「国鉄381系電車」の版間の差分
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{{鉄道車両 |
{{鉄道車両 |
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| 車両名 = 国鉄381系電車 |
| 車両名 = 国鉄381系電車 |
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| 製造数 = 277両 |
| 製造数 = 277両 |
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| 運用開始 = 1973年7月10日 |
| 運用開始 = 1973年7月10日 |
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| 運用終了 = 2024年6月15日( |
| 運用終了 = 2024年6月15日(定期) |
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| 編成 = 3・4・6・7・9両 |
| 編成 = 3・4・6・7・9両 |
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| 軌間 = 1,067 [[ミリメートル|mm]] |
| 軌間 = 1,067 [[ミリメートル|mm]] |
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| 電気方式 = [[直流電化|直流]] 1,500 [[ボルト (単位)|V]]([[架空電車線方式]]) |
| 電気方式 = [[直流電化|直流]] 1,500 [[ボルト (単位)|V]]([[架空電車線方式]]) |
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| 最高運転速度 = 120 [[キロメートル毎時|km/h]]<ref name="TK197211_8">[[#TK197211|﹃鉄道工場﹄1972年11月号、p.8]]</ref>︵曲線通過時は本則<ref group="注" name="honsoku">本則とは、国鉄の運転取扱基準規程第121条2項の線路の分岐に接続しない曲線における曲線半径別制限速度を指す。JRの運転速度規定においては電車・気動車の基本の速度、あるいは基本の速度イに相当する。</ref> |
| 最高運転速度 = 120 [[キロメートル毎時|km/h]]<ref name="TK197211_8">[[#TK197211|﹃鉄道工場﹄1972年11月号、p.8]]</ref><br />︵曲線通過時は本則<ref group="注" name="honsoku">本則とは、国鉄の運転取扱基準規程第121条2項の線路の分岐に接続しない曲線における曲線半径別制限速度を指す。JRの運転速度規定においては電車・気動車の基本の速度、あるいは基本の速度イに相当する。</ref>+20km/h<ref group="注">{{Harv|佐藤利生|2023|page=157}}では本則+25km/hとされている。</ref><ref name="TK197211_7">[[#TK197211|﹃鉄道工場﹄1972年11月号、p.7]]</ref>︶<br/> 179.5 km/h︵記録︶
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| 設計最高速度 = |
| 設計最高速度 = |
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| 起動加速度 = |
| 起動加速度 = |
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=== 開発の背景 === |
=== 開発の背景 === |
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{{See also|国鉄591系電車}} |
{{See also|国鉄591系電車}} |
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1973年(昭和48年)7月に中央西線・篠ノ井線[[名古屋駅]] - [[長野駅]]間の直流電化・一部線増・新線切替完成が決まり、同区間では特急列車主体の列車体系を組むこととなった{{Sfnp|平石|2023|p=70}}。 |
1973年(昭和48年)7月に中央西線・篠ノ井線[[名古屋駅|名古屋]] - [[長野駅|長野]]間の直流電化・一部線増・新線切替完成が決まり、同区間では特急列車主体の列車体系を組むこととなった{{Sfnp|平石|2023|p=70}}。 |
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しかし、名古屋 |
しかし、名古屋 - 長野間 (252.3 km) は曲線区間が45.2% (115 km) 、うち半径600 m以下の曲線が全体の23.8% (60 km) を占めるため、電化しても当初予定の[[国鉄151系・161系・181系電車|181系電車]]の転用では所要時間3時間45分と、従来の[[国鉄キハ181系気動車|キハ181系]]﹁[[しなの (列車)|しなの]]﹂比で10分程度の所要時間短縮にしかならず、曲線の通過速度が向上しない限り、大幅な速度向上が見込めないと考えられた{{Sfnp|平石|2023|p=70}}{{Sfnp|石塚|江本|猪口|宮尾|1973|p=22}}。一方で、同時期には[[中央自動車道]]が部分開通を繰り返し延伸を続けており、その対抗上、電化による速度向上効果を最大限に発揮させる必要があった{{Sfnp|滝田|1973|p=6}}{{Sfnp|石塚|江本|猪口|宮尾|1973|p=12}}{{Sfnp|湯川|1972|p=6}}。
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一方、国鉄では[[東北本線]]など主要幹線に、最高速度130 km/h 、曲線通過速度+20 km/h などの達成による表定速度100 km/h 超の高速列車を設定する計画を進めており、[[1970年]](昭和45年)には試験車、[[国鉄591系電車|591系電車]]を制作して試験を行っていたが、ほぼ同時期に[[全国新幹線鉄道整備法|全国新幹線網]]計画が具体化し、[[東北新幹線]]建設が始動したことで、量産系列の投入計画をいったん白紙となっていた{{Sfnp|滝田|1973|p=6}}。 |
一方、国鉄では[[東北本線]]など主要幹線に、最高速度130 km/h 、曲線通過速度+20 km/h などの達成による表定速度100 km/h 超の高速列車を設定する計画を進めており、[[1970年]](昭和45年)には試験車、[[国鉄591系電車|591系電車]]を制作して試験を行っていたが、ほぼ同時期に[[全国新幹線鉄道整備法|全国新幹線網]]計画が具体化し、[[東北新幹線]]建設が始動したことで、量産系列の投入計画をいったん白紙となっていた{{Sfnp|滝田|1973|p=6}}。 |
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[[鉄道車両の座席|座席]]は183系と同一仕様で、普通車が 910 mm 間隔の簡易[[リクライニングシート]]、グリーン車が 1,160 mm 間隔のリクライニングシートであるが、座席端部には取手を設け曲線通過時の立ち席客の安全に配慮した。なお最終製造グループの普通車では、座席の背もたれにロックがかかるように改良された。 |
[[鉄道車両の座席|座席]]は183系と同一仕様で、普通車が 910 mm 間隔の簡易[[リクライニングシート]]、グリーン車が 1,160 mm 間隔のリクライニングシートであるが、座席端部には取手を設け曲線通過時の立ち席客の安全に配慮した。なお最終製造グループの普通車では、座席の背もたれにロックがかかるように改良された。 |
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側出入口は従来車と同じく幅700 mmの片開き扉を片側1 |
側出入口は従来車と同じく幅700 mmの片開き扉を片側1か所に設け、ドアエンジンも標準のTK100A形が用いられた<ref name="rp198909_p15" />。客室と出入口デッキの間の仕切り扉は、在来線で初となる[[自動ドア]]式を採用した<ref name="TK197211_9" />。自動ドアの動作スイッチは[[新幹線0系電車]]と同じくマット式で、ドアエンジンはTK104形が搭載されている<ref name="rp198909_p15" />。 |
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窓の日除けはベネシャンブラインドを採用した。これは591系の装備を踏襲したもので、開閉方式は591系の電動式から手動式に変更された<ref name="TK197211_9" />。 |
窓の日除けはベネシャンブラインドを採用した。これは591系の装備を踏襲したもので、開閉方式は591系の電動式から手動式に変更された<ref name="TK197211_9" />。 |
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電動空気圧縮機には、MH113A-C2000Mを採用する<ref name="TK197211_9" />。 |
電動空気圧縮機には、MH113A-C2000Mを採用する<ref name="TK197211_9" />。 |
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運転台機器は、[[マスター・コントローラー|主幹制御器]]は[[国鉄115系電車|115系]]などで実績のあるMC53、ブレーキ弁はME47を採用する<ref name="LastGuide_51">[[#ラストガイド381系|『国鉄型車両ラストガイド01 381系』p.51]]</ref>。各種[[配線用遮断器|NFB]]は助士側にまとめて配置されている<ref name="LastGuide_51" />。{{Sound|JR West 381 yakumo No.7 moha381-89 takahashi.ogg|モハ381-89の走行音 |1990年3月26日 山陽本線岡山 |
運転台機器は、[[マスター・コントローラー|主幹制御器]]は[[国鉄115系電車|115系]]などで実績のあるMC53、ブレーキ弁はME47を採用する<ref name="LastGuide_51">[[#ラストガイド381系|『国鉄型車両ラストガイド01 381系』p.51]]</ref>。各種[[配線用遮断器|NFB]]は助士側にまとめて配置されている<ref name="LastGuide_51" />。{{Sound|JR West 381 yakumo No.7 moha381-89 takahashi.ogg|モハ381-89の走行音 |1990年3月26日 山陽本線岡山 - 伯備線備中高梁間}} |
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[[鉄道車両の台車|台車]]は[[#振子装置|振子装置(車体傾斜用コロ装置)]]を組込むことから本系列専用の台車が新設計された。軸箱支持には板ばねを、枕ばねには空気ばねを用いたダイレクトマウント方式のDT42形([[動力車|電動車]]用)・TR224形([[制御車]]・[[付随車]]用)を装着する<ref name="rp198909_p16">福原俊一「381系電車 車両のあゆみ」『鉄道ピクトリアル』1989年9月号、p.16</ref>。591系を用いて連接車と2軸ボギー車の場合で比較した結果、走行性能上2軸ボギー車で問題がないことがわかったため、在来特急形と同じ2軸ボギー車で使用する台車と同様の形態としている<ref name="TK197211_7" />。[[ホイールベース#鉄道|固定軸距]]は 2,300 mm<ref name="TK197211_9" />、車輪径は860 mmである。 |
[[鉄道車両の台車|台車]]は[[#振子装置|振子装置(車体傾斜用コロ装置)]]を組込むことから本系列専用の台車が新設計された。軸箱支持には板ばねを、枕ばねには空気ばねを用いたダイレクトマウント方式のDT42形([[動力車|電動車]]用)・TR224形([[制御車]]・[[付随車]]用)を装着する<ref name="rp198909_p16">福原俊一「381系電車 車両のあゆみ」『鉄道ピクトリアル』1989年9月号、p.16</ref>。591系を用いて連接車と2軸ボギー車の場合で比較した結果、走行性能上2軸ボギー車で問題がないことがわかったため、在来特急形と同じ2軸ボギー車で使用する台車と同様の形態としている<ref name="TK197211_7" />。[[ホイールベース#鉄道|固定軸距]]は 2,300 mm<ref name="TK197211_9" />、車輪径は860 mmである。 |
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基礎ブレーキは、DT42が踏面ブレーキ、TR224が1軸2枚のディスクブレーキである。このほか、踏面清掃装置を取り付けて車輪とレール間の粘着改善を図っている<ref name="TK197211_9" />。
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基礎ブレーキは、DT42が踏面ブレーキ、TR224が1軸2枚のディスクブレーキである。このほか、踏面清掃装置を取り付けて車輪とレール間の粘着改善を図っている<ref name="TK197211_9" />。
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トイレ用設備は落成時には車端部側に流し管を設置<ref>鉄道ファン1973年8月号</ref>していたが、1974(昭和49)年製造分以降からは循環式汚物処理装置を搭載し、既存車両についても1975~77年にかけて流し管から交換される形で追加搭載された<ref>鉄道ピクトリアル 1989年9月号</ref> |
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=== 振子装置 === |
=== 振子装置 === |
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[[ファイル:West Japan Railway series 381 Train JNR color Hakubi Line.jpg|200px|thumb|振子装置により車体を大きく傾けてカーブを通過する<br/>2009年1月9日 伯備線 備中川面 |
[[ファイル:West Japan Railway series 381 Train JNR color Hakubi Line.jpg|200px|thumb|振子装置により車体を大きく傾けてカーブを通過する<br/>2009年1月9日 伯備線 備中川面 - 方谷間]] |
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先述のように本系列では振子装置を装備しており、従来の車両では曲線通過速度が最大でも本則<ref group="注" name="honsoku" />+5km/hであったところ、本系列では最大で本則+20km/hを実現した。例として半径 400 mであれば、従来の列車では最大でも80km/hであったが、本系列では最大で95km/hとなった。<!-- 高速貨物列車の速度は本則ではない上、線区によっても異なり遅い線区では本則-5km/h、速い線区では本則+5km/hも適用される︵国鉄運転取扱実施基準規程参照のこと︶。このため高速貨物列車云々の記述は削除している。 -->また走行時における乗客にかかる遠心力を軽減することができ、乗り心地を一般の車両よりも向上させた。半径400mの曲線は中央西線や紀勢本線︵きのくに線︶[[和歌山駅|和歌山]] - [[紀伊田辺駅|紀伊田辺]]間の標準的な連続曲線半径の数値であり、これらの曲線を走行するとき90~ 95 km/h <ref group="注">中央西線の名古屋-中津川間においては当初から本則+20km/hであり半径400mを95km/hで走行可能であったが、それ以外の線区では本則+15km/h制限のため90km/h、後に紀勢本線などは本則+20km/h化により95km/hに向上するなど線区によって曲線半径別制限速度は異なる。</ref>で連続走行することができる本系列の投入により同区間を走行する特急列車の﹁しなの﹂・﹁くろしお﹂の所要時間は、曲線を走行するときに減速を強いられる従来車両での所要時間より大幅に短縮することができた。
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先述のように本系列では振子装置を装備しており、従来の車両では曲線通過速度が最大でも本則<ref group="注" name="honsoku" />+5km/hであったところ、本系列では最大で本則+20km/hを実現した。例として半径 400 mであれば、従来の列車では最大でも80km/hであったが、本系列では最大で95km/hとなった。<!-- 高速貨物列車の速度は本則ではない上、線区によっても異なり遅い線区では本則-5km/h、速い線区では本則+5km/hも適用される︵国鉄運転取扱実施基準規程参照のこと︶。このため高速貨物列車云々の記述は削除している。 -->また走行時における乗客にかかる遠心力を軽減することができ、乗り心地を一般の車両よりも向上させた。半径400mの曲線は中央西線や紀勢本線︵きのくに線︶[[和歌山駅|和歌山]] - [[紀伊田辺駅|紀伊田辺]]間の標準的な連続曲線半径の数値であり、これらの曲線を走行するとき90~ 95 km/h <ref group="注">中央西線の名古屋-中津川間においては当初から本則+20km/hであり半径400mを95km/hで走行可能であったが、それ以外の線区では本則+15km/h制限のため90km/h、後に紀勢本線などは本則+20km/h化により95km/hに向上するなど線区によって曲線半径別制限速度は異なる。</ref>で連続走行することができる本系列の投入により同区間を走行する特急列車の﹁しなの﹂・﹁くろしお﹂の所要時間は、曲線を走行するときに減速を強いられる従来車両での所要時間より大幅に短縮することができた。
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本系列で採用された振子装置はコロ軸支持式の自然振子装置であり、これはカーブで車体にかかる[[遠心力]]によりコロで支持された車体を傾けるものである。591系と異なり心皿移動方式は採用していない。591系での性能試験の結果から、振り子中心高さを上げた方が振り子作用がしやすく乗り心地も良くなることが判明したが、無闇に上げる |
本系列で採用された振子装置はコロ軸支持式の自然振子装置であり、これはカーブで車体にかかる[[遠心力]]によりコロで支持された車体を傾けるものである。591系と異なり心皿移動方式は採用していない。591系での性能試験の結果から、振り子中心高さを上げた方が振り子作用がしやすく乗り心地も良くなることが判明したが、無闇に上げることは転覆限界の風速値が下がることや、振り子作用による車両限界の接触から来る車内環境の低下を避ける観点から、振り子中心高さは 2,300 mm 、車体最大傾斜角は5度とした。速度が50 km/h以下の時は、機械的に振り子をロックし、動作しないようになっている<ref name="LastGuide_13">[[#ラストガイド381系|﹃国鉄型車両ラストガイド01 381系﹄p.13]]</ref>。
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しかし自然振子式は、緩和曲線上で徐々に加わる遠心力が振り子装置の[[静止摩擦力]]を打ち破った途端、一気に最大限度まで車体が振れるため不自然な揺れを生じる<ref group="注">[[静止摩擦係数]]は必ず[[動摩擦係数]]より大きいので動き出せば最大角度まで動いてしまう。解決策としてカーブ手前から空気圧で車体を徐々に傾かせるのが制御付き自然振子式である。</ref>ことに加え、カーブを走行中に縦方向の荷重が加わるという振子式車両の特性もあってか、乗り心地は一般の車両よりも向上したにも関わらず、[[乗り物酔い]]を訴える乗客が多発し<ref group="注">本文にもあるように振り子式車両にて乗り物酔いが多発する原因については様々な説が唱えられているが、乗り物酔いを客観的に評価する |
しかし自然振子式は、緩和曲線上で徐々に加わる遠心力が振り子装置の[[静止摩擦力]]を打ち破った途端、一気に最大限度まで車体が振れるため不自然な揺れを生じる<ref group="注">[[静止摩擦係数]]は必ず[[動摩擦係数]]より大きいので動き出せば最大角度まで動いてしまう。解決策としてカーブ手前から空気圧で車体を徐々に傾かせるのが制御付き自然振子式である。</ref>ことに加え、カーブを走行中に縦方向の荷重が加わるという振子式車両の特性もあってか、乗り心地は一般の車両よりも向上したにも関わらず、[[乗り物酔い]]を訴える乗客が多発し<ref group="注">本文にもあるように振り子式車両にて乗り物酔いが多発する原因については様々な説が唱えられているが、乗り物酔いを客観的に評価することが難しいことなどもあって、大半は因果関係が証明されていない。日本においても詳細な実態調査は行われてこなかったが、鉄道総研が約3900人の一般乗客に対して行った大規模な乗り物酔い調査によってはじめて、乗り心地評価を大きく損ねる高周波振動や、振り遅れも含めた車体の傾斜に伴うローリングは乗り物酔いとの関係が薄く、一方で、乗り心地評価への影響が小さい低周波振動の中でも0.3Hz付近の低周波左右振動が乗り物酔いと強い相関関係にあることが分かった。
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この低周波左右振動が振り子式車両にて多い原因は、一つは振り子車両が運用される線区は幹線より亜幹線が多いため軌道不整や分岐器通過による振動が多いことと、二つ目として振り子装置による車体の傾斜タイミングと曲線の形状が一致しておらず、特に自然振り子式では振り遅れにより大きくずれた際に低周波左右振動が生じやすいためとされる。</ref>、列車名に |
この低周波左右振動が振り子式車両にて多い原因は、一つは振り子車両が運用される線区は幹線より亜幹線が多いため軌道不整や分岐器通過による振動が多いことと、二つ目として振り子装置による車体の傾斜タイミングと曲線の形状が一致しておらず、特に自然振り子式では振り遅れにより大きくずれた際に低周波左右振動が生じやすいためとされる。</ref>、[[嘔吐]]の意味合いを列車名に[[かばん語|かけ合わせて]]﹁げろしお﹂﹁はくも﹂などと揶揄された<ref>[https://www.sankei.com/article/20150522-M6XJWCBGIJOOVMQXED2NUDGUNM/ カーブで揺れる特急…乗り物酔い続出で引退へ 国鉄時代の﹁振り子式電車﹂ スピードアップに貢献] 産経新聞、2015年5月22日</ref><ref>{{Cite news |和書|author=吉田薫|title= 謎の電車酔い |newspaper=[[東京新聞]] |date=2022-5-23 |publisher= [[中日新聞東京本社]]
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|url= https://www.tokyo-np.co.jp/article/178963 |accessdate=2022-12-25}}</ref>。これを受けて当初は[[ポータブルトイレ#エチケット袋|エチケット袋]]が各座席に用意されたほか、[[車掌]]が酔った乗客のために[[抗ヒスタミン薬|酔い止め薬]]を常備していた逸話も残っている<ref name="LastGuide_14">[[#ラストガイド381系|『国鉄型車両ラストガイド01 381系』p.14]]</ref>。なお、この機構の開発には当時[[東海旅客鉄道東海鉄道事業本部|名古屋鉄道管理局]]に在籍していた[[山之内秀一郎]](後の[[東日本旅客鉄道|JR東日本]]副社長・会長)も関わっており、開発に相当苦労した経験からJR東日本では振り子機構の導入には消極的になった、と自著で語っている<ref>{{Cite book|和書 |title=新幹線がなかったら |publisher=東京新聞出版局 |date=1998-12-25 |page=179 |author=山之内秀一郎 |isbn=4-8083-0658-1}}</ref><ref group="注">その後、JR東日本で導入された振り子式車両は制御式自然振り子を搭載した[[JR東日本E351系電車|E351系]]のみに留まっている(空気ばね車体傾斜式は[[新幹線E5系・H5系電車|E5系]]・[[新幹線E6系電車|E6系]]・[[JR東日本E353系電車|E353系]]の導入例がある)。</ref>。 |
|url= https://www.tokyo-np.co.jp/article/178963 |accessdate=2022-12-25}}</ref>。これを受けて当初は[[ポータブルトイレ#エチケット袋|エチケット袋]]が各座席に用意されたほか、[[車掌]]が酔った乗客のために[[抗ヒスタミン薬|酔い止め薬]]を常備していた逸話も残っている<ref name="LastGuide_14">[[#ラストガイド381系|『国鉄型車両ラストガイド01 381系』p.14]]</ref>。なお、この機構の開発には当時[[東海旅客鉄道東海鉄道事業本部|名古屋鉄道管理局]]に在籍していた[[山之内秀一郎]](後の[[東日本旅客鉄道|JR東日本]]副社長・会長)も関わっており、開発に相当苦労した経験からJR東日本では振り子機構の導入には消極的になった、と自著で語っている<ref>{{Cite book|和書 |title=新幹線がなかったら |publisher=東京新聞出版局 |date=1998-12-25 |page=179 |author=山之内秀一郎 |isbn=4-8083-0658-1}}</ref><ref group="注">その後、JR東日本で導入された振り子式車両は制御式自然振り子を搭載した[[JR東日本E351系電車|E351系]]のみに留まっている(空気ばね車体傾斜式は[[新幹線E5系・H5系電車|E5系]]・[[新幹線E6系電車|E6系]]・[[JR東日本E353系電車|E353系]]の導入例がある)。</ref>。 |
