「ネコ」の版間の差分
m 外部リンクの修正 http:// -> https:// (www.env.go.jp) (Botによる編集) |
|||
115行目: | 115行目: | ||
=== 運動能力 === |
=== 運動能力 === |
||
[[待ち伏せ]]型の[[肉食獣]]であるネコは俊敏な運動能力をもっている。瞬発力が高く、跳躍力にも長けている。跳躍力は、およそ体高の5倍程度(約1.5m程度)の所に飛び上がることができる。走るスピードは最高でおおよそ時速48kmといわれ、瞬間的に最高速に達するが長くは続かない<ref name="Edney-016">[[#Edney|エドニー先生の猫と楽しく暮らす本 - 動作と平衡感覚]]、P. 16</ref>。その運動能力にもかかわらず、ネコが自動車に轢かれることは多いが、それは運動能力の問題ではなく、想像を超える大きさの物体(自動車)に突然遭遇してしまったとき、判断力を失ってその場で体の動きを止めてしまうからであるとされるが異説もある(「[[#眼・視覚]]」を参照)。[[感覚#他の感覚|平衡感覚]]を司る[[三半規管]]の能力とは別に、ネコには[[小脳]]の視覚による優れた[[水平線]]検出能力が備わっており、これによって、三半規管が失調した状態でも、正向[[反射 (生物学)|反射]]として空中で正しく上下を判断した上で四本の足を使い着地を行う<ref name="Edney-016" />。 |
[[待ち伏せ]]型の[[肉食獣]]であるネコは俊敏な運動能力をもっている。瞬発力が高く、跳躍力にも長けている。跳躍力は、およそ体高の5倍程度︵約1.5m程度︶の所に飛び上がることができる。走るスピードは最高でおおよそ時速48kmといわれ、瞬間的に最高速に達するが長くは続かない<ref name="Edney-016">[[#Edney|エドニー先生の猫と楽しく暮らす本 - 動作と平衡感覚]]、P. 16</ref>。その運動能力にもかかわらず、ネコが自動車に轢かれることは多いが、それは運動能力の問題ではなく、想像を超える大きさの物体︵自動車︶に突然遭遇してしまったとき、判断力を失ってその場で体の動きを止めてしまうからであるとされるが異説もある︵﹁[[#眼・視覚]]﹂を参照︶。[[感覚#他の感覚|平衡感覚]]を司る[[三半規管]]の能力とは別に、ネコには[[小脳]]の視覚による優れた[[水平線]]検出能力が備わっており、これによって、三半規管が失調した状態でも、正向[[反射 (生物学)|反射]]として空中で正しく上下を判断した上で四本の足を使い着地を行う<ref name="Edney-016" />。2~3メートル程度の高さであれば、ケガ一つ負わずに飛び降りることができる。
|
||
[[犬かき]]で泳げるが、水に入ったり水に濡れることを嫌う個体が多い。 |
[[犬かき]]で泳げるが、水に入ったり水に濡れることを嫌う個体が多い。 |
2021年10月25日 (月) 03:12時点における版
![]() |
イエネコ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
![]() | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
保全状況評価 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
愛玩動物 Domesticated | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
地質時代 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
約9,500年前* - 現世 (新生代第四紀完新世) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Felis silvestris catus Linnaeus, 1758 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
シノニム | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ネコ イエネコ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Cat Domestic cat Housecat |
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/9/9f/%E6%9C%A8%E3%81%AB%E7%99%BB%E3%82%8B%E7%8C%AB.jpg/270px-%E6%9C%A8%E3%81%AB%E7%99%BB%E3%82%8B%E7%8C%AB.jpg)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/ec/2016-06-14_%EF%BC%A2reast-feeding_of_Cats_%E3%83%8D%E3%82%B3%E3%81%AE%E6%8E%88%E4%B9%B3_DSCF6490.jpg/270px-2016-06-14_%EF%BC%A2reast-feeding_of_Cats_%E3%83%8D%E3%82%B3%E3%81%AE%E6%8E%88%E4%B9%B3_DSCF6490.jpg)
定義
起源
![]() |
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/ae/AfricanWildCat.jpg/300px-AfricanWildCat.jpg)
家畜化以前の特徴を維持している。
南アフリカ共和国ハウテン州、ヨハネスブルグ動物園。
身体的特徴
![]() |
概要
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/8/81/Cat_anatomy_diagram_jp.svg/300px-Cat_anatomy_diagram_jp.svg.png)
■赤=主に呼吸器系 ■緑=主に消化器系 ■金色=神経系とその他
体温 | 38.6°C |
心拍数 | 120–140 毎分間の拍動の数 |
呼吸数 | 16–40 毎分呼吸 |
年齢と寿命
6ヶ月 |
1歳 |
3歳 |
6歳 |
8歳 |
9歳 |
10歳 |
13歳 |
16歳 |
20歳 |
14歳 |
16歳 |
20歳 |
30歳 |
40歳 |
50歳 |
60歳 |
70歳 |
80歳 |
90歳 |
体格
体の柔軟性
運動能力
被毛
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/2/2a/Jewelkatz_Romeo_Of_Stalker-Bars.jpg/250px-Jewelkatz_Romeo_Of_Stalker-Bars.jpg)
優性 遺伝子 |
役割 | 対立(劣性) 遺伝子 |
役割 |
---|---|---|---|
A | アグーティ(縞模様) | a | ノン・アグーティ(単色) |
B | 黒 | b | 茶色(チョコレート) |
bl | 薄茶(シナモン) | ||
C | 単色(濃淡なし) | cb | セピア(バーミーズ) |
cs | ポインテッド(シャム模様) | ||
D | 濃暗色 | d | 淡明色(ダイリュート) |
I | 抑圧(銀化) | i | 基底に及ぶ色素沈着 |
L | 短毛 | l | 長毛 |
O | オレンジ(または伴性遺伝の赤) | o | 黒味を帯びた非赤色 |
S | 白の斑 | s | ソリッドカラー(体全体) |
T | 縞(マッカレルタビー) | ta | アビシニアン(ティックドタビー) |
tb | ブロッチド(クラシック)タビー | ||
W | 体全体が白 | w | 白以外 |
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/1/16/%E9%87%8E%E8%89%AF%E7%8C%AB%EF%BC%88%E7%9B%B8%E6%A8%A1%E5%B7%9D%E6%B2%BF%E3%81%84%EF%BC%89.jpg/250px-%E9%87%8E%E8%89%AF%E7%8C%AB%EF%BC%88%E7%9B%B8%E6%A8%A1%E5%B7%9D%E6%B2%BF%E3%81%84%EF%BC%89.jpg)
眼・視覚
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/0/09/Hauskatze_in_Abendsonne.jpg/250px-Hauskatze_in_Abendsonne.jpg)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/9/9e/2016-06-14_Orange_and_white_tabby_cat_born_in_2016_%E8%8C%B6%E3%83%88%E3%83%A9%E7%99%BD%E3%81%AD%E3%81%93_DSCF6526%E2%98%86%E5%BD%A1.jpg/200px-2016-06-14_Orange_and_white_tabby_cat_born_in_2016_%E8%8C%B6%E3%83%88%E3%83%A9%E7%99%BD%E3%81%AD%E3%81%93_DSCF6526%E2%98%86%E5%BD%A1.jpg)
