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捜査圏外の条件

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捜査圏外の条件
作者 松本清張
日本の旗 日本
言語 日本語
ジャンル 短編小説
発表形態 雑誌掲載
初出情報
初出別册文藝春秋1957年8月
出版元 文藝春秋
刊本情報
刊行 『詐者の舟板』
出版元 筑摩書房
出版年月日 1957年12月15日
装幀 勝呂忠
ウィキポータル 文学 ポータル 書物
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捜査圏外の条件』(そうさけんがいのじょうけん)は、松本清張短編小説。『別册文藝春秋1957年8月号に掲載され、1957年12月に短編集『詐者の舟板』収録の1作として、筑摩書房から刊行された。

これまで3度テレビドラマ化されている。

あらすじ[編集]

銀行員の黒井忠男は、朗らかな妹の光子と2人で暮らしていた。6月の末、光子は墓参りのため田舎に行くと言い、そのまま失踪した。捜索願を出してから十日後、北陸の温泉旅館で、光子らしき人物が急死していると連絡が入る。黒井は遺体が紛れもなく光子であることを確認したが、光子は男と二人連れであり、男は光子が急死するやいなやその場を遁走したという。宿帳の筆跡と旅館で聞いた人相から、男が同じ銀行の笠岡勇市であると確信した黒井は、笠岡を呼び出す。笠岡は事実を認めたが、「どんなに殴られてもいい。その代り、このことを公表しないでくれ。公表されたら僕は破滅だ」と黒井に懇願する。笠岡の徹底した自己保身ぶりに黒井は憎悪、殺意を抱くに至った。しかし、自分が捕らえられたら何にもならない。自分を容疑の外に、捜査の圏外に置くため、黒井は遠大な計画を実行し始める。

エピソード[編集]

本作について著者は「警察のいわゆる捜査聞き込みが、ある範囲に限定されているきらいがあるので、そのことを盲点のように思っていた」と述べている[1]

テレビドラマ[編集]

1959年版[編集]


195910322:00-22:30










1962[]


1962524525NHK22:15-22:4512
キャスト
スタッフ

1989年版[編集]

松本清張スペシャル
捜査圏外の条件
ジャンル テレビドラマ
原作 松本清張『捜査圏外の条件』
企画 小坂敬
脚本 宮川一郎
監督 田中登
出演者 古谷一行ほか
エンディング 竹内まりやシングル・アゲイン
製作
プロデューサー 嶋村正敏(NTV)
板橋貞夫(松竹)
林悦子(『霧』企画)
制作 日本テレビ
放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間1989年7月4日
放送時間21:03 - 22:52
放送枠火曜サスペンス劇場
テンプレートを表示

19897421:03-22:52[2]!使[3]19.4調
キャスト
スタッフ
  • 企画:小坂敬
  • プロデューサー:嶋村正敏(NTV)、板橋貞夫(松竹)、林悦子(『霧』企画)
  • 脚本:宮川一郎
  • 音楽:丸谷晴彦
  • 撮影:加藤正幸
  • 美術:西村伸明
  • 照明:高橋哲
  • 録音:川田保
  • 編集:河原弘志
  • 記録:宮下こずゑ
  • 装置:美建興業
  • 装飾:西村事務所
  • 衣裳:鈴木康之(松竹衣裳)
  • 効果:佐々木英世
  • 整音:山本逸美
  • 広報担当:難波佐保子
  • 助監督:中山博行
  • 制作主任:南條記良
  • 制作協力:エイコーテクニカ(現・映広
  • 協力:かとう企画
  • 現像・テレシネ:IMAGICA
  • 衣裳協力:ジャン・メール
  • 美術協力:JIS 日本情報システム株式会社
  • 音楽協力:日本テレビ音楽
  • 監督:田中登
  • 制作:松竹、『霧』企画

脚注・出典[編集]



(一)^  361972

(二)^ 19:00-20:543021:33-23:22

(三)^  200177-78

関連事項[編集]

日本テレビ系列 火曜サスペンス劇場
前番組 番組名 次番組

六月の花嫁4
(1989.6.27)

松本清張スペシャル
捜査圏外の条件
(1989.7.4)

浅見光彦ミステリー6
唐津佐用姫伝説殺人事件
(1989.7.11)