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世田谷一家殺害事件

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
使
世田谷一家殺害事件
事件現場となった被害者宅
祖師谷公園から2011年12月夜間に撮影)
正式名称 上祖師谷三丁目一家4人強盗殺人事件
場所 日本の旗 日本 東京都世田谷区上祖師谷三丁目
標的 経営コンサルタント会社社員住居
日付 2000年平成12年)12月30日 - 31日
23時ごろ – 未明 (深夜から未明に掛けて)
概要 一家4人が殺害された未解決殺人事件
懸賞金 懸賞金最大2000万円(「#懸賞金」も参照)
原因 不明(捜査中)
攻撃手段 包丁による刺殺(計2本:内1本は犯人のもの)および絞殺
死亡者 44歳男性
41歳女性
8歳女児
6歳男児
犯人 不明(捜査中)
動機 不明(捜査中)
対処 捜査中(捜査特別報奨金制度対象)
遺族会 殺人事件被害者遺族の会(宙の会)
管轄 警視庁成城警察署特別捜査本部特捜本部サイト
テンプレートを表示

200012123044

[1]#

事件の概要


200012123023314441864311040

20[ 1]使

被害者について・現場の状況

被害者夫婦に関する情報


CI[2]

1990121211992 20002000819891992

事件当日の被害者(一家)の行動


30184姿181

192138

被害者宅の構造


1使62[3]2234222212224

31

MIWA21[4]

2013123D[5][6]

事件発覚時の状況


1姿22姿

 20101225

[7]

120011253120141212[8]

犯人の行動

入出経路

201010

2



[9]2

[10]



2009118[11][12]

殺害


30233022320051230



2330200715122[13]1

被害者の状況


# 12 20061231

殺害に使用した凶器

犯人が持ってきた柳刃包丁の刃が最初(父親殺害)の犯行時に数ミリ欠けたが、その後には完全に折れたことから被害者宅にあった文化包丁凶器として使用されている。血痕から母親と長女は先端の折れた柳刃包丁で傷を負わされた後に文化包丁で殺害されたことが分かっている[14]

殺害後の現場での犯人の行動


101118[12]

20002010[15]

被害者宅の物色と浴槽での作業


2200512102112[14][12]

犯行時に負傷した傷の手当て


21

アイスやお茶などの飲食


44[12]21122[16]使 10 [12][]

トイレの使用


使便 20101224便

リビングで仮眠

犯人が2階居間のソファ仮眠した形跡が残されている(時事通信 2010年12月24日付)。

パソコンの操作


130222050223845[17]5031118105225

233041010521181201412[18][19][8]

""11851811054162[20]

[21]

現場からの逃走

被害者宅のすぐ脇は、仙川の側道が続く(2010年10月撮影)

31101056118[19]31[8]

近辺の交通状況


西 沿118



6172630175200110[22][23]2007151220201212[23]

宿宿2000

その他

犯人の私物と思われる現場の遺留品が購入できた場所として、京王線沿線や荻窪駅周辺、小田急小田原線本厚木駅周辺などが挙げられており、これらの地域が事件当時の犯人の生活圏だった可能性がある。

現場の遺留品・消失物

現場に残された遺留品


 (PDF) 

2

沿JR 20012931.835 20101224


柳刃包丁


2134使 寿[ 2]200061,500

1113292301170302004#20042021DNA#2021

使2使#

トレーナー(ラグランシャツ)


2[24]

綿L17518520008911TBS[25]





32使NHK 20101212

20185#



1304101019[26]

4JR[ 3]3

LM1441130201112[27]522213012#2011

ジャンパー(ダウンジャケット)


L20001082,0001194A[28]



20091214

DNA2宿

スニーカー(テニスシューズ)


Slazenger1998102000114,53052007117

201883D?



2828027.52827.520188KOR28027.5[29]

[29]

#2018?

帽子


使100%199872000113,465199994

マフラー


13030100使
マフラーのサイズと犯人像(2018年5月情報公開)
長さ約130センチのマフラーは身長が同程度の子どもがよく使用し10代半ばの平均的な首回りにもフィットする(成人した大人が使用する場合には小さい)ことから、犯人が少年期から青年期にかけて使用していた可能性も考えられ、ヒップバッグの使用状況と合わせて学生が使用していた可能性を示唆するものとなっている[30][31][32][33]
詳細については後述の「#警視庁の情報公開(2018年)」および警視庁特捜本部サイト内の「ヒップバッグとマフラーの特徴は?」/「マフラーはどこで製造、販売されたのか?」も参照のこと。

黒い防寒手袋

「ボアつきグローブ」として販売。黒革で26センチ、中はボアつきで外側は豚革を使用。製造数は1998年から2000年にかけて計1万755組。犯行時に使用された形跡がなかった。

黒いハンカチ


22451995666,500199859,000



13使1使 2006121563

2使



20182019#2019使?