眼の色
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/8/82/Cat_Eyes.jpg/250px-Cat_Eyes.jpg)
耳・聴覚
鼻・嗅覚
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/8/8c/Neko-no-hana.jpg/200px-Neko-no-hana.jpg)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/ec/%E9%BC%BB%E7%B4%8B.jpg/200px-%E9%BC%BB%E7%B4%8B.jpg)
フレーメン反応
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/5/5e/IMG_Cat.jpg/200px-IMG_Cat.jpg)
舌・味覚
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/d/da/Cat_tongue_macro.jpg/200px-Cat_tongue_macro.jpg)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/63/Persian_cat_chinchilla_golden_male_TORA_grooming_silver_female_HIME_social_grooming_or_allogrooming.jpg/200px-Persian_cat_chinchilla_golden_male_TORA_grooming_silver_female_HIME_social_grooming_or_allogrooming.jpg)
牙
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/c/c1/%E6%B0%B8%E4%B9%85%E6%AD%AF%E3%81%B8%E3%81%AE%E7%94%9F%E3%81%88%E5%A4%89%E3%82%8F%E3%82%8A.jpg/200px-%E6%B0%B8%E4%B9%85%E6%AD%AF%E3%81%B8%E3%81%AE%E7%94%9F%E3%81%88%E5%A4%89%E3%82%8F%E3%82%8A.jpg)
猫の牙は生後2ヶ月 - 8ヶ月で乳歯の脇から永久歯が生え始め、やがて乳歯が抜け落ちる。
ひげ・洞毛
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/9/96/Cat_whiskers_closeup.jpg/200px-Cat_whiskers_closeup.jpg)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/63/Vibrissae_on_cats_foreleg.jpg/200px-Vibrissae_on_cats_foreleg.jpg)
尾
襟首
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/f/fd/Cat_carrying_kitten.jpg/200px-Cat_carrying_kitten.jpg)
指
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/1/1d/Cat_paw_%28cloudzilla%29.jpg/200px-Cat_paw_%28cloudzilla%29.jpg)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/8/84/Polydactyl_cat_7toes.jpg/200px-Polydactyl_cat_7toes.jpg)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/1/1f/Cat_climbing_tree%2C_Uchimaki_Park.jpg/200px-Cat_climbing_tree%2C_Uchimaki_Park.jpg)
肛門嚢
不意打ちを食らうと、肛門嚢から臭い匂いを発することがある。
鳴き声
![Felis silvestris catus.ogg](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/8/8a/Loudspeaker.svg/12px-Loudspeaker.svg.png)
喉鳴らし
他のネコ科動物にも見られる「ゴロゴロ(purr)」と喉(のど)を振動させる音のメカニズムには複数の説があり、はっきりとしていない。この音は、親子間のコミュニケーションにも用いられる。
ライオンやトラなども含むネコ科動物全般は喉をゴロゴロと鳴らすことで知られているが、これは声帯からではなく、胸腔の一部から発せられる音である[43]。一般的には飼い主や懐いた人になでられるなどしてリラックスしている時にこの反応が見られるが、体調が悪い時や出産時(陣痛中)、死ぬ直前にも喉を鳴らすという。これらの行動の意味は未だにはっきり解明されていないが、普段から低周波の音を発生させることで骨格を丈夫にする、苦しいときに痛みを緩和し呼吸を楽にしている、などの説が存在する[44]。
クラッキング(チャタリング)
ネコが「カカカ」のように歯を打ち鳴らしているような音を出す現象をクラッキング(英語圏などではチャタリング(chattering))といい、ネコ科の動物でもネコだけが発するものである[45]。小声を出しながら行う個体もある。
知能
繁殖
![]() |
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/8/83/Charline_the_cat_and_her_kittens.jpg/200px-Charline_the_cat_and_her_kittens.jpg)
種類および地域により差はあるが、だいたい春ならびに夏の初めに発情、交尾を行う。
発情
メスの発情
オスの発情
交尾
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/e7/Cats_having_sex_in_Israel.jpg/200px-Cats_having_sex_in_Israel.jpg)
妊娠・出産
子猫の性別の見分け方
子猫の排泄
食性
- 猫が他の動物を捕獲、捕食する様子
-
キツツキを捕らえる猫
-
前脚を使いネズミを食べる猫
-
ネズミをくわえる猫
-
ウサギを捕らえた猫
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/0/08/Cat_Eating_Catgrass.jpg/250px-Cat_Eating_Catgrass.jpg)
一日に成猫が必要とする栄養素
あくまで必要なのはバランスであり、過剰給餌は健康を害する恐れがある[55]。
蛋白質 | 脂肪 | 炭水化物 | カルシウム | リン | ナトリウム | カリウム | マグネシウム | 鉄 | 銅 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
餌の28%以上。仔猫の場合はその2倍。 | 9%以上 | 40%以下 | 1g | 0.8g | 0.2g | 0.4g | 0.05g | 10mg | 0.5mg |
マンガン | 亜鉛 | ヨード | ビタミンA | ビタミンB1 | ビタミンB2 | ビタミンB6 | パントテン酸 | 葉酸 | ニコチン酸 |
1.0mg | 4.0mg | 0.1mg | 550国際単位 | 0.5mg | 0.5mg | 0.4mg | 1.0mg | 0.1mg | 4.5mg |
ビタミンB12 | コリン | タウリン | ビタミンC | ビタミンD | ビタミンE | ビタミンK | 水分 | ||
0.02mg | 200mg | 100mg | 必要量無し | 100国際単位 | 8.0mg | 必要量無し | 1kgあたり50-70ml |
一日の食餌必要量
妊娠した場合には5週頃から徐々に食餌の量を増やし、場合によっては専用の食餌を与える[56]。
年齢・状態 | 餌の種類 | カロリー | 回数 |
---|---|---|---|
3週 | 粉ミルク・缶詰・母乳 | 4-6回 | |
4週 | 粉ミルク・缶詰・母乳 | 4-6回 | |
5週 | 缶詰・母乳 | 4-5回 | |
6-8週 | おかゆ状にした上記の餌 | 3-4回 | |
8週以上 | 離乳させる | 3-4回 | |