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: [[グリーン車|グリーン席]]を備える中間付随車。トイレ・洗面所・[[車内販売]]準備室・車販コーナー<ref group="注">183・189系グリーン車と同じく2位側車端部に車内販売準備室・車販コーナーが設けられた。</ref> を備え、MGなどを搭載する。定員48名。本形式は窓の形状がほかの特急形電車のグリーン車と異なり、中間に柱を設けた2列ごとの大窓を採用し急行形電車のグリーン車に似た外観の窓である。側窓長は1,930 mm 。 |
: [[グリーン車|グリーン席]]を備える中間付随車。トイレ・洗面所・[[車内販売]]準備室・車販コーナー<ref group="注">183・189系グリーン車と同じく2位側車端部に車内販売準備室・車販コーナーが設けられた。</ref> を備え、MGなどを搭載する。定員48名。本形式は窓の形状がほかの特急形電車のグリーン車と異なり、中間に柱を設けた2列ごとの大窓を採用し急行形電車のグリーン車に似た外観の窓である。側窓長は1,930 mm 。 |
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{| class="wikitable" style="margin:1em 0em 1em 1em; text-align:center; font-size:85%;" |
{| class="wikitable" style="margin:1em 0em 1em 1em; text-align:center; font-size:85%;" |
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|+381系製造予算 |
|+381系製造予算および新製配置区所<ref name="LastGuide_69">[[#ラストガイド381系|『国鉄型車両ラストガイド01 381系』p.69]]</ref> |
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! 予算 || 目的 || モハ381形 || モハ380形 || クハ381形 || サロ381形 || 新製配置 |
! 予算 || 目的 || モハ381形 || モハ380形 || クハ381形 || サロ381形 || 新製配置 |
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==== クモハ381形0番台 ==== |
==== クモハ381形0番台 ==== |
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[[ファイル:JR EC Mc381-5.jpg|thumb|クモハ381-5]] |
[[ファイル:JR EC Mc381-5.jpg|thumb|クモハ381-5]] |
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﹁やくも﹂用。[[1986年11月1日国鉄ダイヤ改正|1986年11月1日のダイヤ改正]]で﹁やくも﹂の基本編成をサロ381形を連結したままで6両編成に短縮、捻出した車両の一部を﹁くろしお﹂全列車の381系化用に転用する際、基本編成の新たな岡山 |
﹁やくも﹂用。[[1986年11月1日国鉄ダイヤ改正|1986年11月1日のダイヤ改正]]で﹁やくも﹂の基本編成をサロ381形を連結したままで6両編成に短縮、捻出した車両の一部を﹁くろしお﹂全列車の381系化用に転用する際、基本編成の新たな岡山方先頭車としてモハ381形9両を先頭車に改造した車両である<ref name="RJ241">{{Cite journal|和書|date=1987-01|journal=[[鉄道ジャーナル]]|volume=21|issue=1|pages=54-55|publisher=鉄道ジャーナル社}}</ref>。改造は1986年7月から11月にかけて実施され<ref name="rp1019_p83">{{Cite journal|和書|year=2023|publisher=[[鉄道図書刊行会]]|journal=[[鉄道ピクトリアル]]|issue=2023年12月号|number=1019|page=83}}</ref>、[[西日本旅客鉄道吹田工場|吹田工場]]と[[後藤総合車両所|後藤車両所]]で施行された<ref name="RJ241"/>。本形式は国鉄のアルミ車両では初の先頭車化改造車であり<ref name="RJ241"/>、アルミ車両に対する初の大型改造工事でもあった<ref name="rp1019_p83"/>。
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運転台の設置は種車の前位 |
運転台の設置は種車の前位側車端部から5,055mmを台枠を一部残して切断し、あらかじめ製造しておいたアルミニウム合金製の運転台ブロック(運転台+客用出入り口)を接合して組立てる[[ブロック工法#鉄道車両|ブロック接合工法]]が採用された<ref name="rp198909_p21" /><ref name="PIC1987-5">鉄道図書刊行会『鉄道ピクトリアル』1987年5月臨時増刊号新車年鑑1987年版「381系クモハ381形」p.68。</ref>。この運転台ブロックは運転台下部に機械室が設けられ、元々モハ381形の前位側にあった主電動機用の冷却風取り入れ口の代わりとして側面に通風口が設けられている<ref name="rp1019_p43">{{Cite journal|和書|year=2023|publisher=[[鉄道図書刊行会]]|journal=[[鉄道ピクトリアル]]|issue=2023年12月号|number=1019|page=43}}</ref>。また多客時に付属編成の増結が頻繁に行われることを想定して、[[国鉄485系電車#クハ480形0番台|クハ480形]]に準じた構造の内開き貫通扉が設置されている<ref name="rp198909_p21">福原俊一「381系電車 車両のあゆみ」『鉄道ピクトリアル』1989年9月号、p.21</ref>。運転台側になった台車には手ブレーキ、雪かき機、速度発電機とATS-S車上子の取り付けも行われた<ref name="rp198909_p21" /><ref name="rp1019_p83"/>。 |
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* モハ381-78・81・76・90・88・75・66・84・72→クモハ381-1 - 9 |
* モハ381-78・81・76・90・88・75・66・84・72→クモハ381-1 - 9 |
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==== クロ381形0番台 ==== |
==== クロ381形0番台 ==== |
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[[ファイル:381 kuro381-4 Shinano-Exp.jpg|200px|thumb|クロ381-4(昭和62年)]] |
[[ファイル:381 kuro381-4 Shinano-Exp.jpg|200px|thumb|クロ381-4(昭和62年)]] |
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﹁しなの﹂用。閑散期に6両編成での運用ができるようにするため、﹁やくも﹂とは違いグリーン車であるサロ381形を[[1987年]]︵昭和62年︶から長野 |
﹁しなの﹂用。閑散期に6両編成での運用ができるようにするため、﹁やくも﹂とは違いグリーン車であるサロ381形を[[1987年]]︵昭和62年︶から長野方先頭車に改造したものである<ref name="rp198909_p21" />。改造施工は後述の10番台・50番台と同じく[[東海旅客鉄道名古屋工場|名古屋工場]]。1・2は落成日が国鉄最後の日である1987年[[3月31日]]で、国鉄最後の新形式となった。そのためJNRマークの設置も省略されている<ref name="rp1019_p80"/>。更に1988年︵昭和63年︶3月の改正で大増発と全編成の基本6両化が行われることになったため、引き続きJR東海でも3 - 7が同年12月までに改造された<ref name="rp1019_p80"/>。
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前述のクモハ381形と改造内容は同一で、種車の前位 |
前述のクモハ381形と改造内容は同一で、種車の前位側車端部のうち台枠を一部残して切断し、あらかじめ製造しておいたアルミニウム合金製の運転台ブロック(運転台+客用出入り口)を接合して組立てている。増結対応を想定した貫通扉も同様に設置されたが、電動車ではないので機器室に通風口は設けられていない。また、台車に雪かき機、速度発電機とATS-S車上子の取り付けも行っているほか、客用出入り口に公衆電話台を、窓配置の関係で出入り台直後の座席用に幅690mmの側面窓の設置も行われた<ref name="rp1019_p80">{{Cite journal|和書|year=2023|publisher=[[鉄道図書刊行会]]|journal=[[鉄道ピクトリアル]]|issue=2023年12月号|number=1019|page=80}}</ref>。なお手ブレーキは1 - 4のみの取り付けでその後は廃止された<ref name="rp198909_p21" />。室内については1989年6月にアコモ改良工事も行われている<ref name="rp1019_p82"/>。 |
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後述するように「しなの」は頻繁に増結対応が実施され<ref name="rp1019_p4">{{Cite journal|和書|year=2023|publisher=[[鉄道図書刊行会]]|journal=[[鉄道ピクトリアル]]|issue=2023年12月号|number=1019|page=4}}</ref>、その相手が前面[[幌|貫通幌]]を装備するクハ381形0番 |
後述するように「しなの」は頻繁に増結対応が実施され<ref name="rp1019_p4">{{Cite journal|和書|year=2023|publisher=[[鉄道図書刊行会]]|journal=[[鉄道ピクトリアル]]|issue=2023年12月号|number=1019|page=4}}</ref>、その相手が前面[[幌|貫通幌]]を装備するクハ381形0番台に限らなかったことから、1993年頃からその終焉までは連結作業省力化のために、前面貫通幌を装着したままで運用されるようになった<ref name="rp1019_p50">{{Cite journal|和書|year=2023|publisher=[[鉄道図書刊行会]]|journal=[[鉄道ピクトリアル]]|issue=2023年12月号|number=1019|page=50}}</ref>。 |
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* サロ381-8・9・5・3・1・2・4 → クロ381-1 - 7 |
* サロ381-8・9・5・3・1・2・4 → クロ381-1 - 7 |
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=== JR東海の改造車 === |
=== JR東海の改造車 === |
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==== クロ381形50番台 ==== |
==== クロ381形50番台 ==== |
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﹁しなの﹂用で、[[1988年]]︵昭和63年︶の改正に伴う﹁しなの﹂短編成化と基本編成の長野 |
﹁しなの﹂用で、[[1988年]]︵昭和63年︶の改正に伴う﹁しなの﹂短編成化と基本編成の長野方先頭車のグリーン車統一に伴い、種車となるサロ381形が不足したためクハ381形0番台5両を1987年に格上げ改造<ref name="rp198909_p21" /><ref name="rp1019_p80">{{Cite journal|和書|year=2023|publisher=[[鉄道図書刊行会]]|journal=[[鉄道ピクトリアル]]|issue=2023年12月号|number=1019|page=80}}</ref>した。室内は床をカーペット敷きとし、座席を10番台の展望室と同様の1列2人+2人掛のフリーストップリクライニングシートに交換したが、381系特有の冷房の立ち上がりダクト部分を避けるため、ダクトより前位3列をシートピッチ1,295mmの禁煙席・後位をシートピッチ1,125mmの喫煙席と区分している<ref name="rp198909_p21" />。外観はグリーン車マークが貼られた程度で、窓配置もそのままなのでシートピッチとは一致していない。定員は0番台と同じく44名で、同様に1989年6月にアコモ改良が行われている<ref name="rp1019_p82"/>。
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* クハ381-7・13・11・17・5 → クロ381-51 - 55 |
* クハ381-7・13・11・17・5 → クロ381-51 - 55 |
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==== クロ381形10番台 ==== |
==== クロ381形10番台 ==== |
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[[ファイル:JR EC Tsc381-11.jpg|200px|thumb|クロ381-11]] |
[[ファイル:JR EC Tsc381-11.jpg|200px|thumb|クロ381-11]] |
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「しなの」用で、1988年1月から4月にかけて名古屋工場でサロ381形の3両を先頭車改造したものである<ref name="rp1019_p81">{{Cite journal|和書|year=2023|publisher=[[鉄道図書刊行会]]|journal=[[鉄道ピクトリアル]]|issue=2023年12月号|number=1019|page=81}}</ref>。0番台と同じく定員44名で前位 |
「しなの」用で、1988年1月から4月にかけて名古屋工場でサロ381形の3両を先頭車改造したものである<ref name="rp1019_p81">{{Cite journal|和書|year=2023|publisher=[[鉄道図書刊行会]]|journal=[[鉄道ピクトリアル]]|issue=2023年12月号|number=1019|page=81}}</ref>。0番台と同じく定員44名で前位側車端部に運転台を設けた車両だが、サービス改善施策<ref name="rp198909_p22">福原俊一「381系電車 車両のあゆみ」『鉄道ピクトリアル』1989年9月号、p.22</ref>として前部約1/3を展望室としたパノラマグリーン車として改造されている。 |
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車端部を切断して車体長を365mm延長<ref name="rp1019_p83">{{Cite journal|和書|year=2023|publisher=[[鉄道図書刊行会]]|journal=[[鉄道ピクトリアル]]|issue=2023年12月号|number=1019|page=83}}</ref>し、設置された運転台部分は前面展望を考慮し、低運転台で大型熱線吸収ガラスを傾斜して配置する構造とした。前面展望ができる位置を考慮した結果、展望室は前から3列分とし、デッキと出入口は展望室と従来のグリーン室を区切る形で車両中央部に移設し<ref name="rp1019_p82">{{Cite journal|和書|year=2023|journal=[[鉄道ピクトリアル]]|issue=2023年12月号|number=1019|page=82|publisher=[[鉄道図書刊行会]]}}</ref>、展望室の後方に車掌室を設けた。展望室部分は側面を連続窓に変更して上方に寸法拡大し、日除けは横引きカーテンとした<ref name="rp1019_p72">{{Cite journal|和書|year=2023|publisher=[[鉄道図書刊行会]]|journal=[[鉄道ピクトリアル]]|issue=2023年12月号|number=1019|page=72}}</ref>。座席は1列2人+2人掛のフリーストップリクライニングシートをシートピッチ1,125mmで配置し、床高さも従来より150mmかさ上げされて足元のダクトを床下に収納している。後位は従来のグリーン室のままで窓の構造も変更されていない<ref name="rp1019_p72"/>が、0番 |
車端部を切断して車体長を365mm延長<ref name="rp1019_p83">{{Cite journal|和書|year=2023|publisher=[[鉄道図書刊行会]]|journal=[[鉄道ピクトリアル]]|issue=2023年12月号|number=1019|page=83}}</ref>し、設置された運転台部分は前面展望を考慮し、低運転台で大型熱線吸収ガラスを傾斜して配置する構造とした。前面展望ができる位置を考慮した結果、展望室は前から3列分とし、デッキと出入口は展望室と従来のグリーン室を区切る形で車両中央部に移設し<ref name="rp1019_p82">{{Cite journal|和書|year=2023|journal=[[鉄道ピクトリアル]]|issue=2023年12月号|number=1019|page=82|publisher=[[鉄道図書刊行会]]}}</ref>、展望室の後方に車掌室を設けた。展望室部分は側面を連続窓に変更して上方に寸法拡大し、日除けは横引きカーテンとした<ref name="rp1019_p72">{{Cite journal|和書|year=2023|publisher=[[鉄道図書刊行会]]|journal=[[鉄道ピクトリアル]]|issue=2023年12月号|number=1019|page=72}}</ref>。座席は1列2人+2人掛のフリーストップリクライニングシートをシートピッチ1,125mmで配置し、床高さも従来より150mmかさ上げされて足元のダクトを床下に収納している。後位は従来のグリーン室のままで窓の構造も変更されていない<ref name="rp1019_p72"/>が、0番台同様座席はバケット化改造<ref name="rp1019_p116">{{Cite journal|和書|year=2023|publisher=[[鉄道図書刊行会]]|journal=[[鉄道ピクトリアル]]|issue=2023年12月号|number=1019|page=116}}</ref>されており、化粧板の張替や床面をタイル絨毯敷きとするなどの変更が行われた<ref name="rp1019_p83"/>。なお先頭の運転台部分は踏切障害などを考慮して鋼製<ref name="rp198909_p22"/>となっており、車体との結合は591系で事例のあった特殊[[ボルト (部品)|ボルト]]を用いたものになっている<ref name="rp198909_p22"/>。愛称表示器はLED方式を採用した。この前頭部だけ普通鋼製という車体構造は、後継の[[JR東海383系電車|383系]]にも引き継がれた。 |
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* サロ381-6・7・20 → クロ381-11 - 13 |
* サロ381-6・7・20 → クロ381-11 - 13 |
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﹁スーパーくろしお﹂﹁スーパーやくも﹂用で、サロ381形を先頭車化改造車したパノラマグリーン車である。改造は[[1989年]]︵平成元年︶7月から8月、[[1990年]]︵平成2年︶の7月に2度に分けて﹁スーパーくろしお﹂用の1 - 5が[[西日本旅客鉄道吹田工場|吹田工場]]で<ref name="rp1019_p85">{{Cite journal|和書|year=2023|publisher=[[鉄道図書刊行会]]|journal=[[鉄道ピクトリアル]]|issue=2023年12月号|number=1019|page=85}}</ref>、[[1994年]]︵平成6年︶11月から12月に﹁スーパーやくも﹂用の6・7が後藤車両所で施工された<ref name="rp1019_p88">{{Cite journal|和書|year=2023|publisher=[[鉄道図書刊行会]]|journal=[[鉄道ピクトリアル]]|issue=2023年12月号|number=1019|page=88}}</ref>。落成時の定員は44人。
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﹁スーパーくろしお﹂﹁スーパーやくも﹂用で、サロ381形を先頭車化改造車したパノラマグリーン車である。改造は[[1989年]]︵平成元年︶7月から8月、[[1990年]]︵平成2年︶の7月に2度に分けて﹁スーパーくろしお﹂用の1 - 5が[[西日本旅客鉄道吹田工場|吹田工場]]で<ref name="rp1019_p85">{{Cite journal|和書|year=2023|publisher=[[鉄道図書刊行会]]|journal=[[鉄道ピクトリアル]]|issue=2023年12月号|number=1019|page=85}}</ref>、[[1994年]]︵平成6年︶11月から12月に﹁スーパーやくも﹂用の6・7が後藤車両所で施工された<ref name="rp1019_p88">{{Cite journal|和書|year=2023|publisher=[[鉄道図書刊行会]]|journal=[[鉄道ピクトリアル]]|issue=2023年12月号|number=1019|page=88}}</ref>。落成時の定員は44人。
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同じサロ381形の改造車であるクロ381形0番 |
同じサロ381形の改造車であるクロ381形0番台や10番台とは逆に種車の後位側の鋼体を撤去し、前面展望を考慮して傾斜した構造で低運転台のアルミ製構体を取付けている<ref name="rp1019_p85"/><ref name="rp1019_p50"/>。このため車体長が200mm延長された<ref name="rp1019_p85"/>。3分割された窓で構成されるその形状は、1988年に[[瀬戸大橋線]]用として投入された[[国鉄213系電車|クロ212形]]や、1989年に吹田工場で改造された[[国鉄485系電車#クロ481形2000・2100番台|クロ481形2000・2100番台]]を基とした<ref name="rp1019_p85"/>。前面の愛称名表示器はLED式を採用している<ref name="rp1019_p85"/>。阪和線天王寺 - [[鳳駅|鳳]]でATS-P型が導入される直前の登場のため運転台は準備工事済みで、機器スペース確保のため床下にあった水タンクのうち1基を撤去している<ref name="rp1019_p86">{{Cite journal|和書|year=2023|publisher=[[鉄道図書刊行会]]|journal=[[鉄道ピクトリアル]]|issue=2023年12月号|number=1019|page=86}}</ref>。
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客室は高級感を演出すべく運転席を含め茶系統を基調色とした。また展望を考慮して腰掛部の床面を100mmかさ上げしたため側窓が上方80mm・下方に16mm拡げられ<ref name="rp1019_p85"/>、荷物棚は読書灯を内蔵したものに交換、日除けはベネシャンブラインドから横引プリーツカーテンへ変更して、荷物棚と一体になったカーテンレールに取り付けられた。座席は[[住江工業]]が新規設計した1列2人+2人掛のフリーストップリクライニングシートに交換され、こちらも展望を考慮して座席の枕の部分が少し小さく、乗用車と同じように角度を変えられるようになっている<ref name="rp1019_p85"/>のが特徴である。
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客室は高級感を演出すべく運転席を含め茶系統を基調色とした。また展望を考慮して腰掛部の床面を100mmかさ上げしたため側窓が上方80mm・下方に16mm拡げられ<ref name="rp1019_p85"/>、荷物棚は読書灯を内蔵したものに交換、日除けはベネシャンブラインドから横引プリーツカーテンへ変更して、荷物棚と一体になったカーテンレールに取り付けられた。座席は[[住江工業]]が新規設計した1列2人+2人掛のフリーストップリクライニングシートに交換され、こちらも展望を考慮して座席の枕の部分が少し小さく、乗用車と同じように角度を変えられるようになっている<ref name="rp1019_p85"/>のが特徴である。
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サロ381形はトイレ・洗面所が後位 |