香水


1982

Guy LarocheDRAKKAR NOIR[34]1980 200682DRAKKAR NOIR2030DRAKKAR

ヒップバッグ


83調70752,850199591999135使使

2

20051121

#使19951999[30][31][32][33]20185#2018?



1



CI使使

200912

2使

3綿使3使

23[35]

#2009

20185

20185使19951999[30][31][32][33]

#2018?



西 200682

35,000km2西20091214


バッグの中の遺留物


使14000[12]



5056使[36] 200682

使




現場からの消失物

犯人が持ち去ったものとみられていた2000年正月の年賀状は、捜査員によって聞き込み捜査のため持ち出されていたことが判明している(『産経新聞』2010年12月19日付)。

デサント製のトレーナー

被害者宅にあった父親のトレーナーがなくなっており、犯人によって持ち出された可能性がある。魚柄で前面に「DIVE」という文字が入っており、背面にはAからZのアルファベット26文字がプリントされている。1991年から1996年ごろまで販売されていた。

現金約20万円


20152005121016 

事件後に置かれた地蔵


100200149[37]

犯人の特徴


[1] (PDF) 

A

AA



170cm201851520[ 4][30][31][32]

22

使1995919991使

83cm7075cm

130cm10
##20185?

DNA

DNA 200610161231

2006DNADNAH15YO2a2b1* (O-M134*)[ 5]O2a2b1* () 331[ 6][38][39][40]10151DNA[ 7]20091230 [41]

ICPO200852520061016



DNA 201012192.51.52[29]20188#2018?



2[42][43][ 8] 2,000



41992[44]








不審者の目撃情報・事件前のトラブル等


25[45]

32740[46]

1.529152006113012200715123021

30姿[47]

301922沿354019222[48]

30222501719

30233540200412#20042535175180cm姿

2014123120141212 [19]#2004

2015323 #2015

311726[48]30175cm#

被害者宅周辺の当時の状況とトラブル

201010

200131241990630



2000121[49]

事件発生前にあったインターフォンの音と怒鳴り声


2030 30[50]

事件現場のその後


20003[51]2023[52]24200111201420193[51]20231.83[52]

稿202310610[52]

警視庁の情報公開・捜査状況・関連事実

警視庁がマスコミ等を通じて行った当該事件の情報公開、新たに分かった捜査状況、関連事実を記す。

警視庁の情報公開

詳細は「警視庁特捜本部のサイト」も参照のこと。

2004年


1015 - 100200149 [53] [54] 

129 - 12302330175180253529使170302 [4] [55] 
2021#2021

2005年


81 - 沿15L4沿2109[56][26]


1113 - 18355[57]

1121 - 4[58]

1210 - 302 [59]

1217 - 

1230 - 2
2

2006年


82 - 
使



1980DRAKKAR NOIR





1016 - DNA

1130 - 1.52915

1215 - 213使使調1使
調21535

1230 - 61498

1231 - 1
DNA[60]

2008年


525 - DNAICPO

622 - 3224

1230 - 81調

1231 - 西1400070

2009年


1214
33NHK
2B6GCP6GCP-N5404824851011:1

綿使3使

使23=



1DNA3

西35,000km2西

1226 - 

1230 - DNADNAH15YO3e O2a2b1*(O-M134*)2006O3e13110151DNA [41] 

2010年


1212 - 使NHK

1218 - 3210調調

1219 - 2DNA2000

1224
2使10使便 [61]

31.83520

1225 - 4
412

82

62

441


2011年


1219 - LM13014412011125222130124M/X12M/XJRJR [62] [63] 

1229
DNA使[64] 

使 [65] 

2012年

  • 12月24日 - 犯人が被害者と顔見知りの可能性が指摘される最大の根拠として、犯人の遺留品(トレーナーやヒップバッグ)と犯人が事件当日に入った形跡のない被害者宅の車庫の双方に残されていた同一の蛍光染料が挙げられるが、車庫の染料については木製の収納具に収められていたわけではなく、車庫奥の(箱などが置かれた物置スペースで)横倒しになった棚の引き出しの底に「付着している程度」であったことが報道で明かされている。捜査本部の見解として、事件以前に被害者と犯人が車庫の暗闇で蛍光染料を確認し合った際、地面を汚さないために下敷きとして置かれた引き出しに染料の一部が付着した可能性が指摘されている(NHK『ニュースウオッチ9[35][66] より)。

2014年


1212 - 31102111831NHK [19] [8] 

1221 - 175170 [67] 

2015年


323 - 31NHK [68]NEWS24 [69] 

1218 - 2JNN TBS Newsi [42]27 [43] 

1228 - 313413 [70] 

1229 -  [71] #

2018年


519 - 使1995919991837075130101520[ 4] [30]news [31] [32] [33] 
22?