2-4ヶ月 | 250-425kcal | 3-4回 | |
4-5ヶ月 | 425-500kcal | 3-4回 | |
5-6ヶ月 | 500-600kcal | 2-3回 | |
6-12ヶ月 | 600-700kcal | 1-2回 | |
成猫 | 300-550kcal | 1-2回 ドライフード・缶詰 | |
妊娠後期 | 通常の3割増し | 2-4回 | |
哺乳期 | 通常の3倍 | 2-4回 | |
老齢猫 | 吸収力の低下のため若干増やす | 1-2回 |
ネコにとって危険な物質
人間が日常において嗜好・摂取する物の中で、ネコに対して有毒性を示す物品や物質や成分。基本的には市販のキャットフードなどを与えるのが好ましい。また、盗み食いにも注意が必要。
ネコに与えてはいけない食べ物
- ユリ・タマネギなどのヒガンバナ科またはユリ科の植物
- 詳細は「タマネギ中毒」を参照ネコやイヌにとってネギやタマネギ、ニンニク、ラッキョウなどといったヒガンバナ科の植物は極めて有毒とされている。ネギ類に含まれるアリルプロピルジスルフィドが、ネコやイヌの赤血球を破壊してしまい、貧血・食欲不振・呼吸困難・血尿・嘔吐を引き起こす。また、ユリ属の植物は特に有害であり、全ての部位に毒性があり、体毛に付着した花粉をなめただけで死亡した例や、チューリップの生花を挿していた花瓶の水を摂取したことで重篤となり、安楽死を選択せざるを得なかった事例も報告されており、アメリカの愛猫団体であるCFAは、これらの植物をネコに近づけないように勧告している。ヒヤシンスも同様に危険である。 また、ゆで汁やエキスなども有害であり、ハンバーグなどの練り製品、人間用のビーフジャーキー、すき焼き︵の肉︶、牛丼や茶碗蒸し、カップ麺などにも含まれることがあり、これらを口にすると中毒を起こすことがある[57][58][59]。 アルカロイド類 アルカロイドを含む多くの植物は中毒の原因となる。また、種子類・球根は全て有害と考えられている。カフェインを含む、コーヒーや紅茶なども有害とされている[57]。 イカ、タコ、エビ、カニ、貝などの一部の魚介類 イカなどに含まれる酵素であるチアミナーゼ︵サイアミナーゼ︶はビタミンB1を破壊するため、長期にわたって摂取した場合、背骨の変形を引き起こすなどし、寿命も短縮される。これが﹁イカを食べると腰を抜かす﹂といわれる所以である[57][58]。チアミナーゼは、イカ・タコ・貝類といった軟体動物のほか、エビ・カニなど甲殻類やコイ・ワカサギなどの淡水魚にも含まれている。しかし、チアミナーゼは熱によって失活するため加熱すれば問題はなく、イカ・タコなどはネコにとっての必須栄養素であるタウリンを豊富に含むため、ネコには好まれ、イカ入りのキャットフードも存在する。ただし、イカ・タコなどは消化があまりよくないため、多量に摂取すると消化不良を起こす。また、乾物であるスルメなどは、多くの水分を奪う可能性があるが、パック包装などを施された湿り気のある商品はこれに当たらない[注釈 3]。 なお、魚には基本的にビタミンB1が含まれていないため、肉を与えず魚だけで育てた場合も、寿命が短縮する。市販のキャットフードなどはビタミンB1を添加してあるため、魚が主原料であっても気にする必要はない。 アワビ、サザエ、ノリ 死亡する危険はないが、春先のアワビのツノワタ︵内臓︶を食べさせるとネコの耳が腐れ落ちると東北地方でいわれている。春先のアワビやサザエは餌としている海藻に含まれるクロロフィルをピロフェオホルバイドaという毒成分に変質させて、動物の体内に摂り込まれた状態で日光に当たると光過敏症を起こすことに基づいている。アワビなどは春先に ﹁ピロフェオホルバイドa﹂という成分を内臓にためこんでいるので、これを食べると成分も体内に入る。ネコの体は被毛で覆われているため、たとえ日に当たっても光は皮膚までは届かず問題ない。しかし、耳だけは被毛が薄く、毛細血管にまで日光が届く。そのため、光過敏症で炎症を起こして激しいかゆみを生じる。ネコは耳を激しくかきむしり、取れるまでそれを続けてしまう。あるいは、毒成分によって耳の組織が壊死してしまい、取れてしまう[60][61]。味付けされないノリは与えても構わないがミネラルが多いため量を制限︵日量3g程度︶する必要がある。過剰に摂取した場合尿路結石症などに罹る恐れがある。味付け海苔はナトリウム過剰摂取の可能性があるので与えない方が良い。 ブドウ、レーズン アメリカの動物毒性コントロールセンターの調査・研究によると、原因物質は解明されていないが、ネコやイヌが摂取すると2-3時間後に嘔吐・下痢・食欲不振・腰痛が引き起こされ、3-5日後に腎不全の症状が発現し、最悪の場合は死に至るケースもあるとしている[57]。 塩分・味の濃い食品 塩分は生体機能を維持するために必要であるが、ヒト向けに味付けされた食品の塩分量では一般に多すぎる。発汗に伴って多量の塩分を失うヒトに対し、ネコはほとんど汗をかかないことによる。塩分の摂り過ぎは腎臓に大きな負担をかけるので、塩辛い食品を安易に与えてはいけない[57][58]。これはネコ以外にも当てはまり、ヒトの塩分に対する要求量/許容量が他の大半の陸生動物より高いことは認識しておく必要がある。 牛乳・乳製品 猫の乳に含まれる乳糖︵ラクトース︶の量は牛乳の半分程度といわれており、離乳前の子猫ではその牛乳の半分程度といわれる乳糖の量に対応するだけの消化酵素ラクターゼを持ち合わせているものの、離乳する2ヶ月齢頃以降になるとラクターゼは分泌されなくなる。そのため人間も飲用する牛乳は、含有する乳糖の量の多さから、下痢を引き起こす原因となる。加えて、牛乳と比べて猫の乳は脂肪とタンパク質を多く含んでおり、子猫のうちに母乳ではなく牛乳を与えていると、カロリー不足やタンパク質不足となって健全な成長を妨げかねない。このため、ミルクを与える場合には猫用︵年齢により子猫用か成猫用かを選択︶のものを使用すべきである[62][63][64][注釈 4]。 カカオ︵チョコレート、ココア︶ カカオに含まれるテオブロミンを代謝する能力がとても低いことから、大量に摂取した場合、下痢、嘔吐、興奮、痙攣、脈の乱れ、血尿などの中毒症状が現れ、最悪の場合、突然死することもある[57][66][注釈 4]。 カフェイン コーヒー、紅茶、緑茶、栄養ドリンクなどに含まれるカフェインはテオブロミンと似たような中毒症状を起こす[57]。 かつおぶし かつおぶしにはリンやマグネシウムなどのミネラルが多く含まれており、摂取しすぎると慢性腎臓病や尿路結石を引き起こす原因となる[67]。 青酸配糖体を含む食物 リンゴ、アンズ、モモ、プラム、スモモ、サクランボ、アーモンドなどの枝、葉、種に含有される青酸配糖体が体内で青酸に変化し、呼吸困難、虚脱、痙攣、チック症状に陥り、最悪の場合は死に至る場合がある[68]。 ソラニンを含む食物 ナス、トマト、ジャガイモ、ピーマン、ホオズキなどのナス科のほとんどの植物にネコに有毒なソラニンが含まれている。個体差があるが、ネコの場合は2-10mgが摂取量の上限であり、それを超えると過流涎、食欲不振、胃腸障害、下痢、中枢神経系の抑制、虚脱、散瞳、心拍数低下などに陥る場合がある。最悪の場合は、心筋梗塞を起こし死に至る[68]。 アルコール 血液中に吸収されたアルコールが許容量を超えると、脳や体の細胞を破壊する。そのことから、嘔吐、下痢、神経症状、呼吸困難、ふるえ、昏睡に陥る場合がある。最悪の場合は死に至る[要出典]。
食べ物以外の危険な生活物質
精油︵エッセンシャルオイル︶ アロマテラピーや芳香性の生活嗜好品に成分使用されている精油を吸引、皮膚・経口摂取すると、ネコの肝臓はその成分を解毒できず、重篤な後遺症が残ったり回復不能の致命的な事態に陥ることになる。ネコはフェノール類やモノテルペン類、ベンゼン環含有化合物に対する感受性が他の動物に比べて特異であるため、一般に出回っているほとんどの精油が有毒になる。一時期は抗ウィルス作用やノミ取り効果があるとされ、ペット用シャンプーなどにも含まれているティーツリーの希釈液への曝露による事故も報告されている[69][70][71][72]。 家庭薬など 人が飲用・服用する経口薬を素人がペットに与えるべきではなく、ネコの体を舐める習性により、頭髪や皮膚に塗布する外用薬にも注意が必要である。 鎮痛剤・解熱剤・感冒剤・サプリメント グルクロン酸抱合能力が低いことなど、ヒトとネコの違いゆえに、鎮痛解熱剤として用いられるアセトアミノフェンは肝障害などを起こすためイヌやネコへの使用は厳禁であり、風邪薬に代表されるヒト用の家庭薬も同様である[73]。 また、ダイエット目的のサプリメントとして用いられるα-リポ酸も、ネコにとっては肝機能障害を引き起こすなど身近な薬品での中毒事故が起こりうる[74]。 養毛剤 壮年性脱毛に有効な外用薬ミノキシジルが付着した頭部をネコがなめるだけでも心機能に問題が起こり得るとされる[75]。 湿布薬 非ステロイド性消炎鎮痛剤の一種で、筋肉痛や関節痛を和らげる効果の湿布や軟膏に含まれていることがある成分フルルビプロフェンをネコが摂取してしまうと、腸や腎臓に中毒症状が現れ、食欲不振、倦怠感、嘔吐、下血などを起こし、死亡に至るケースも複数件あったことに関しての報告と注意が、2015年4月にアメリカ食料医薬品局︵FDA︶から発表されている。摂取する経路は、薬剤を使用した飼い主の皮膚や、そこから薬剤が付着した衣服・家具・ネコの身体からの経口であろうとみられている[76][77]。自然生態系への影響
