. 203, ﹁1980s メリー・アン﹂
(61)^ ab東宝特撮超兵器画報 1993, p. 125, ﹁特美倉庫1992﹂
(62)^ 東宝特撮メカニック大全 2003, p. 102, ﹁1960s ドクター・フーのジェットヘリ﹂
(63)^ abオール東宝メカニック大図鑑 2018, p. 203, ﹁﹃ガンヘッド﹄﹂
(64)^ 漫画版 1989, p. 62.
(65)^ 漫画版 1989, pp. 62–63.
(66)^ abcd漫画版 1989, p. 17.
(67)^ 漫画版 1989, p. 57.
(68)^ 漫画版 1989, p. 19.
(69)^ 漫画版 1989, p. 76.
(70)^ abcdefghij東宝特撮超兵器画報 1993, pp. 108–109, ﹁エアロ・ボット﹂
(71)^ abc東宝特撮メカニック大全 2003, pp. 200–202, ﹁1980s エアロ・ボット﹂
(72)^ abcdeオール東宝メカニック大図鑑 2018, p. 201, ﹁﹃ガンヘッド﹄エアロ・ボット﹂
(73)^ 漫画版 1989, p. 133.
(74)^ ab漫画版 1989, p. 79.
(75)^ ﹃ゴジラVSスペースゴジラ コンプリーション﹄ホビージャパン、2021年、p80
(76)^ abcd宇宙船176 2022, p. 106, ﹁ガンヘッド Blu-ray﹂
(77)^ ﹃動画王Vol.10﹄キネマ旬報社、2000年、p22
(78)^ 白石雅彦編著﹃平成ゴジラ大全 1984-1995﹄双葉社、2002年、p98
(79)^ 冠木新市﹃君もゴジラを創ってみないか 川北紘一特撮ワールド﹄徳間オリオン、1994年、p184-p185
(80)^ abc平成ゴジラクロニクル 2009, pp. 242–243, ﹁第7章 平成ゴジラシリーズを作った男たち 大澤哲三﹂
(81)^ 冠木新市﹃君もゴジラを創ってみないか 川北紘一特撮ワールド﹄徳間オリオン、1994年、pp.186-187。
(82)^ ﹁スーパー戦隊制作の裏舞台 雨宮慶太﹂﹃スーパー戦隊 Official Mook 20世紀﹄︽1991 鳥人戦隊ジェットマン︾講談社︿講談社シリーズMOOK﹀、2018年5月10日、32頁。ISBN 978-4-06-509613-0。
(83)^ ﹃キネマ旬報﹄1989年9月下旬号の﹁興行価値﹂および﹁トピック・ジャーナル﹂より。
(84)^ ゴジラ大全集 1994, pp. 74–75, ﹁東宝特撮映画史 ゴジラ誕生 ゴジラ再生﹂
(85)^ 田中文雄﹃神を放った男 映画製作者・田中友幸とその時代﹄キネマ旬報社、1993年、p300。
(86)^ 冠木新市﹃君もゴジラを創ってみないか 川北紘一特撮ワールド﹄徳間オリオン、1994年、p185。
(87)^ 岩本克也﹁世界のB・ガールズ・コレクション﹂﹃映画秘宝vol.8 セクシー・ダイナマイト猛爆撃﹄洋泉社、1997年、p181。
(88)^ 山根貞男﹃日本映画時評1986-1989﹄筑摩書房、1990年、pp.258-259。
(89)^ 冠木新市﹃ゴジラ・デイズ﹄集英社文庫、1998年、p371。
(90)^ 平成ゴジラクロニクル 2009, pp. 226–227, ﹁第7章 平成ゴジラシリーズを作った男たち 大森一樹﹂
(91)^ 白石雅彦編著﹃平成ゴジラ大全 1984-1995﹄双葉社、2002年、p.101。
(92)^ 平成ゴジラクロニクル 2009, pp. 260–263, ﹁第7章 平成ゴジラシリーズを作った男たち 川北紘一﹂
(93)^ “﹃WXIII 機動警察パトレイバー﹄BS12で放映 ﹁リアルだけど、おかしい﹂ロボット&怪獣映画たち”. マグミクス (メディア・ヴァーグ). (2022年10月23日). https://magmix.jp/post/117775 2023年1月28日閲覧。
(94)^ abc“あおきえい③ 想像力を刺激された﹃ガンヘッド﹄”. Febri (一迅社). (2022年12月16日). https://febri.jp/febri_talk/aoki_ei_3/ 2022年12月20日閲覧。
(95)^ ““東宝×サンライズ”のSFロボット・アクション映画﹃ガンヘッド﹄がDVD化!”. CD Journal (シーディージャーナル). (2006年12月19日). https://www.cdjournal.com/main/news/-/13741 2021年6月21日閲覧。
(96)^ “﹃ガンヘッド﹄待望のDVD化記念イベント﹁川北紘一の、ガンヘッドの秘部全部魅せます!”. LOFT PROJECT (2007年2月23日). 2021年6月21日閲覧。
(97)^ “世界初のSFXロボット映画﹁ガンヘッド﹂が初BD化”. AV Watch (インプレス). (2022年3月31日). https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1399288.html 2022年4月1日閲覧。
(98)^ 本多俊之、永井真理子﹃ガンヘッド Soundtrack﹄ファンハウス、1989年7月22日。JAN 4988027471156。
(99)^ ﹃ガンヘッド﹄東宝、2007年2月23日。JAN 4988104041371。
(100)^ ﹃大好き!ファミコン倶楽部mini﹄︵笠倉出版社、2016年12月14日、ISBN 978-4-77-305819-2︶91ページ。
(101)^ ﹃﹁スーパーロボット大戦X-Ω﹂,﹁GUNHED﹂﹁ボーダーブレイク﹂が期間限定参戦﹄︵プレスリリース︶バンダイナムコエンターテインメント、2020年4月16日。https://www.4gamer.net/games/307/G030704/20200416116/。2021年4月2日閲覧。
(102)^ srw_xomgの2020年4月10日のツイート、2020年4月10日閲覧。
(103)^ 麻宮騎亜 [@kia_asamiya] (2021年7月23日). "いつもガンヘッド の投稿には、沢山いいねいただきありがとうございます". X︵旧Twitter︶より2021年7月27日閲覧。
(104)^ ﹃ガンヘッド︵角川スニーカー文庫︶﹄の検索結果 - BOOK☆WALKER
(105)^ ︻合本版︼ガンヘッド 全3巻 - BOOK☆WALKER ※説明文では﹁三十五年の時を経て﹂と書かれているが、文庫版のISBNからもこれは間違いである。
(106)^ 世界初のSFX巨大ロボット・アクション・ムービーが、27年の時を経て蘇る!﹃ガンヘッド﹄関連電子書籍(4点)が配信開始! - PR TIMES
(107)^ ab漫画版 1989, pp. 144–146.
(108)^ “ガンヘッド2025 SPECIAL EDITION”. KOTOBUKIYA (2013年11月). 2021年7月31日閲覧。
(109)^ “ガンヘッド”. KOTOBUKIYA (2019年2月). 2021年7月31日閲覧。
(110)^ ﹃BSアニメ夜話Vol.03 機動警察パトレイバー﹄キネマ旬報社、2006年、p.51。座談会の出渕裕の発言による。オンエア版ではカットされた発言が、この書籍で復元されている。
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