七尾線
七尾線 | |||
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基本情報 | |||
国 | 日本 | ||
所在地 | 石川県 | ||
種類 | 普通鉄道(在来線・地方交通線) | ||
起点 | 津幡駅 | ||
終点 | 和倉温泉駅 | ||
駅数 | 20駅 | ||
電報略号 | ナナセ[1] | ||
開業 | 1898年4月24日 | ||
全通 | 1935年7月30日 | ||
所有者 | 西日本旅客鉄道(第一種鉄道事業者) | ||
運営者 |
西日本旅客鉄道(第一種鉄道事業者) のと鉄道(七尾 - 和倉温泉間、第二種鉄道事業者) | ||
車両基地 | 金沢車両区 | ||
使用車両 | 使用車両の節を参照 | ||
路線諸元 | |||
路線距離 | 59.5 km | ||
軌間 | 1,067 mm(狭軌) | ||
線路数 | 単線 | ||
電化方式 |
直流1,500 V(津幡駅構内以外) 交流20,000 V・60 Hz(津幡駅構内) いずれも架空電車線方式 | ||
閉塞方式 | 自動閉塞式(特殊) | ||
保安装置 | ATS-SW | ||
最高速度 | 100 km/h | ||
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概要[編集]
IRいしかわ鉄道線︵旧‥北陸本線︶から分岐する路線で、能登半島南部を縦断する。 もともとは同半島北部の輪島駅までの路線であったが、1991年に和倉温泉駅以南が電化され、非電化のままとなった和倉温泉駅 - 輪島駅間はのと鉄道に移管された[2]。また、七尾駅 - 和倉温泉駅間 (5.1 km) は、のと鉄道を第二種鉄道事業者とし、特急列車はJR西日本が、普通列車はのと鉄道が運行している。なお、和倉温泉駅以北ののと鉄道七尾線はJR西日本が第三種鉄道事業者、のと鉄道が第二種鉄道事業者である。また、七尾駅 - 七尾港駅間の貨物支線も存在したが、民営化前に廃止されている。 津幡駅でIRいしかわ鉄道線と接続しているが、宝達駅付近で天井川をくぐるトンネルの離隔距離の問題などを考慮し、交流電化のIR線とは異なる直流電化とされ、IR線との接続地点付近に交直セクションが設けられた。よって全列車が交直流電車︵定期列車︶または気動車︵臨時列車︶で運転されている。 2015年3月14日の北陸新幹線長野駅 - 金沢駅間の開業により、並行在来線区間にあたる北陸本線金沢駅 - 直江津駅間はIRいしかわ鉄道等︵IRいしかわ鉄道は、金沢駅 - 倶利伽羅駅間︶に経営分離されたが、並行在来線にあたらない七尾線は経営分離の対象とはならず、新幹線開業後も引き続きJR西日本が運営する[3]。これに伴い、七尾線はJRの他の路線に接続しない完全な飛び地路線となった[注 1]。2024年3月16日の北陸新幹線金沢駅 - 敦賀駅間の開業以降は、北陸本線の金沢駅 - 大聖寺駅間もIRいしかわ鉄道[注 2]に移管されたため、七尾線は石川県唯一のJR在来線となったほか、七尾線の津幡駅付近がJR西日本の管轄する狭軌在来線唯一の交流電化区間となっている[注 3]。 IRいしかわ鉄道が管轄する津幡駅を除き、全区間を、JR西日本金沢支社の七尾鉄道部が管轄している。 2021年3月13日から車載型IC改札機の導入によって全線でICOCAなどのICカードが利用可能となった[4][5][注 4]。路線データ[編集]
- 管轄・路線距離(営業キロ):全長59.5 km
- 西日本旅客鉄道(第一種鉄道事業者):
- 津幡駅 - 和倉温泉駅間 59.5 km
- のと鉄道(第二種鉄道事業者):
- 七尾駅 - 和倉温泉駅間 (5.1 km)
- 西日本旅客鉄道(第一種鉄道事業者):
- 軌間:1,067 mm
- 駅数:20(起終点駅含む)
- 孤立路線であるため、起終点駅を含めたすべての駅が七尾線所属駅となっている。なお、起点の津幡駅は2015年3月13日までは北陸本線所属[6]であったが、翌日から同線がIRいしかわ鉄道へ移管されたため、JRの駅としては七尾線所属に変更された。