現代においてほぼ世界中に存在するイエネコであるが、これは人為的に広まったのであり、それぞれの地域の生態系にとっては外来種であるイエネコは国際自然保護連合がリストアップした﹁世界の侵略的外来種ワースト100﹂にもランクインしており[78][79][80]、人間に持ち込まれた猫によって地域の固有種を含む生態系に影響を及ぼしている事例がある。 生物の絶滅の主原因は人間による生息域の破壊・環境汚染・乱獲だが[81]、多様性の危機において[81]、2010年代に入って、ネコは世界各地で自然保護において脅威的存在になっていることが科学的に明らかにされていきている[82]。ネコは人が集う地域における生息密度が高く、同サイズの野生捕食者より10倍から100倍に達することもあり、その影響力は自然界の捕食動物より大きい。世界各地の島嶼で絶滅した鳥類、哺乳類、爬虫類の14%はネコが主な原因で絶滅したことが示唆されており[82]、これは捕食による絶滅の26%にあたる[81]。 イエネコは本来狩りをする生き物であるため、充分にエサを与えられていたとしても野生生物を捕殺してしまう[82]。ジョージア大学のSonia Hernandezが行った研究によれば、毎日エサを与えられている31匹の野良猫にカメラを取り付けて追跡したところ、そのうち18匹が1日平均6.15匹の希少種ネズミを捕殺していた[82]。アメリカではネコによって毎年1億羽の小鳥が捕殺されているという研究結果も出ている[83]。 日本では、沖縄県のヤンバルクイナや鹿児島県奄美大島のアマミノクロウサギなどの希少種が野ネコに捕食され問題となっている[84][85]。東京都の小笠原諸島では野ネコにより当該地域を繁殖地とするカツオドリや絶滅危惧種で当該地域にしか見られないアカガシラカラスバトなどが襲われていたが、野ネコを保護し当該地域から排除することでアカガシラカラスバトの生息数を回復させた。しかし一方で天敵のネコがいなくなったことで外来種のネズミが増え、固有種の植物が食害により数を減らしてしまうこととなった[86][87]。ニュージーランドでも希少種の保護を目的としてネコのみを排除してしまったことで、同様に希少種の天敵であった外来種ネズミが増加し、希少種の保護につながらなかった事例があることから、対策に関しては個々の環境を精査に上、ネコだけでなく中位捕食種への対策も並行して行うなどの効果的なアプローチを選択する必要がある[85]。また、奄美大島では猫の捕獲事業で仕掛けた猫用の罠に、保護対象の希少動物がかかり死んでしまった事例もあるため、捕獲方法を再検討することとなった[88]。 一方、沖縄県西表島では野ネコからイリオモテヤマネコへの猫エイズの感染が懸念されていたため[89][90]、野ネコを捕獲したのちに里親を探し譲渡するという活動に取り組んでいる[85]。 ニュージーランドのスティーブンズ島における事例では、固有種であるスチーフンイワサザイの最後の1羽が、灯台守が飼育していた1匹のイエネコに捕食されたことにより絶滅した。ただし、元々スチーフンイワサザイは先史時代にはニュージーランド全域に生息していたが[91][92][93]、マオリとともニュージーランドに到達していたナンヨウネズミによる捕食により、19世紀の時点ではスティーブンズ島においてイエネコが駆逐した15羽しか確認されていない[94]。 また、スコットランドやハンガリーにも同様の問題があるが、捕殺や捕食による影響だけではなく、スイスのヤマネコとイエネコのように、近種との交雑による固有種絶滅も危惧されている[95]。病気・障害
ネコが罹患する病気や遺伝的障害を挙げる。
人獣共通感染症
人とネコで同じように感染する人畜共通感染症には代表的なものとして、狂犬病、トキソプラズマ症、パスツレラ症、結核、細菌性の腸炎、皮膚病、および、バルトネラ菌の感染症である猫ひっかき病がある。しかし、生来清潔を好む性質ゆえに、ネコに関する限り伝染の危険性は低いといえる[96]。ネコに特有の感染症
猫免疫不全ウイルス感染症 猫免疫不全ウイルス (FIV) 感染を原因とする感染症。特別な治療法は無い。 猫後天性免疫不全症候群︵猫エイズ︶は上記感染症の病態の一つ。 猫白血病ウイルス感染症 猫白血病ウイルス (FeLV) を原因とする感染症。 猫伝染性腹膜炎 猫伝染性腹膜炎ウイルス (FIPV) を原因とする感染症。口腔病・歯病
歯周病 3歳になるまでに約80%の猫が歯周病を起こすとされる。これは内臓疾患を起こす原因にもなりうる。歯周病予防のためには飼い主による定期的な歯のケア︵歯磨きなど︶が必要である。 ネックリージョン︵被歯細胞性吸収病巣、歯頸部吸収病巣︶ 4歳になるまでに約60%のネコに起こるといわれ、原因は不明。聴覚障害
「白猫#聴覚障害」を参照泌尿器の病気
慢性腎臓病︵腎不全︶ 他のネコ科動物と同様に腎臓の病気になりやすいが原因は長らく不明だった[97][98]。しかし2021年、その原因について東京大学の宮崎徹が、ネコの腎臓には死んだ細胞を除去する仕組みが存在するものの機能していない点にあることを突き止め、治療薬を開発していることが報道されると、愛猫家などから2日間で3千万円ほどが集まった[99]。この研究は通常の動物用医薬品とは逆に動物用を先行させ、後から人間用の治療薬を作るという手法である[98]。 概ね5歳ごろに急性の腎障害となり、それが慢性腎不全へと進行し尿毒症で死ぬケースが多い[98]。 腎機能が低下した状態では尿の濃縮がうまく働かなくなり、そのため頻尿となり飲水量も増える。尿の色が薄くなる・臭いがあまりしなくなるなどの症状が見られたら注意が必要である。病状が進行すると、食欲不振や体重減少を示し、さらには尿毒症が起き口内炎や胃炎も併発する。末期には食べ物を全く受け付けなくなり死に至る。病気を初期に見つけられれば食事療法などで対処できる可能性がある。寄生虫
習性
この節の加筆が望まれています。睡眠
-
安全な環境と餌に満たされたネコはよく眠る。写真はペット用のベッドで体を寄せ合って眠る3匹のネコたち。
-
丸くなって身を守るように眠るのがネコの典型的なスタイルの一つで、明るい日中など、この写真のように前足でまぶたに覆いをし、光を遮って眠るネコも多い。
-
周囲を警戒する必要がないと、体を長く伸ばしひっくり返ったような姿勢で眠るものもいる。写真は周りを信頼している仔猫たち。
-
腹を上にして寝るネコ。
-
睡眠中の子猫。
-
たまに眼を覚ますと母猫の乳を吸う。
ネコの語源が﹁寝子﹂であるという説もあるほどにイエネコの睡眠時間は人間に比べて長い。一般的に、ネコは一日の大半を寝て過ごすといわれている。ネコの飼い方の本︵獣医師による解説︶などでは、一般に14時間程度とか16時間程度と解説されていることが多い。また﹁長いネコでは20時間程度眠る﹂といった解説も多い[100]。なお、睡眠時間が長い傾向にあるのは、ネコ科の動物、肉食動物に共通して見られる傾向である。草食動物に比べて食物を得る機会に乏しい反面、その食物は草食動物の場合と比べて高カロリーであり、一度食物を得るとしばらくは食べる必要が無いため、何もしない時間帯は寝ることでカロリーの消費を抑えていると考えられる。 外からの訪問者が少ない住宅で、家族や近隣にかわいがられ、餌が十分に与えられている安心できる環境だと、ネコは長いものでは1日あたり20時間近くひたすら眠り続ける。ペットとして飼われているネコは餌を探しにいく必要がなく、安全な寝場所も確保されており、特に何をする必要もないため安心して眠り続ける。寝ている時に時折、痙攣したり鳴き声を漏らしたりするが、夢を見ているせいである。主に仔猫の頃の夢︵母猫の乳首を吸っている場面︶や、狩りをしているときの夢を見るといわれている。 人により屋内で飼われている仔猫はとくに睡眠時間が長く、書籍では20時間程度と解説されていることが多い。ほとんど眠っていて、たまに眼を覚ますと母猫の乳を吸い、その後ちょっと遊んでいたかと思うとまたすぐ眠ってしまう、というような状態である。また、仔猫ではほとんどがレム睡眠であるといわれている。そのため、呼びかけたり触れたりすると目を醒ます場合がある。 野良猫に限れば、外敵に対する警戒を怠ることができないため、睡眠時間は人に飼われているネコよりかなり短くなり、眠りも浅い。 日光東照宮の眠り猫は頭を地面につけず上げているが、その姿の時こそ熟睡していることが、研究により明らかになっている。 腹部を地に付け、四肢をたたみ、尾を身体側に引き付けたうえで、背を丸めてうずくまる、というネコの姿勢を﹃香箱︵こうばこ︶を作る﹄︵香箱座り︶と表現する。香箱の蓋の丸く盛り上がった甲の形に由来している[101]。 香箱座りは、前足を完全に折り畳んでいるため、特にリラックスした状態である。 一方で完全屋内飼育のネコの場合は、外敵に対する警戒の必要もないため、仰向けないしそれに近い姿勢でリラックスして寝る場合も見られる。同じネコ科の野生動物においても、同様の姿勢が生態系の頂点に位置し天敵が存在しないライオンにおいて見られる。爪とぎ
