「名古屋飛ばし」の版間の差分
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一般的には[[コンサート]](特に |
一般的には[[コンサート]](特にアーティスト)などの各種[[イベント]]ツアーなどで、[[首都圏 (日本)|首都圏]]と[[京阪神]]の途中にある名古屋で行われない例、[[ブランド|ファッションブランド]]や大型[[量販店]]などの名古屋地域への店舗進出がなされないケースを指すことが多い。 |
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<!--ここから下の「店舗に関する出典情報」については、そこに「出店する(される)側の公式発表」があれば必ず用いる様願いたい。--> |
<!--ここから下の「店舗に関する出典情報」については、そこに「出店する(される)側の公式発表」があれば必ず用いる様願いたい。--> |
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[[2015年]][[10月]]現在、[[イトーヨーカ堂|イトーヨーカドー]]<ref>愛知県内に |
[[2015年]][[10月]]現在、[[イトーヨーカ堂|イトーヨーカドー]]<ref>愛知県内に6店舗あるが、鳴海店(現・[[なるぱーく]])閉店以降、名古屋市内には店舗が存在しない。そのため、市内では[[ユニー]]([[ユニー#店舗ブランド|アピタ・ピアゴ]])や[[イオン (店舗ブランド)|イオン]]([[イオンリテール|GMS]](同年9月1日から、市内の[[ダイエー]]5店舗の運営を承継)と[[マックスバリュ中部]])などが多い。</ref>、[[遊心クリエイション|アソコ]]<ref>[http://www.asoko-jpn.com/ ASOKO]</ref>、[[イケア]]<ref>[[2017年]]を目処に愛知県[[長久手市]]の[[愛知高速交通東部丘陵線|リニモ]]・[[公園西駅]]付近に出店予定。</ref>、[[丸井]]<ref>2007年から2009年の間、名古屋・[[栄 (名古屋市)|栄]]地区、[[ナディアパーク]]付近にインテリア専門店「インザルーム」を出店していた。現在は[[ユニクロ]]になっている。</ref>などの無進出例が挙げられる。 |
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[[ヨドバシカメラ]]も2017年に[[JRゲートタワー]]に出店予定だったが、同タワーの建設工事の遅れから、2015年5月14日にJRゲートタワーへの出店中止が発表された<ref>[http://hicbc.com/news/index.asp?cl=c&id=0003D22D JRゲートタワーにビックカメラ] - CBCテレビ 2015年5月14日{{リンク切れ|date=2015年5月}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://www.nagoyatv.com/news/?id=106681&p=3|title=JR東海の名駅前新ビルにビックカメラ|publisher=[[メ〜テレ]]|date=2015-05-14|accessdate=2015-05-18|archiveurl=https://web.archive.org/web/20150521112607/http://www.nagoyatv.com/news/?id=106681&p=3|archivedate=2015-05-21}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ14I4Y_U5A510C1TI0000/|title=ビックカメラ、名古屋駅前JR高層ビルに出店 ヨドバシが断念|publisher=日本経済新聞社|date=2015-05-14|accessdate=2015-05-15|archiveurl=https://web.archive.org/web/20150514155025/http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ14I4Y_U5A510C1TI0000/|archivedate=2015-05-14}}</ref>ものの、[[松坂屋]]名古屋店内に出店することが明らかになり<ref>[http://www.j-front-retailing.com/_data/news/20150609nagoya.pdf お買い物がますます楽しくなる空間へ 松坂屋名古屋店「2015秋 ヨドバシカメラオープン」]、[[大丸松坂屋百貨店]]プレスリリース、2015年6月9日</ref><!