サロ381形はトイレ・洗面所が後位側に設置されていたため、新たに車販準備室のスペースを洋式トイレ・洗面所に改造し、専務車掌室と業務用室を車販準備室に改造した。入口の開口部を大きくするなどの改造を実施<ref name="rp1019_p86"/>したが、スペースが手狭なためにアイスクリームストッカーやジュースクーラーの代替として冷蔵庫が置かれ、タオル蒸し器やコーヒーマシン用のコンセントと取付空間が設けられた<ref name="rj8910">'89年夏のニューフェイス JR西日本スーパーくろしおデビュー - 鉄道ジャーナル1989年10月号</ref>。 |
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1 - 5は運用開始後、前面窓の大型化により運転台の温度が上昇するという問題が生じ、1991年6月から9月にかけて運転席専用の冷房装置を取り付けた<ref name="rp1019_p86"/>。1994年に改造された6・7は運転席専用冷房装置を当初から搭載しており、また寒冷地で使うため耐雪ブレーキやスノウプラウを装備している<ref name="rp1019_p88"/>。
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1 - 5は運用開始後、前面窓の大型化により運転台の温度が上昇するという問題が生じ、1991年6月から9月にかけて運転席専用の冷房装置を取り付けた<ref name="rp1019_p86"/>。1994年に改造された6・7は運転席専用冷房装置を当初から搭載しており、また寒冷地で使うため耐雪ブレーキやスノウプラウを装備している<ref name="rp1019_p88"/>。
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[[ファイル:JR EC M380-502.jpg|200px|thumb|モハ380-502。手前側の貫通路がふさがれている。]]
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[[ファイル:JR EC M380-502.jpg|200px|thumb|モハ380-502。手前側の貫通路がふさがれている。]]
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[[File:JR EC Tc381-501.jpg|200px|thumb|クハ381-501]] |
[[File:JR EC Tc381-501.jpg|200px|thumb|クハ381-501]] |
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[[1989年]]︵平成元年︶7月に前述のクロ380形などのグレードアップ改造車で運転を開始した﹁スーパーくろしお﹂は当初6両編成を組んだが、特に新大阪 - [[白浜駅|白浜]]間で需要が好調だった<ref name="rp1019_p86"/>。そこで[[1990年]]︵平成2年︶7月から |
[[1989年]]︵平成元年︶7月に前述のクロ380形などのグレードアップ改造車で運転を開始した﹁スーパーくろしお﹂は当初6両編成を組んだが、特に新大阪 - [[白浜駅|白浜]]間で需要が好調だった<ref name="rp1019_p86"/>。そこで[[1990年]]︵平成2年︶7月からは同区間で、新大阪・天王寺方に付属編成3両を増結した9両編成で運転を開始した。これにより発生した白浜駅での[[増解結]]作業を効率化するため、1990年11月から[[1991年]]︵平成3年︶3月にかけて<ref name="rp1019_p86" />付属編成の新宮方車端部になるモハ380形・基本編成の新大阪・天王寺方先頭車クハ381形双方に自動解結装置を取り付けたことで生まれた番台区分である。改造施工は吹田工場<ref name="rp1019_p86" />。
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モハ380形500番 |
モハ380形500番台は3両が改造された<ref name="rp1019_p86"/>。基本編成側のクハ381形は非貫通のため、非ユニット側の貫通扉は小窓を設けたふさぎ板で閉鎖し、自動解結装置(列車解結操作スイッチは取り付けなし)・電気連結器を装備した。増結編成単独で運行することはなく、運転台は設けられていない。 |
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クハ381形500番台は「スーパーくろしお」用に改造されたクハ381形100番台に自動解結装置・解結操作スイッチ・電気連結器を装備した車両で、5両が改造された<ref name="rp1019_p86"/>。 |
クハ381形500番台は「スーパーくろしお」用に改造されたクハ381形100番台に自動解結装置・解結操作スイッチ・電気連結器を装備した車両で、5両が改造された<ref name="rp1019_p86"/>。 |
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後述するアコモデーション改造に際し、運用上共通で使えるよう、パノラマグリーン車を組み込む編成と同じく全編成とも先頭車をグリーン車とすることになり、クハ381形100番台を格上げ改造した車両である。「くろしお」用は[[1998年]](平成10年)、「やくも」用は[[2007年]](平成19年)から実施されたリニューアル改造(ゆったりやくも)により登場した。 |
後述するアコモデーション改造に際し、運用上共通で使えるよう、パノラマグリーン車を組み込む編成と同じく全編成とも先頭車をグリーン車とすることになり、クハ381形100番台を格上げ改造した車両である。「くろしお」用は[[1998年]](平成10年)、「やくも」用は[[2007年]](平成19年)から実施されたリニューアル改造(ゆったりやくも)により登場した。 |
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座席は1列1人+2人掛、ダクトのところのみ1人+1人掛とし、客室も全面的に更新して仕切り戸の位置も変更している。一方シートピッチはサロ381形同様の1,160mmを基本としているが、10 |
座席は1列1人+2人掛、ダクトのところのみ1人+1人掛とし、客室も全面的に更新して仕切り戸の位置も変更している。一方シートピッチはサロ381形同様の1,160mmを基本としているが、10 - 20 mm前後している席もあるなど不揃いで、ダクトを挟む部分は1,580mmになっている<ref name="rp1019_p89">{{Cite journal|和書|year=2023|publisher=[[鉄道図書刊行会]]|journal=[[鉄道ピクトリアル]]|issue=2023年12月号|number=1019|page=89}}</ref>。「くろしお」用は2人用が新幹線0系「ウエストひかり」グリーン車の発生品を改造、1人用は新造のシートを<ref name="rp1019_p89"/>、「やくも」は専用に開発されたバケットシートを使用している<ref name="rp1019_p92">{{Cite journal|和書|year=2023|publisher=[[鉄道図書刊行会]]|journal=[[鉄道ピクトリアル]]|issue=2023年12月号|number=1019|page=92}}</ref>。番号は改造元となったクハ381形の番号を踏襲している。 |
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* クハ381-104・106・110・114・120・124・126・128 - 130・132・134・139・141・144 → クロ381-同番号 |
* クハ381-104・106・110・114・120・124・126・128 - 130・132・134・139・141・144 → クロ381-同番号 |
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==== サハ381形0番台 ==== |
==== サハ381形0番台 ==== |
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﹁くろしお﹂用。クロ381形100番 |
﹁くろしお﹂用。クロ381形100番台の格上げ改造時に、逆にグリーン車 → 普通車格下げ工事を行った元サロ381形である。1998年から実施されたリニューアルにより登場した。座席はクハ→クロ改造時に発生した普通車用の座席を、﹁くろしお﹂の普通車リニューアル車に合わせてシートピッチ1,000mmで配置した<ref name="rp1019_p89-90">{{Cite journal|和書|year=2023|publisher=[[鉄道図書刊行会]]|journal=[[鉄道ピクトリアル]]|issue=2023年12月号|number=1019|page=89-90}}</ref>。サロ時代からの特徴である窓は変わっていないので、シートピッチとは一致していない。車両番号は種車と同じ。
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* サロ381-11 - 13・16・17・19・22→サハ381-同番号 |
* サロ381-11 - 13・16・17・19・22→サハ381-同番号 |
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「やくも」用。2007年から登場した「ゆったりやくも」で、アコモ改善工事の際に洋式トイレの女性専用化、男性小用トイレと全席禁煙化により喫煙室(と専用の小窓)が新設される車両の[[鉄道の車両番号|車両番号]]を元番号+200の200番台とすることにしたため誕生した<ref name="rp1019_p92" />。サハ格下げ+アコモ改善されたサハ381形は全車200番台となった。 |
「やくも」用。2007年から登場した「ゆったりやくも」で、アコモ改善工事の際に洋式トイレの女性専用化、男性小用トイレと全席禁煙化により喫煙室(と専用の小窓)が新設される車両の[[鉄道の車両番号|車両番号]]を元番号+200の200番台とすることにしたため誕生した<ref name="rp1019_p92" />。サハ格下げ+アコモ改善されたサハ381形は全車200番台となった。 |
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しかし2009年6月1日から全車禁煙となったため、喫煙室が使用中止になった<ref>{{Cite press release|和書|title=在来線特急列車などの全席禁煙化ならびに在来線ホームの禁煙化の拡大について|publisher=西日本旅客鉄道|date=2009-3-26|url=http://www.westjr.co.jp/news/newslist/article/1174167_799.html|archiveurl=https://web.archive.org/web/20090419053851/http://www.westjr.co.jp/news/newslist/article/1174167_799.html|archivedate=2009-4-19}}</ref>。このため2008年から改造が始まったサハ381形は、223、231以外は喫煙室部分はフリースペースとして施工 |
しかし2009年6月1日から全車禁煙となったため、喫煙室が使用中止になった<ref>{{Cite press release|和書|title=在来線特急列車などの全席禁煙化ならびに在来線ホームの禁煙化の拡大について|publisher=西日本旅客鉄道|date=2009-3-26|url=http://www.westjr.co.jp/news/newslist/article/1174167_799.html|archiveurl=https://web.archive.org/web/20090419053851/http://www.westjr.co.jp/news/newslist/article/1174167_799.html|archivedate=2009-4-19}}</ref>。このため2008年から改造が始まったサハ381形は、223、231以外は喫煙室部分はフリースペースとして施工︵小窓は未設置︶で登場し、サロ時代の外観を保っている<ref name="rp1019_p93">{{Cite journal|和書|year=2023|publisher=[[鉄道図書刊行会]]|journal=[[鉄道ピクトリアル]]|issue=2023年12月号|number=1019|page=93}}</ref>。
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モハ380形200番台は定員56名。クロ380形組み込み編成とクモハ381形を組み込まないサブ編成に連結される<ref name="rp1019_p92"/>。サハ381形は岡山 |
モハ380形200番台は定員56名。クロ380形組み込み編成とクモハ381形を組み込まないサブ編成に連結される<ref name="rp1019_p92"/>。サハ381形は岡山方にクモハ381形を連結する編成の2号車(2011年3月改正までは4号車)に連結される。 |
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* モハ380-68・83・87→モハ380-268・283・287 |
* モハ380-68・83・87→モハ380-268・283・287 |
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* サロ381-23 - 25・28 - 31→サハ381-223 - 225・228 - 231 |
* サロ381-23 - 25・28 - 31→サハ381-223 - 225・228 - 231 |
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このため、振り子動作時に地上設備等の限界に支障しないよう傾斜角度変更改造を行ったグループとして[[2014年]](平成26年)6月に登場した<ref name="rp201602_p68" />。運行管理上<ref name="rp1019_p93"/>改造車は新たに「1000番台」に区分されており、車両番号は原番号+1000となった<ref>[https://web.archive.org/web/20150121032714/http://www.westjr.co.jp/fan/blog/article/2014/11/page_6488.html 381系車両の乗り心地] - JR西日本 トレナビ(インターネットアーカイブ)</ref>。 |
このため、振り子動作時に地上設備等の限界に支障しないよう傾斜角度変更改造を行ったグループとして[[2014年]](平成26年)6月に登場した<ref name="rp201602_p68" />。運行管理上<ref name="rp1019_p93"/>改造車は新たに「1000番台」に区分されており、車両番号は原番号+1000となった<ref>[https://web.archive.org/web/20150121032714/http://www.westjr.co.jp/fan/blog/article/2014/11/page_6488.html 381系車両の乗り心地] - JR西日本 トレナビ(インターネットアーカイブ)</ref>。 |
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改造内容は車体傾斜角度の5°から3°への変更、台車枠への振り子ストッパ調整板の挿入である<ref name="rp201602_p68" /><ref name="rp1019_p93"/>。車両番号の表記は従来の番号を車体色と同じ色で塗りつぶし、その横に新番号が黒文字で書かれたステッカーを貼り付ける方式が取られた<ref name="rp201602_p68" /><ref name="rp1019_p93"/>。本番 |
改造内容は車体傾斜角度の5°から3°への変更、台車枠への振り子ストッパ調整板の挿入である<ref name="rp201602_p68" /><ref name="rp1019_p93"/>。車両番号の表記は従来の番号を車体色と同じ色で塗りつぶし、その横に新番号が黒文字で書かれたステッカーを貼り付ける方式が取られた<ref name="rp201602_p68" /><ref name="rp1019_p93"/>。本番台は287系の投入による置換、「やくも」への転用車両が振り子ストッパ調整板を除去した際に車両番号も復したことで消滅している。 |
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==== クモハ381・モハ380形500番台(「やくも」用) ==== |
==== クモハ381・モハ380形500番台(「やくも」用) ==== |
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[[ファイル:Series381-Yakumo-Kumoha381.jpg|thumb|クモハ381形500番 |
[[ファイル:Series381-Yakumo-Kumoha381.jpg|thumb|クモハ381形500番台。「やくも」自動解結装置取付工事施工車。]] |
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どちらも﹁やくも﹂の多客時における、付属編成の増解結作業の効率化を目的にした改造車である。[[2016年]]︵平成28年︶3月から[[2017年]]︵平成29年︶3月にかけて[[後藤総合車両所]]で施工された<ref name="JR2018w_366">﹃JR電車編成表2018冬﹄、交通新聞社、p.366</ref><ref name="JR2018w_373">﹃JR電車編成表2018冬﹄、交通新聞社、p.373</ref>。車号はどちらも種車+500となっている。
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どちらも﹁やくも﹂の多客時における、付属編成の増解結作業の効率化を目的にした改造車である。[[2016年]]︵平成28年︶3月から[[2017年]]︵平成29年︶3月にかけて[[後藤総合車両所]]で施工された<ref name="JR2018w_366">﹃JR電車編成表2018冬﹄、交通新聞社、p.366</ref><ref name="JR2018w_373">﹃JR電車編成表2018冬﹄、交通新聞社、p.373</ref>。車号はどちらも種車+500となっている。
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クモハ381形500番台は、2016年時点で在籍していた0番台7両 |
クモハ381形500番台は、2016年時点で在籍していた0番台7両すべてに[[自動解結装置]]・[[連結器#電気連結器|電気連結器]]取付工事を施工し、前面のスカートも新型に変更した<ref name=":0" />。モハ380形500番台は6両に対して自動解結装置(列車解結操作スイッチは取り付けなし)・電気連結器取付工事を施工している。モハ380形は「くろしお」の改造車とは違い、原則として連結する相手が貫通路をもつクモハ381形であり、営業運行時の分割併合はないことから、貫通路は閉鎖されていない<ref group="注">クロ380形を組込んだ基本編成に付属編成が増結される際は、非貫通のクハ381形100番台と向き合うため貫通路を閉鎖する。</ref>。 |
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* クモハ381-1 - 3・6 - 9→クモハ381-501 - 503・506 - 509 |
* クモハ381-1 - 3・6 - 9→クモハ381-501 - 503・506 - 509 |
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|<small>1989年3月25日</small> |
|<small>1989年3月25日</small> |
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JR西日本でも、﹁やくも﹂編成に国鉄最末期の1986年度から1992年度にかけて、後藤車両所の施工で普通車[[座席指定席|指定席]]車を対象にアコモデーション改善が実施された<ref name="rp1019_p84">{{Cite journal|和書|year=2023|journal=[[鉄道ピクトリアル]]|issue=2023年12月号|number=1019|page=84|publisher=[[鉄道図書刊行会]]}}</ref>。従来の座席を改造して座面はバケット型のフリーストップ型リクライニングシートとなった<ref name="rp1019_p118">{{Cite journal|和書|year=2023|journal=[[鉄道ピクトリアル]]|issue=2023年12月号|number=1019|page=118|publisher=[[鉄道図書刊行会]]}}</ref>が、東海車のようにリクライニング機構自体の改造は実施していない。座席モケットの色はピンク色と赤紫の2色となり、座席背面に大形テーブルが設けられ、廊下には赤色のカーペットが敷かれた。また荷棚を交換し、ベネシャンブラインドを横引きカーテンに変更している<ref name="rp1019_p84"/><ref name="rp1019_p118"/>。なおクモハ381形の一部 |
JR西日本でも、﹁やくも﹂編成に国鉄最末期の1986年度から1992年度にかけて、後藤車両所の施工で普通車[[座席指定席|指定席]]車を対象にアコモデーション改善が実施された<ref name="rp1019_p84">{{Cite journal|和書|year=2023|journal=[[鉄道ピクトリアル]]|issue=2023年12月号|number=1019|page=84|publisher=[[鉄道図書刊行会]]}}</ref>。従来の座席を改造して座面はバケット型のフリーストップ型リクライニングシートとなった<ref name="rp1019_p118">{{Cite journal|和書|year=2023|journal=[[鉄道ピクトリアル]]|issue=2023年12月号|number=1019|page=118|publisher=[[鉄道図書刊行会]]}}</ref>が、東海車のようにリクライニング機構自体の改造は実施していない。座席モケットの色はピンク色と赤紫の2色となり、座席背面に大形テーブルが設けられ、廊下には赤色のカーペットが敷かれた。また荷棚を交換し、ベネシャンブラインドを横引きカーテンに変更している<ref name="rp1019_p84"/><ref name="rp1019_p118"/>。なおクモハ381形の一部 (2 - 4) は1986年度は改造した座席への交換のみを実施し、それ以外の改造は1988年度に実施している<ref name="rp1019_p84" />。
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|+「やくも」普通車アコモ改造<ref name="rp1019_p84" /><ref name="rp1019_p88" /><ref name="rp1019_p91">{{Cite journal|和書|year=2023|journal=[[鉄道ピクトリアル]]|issue=2023年12月号|number=1019|page=91|publisher=[[鉄道図書刊行会]]}}</ref> |
|+「やくも」普通車アコモ改造<ref name="rp1019_p84" /><ref name="rp1019_p88" /><ref name="rp1019_p91">{{Cite journal|和書|year=2023|journal=[[鉄道ピクトリアル]]|issue=2023年12月号|number=1019|page=91|publisher=[[鉄道図書刊行会]]}}</ref> |
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=== 「スーパーくろしお」編成改造 === |
=== 「スーパーくろしお」編成改造 === |
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[[ファイル:JR West kuro380 super kuroshio kyoto.jpg|200px|thumb|「スーパーくろしお」旧塗色<br />1992年 京都駅]] |
[[ファイル:JR West kuro380 super kuroshio kyoto.jpg|200px|thumb|「スーパーくろしお」旧塗色<br />1992年 京都駅]] |
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「くろしお」のグリーン車の利用増による高級化志向を反映し、また若年層や家族客への需要拡大を目指し海岸美を楽しませゆったりとした旅を志向すべく、1989年4月から1989年8月までに6両編成4本が改造された<ref name="rp1019_p85/><ref name="rj8910" />。その後、好調な利用に応えるため1991年3月までに6両編成1本と3両付属編成3本が追加された。施工は吹田工場である。 |
﹁くろしお﹂のグリーン車の利用増による高級化志向を反映し、また若年層や家族客への需要拡大を目指し海岸美を楽しませゆったりとした旅を志向すべく、1989年4月から1989年8月までに6両編成4本が改造された<ref name="rp1019_p85" /><ref name="rj8910" />。その後、好調な利用に応えるため1991年3月までに6両編成1本と3両付属編成3本が追加された。施工は吹田工場である。