ネコの鉤爪 爪とぎ 木登りにも鋭い鉤爪は欠かせない。 放し飼いの地域猫や野良猫や野猫の場合は太い木の幹、飼い猫の場合は壁や柱などを引っかいたり、爪を噛んで引っ張って爪とぎをする。ネコに限らず、狩りをする動物の多くに見られる行動である。﹁研ぐ﹂のではなく﹁さや﹂を剥がして鋭くし、いつでも狩りに使えるようにしておく手入れの他、縄張りを他のネコに対して示す意味がある[102]。転位行動として行うこともある。爪がないネコでも同じしぐさをすることがあり、何かを始める際の合図ともいわれている。飼い猫の場合、調度品や壁紙などの意図せぬ場所での爪とぎを防止するため、爪とぎ台や爪磨きの付属したキャットタワー︵ネコタワー︶などを用意しておくとよい。また、爪とぎする場所も教えておく必要がある。 爪を切る場合、ネコの鉤爪の根元側は肉・神経・血管が通っており、先端部分だけを丁寧に切らなければならない。ピンクがかった髄の部分を切除すると苦痛を訴えたり、場合によっては出血を伴う恐れがある。また、外科的に爪を除去してしまう手術があるが、本能と深く結びついた道具を失うことになり、ストレスや問題行動の原因となる可能性があるため、この手術を禁止している国は多い[103]。攻撃手段
猫は肉食動物が持つ狩りの武器をすべて持っているが、攻撃する際には、前足や後ろ足がよく用いられる。前足を前に差し出し、スナップを利かせて攻撃対象を招き寄せるかのように足裏で攻撃する攻撃方法は猫パンチと呼ばれる[104]。また、前足で攻撃対象をしっかり抱き抱えて倒れこみ、後ろ両足で蹴りを繰り返して入れる攻撃方法は猫キックと呼ばれる[105]。いずれの場合も、自由に出し入れできる鉤爪を出して攻撃することで、より高い攻撃力が得られ急所にとどめをさす。 噛み付きも、仔猫同士の取っ組み合いなどでよく用いられる攻撃方法である[31]。攻撃対象をしっかり抱き抱えた状態で使われる猫キックと同時に用いることもある。毛づくろい
体が柔軟なので頭の周り以外をくまなくなめることにより空気層を作り保温、唾液により体温低下、清潔になる[107]。また、濡れた毛を乾かす。舌の届かない部位︵顔・首・頭など︶は前肢に唾液を含ませて拭く。﹁猫が顔を洗うと雨が降る﹂というが、晴天でも顔を拭く。足をなめる際に爪を噛んで引っ張って爪とぎをする。 鳥類や毛皮を持つ哺乳類においては、皮膚から毛皮や羽根に皮脂を分泌し毛づくろいすることによって口からビタミンDを摂取しているとの説もある[106]。尾と感情との関係
尾からうかがえる感情としては以下のようなものが挙げられる。 立てている 比較的機嫌の良いとき[108]。歩くときは立てていることが多い。個体によっては立てながらくねくねと動かしている場合もある。 横に振っている 速く大きく振っているときは不快なとき[108]。イヌから類推して喜んでいるとするのは誤解である。飼い主に呼ばれると、鳴く代わりに軽く数回振って応えることもある︵何らかの形で必ず応えている︶[108]。また、狩りや遊びなどで興奮しているときも横に振ることがある。リラックスしているときも、ゆっくり大きく振ることがある[108]。 後肢の間に巻き込んでいる おびえているとき[108]。通常、耳を後ろに伏せていることを伴う[109]。 大きくふくらませている 威嚇しているとき、または、驚いたとき。威嚇しているときは全身の毛を逆立てることを伴う[110]。 他のネコや、人間に巻きつける 相手に親愛の情を持っている。捕食
水槽の金魚を狙うネコ 待ち伏せ・忍び寄り型捕食者である[111]ネコの特性は、様々な身体的特徴として見ることができる。長く追うことで疲弊させる、あるいは、組織的な罠によって追い詰める追跡型捕食者であるイヌ科動物とは対照的である。 尾で魚釣りをする。 動く物に興味を示し捕まえようとする傾向が強く、猫じゃらしなどの玩具がある。 狭い所に入る傾向があるが、餌のネズミなどを探す習性によるとされる。自動車のエンジンルームに入る事もあり、猫バンバンが提唱されている。社会性
群れは作らないが、地域の野良猫の密度が多い場合などは独立した縄張りをもつことが困難で、ある程度の順位が存在する。そのようなネコ達は同一の場所に定期的に集まり、﹁猫の集会﹂などと呼ばれる。互いに安否確認などをしていると考えられている。複数飼いなどではじゃれ合ったり互いにグルーミングしたりといったコミュニケーションをする。また、初対面のネコ同士が鼻をつけ合う事があるが、相手を確認する挨拶とされる。 Kristyn R.Vitaleらの2019年の研究によれば、ネコは自分にとって見覚えのある人間よりも、自分に注意を向けてくる人間とより長く接触する傾向があった[112]。齋藤慈子による2019年の研究によれば、犬ほど熱狂的な反応ではないが、ネコは人のジェスチャーを理解し、自分の名前を聞き分けているという[113]。-
遊ぶ 仲間とじゃれることは狩りの訓練も兼ねる。隠れ場所や寝場所として駐車場を好むものも多い。
-
群れる 猫は群れを作る習性がないが、餌場など特定の場所に集まることもある。
-
社会的グルーミング。
-
威嚇をするネコ
-
威嚇 けんかの時は、けんか相手に対し体を横向きにして背中を湾曲させ、体毛を逆立ててふくらませ、体格を大きく見せて威嚇する。
-
威嚇によって敵を排除できない場合には直接攻撃を加える場合がある。
けんか
長い威嚇行動を経たあとに双方引かない場合には衝突に発展し、威嚇には一方が低音で唸ると他方は高音で返すなどの特徴が窺える。通常は1対1のけんかであるため、人間がけんかの声に似せて横槍を入れると、気味悪がってけんかを中止することもある。けんか・格闘は、跳びかかりやすく有利な高所を制した側が優勢で、そのため、戦略的ポジションを探りながらの威嚇が長時間続く。格闘になるとほんの数秒で決着する。多くの場合、相手に痛手を負わすまでの闘いになるまでに勝敗が決する。 けんかをしている猫を抱き上げると、猛り立った猫は見さかいもなく主人にでも噛みつき、人がけがをする可能性がある。けんかをやめさせたければ、水をかけるのが最善の方法である。暖かい場所
排熱で暖かいためノートPCの上を好むネコは多い。 暖かい場所を好む習性があり、室内で日の当たる場所がない場合、パソコンやファクシミリなど排熱が大きい機器の近くに移動することが多い。この際排尿することもあり、電子機器の破損に繋がることもある[114]。
死期の前兆にとる行動
ネコはこれまで“死期が近づくと姿を消す”との風説は、日本では遅くとも江戸時代にはみられ、江戸時代に貝原益軒がのこした生物学・農学書である﹃大和本草︵やまとほんぞう︶﹄の第十四巻には、﹁凡ソ猫ノ他獣ト異ルコト九アリ﹂︵﹁猫には他の動物とは異なる点が9つある﹂︶と書かれており﹁死ヌル時人ニカクレテ人ノ不見處ニテ死ス﹂︵﹁死ぬ時は人から見えないところに隠れる﹂︶と記述されている[115]。また、民俗学者の柳田國男は随筆﹃どら猫観察記﹄の中で﹁第一に猫の終りというものが、いつの場合にも我々の知解の外に在った﹂と語っており、昭和時代には﹁死ぬ間際の猫を人は知らない。﹂という考え方が﹁我々﹂という﹁共通理解﹂の上にあることを前提としている[116]。現代における見解
イギリスの動物行動学者であるデズモンド・モリスは、自著にて[117]﹁なぜ、死ぬ時に独りになりたがるのか﹂という事について言及しており、彼はこの現象を﹁偶然ではなく、猫の行動の典型的な特徴である﹂と述べ、その理由を﹁﹃闘争・逃走反応﹄の一種ではないか﹂との推測を示している。すなわち簡単にまとめれば﹁ネコは体調不良を抱えた時、その不調の原因を見えない敵からの攻撃と解釈し﹁闘争・逃走反応﹂で対応しようと動くものの、肝心の戦う相手がいない為に必然的に残された﹁逃走﹂の方に頼るしかなく結果として﹁身を隠す﹂行動へ繋がり、具合の悪い状態で見えざる敵から隠れていれば体調が回復しないまま死んでしまうこともあって﹁人目につかない場所で猫が死ぬ﹂現象が発生する﹂ということになる。[要出典]。1992年、アメリカのMcCuneは、﹁悪い環境に置かれた猫は、積極的に異常行動を示すというよりも、むしろ不活発になる﹂との調査結果を発表している[118]。 動物生態学博士の山根明弘は、屋外にて事故や襲撃にあったり体調を崩してしまっても動ける余力のある場合は、ネコにとっての安全な場所である人目につかない遮蔽物の多い狭い空間に本能的に身を隠すので、症状が深刻だと見つけることが出来る前にそのまま死に至るケースが多くなるため、人からは﹁死期が近づくと姿を消す﹂に見えてしまうことがあるとしている[119]。往診専門動物病院の﹁わんにゃん保健室﹂院長を務める江本宏平によれば﹁猫は自分の死期を悟ると、飼い主にいつも以上に甘えたり、最後の力を振り絞って元気な姿を見せるなどの行動をとることが多い﹂という。また江本はその行動に対し﹁死期を悟った猫が飼い主に対し、感謝の気持ちを示しているのではないか﹂との見解を示している[120]。習性に関する参考画像
-
「香箱座り」とも表現される着座姿勢。
-
排泄 通常は砂地状の所にする習性があるが、よく訓練されたネコは人間用のトイレで用を足すこともできる。
-
納まる 箱や袋などに入ったり、家具の後ろや下に隠れたり、狭い場所を好む。
人間との関わり