--<ref>[http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ09H8G_Z00C15A6000000/ ヨドバシ、松坂屋名古屋店に出店 11月開業]、日本経済新聞、2015年6月9日</ref><ref>[http://www.sankeibiz.jp/business/news/150609/bsd1506091639011-n1.htm 松坂屋名古屋店内にヨドバシが出店 中部初、11月開業へ],フジサンケイビジネスアイ,2015年6月9日</ref><ref>[http://www.asahi.com/articles/ASH695SBTH69OIPE029.html ヨドバシカメラ、中部に初進出 松坂屋名古屋店に出店]、朝日新聞デジタル、2015年6月10日</ref>-->、同年10月29日に東海地方では初となるマルチメディア名古屋松坂屋店がオープンした<ref>[http://www.j-front-retailing.com/_data/news/151016nagoya.pdf お買いものがますます楽しく便利に!! 松坂屋名古屋店 第3期改装計画 10月末 先行オープン]<!--店舗を運営する側-->、大丸松坂屋百貨店プレスリリース、2015年10月16日</ref><ref>[http://www.yodobashi.com/ec/support/news/1501016491243/ ヨドバシカメラ中部・東海エリア初出店! マルチメディア名古屋松坂屋店 2015年10月29日(木)開店!]<!--出店する側-->、ヨドバシカメラ、2015年10月16日</ref><!--<ref>[http://www.chunichi.co.jp/s/article/2015102990111435.html ヨドバシカメラが松坂屋名古屋店にオープン 中部初] - [[中日新聞]](2015年10月29日 11時14分)</ref><ref>[http://www.sankei.com/west/news/151029/wst1510290060-n1.html ヨドバシが名古屋進出 中部初、松坂屋に入居] - [[産経ニュース]](2015.10.29 13:56)</ref><ref>[http://www.yomiuri.co.jp/chubu/news/20151030-OYTNT50033.html 名古屋ヨドバシオープン 悲願の東海進出] - [[読売新聞]](2015年[[10月30日]])</ref>-->。 |
[[ヨドバシカメラ]]も2017年に[[JRゲートタワー]]に出店予定だったが、同タワーの建設工事の遅れから、2015年5月14日にJRゲートタワーへの出店中止が発表された<ref>[http://hicbc.com/news/index.asp?cl=c&id=0003D22D JRゲートタワーにビックカメラ] - CBCテレビ 2015年5月14日{{リンク切れ|date=2015年5月}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://www.nagoyatv.com/news/?id=106681&p=3|title=JR東海の名駅前新ビルにビックカメラ|publisher=[[メ〜テレ]]|date=2015-05-14|accessdate=2015-05-18|archiveurl=https://web.archive.org/web/20150521112607/http://www.nagoyatv.com/news/?id=106681&p=3|archivedate=2015-05-21}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ14I4Y_U5A510C1TI0000/|title=ビックカメラ、名古屋駅前JR高層ビルに出店 ヨドバシが断念|publisher=日本経済新聞社|date=2015-05-14|accessdate=2015-05-15|archiveurl=https://web.archive.org/web/20150514155025/http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ14I4Y_U5A510C1TI0000/|archivedate=2015-05-14}}</ref>ものの、[[松坂屋]]名古屋店内に出店することが明らかになり<ref>[http://www.j-front-retailing.com/_data/news/20150609nagoya.pdf お買い物がますます楽しくなる空間へ 松坂屋名古屋店「2015秋 ヨドバシカメラオープン」]、[[大丸松坂屋百貨店]]プレスリリース、2015年6月9日</ref><!