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温泉

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:Hotspring Ginzan01.jpg










21.17020

温泉の成り立ち







日本の温泉


宿

歴史




使

[1]




3631919

1213

1063810

36471011

36579   

46581015 

565913


701108 


4837416   

784098 

1084395  


286028 

5863107 

9867226        廿                     

11869228  

15873626 



宿宿

殿



191/10187912

温泉と医療


使鹿



193166193510193914



18[2]

温泉と健康

現在では、予防医学などの観点から全国の温泉地でいろいろな取り組みがなされている。温泉と健康について研究されている地域は、岡山県・湯原温泉で病院と温泉宿泊施設と連携した「人間ドック付宿泊プラン」(湯煙ドッグ)などの町ぐるみで温泉を健康増進や療養に積極的に利用している。また温泉の泉質により異なる入浴方法を入浴者にわかりやすく指南できる、市民を育成「温泉指南役」という制度で正しい入浴の仕方を啓蒙している。

温泉とレジャー


19294[3]



1960

19972000

湯の花の採取

湯の花小屋(明礬温泉

食品加工などへの利用例


 - 

 - 



 - 

温泉泥の利用


 - 

提供形態

掛け流し(皆生温泉
城崎温泉絵葉書明治時代

一旦浴槽に注いだ湯を再注入するか否かで循環式掛け流しに分類される。循環式においては、一度利用した湯を濾過・加熱処理をした上で再注入している。近年掛け流しを好む利用者の嗜好により、源泉100パーセントかけ流し等のキャッチコピーで宣伝しているところもある。

さまざまな湯温

参考 源泉温度105℃:小浜温泉日本一かつ世界一

さまざまな入浴法

温泉の定義

日本では温泉は温泉法環境省鉱泉分析法指針で定義されている。

温泉の要素






4





1kg









1kg  

温泉法による温泉の定義


1948237102

(一)2525

(二)11kg
(一) 1000mg

(二)(CO2) 250mg

(三)(Li+) 1mg

(四)(Sr2+) 10mg

(五)(Ba2+) 5mg

(六)(Fe2+,Fe3+) 10mg

(七)(Mn2+) 10mg

(八)(H+) 1mg

(九)(Br-) 5mg

(十)(I-) 1mg

(11)(F-) 2mg

(12)(HAsO42-) 1.3mg

(13)(HAsO2) 1mg

(14)(S)[HS-,S2O32-,H2S] 1mg

(15)(HBO2) 5mg

(16)(H2SiO3) 50mg

(17)(NaHCO3) 340mg

(18)(Rn) 20×10-10Ci

(19)(Ra) 11mg

鉱泉分析法指針による分類


25




(一) - 25

(二) - 2534

(三) - 3442

(四) - 42


 - pH

pH
(一) - pH3

(二) - pH36

(三) - pH67.5

(四) - pH7.58.5

(五) - pH8.5





(一) -  8g/kg-0.55

(二) -  8g/kg10g/kg-0.55-0.58

(三) -  10g/kg-0.58

療養泉

鉱泉分析法指針では、治療の目的に供しうる鉱泉を特に療養泉と定義し、特定された八つの物質について更に規定している。

泉源の温度が摂氏25度以上であるか、温泉1kg中に以下のいずれかの成分が規定以上含まれているかすると、鉱泉分析法指針における療養泉を名乗ることができる。

  • 溶存物総量(ガス性のものを除く) - 1000mg
  • 遊離二酸化炭素 - 1000mg
  • Cu2+ - 1mg
  • 総鉄イオン(Fe2++Fe3+) - 20mg
  • Al3+ - 100mg
  • H+ - 1mg
  • 総硫黄([HS-,S2O3--,H2Sに対応するもの)- 2mg
  • Rd - 111Bq

さらに療養泉は溶存物質の成分と量により以下のように分類される。

  1. 塩類泉 - 溶存物質量(ガス性物質を除く)1g/kg以上
  2. 単純温泉 - 溶存物質量(ガス性物質を除く)1g/kg未満かつ湯温が摂氏25度以上
  3. 特殊成分を含む療養泉 - 特殊成分を一定の値以上に含むもの

