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{{Infobox 鉄道路線 |
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|路線名 = [[File:JR logo (west).svg|35px|link=西日本旅客鉄道]] 桜井線 |
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開業時は[[大阪市]]・[[京都市]]などから[[橿原市]]・[[桜井市]]・[[天理市]]方面へ向かう重要な交通機関として位置づけられていたが、[[近畿日本鉄道]]︵近鉄︶の前身である[[大阪電気軌道]]および[[奈良電気鉄道]]によって現在の近鉄[[近鉄大阪線|大阪線]]・[[近鉄京都線|京都線]]・[[近鉄橿原線|橿原線]]・[[近鉄天理線|天理線]]などが建設された︵天理線は[[天理軽便鉄道]]が建設したものを買収︶ことにより、利用客の多くはそれらの路線に流れた。そのため、当線は[[ローカル線]]の趣きが強くなっている。特に、近鉄大阪線とほぼ並行する桜井駅 - 高田駅間は利便性の面で近鉄に劣ることもあって、利用者が少ない。
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開業時は[[大阪市]]・[[京都市]]などから[[橿原市]]・[[桜井市]]・[[天理市]]方面へ向かう重要な交通機関として位置づけられていたが、[[近畿日本鉄道]]︵近鉄︶の前身である[[大阪電気軌道]]および[[奈良電気鉄道]]によって現在の近鉄[[近鉄大阪線|大阪線]]・[[近鉄京都線|京都線]]・[[近鉄橿原線|橿原線]]・[[近鉄天理線|天理線]]などが建設された︵天理線は[[天理軽便鉄道]]が建設したものを買収︶ことにより、利用客の多くはそれらの路線に流れた。そのため、当線は[[ローカル線]]の趣きが強くなっている。特に、近鉄大阪線とほぼ並行する桜井駅 - 高田駅間は利便性の面で近鉄に劣ることもあって、利用者が少ない。
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[[西日本旅客鉄道近畿統括本部|近畿統括本部]]が管轄する奈良駅をのぞき、全線が[[西日本旅客鉄道大阪支社|大阪支社]]の[[王寺鉄道部]]の管轄であ |
[[西日本旅客鉄道近畿統括本部|近畿統括本部]]が管轄する奈良駅をのぞき、全線が[[西日本旅客鉄道大阪支社|大阪支社]]の[[王寺鉄道部]]の管轄であったが<ref>[https://www.westjr.co.jp/company/info/issue/data/pdf/data2022_12.pdf データで見るJR西日本2022] - 西日本旅客鉄道</ref>、2023年6月に王寺鉄道部が廃止<ref>[https://www.westjr.co.jp/company/info/issue/data/pdf/data2023_12.pdf データで見るJR西日本2023] - 西日本旅客鉄道</ref>された後は奈良駅が管理している。全線が[[旅客営業規則]]の定める[[大都市近郊区間 (JR)|大都市近郊区間]]の﹁[[大都市近郊区間 (JR)#大阪近郊区間|大阪近郊区間]]﹂、および[[ICカード|IC]][[乗車カード]]﹁[[ICOCA]]﹂エリアに含まれている<ref>[http://www.jr-odekake.net/icoca/area/map/all.html ご利用可能エリア|ICOCA‥JRおでかけネット] - 西日本旅客鉄道</ref>。
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2014年度から導入された[[駅ナンバリング|路線記号]]は'''U'''<ref>[http://www.westjr.co.jp/press/article/2014/08/page_5993.html 近畿エリア・広島エリアに「路線記号」を導入します] - 西日本旅客鉄道ニュースリリース 2014年8月6日</ref>。 |
2014年度から導入された[[駅ナンバリング|路線記号]]は'''U'''<ref>[http://www.westjr.co.jp/press/article/2014/08/page_5993.html 近畿エリア・広島エリアに「路線記号」を導入します] - 西日本旅客鉄道ニュースリリース 2014年8月6日</ref>。 |
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2022年3月12日改正時点の日中の運転本数は、平日が奈良駅 - 高田駅間の全線で1時間に1本、土休日が奈良駅 - 桜井駅間で1時間に2本︵約30分間隔︶、桜井駅 - 高田駅間で1時間に1本である<ref>﹃JTB時刻表﹄2022年3月号、[[JTBパブリッシング]]。pp.302-307</ref>。
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2022年3月12日改正時点の日中の運転本数は、平日が奈良駅 - 高田駅間の全線で1時間に1本、土休日が奈良駅 - 桜井駅間で1時間に2本︵約30分間隔︶、桜井駅 - 高田駅間で1時間に1本である<ref>﹃JTB時刻表﹄2022年3月号、[[JTBパブリッシング]]。pp.302-307</ref>。
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奈良駅 - 桜井駅の区間運転のほかは、奈良駅 - 高田駅間の運転で、朝と夕方以降の時間帯には高田駅から[[和歌山線]]の[[王寺駅|王寺]]方面へ直通する。朝ラッシュ時には、奈良駅から桜井線︵万葉まほろば線︶経由で[[JR難波駅]]へ直通する快速が運行されている。かつては定期列車として[[奈良線]]からの直通列車が運転されていた |