- 複線区間:なし(全線単線)
- 電化区間:全線(直流1500 V。津幡駅構内のみ交流60 Hz・20000 V)
- 閉塞方式:自動閉塞式(特殊)
- 運転指令所:金沢総合指令所(七尾鉄道部七尾CTC)
- 最高速度:100 km/h
- IC乗車カード対応区間:
- ICOCAエリア:全線(和倉温泉駅は特急を利用する場合のみ適用)
運行形態[編集]
停車場・施設・接続路線 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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優等列車[編集]
普通列車[編集]
津幡駅 - 七尾駅間[編集]
七尾線の普通列車はほとんどが金沢駅 - 七尾駅間の運転で、区間列車として金沢駅 - 高松駅間の系統がある。すべての普通列車がIRいしかわ鉄道の金沢駅まで乗り入れ、津幡駅で折り返す列車はない。 北陸新幹線の金沢開業前は平日・土曜日が26往復︵このうち1往復が金沢駅 - 高松駅間の運転︶、日曜日・祝日が25往復あったが、北陸新幹線の金沢開業に伴う2015年3月14日のダイヤ改正で朝の金沢駅 - 高松駅間の1往復が毎日運転に変更されたことと、金沢発の始発列車と東京発最終の﹁かがやき﹂に接続するために、朝5時台と夜23時台に1往復増発されたことで、全日27往復体制となった︵改正前に比べて平日は1往復、日曜・祝日は2往復増加︶。これによって最終列車の時刻が繰り下がって七尾・高松両駅の到着時刻が日付を越えるようになり、始発列車の時刻が4 - 5時台に繰り上がった。2021年3月13日のダイヤ改正で、2往復を土曜・休日運休としたため、6年ぶりに平日ダイヤと休日ダイヤが分かれることになった︵金沢駅 - 高松駅間‥平日27往復、土日祝25往復、高松駅 - 七尾駅間‥平日25往復、土日祝23往復︶[19]。2022年3月12日のダイヤ改正では、金沢発21 - 23時台および七尾発18 - 22時台の時刻を統一し、最終列車を当日中の到着に繰り上げた︵金沢駅 - 高松駅間‥平日25往復、土日祝23往復、高松駅 - 七尾駅間‥平日21.5往復、土日祝20往復︶[11]。日中時間帯は1時間に1本程度が運転されているが、1時間半程度開く時間帯がある。 以前はラッシュ時に松任駅・美川駅・小松駅まで直通運転する列車が設定されていたが、2014年3月15日にはこれらすべての列車が系統分割され、普通列車は金沢駅発着に統一された。 全列車原則としてワンマン運転を行っており[20][5]︵まれに車掌・機動改札員が乗務して車内改札を行う場合あり︶、2023年8月1日よりすべての駅ですべてのドアから乗り降りができるようになり、切符や運賃は駅の集札箱に投入しても運転士に手渡ししてもどちらでもよいこととなった[21]。ICカードの利用方法に変更はなく、無人駅でも本津幡駅のように車載型IC改札機にタッチする駅と中津幡駅のように地上型IC専用改札機にタッチする駅がある[4]。2021年3月13日から2023年7月31日までは、中津幡駅 - 徳田駅間の無人駅︵早朝夜間無人駅になる駅も含む︶においては後乗り前降りのワンマン運転が実施され、乗車時は車内で乗車整理券が発行され、降車時は2両編成の場合は切符や運賃の収受を運転士が行い、列車内の運賃箱に投入するが、4両編成の場合は全てのドアが開いて自由降車となり、切符や運賃は駅の集札箱に投入する方式を採用していた[4]。 2010年3月13日のダイヤ改正までは、金沢駅 - 七尾駅間で快速列車も設定されていたが定期列車としては廃止された。廃止日前日時点での停車駅は次のとおりであった。 ●金沢駅 - ︵東金沢駅︶ - ︵森本駅︶ - 津幡駅 - 宇野気駅 - 高松駅 - 宝達駅 - 羽咋駅 - ︵千路駅︶ - ︵金丸駅︶ - 能登部駅 - 良川駅 - ︵能登二宮駅︶ - ︵徳田駅︶ - 七尾駅 ●︵ ︶は一部の列車のみ停車 モントレー・ジャズフェスティバル・イン・能登開催日には臨時列車が運転される場合があり、快速列車として運転される年もある。七尾駅 - 和倉温泉駅間[編集]