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グリーン車は先述のパノラマグリーン車クロ380形である。普通車は「やくも」のアコモ改造車と同様に座席は従来品の改造ながら、簡易式リクライニングシートながらエアダンパを使ってフリーストップ化し、生地張替と同時に背ずり・座面を改良してバケット式のリクライニングシートとなり<ref name="rp1019_p86/><ref name="rp1019_p116/><ref name="rj8910" />、座席背面には大形テーブルも設けられた。更にこの改造では座面改良時に高さを50mm上げた<ref name="rp1019_p86/>他、座席背面の構造に工夫を凝らし、リクライニング角度を大きく取っている。その結果、485系グレードアップ改造車の新品のリクライニングシートと遜色ないものになった。化粧板や床も交換した他、グリーン車と同様横引きカーテン化も実施された<ref name="rp1019_p86/>。 |
グリーン車は先述のパノラマグリーン車クロ380形である。普通車は﹁やくも﹂のアコモ改造車と同様に座席は従来品の改造ながら、簡易式リクライニングシートながらエアダンパを使ってフリーストップ化し、生地張替と同時に背ずり・座面を改良してバケット式のリクライニングシートとなり<ref name="rp1019_p86" /><ref name="rp1019_p116" /><ref name="rj8910" />、座席背面には大形テーブルも設けられた。更にこの改造では座面改良時に高さを50mm上げた<ref name="rp1019_p86" />他、座席背面の構造に工夫を凝らし、リクライニング角度を大きく取っている。その結果、485系グレードアップ改造車の新品のリクライニングシートと遜色ないものになった。化粧板や床も交換した他、グリーン車と同様横引きカーテン化も実施された<ref name="rp1019_p86" />。
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塗装はリゾート地区を走る特急にふさわしいものとして、白地に和歌山みかんをイメージしたクリームイエロー、太陽をイメージしたトリコロールレッドのラインを入れた物とし軽快で明るいイメージとした<ref name="rp1019_p85/><ref name="rj8910" />。 |
塗装はリゾート地区を走る特急にふさわしいものとして、白地に和歌山みかんをイメージしたクリームイエロー、太陽をイメージしたトリコロールレッドのラインを入れた物とし軽快で明るいイメージとした<ref name="rp1019_p85" /><ref name="rj8910" />。 |
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一時期、サロ381の「スーパーくろしお」塗装車が1両のみ存在していた(サロ381-13)<ref>『鉄道ファン』1991年7月号</ref>。 |
一時期、サロ381の「スーパーくろしお」塗装車が1両のみ存在していた(サロ381-13)<ref>『鉄道ファン』1991年7月号</ref>。 |
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残った「くろしお」の普通車について、先述の「やくも」普通車とほぼ同じ(通路へのカーペット敷を省略)アコモ改造が実施された<ref name="rp1019_p84" />。 |
残った「くろしお」の普通車について、先述の「やくも」普通車とほぼ同じ(通路へのカーペット敷を省略)アコモ改造が実施された<ref name="rp1019_p84" />。 |
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====「くろしお」「やくも」グリーン車グレードアップ改造==== |
====「くろしお」「やくも」グリーン車グレードアップ改造==== |
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「くろしお」「やくも」のサロ381形について、1989年度から1992年度にかけて下記のグレードアップ改造が行われた<ref name="rp1019_p86/>。 |
「くろしお」「やくも」のサロ381形について、1989年度から1992年度にかけて下記のグレードアップ改造が行われた<ref name="rp1019_p86" />。 |
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* 床を絨毯引き |
* 床を絨毯引き |
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* 荷物棚の改良 |
* 荷物棚の改良 |
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﹁スーパーやくも﹂運行開始のため、1994年から1995年にかけて18両︵6両編成3本︶が後藤車両所で改造された<ref name="RF406_69">[[#鉄道ファン406|﹃鉄道ファン﹄通巻406号、p.69]]</ref>。また、1997年11月29日のダイヤ改正で﹁スーパーやくも﹂が増発されることになり、[[#﹁くろしお﹂﹁やくも﹂アコモ改造|アコモ改造]]の際に﹁スーパーやくも﹂塗装に変更された車両もある。
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﹁スーパーやくも﹂運行開始のため、1994年から1995年にかけて18両︵6両編成3本︶が後藤車両所で改造された<ref name="RF406_69">[[#鉄道ファン406|﹃鉄道ファン﹄通巻406号、p.69]]</ref>。また、1997年11月29日のダイヤ改正で﹁スーパーやくも﹂が増発されることになり、[[#﹁くろしお﹂﹁やくも﹂アコモ改造|アコモ改造]]の際に﹁スーパーやくも﹂塗装に変更された車両もある。
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改造内容は以下の |
改造内容は以下のとおり。 |
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* 塗装は薄紫色をベースにおうち・アイボリーホワイト・カキツバタの3色の帯を配置<ref name="RF406_69" /> |
* 塗装は薄紫色をベースにおうち・アイボリーホワイト・カキツバタの3色の帯を配置<ref name="RF406_69" /> |
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* 3編成のうち2編成はグリーン車をクロ380形とした。改造内容は形式解説に記載した「スーパーくろしお」編成用のクロ380形に準じるが、内装は薄紫色をベースに座席モケットを藤色とする<ref name="RF406_68">[[#鉄道ファン406|『鉄道ファン』通巻406号、p.68]]</ref> |
* 3編成のうち2編成はグリーン車をクロ380形とした。改造内容は形式解説に記載した「スーパーくろしお」編成用のクロ380形に準じるが、内装は薄紫色をベースに座席モケットを藤色とする<ref name="RF406_68">[[#鉄道ファン406|『鉄道ファン』通巻406号、p.68]]</ref> |
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* 普通車はシートピッチを拡大(910 mm→1,000 mm<ref name="RF406_68" />、各車定員は10名減<ref name="RF406_69" />)。内装は伯備線を囲む森林と山々の緑の鮮やかさを表す緑色をベースとする<ref name="RF406_69" /> |
* 普通車はシートピッチを拡大(910 mm→1,000 mm<ref name="RF406_68" />、各車定員は10名減<ref name="RF406_69" />)。内装は伯備線を囲む森林と山々の緑の鮮やかさを表す緑色をベースとする<ref name="RF406_69" /> |
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落成直後は﹁381Yakumo﹂ |
落成直後は﹁381Yakumo﹂および﹁WEST JAPAN RAILWAY COMPANY/SUPER YAKUMO﹂のロゴがない状態で運用されていた。2006年3月ダイヤ改正で﹁スーパーやくも﹂の名称を﹁やくも﹂に統一したのに伴い、これまで﹁スーパーやくも﹂に充当されていた車両に表記されていた英称﹁''SUPER YAKUMO''﹂から﹁''SUPER''﹂という表記と﹁WEST JAPAN RAILWAY COMPANY﹂の文字が除去された。その後は[[#﹁ゆったりやくも﹂改造]]や検査に合わせて塗装が変更され、2008年10月24日に後藤総合車両所に入場したサロ381-31を最後に﹁スーパーやくも﹂塗装は消滅した<ref name="RF746_74">[[#鉄道ファン746|﹃鉄道ファン﹄通巻746号、p.74]]</ref>。
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スーパーやくも化改造直後の3両 |
スーパーやくも化改造直後の3両(クハ381-136とモハ380/381-80)はクハ車の前面帯が繋がっておらず(+赤帯もない)、紫と赤の合間に通されていたアイボリーホワイトの帯がないといった違いがあったが、出場後早期に修正された<ref>『鉄道ファン』通巻400号、p.133</ref>。 |
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塗装は「くろしお」「スーパーくろしお」編成は共に統一され、[[JR西日本283系電車|283系]]に似せた白地にオーシャンブルー・青色の帯となった<ref name="tf_n704-p29">交友社『鉄道ファン』2019年12月号 通巻704号 p.29</ref>。乗務員室後部には681系以降の新造車で採用されている「JR WEST JAPAN」のロゴが追加されている。 |
塗装は「くろしお」「スーパーくろしお」編成は共に統一され、[[JR西日本283系電車|283系]]に似せた白地にオーシャンブルー・青色の帯となった<ref name="tf_n704-p29">交友社『鉄道ファン』2019年12月号 通巻704号 p.29</ref>。乗務員室後部には681系以降の新造車で採用されている「JR WEST JAPAN」のロゴが追加されている。 |
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﹁やくも﹂編成は座席は赤紫・緑系の座席を採用しており、サロ381形はグリーン車のまま3列化更新されている。車体色は灰色地に緑色・黄色の帯に変更され、スーパーやくも用車と同じく落成後暫くは﹁381 Yakumo﹂のロゴが |
﹁やくも﹂編成は座席は赤紫・緑系の座席を採用しており、サロ381形はグリーン車のまま3列化更新されている。車体色は灰色地に緑色・黄色の帯に変更され、スーパーやくも用車と同じく落成後暫くは﹁381 Yakumo﹂のロゴがない状態で運用された。﹁スーパーやくも﹂とは別塗装とされたが﹁スーパーやくも﹂を﹁やくも﹂に統一した後は混用された。なおリニューアル﹁くろしお﹂同様、冷房立上りダクト側面の座席は欠番となっている。
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「やくも」アコモ改造編成は1997年4月13日の「やくも」2号(出雲市→米子)で運転を開始した<ref>『鉄道ファン』通巻435号、交友社、p.176</ref>。 |
「やくも」アコモ改造編成は1997年4月13日の「やくも」2号(出雲市→米子)で運転を開始した<ref>『鉄道ファン』通巻435号、交友社、p.176</ref>。 |
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2006年12月にJR西日本から﹁やくも﹂編成のリニューアル︵﹁ゆったりやくも﹂︶が発表された<ref name="JRW 20061212">{{Cite press release|和書|title=﹁ゆったりやくも﹂が新登場!|publisher=西日本旅客鉄道|date=2006-12-12|url=http://www.westjr.co.jp/news/newslist/article/061222b.html|archiveurl=https://web.archive.org/web/20070312223636/http://www.westjr.co.jp/news/newslist/article/061222b.html|archivedate=2007-3-12}}</ref>。当初、2010年︵平成22年︶度までに旧﹁スーパーやくも﹂用編成含め、すべての編成に施工されると発表されていたが<ref name="JRW 20061212" />、6両が改造対象から除外されて廃車となり、2011年7月までに57両に施工された<ref name="kotsu_2012w_192">ジェー・アール・アール﹃JR電車編成表 2012冬﹄交通新聞社 2011年 p.192 {{ISBN2|978-4-330-25611-5}}</ref>。
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2006年12月にJR西日本から﹁やくも﹂編成のリニューアル︵﹁ゆったりやくも﹂︶が発表された<ref name="JRW 20061212">{{Cite press release|和書|title=﹁ゆったりやくも﹂が新登場!|publisher=西日本旅客鉄道|date=2006-12-12|url=http://www.westjr.co.jp/news/newslist/article/061222b.html|archiveurl=https://web.archive.org/web/20070312223636/http://www.westjr.co.jp/news/newslist/article/061222b.html|archivedate=2007-3-12}}</ref>。当初、2010年︵平成22年︶度までに旧﹁スーパーやくも﹂用編成含め、すべての編成に施工されると発表されていたが<ref name="JRW 20061212" />、6両が改造対象から除外されて廃車となり、2011年7月までに57両に施工された<ref name="kotsu_2012w_192">ジェー・アール・アール﹃JR電車編成表 2012冬﹄交通新聞社 2011年 p.192 {{ISBN2|978-4-330-25611-5}}</ref>。
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主な改造内容は、座席を[[JR西日本683系電車|683系]]と同等型のものへ交換、和式トイレの洋式化<!--一部車両は改修前に洋式トイレに改修済み-->および女性用トイレ、男性小用トイレの設置、喫煙室(2009年6月1日廃止のため、以降の改造車はフリースペース)の設置、塗装変更、窓側座席の足元にあった通風ダクトの撤去(一部車両を除く)など。改造が終了した車両には「ゆったりやくも」の愛称が与えられた。また、2007年時点で統一されていなかった「やくも」塗装および「スーパーやくも」塗装が、改造に伴い「くろしお」用と似たレイアウトの白と赤系統のものに変更されている。これは、[[大山 (鳥取県)|大山]]の冠雪の「白」と、[[出雲大社]]の[[巫女]]の「赤」をイメージしている<ref>[http://furusato.sanin.jp/p/osusume/11/4/ “快適”に大変身! その秘密を解剖] - 山陰観光【神々のふるさと山陰】旅のポータルサイト</ref>。そのほか、クロ380形組込編成などのモハ380形の一部とサロ格下げのサハ381形全車は、座席を一部撤去して[[車椅子スペース|車いすスペース]]を設置した、簡易[[バリアフリー]]工事施工済みの200番 |
主な改造内容は、座席を[[JR西日本683系電車|683系]]と同等型のものへ交換、和式トイレの洋式化<!--一部車両は改修前に洋式トイレに改修済み-->および女性用トイレ、男性小用トイレの設置、喫煙室(2009年6月1日廃止のため、以降の改造車はフリースペース)の設置、塗装変更、窓側座席の足元にあった通風ダクトの撤去(一部車両を除く)など。改造が終了した車両には「ゆったりやくも」の愛称が与えられた。また、2007年時点で統一されていなかった「やくも」塗装および「スーパーやくも」塗装が、改造に伴い「くろしお」用と似たレイアウトの白と赤系統のものに変更されている。これは、[[大山 (鳥取県)|大山]]の冠雪の「白」と、[[出雲大社]]の[[巫女]]の「赤」をイメージしている<ref>[http://furusato.sanin.jp/p/osusume/11/4/ “快適”に大変身! その秘密を解剖] - 山陰観光【神々のふるさと山陰】旅のポータルサイト</ref>。そのほか、クロ380形組込編成などのモハ380形の一部とサロ格下げのサハ381形全車は、座席を一部撤去して[[車椅子スペース|車いすスペース]]を設置した、簡易[[バリアフリー]]工事施工済みの200番台が登場している。 |
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[[中央西線]]電化開業に伴う1973年7月10日のダイヤ改正で、特急「しなの」8往復のうち6往復<ref group="注">うち1往復は同年7月20日より運転。</ref>(名古屋 - 長野)で運転を開始した<ref name="LastGuide_63">[[#ラストガイド381系|『国鉄型車両ラストガイド01 381系』p.63]]</ref>。これに合わせて、長野運転所(現・[[長野総合車両センター]])に47両が配置された<ref name="LastGuide_63" />。[[国鉄キハ181系気動車|キハ181系気動車]]によって運転されていた2往復も、増備車(30両)の投入で[[1975年3月10日国鉄ダイヤ改正|1975年3月10日ダイヤ改正]]で381系化され、所要時間の短縮および本形式の[[大阪駅]]乗り入れが開始された<ref name="LastGuide_63" />。[[ゴーサントオ|1978年10月2日ダイヤ改正]]からは、1往復増発の計9往復となったことから、11両が新製配置された。長野運転所への新製投入は計88両となった。 |
[[中央西線]]電化開業に伴う1973年7月10日のダイヤ改正で、特急「しなの」8往復のうち6往復<ref group="注">うち1往復は同年7月20日より運転。</ref>(名古屋 - 長野)で運転を開始した<ref name="LastGuide_63">[[#ラストガイド381系|『国鉄型車両ラストガイド01 381系』p.63]]</ref>。これに合わせて、長野運転所(現・[[長野総合車両センター]])に47両が配置された<ref name="LastGuide_63" />。[[国鉄キハ181系気動車|キハ181系気動車]]によって運転されていた2往復も、増備車(30両)の投入で[[1975年3月10日国鉄ダイヤ改正|1975年3月10日ダイヤ改正]]で381系化され、所要時間の短縮および本形式の[[大阪駅]]乗り入れが開始された<ref name="LastGuide_63" />。[[ゴーサントオ|1978年10月2日ダイヤ改正]]からは、1往復増発の計9往復となったことから、11両が新製配置された。長野運転所への新製投入は計88両となった。 |
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なお、導入後1年の時点で長野工場で検査をしたところ、振り子作用の影響による車輪の摩耗が予想以上に激しい |
なお、導入後1年の時点で長野工場で検査をしたところ、振り子作用の影響による車輪の摩耗が予想以上に激しいことが判明し、予備車確保のため1974年5月から1975年5月までの間(多客期を除く)、MM'ユニット(3・4号車)を減車した7両編成で運転した<ref>{{Cite journal|和書|year=1974|publisher=[[交友社]]|journal=[[鉄道ファン (雑誌)|鉄道ファン]]|issue=1974年10月号|number=162|page=134}}</ref>。 |
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1982年5月17日の[[塩尻駅]]移転で中央西線 - [[篠ノ井線]]直通列車の[[スイッチバック]]が解消したため、編成の号車番号が逆転した<ref name="rp198909_p28" /><ref group="注">中央西線基準で、編成の名古屋 |
1982年5月17日の[[塩尻駅]]移転で中央西線 - [[篠ノ井線]]直通列車の[[スイッチバック]]が解消したため、編成の号車番号が逆転した<ref name="rp198909_p28" /><ref group="注">中央西線基準で、編成の名古屋方が1号車、長野方が9号車に変更。</ref>。[[1982年11月15日国鉄ダイヤ改正|1982年11月15日ダイヤ改正]]では、﹁しなの﹂1往復が運転区間延長により[[大糸線]][[白馬駅]]まで乗り入れるようになった<ref name="LastGuide_66">[[#ラストガイド381系|﹃国鉄型車両ラストガイド01 381系﹄p.66]]</ref><ref name="rp1019_p35">{{Cite journal|和書|year=2023|publisher=[[鉄道図書刊行会]]|journal=[[鉄道ピクトリアル]]|issue=2023年12月号|number=1019|page=35}}</ref>。さらに、上越新幹線開通によって余剰となった183系のうち84両を長野運転所に転属させたため、車両配置に余裕のある神領電車区︵現・[[神領車両区]]︶に88両全車が転属した<ref name="LastGuide_66" /><ref group="注">名古屋鉄道管理局内に特急形電車が配置されるのはこれが初めてであった。</ref>。
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[[1985年3月14日国鉄ダイヤ改正|1985年3月14日ダイヤ改正]]では、閑散期にはMM'ユニット(5・6号車)を減車した7両編成で運用されることとなった。ただし、「くろしお」「やくも」では所定7両編成、変更時9両編成とされたのに対し、「しなの」では所定9両編成、変更時7両編成とされた<ref name="LastGuide_67">[[#ラストガイド381系|『国鉄型車両ラストガイド01 381系』p.67]]</ref>。 |
[[1985年3月14日国鉄ダイヤ改正|1985年3月14日ダイヤ改正]]では、閑散期にはMM'ユニット(5・6号車)を減車した7両編成で運用されることとなった。ただし、「くろしお」「やくも」では所定7両編成、変更時9両編成とされたのに対し、「しなの」では所定9両編成、変更時7両編成とされた<ref name="LastGuide_67">[[#ラストガイド381系|『国鉄型車両ラストガイド01 381系』p.67]]</ref>。 |
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分割民営化直前となる1987年3月23日には、神領電車区 - 名古屋間の回送列車を利用した﹁[[ホームライナー]] <ref group="注">ホームライナー多治見登場により、ホームライナー中津川に改称。</ref>﹂が名古屋 - [[中津川駅|中津川]]間で運転を開始し、同年5月には﹁ホームライナー多治見﹂として名古屋 - [[多治見駅|多治見]]間1往復で運転を開始した<ref name="LastGuide_68">[[#ラストガイド381系|﹃国鉄型車両ラストガイド01 381系﹄p.68]]</ref>
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分割民営化直前となる1987年3月23日には、神領電車区 - 名古屋間の回送列車を利用した﹁[[ホームライナー]] <ref group="注">ホームライナー多治見登場により、ホームライナー中津川に改称。</ref>﹂が名古屋 - [[中津川駅|中津川]]間で運転を開始し、同年5月には﹁ホームライナー多治見﹂として名古屋 - [[多治見駅|多治見]]間1往復で運転を開始した<ref name="LastGuide_68">[[#ラストガイド381系|﹃国鉄型車両ラストガイド01 381系﹄p.68]]</ref>
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[[一本列島|1988年3月13日ダイヤ改正]]では、﹁しなの﹂増発︵9往復 → 13往復<ref group="注">これとは別に、大糸線乗り入れ列車を含む3往復が臨時列車として設定された。</ref>︶が行われた。同時に編成の短縮化も行われ、長野 |
[[一本列島|1988年3月13日ダイヤ改正]]では、﹁しなの﹂増発︵9往復 → 13往復<ref group="注">これとは別に、大糸線乗り入れ列車を含む3往復が臨時列車として設定された。</ref>︶が行われた。同時に編成の短縮化も行われ、長野方先頭車としてクロ381形を連結した6両編成とした<ref name="rp1019_p4">{{Cite journal|和書|year=2023|publisher=[[鉄道図書刊行会]]|journal=[[鉄道ピクトリアル]]|issue=2023年12月号|number=1019|page=4}}</ref>。6両編成での運転は、ダイヤ改正に先駆け3月6日より開始された<ref>﹃鉄道ピクトリアル﹄1988年6月号、電気車研究会 1988年 p.92</ref>。また、同年4月末までにパノラマグリーン車︵クロ381形10番台︶を連結した編成が3本用意され、3往復で運用された。パノラマグリーン車を含む編成はP編成として限定運用となり、時刻表にもその旨掲載されていた。その他のクロ381形0番台とクロ381形50番台組み込み編成は、9本がD編成として共通で運用され、1本は増結用予備車となった<ref name="rp1019_p81">{{Cite journal|和書|year=2023|publisher=[[鉄道図書刊行会]]|journal=[[鉄道ピクトリアル]]|issue=2023年12月号|number=1019|page=81}}</ref>。なお、乗客需要に応じて多客期には電動車を1ユニット切り離した4両編成を増結した10両編成、6両編成を分割して増結した9両編成、さらには6両編成を2編成連結した12両編成<ref name="rp1019_p4"/><ref name="rp1019_p81"/>で運用する姿を見ることができ、クロ381形0番台・50番台、クハ381形0番台の貫通路も活用されて貫通編成を組んだ。