83 - DNA2.51.5227.53D [29] 
??

2019年


1213 - ICPO [72] [73] [74] 

2020年

  • 12月29日 - 母親と長女が襲われたロフトのベッド上部の壁に、凶器のひとつである柳刃包丁の傷が残っていたことが明らかとなった。犯人が包丁を振りかざした際についたものとみられ、2人は就寝中に執拗に襲われ抵抗できずに殺害された可能性がある(東京新聞 [75] より、「#殺害」も参照)。
  • 12月30日 - 捜査本部は犯人の年齢や容姿(顔の特徴や肌の色を含む)などを推定するため、外部の専門機関の協力による最新の科学技術を活用したDNA型の解析に着手していることが明らかとなった(産経ニュース [76] より、「#DNA」も参照)。

2021年

  • 12月17日 - 事件の前日に凶器として使われていた包丁と同じ柳刃包丁「関孫六 銀寿」を購入し[77]2004年にイラストが公開されていた男性について、警視庁が最新の画像解析技術により特定していたことがわかった。しかし、現場に残された犯人のDNA型とは一致しなかった(ANNニュース [78] より)。

不鮮明な情報




3 200112
 410[79]

31172630 20021218
2001102006# ()


322 2001122722 2001110

その他の関連事実


2006512 -  

2006619 - 102006721稿使2006720

2010624 - 15 

20129 - 84

20148 - TBSNEWS23 20148182012[80]3D201312[5][6]

201512 - 2014BPO7[81]BPO20169[82]

201911 - 20148[83][84]

20201 - 20191114[85][86][87]

懸賞金


20071214300[88]20101216700100020141210002000

1200812

事件の影響

防犯体制・意識の高まり

設置された通報装置






事件被害者・遺族団体の結成と公訴時効廃止議論


2009228[89]20104272226

改正法施行までの経緯


200811

2009520091

2010312427#

宙の会がしていたその他の主張


DNA100DNADNA

週刊誌などの情報

この事件は重大な未解決事件の一つであるため、週刊誌などでは様々な情報が錯綜している。ここでは新聞などでは報じられていない週刊誌などの情報を記していく。

新潮45


使使20021OB20021

 200581[56]2005

週刊文春


312001125MIWA21200138

20008102調調調調2002124131

20035118

2009118


30231

2

DNA沿ICPO

20072008



2

週刊ポスト


2004101

FLASH


FBI5,000FBI200681

週刊朝日


20071512

23302

1118210

1000DNA

30233540311720301

1.529153021

インターネットの書き込み

  • 匿名掲示板2ちゃんねるのペット大嫌い板(現・生き物苦手板)で、2000年12月27日の17時3分ごろ、当該事件の犯行予告ではないかと思わせるような書き込みがあった[90][91][92]
  • また、その他にも犯行前後の2000年12月26日および翌年1月4日において「主犯」と「実行犯」がネットで連絡していたのではないかと騒がれた書き込みもあった(それぞれ「J9」「H」と名乗っていた)[注 9]

関連書籍

  • 入江杏『ずっと つながってるよ―こぐまのミシュカのおはなし』 - 長女と長男の遊び友達だったぬいぐるみ「こぐまのミシュカ」を主人公にした作品。(ISBN 4-7743-1159-6
  • 入江杏『この悲しみの意味を知ることができるなら―世田谷事件・喪失と再生の物語』(ISBN 978-4393364949
  • 登道烈山『世田谷一家四人惨殺事件―二〇〇X年一月十八日真犯人遂に逮捕 真相・犯人逮捕へのカギはこれだ!!』(ISBN 978-4434070600
  • 斉藤寅『世田谷一家殺人事件―侵入者たちの告白』(ISBN 4-7942-1502-9) - 独自ルートの取材などにより、事件の真相を解き明かすとされる本。警視庁捜査1課の光真章課長は「内容がことごとく事実と異なっており、捜査に悪影響を及ぼす」などとする異例のコメントを発表した。
  • 山元泰生『世田谷一家殺人事件の真実』(ISBN 978-4861671678
  • 竜崎晃『Kの推理 世田谷一家殺人事件 上智大生殺人放火事件』(ISBN 978-4286075938
  • 一橋文哉『世田谷一家殺人事件 15年目の新事実』(ISBN 978-4041032244