七尾駅 - 和倉温泉駅間ではJR西日本の普通列車は運転されておらず、JR西日本の七尾駅以南(羽咋方面)に直通する普通列車は運転されていない。すべての普通列車がのと鉄道の列車としてのと鉄道の車両で運転されている。すべて七尾駅 - 穴水駅間を通しで運転している。
JR西日本とのと鉄道の直通列車については、七尾線部分廃止後も快速「能登ふるさと博号」(金沢駅 - 穴水駅間)などの臨時列車で運転された実績があるほか、北陸新幹線開業による二次交通の充実化、利便性を図る実験として、2011年9月24日・25日に2両編成の気動車で金沢駅 - 穴水駅間で1日1往復運転された[22]。
列車番号[編集]
特急「能登かがり火」の列車番号は3000番台が付番され、下りが3001Mから始まる奇数、上りが3002Mから始まる偶数となっている。特急「花嫁のれん」の列車番号は8000番台が付番され、下りが8011Dから始まる奇数、上りが8012Dから始まる偶数となっている。かつて運行されていた特急「サンダーバード」の列車番号は金沢駅で列車番号を変更し、IRいしかわ鉄道線内と七尾線内は北陸本線内の列車番号から2000を差し引いた2000番台が使われる。エル特急「しらさぎ」と特急「はくたか」の列車番号も3000番台が使われていた。いずれも金沢駅で列車番号が変更され、エル特急「しらさぎ」は単純に3050を足した列車番号が使われていたが、特急「はくたか」は金沢駅 - 越後湯沢駅間とは奇数・偶数が逆転した独自の列車番号が使われていた。
金沢駅 - JR七尾線(高松駅発着を含む)間の普通列車の列車番号は、上りが820M、下りが823Mから始まる番号が運転区間にかかわらず順番に付番され、かつての小松駅発着を含めて、直通先のIRいしかわ鉄道線内でも列車番号の変更をしない。ただし直通先の一部区間で曜日運休する場合はその運休となる区間については七尾線の列車番号に1000を足した番号が使われた(かつての美川駅・松任駅 - 金沢駅間)。2022年3月12日のダイヤ改正以降は平日のみ運転される普通列車であっても列車番号は変更せず、高松駅で折り返す普通列車には1000を足した列車番号が使われるようになり、また金沢発22時台の七尾行き最終列車は羽咋駅まで1000番台で運行し、羽咋駅から8000番台に列車番号を変更して運行している。
七尾駅 - のと鉄道七尾線間の普通列車の列車番号はのと鉄道の付番規則に従い、上りが120D、下りが121Dから始まる番号が運転区間にかかわらず順番に付番される。ただし、観光列車「のと里山里海号」はその年ごとに決められた付番規則に従う。
使用車両[編集]
現用車両[編集]
優等列車[編集]
特急「能登かがり火」は3両編成で運用されている。また、普通車の一部には自由席が設定されている。特急「花嫁のれん」は全車指定席でグリーン車なしの2両編成で運用されている。特急「能登かがり火」「花嫁のれん」すべてが全車禁煙席で、喫煙ルームも設置されていない。
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683系(中津幡駅 - 本津幡駅間、2021年3月11日)
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キハ48形(羽咋駅、2016年5月29日)
普通列車[編集]
前述のように、津幡駅付近に交直セクションがあるため、交直流電車が使用される。交直セクション通過中は種別・行先表示器、車内に千鳥式に6か所設置されている案内表示器の表示が消えるものの、補助電源が供給されるために室内灯が消えることは無い。電化後は気動車で運転される普通列車はない。
- 電車
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521系100番台(金丸駅、2020年12月26日)
置き換え計画[編集]
過去の車両[編集]