奈良駅 - 桜井駅の区間運転のほかは、奈良駅 - 高田駅間の運転で、朝と夕方以降の時間帯には高田駅から[[和歌山線]]の[[王寺駅|王寺]]方面へ直通する。朝ラッシュ時には、奈良駅から桜井線︵万葉まほろば線︶経由で[[JR難波駅]]へ直通する快速が運行されている。かつては定期列車として[[奈良線]]からの直通列車が運転されていたり、2022年3月11日まで日中は高田駅で折り返して和歌山線に乗り入れ奈良駅 - 和歌山駅間を直通運転していたりしたが現在は行われていない。<ref>﹃JTB時刻表﹄2021年10月号、JTBパブリッシング。pp.304-307</ref>
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基本的には[[ワンマン運転]]だが、朝ラッシュ時︵大和路線直通の快速を含む︶や、大神神社の月次祭など、沿線で催し物が行われる場合には、車掌乗務で運転される列車もある。 |
基本的には[[ワンマン運転]]だが、朝ラッシュ時︵大和路線直通の快速を含む︶や、大神神社の月次祭など、沿線で催し物が行われる場合には、車掌乗務で運転される列車もある。[[運賃箱]]はあるものの、一般的なワンマン運転とは違い、運転士による運賃収受の確認は行われていない。2020年に[[新型コロナウイルス感染症の世界的流行 (2019年-)|新型コロナウイルス感染症の世界的流行]]がもたらされたことにより、運転士の感染防止対策として運賃箱を使用停止にして仕切り扉を閉め、各駅の集札箱またはICカード読み取り機で精算する形に変更された。2023年のダイヤ改正には、無人駅では一部のドアのみが開く方式から全駅ですべてのドアが開くように変更された。
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天理駅構内北側に留置線群があり、後述の「天理臨」といった団体列車の留置などで使用されていたが、団体列車の設定が減少したため、かつ2008年の[[おおさか東線]]開業に伴い[[奈良電車区]](現:[[吹田総合車両所]]奈良支所)での夜間留置車両が増加したため、非電化であったこの留置線群を電化して夜間留置している。このため、早朝・深夜に入出区のために天理駅発着の回送列車が設定されている。 |
天理駅構内北側に留置線群があり、後述の「天理臨」といった団体列車の留置などで使用されていたが、団体列車の設定が減少したため、かつ2008年の[[おおさか東線]]開業に伴い[[奈良電車区]](現:[[吹田総合車両所]]奈良支所)での夜間留置車両が増加したため、非電化であったこの留置線群を電化して夜間留置している。このため、早朝・深夜に入出区のために天理駅発着の回送列車が設定されている。 |
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[[大晦日]]から[[元日|元旦]]にかけて、[[終夜運転]]が奈良駅 - 桜井駅間で約30 - 60分間間隔で行われる<ref name="westjr20191212">{{Cite press release |和書 |url=https://www.westjr.co.jp/press/article/2019/12/page_15240.html |title=大みそかの臨時列車運転のお知らせ |publisher=西日本旅客鉄道 |date=2019-12-12 |accessdate=2019-12-16 }}</ref>。多客に対応するため全列車に車掌が乗務している。 |
[[大晦日]]から[[元日|元旦]]にかけて、[[終夜運転]]が奈良駅 - 桜井駅間で約30 - 60分間間隔で行われる<ref name="westjr20191212">{{Cite press release |和書 |url=https://www.westjr.co.jp/press/article/2019/12/page_15240.html |title=大みそかの臨時列車運転のお知らせ |publisher=西日本旅客鉄道 |date=2019-12-12 |accessdate=2019-12-16 }}</ref>。多客に対応するため全列車に車掌が乗務している。 |
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2017年度は桜井線からの直通で行われていた和歌山線高田駅 - 王寺駅間の終夜運転は中止となり、<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.westjr.co.jp/press/article/2017/11/page_11531.html |title=大みそかの終夜運転のお知らせ |publisher=[[西日本旅客鉄道]] |date=2017-11-27 |accessdate=2019-12-31 }}</ref>2018年度は奈良駅 - 桜井駅間で約30分間隔、桜井駅 - 高田駅間で約60分間隔での終夜運転に縮小され<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.westjr.co.jp/press/article/2018/11/page_13417.html |title=大晦日の終夜運転のお知らせ 大晦日深夜から元旦にかけて終夜運転を行います |publisher=[[西日本旅客鉄道]] |date=2018-11-20 |accessdate=2018-12-10 }}</ref>、2019年度は桜井駅 - 高田駅間でも運転は中止になった<ref name="westjr20191212" />。2020年度は大晦日の終電後から[[元日]]午前3時頃にかけ、奈良駅 - 桜井駅間で約30分間隔での臨時列車を運行する予定であったが、[[新型コロナウイルス感染症 (2019年)|新型コロナウイルス感染症]]拡大の状況を鑑み、臨時列車の運行は取り止めとなった<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.westjr.co.jp/press/article/items/201204_00_oomisokarinji.pdf|title=大晦日の臨時列車 運転時刻のお知らせ|accessdate=2020-12-18|publisher=西日本旅客鉄道}}</ref>。