脚注

注釈



(一)^ 102014123110

(二)^  (PDF) 

(三)^  4

(四)^ ab22[30]

(五)^ ISOGG 2020711 (ver.15.73) 2002O3e* (O-M134)O3e

(六)^ Haplogroup predicted from Y-STR values of Mizuno 200815611037O-M134*3%

(七)^ DNA2024DNA

(八)^ 2015322NHK 9

(九)^ AVG20231214313320001226404120011433稿2001126H62稿33稿IDH稿3433ID[93]

出典



(一)^ ab4 20231124

(二)^ : 12 20121230

(三)^  [][]

(四)^ 200112538

(五)^ ab:3D 2013121820131219/

(六)^ ab:413 3D2013121820131223

(七)^ 200210

(八)^ abcd20141212[]//

(九)^ 20021228

(十)^ 2001129

(11)^ 2009118

(12)^ abcdef20021219

(13)^ 200210

(14)^ ab[][]

(15)^   MSN 20101220 Archived 20101222, at the Wayback Machine.

(16)^ [][]

(17)^ [1][]

(18)^  [] 20141212

(19)^ abcd NHK20141212 Archived 20141213, at the Wayback Machine./Japan6h.Com

(20)^ [][]

(21)^ 20021228

(22)^ 2002121827

(23)^ ab20500020201212

(24)^ 200115

(25)^ 1230 

(26)^ ab4

(27)^  (PDF) 4 

(28)^ 200142

(29)^ abcd︿ 201883︿archive.today 

(30)^ abcdef1522 2018519

(31)^ abcde  ︿news 2018519

(32)^ abcde 1520 2018522

(33)^ abcd1529︿ 2018522523︿archive.today 

(34)^ 20031223

(35)^ ab  NHK9 &/20121224

(36)^ 2001122728

(37)^ 4沿! (PDF) 4

(38)^ Nonaka, I.; Minaguchi, K.; Takezaki, N. (2007). "Y-chromosomal Binary Haplogroups in the Japanese Population and their Relationship to 16 Y-STR Polymorphisms". Annals of Human Genetics 71 (4): 48095. 

(39)^ Sae Naitoh, Iku Kasahara-Nonaka, Kiyoshi Minaguchi, and Phrabhakaran Nambiar, "Assignment of Y-chromosomal SNPs found in Japanese population to Y-chromosomal haplogroup tree." Journal of Human Genetics (2013) 58, 195201; doi:10.1038/jhg.2012.159; published online 7 February 2013.

(40)^ 調O2a2b1*(O-M134*, xM117)26393.4%M134SNPM1172024使

(41)^ ab9  DNA   20091230/ 20091230

(42)^ ab2TBS News i201512181524

(43)^ ab 15()  []20151227

(44)^ 2001114162 ()     

(45)^  20041226

(46)^ 200113

(47)^  200111

(48)^ ab20021218

(49)^ 2001118

(50)^ 200272

(51)^ ab     TOKYO Web2019111620231126

(52)^ abc    TOKYO Web2023112320231126

(53)^ [2][]

(54)^   20041015

(55)^ 2 2004129

(56)^ ab200581[3]

(57)^ 18354 20051113

(58)^ 420051121

(59)^  20051210

(60)^  20061231

(61)^  4 20101224

(62)^    20111220[]

(63)^ 4  47NEWS/ 20111219

(64)^ DNA  11 MSN 20111229 Archived 20111229, at the Wayback Machine.

(65)^ 11  20111229[]/[]

(66)^   NHK9 []

(67)^    20141221

(68)^ NHK 2015323/

(69)^ NEWS24 2015323/

(70)^  3 20151228

(71)^ 15 20151229

(72)^   20191213

(73)^  使 20191213

(74)^   ︿ 20191214

(75)^   20 20201229/Wayback Machine

(76)^  姿 20201230/Wayback Machine

(77)^ author (20211217).  使寿 .  . 2023419

(78)^ 21 news 20211217/Wayback Machine

(79)^  120011()/

(80)^  15  20151229

(81)^ BPO  20151214

(82)^ BPO  2016912

(83)^   /4  20191115

(84)^     20191116

(85)^   2020118

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関連項目










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 - 2014122820169BPO#

 - 1922

外部リンク