●電車 ●681系 - JR西日本所属︵特急﹁サンダーバード﹂﹁しらさぎ﹂﹁はくたか﹂﹁能登かがり火﹂︶ 6両編成、または3両編成で運転されていた。2010年3月13日より特急﹁サンダーバード﹂の運用が3両編成からグリーン車を連結した6両編成に変更されたのに対し、エル特急﹁しらさぎ﹂と特急﹁はくたか﹂は七尾線内での運転廃止直前までグリーン車なしの3両編成のままであった。特急﹁はくたか﹂はJR西日本所属だけでなく北越急行所属の車両の乗り入れもあった。2024年3月16日のダイヤ改正で、特急﹁サンダーバード﹂は七尾線内での運転を終了し、681系も七尾線内での定期運用を終了した。 ●415系800番台 113系からの改造車で、全車非ユニット窓の初期車。車体塗装は、上半分を先頭車は青、中間車はピンクとし、下半分をグレー、境界に白帯という基調になっていたが、2010年2月から順次、輪島塗をイメージした赤色一色に塗装変更された[28]。2011年から415系のラッピング車両が順次登場していた。521系100番台投入完了に伴い、2021年3月12日を以て七尾線の運用を終了した。 ●413系 北陸新幹線金沢延伸開業による並行在来線経営分離でJR西日本としては北陸本線金沢駅 - 直江津駅間が廃止され本系列が余剰となり、415系800番台の一部を置き換える形で2015年3月14日のダイヤ改正より定期運用を持つようになった。これ以前にも415系800番台が検査の時の代走として臨時運用に入ることがしばしばあった。しばらくの間は北陸地域色または青色単色塗装のままであったが、2015年4月から順次、七尾線で運用されている415系800番台と同じ輪島塗をイメージした赤色一色に塗装変更された[29]。521系100番台投入完了に伴い、2021年3月12日を以て七尾線の運用を終了した[5]。 ●485系 ●419系 ●気動車 ●キハ58形 ●キハ65形︵ジョイフルトレイン﹁ゆぅトピア﹂︶利用状況[編集]
七尾線の普通列車の旅客流動は和倉温泉駅に向けて駅ごとに減っていく階段状のパターンになっていて、ラッシュ時はかほく市近郊から金沢市近郊で特に混雑する[30]。
2007年11月13日における七尾線の旅客流動は以下の通りである[31]。
輸送人員(人/日) | 全列車合計 | 普通列車 | 特急列車 |
---|---|---|---|
合計 | 14,737 | 13,457 | 1,280 |
七尾線相互 | 5,962 | 5,948 | 14 |
七尾線 - 北陸本線石川県内 | 7,800 | 7,404 | 396 |
七尾線 - 富山県方面 | 247 | 101 | 146 |
七尾線 - 福井県方面 | 728 | 4 | 724 |
2012年5月29日には鉄道利用調査が石川県と富山県によって合同実施された[32]。
平均通過人員[編集]
各年度の平均通過人員は以下の通り。
- 1987年度:5,415人/日(和倉温泉駅 - 輪島駅間を含む値)[33]
- 2013年度:4,294人/日[33]
- 2014年度:3,992人/日[34]
- 2015年度:4,807人/日[35]
- 2016年度:4,681人/日[36]
- 2017年度:4,555人/日[37]
- 2018年度:4,445人/日[38]
- 2019年度:4,309人/日[39]
- 2020年度:3,112人/日[40]
歴史[編集]
種類 | 株式会社 |
---|---|
本社所在地 |
日本 石川県鹿島郡矢田郷村[41] |
設立 | 1896年(明治29年)4月[41] |
業種 | 鉄軌道業 |
代表者 |
取締役会長 林賢徳[41] 専務取締役 中村幸蔵[41] |
資本金 | 1,100,000円[41] |
特記事項:上記データは1907年(明治40年)現在[41]。 |
年表[編集]
加能鉄道[編集]