詳細は「ネコの文化」を参照人類と猫との歴史の記録は、ネコの家畜化が認められる古代エジプトから始まっており[121]、関係する文化や風習、創作物、あるいは日常生活や社会における関わり合いについては﹁ネコの文化﹂で解説する。 日本では、鳴き声の語呂合わせ︵ニャン・ニャン・ニャン︶から、ペットフード協会の制定により2月22日が猫の日とされている[122][123]。世界で飼育されているネコの数
イギリスやアメリカではイヌとネコの飼育頭数はほぼ同じであり、アメリカでは30%以上、ヨーロッパでは24%以上の家庭でネコが飼育されており、この数字はなおも増加傾向にある[124]。 日本でもイヌと並びペットとして飼育されている。国内の予想飼育数は、ペットフード協会の調査によると、2016年時点では984.7万頭[125]。この値はイヌの987.8万頭より若干少なかった。しかし、2017年時点の同調査で、ネコ952.6万頭、イヌ892.0万頭となり[126]、同調査が開始されてから初めて逆転した。 この背景には、高齢化社会によって飼育のしやすさが考慮されたこと[127]や、2010年代に入り起こった、ネコノミクスと呼ばれるネコブームが挙げられる。 イスラム圏では、ムハンマドが猫を愛したというスンナが残っていることから、非常に尊ばれる生き物となっており、ペットとしても人気がある︵﹁イスラームとネコ﹂も参照︶[128]。ペットとして世界で飼育されているネコの数[124][129] 600 170 160 110 220 500 840 690 6000 985 280 60 [万頭] 脚注
注釈
(一)^ ギネス認定記録はクリーム・パフの38歳3日である。非公式ながら39歳のネコも確認されている[10]。 (二)^ ﹁ネコの眼が光を増幅する原理は暗視鏡︵ナイトビジョン︶に活用されている﹂といわれることがあるが、暗視装置ではマイクロチャンネルプレートで電気的に増幅しているものであるため、出鱈目である。 (三)^ ネコの癒し効果を売りにしている店がこの誤解によってしばしば非難されるが、店がネコの餌として販売しているのが湿り気のある燻製イカなどである場合、問題があるとしても与える量だけである。 (四)^ abTBSテレビで2016年︵平成28年︶1月4日に放送された﹃ハッピーあにまる2016﹄内﹁激カワ&爆笑ネコ大集合﹂コーナーで、猫が牛舎内で搾乳中の牛から牛乳を直接ー飲む場面が映し出され、視聴者から批判の声が上がっていた。更に、ロシアンブルーのオスがソフトクリームやチョコレートコーティングされたアイスを舐めるシーンが映し出され、視聴者から﹁死ぬぞ﹂などといった批判が殺到した[65]。出典
(一)^ Driscoll CA, Macdonald DW, O'Brien SJ, CA (June 2009). “In the Light of Evolution III: Two Centuries of Darwin Sackler Colloquium: From wild animals to domestic pets, an evolutionary view of domestication”. Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 106 (S1): 9971–9978. doi:10.1073/pnas.0901586106. ISSN 0027-8424. PMC 2702791. PMID 19528637. (二)^ 今泉 2004, p.105 (三)^ Bulletin of Zoological Nomenclature. "International Commission on Zoological Nomenclature, Opinion 2027 (Case 3010). Usage of 17 specific names based on wild species which are predated or contemporary with those based on domestic animals (Lepidoptera, Osteichthyes, Mammalia): conserved". Bulletin of Zoological Nomenclature, Volume. 60, 2003, pp. 81-84. (四)^ abcde今泉 2004, p.172 (五)^ Science Magazine Japan (2007年6月29日). “イエネコの祖先は近東出身 // Tabby’s Ancestors Traced to the Near East︵今週のハイライト︶”. 2007年7月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年4月19日閲覧。 (六)^ 奈良文化財研究所 読売新聞︵2008年06月22日︶ (七)^ ﹃世界大百科事典﹄(平凡社)﹁ネコ﹂の項目。[要文献特定詳細情報] (八)^ 猫はいつから日本にいるのか - 朝日新聞社 WEBRONZA、2019年3月25日 (九)^ Kahn, Cynthia M.; Line, Scott (2007). Hollander, Joseph Lee. ed. The Merck/Merial Manual for Pet Health. Merck & Co.. ISBN 978-0-911910-99-5 (十)^ “ギネス更新か!?イギリスで172歳のネコちゃん発見”. ロケットニュース24. (2011年1月13日). オリジナルの2011年1月16日時点におけるアーカイブ。 2014年6月13日閲覧。 (11)^ 茨城県猫の適正飼養ガイドライン (12)^ 下越動物保護管理センター‥猫の室内飼育のすすめ (13)^ 愛知県‥所有者のいない猫の適正管理マニュアル (14)^ 神奈川県飼い主のいない猫対策ガイドライン (15)^ ﹁和歌山県動物の愛護及び管理に関する条例の一部改正﹂ (16)^ Mottomo kuwashii neko no byōki hyakka : neko no byōki kega no chishiki to chiryō. Yazawa Saiensu Ofisu., 矢沢サイエンス・オフィス.. Gakken. (2002). ISBN 4054014747. OCLC 166678294 (17)^ エドニー先生の猫と楽しく暮らす本、P. 138 (18)^ 日本と世界の猫のカタログ '96 - ネコのボディタイプ、P. 112 (19)^ abエドニー先生の猫と楽しく暮らす本 - 動作と平衡感覚、P. 16 (20)^ 愛犬の友編集部 1990, p. 90. (21)^ abQuark編集部 1998, p. 不明. (22)^ Quark編集部 1998, p. 119. (23)^ “猫の目の不思議︻動物まめ知識︼”. ペットクリニック・ドットコム. 株式会社JPR. 2016年7月22日閲覧。 (24)^ “暗闇でカメラのフラッシュを向けてしまいました”. ペット相談. どうぶつ病院.JP (2012年6月11日). 2016年7月22日閲覧。 (25)^ “︻あんしん!ペットライフ︼︵113︶犬や猫の目が光る謎”. 産経新聞 (2015年8月21日). 2016年7月23日閲覧。 (26)^ “プロが教えるかわいい猫の撮り方レシピ/雨樹 一期”. イヌモエコモ. イヌモネコモ 運営委員会. 2016年10月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年7月23日閲覧。 (27)^ “猫の写真をもっとかわいく!プロが教える写真の撮り方”. アイリスペットどっとコム. アイリスオーヤマ. 2016年7月23日閲覧。 (28)^ “猫の目の仕組み・不思議‥暗闇のなかでキラリと光る印象的な大きな瞳”. 参天製薬. 2016年7月23日閲覧。 (29)^ ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典. “ネコ”. コトバンク. 2020年6月16日閲覧。 (30)^ 愛犬の友編集部 1990, p. 59. (31)^ abネコの気持ちがよーくわかる本、P. 44 (32)^ 小林亮. “音の波と三角関数” (PDF). 広島大学大学院理学研究科. p. 3. 2019年1月4日閲覧。 (33)^ トラックポイント・キャップ・コレクション‥Lenovo (34)^ ネコの舌応用 ゴミ圧縮ブレード‥SHARP (35)^ ﹁ネコの舌は﹁唾液のブラシ﹂ 毛づくろいの秘密解明﹂﹃﹄。2018年11月22日閲覧。 (36)^ “Cats use hollow papillae to wick saliva into fur”. 米国科学アカデミー紀要電子版. 米国科学アカデミー (2018年12月4日). 2019年6月19日閲覧。 (37)^ Mestel, Rosie (July 25, 2005), “Cats Lack a Sweet Tooth, Study Says: Scientists find that felines don't have a taste for goodies because of a dysfunctional gene.” Los Angeles Times, retrieved November 2, 2010. (38)^ 松井匠作 (2003年11月11日). “栄養に関する猫の特性について”. 