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1990年からは[[JR東海383系電車|383系]]の開発にあたり、営業中の381系に試作した高速走行用のパンタグラフやシングルアームパンタグラフ、自動操舵式台車などを搭載しテストが行われた実績がある<ref name="rp1019_p96">{{Cite journal|和書|year=2023|publisher=[[鉄道図書刊行会]]|journal=[[鉄道ピクトリアル]]|issue=2023年12月号|number=1019|page=96}}</ref>。 |
1990年からは[[JR東海383系電車|383系]]の開発にあたり、営業中の381系に試作した高速走行用のパンタグラフやシングルアームパンタグラフ、自動操舵式台車などを搭載しテストが行われた実績がある<ref name="rp1019_p96">{{Cite journal|和書|year=2023|publisher=[[鉄道図書刊行会]]|journal=[[鉄道ピクトリアル]]|issue=2023年12月号|number=1019|page=96}}</ref>。 |
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1994年8月には、381系の置き換え用として383系試作車6両が登場し、引き続き1996年11月までに量産車70両が落成した。そして同年12月1日ダイヤ改正から﹁ワイドビューしなの﹂として営業運転を開始し、本系列は定期運用を失った。1996年度にクロ381形50番台組み込み編成を中心に48両が廃車となったが<ref name="RJ368_74">[[#鉄道ジャーナル368|﹃鉄道ジャーナル﹄通巻368号、p.74]]</ref>、残る40両は波動輸送用としてP編成2本は臨時﹁しなの﹂に優先的に使用し、残った車両は4両編成×7本に組み変えられて飯田線の特急﹁[[伊那路 (列車)|伊那路]]﹂81号・82号︵のちに﹁ふれあい伊那路﹂︶として運転されたほか、[[JR東海373系電車|373系]]の代走として定期﹁伊那路﹂や東海道本線の﹁ホームライナー﹂にも充当された。団体列車としても運用され、金光臨として山陽本線の[[金光駅]]まで入線した |
1994年8月には、381系の置き換え用として383系試作車6両が登場し、引き続き1996年11月までに量産車70両が落成した。そして同年12月1日ダイヤ改正から﹁ワイドビューしなの﹂として営業運転を開始し、本系列は定期運用を失った。1996年度にクロ381形50番台組み込み編成を中心に48両が廃車となったが<ref name="RJ368_74">[[#鉄道ジャーナル368|﹃鉄道ジャーナル﹄通巻368号、p.74]]</ref>、残る40両は波動輸送用としてP編成2本は臨時﹁しなの﹂に優先的に使用し、残った車両は4両編成×7本に組み変えられて飯田線の特急﹁[[伊那路 (列車)|伊那路]]﹂81号・82号︵のちに﹁ふれあい伊那路﹂︶として運転されたほか、[[JR東海373系電車|373系]]の代走として定期﹁伊那路﹂や東海道本線の﹁ホームライナー﹂にも充当された。団体列車としても運用され、金光臨として山陽本線の[[金光駅]]まで入線したことがある。
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1998年2月開催の[[長野オリンピック]]での波動輸送の終了後、1998年11月から12月にかけて4両編成×6本、2001年に4両編成×1本が廃車となった。オリジナルタイプの貫通形の先頭車は﹁しなの﹂用のみに存在したが2001年までに廃車されている。2002年以降は6両編成2本のみが残されたが、2006年に1本︵P1編成︶が廃車され、もう1本のP2編成も2008年5月をもって運用を終え、同年5月7日に[[東海旅客鉄道浜松工場|JR東海浜松工場]]へ廃車回送され<ref>{{Cite journal|和書|year=2008|publisher=[[交通新聞社]]|journal=[[鉄道ダイヤ情報]]|issue=2008年7月号}}</ref>、5月9日から12日にかけて車籍が抹消された<ref>{{Cite book|和書|title=JR電車編成表|volume='09冬|year=2009|publisher=ジェー・アール・アール}}</ref>。
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1998年2月開催の[[長野オリンピック]]での波動輸送の終了後、1998年11月から12月にかけて4両編成×6本、2001年に4両編成×1本が廃車となった。オリジナルタイプの貫通形の先頭車は﹁しなの﹂用のみに存在したが2001年までに廃車されている。2002年以降は6両編成2本のみが残されたが、2006年に1本︵P1編成︶が廃車され、もう1本のP2編成も2008年5月をもって運用を終え、同年5月7日に[[東海旅客鉄道浜松工場|JR東海浜松工場]]へ廃車回送され<ref>{{Cite journal|和書|year=2008|publisher=[[交通新聞社]]|journal=[[鉄道ダイヤ情報]]|issue=2008年7月号}}</ref>、5月9日から12日にかけて車籍が抹消された<ref>{{Cite book|和書|title=JR電車編成表|volume='09冬|year=2009|publisher=ジェー・アール・アール}}</ref>。
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1998年12月からはC編成(24両)を除いた大半の車両がリニューアル改造された。 |
1998年12月からはC編成(24両)を除いた大半の車両がリニューアル改造された。 |
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C編成は1996年7月31日から制御振り子式電車の[[JR西日本283系電車|283系]]︵オーシャンアロー︶の営業運転が開始されたことに伴い、定期﹁くろしお﹂運用を |
C編成は1996年7月31日から制御振り子式電車の[[JR西日本283系電車|283系]]︵オーシャンアロー︶の営業運転が開始されたことに伴い、定期﹁くろしお﹂運用をもたなくなり、以降の定期運用はホームライナー︵﹁はんわライナー﹂﹁やまとじライナー﹂︶のみとなった。多客期の臨時列車や団体列車に充当されることも多く、C602 - C604編成はスノープラウ・水揚げ装置水抜き搭載といった耐寒耐雪工事が施工された<ref group="注">C601編成は制御振子試験や高速試験を行ったことがあり、台車などがそのままであるために運用はホームライナー専用となっている。</ref><ref name="Kokutetsusyoku_97">[[#現役国鉄色|﹃現役国鉄色特急電車完全ガイド﹄p.97]]</ref><ref name="Kokutetsusyoku_105">[[#現役国鉄色|﹃現役国鉄色特急電車完全ガイド﹄p.105]]</ref>。年末年始など多客期には﹁やくも﹂の増結および﹁ゆったりやくも﹂改造の予備車確保のため後藤総合車両所出雲支所に貸し出されることもあった。[[2010年]][[12月30日]]から翌年[[1月3日]]にかけて、[[北近畿タンゴ鉄道KTR001形気動車|KTR001形]]の故障や年末年始の輸送力の確保で183系が不足したため、福知山線︵JR宝塚線︶・山陰本線の特急﹁北近畿﹂の代走として運用された<ref>{{Cite web|和書|url=http://railf.jp/news/2011/01/03/203900.html|title=“北近畿”を381系が代走 |publisher=﹃鉄道ファン﹄鉄道ニュース︵交友社︶|date=2011-1-3|accessdate=2012-10-15}}</ref>。
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|4=「くろしお」アコモ編成 |
|4=「くろしお」アコモ編成 |
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2010年3月13日ダイヤ改正時点での運用列車を以下に示す。以下、1号車(下り |
2010年3月13日ダイヤ改正時点での運用列車を以下に示す。以下、1号車(下り方先頭車)にクロ380形パノラマグリーン車連結編成を'''スーパー編成'''、クロ381形グリーン車連結編成を'''アコモ編成'''と記す。<!--『鉄道ダイヤ情報』の案内に合わせる--> |
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; 2010年3月13日ダイヤ改正での運用 |
; 2010年3月13日ダイヤ改正での運用 |
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2015年3月14日ダイヤ改正以降、スーパー編成が﹁くろしお﹂5.5往復で運用されていたが、289系の投入により2015年10月30日をもって運用から離脱した<ref>{{Cite news|date=2014年12月31日|url=http://mainichi.jp/select/news/20141231k0000e040148000c.html|title=<特急くろしお>381系 来年秋引退 JR西日本|publisher=[[毎日新聞社]]|newspaper=[[毎日新聞]]|accessdate=2016年9月10日|archiveurl=https://web.archive.org/web/20141231024030/http://mainichi.jp/select/news/20141231k0000e040148000c.html|archivedate=2014年12月31日}}</ref>。
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2015年3月14日ダイヤ改正以降、スーパー編成が﹁くろしお﹂5.5往復で運用されていたが、289系の投入により2015年10月30日をもって運用から離脱した<ref>{{Cite news|date=2014年12月31日|url=http://mainichi.jp/select/news/20141231k0000e040148000c.html|title=<特急くろしお>381系 来年秋引退 JR西日本|publisher=[[毎日新聞社]]|newspaper=[[毎日新聞]]|accessdate=2016年9月10日|archiveurl=https://web.archive.org/web/20141231024030/http://mainichi.jp/select/news/20141231k0000e040148000c.html|archivedate=2014年12月31日}}</ref>。
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上述の |
上述のとおり2015年10月をもって﹁くろしお﹂運用から離脱し、2016年3月までに、基本編成のHD604編成6両と付属編成︵HD631 - 633編成︶のクハ381の計9両が後藤総合車両所出雲支所に転出<ref name="kotsu_2016S_360">{{Cite book|和書|editor=ジェー・アール・アール|title=JR電車編成表|volume=2016夏|year=2016|publisher=交通新聞社|isbn=978-4-330-68216-7|page=p.360}}</ref>、HD602・603・605編成計18両と付属編成の残り6両の計24両が廃車となった<ref name="kotsu_2016S_357">{{Cite book|和書|editor=ジェー・アール・アール|title=JR電車編成表|volume=2016夏|year=2016|publisher=交通新聞社|isbn=978-4-330-68216-7|page=p.357}}</ref>。さらに2016年4月12日付で最後まで残ったHD601編成6両が廃車され<ref name="JRR 2017W 357">ジェー・アール・アール編﹃JR電車編成表﹄2017冬 ジェー・アール・アール、交通新聞社 2016年 p.357 {{ISBN2|9784330737164}}</ref>、吹田総合車両所日根野支所への配置はなくなった。
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1985年3月14日ダイヤ改正では、閑散期にはMM'ユニット(5・6号車)を減車した7両編成で運用されることとなった<ref name="LastGuide_67" />。 |
1985年3月14日ダイヤ改正では、閑散期にはMM'ユニット(5・6号車)を減車した7両編成で運用されることとなった<ref name="LastGuide_67" />。 |
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1986年11月1日ダイヤ改正では、1往復増発されることとなったが、基本編成は6両に短縮された<ref>{{Cite journal|和書|date=1987-01|journal=[[鉄道ジャーナル]]|volume=21|issue=1|page=12|publisher=鉄道ジャーナル社}}</ref>。これは、特急﹁くろしお﹂に充当されていた485系を381系に置換えるためであり、各編成から3両ずつ︵クハ381形+モハ381形+モハ380形︶の計27両を抜き取りそのうちの18両が485系置換え用として日根野電車区に転属した。クハ381形が不足するため、各編成の6号車︵基本編成岡山 |
1986年11月1日ダイヤ改正では、1往復増発されることとなったが、基本編成は6両に短縮された<ref>{{Cite journal|和書|date=1987-01|journal=[[鉄道ジャーナル]]|volume=21|issue=1|page=12|publisher=鉄道ジャーナル社}}</ref>。これは、特急﹁くろしお﹂に充当されていた485系を381系に置換えるためであり、各編成から3両ずつ︵クハ381形+モハ381形+モハ380形︶の計27両を抜き取りそのうちの18両が485系置換え用として日根野電車区に転属した。クハ381形が不足するため、各編成の6号車︵基本編成岡山方先頭車両︶は先頭車化改造を行ったクモハ381形を連結する。また、指定席車両のグレードアップ改造も行われた。
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[[ファイル:JNR kumoha381 yakumo yasoba.jpg|サムネイル|クモハ381形「やくも」<br />1988年 [[八十場駅]]付近]] |
[[ファイル:JNR kumoha381 yakumo yasoba.jpg|サムネイル|クモハ381形「やくも」<br />1988年 [[八十場駅]]付近]] |
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国鉄分割民営化時には63両がJR西日本に継承された。分割民営化後から編成の短縮化が見られるようになり、一部列車では普通車のみの3両編成となるものもあらわれた。また、1994年12月3日からは速達列車である﹁スーパーやくも﹂が運転を開始。塗装などを変更した専用編成が用意された。﹁スーパーやくも﹂編成以外の車両は、1997年4月からのリニューアル改造施工に合わせて緑と灰色の﹁やくも﹂色に塗り替えられた<ref name="rf_199707">[[交友社]]﹃[[鉄道ファン (雑誌)|鉄道ファン]]﹄1997年7月号 通巻435号 p.176</ref>。
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国鉄分割民営化時には63両がJR西日本に継承された。分割民営化後から編成の短縮化が見られるようになり、一部列車では普通車のみの3両編成となるものもあらわれた。また、1994年12月3日からは速達列車である﹁スーパーやくも﹂が運転を開始。塗装などを変更した専用編成が用意された。﹁スーパーやくも﹂編成以外の車両は、1997年4月からのリニューアル改造施工に合わせて緑と灰色の﹁やくも﹂色に塗り替えられた<ref name="rf_199707">[[交友社]]﹃[[鉄道ファン (雑誌)|鉄道ファン]]﹄1997年7月号 通巻435号 p.176</ref>。
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予備車両の関係から、多客期を中心に﹁スーパーやくも﹂編成に通常の﹁やくも﹂色の車両が混結される場合があった。2006年3月ダイヤ改正で﹁スーパーやくも﹂が﹁やくも﹂に統合され、混色編成が見られることが多くなった。また、同改正よりすべての﹁やくも﹂にグリーン車が連結されるようになったことから、3両編成での運用が |
予備車両の関係から、多客期を中心に﹁スーパーやくも﹂編成に通常の﹁やくも﹂色の車両が混結される場合があった。2006年3月ダイヤ改正で﹁スーパーやくも﹂が﹁やくも﹂に統合され、混色編成が見られることが多くなった。また、同改正よりすべての﹁やくも﹂にグリーン車が連結されるようになったことから、3両編成での運用がなくなった。2007年4月3日から内装や塗装をリニューアルした﹁ゆったりやくも﹂編成が登場した。現在はすべての列車が﹁ゆったりやくも﹂編成で運転される。
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|4=比較(左:元福知山車・右:後藤車) |
|4=比較(左:元福知山車・右:後藤車) |
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2015年11月以降、吹田総合車両所日根野支所 |
2015年11月以降、吹田総合車両所日根野支所および福知山電車区から計11両が転入している。方向幕は幕式のままで、号車番号・特急サボ受けなどが撤去されずに現存している。 |
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2016年3月に自動解結装置を新たに装備したクモハ381-502とモハ380-569が誕生し<ref name="kotsu_2016S_361">{{Cite book|和書|editor=ジェー・アール・アール|title=JR電車編成表|volume=2016夏|year=2016|publisher=交通新聞社|isbn=978-4-330-68216-7|page=p.361}}</ref>、この改良でクモハ381-502には更に専用の赤いスカートが取り付けられている<ref name=":0">[http://railf.jp/news/2016/04/03/194500.html クモハ381形500番台が登場] - [[交友社]]「[[鉄道ファン (雑誌)|鉄道ファン]]」railf.jp 鉄道ニュース 2016年4月3日</ref>。その後さらに11両に自動解結装置が装備されている。 |
2016年3月に自動解結装置を新たに装備したクモハ381-502とモハ380-569が誕生し<ref name="kotsu_2016S_361">{{Cite book|和書|editor=ジェー・アール・アール|title=JR電車編成表|volume=2016夏|year=2016|publisher=交通新聞社|isbn=978-4-330-68216-7|page=p.361}}</ref>、この改良でクモハ381-502には更に専用の赤いスカートが取り付けられている<ref name=":0">[http://railf.jp/news/2016/04/03/194500.html クモハ381形500番台が登場] - [[交友社]]「[[鉄道ファン (雑誌)|鉄道ファン]]」railf.jp 鉄道ニュース 2016年4月3日</ref>。その後さらに11両に自動解結装置が装備されている。 |
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くろしお色であった日根野支所転入車6両編成1本は、2018年9月21日に5両が<ref name="JRR 2019w 358">﹃JR電車編成表﹄2019冬 ジェー・アール・アール 交通新聞社 2018年 p.358 {{ISBN2|9784330932187}}</ref>、2018年10月5日に1両がそれぞれ廃車された<ref name="JRR 2019s 358">ジェー・アール・アール編﹃JR電車編成表﹄2019夏 ジェー・アール・アール 交通新聞社 2019年 p.358 {{ISBN2|9784330972190}}</ref>。2019年4月1日現在、後藤総合車両所出雲支所に62両︵﹁ゆったりやくも﹂車両57両、吹田総合車両所日根野支所・福知山電車区から転入して簡易アコモ改造を受けた5両︶が所属しており<ref name="kotsu_2019s_203">{{Cite book|和書|editor=ジェー・アール・アール|title=JR電車編成表|volume=2019夏|year=2019|publisher=交通新聞社|isbn=978-4-330-97219-0|page=p.203}}</ref>﹁やくも﹂15往復に充当されている。
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くろしお色であった日根野支所転入車6両編成1本は、2018年9月21日に5両が<ref name="JRR 2019w 358">﹃JR電車編成表﹄2019冬 ジェー・アール・アール 交通新聞社 2018年 p.358 {{ISBN2|9784330932187}}</ref>、2018年10月5日に1両がそれぞれ廃車された<ref name="JRR 2019s 358">ジェー・アール・アール編﹃JR電車編成表﹄2019夏 ジェー・アール・アール 交通新聞社 2019年 p.358 {{ISBN2|9784330972190}}</ref>。2019年4月1日現在、後藤総合車両所出雲支所に62両︵﹁ゆったりやくも﹂車両57両、吹田総合車両所日根野支所・福知山電車区から転入して簡易アコモ改造を受けた5両︶が所属しており<ref name="kotsu_2019s_203">{{Cite book|和書|editor=ジェー・アール・アール|title=JR電車編成表|volume=2019夏|year=2019|publisher=交通新聞社|isbn=978-4-330-97219-0|page=p.203}}</ref>﹁やくも﹂15往復に充当されている。
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2021年3月のダイヤ改正以降、定期運用を |
2021年3月のダイヤ改正以降、定期運用をもつ唯一の国鉄特急形電車となった。 |
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2020年10月30日にJR西日本が発表した﹁JR西日本グループ中期経営計画2022﹂の見直し資料<ref>{{PDFlink|[https://www.westjr.co.jp/press/article/items/201030_00_minaoshihosoku.pdf ﹁JR西日本グループ中期経営計画2022﹂見直し補足資料]}}</ref>で、﹁新幹線からのフィーダー輸送強化﹂の一つとして﹁﹃やくも﹄車両新製﹂が明らかにされ、その後2022年2月に特急﹁やくも﹂に車上型[[車体傾斜式車両#制御付き自然振り子式|制御付自然振り子方式]]を採用する新型車両[[JR西日本 |
2020年10月30日にJR西日本が発表した﹁JR西日本グループ中期経営計画2022﹂の見直し資料<ref>{{PDFlink|[https://www.westjr.co.jp/press/article/items/201030_00_minaoshihosoku.pdf ﹁JR西日本グループ中期経営計画2022﹂見直し補足資料]}}</ref>で、﹁新幹線からのフィーダー輸送強化﹂の一つとして﹁﹃やくも﹄車両新製﹂が明らかにされ、その後2022年2月に特急﹁やくも﹂に車上型[[車体傾斜式車両#制御付き自然振り子式|制御付自然振り子方式]]を採用する新型車両[[JR西日本273系電車|273系]]を投入することが発表された<ref name="release20220216">{{Cite press release|和書|url=https://www.westjr.co.jp/press/article/items/220216_03_yakumo.pdf|format=PDF|title=特急﹁やくも﹂への新型車両の投入について |publisher=西日本旅客鉄道|date=2022-02-16|accessdate=2022-02-16}}</ref><ref>{{Cite web|和書|title=JR西日本,特急“やくも”に273系を導入へ|鉄道ニュース|2022年2月16日掲載|鉄道ファン・railf.jp |url=https://railf.jp/news/2022/02/16/150000.html |website=鉄道ファン・railf.jp |accessdate=2022-02-16 |language=ja}}</ref>。273系は2024年春以降44両︵4両編成×11本︶の投入が計画され<ref>{{Cite news|url=https://mainichi.jp/articles/20220216/k00/00m/040/105000c|title=特急﹁やくも﹂に新型車両、24年度に導入 現行車両は引退 JR西|newspaper=毎日新聞|date=2022-02-16|accessdate=2022-02-16}}</ref><ref name="release20220216" />、同年[[6月15日]]に定期列車の全車が置き換えられた<ref>{{Cite news |title=381系国鉄型特急﹁やくも﹂ラストランに400人集結!ところで﹁何がラストなの?﹂JRに聞いてみた﹁まだ乗れますよ﹂ |newspaper=RSK山陽放送 |date=2024-06-15 |url=https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1232749?display=1 |access-date=2024-06-15}}</ref>。