●1893年︵明治26年︶ ●8月‥有志者により趣意書を発表[42]。 ●9月8日‥富山県富山市の密田兵蔵ほか22名が発起者となり、資本金70万円にて加能鉄道株式会社を設立すべく免許申請[42]。 ●1894年︵明治27年︶9月‥仮免許下付[42]。 ●1896年︵明治29年︶1月‥本免許申請[42]。 ●4月30日‥本免許下付[42]。 ●7月‥七尾鉄道株式会社へ社名変更[42]。七尾鉄道[編集]
●1898年︵明治31年︶4月24日‥七尾鉄道 津幡仮停車場 - 矢田新駅間︵32M42C ≒ 52.34 km︶が開業[43]。七尾駅 - 矢田新駅間は貨物営業のみ。津幡仮停車場︵現在の本津幡付近︶・宇野気駅・高松駅・宝達駅・敷浪駅・羽咋駅・千路駅・金丸駅・能登部駅・徳田駅・七尾駅および、貨物駅として矢田新駅︵のちの七尾港駅︶が開業。 ●1900年︵明治33年︶ ●6月16日‥津幡仮停車場が津幡口仮停車場に改称[43]。 ●8月2日‥津幡駅 - 津幡口仮停車場間︵1 M 62 C ≒ 2.86 km︶が延伸開業し官設鉄道に接続[43]。津幡口仮停車場が廃止。 ●9月17日‥全線改マイル︵+3 C ≒ 0.06 km︶。 ●1901年︵明治34年︶6月15日‥横山駅・良川駅が開業[44]。 ●1902年︵明治35年︶ ●6月25日‥本津幡駅が開業[43][45]。 ●11月12日‥マイル・チェーン表記からマイル表記に簡略化︵34 M 27 C → 34.3 M︶。 ●1904年︵明治37年︶11月10日‥七尾駅 - 矢田新駅間で旅客営業が開始、同区間改マイル︵+0.1 M ≒ 0.16 km︶[46]。 ●1907年︵明治40年︶ ●9月1日‥鉄道国有法により国へ事業売却。 ●10月28日‥最終株主総会により、会社清算を承認。 ●11月12日‥法人精算終了の旨を七尾区裁判所へ登記完了、七尾鉄道株式会社解散。国有化以降[編集]
●1907年︵明治40年︶9月1日‥鉄道国有法により買収、国有化。 ●1909年︵明治42年︶10月12日‥国有鉄道線路名称制定。津幡駅 - 矢田新駅間が七尾線となる。 ●1917年︵大正6年︶4月15日‥矢田新駅が七尾港駅に改称。 ●1925年︵大正14年︶12月15日‥七尾駅 - 和倉駅間︵3.2 M ≒ 5.15 km︶が延伸開業。七尾駅が現在地に移転、改マイル︵徳田駅 - 七尾駅間 +0.2 M ≒ 0.32 km、七尾駅 - 七尾港駅間 +0.5 M ≒ 0.8 km︶。和倉駅︵現在の和倉温泉駅︶が開業。 ●1928年︵昭和3年︶ ●2月5日‥七尾駅 - 和倉駅間に小島信号場が開設。 ●10月31日‥和倉駅 - 能登中島駅間︵6.8 M ≒ 10.94 km︶が延伸開業。田鶴浜駅・笠師保駅・能登中島駅が開業。 ●1929年︵昭和4年︶12月5日‥七尾駅 - 七尾港駅間の旅客営業が廃止。 ●1930年︵昭和5年︶4月1日‥マイル表記からメートル表記に変更︵津幡駅 - 能登中島駅間 43.8 M → 70.6 km、七尾駅 - 七尾港駅間 1.3 M → 2.1 km︶。 ●1932年︵昭和7年︶8月27日‥能登中島駅 - 穴水駅間 (16.9 km) が延伸開業。西岸駅・能登鹿島駅・穴水駅が開業。 ●1933年︵昭和8年︶9月1日‥小島信号場が廃止。 ●1935年︵昭和10年︶7月30日‥穴水駅 - 輪島駅間 (20.4 km) が延伸開業し全線開通[47]。能登三井駅・能登市ノ瀬駅・輪島駅が開業[48]。七尾機関庫設置︵翌年、七尾機関区に改称︶。 ●1950年︵昭和25年︶5月1日‥免田駅が開業。 ●1958年︵昭和33年︶12月15日‥気動車の営業運転を開始する[49][50]。民営化以降[編集]