--<ref>[http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ09H8G_Z00C15A6000000/ ヨドバシ、松坂屋名古屋店に出店 11月開業]、日本経済新聞、2015年6月9日</ref><ref>[http://www.sankeibiz.jp/business/news/150609/bsd1506091639011-n1.htm 松坂屋名古屋店内にヨドバシが出店 中部初、11月開業へ],フジサンケイビジネスアイ,2015年6月9日</ref><ref>[http://www.asahi.com/articles/ASH695SBTH69OIPE029.html ヨドバシカメラ、中部に初進出 松坂屋名古屋店に出店]、朝日新聞デジタル、2015年6月10日</ref>-->、同年10月29日に東海地方では初となるマルチメディア名古屋松坂屋店がオープンした<ref>[http://www.j-front-retailing.com/_data/news/151016nagoya.pdf お買いものがますます楽しく便利に!! 松坂屋名古屋店 第3期改装計画 10月末 先行オープン]<!--店舗を運営する側-->、大丸松坂屋百貨店プレスリリース、2015年10月16日</ref><ref>[http://www.yodobashi.com/ec/support/news/1501016491243/ ヨドバシカメラ中部・東海エリア初出店! マルチメディア名古屋松坂屋店 2015年10月29日(木)開店!]<!--出店する側-->、ヨドバシカメラ、2015年10月16日</ref><!--<ref>[http://www.chunichi.co.jp/s/article/2015102990111435.html ヨドバシカメラが松坂屋名古屋店にオープン 中部初] - [[中日新聞]](2015年10月29日 11時14分)</ref><ref>[http://www.sankei.com/west/news/151029/wst1510290060-n1.html ヨドバシが名古屋進出 中部初、松坂屋に入居] - [[産経ニュース]](2015.10.29 13:56)</ref><ref>[http://www.yomiuri.co.jp/chubu/news/20151030-OYTNT50033.html 名古屋ヨドバシオープン 悲願の東海進出] - [[読売新聞]](2015年[[10月30日]])</ref>-->。 |
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[[1987年]]の[[マドンナ (歌手)|マドンナ]]と[[マイケル・ジャクソン]]の初訪日時のコンサートで福岡公演や横浜公演がありながら名古屋公演がなかったことが名古屋飛ばしとして話題になった<ref name="nazo" />。 |
[[1987年]]の[[マドンナ (歌手)|マドンナ]]と[[マイケル・ジャクソン]]の初訪日時のコンサートで福岡公演や横浜公演がありながら名古屋公演がなかったことが名古屋飛ばしとして話題になった<ref name="nazo" />。 |
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<!--ちなみに、2014年に行われた[[竹内まりや]]の33年ぶりの全国ツアーも、下記の記述が原因で名古屋では開催されなかった。 |
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一方で、各種イベントで稼働率の高かった[[愛知厚生年金会館]]や[[愛知県勤労会館]]の閉鎖問題に当たっては、自治体や地元財界の態度は冷淡であり、結果として1,500人前後収容の多目的ホールが市内から失われた。これに伴い、名古屋での公演取り止めや、従来からの利用者が活動場所を市外施設へ移すなどの動きが実際に見られるという<ref>{{citeweb|url=http://www.city.nagoya.jp/shiminkeizai/cmsfiles/contents/0000034/34648/teigen.pdf|title=文化施設のあり方にかかる提言|Author=文化施設のあり方検討委員会|publisher=名古屋市|date=2012-04-12|accessdate=2014-02-08|format=PDF|archiveurl=https://web.archive.org/web/20140222210409/http://www.city.nagoya.jp/shiminkeizai/cmsfiles/contents/0000034/34648/teigen.pdf|archivedate=2014-02-22}}</ref>。 |
一方で、各種イベントで稼働率の高かった[[愛知厚生年金会館]]や[[愛知県勤労会館]]の閉鎖問題に当たっては、自治体や地元財界の態度は冷淡であり、結果として1,500人前後収容の多目的ホールが市内から失われた。これに伴い、名古屋での公演取り止めや、従来からの利用者が活動場所を市外施設へ移すなどの動きが実際に見られるという<ref>{{citeweb|url=http://www.city.nagoya.jp/shiminkeizai/cmsfiles/contents/0000034/34648/teigen.pdf|title=文化施設のあり方にかかる提言|Author=文化施設のあり方検討委員会|publisher=名古屋市|date=2012-04-12|accessdate=2014-02-08|format=PDF|archiveurl=https://web.archive.org/web/20140222210409/http://www.city.nagoya.jp/shiminkeizai/cmsfiles/contents/0000034/34648/teigen.pdf|archivedate=2014-02-22}}</ref>。 |