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==== 復刻塗装 ==== |
==== 復刻塗装 ==== |
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2021年の新型車両投入発表と同時に、過去に存在した381系の車体塗色を再現する企画『特急「やくも」リバイバル企画』が開始された。 |
2021年の新型車両投入発表と同時に、過去に存在した381系の車体塗色を再現する企画『特急「やくも」リバイバル企画』が開始された。 |
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2022年2月16日には、第一弾として1編成︵6両︶が国鉄色に変更されることが発表された<ref name="release20220216"/>。2022年1月12日に中間車2両︵モハ381-71+モハ380-71︶が、同月25日には4両編成︵クモハ381-507+モハ380-66+サハ381-231+クロ381-141︶が全般検査と塗装変更のために後藤総合車両所に入場し、中間車2両は同年3月1日に、4両編成は同月17日に米子 |
2022年2月16日には、第一弾として1編成︵6両︶が国鉄色に変更されることが発表された<ref name="release20220216"/>。2022年1月12日に中間車2両︵モハ381-71+モハ380-71︶が、同月25日には4両編成︵クモハ381-507+モハ380-66+サハ381-231+クロ381-141︶が全般検査と塗装変更のために後藤総合車両所に入場し、中間車2両は同年3月1日に、4両編成は同月17日に米子 - [[江尾駅|江尾]]間で本線試運転を行って後藤総合車両所を出場した<ref name="RF735_40">[[#鉄道ファン735|﹃鉄道ファン﹄通巻735号、p.40]]</ref><ref name="RF735_41">[[#鉄道ファン735|﹃鉄道ファン﹄通巻735号、p.41]]</ref>。後藤総合車両所出雲支所に回送後6両編成に組成され<ref name="RF735_41" />、2022年3月19日から運用を開始した<ref>{{Cite news|url=https://www.asahi.com/articles/ASQ3M7369Q3MPUUB001.html|title=特急やくも、懐かしの﹁国鉄色﹂で運行 1日2往復、新車両導入まで|newspaper=朝日新聞|date=2022-03-20|access-date=2023-02-16}}</ref>。2023年3月16日からは先頭部に﹁JNRマーク﹂のステッカーが貼り付けられているほか、クロ381-141の前面表示幕に過去に充当された列車のヘッドマーク<ref group="注">マリンやくも、くろしお、スーパーくろしお、マリンくろしお、しらはま、こうのとり、きのさき、はしだて、まほろば、シュプール、はんわライナー、やまとじライナー</ref>が追加されており、イベント等で公開されている<ref name="RF746_75">[[#鉄道ファン746|﹃鉄道ファン﹄通巻746号、p.75]]</ref>。
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2022年12月14日には、第二弾として1編成︵6両︶が﹁スーパーやくも﹂塗装に変更されることが発表され<ref>{{Cite press release|和書|url=https://www.westjr.co.jp/press/article/items/221214_00_press_381yakumo.pdf |title=381 系特急﹁やくも﹂リバイバル企画︻第2弾︼について |access-date=2023-02-16 |publisher=西日本旅客鉄道}}</ref>、2022年12月18日に4両編成︵クハ381-138+モハ381-83+モハ380-283+クロ380-6︶が、2023年1月23日に1両︵クロ380-7︶が、同年2月10日に中間車2両︵モハ381-73+モハ380-573︶が入場し、検査・塗装変更が行われた<ref name="RF746_74" />。4両編成のうちクロ380-6以外の3両が塗装変更されて2023年1月31日に米子 |
2022年12月14日には、第二弾として1編成︵6両︶が﹁スーパーやくも﹂塗装に変更されることが発表され<ref>{{Cite press release|和書|url=https://www.westjr.co.jp/press/article/items/221214_00_press_381yakumo.pdf |title=381 系特急﹁やくも﹂リバイバル企画︻第2弾︼について |access-date=2023-02-16 |publisher=西日本旅客鉄道}}</ref>、2022年12月18日に4両編成︵クハ381-138+モハ381-83+モハ380-283+クロ380-6︶が、2023年1月23日に1両︵クロ380-7︶が、同年2月10日に中間車2両︵モハ381-73+モハ380-573︶が入場し、検査・塗装変更が行われた<ref name="RF746_74" />。4両編成のうちクロ380-6以外の3両が塗装変更されて2023年1月31日に米子 - [[江尾駅|江尾]]間で本線試運転を行って後藤総合車両所を出場した<ref name="RF746_74" />。クロ380-7は塗装変更を終えて同年2月15日に出場、同月17日から4両編成で営業運転を<ref>{{Cite news|url=https://web.archive.org/web/20230216054611/https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230216/k10013982271000.html|title=JR西日本 特急﹁スーパーやくも﹂の復刻特別車両17日から運行|newspaper=NHK NEWS WEB|date=2023-02-16|access-date=2023-02-16}}</ref>、2月20日からは﹁ゆったりやくも﹂塗装の中間車を組み込んだ6両編成で営業を開始した<ref name="RF746_74" />。塗装変更の完了した中間車2両が2023年3月14日に後藤総合車両所を出場、出雲支所に回送され、先行投入されていた4両編成に組み込まれ、同月16日から6両編成での営業運転を開始した<ref name="RF746_74" />。
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2023年8月30日には、第三弾として1編成(4両)が「緑やくも」塗装に変更されることが発表され<ref>{{Cite press release|和書|url= https://www.westjr.co.jp/press/article/items/230830_00_press_yakumo_revival.pdf |title=381 系特急「やくも」リバイバル企画【第3弾】について |access-date=2023-08-31 |publisher=西日本旅客鉄道}}</ref>、塗り替えられた4両(クモハ381-503+モハ380-76+サハ381-228+クロ381-144)は11月5日より運行を開始<ref>{{Cite news |和書|title= 381系「緑やくも色」編成が営業運転を開始 |newspaper=鉄道ファン・ |
2023年8月30日には、第三弾として1編成(4両)が「緑やくも」塗装に変更されることが発表され<ref>{{Cite press release|和書|url= https://www.westjr.co.jp/press/article/items/230830_00_press_yakumo_revival.pdf |title=381 系特急「やくも」リバイバル企画【第3弾】について |access-date=2023-08-31 |publisher=西日本旅客鉄道}}</ref>、塗り替えられた4両(クモハ381-503+モハ380-76+サハ381-228+クロ381-144)は11月5日より運行を開始<ref>{{Cite news |和書|title= 381系「緑やくも色」編成が営業運転を開始 |newspaper=鉄道ファン・ |
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鉄道ニュース|date=2013-03-12 |publisher=交友社|url= https://railf.jp/news/2023/11/06/045400.html |accessdate=2023-12-03}}</ref>した。上述の国鉄色とスーパーやくも色とは異なり、対象列車を固定した運行は行われない<ref>{{Cite web |和書|title= 運行計画のご案内 |date=2023-11-28 | publisher= 山陰観光同盟︵X・旧Twitter︶|url= https://x.com/sankanren/status/1729272181291688407?s=46&t=s6_ixNGqfqatL-6GEyyawA |accessdate=2023-12-03|archiveurl= https://web.archive.org/web/20231203124910/https://twitter.com/sankanren/status/1729272181291688407?s=46&t=s6_ixNGqfqatL-6GEyyawA | |archivedate=2023-12-03}}</ref>。
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鉄道ニュース|date=2013-03-12 |publisher=交友社|url= https://railf.jp/news/2023/11/06/045400.html |accessdate=2023-12-03}}</ref>した。上述の国鉄色とスーパーやくも色とは異なり、対象列車を固定した運行は行われない<ref>{{Cite web |和書|title= 運行計画のご案内 |date=2023-11-28 | publisher= 山陰観光同盟︵X・旧Twitter︶|url= https://x.com/sankanren/status/1729272181291688407?s=46&t=s6_ixNGqfqatL-6GEyyawA |accessdate=2023-12-03|archiveurl= https://web.archive.org/web/20231203124910/https://twitter.com/sankanren/status/1729272181291688407?s=46&t=s6_ixNGqfqatL-6GEyyawA | |archivedate=2023-12-03}}</ref>。
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==== 運行終了 ==== |
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特急﹁やくも﹂の運行車両は、2024年4月6日より運用を開始した[[JR西日本273系電車|273系電車]]へと順次置き換えられた。これにより、同年4月5日に﹁スーパーやくも色﹂が、6月14日に﹁国鉄色﹂と﹁緑やくも色﹂が運行を終了し<ref>{{Cite web |和書|title= 特急やくもで活躍…旧国鉄型電車の一部”ラストラン”岡山駅に別れを惜しむ大勢のファン︻岡山︼|date=2024-4-5 | publisher= 8OHK|url= https://www.ohk.co.jp/data/26-20240405-00000016/pages/|accessdate=2024-6-16}}</ref><ref>{{Cite web |和書|title= ︻動画︼国鉄特急色と緑のやくも ラストラン 381系引退惜しむ|date=2024-6-4 | publisher= 山陰中央新報デジタル|url= https://www.sanin-chuo.co.jp/articles/-/592319|accessdate=2024-6-16}}</ref>、6月15日の﹁ゆったりやくも色﹂の最後の定期運行をもって、381系電車の定期運用は終了した<ref>{{Cite web |和書|title= ︻動画︼さよなら、特急やくも﹁381系﹂ 40年以上運行した国鉄型特急、ファンら最後の雄姿見送る|date=2024-6-15 | publisher= 山陰中央新報デジタル|url= https://www.sanin-chuo.co.jp/articles/-/592895|accessdate=2024-6-16}}</ref>。
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ファイル:JRW Series381 Yakumo JNR-colour.jpg|リバイバル塗装「国鉄色 |
ファイル:JRW Series381 Yakumo JNR-colour.jpg|リバイバル塗装「国鉄色」<br />(2022年9月30日 黒坂 - 根雨間) |
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ファイル:JRW EC 381 series super yakumo color 20231202.jpg|リバイバル塗装「スーパーやくも」<br />(2023年12月2日) |
ファイル:JRW EC 381 series super yakumo color 20231202.jpg|リバイバル塗装「スーパーやくも色」<br />(2023年12月2日) |
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ファイル:JRW EC 381 series yakumo color 20231202.jpg|リバイバル塗装「やくも」<br />(2023年12月2日) |
ファイル:JRW EC 381 series yakumo color 20231202.jpg|リバイバル塗装「緑やくも色」<br />(2023年12月2日) |
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!備考 |
!備考 |
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| colspan="6" | 2・3号車を抜き取って4両編成になることがある。<br />超多客期には、岡山 |
| colspan="6" | 2・3号車を抜き取って4両編成になることがある。<br />超多客期には、岡山方に3両増結して9両編成となる場合がある。 |
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福知山電車区の381系も2015年10月31日より289系に置き換えが開始された。2015年12月から2016年3月までにFE65・FE66の4両編成2本、FE621・FE631・FE641・FE651の2両編成4本とFE62・FE63のクハ381を除く計6両の22両が廃車され<ref name="kotsu_2016S_357"/>、FE62・FE63のクハ381計2両は後藤総合車両所出雲支所へ転属した<ref name="kotsu_2016S_360"/>。これにより2016年4月時点で福知山電車区配置は16両︵4+2両編成2本、4両編成1本︶となった<ref name="kotsu_2016S_191">{{Cite book|和書|editor=ジェー・アール・アール|title=JR電車編成表|volume=2016夏|year=2016|publisher=交通新聞社|isbn=978-4-330-68216-7|page=p.191}}</ref>。さらに2016年4月12日にFE61+FE611の4+2両編成1本が、同年6月6日にFE41のクロ381を除く3両が、同年7月25日にFE64の4両編成1本とFE661の2両編成1本がそれぞれ廃車された<ref name="JRR 2017W 357"/>。
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福知山電車区の381系も2015年10月31日より289系に置き換えが開始された。2015年12月から2016年3月までにFE65・FE66の4両編成2本、FE621・FE631・FE641・FE651の2両編成4本とFE62・FE63のクハ381を除く計6両の22両が廃車され<ref name="kotsu_2016S_357"/>、FE62・FE63のクハ381計2両は後藤総合車両所出雲支所へ転属した<ref name="kotsu_2016S_360"/>。これにより2016年4月時点で福知山電車区配置は16両︵4+2両編成2本、4両編成1本︶となった<ref name="kotsu_2016S_191">{{Cite book|和書|editor=ジェー・アール・アール|title=JR電車編成表|volume=2016夏|year=2016|publisher=交通新聞社|isbn=978-4-330-68216-7|page=p.191}}</ref>。さらに2016年4月12日にFE61+FE611の4+2両編成1本が、同年6月6日にFE41のクロ381を除く3両が、同年7月25日にFE64の4両編成1本とFE661の2両編成1本がそれぞれ廃車された<ref name="JRR 2017W 357"/>。
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2017年3月31日付で最後まで残ったクロ381-1104(旧FE41編成に組成)が廃車され<ref name="kotsu_2017S_357">{{Cite book|和書|editor=ジェー・アール・アール|title=JR電車編成表|volume=2017夏|year=2017|publisher=交通新聞社|isbn=978-4-330-78717-6|page=p.357}}</ref>、福知山電車区の381系配置は |
2017年3月31日付で最後まで残ったクロ381-1104(旧FE41編成に組成)が廃車され<ref name="kotsu_2017S_357">{{Cite book|和書|editor=ジェー・アール・アール|title=JR電車編成表|volume=2017夏|year=2017|publisher=交通新聞社|isbn=978-4-330-78717-6|page=p.357}}</ref>、福知山電車区の381系配置はなくなった。 |
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{| class="wikitable" style="font-size:80%; text-align:center; margin:1em 0em 2em 3em;" |
{| class="wikitable" style="font-size:80%; text-align:center; margin:1em 0em 2em 3em;" |
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=== 保存後に解体された車両 === |
=== 保存後に解体された車両 === |
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'''クロ381-11''' |
'''クロ381-11''' |
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: こちらもリニア・鉄道館に移設のうえ、収蔵車両エリアで展示されていたが、先頭部と中央客室部で車体素材が異なる特殊構造に起因する老朽化で維持困難となり、展示車両入替に伴い[[2019年]]6月7日を |
: こちらもリニア・鉄道館に移設のうえ、収蔵車両エリアで展示されていたが、先頭部と中央客室部で車体素材が異なる特殊構造に起因する老朽化で維持困難となり、展示車両入替に伴い[[2019年]]6月7日をもって展示を終了し<ref>{{Cite press release|和書|title=リニア・鉄道館 N700系車両の展示について~初めて屋外に新幹線車両を展示します!~|publisher=東海旅客鉄道|date=2019-05-17|url=https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000039557.pdf|format=PDF|language=ja|accessdate=2019-05-17}} 別紙p.2の下部に記載あり。</ref>、解体のため同月13日までに[[西浜松駅]](旧浜松機関区)へ陸送された<ref>{{Cite web|和書|website=[[鉄道ファン (雑誌)|railf.jp(鉄道ニュース)]]|date=2019年6月14日|url=https://railf.jp/news/2019/06/14/150000.html|title=クロ381-11が西浜松へ|publisher=[[交友社]]|accessdate=2019年7月1日}}</ref>。その後2019年10月29日までに解体されたため、現存しない。 |
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'''モハ380-1+モハ381-1''' |
'''モハ380-1+モハ381-1''' |
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: クハ381-1がリニア・鉄道館へ収蔵された後も、引き続き美濃太田車両区にて保管されていたが、2013年頃に解体された<ref>2012年9月30日発行の﹃国鉄&JR保存車大全﹄ 笹田昌宏 イカロス出版 {{ISBN2|978-4-86320-617-5}} には保存(保管)車として掲載されていたが、2014年11月25日発行の﹃国鉄&JR保存車大全2015-2016﹄ 笹田昌宏 イカロス出版 {{ISBN2|978-4-86320-928-2}} には掲載されていない。</ref>。
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: クハ381-1がリニア・鉄道館へ収蔵された後も、引き続き美濃太田車両区にて保管されていたが、2013年頃に解体された<ref>2012年9月30日発行の﹃国鉄&JR保存車大全﹄ 笹田昌宏 イカロス出版 {{ISBN2|978-4-86320-617-5}} には保存(保管)車として掲載されていたが、2014年11月25日発行の﹃国鉄&JR保存車大全2015-2016﹄ 笹田昌宏 イカロス出版 {{ISBN2|978-4-86320-928-2}} には掲載されていない。</ref>。
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** 2019年12月号 No.704 特集:381系列車ものがたり |
** 2019年12月号 No.704 特集:381系列車ものがたり |
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** 2023年3月号 No.743 特集:国鉄型2023 |
** 2023年3月号 No.743 特集:国鉄型2023 |
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[[電気車研究会]]『[[鉄道ピクトリアル]]』 |
; [[電気車研究会]]『[[鉄道ピクトリアル]]』 |
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* {{Cite journal|和書|author=井下純吉(国鉄運転局列車課) |year=1978 |month=12 |title=紀勢本線電化開業に伴う輸送改善 |journal=[[鉄道ピクトリアル]] |issue=355 |pages=16 - 19 |publisher=電気車研究会 |ref = 鉄道ピクトリアル355_1}} |
* {{Cite journal|和書|author=井下純吉(国鉄運転局列車課) |year=1978 |month=12 |title=紀勢本線電化開業に伴う輸送改善 |journal=[[鉄道ピクトリアル]] |issue=355 |pages=16 - 19 |publisher=電気車研究会 |ref = 鉄道ピクトリアル355_1}} |
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* {{Cite journal|和書|author=小榑宏明(国鉄運転局車務課) |year=1978 |month=12 |title=紀勢本線電化開業に伴う電車転配と運用 |journal=鉄道ピクトリアル |issue=355 |pages=21 - 23 |publisher=電気車研究会 |ref = 鉄道ピクトリアル355_2}} |
* {{Cite journal|和書|author=小榑宏明(国鉄運転局車務課) |year=1978 |month=12 |title=紀勢本線電化開業に伴う電車転配と運用 |journal=鉄道ピクトリアル |issue=355 |pages=21 - 23 |publisher=電気車研究会 |ref = 鉄道ピクトリアル355_2}} |
2024年6月16日 (日) 11:24時点における最新版
国鉄381系電車 | |
---|---|
381系電車による特急「こうのとり」 | |
基本情報 | |
運用者 |
日本国有鉄道 東海旅客鉄道 西日本旅客鉄道 |
製造所 |
川崎重工業 日立製作所 近畿車輛 |
製造年 | 1973年 - 1982年 |