●1987年︵昭和62年︶4月1日‥国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道が継承。 ●1990年︵平成2年︶ ●3月24日‥津幡駅 - 和倉温泉駅の電化起工式が和倉温泉駅で挙行。 ●5月24日‥電化工事の第1号柱が能瀬駅構内に建植される。 ●1991年︵平成3年︶9月1日‥和倉温泉駅 - 輪島駅間がのと鉄道に経営移管される[2]︵同区間はJR西日本が第三種鉄道事業者となり、七尾駅 - 輪島駅間はのと鉄道が第二種鉄道事業者となる︶。津幡駅︵構内を除く︶- 和倉温泉駅間が金沢支社から七尾鉄道部の直轄になる[53]。津幡駅 - 和倉温泉駅間が電化︵直流1500 V︶[2]。特急﹁スーパー雷鳥﹂﹁しらさぎ﹂が七尾線に乗り入れ開始[2]。 ●従来のキハ58系気動車による運行を終了し、金沢駅 - 七尾駅間の普通列車がすべて、415系などの電車による運行となる。 ●1992年︵平成4年︶3月14日‥特急﹁かがやき﹂が七尾線に乗り入れ開始[54]。 ●1995年︵平成7年︶4月20日‥特急﹁スーパー雷鳥︵サンダーバード︶﹂が七尾線に乗り入れ開始。 ●1997年︵平成9年︶3月22日‥特急﹁はくたか﹂が七尾線に乗り入れ開始。同時に特急﹁かがやき﹂が廃止。﹁スーパー雷鳥︵サンダーバード︶﹂を﹁サンダーバード﹂に改称。 ●1999年︵平成11年︶12月8日‥ダイヤ改正に伴い、列車番号が700台から800台に変更。 ●2001年︵平成13年︶ ●3月3日‥特急﹁スーパー雷鳥﹂を﹁サンダーバード﹂に統合。普通列車にも681系・683系が早朝に限り運用される。 ●4月1日‥穴水駅 - 輪島駅間が廃止︵のと鉄道の第二種鉄道事業廃止。同時にJR西日本の第三種鉄道事業廃止︶。 ●2004年︵平成16年︶3月13日‥七尾発金沢行きで﹁おはようエクスプレス﹂が運転開始。 ●2010年︵平成22年︶ ●2月18日‥﹁あかね色﹂の単色塗装に変更された415系電車が運行開始[55]。 ●3月13日‥七尾線内の快速と﹁おはようエクスプレス﹂が廃止。 ●2011年︵平成23年︶ ●3月12日‥681系・683系の普通列車での運用が終了。 ●4月2日 - 4月7日‥東日本大震災で福島県内の車両部品工場が被災し保守部品調達の見通しが立たなくなったため、日中の金沢駅 - 七尾駅間︵北陸本線直通列車含む︶において、普通列車の本数や車両数の削減や行先変更が実施される[56][57]。 ●7月1日‥電化20周年および能登ふるさと博に合わせ、沿線にちなんだキャラクターが描かれたラッピング電車が運行開始[58]。 ●2014年︵平成26年︶ ●2月4日‥金沢発七尾行き普通電車が車両故障のために停車したが、交直セクション内に停車したため自力走行できず気温0度の中2時間30分立ち往生する。 ●3月15日‥ダイヤ改正により、普通列車を金沢駅で系統分割し全列車が金沢駅発着となる。特急を除き金沢以南︵松任・美川・小松方面︶へ直通する列車が消滅。 ●2015年︵平成27年︶ ●3月14日‥特急﹁能登かがり火﹂運転開始。特急﹁しらさぎ﹂﹁はくたか﹂の七尾線乗り入れ廃止。普通列車に415系のほか413系が投入される。 ●10月3日‥観光列車として特急﹁花嫁のれん﹂運転開始。 ●2020年︵令和2年︶10月3日‥521系100番台電車を投入[27]。 ●2021年︵令和3年︶3月13日‥全線でICカード﹁ICOCA﹂の利用が可能となる[4][19][5]。ワンマン運転を開始︵両数に関わらず特急列車以外の全ての普通列車がワンマン化︶[19][5][20]。 ●2024年︵令和6年︶ ●1月1日 - 夕方に発生した能登半島地震の影響で全区間で不通となる。 ●1月3日 - 津幡駅 - 高松駅間で運転再開[59]。 ●1月15日 - 高松駅 - 羽咋駅間で運転再開。ただし、当面は本数を減らすほか、敷浪駅 - 羽咋駅間は速度を落としての運転となった[60][61]。 ●1月19日 - JR西日本金沢支社は、七尾 - 和倉温泉間について、﹃復旧作業に着手し、2月中旬に再開予定﹄と表明[62]。その後の1月31日に、2月15日に七尾 - 和倉温泉駅間で運転を再開する予定であることが発表された[63]。 ●1月22日 - 羽咋駅 - 七尾駅間で運転再開。同日から、一部の特急列車の乗り入れも再開[61][64][65]。 ●2月15日 - 七尾 - 和倉温泉駅間で運転を再開。ただし、一部区間で徐行運転を行うほか、特急列車については、一部列車のみ運転再開となる。また、同日から当面、該当区間のみ乗車する場合に限り、乗車券・定期券で特急列車の普通車自由席が利用できる措置を採る[66]。 ●3月16日 - 北陸本線移管を含むダイヤ改正により、特急﹁サンダーバード﹂の七尾線乗り入れ廃止。駅一覧[編集]