資料

温泉の種類

療養泉

療養泉はその含有成分によって分類がなされる。またその名称も掲示用泉質名、旧泉質名、新泉質名など3種類存在する。以下は掲示用泉質名の分類である。温泉の種類は泉質についても参照のこと。なお、各泉質に記載の効能はあくまで目安で、効果を万人に保証するものではないことに注意する必要がある。

単純温泉


1kg1g

塩類泉

溶存物質量(ガス性物質を除く)を1g/kg以上含有しているもの。温度不問。

二酸化炭素泉

温泉水1kg中に遊離炭酸1g以上を含む温泉。

炭酸水素塩泉

アルカリ性の湯。重曹泉、重炭酸土類泉に分類される。

塩化物泉

温泉水1kg中の含有成分が1g以上あり、陰イオンの主成分が塩素イオンの温泉。

硫酸塩泉


特殊成分を含む療養泉

特殊成分を一定の値以上に含むもの。温度は不問。

含鉄泉

温泉水1kg中に総イオンを20mg以上含む温泉。水中の鉄分が空気に触れて酸化されるため、茶褐色を呈する。

含アルミニウム泉

アルミニウムを主成分とする温泉。旧泉質名は、明礬泉、緑礬泉など。

含銅-鉄泉

及び鉄を含む温泉。水中の金属分が空気に触れる事によって酸化されるため、湯の色は黄色である。含鉄泉同様、炭酸水素塩系のものと硫酸塩系のものがある。

硫黄泉

温泉水1kg中に総硫黄を2mg以上含む温泉。白濁しての腐ったような臭いがある。

酸性泉


放射能泉

温泉水1kg中にラドンを3ナノキュリー(111ベクレル)以上含む温泉。

療養泉でない温泉


11251000mg/kg便

世界の温泉


湿onsen

30004000調退131519[4]

ヨーロッパと温泉








15

西

西湿





2000[5]100

1516[4]

フランスの温泉


4160516506017851001,00018宿1772調[4]

19180619201400130[4]

20001200100[6][4]

アメリカ合衆国と温泉


西

1541使[7]湿西使300

沿

アジア諸国と温泉




1894Quely1896[8]

オセアニアと温泉


20湿

Onsen

2003年頃から、「Onsen」を世界で通用する言葉にする運動がある。これは、一般的な英語訳である「Hot Spring」では熱水が湧出する場所、「Spa」では療養温泉という意味があり(元はF1ベルギーGP開催地としても有名なスパ村に由来する)、日本の一般的な温泉のイメージとどちらも離れているからである。「Onsen」を世界で通用する言葉にする運動は、草津温泉などが積極的に行っている。別府市の行政組織には「ONSENツーリズム部」がある。

その為か最近では温泉をメインとし日本を訪れる外国人観光客も増え始め、海外からの温泉旅行専門のツアーや日本の各地の温泉を紹介する英語版のウェブサイトも見られる(下記リンク参考)。

温泉記号・温泉マーク


♨♨

脚注

  1. ^ “テルマエ・ニッポン:温泉と遺跡の関係…考古学的研究進む”. 毎日新聞. (2014年2月19日). http://mainichi.jp/select/news/20140219k0000e040245000c.html 2014年2月23日閲覧。 
  2. ^ “妊婦の温泉入浴OKに 「禁忌症」から32年ぶり削除 環境省”. 産経新聞. (2014年4月3日). http://sankei.jp.msn.com/life/news/140403/trd14040321200022-n1.htm 2014年4月4日閲覧。 
  3. ^ メディア・イベントと温泉―「国民新聞」主催 - 群馬大学教育学部紀要 人文・社会科学編 第 54巻 67―83頁 2005 関戸明子
  4. ^ a b c d e フランス温泉療養リゾート沿革成沢広幸、『経済学論集』第9巻第1号、宮崎産業経営大学経済学会、2000年
  5. ^ 地球の歩き方 セーチェニ温泉 「プールだけでなく温泉も混浴なので水着着用」
  6. ^ 現代フランスの温泉事情成沢広幸、『経済学論集』第9巻第2号、宮崎産業経営大学経済学会、2001年
  7. ^ Paige, John C. and Laura Woulliere Harrison. Out of the Vapors: A Social and Architectural History of Bathhouse Row, Hot Springs National Park. p.24. U.S. Department of the Interior. 1987年. (PDFファイル)
  8. ^ 日経BP「旅名人ブックス 台湾の温泉&スパ」

参考文献

関連項目

外部リンク