製造数 | 277両 |
運用開始 | 1973年7月10日 |
運用終了 | 2024年6月15日(定期) |
主要諸元 | |
編成 | 3・4・6・7・9両 |
軌間 | 1,067 mm |
電気方式 | 直流 1,500 V(架空電車線方式) |
最高運転速度 |
120 km/h[1] (曲線通過時は本則[注 1]+20km/h[注 2][2]) 179.5 km/h(記録) |
全長 | 21,300 mm[1] |
全幅 | 2,900 mm[1] |
全高 |
3,880 mm(クハ381形)[1] 3,385 mm(モハ381形)[1] 3,960 mm(モハ380形)[1] |
車体 | アルミニウム合金 |
台車 |
板ばね式自然振子ダイレクトマウント空気ばね台車 DT42・TR224 |
主電動機 |
直流直巻電動機 MT58・MT58A |
主電動機出力 | 120 kW[1] |
駆動方式 | 中空軸平行カルダン駆動方式 |
歯車比 | 4.21[1] |
定格出力 | 960 kW(1ユニット)[1] |
定格引張力 | 4,470 kg(1ユニット)[1] |
制御方式 | 抵抗制御・直並列組合せ |
制御装置 | CS43・電動カム軸接触器式 |
制動装置 | 発電ブレーキ併用電磁直通ブレーキ |
保安装置 |
ATS-S・ATS-B(導入当初) ATS-ST(JR東海所属車) ATS-SW・ATS-P(JR西日本所属車) |
概要
日本初の車体傾斜式︵自然振子式︶特急形車両として1973年︵昭和48年︶5月に登場し、同年7月10日から中央本線︵中央西線、以下特記ない限り中央西線と表記︶・篠ノ井線特急﹁しなの﹂に投入された[3]。その後、1978年︵昭和53年︶に阪和線・紀勢本線特急﹁くろしお﹂、1982年︵昭和57年︶に伯備線特急﹁やくも﹂にも投入され、計277両が製造された[4]。開発の背景
構造
本項では、落成時の構造について述べる。車体
車内
座席は183系と同一仕様で、普通車が 910 mm間隔の簡易リクライニングシート、グリーン車が 1,160 mm間隔のリクライニングシートであるが、座席端部には取手を設け曲線通過時の立ち席客の安全に配慮した。なお最終製造グループの普通車では、座席の背もたれにロックがかかるように改良された。 側出入口は従来車と同じく幅700 mmの片開き扉を片側1か所に設け、ドアエンジンも標準のTK100A形が用いられた[10]。客室と出入口デッキの間の仕切り扉は、在来線で初となる自動ドア式を採用した[13]。自動ドアの動作スイッチは新幹線0系電車と同じくマット式で、ドアエンジンはTK104形が搭載されている[10]。 窓の日除けはベネシャンブラインドを採用した。これは591系の装備を踏襲したもので、開閉方式は591系の電動式から手動式に変更された[13]。主要機器
MM'ユニットに付随車︵T車︶を1両加えた2M1Tの3両ユニット方式を採用し[2]、M車︵モハ381形︶には主制御器と抵抗器 (MR123) 等の主回路機器が、M'車︵モハ380形︶には電動空気圧縮機・集電装置といった補機類、T車︵クハ381形・サロ381形︶には電動発電機を搭載する。 主回路は抵抗制御を採用、主制御器は電動カム軸方式のCS43である[15]。主制御器1基で2両8基分の主電動機を制御する1C8M方式で、総括制御は90芯のKE91形ジャンパ連結器により行われる[16]。 主電動機は591系で試験されたMT58X形︵1時間定格出力110 kW︶をベースに、運用線区拡大を考慮して容量アップをした、1時間定格出力120 kW︵定格電圧375 V、定格電流360 A︶の直流直巻電動機MT58形である[13]。原設計は三菱電機が担当し、MT54形と同等の出力を確保しながら、200 kg弱の軽量化[注 4] を達成するため、定格回転数が2,130 rpmまで上げられた[17]。1974年12月落成車からは、リード線直出しから端子箱方式に見直されたMT58A形︵重量‥680 kg︶に変更[17]。前述のように、回転数を上昇させたことにより定格トルクが57 kg・mまで低下した[17]。 歯車比は特急形電車標準の3.50ではなく、前述の定格トルク低下による起動加速度の確保を目的に急行形電車と同じ4.21に設定し[17]、MT比2:1での編成を基本として加減速頻度の高い山岳線区での使用に適応させた[14]。この結果、1時間定格速度は従来の特急形電車より若干上がって 72.0 km/h となり[1]高速性能も軽量車体との相乗効果で向上した。許容最高速度は120 km/hである[11]。 集電装置は菱形パンタグラフのPS16I形[15]をモハ380形1両あたり2基搭載する。 サービス電源用の電動発電機︵MG︶は、MH128C-DM85C︵容量110 kVA︶[18]をクハ381形・サロ381形に搭載しており、自車を含め最大3両までの給電が可能である[16]。 電動空気圧縮機には、MH113A-C2000Mを採用する[13]。 運転台機器は、主幹制御器は115系などで実績のあるMC53、ブレーキ弁はME47を採用する[19]。各種NFBは助士側にまとめて配置されている[19]。振子装置
新造車
モハ381形・モハ380形・クハ381形・サロ381形の4形式が登場した[3]。当形式では同時期に登場した183系と同じく、食堂車やビュッフェ車は当初から計画されていなかった[31]。予算 | 目的 | モハ381形 | モハ380形 | クハ381形 | サロ381形 | 新製配置 |
---|---|---|---|---|---|---|
昭和47年第1次債務 | 中央西線電化訓練用 | 1・2 | 1・2 | 1・2 | 長野運転所 | |
昭和48年民有車両 | 「しなの」電車化用 | 3 - 15 | 3 - 15 | 3 - 12 | 1 - 5 | 長野運転所 |
昭和49年第2次民有車両 | 「しなの」全面電車化用 | 16 - 25 | 16 - 25 | 13 - 18 | 6 - 9 | 長野運転所 |
昭和50年第3次債務 | 紀勢線電化訓練用 | 26・27 | 26・27 | 101・102 | 10 | 鳳電車区 |
昭和52年第1次債務 | 「くろしお」電車化用 | 28 - 55 | 28 - 55 | 103 - 120 | 11 - 19 | 鳳電車区 |
昭和53年民有車両 | 「しなの」増発用 | 56 - 59 | 56 - 59 | 121・122 | 20 | 長野運転所 |
昭和54年第2次債務 | 「くろしお」増発用 | 60 - 65 | 60 - 65 | 123 - 126 | 21 - 22 | 日根野電車区 |
昭和54年第3次債務 | 伯備・山陰線電化訓練用 | 66 - 68 | 66 - 68 | 127・128 | 23 | 出雲運転区 |
昭和55年第2次債務 | 伯備線電化開業用 | 69 - 80 | 69 - 80 | 129 - 136 | 24 - 27 | 出雲運転区 |
昭和56年第1次債務 | 伯備線電化開業用 | 81 - 92 | 81 - 92 | 137 - 144 | 28 - 31 | 出雲運転区 |
改造車
国鉄時代の改造車
クモハ381形0番台
クロ381形0番台
JR東海の改造車
クロ381形50番台
﹁しなの﹂用で、1988年︵昭和63年︶の改正に伴う﹁しなの﹂短編成化と基本編成の長野方先頭車のグリーン車統一に伴い、種車となるサロ381形が不足したためクハ381形0番台5両を1987年に格上げ改造[38][41]した。室内は床をカーペット敷きとし、座席を10番台の展望室と同様の1列2人+2人掛のフリーストップリクライニングシートに交換したが、381系特有の冷房の立ち上がりダクト部分を避けるため、ダクトより前位3列をシートピッチ1,295mmの禁煙席・後位をシートピッチ1,125mmの喫煙席と区分している[38]。外観はグリーン車マークが貼られた程度で、窓配置もそのままなのでシートピッチとは一致していない。定員は0番台と同じく44名で、同様に1989年6月にアコモ改良が行われている[42]。 ●クハ381-7・13・11・17・5 → クロ381-51 - 55クロ381形10番台
- サロ381-6・7・20 → クロ381-11 - 13
JR西日本の改造車
クロ380形
モハ380・クハ381形500番台︵﹁くろしお﹂用︶
クロ381形100番台
サハ381形0番台
﹁くろしお﹂用。クロ381形100番台の格上げ改造時に、逆にグリーン車 → 普通車格下げ工事を行った元サロ381形である。1998年から実施されたリニューアルにより登場した。座席はクハ→クロ改造時に発生した普通車用の座席を、﹁くろしお﹂の普通車リニューアル車に合わせてシートピッチ1,000mmで配置した[55]。サロ時代からの特徴である窓は変わっていないので、シートピッチとは一致していない。車両番号は種車と同じ。 ●サロ381-11 - 13・16・17・19・22→サハ381-同番号モハ380・サハ381形200番台
傾斜角度変更車︵1000番台︶
クモハ381・モハ380形500番台︵﹁やくも﹂用︶
アコモデーション改造
普通車のアコモデーション改造工事
JR東海は1987年度から1988年度にかけて、名古屋工場と神領検車区の施工で﹁しなの﹂の普通車全車に対してアコモデーション改善を実施した。座席を油圧式のフリーストップ型のリクライニングシートに改造し、座面はバケット式に、モケットもブルー系2色に張り替えた他、座席背面にテーブル、通路側肘掛けに灰皿を設置した。座席以外にも化粧板へのウォールシート貼り付け、床仕上げ材の塗布、妻引戸の交換が行われた[37]。モハ381 | モハ380 | クハ381 | 改造日 |
---|---|---|---|
57 | 57 | 1987年12月18日 | |
56 | 56 | 1988年2月18日 | |
11 | 11 | 1988年3月24日 | |
58 | 58 | 1988年4月15日 | |
5 | 5 | 1988年9月7日 | |
4 | 4 | 3 | 1988年9月14日 |
7 | 7 | 1988年9月20日 | |
18 | 18 | 1988年9月27日 | |
13 | 13 | 14 | 1988年10月20日 |
22 | 22 | 121 122 |
1988年10月26日 |
14 | 14 | 1988年10月27日 | |
9 | 9 | 2 | 1988年11月5日 |
2 | 2 | 1988年11月9日 | |
25 | 25 | 1988年11月11日 | |
10 | 10 | 1988年11月17日 | |
15 | 15 | 1988年11月25日 | |
20 | 20 | 6 | 1988年11月29日 |
59 | 59 | 10 | 1988年11月30日 |
23 | 23 | 1988年12月2日 | |
3 | 3 | 4 | 1988年12月3日 |
24 | 24 | 8 | 1988年12月9日 |
6 | 6 | 12 | 1988年12月14日 |
16 | 1998年12月16日 | ||
18 | 1998年12月20日 | ||
8 21 |
8 21 |
1 | 1988年12月24日 |
12 | 12 | 1989年2月1日 | |
15 | 1989年2月4日 | ||
16 | 16 | 1989年2月8日 | |
17 | 17 | 1989年2月14日 | |
19 | 19 | 1989年3月1日 | |
1 | 1 | 9 | 1989年3月25日 |
クモハ381 | モハ380 | モハ381 | クハ381 | 改造日 |
---|---|---|---|---|
1 | 1987年2月9日 | |||
78 | 1987年2月13日 | |||
81 | 1987年2月23日 | |||
76 | 1987年3月4日 | |||
90 | 1987年3月13日 | |||
5 | 88 | 1987年3月27日 | ||
9 | 72 | 1987年11月7日 | ||
6 | 75 | 1988年2月9日 | ||
73 | 73 | 139 | 1988年3月11日 | |
87 | 87 | 141 | 1988年3月31日 | |
7 | 66 | 1988年4月28日 | ||
8 | 84 | 1988年6月10日 | ||
69 | 69 | 129 | 1988年11月19日 | |
4 | 1988年12月3日 | |||
3 | 1988年12月22日 | |||
2 | 1989年3月11日 | |||
77 | 77 | 134 | 1990年8月9日 | |
83 | 83 | 138 | 1990年11月1日 | |
74 | 74 | 132 | 1991年7月9日 | |
86 | 86 | 140 | 1991年10月1日 | |
89 | 89 | 142 | 1992年3月1日 | |
68 | 68 | 128 | 1992年4月10日 | |
80 | 80 | 136 | 1992年12月11日 | |
71 | 71 | 130 | 日時不明 | |
92 | 92 | 日時不明[67] |
「スーパーくろしお」編成改造
クハ381 | モハ381 | モハ380 | クロ380 | 改造日 |
---|---|---|---|---|
101 102 |
26 27 |
26 27 |
1989年4月25日 | |
40 64 |
40 64 |
1989年5月26日 | ||
117 118 |
50 | 50 | 1989年6月18日 | |
1 | 1989年7月7日 | |||
51 52 |
51 52 |
2 | 1989年7月17日 | |
85 | 85 | 3 | 1989年7月18日 | |
4 | 1989年8月10日 | |||
105 | 31 33 |
31 33 |
1990年4月27日 | |
112 | 43 | 43 | 1990年6月2日 | |
107 108 |
34 36 |
34 36 |
1990年7月2日 | |
5 | 1990年7月24日 |
﹁くろしお﹂普通車アコモデーション改造工事
残った﹁くろしお﹂の普通車について、先述の﹁やくも﹂普通車とほぼ同じ︵通路へのカーペット敷を省略︶アコモ改造が実施された[64]。﹁くろしお﹂﹁やくも﹂グリーン車グレードアップ改造
﹁くろしお﹂﹁やくも﹂のサロ381形について、1989年度から1992年度にかけて下記のグレードアップ改造が行われた[51]。 ●床を絨毯引き ●荷物棚の改良 ●客室仕切り扉を自動ドア化する ●ベネシャインブラインドを横引きカーテンに ●座席をクロ380形と同じものに ●化粧室をタイル張りのユニット化粧台に交換 ●トイレを更新して洋式化﹁スーパーやくも﹂編成改造工事
クハ381 | モハ381 クモハ381 |
モハ380 | サロ381 | クロ380 | 改造日 |
---|---|---|---|---|---|
136 | 80 | 80 | 1994年5月25日 | ||
23 | 1994年7月9日 | ||||
68 | 68 | 1994年7月15日 | |||
134 | 77 | 77 | 1994年8月8日 | ||
89 | 89 | 1994年8月29日 | |||
6 | 1994年11月25日 | ||||
7 | 1994年12月19日 | ||||
138 | 83 | 83 | 1995年2月17日 | ||
2 | 81 | 1995年3月18日 | |||
24 | 1997年8月11日 | ||||
130 | 9 | 72 | 1997年10月3日 | ||
31 | 1997年10月13日 | ||||
86 | 86 | 1997年10月14日 |
-
スーパーやくも運行時の非パノラマ編成
-
旧「スーパーやくも」塗色
パノラマ編成 -
旧「スーパーやくも」塗色
非パノラマ編成
「スーパーくろしお」「くろしお」「やくも」アコモ改造
クハ381 | クモハ381 | モハ380 | 改造日 |
---|---|---|---|
3 | 1997年3月22日 | ||
76 | 1997年3月24日 | ||
141 | 1997年3月31日 |
クハ381 | モハ381 +モハ380 |
モハ381 +モハ380 |
クロ381 クロ380 |
サハ381 | 改造日 |
---|---|---|---|---|---|
103 | 28 | 30 | 104 | 1998年11月18日 | |
35 | 17 | 1998年11月18日 | |||
504 | 50 | 51 | 3 | 1998年12月24日 | |
54 | 1998年12月24日 | ||||
123 | 60 | 62 | 124 | 13 | 1999年1月19日 |
42 | 1999年3月5日 | ||||
111 | 41 | 45 | 106 | 12 | 1999年3月10日 |
505 | 85 | 52 | 4 | 1999年4月13日 | |
119 | 53 | 55 | 120 | 19 | 1999年4月21日 |
32 | 1999年7月1日 | ||||
113 | 44 | 46 | 114 | 16 | 1999年7月5日 |
39 | 110 | 11 | 1999年7月16日 | ||
22 | 1999年10月18日 | ||||
125 | 63 | 126 | 1999年10月20日 | ||
65 | 1999年10月21日 | ||||
503 | 31 | 33 | 5 | 1999年10月27日 | |
107 | 34 +501 |
1999年10月29日 | |||
112 | 43 +503 |
1999年12月20日 | |||
502 | 40 | 64 | 2 | 1999年12月27日 | |
108 | 36 +502 |
2000年3月13日 | |||
501 | 26 | 27 | 1 | 2000年3月16日 |
「ゆったりやくも」改造工事
運用
本節では主たる運用線区別の分類を行い、国鉄・JR化後を通じて解説を行う。中央西線
クハ381 | モハ381 | モハ380 | サロ381 | モハ381 | モハ380 | モハ381 | モハ380 | クハ381 | 落成 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2 | 2 | 2 | 1 | 1 | 1 | 1973.5.18 | |||
4 | 5 | 5 | 4 | 4 | 3 | 3 | 3 | 1973.5.21 | |
6 | 1 | 7 | 7 | 6 | 6 | 5 | 1973.6.21 | ||
8 | 2 | 9 | 9 | 8 | 8 | 7 | 1973.6.26 | ||
3 | 1973.6.26 | ||||||||
10 | 12 | 12 | 11 | 11 | 10 | 10 | 9 | 1973.6.16 | |
12 | 15 | 15 | 4 | 14 | 14 | 13 | 13 | 11 | 1973.6.27 |
5 | 1973.6.27 | ||||||||
14 | 18 | 18 | 6 | 17 | 17 | 16 | 16 | 13 | 1974.12.20 |
16 | 21 | 21 | 7 | 20 | 20 | 19 | 19 | 15 | 1975.1.9 |
18 | 24 | 24 | 8 | 23 | 23 | 22 | 22 | 17 | 1975.1.30 |
9 | 25 | 25 | 1975.1.30 | ||||||
122 | 58 | 58 | 20 | 57 | 57 | 56 | 56 | 121 | 1978.8.7 |
59 | 59 | 1978.8.7 |
← 名古屋・大阪 長野 → | |||||||||
号車 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
9両編成(9本) | クハ 381 |
モハ 380 |
モハ 381 |
サロ 381 |
モハ 380 |
モハ 381 |
モハ 380 |
モハ 381 |
クハ 381 |
7両編成(1本) | クハ 381 |
モハ 380 |
モハ 381 |
サロ 381 |
モハ 380 |
モハ 381 |
クハ 381 |
← 長野 名古屋・大阪 → |
|||||||
号車 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
編成 | クロ 381 |
モハ 381 |
モハ 380 |
モハ 381 |
モハ 380 |
クハ 381 |
備考 |
P1 | 11 | 57 | 57 | 11 | 11 | 18 | パノラマグリーン車連結 |
P2 | 12 | 13 | 13 | 59 | 59 | 10 | |
P3 | 13 | 58 | 58 | 3 | 3 | 4 | |
D1 | 6 | 15 | 15 | 4 | 4 | 8 | |
D2 | 2 | 20 | 20 | 6 | 6 | 12 | |
D3 | 7 | 25 | 25 | 121 | クハは非貫通型 | ||
D4 | 1 | 10 | 10 | 7 | 7 | 2 | |
D5 | 51 | 1 | 1 | 12 | 12 | 15 | |
D6 | 4 | 9 | 9 | 14 | 14 | 6 | |
D7 | 55 | 18 | 18 | 5 | 5 | 122 | クハは非貫通型 |
D8 | 52 | 23 | 23 | 2 | 2 | 3 | |
D9 | 54 | 56 | 56 | 8 | 8 | 1 | |
D10 | 5 | 24 | 24 | 17 | 17 | 16 | |
D11 | 3 | 21 | 21 | 19 | 19 | 14 | |
D12 | 53 | 16 | 16 | 22 | 22 | 9 |
太字:1996年11月から1997年3月にかけて廃車
← 長野 名古屋・大阪 → |
||||||||
号車 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
編成 | クロ 381 |
モハ 381 |
モハ 380 |
モハ 381 |
モハ 380 |
クハ 381 |
廃車 | 備考 |
P1 | 12 | 59 | 59 | 57 | 57 | 122 | 2006.9.21 | パノラマグリーン車連結 |
P2 | 13 | 58 | 58 | 56 | 56 | 121 | 2008.5.10 | |
P3 | 11 | 1 | 1 | 1 | 1998.12.7 | |||
D1 | 1 | 14 | 14 | 2 | 1998.12.14 | |||
D2 | 2 | 20 | 20 | 12 | 2001.11.30 | |||
D3 | 3 | 3 | 3 | 3 | 1998.12.4 | |||
D4 | 4 | 9 | 9 | 6 | 1998.12.21 | |||
D5 | 6 | 6 | 6 | 4 | 1998.12.4 | |||
D6 | 7 | 12 | 12 | 15 | 1998.11.30 |
阪和線・紀勢本線
編成番号 | ← 新宮 天王寺 → |
|||||||||
1号車 | 2号車 | 3号車 | 4号車 | 5号車 | 6号車 | 7号車 | 8号車 | 9号車 | ||
9両編成(12本) | クハ 381 |
モハ 380 |
モハ 381 |
サロ 381 |
モハ 380 |
モハ 381 |
モハ 380 |
モハ 381 |
クハ 381 |
新製 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
102 | 27 | 27 | 10 | 26 | 26 | 40 | 40 | 101 | 1976.11.30 | |
104 | 30 | 30 | 11 | 29 | 29 | 28 | 28 | 103 | 1978.5.11 | |
106 | 33 | 33 | 12 | 32 | 32 | 31 | 31 | 105 | 1978.5.19 | |
108 | 36 | 36 | 13 | 35 | 35 | 34 | 34 | 107 | 1978.9.1 | |
110 | 39 | 39 | 14 | 38 | 38 | 37 | 37 | 109 | 1978.9.22 | |
112 | 43 | 43 | 15 | 42 | 42 | 41 | 41 | 111 | 1978.6.4 | |
114 | 46 | 46 | 16 | 45 | 45 | 44 | 44 | 113 | 1978.9.10 | |
116 | 49 | 49 | 17 | 48 | 48 | 47 | 47 | 115 | 1978.5.8 | |
118 | 52 | 52 | 18 | 51 | 51 | 50 | 50 | 117 | 1978.5.17 | |
120 | 55 | 55 | 19 | 54 | 54 | 53 | 53 | 119 | 1978.9.12 | |
124 | 62 | 62 | 21 | 61 | 61 | 60 | 60 | 123 | 1980.9.12 | |
126 | 65 | 65 | 22 | 64 | 64 | 63 | 63 | 125 | 1980.9.26 | |
6両編成(3本) | クハ 381 |
モハ 380 |
モハ 381 |
モハ 380 |
モハ 381 |
クハ 381 |
||||
127 | 67 | 67 | 79 | 79 | 133 | |||||
135 | 82 | 82 | 85 | 85 | 137 | |||||
131 | 70 | 70 | 91 | 91 | 143 |
編成番号 | ← 新宮 新大阪・京都 → |
||||||||||||
1号車 | 2号車 | 3号車 | 4号車 | 5号車 | 6号車 | 7号車 | 8号車 | 9号車 | |||||
B編成(7本) | クロ 381 |
モハ 380 |
モハ 381 |
モハ 380 |
モハ 381 |
サハ 381 |
モハ 380 |
モハ 381 |
クハ 381 |
リニューアル改造 | 廃車 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
HB301 | 104 | 30 | 30 | 35 | 35 | 17 | 28 | 28 | 103 | 1998.11.8 | 2011.12.20(サハ)
2012.4.20(モハ) |
斜字は増結ユニット | |
HB302 | 110 | 38 | 38 | 39 | 39 | 11 | 37 | 37 | 109 | 1999.7.16 | 2014.12.19 | ||