栄養学情報,ヒルズ・クリニック通信,vol.46. 日本ヒルズ・コルゲート. 2014年6月22日閲覧。 (39)^ ﹃ねこのきもち﹄ベネッセコーポレーション、2008年7月、12頁頁。 (40)^ 日本と世界の猫のカタログ '96 - ヒゲの秘密、P. 136 (41)^ エドニー先生の猫と楽しく暮らす本 - 猫の感覚器、P. 14 (42)^ ab“<尾曲がり猫>本当に長崎に多いの? 市民の﹁学会﹂発足”. 毎日新聞 (Yahoo!ニュース). (2009年1月9日). オリジナルの2009年1月16日時点におけるアーカイブ。 2014年6月23日閲覧。 (43)^ エドニー先生の猫と楽しく暮らす本、P. 19 (44)^ “ネコの﹁ゴロゴロ声﹂に秘められた能力を探れ!”. Far East Research Co. (2002年12月1日). 2011年5月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年6月23日閲覧。 (45)^ “猫が﹁カカカ﹂って鳴くのは何?猫の変わった鳴き方とその意味について”. にゃんこむ. 2018年6月22日閲覧。 (46)^ 今泉忠明﹃猫脳がわかる!﹄文藝春秋 、2019年 (47)^ ab“猫の発情期と対策について︻獣医師が解説︼/服部幸”. にゃんペディア. アイペット損害保険株式会社 (2015年11月8日). 2019年2月28日閲覧。 (48)^ 日本と世界の猫のカタログ '96 - ペルシャ、P. 78 (49)^ 山根明弘﹁第4章 恋と青春﹂﹃ねこの秘密﹄文藝春秋社︿文春新書﹀、2014年9月、pp161-165頁。ISBN 978-4-16-660990-1。 (50)^ エドニー先生の猫と楽しく暮らす本 - 妊娠と分娩前の管理、P. 147 (51)^ “♀ 子猫のオスとメスの見分け方 ♂”. 猫専門病院の猫ブログ nekopedia ネコペディア. 山本宗伸. 2019年1月4日閲覧。 (52)^ “生後0日~45日位までの 赤ちゃん猫︵乳飲み子仔猫︶の育て方 / にゃんこのおうち”. 2019年1月4日閲覧。 (53)^ エドニー先生の猫と楽しく暮らす本、P. 58 (54)^ “タウリンの生理作用に関する研究~タウリントランスポーターノックアウトマウス”. 臨床ゲノム薬理学研究室. 兵庫医療大学薬学部 (2011年). 2014年6月23日閲覧。[リンク切れ] (55)^ ﹃NRC National Academy of Sciences (1986) Washington,DC.﹄[要文献特定詳細情報] (56)^ エドニー先生の猫と楽しく暮らす本、P. 59 (57)^ abcdefg“与えてはいけない食べ物”. 愛猫のハッピーLife百科. 日清ペットフード株式会社. 2016年8月5日閲覧。[リンク切れ]アーカイブ (58)^ abc“猫に与えてはいけない食べ物”. 愛猫と暮らす生活事典. 花王. 2016年8月5日閲覧。 ※ 現在はインターネットアーカイブ内に残存 (59)^ “絶対に猫に与えてはいけない食べ物︻獣医師監修︼”. にゃんペディア. アイペット損害保険株式会社 (2015年9月26日). 2019年6月19日閲覧。 (60)^ 塩見一雄・長島祐二共著 ﹃海洋動物の毒﹄ 成山堂書店。 (61)^ “自然毒のリスクプロファイル‥巻貝‥ピロフォルバイドa︵光過敏症︶”. 厚生労働省. 2014年6月23日閲覧。 (62)^ “乳の成分” (PDF). 飼い主のためのペットフード・ガイドライン. 環境省. p. 5 (2009年10月). 2018年5月23日閲覧。 “﹃飼い主のためのペットフード・ガイドライン﹄HTML版目次” (63)^ クックパッド編集部 (2014年8月13日). “︻もう一度見直したい︼犬や猫に与えてはいけない食材とは?”. クックパッドニュース 2018年5月23日閲覧. "全2頁構成︵→2頁目︶" (64)^ 中岡早苗 (2016年10月20日). “子猫のミルクの与え方はどうすれば?量、頻度、飲まない時の対処法は?”. ペットスマイルニュースforネコちゃん (︵株︶Petsmile) 2018年5月23日閲覧。 (65)^ “﹁ネコにチョコレート食べさせた﹂に愛猫家仰天 TBSに﹁ネコが死ぬぞ﹂﹁放送を止めてくれ﹂”. J-CASTニュース. (2016年1月4日) 2018年5月24日閲覧。 (66)^ higarina︵著者︶; ねこのきもち相談室獣医師︵監修︶ (2018年2月1日). “︻獣医師が解説︼1粒でも危険!?猫×チョコレートの致死量とは?”. ねこのきもち WEB MAGAZINE. ベネッセコーポレーション. 2018年5月24日閲覧。 (67)^ 山本宗伸 (2016年3月25日). “なぜ猫にたっぷりとかつお節を与えてはいけないのか”. マイナビニュース. マイナビ. 2018年5月26日閲覧。 (68)^ ab“ペット豆知識29-犬猫の毒物とその対処法”. トピックス. 動物病院TAC︵たばる動物病院︶. 2019年6月19日閲覧。 (69)^ クリステン・レイベル﹃愛しのペットアロマセラピー ﹄田邉和子・斎藤寛充朗‥訳、さんが出版、2004年、ISBN 4-880-96051-9 (70)^ 日本アニマルアロマセラピー協会﹃猫から飼い主への手紙﹄ブログハウス、2007年、ISBN 4-880-96145-0。電子書籍版‥青林堂 (71)^ “日本アニマルアロマセラピー協会”. 2012年5月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年7月2日閲覧。 (72)^ “日本アニマルアロマセラピー協会アニマルアロマセラピー10箇条”. 2013年5月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年7月2日閲覧。 (73)^ “猫のアセトアミノフェン中毒”. アイリスペットどっとコム. アイリスオーヤマ. 2019年5月17日閲覧。 (74)^ “αリポ酸は猫には大変危険です”. 埼玉県獣医師会 (2009年8月22日). 2019年5月17日閲覧。 (75)^ “オーストラリアの猫、飼い主の育毛剤なめて生死さまよう”. ロイター (2008年8月14日). 2019年5月17日閲覧。 (76)^ “ペットの相次ぐ不審死、原因は塗り薬―米当局が注意呼びかけ”. あなたの健康百科. 2015年4月24日閲覧。 (77)^ “FDA Warns of Illnesses and Deaths in Pets Exposed to Prescription Topical Pain Medications Containing Flurbiprofen”. U.S. Food and Drug Administration. 2015年4月24日閲覧。 (78)^ “ネコ”. 侵入生物データベース. 国立環境研究所. 2018年6月24日閲覧。 (79)^ “鹿児島県侵略的外来種カルテ﹁ノネコ﹂” (PDF). 鹿児島県 (2017年3月). 2018年6月24日閲覧。 (80)^ Discovery編集部 (2017年12月1日). “飼い猫を外に放す双方向のリスクとは?”. Discovery Japan 2018年6月24日閲覧。 (81)^ abc"世界の島嶼地域における侵略的外来種問題" (Press release). 日本哺乳類協会. 2006. 2021年1月8日閲覧。 (82)^ abcd日経サイエンス2020年9月号73ページ﹃ネコを殺さず希少ネズミを守る﹄ (83)^ スー・ドナルドソン、ウィル・キムリッカ﹃人と動物の政治共同体﹄尚学社、2016年、344頁。 (84)^ 外尾誠; 小坪遊 (2017年3月24日). “希少種を襲う野ネコ 捨てられて野生化、アマミノクロウサギ狙う”. 朝日新聞︵sippo︶ 2018年6月24日閲覧。 (85)^ abc“﹁奄美の明日を考える奄美国際ノネコ・シンポジウム﹂記録集”. 鹿児島大学 鹿児島環境学研究会. 2019年2月10日閲覧。 (86)^ “小笠原で異変…外来ネコ捕獲、明暗分けた固有種”. アーカイブ. 読売新聞 (2013年11月15日). 2019年2月13日閲覧。 (87)^ 猪野元健︵朝日小学生新聞・朝日中高生新聞記者︶ (2017年2月23日). “島で野生化したネコが希少動物を襲う 一歩先を進む小笠原の対策とは”. ハフポスト. 朝日小学生新聞 2018年6月24日閲覧。 (88)^ 太田匡彦 (2019年9月11日). “猫捕獲のわな、絶滅危惧種が捕まり死ぬ 環境省見直しへ”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社) 2020-07-22閲覧。 (89)^ “イリオモテヤマネコ”. 政策分野・行政活動﹁自然環境・生物多様性﹂. 環境省. 2018年6月24日閲覧。 (90)^ 竹前朝子﹁﹁希少野生動物の保護と自治行政﹂によせて﹂︵PDF︶﹃神奈川大学法学研究所ニュースレター﹄第13号、神奈川大学法学研究所、2009年3月、13頁、2018年6月24日閲覧“ニュースレター︵目次︶︽神奈川大学法学研究所Webサイト内﹃法学研究所について~刊行物﹄より︾” (91)^ Worthy, T.H. & Holdaway, R.N. (1994) "Scraps from an owl's table---predator activity as a significant taphonomic process newly recognised from New Zealand Quaternary deposits." Alcheringa 18: 229–245. (92)^ Millener, P.R. (1984) New Zealand theses in Earth Sciences: The Ouaternarv avifauna of the North Island. New Zealand. PhD, 1981. Universitv of Auckland-2 vols.; kviii + 897 up. (abstract). NZ J. Geol. Geophys. 27: 99–100. (93)^ Millener, P.R. (1988) "Contributions to New Zealand's Late Quaternary avifauna I: Pachyplichas, a new genus of wren (Aves: Acanthisittidae), with two new species." J. Roy. Soc. NZ 18(4): 1x1–An6 (94)^ Tyrberg, T. & Milberg, P. (1991) Xenicus lyalli exterminated by Polynesias rats and lighthousekeepers cats. Var Fagelvarld, 505: 15-18. (95)^ “スイスのヤマネコ、﹁セクシーすぎて﹂絶滅の危機”. AFPBB News (フランス通信社). (2020年10月4日) 2020年10月4日閲覧。 (96)^ エドニー先生の猫と楽しく暮らす本 - 人に伝染する病気、P. 124 (97)^ “東大ネコ研究に2日余りで寄付3千万円 担当者﹁驚き﹂‥朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2021年7月16日閲覧。 (98)^ abc“ネコと腎臓病とAIM研究 | 2020年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院”. www.igaku-shoin.co.jp. 2021年7月16日閲覧。 (99)^ “宮崎 徹 教授による猫の腎臓病治療薬研究へのご寄付について”. 東京大学. 2021年7月16日閲覧。 (100)^ ネットでも見られる参考情報。 ●“動物病院VERDE 獣医師の解説”. 2009年12月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年6月23日閲覧。︵猫の睡眠時間16時間といわれている、との解説︶ ●知泉﹁猫﹂ ●仁科秀雄医師の学校保健会資料 (101)^ 愛犬の友編集部 1990, p. 60. (102)^ エドニー先生の猫と楽しく暮らす本、P. 83 (103)^ エドニー先生の猫と楽しく暮らす本 - 爪の手入れ、P. 66 (104)^ ペット用語事典犬・猫編、P. 422 (105)^ ペット用語事典犬・猫編、P. 402 (106)^ abStout, Sam D.; Agarwal, Sabrina C.; Stout, Samuel D. (2003). Bone loss and osteoporosis: an anthropological perspective. New York: Kluwer Academic/Plenum Publishers. ISBN 0-306-47767-X (107)^ “猫の舌、毛づくろいに唾液活かす仕組みを解明”. ナショナル ジオグラフィック. 2019年4月10日閲覧。 (108)^ abcdeネコの気持ちがよーくわかる本 - しっぽで気持ちが一目瞭然、P. 191 (109)^ ネコの気持ちがよーくわかる本 - 耳の角度と猫の気持ち、P. 190 (110)^ ネコの気持ちがよーくわかる本 - 気持ちを伝える猫のボディランゲージ、P. 193 (111)^ "ネコ科を中心とした食肉目の社会構造とその可塑性" (Press release). 日本哺乳類協会. 2012. 2021年1月9日閲覧。 (112)^ Kristyn R.Vitale and Monique A.R.Udell. “The quality of being sociable: The influence of human attentional state, population, and human familiarity on domestic cat sociability”. www.sciencedirect.com. Elsevier. doi:10.1016/j.beproc.2018.10.026. 2019年4月7日閲覧。 Behavioural Processes Volume 158, January 2019, Pages 11-17 (113)^ “ネコは自分の名前を聞き分ける、上智大ほか研究”. natgeo.nikkeibp.co.jp. ナショナル・ジオグラフィック (2019年4月8日). 2019年4月11日閲覧。 (114)^ 機器開発に盲点、家庭用ファクス焼損の原因は猫 - 日本経済新聞 (115)^ 大和本草巻之十六 (116)^ 柳田國男. どら猫観察記. 青空文庫 2018年12月5日閲覧。 (117)^ ﹃キャット・ウォッチング︿Part2﹀﹄1988年3月、平凡社。改訂版﹃キャットウォッチング2猫に超能力はあるか?﹄平凡社、2009年10月[要ページ番号] (118)^ 猫は死ぬ前に姿を消す~猫に関する迷信や都市伝説を検証する 子猫のへや (119)^ 山根明弘﹃ねこの秘密﹄文藝春秋社︿文春新書﹀、2014年9月、pp203-206頁。ISBN 978-4-16-660990-1。 (120)^ “猫は死期が近づくと姿を消すのは本当か エンジェルタイムの重要性”. NEWSポストセブン (2018年12月2日). 2018年12月5日閲覧。 (121)^ 平岩米吉﹁第一章 猫の歴史﹂﹃猫の歴史と奇話﹄築地書館、1992年10月。ISBN 4-8067-2339-8。 (122)^ ﹁ねとらぼ‥2月22日﹁猫の日﹂に、NHK﹁デジタル猫暦﹂をどうぞ﹂ ITmedia News、2010年2月22日。 (123)^ “あす平成22年2月22日2並び記念入場券を発売 北総鉄道”. 千葉日報. (2010年2月21日). オリジナルの2011年9月10日時点におけるアーカイブ。 2014年6月22日閲覧。 (124)^ abエドニー先生の猫と楽しく暮らす本、P. 21 (125)^ 平成28年 全国犬猫飼育実態調査 主要指標サマリー (PDF) (126)^ 平成29年 全国犬猫飼育実態調査 主要指標サマリー (PDF) (127)^ 猫の飼育数、犬を逆転へ 年々差縮まる 2016年1月30日、日本経済新聞 (128)^ 堀内勝﹁猫﹂﹃岩波イスラーム辞典﹄︵岩波書店, 2002年2月︶、732頁 (129)^ 平成28年 全国犬猫飼育実態調査 主要指標サマリー参考文献
●アンドリュー・エドニー﹃エドニー先生の猫と楽しく暮らす本﹄ペットライフ社、1995年。ISBN 4938396297。 ●写真‥山崎哲 監修‥小島正記﹃日本と世界の猫のカタログ '95﹄成美堂出版、1994年。ISBN 4415040233。 ●写真‥山崎哲 監修‥小島正記﹃日本と世界の猫のカタログ '96﹄成美堂出版、1995年。ISBN 4415040829。 ●服部幸﹃ネコの気持ちがよ〜くわかる本﹄秀和システム、2008年。ISBN 9784798019741。 ●﹃ペット用語事典犬・猫編﹄ワンダーブック、2005年。ISBN 9784862180001。 ●愛犬の友編集部 編﹃日本猫の飼い方﹄誠文堂新光社︿キャット・ガイド・シリーズ﹀、1990年6月。ISBN 4416590059。 ●Quark編集部 編﹃科学・178の大疑問﹄講談社︿ブルーバックス﹀、1998年7月。ISBN 4062572214。 ●今泉忠明﹃動物百科 野生ネコの百科﹄︵最新版(第3版)︶データハウス、2004年7月20日、105, 172頁。ISBN 9784887187726。関連項目
- 社会 (生物)
- 「ネコ」で始まるページの一覧
- 「ねこ」で始まるページの一覧
- 「猫」で始まるページの一覧
- 「Cat」で始まるページの一覧
- 「キャット」で始まるページの一覧
- 「キャッツ」で始まるページの一覧
- 英語版ウィキペディア内にあるネコの一覧
- ネコを主題とする作品一覧
外部リンク
-