便宜上、全列車が乗り入れるIRいしかわ鉄道線 金沢駅 - 津幡駅間も記載。同線内の貨物駅は省略する。電化方式 | 会社 | 路線名 | 駅名 | 営業キロ | 接続路線 | 線路 | 所在地 | |
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駅間 | 累計 | |||||||
交流電化 | IRいしかわ鉄道 | IRいしかわ鉄道線 | 金沢駅 | - | 11.5 | 西日本旅客鉄道: 北陸新幹線 IRいしかわ鉄道:■IRいしかわ鉄道線(加賀温泉・福井方面) 北陸鉄道:浅野川線 …北鉄金沢駅 (A01) |
∥ | 金沢市 |
東金沢駅 | 2.6 | 8.9 | ∥ | |||||
森本駅 | 2.8 | 6.1 | ∥ | |||||
津幡駅 | 6.1 | 0.0 | IRいしかわ鉄道:■IRいしかわ鉄道線(倶利伽羅・高岡方面) | ∨ | 河北郡 津幡町 | |||
西日本旅客鉄道 | 七尾線 | |||||||
直流電化 | 中津幡駅 | 1.8 | 1.8 | | | ||||
本津幡駅 | 1.1 | 2.9 | ◇ | |||||
能瀬駅 | 2.2 | 5.1 | | | |||||
宇野気駅 | 3.7 | 8.8 | ◇ | かほく市 | ||||
横山駅 | 3.0 | 11.8 | ◇ | |||||
高松駅 | 2.6 | 14.4 | ◇ | |||||
免田駅 | 3.4 | 17.8 | ◇ | 羽咋郡 宝達志水町 | ||||
宝達駅 | 3.1 | 20.9 | ◇ | |||||
敷浪駅 | 3.3 | 24.2 | ◇ | |||||
南羽咋駅 | 2.5 | 26.7 | | | 羽咋市 | ||||
羽咋駅 | 3.0 | 29.7 | ◇ | |||||
千路駅 | 4.1 | 33.8 | | | |||||
金丸駅 | 3.7 | 37.5 | ◇ | 鹿島郡 中能登町 | ||||
能登部駅 | 3.6 | 41.1 | ◇ | |||||
良川駅 | 2.8 | 43.9 | ◇ | |||||
能登二宮駅 | 2.2 | 46.1 | | | |||||
徳田駅 | 2.8 | 48.9 | ◇ | 七尾市 | ||||
七尾駅 | 5.5 | 54.4 | ◇ | |||||
和倉温泉駅 | 5.1 | 59.5 | のと鉄道:七尾線(のと鉄道の普通列車は全て七尾駅始発・終着) | ◇ |
経営移管区間[編集]
1991年よりのと鉄道に移管された区間︵JR西日本は第三種鉄道事業者として引き続き施設を保有︶。下記のうち穴水駅 - 輪島駅間は2001年に廃線となった。この区間の現状についてはのと鉄道七尾線を参照。 営業中の区間 和倉温泉駅 - 田鶴浜駅 - 笠師保駅 - 能登中島駅 - 西岸駅 - 能登鹿島駅 - 穴水駅 2001年廃止区間 穴水駅 - 能登三井駅 - 能登市ノ瀬駅 - 輪島駅廃止区間[編集]
( ) 内は七尾駅からの営業キロ- 貨物支線
- 七尾駅 (0.0 km) - 七尾港駅 (2.1 km)
廃駅・廃止信号場[編集]
過去の接続路線[編集]
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
参考文献[編集]
●寺田裕一﹃日本のローカル私鉄2000﹄ネコ・パブリッシング、2000年。ISBN 4-87366-207-9。 ●﹃鉄道ジャーナル﹄1980年9月号︵通巻163号︶、鉄道ジャーナル社、p.85, p.114。 ●川島令三編著﹃中部ライン - 全線・全駅・全配線﹄6加賀温泉駅 - 富山エリア、講談社、2010年。ISBN 978-4-06-270066-5。関連項目[編集]
- 日本の鉄道路線一覧
- 父ちゃんのポーが聞える - 七尾線を舞台とした映画
- 君は放課後インソムニア - 七尾線沿線を舞台とした作品