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== 関連項目 == |
== 関連項目 == |
2015年12月25日 (金) 01:28時点における版
鉄道
﹁のぞみ301号﹂の設定とそれをめぐる騒動
﹁名古屋飛ばし﹂が大きな話題となった端緒は、1992年3月14日に東海旅客鉄道︵JR東海︶が東海道新幹線で運転を開始した﹁のぞみ﹂の1日2往復のうち、下りの一番列車︵﹁のぞみ301号﹂︶で新横浜駅に停車して名古屋駅と京都駅を通過するダイヤが組まれることが、1991年11月に報じられたことである。ただし京都駅の場合は、かつて東海道新幹線の建設計画時点で京都駅自体を経由しない案に対する一悶着︵﹁鉄道と政治﹂の項を参照︶と比較すると、将来的に全てののぞみが通過することへの不安は覗かせたものの、京都観光への影響がほとんどない早朝の1本のみということで実際には反発の声や抗議の動きはほとんど見られなかった[3][4]。新横浜駅に停車した理由は、同駅周辺の乗客が早朝帯に東京駅方面へ出るのが難しかったためである[5][6]。 ﹁のぞみ301号﹂は東京・横浜周辺のビジネス・出張利用客が早朝に出発して、大阪市内近辺のオフィスへの出社時刻に間に合うように設定された。しかし、当時は夜間の保線工事の後、地盤を固めるために早朝の数本の列車については減速運転をしなければならない事情を抱えていた[7]うえ、新大阪駅から大阪都心部までは距離がある[6]。そのため、﹁のぞみ301号﹂を新横浜・名古屋・京都の各駅に停車させると、登場当時の﹁のぞみ﹂の売り文句であった﹁東京 - 新大阪間2時間半運転﹂が不可能となり、朝の会議に間に合わなくなる恐れがある[6]ため、苦肉の策として名古屋・京都両駅を通過させることで対応しようとしたのである[1]。新大阪着8:30であれば﹁9:00の会議に間に合う﹂とアピール[8]できるが、名古屋着7:40は早すぎてビジネスマンへのPR材料にはならない。また当時は﹁のぞみ﹂は新大阪止まりであり、名古屋から山陽新幹線沿線︵広島・博多方面︶へ向かう利用者にとってもスピードアップのメリットはあまり無かった。従って﹁のぞみ301号﹂が名古屋を通過しても、当時の状況では利用者にさほど不便を強いるものではなかった。逆に、上り東京着8:42の﹁のぞみ302号﹂は京都・名古屋に停車している。ダイヤ検討の会議で、営業本部の提案したこの名古屋、京都通過案と﹁早朝に名古屋発で西に向かう﹃ひかり﹄がある。利用客に実害はない﹂と合理性を強調する意見に対し、JR東海社長︵当時︶の須田寛は﹁地元の反発はあるかもしれないが、丁寧に説明すれば分かってもらえる﹂と了承した[6]。同年の夏場にはダイヤが固まった[6]。 JR東海は、名古屋駅と京都駅を利用する客には、前後の列車を使用してもらうことで、極力不便を与えないような配慮を講じることにしていた。翌1993年3月18日の﹁のぞみ﹂規格ダイヤ組込に合わせたダイヤ改正では、この列車に続行する﹁新横浜駅通過、名古屋・京都両駅停車﹂の﹁のぞみ1号﹂が設定された。 だが、須田が地元に根回しする前の[6]1991年11月2日にこの方針が︵前記のような事情を公表せず、通過するという話だけが知らされる形で︶明らかになると、愛知県、特に名古屋市を筆頭に尾張地方の政財界は激しい反発を示し[3][6]、中日新聞など地元メディアも﹁名古屋飛ばし﹂として批判的な報道を行い、一カ月の間に国会議員や地方議員、知事、市長、財界団体や主要企業のトップら百人近くに足を運んだ[6]。議員たちは超党派で議員連盟︵議連︶をつくり、ダイヤ変更を求める動きを見せる[6]。須田は﹁ダイヤは精緻に編成してあり直せない。議連ができたら困る﹂と焦りを隠さなかった[6]。中日新聞の﹁中日春秋﹂[9]や大学教授などのコラム[10]・社説[11]・読者投稿欄などでも反応があった。 当時愛知県知事だった鈴木礼治はJR東海の方針に対し﹁通過して結構だとは言えんわな﹂とやんわり指摘した[6]。また、中部経済連合会の幹部は﹁本社のある所に止まらないのはどういうことか﹂と発言した[6]。更に運輸次官経験者で旧愛知県第1区の衆議院議員、今枝敬雄に対しても、須田は今枝が上京する際の名古屋駅ホームで今枝をつかまえて﹁実害はないんです﹂と訴えた[6]。 この時期には名古屋市出身の海部俊樹首相が退陣したことや、中部通商産業局︵現経済産業局︶長が名古屋圏の低落傾向が目立つことを報告しており[12]、鈴木礼治愛知県知事は名古屋圏の地盤沈下を懸念するとともに[13]、地元選出の国会議員たちは将来のリニア中央新幹線での名古屋駅通過に至ることを危惧した[14]。