森吉山
森吉山 | |
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北北西から望む 綴子より撮影(5月30日) | |
標高 | 1,454.2 m |
所在地 | 秋田県北秋田市 |
位置 | 北緯39度58分40秒 東経140度32分40秒 / 北緯39.97778度 東経140.54444度座標: 北緯39度58分40秒 東経140度32分40秒 / 北緯39.97778度 東経140.54444度 |
山系 | 独立峰 |
種類 | 成層火山 |
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プロジェクト 山 |
森吉山︵もりよしざん︶は、秋田県北秋田市に位置する標高1,454.2mの古い火山である。高山帯では多くの高山植物が咲乱れるため﹁花の百名山︵NHK選・山と溪谷社選︶﹂に選ばれている。向岳︵むかいだけ︶、秋田山︵あきたやま︶ともいう。
概要[ソースを編集]
日本百名山には選ばれていないが、﹃日本百名山﹄の後記には﹁森吉山、姫神山、船形山など、いい山ではあるが少し背が足りない﹂と書かれている。日本百名山は概ね標高1500m以上を基準に山を選んだものであるが、森吉山は46mほど不足している︵阿寒岳や天城山等1500mを下回る山は5つ存在する︶。 初めの噴火で外輪山の一ノ腰、前岳、石森等ができ、2度目の噴火で向岳︵森吉山︶ができたとされている。噴火の歴史的記録はない。 地元の人からは﹁秋田山﹂と呼ばれるほど馴染み深い山である。江戸時代の北前船は森吉山を見て、方向を知ったとも言われている。また、山頂稜線の一ノ腰、前岳、石森等は残雪時には乳牛の斑点を思わせる模様ができ﹁マダラベゴ﹂︵ベゴは方言で﹁牛﹂︶といわれる。 前岳近くにある森吉神社の裏には、奇妙な形で積み重なっている巨岩がある。この巨石は冠岩と言われ、神社の神体である。巨石の前には江戸時代の学者である菅江真澄の歌碑がある。巨石には坂上田村麻呂に追われた蝦夷の首長の大滝丸が積み上げたとする伝説が残されている。史実では坂上田村麻呂はこの地には到達していない。また、大滝丸の伝説は太平山[要曖昧さ回避]などにも残されている。森吉神社の由緒書には﹁森吉山の岩山に住み、参拝人に鬼神として恐れられていた大滝丸を、坂上田村麻呂が退治した。それを顕彰するために大同2年807年に神社を創立した﹂と書かれている。冠岩には隙間があり、胎内潜りができる。 菅江真澄は2度森吉山に登っており、1度目は降雪があり二ノ又から森吉神社までの登山となった。2度目は様田から山頂を経て、栩木沢に降りている。 山頂にも菅江真澄の歌を書いた柱が立っている。山上に森吉神社避難小屋と阿仁避難小屋があり、前者は100人後者は50人とかなりの人数を収容できる。阿仁避難小屋の裏手には5分下ったところに水場がある。 森吉山の北面は黒森という鬱蒼とした原生林で覆われている。東側には美しいお花畑が広がる山人平︵やまひとだいら︶がある。ここには、山人と言われる巨人が住んでいたという伝説が残されている。菅江真澄もその伝説を記録している。山人平の湿原は高山植物の宝庫となっている。-
森吉神社のご神体 冠岩
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森吉神社と鳥居
自然[ソースを編集]
裾野にはブナ林を中心とした広葉樹林が広がり、標高1,000mを超すとオオシラビソが優占する。この広葉樹林は樹齢約250-350年に達し、ツキノワグマやニホンカモシカ等の哺乳類、クマゲラやイヌワシなどの鳥類の希少種の生息地となっている[1]。このため、1973年︵昭和48年︶11月1日に、国指定森吉山鳥獣保護区︵希少鳥獣生息地︶に指定さた︵面積6,616ha、うち特別保護地区1,573ha︶。また、森吉山一帯は県立自然公園に指定されている。
6月頃は稜線には数多くの高山植物が咲き、ミズバショウ、ザゼンソウ、チングルマ、ヒナザクラ、イワイチョウ、イワカガミ、ウラジロヨウラク、ツツジ、シラネアオイなどが咲き乱れる。1月上旬から3月上旬頃は、阿仁ゴンドラ山頂駅舎から5分のところにある樹氷平で、日本三大樹氷の巨大な樹氷群が見られる[2]。
ギャラリー[ソースを編集]
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森吉山山頂
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北東から望む 手前は太平湖
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森吉山 ヒバクラ分岐付近から
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ゴンドラ山頂駅付近の紅葉
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森吉山の樹氷(樹氷平にて)
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和賀岳からの森吉山と田沢湖
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八幡平からの森吉山
森吉山周辺の観光スポット[ソースを編集]
●中ノ又渓谷・安の滝 ●桃洞渓谷・桃洞の滝 ●立又渓谷・幸兵衛滝 ●小又峡・三階滝 ●九階滝 ●赤水渓谷 ●太平湖遊覧船 ●杣温泉 ●阿仁スキー場 ●打当温泉・マタギ資料館 ●阿仁熊牧場︵くまくま園︶ ●森吉山ダム広報館・四季美湖アクセス[ソースを編集]
森吉山周遊乗合タクシー ●JR鷹ノ巣駅・大館能代空港︵ たかのす・ひかりタクシー 、丸宮タクシー、北鹿観光ハイヤー、米内沢タクシー︶ ●森吉山阿仁スキー場周辺 ●阿仁合駅︵阿仁タクシー︶ ●森吉山阿仁スキー場周辺 ●阿仁マタギ駅︵阿仁タクシー︶ ●安の滝 ※6月1日から11月第1日曜日まで運行。 ●阿仁前田温泉駅︵米内沢タクシー︶ ●ダム広報館~杣温泉~ヒバクラ登山口~鳥獣センター︵桃同渓谷︶ ※6月1日から10月末まで運行︵杣温泉までは通年運行[3]︶。 ●こめつが山荘 ※6月1日から10月末まで運行。 ●太平湖・小又峡、杣温泉~太平湖・小又峡 ※6月1日から10月末まで運行。脚注[ソースを編集]
- ^ 国指定森吉山鳥獣保護区指定計画書(区域の拡大)(環境省案) (PDF) - 平成15年8月27日環境省報道発表資料
- ^ “森吉山 阿仁スキー場”. 一般社団法人秋田県観光連盟. 2019年3月31日閲覧。
- ^ “森吉山周遊乗合タクシーの運行について”. 北秋田市. 2020年10月27日閲覧。
参考文献[ソースを編集]
- 国立天文台編 『理科年表 平成20年』 丸善、2007年、ISBN 978-4-621-07902-7。
- 国指定森吉山鳥獣保護区指定計画書(区域の拡大)(環境省案) (PDF) - 平成15年8月27日環境省報道発表資料
関連項目[ソースを編集]
外部リンク[ソースを編集]
- 森吉山 - 北秋田市(観光情報)
- 森吉山阿仁スキー場ホームページ - 森吉山阿仁スキー場(ゴンドラ運行・観光情報)
- 日本の火山 森吉山 - 産業技術総合研究所 地質調査総合センター
- 森吉山ガイドクラブ - 森吉山ガイドクラブ(登山ガイド)
- ぐるっと森吉山ポータルサイト - NPO森吉山ネイチャー協会(登山ガイド)
- ネイチャーガイド - NPO法人 冒険の鍵クーン(登山ガイド)