HB303 | 106 | 45 | 45 | 54 | 54 | 12 | 41 | 41 | 111 | 1999.3.10 | 2012.4.20 | ||
HB304 | 114 | 46 | 46 | 32 | 32 | 16 | 44 | 44 | 113 | 1999.7.5 | 2014.12.19 | ||
HB305 | 120 | 55 | 55 | 67 | 67 | 19 | 53 | 53 | 119 | 1999.4.21 | 2012.8.1 | ||
HB306 | 124 | 42 | 42 | 62 | 62 | 13 | 60 | 60 | 123 | 1999.1.19 | 2012.4.20 | ||
HB307 | 126 | 63 | 63 | 61 | 61 | 22 | 65 | 65 | 125 | 1999.10.20 | 2011.12.20(モハ)
2012.6.27(サハ) | ||
C編成(4本) | クハ 381 |
モハ 380 |
モハ 381 |
モハ 380 |
モハ 381 |
クハ 381 |
リニューアル改造 | 廃車 | 備考 | ||||
C601 | 116 | 49 | 49 | 47 | 47 | 115 | - | 2011.3.14 | 国鉄特急色 | ||||
C602 | 137 | 91 | 91 | 82 | 82 | 127 | - | 2011.6.4 | |||||
C603 | 133 | 79 | 79 | 70 | 70 | 131 | - | 2011.6.10 | |||||
C604 | 143 | 48 | 48 | 29 | 29 | 135 | - | 2011.6.15 | |||||
D編成 (基本編成・5本) |
クロ 380 |
モハ 380 |
モハ 381 |
モハ 380 |
モハ 381 |
クハ 381 |
スーパー化 | リニューアル改造 | 廃車 | 備考 | |||
D編成 (付属編成・3本) |
モハ 380 |
モハ 381 |
クハ 381 | ||||||||||
HD601 | 1 | 27 | 27 | 26 | 26 | 501 | 1989.7.7 | 2000.3.18 | 2012.5.24
2012.8.1 |
スーパーくろしお | |||
HD602 | 2 | 64 | 64 | 40 | 40 | 502 | 1989.7.17 | 1999.12.27 | 2012.6.27 | ||||
HD603 | 5 | 33 | 33 | 31 | 31 | 503 | 1990.7.24 | 1999.10.27 | |||||
HD604 | 3 | 51 | 51 | 50 | 50 | 504 | 1989.7.18 | 1998.12.24 | 2012.10.11 | ||||
HD605 | 4 | 52 | 52 | 85 | 85 | 505 | 1989.8.10 | 1999.4.14 | |||||
HD331 | 501 | 34 | 107 | 1990.12.25 | 1999.10.29 | ||||||||
HD332 | 502 | 36 | 108 | 1991.2.8 | 2000.3.13 | ||||||||
HD333 | 503 | 43 | 112 | 1991.3.7 | 1999.12.20 |
太字:廃車
下線付き:福知山へ転属
編成番号 | ← 新宮 新大阪・京都 → |
||||||||||
1号車 | 2号車 | 3号車 | 4号車 | 5号車 | 6号車 | 7号車 | 8号車 | 9号車 | |||
スーパー編成 (基本編成・5本) |
クロ 380 |
モハ 380 |
モハ 381 |
モハ 380 |
モハ 381 |
クハ 381 |
廃車 | 備考 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
スーパー編成 (付属編成・3本) |
モハ 380 |
モハ 381 |
クハ 381 | ||||||||
HD601 | 1 | 67 | 67 | 54 | 54 | 501 | 2016.4.12 | 元スーパーくろしお編成 | |||
HD602 | 2 | 62 | 62 | 40 | 40 | 502 | 2016.1.18 | ||||
HD603 | 5 | 33 | 33 | 31 | 31 | 503 | 2015.11.24 | ||||
HD604 | 3 | 28 | 28 | 50 | 50 | 504 | - | ||||
HD605 | 4 | 52 | 52 | 85 | 85 | 505 | 2015.11.13 | ||||
HD631 | 501 | 34 | 107 | 2015.11.13 | |||||||
HD632 | 502 | 36 | 108 | 2015.11.24 | |||||||
HD633 | 503 | 43 | 112 | 2016.1.18 |
太字:B編成(アコモ編成)から編入
下線付き:出雲へ転属
伯備線
復刻塗装
2021年の新型車両投入発表と同時に、過去に存在した381系の車体塗色を再現する企画﹃特急﹁やくも﹂リバイバル企画﹄が開始された。 2022年2月16日には、第一弾として1編成︵6両︶が国鉄色に変更されることが発表された[137]。2022年1月12日に中間車2両︵モハ381-71+モハ380-71︶が、同月25日には4両編成︵クモハ381-507+モハ380-66+サハ381-231+クロ381-141︶が全般検査と塗装変更のために後藤総合車両所に入場し、中間車2両は同年3月1日に、4両編成は同月17日に米子 - 江尾間で本線試運転を行って後藤総合車両所を出場した[141][142]。後藤総合車両所出雲支所に回送後6両編成に組成され[142]、2022年3月19日から運用を開始した[143]。2023年3月16日からは先頭部に﹁JNRマーク﹂のステッカーが貼り付けられているほか、クロ381-141の前面表示幕に過去に充当された列車のヘッドマーク[注 20]が追加されており、イベント等で公開されている[144]。 2022年12月14日には、第二弾として1編成︵6両︶が﹁スーパーやくも﹂塗装に変更されることが発表され[145]、2022年12月18日に4両編成︵クハ381-138+モハ381-83+モハ380-283+クロ380-6︶が、2023年1月23日に1両︵クロ380-7︶が、同年2月10日に中間車2両︵モハ381-73+モハ380-573︶が入場し、検査・塗装変更が行われた[72]。4両編成のうちクロ380-6以外の3両が塗装変更されて2023年1月31日に米子 - 江尾間で本線試運転を行って後藤総合車両所を出場した[72]。クロ380-7は塗装変更を終えて同年2月15日に出場、同月17日から4両編成で営業運転を[146]、2月20日からは﹁ゆったりやくも﹂塗装の中間車を組み込んだ6両編成で営業を開始した[72]。塗装変更の完了した中間車2両が2023年3月14日に後藤総合車両所を出場、出雲支所に回送され、先行投入されていた4両編成に組み込まれ、同月16日から6両編成での営業運転を開始した[72]。 2023年8月30日には、第三弾として1編成︵4両︶が﹁緑やくも﹂塗装に変更されることが発表され[147]、塗り替えられた4両︵クモハ381-503+モハ380-76+サハ381-228+クロ381-144︶は11月5日より運行を開始[148]した。上述の国鉄色とスーパーやくも色とは異なり、対象列車を固定した運行は行われない[149]。運行終了
特急﹁やくも﹂の運行車両は、2024年4月6日より運用を開始した273系電車へと順次置き換えられた。これにより、同年4月5日に﹁スーパーやくも色﹂が、6月14日に﹁国鉄色﹂と﹁緑やくも色﹂が運行を終了し[150][151]、6月15日の﹁ゆったりやくも色﹂の最後の定期運行をもって、381系電車の定期運用は終了した[152]。-
リバイバル塗装「国鉄色」
(2022年9月30日 黒坂 - 根雨間) -
リバイバル塗装「スーパーやくも色」
(2023年12月2日) -
リバイバル塗装「緑やくも色」
(2023年12月2日)
編成 | ← 岡山 出雲市 → |
||||||||||
1号車 | 2号車 | 3号車 | 4号車 | 5号車 | 6号車 | 7号車 | 8号車 | 9号車 | |||
形式 | クハ 381 |
モハ 380 |
モハ 381 |
サロ 381 |
モハ 380 |
モハ 381 |
モハ 380 |
モハ 381 |
クハ 381 |
新製 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
編成 | 1 | 128 | 68 | 68 | 23 | 67 | 67 | 66 | 66 | 127 | 1981.3.12 |
2 | 130 | 71 | 71 | 24 | 70 | 70 | 69 | 69 | 129 | 1982.1.28 | |
3 | 132 | 74 | 74 | 25 | 73 | 73 | 72 | 72 | 131 | 1982.1.19 | |
4 | 134 | 77 | 77 | 26 | 76 | 76 | 75 | 75 | 133 | 1982.2.2 | |
5 | 136 | 80 | 80 | 27 | 79 | 79 | 78 | 78 | 135 | 1981.12.24 | |
6 | 138 | 83 | 83 | 28 | 82 | 82 | 81 | 81 | 137 | 1982.5.28 | |
7 | 140 | 86 | 86 | 29 | 85 | 85 | 84 | 84 | 139 | 1982.6.22 | |
8 | 142 | 89 | 89 | 30 | 88 | 88 | 87 | 87 | 141 | 1982.6.10 | |
9 | 144 | 92 | 92 | 31 | 91 | 91 | 90 | 90 | 143 | 1982.6.15 |
編成 | ← 出雲市 岡山 → | |||||||||
1号車 | 2号車 | 3号車 | 4号車 | 5号車 | 6号車 | 7号車 | 8号車 | 9号車 | ||
基本編成 | 6両編成(9本) | クハ 381 |
モハ 380 |
モハ 381 |
サロ 381 |
モハ 380 |
クモハ 381 |
|||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
136 | 80 | 80 | 27 | 78 | 1 | |||||
138 | 83 | 83 | 28 | 81 | 2 | |||||
134 | 77 | 77 | 26 | 76 | 3 | |||||
144 | 92 | 92 | 31 | 90 | 4 | |||||
142 | 89 | 89 | 30 | 88 | 5 | |||||
130 | 71 | 71 | 24 | 75 | 6 | |||||
128 | 68 | 68 | 23 | 66 | 7 | |||||
140 | 86 | 86 | 29 | 84 | 8 | |||||
132 | 74 | 74 | 25 | 72 | 9 | |||||
増結編成 | 3両編成(3本) | モハ 380 |
モハ 381 |
クハ 381 | ||||||
69 | 69 | 129 | ||||||||
73 | 73 | 139 | ||||||||
87 | 87 | 141 |
編成 | ← 出雲市 岡山 → | |||||||
1号車 | 2号車 | 3号車 | 4号車 | 5号車 | 6号車 | |||
スーパー やくも |
パノラマ編成 | 2本 | クロ 380 |
モハ 380 |
モハ 381 |
モハ 380 |
モハ 381 |
クハ 381 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
非パノラマ編成 | 2本 | クハ 381 |
モハ 380 |
モハ 381 |
サロ 381 |
モハ 380 |
クモハ 381 | |
増結用編成 | 1本 | モハ 380 |
モハ 381 |
クハ 381 | ||||
やくも | 6両編成 | 4本 | クハ 381 |
モハ 380 |
モハ 381 |
サロ 381 |
モハ 380 |
クモハ 381 |
1本 | クハ 381 |
モハ 380 |
クモハ 381 |
サロ 381 |
モハ 380 |
クモハ 381 | ||
増結用車両 | クモハ381:1両、クハ381:2両 モハ381:1両、モハ380:2両 | |||||||
備考 | 2・3号車を抜き取って4両編成になることがある。 2 - 4号車を抜き取って3両編成になることがある。 多客期には、1 - 3両増結する場合がある。 |
編成 | ← 出雲市 岡山 → |
||||||
1号車 | 2号車 | 3号車 | 4号車 | 5号車 | 6号車 | ||
パノラマ編成(2本) | クロ 380 |
モハ 380 |
モハ 381 |
モハ 380 |
モハ 381 |
クハ 381 |
ゆったりやくも化 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
6 | 283 | 83 | 138 | 2007.8.28 | |||
7 | 268 | 68 | 142 | 2008.3.29 | |||
ノーマル編成(7本) | クロ 381 |
モハ 380 |
モハ 381 |
サハ 381 |
モハ 380 |
クモハ 381 |
ゆったりやくも化 |
130 | 230 | 78 | 1 | 2011.1.20 | |||
134 | 229 | 81 | 2 | 2010.7.30 | |||
144 | 228 | 76 | 3 | 2010.2.17 | |||
139 | 223 | 75 | 6 | 2008.9.18 | |||
141 | 231 | 66 | 7 | 2009.3.17 | |||
128 | 225 | 84 | 8 | 2009.9.8 | |||
132 | 224 | 72 | 9 | 2011.7.15 | |||
サブ編成(1本) | クロ 381 |
モハ 380 |
モハ 381 |
モハ 380 |
モハ 381 |
クハ 381 |
ゆったりやくも化 |
129 | 287 | 87 | 140 | 2007.3.16 | |||
増結車 | モハ
380 |
モハ
381 |
ゆったりやくも化 | ||||
69 | 69 | 2009.11.21 | |||||
71 | 71 | 2007.4.19 | |||||
73 | 73 | 2010.5.7 | |||||
74 | 74 | 2009.5.28 | |||||
77 | 77 | 2008.5.22 | |||||
80 | 80 | 2008.3.12 | |||||
86 | 86 | 2007.11.12 | |||||
92 | 92 | 2008.12.12 | |||||
予備車 | クハ 381 |
ゆったりやくも化 | |||||
136 | 2011.4.25 | ||||||
備考 | 2・3号車を抜き取って4両編成になることがある。 超多客期には、岡山方に3両増結して9両編成となる場合がある。 |
編成 | ← 出雲市 岡山 → |
||||||||
1号車 | 2号車 | 3号車 | 4号車 | 5号車 | 6号車 | 7号車 | |||
パノラマ編成(2本) | クロ 380 |
モハ 380 |
モハ 381 |
モハ 380 |
モハ 381 |
クハ 381 |
簡易アコモ改造 | 廃車 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
6 | 283 | 83 | 138 | ||||||
7 | 268 | 68 | 142 | ||||||
国鉄色編成(1本) | クロ 381 |
モハ 380 |
モハ 381 |
サハ 381 |
モハ 380 |
クモハ 381 |
簡易アコモ改造 | 廃車 | |
141 | 71 | 71 | 231 | 66 | 507 | ||||
ノーマル基本編成(7本) | クロ 381 |
サハ 381 |
モハ 380 |
クモハ 381 |
|||||
モハ
380 |
モハ
381 |
クハ
381 |
簡易アコモ改造 | 廃車 | |||||
130 | 230 | 78 | 501 | ||||||
134 | 229 | 81 | 502 | ||||||
144 | 228 | 76 | 503 | ||||||
139 | 223 | 75 | 506 | ||||||
128 | 225 | 84 | 508 | ||||||
132 | 224 | 72 | 509 | ||||||
ノーマル付属編成(6本) | 580 | 80 | 107 | 2016.12.8 | |||||
569 | 69 | 108 | 2016.3.11 | ||||||
573 | 73 | 109 | 2016.8.6 | ||||||
586 | 86 | 112 | 2017.2.28 | ||||||
592 | 92 | 113 | 2016.9.16 | ||||||
577 | 77 | 136 | |||||||
サブ編成(1本) | クロ 381 |
モハ 380 |
モハ 381 |
クハ
381 |
簡易アコモ改造 | 廃車 | |||
129 | 287 | 87 | 140 | ||||||
増結編成(1本) | モハ
380 |
モハ
381 |
簡易アコモ改造 | 廃車 | |||||
74 | 74 | ||||||||
備考 |
北近畿地区
編成番号 | ← 城崎温泉・宮津 天橋立・新大阪・京都 → |
備考 | ||||||
1号車 | 2号車 | 3号車 | 4号車 | 5号車 | 6号車 | |||
クロ 381 |
モハ 380 |
モハ 381 |
モハ 380 |
モハ 381 |
クハ 381 |
転入 | ||
FE61 | 106 | 45 | 45 | 41 | 41 | 111 | 2012.6.9 | 斜字は増結ユニット |
FE62 | 110 | 38 | 38 | 37 | 37 | 109 | 2012.5.18 | |
FE63 | 114 | 55 | 55 | 44 | 44 | 113 | 2013.1.17 | |
FE64 | 120 | 65 | 65 | 53 | 53 | 119 | 2012.10.21 | |
FE65 | 124 | 42 | 42 | 60 | 60 | 123 | 2013.3.3 | |
FE66 | 126 | 46 | 46 | 63 | 63 | 125 | 2012.3.24 | |
FE41 | 104 | 30 | 30 | 103 | 2013.3.5 |
編成番号 | ← 城崎温泉・宮津 天橋立・新大阪・京都 → |
|||||||
1号車 | 2号車 | 3号車 | 4号車 | 5号車 | 6号車 | |||
クロ 381 |
モハ 380 |
モハ 381 |
モハ 380 |
モハ 381 |
クハ 381 |
廃車 | 備考 | |
FE61 | 1106 | 1045 | 1045 | 1041 | 1041 | 1111 | 2016.4.12 | 斜字は増結ユニット |
FE62 | 1110 | 1038 | 1038 | 1037 | 1037 | 1109 | 2015.12.2
2016.2.17(増結) | |
FE63 | 1114 | 1032 | 1032 | 1039 | 1039 | 1113 | 2015.12.2 | |
FE64 | 1120 | 1065 | 1065 | 1053 | 1053 | 1119 | 2015.12.2(増結)
2016.7.25 | |
FE65 | 1124 | 1042 | 1042 | 1060 | 1060 | 1123 | 2015.12.2(増結)
2015.12.20 2016.2.17(クハ) | |
FE66 | 1126 | 1046 | 1046 | 1063 | 1063 | 1125 | 2016.3.7
2016.7.25(増結) | |
FE41 | 1104 | 1030 | 1030 | 1103 | 2016.6.6
2017.3.31(クロ) | |||
1055 | 1055 | 1044 | 1044 | 2014.12.19 | 豪雨災害被災廃車 |
高速度走行試験
1983年3月、走行性能向上、乗り心地の向上、軌道に対する影響軽減を目的として、3種類の試作台車︵TR906、TR907、TR908︶が用意された[163]。神領電車区の6両編成の両先頭車︵クハ381-3とクハ381-16︶に装着し、中央西線で最高速度130km/h、曲線通過速度を本則+25km/hでの走行試験が行われた[163]。 1984年からは、目標最高速度を160km/h、曲線通過速度を本則+40km/hに設定して湖西線で走行試験が行われ、8両編成︵9両編成からサロ381形を脱車︶を用いて最高速度169km/hを記録した[163]。 1985年11月14日から12月7日にかけて、日根野電車区の8両編成︵クハ381-115+モハ381-47+モハ380-47+モハ381-35+モハ380-35+モハ381-49+モハ380-49+クハ381-116[164]︶に高速改良型の台車︵DT50X、TR908X、TR236X︶と主電動機︵MT62X︶、パンタグラフ︵PS25X︶を搭載し、湖西線で走行試験が行われた[163][164]。試験走行前半は6両編成︵試験用編成からモハ381-35+モハ380-35を脱車︶を組成し、11月25日には湖西線近江中庄駅付近で狭軌鉄道最高速度記録となる179.5km/hを記録した[163]。12月2日以降は8両編成で走行試験を行った[164]。同時に制御付き自然振り子試験も行われており、日根野電車区の車両を用いて長期試験が行われた[163][165]。 1986年には、曲線区間での横圧低減を目的として、自己操舵台車︵DT953︶が試作され、神領電車区のモハ381-22に装着して構内走行試験が行われた。その後、JR東海発足後の1991年から自己操舵台車︵C-DT955︶がモハ381-58に、シングルアーム式パンタグラフ︵C-PS920︶がモハ380-11の第一パンタグラフとして装着され、長期試験を行った[163][165]。事故廃車
●クモハ381-4、モハ380-90 2009年8月31日に車両故障を起こした車両。パンタグラフを下げて応急処置を行ったが、復旧せず2011年2月15日に廃車となった。[要出典] ●モハ380-1055、モハ381-1055、モハ380-1044、モハ381-1044 平成26年8月豪雨で被災した車両。北陸新幹線開業に伴い681系や683系が転用されたため同年12月13日に廃車となり、代替としてモハ381-1032・モハ380-1032・モハ381-1039・モハ380-1039が転用された。保存車
クハ381-1 廃車後、美濃太田車両区にて保管されていたが、リニア・鉄道館へ陸送により移設され、在来線エリアで展示されている。保存後に解体された車両
クロ381-11 こちらもリニア・鉄道館に移設のうえ、収蔵車両エリアで展示されていたが、先頭部と中央客室部で車体素材が異なる特殊構造に起因する老朽化で維持困難となり、展示車両入替に伴い2019年6月7日をもって展示を終了し[166]、解体のため同月13日までに西浜松駅︵旧浜松機関区︶へ陸送された[167]。その後2019年10月29日までに解体されたため、現存しない。 モハ380-1+モハ381-1- クハ381-1がリニア・鉄道館へ収蔵された後も、引き続き美濃太田車両区にて保管されていたが、2013年頃に解体された[168]。
脚注
注釈
出典
参考文献
書籍 ●﹃国鉄型車両ラストガイド01 381系﹄交通新聞社、2012年。ISBN 978-4330306124。 ●﹁現役国鉄色特急電車完全ガイド﹂、イカロス出版、2010年1月。 記事 ●湯川靖司︵国鉄外務部︶﹁381系電車の構造﹂﹃鉄道工場﹄、交通資料社、1972年11月、6 - 9頁。 ●石塚, 紘明、江本, 昭彦、猪口, 信、宮尾, 寿、芳賀, 恒雄、松木, 武雄、笹木, 清、岩松, 隆﹁中央西線,篠ノ井線の輸送改善﹂﹃JREA﹄第16巻第8号、日本鉄道技術協会、1973年8月、9-29頁、doi:10.11501/3255935、ISSN 0447-2322、2023年5月27日閲覧。 ●滝田, 光雄﹁国鉄における在来線の高速化﹂﹃JREA﹄第16巻第8号、日本鉄道技術協会、1973年8月、1-6頁、doi:10.11501/3255935、ISSN 0447-2322、2023年5月27日閲覧。 ●三浦衛︵RJ取材班︶﹁1996年度新造と転配JR車両の動き﹂﹃鉄道ジャーナル﹄第368号、鉄道ジャーナル社、1997年6月、68 - 77頁。 交友社﹃鉄道ファン﹄ ●﹁スーパーやくも用381系﹂﹃鉄道ファン﹄第406号、交友社、1995年2月、68 - 69頁。 ●﹁JRグループ車両のデータバンク 94/95﹂﹃鉄道ファン﹄第411号、交友社、1995年7月、80 - 90頁。 ●仮屋昭典﹁381系国鉄色"やくも"復活﹂﹃鉄道ファン﹄第735号、交友社、2022年7月、40 - 41頁。 ●佐藤利生﹁特集:381系50年の軌跡﹂﹃鉄道ファン﹄第742号、交友社、2023年2月、6 - 45頁。 ●仮屋昭典﹁スーパーやくも色381系始動!﹂﹃鉄道ファン﹄第746号、交友社、2023年6月、74 - 75頁。 ●2006年8月号 No.544 特集:国鉄型車両・JR化後20年の歩み ●2018年9月号 No.689 特集:エル特急45年の総決算 ●2019年3月号 No.695 特集:車体傾斜 ●2019年12月号 No.704 特集:381系列車ものがたり ●2023年3月号 No.743 特集:国鉄型2023 電気車研究会﹃鉄道ピクトリアル﹄ ●井下純吉︵国鉄運転局列車課︶﹁紀勢本線電化開業に伴う輸送改善﹂﹃鉄道ピクトリアル﹄第355号、電気車研究会、1978年12月、16 - 19頁。 ●小榑宏明︵国鉄運転局車務課︶﹁紀勢本線電化開業に伴う電車転配と運用﹂﹃鉄道ピクトリアル﹄第355号、電気車研究会、1978年12月、21 - 23頁。 ●平石大貴﹁381系特急形直流電車のあゆみ﹂﹃鉄道ピクトリアル﹄第1019号、電気車研究会、2023年12月、70 - 96頁。 ●1989年9月号 No.516 特集‥381系特急形電車 ●1997年4月号 No.635 特集‥振子式車両 ●2016年2月号 No.914 特集‥国鉄形特急電車の今 ●2023年12月号 No.1019 特集‥381系電車関連項目
- ^ “地球環境保全への貢献”. 東海旅客鉄道. 2023年11月29日閲覧。