さらに﹁名古屋飛ばし﹂とは直接関係のない﹁名古屋学﹂講座の応募者数の増加[15]、騒音問題[16]を通じての﹁のぞみ﹂の問題視、政治家インタビューでも話題となった。 早朝の1本だけというJR側の説明が功を奏し、次第に理解が広がり[6]、当初反発していた地元選出の国会議員も、これ以上の名古屋飛ばしは許さないが、1本だけならと条件付きで容認する議員が大勢となった[14]。地元駅通過が京都ではほとんど問題視されなかったのとは対照的に名古屋で問題視された背景について、2012年に﹃朝日新聞﹄名古屋本社版夕刊で﹁のぞみ20年﹂を連載した朝日新聞記者の神田大介は、JR東海が地元に事前の根回しをしていなかったことと、﹁名古屋飛ばし﹂をスクープしたのが﹃読売新聞﹄だったため、中京圏で圧倒的なシェアの中日新聞をJR東海批判に走らせて地元世論に影響したのではないかと分析している[4]。 後の中日新聞のインタビューに対して旧三重県第1区の衆議院議員だった北川正恭は、議員の集まりで﹁民間会社に議員が口をはさむべきではない﹂と主張したと明かしている[6]。北川はかつて国鉄改革の委員会に所属し、政治家の利益誘導によるローカル線建設︵=我田引鉄︶が国鉄の収益を圧迫し、国鉄分割民営化の遠因となった経緯に詳しく[6]、その上で﹁民営化後も同じではだめだと思った﹂と振り返っている[6]。 懸念した議連の結成には至らず、今枝ら強硬派も、将来のリニア中央新幹線で名古屋飛ばしがないように﹁今回のダイヤとリニアの停車駅は関係ない﹂との覚書をJR東海に出させ、矛を収める。こうして騒動の主たる中部地方の政財界とJR東海の対立は1か月で終息した[6]。 須田は一連の騒動について、後の中日新聞のインタビューに対し﹁名古屋飛ばしの批判は新幹線を大事にしてくれている裏返し。民間会社として地元がいかに大事かを痛感した﹂と振り返っている[6]。 1992年3月14日に﹁のぞみ301号﹂が運転を開始した。同列車が名古屋駅を通過する瞬間は地元メディアを中心に大きく報じられた。なお名古屋・京都両駅はいずれも全列車停車を前提とした駅構造や配線となっているため、70km/hの速度制限が行われ、新幹線列車としては非常に低速での通過となっていた。﹁名古屋飛ばし﹂の終焉とその後
1997年に道床安定作業車の導入により、路盤安定の技術の進歩[6]によって保線工事の翌日の速度制限(170km/h)が廃止され[17]、新横浜・名古屋・京都の各駅に停車しながら 東京 - 新大阪間を2時間半で結ぶことが可能となったため、同年11月29日に﹁のぞみ301号﹂は後続の﹁のぞみ1号﹂に統合される形で廃止された[8]。以後、名古屋駅と京都駅を通過する新幹線列車は存在していない。 2012年1月9日に名古屋テレビが放送した﹃あなたが選ぶ!東海地方の心に残るニュース50選﹄の﹁社会&政治経済﹂では﹁名古屋飛ばし﹂が13位に選ばれた[1][18]。﹁のぞみ301号﹂の経緯
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/0/02/Nozomi_01.jpg/200px-Nozomi_01.jpg)
娯楽・商業
一般的にはコンサート︵特にアーティスト︶などの各種イベントツアーなどで、首都圏と京阪神の途中にある名古屋で行われない例、ファッションブランドや大型量販店などの名古屋地域への店舗進出がなされないケースを指すことが多い。 2015年10月現在、イトーヨーカドー[27]、アソコ[28]、イケア[29]、丸井[30]などの無進出例が挙げられる。 ヨドバシカメラも2017年にJRゲートタワーに出店予定だったが、同タワーの建設工事の遅れから、2015年5月14日にJRゲートタワーへの出店中止が発表された[31][32][33]ものの、松坂屋名古屋店内に出店することが明らかになり[34]、同年10月29日に東海地方では初となるマルチメディア名古屋松坂屋店がオープンした[35][36]。 また、ラオックスも長い間未出店だったが、2016年3月1日に丸栄内にオープン予定の計画が明らかになった[37][38][39]。 1987年のマドンナとマイケル・ジャクソンの初訪日時のコンサートで福岡公演や横浜公演がありながら名古屋公演がなかったことが名古屋飛ばしとして話題になった[2]。 一方で、各種イベントで稼働率の高かった愛知厚生年金会館や愛知県勤労会館の閉鎖問題に当たっては、自治体や地元財界の態度は冷淡であり、結果として1,500人前後収容の多目的ホールが市内から失われた。これに伴い、名古屋での公演取り止めや、従来からの利用者が活動場所を市外施設へ移すなどの動きが実際に見られるという[40]。関連項目
- 鉄道と政治#新幹線と政治
- 名古屋はええよ!やっとかめ
- 成田エクスプレス - 成田空港のお膝元である千葉県の県庁所在地であり、名古屋市と同じ政令指定都市の千葉市の代表駅である千葉駅には一部を除いて停車しないことが地元住民や一部マスコミで問題になったことがある。
- 京急蒲田駅 - 2010年5月16日のダイヤ改正によるエアポート快特通過が「蒲田飛ばし」と呼ばれた[41]。