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また[[正月三が日]]の日中には、奈良駅 - 高田駅間に臨時列車が1時間あたり1本運転され、1時間あたりの運転本数は、奈良駅 - 桜井駅では3本、奈良駅 - 高田駅間では2本となっていた<ref>{{PDFlink|[http://www.jr-odekake.net/mydia/pdf/2010-nara-nenshi.pdf お正月ダイヤ時刻表]}} - 西日本旅客鉄道</ref>。なお臨時列車運転のため概ね9時から17時30分の間は列車の時刻が変更され、多客対応のために4両または6両編成で運転して車掌が乗務しているほか、通常ダイヤでは高田駅から和歌山線に直通する2両編成の列車は、桜井線内の混雑に対応できないため高田駅で系統分割を行い、和歌山線に直通せずに高田駅で折り返す運用を行っていた。2018年度まではかつて使用されていた[[国鉄105系電車|105系]]のほか、103系・201系・221系が運用されていた。2019年度は[[JR西日本227系電車|227系1000番台]]のほか[[JR西日本221系電車|221系]]が使用された。
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また[[正月三が日]]の日中には、奈良駅 - 高田駅間に臨時列車が1時間あたり1本運転され、1時間あたりの運転本数は、奈良駅 - 桜井駅では3本、奈良駅 - 高田駅間では2本となっていた<ref>{{PDFlink|[http://www.jr-odekake.net/mydia/pdf/2010-nara-nenshi.pdf お正月ダイヤ時刻表]}} - 西日本旅客鉄道</ref>。なお臨時列車運転のため概ね9時から17時30分の間は列車の時刻が変更され、多客対応のために4両または6両編成で運転して車掌が乗務しているほか、通常ダイヤでは高田駅から和歌山線に直通する2両編成の列車は、桜井線内の混雑に対応できないため高田駅で系統分割を行い、和歌山線に直通せずに高田駅で折り返す運用を行っていた。2018年度まではかつて使用されていた[[国鉄105系電車|105系]]のほか、103系・201系・221系が運用されていた。2019年度は[[JR西日本227系電車|227系1000番台]]のほか[[JR西日本221系電車|221系]]が使用された。
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* [[JR西日本227系電車|227系1000番台]] |
* [[JR西日本227系電車|227系1000番台]] |
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** 2019年3月16日のダイヤ改正から運行を開始した<ref name="mynavi20190317" /><ref>{{Cite press release |和書 |title=和歌山線・桜井線への新型車両導入と車載型IC改札機を使用したICOCAエリア拡大について |publisher=西日本旅客鉄道 |date=2018年3月7日 |url=https://www.westjr.co.jp/press/article/2018/03/page_12012.html |accessdate=2018-03-07}}</ref>。2019年9月30日には老朽化した105系からの置き換えが完了した<ref>{{Cite press release |和書 |title=227系の投入完了と奈良中南部エリアの活性化 |publisher=西日本旅客鉄道 |date=2019年8月22日 |url=https://www.westjr.co.jp/press/article/2019/08/page_14730.html |accessdate=2019-10-01}}</ref>。
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* [[国鉄201系電車|201系]] |
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** 吹田総合車両所[[奈良電車区|奈良支所]]に所属する車両が使用されている。かつては朝ラッシュ時に定期運用があったが、2023年時点では桜井線内の定期運用は存在せず、臨時列車で運転されることがあるのみ。
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* [[JR西日本221系電車|221系]] |
* [[JR西日本221系電車|221系]] |
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** 吹田総合車両所奈良支所所属の4両編成と6両編成が朝ラッシュ時に運用されているほか、毎月26日の奈良 - 天理間の臨時列車、正月三が日などの多客時に運行されている。 |
** 吹田総合車両所奈良支所所属の4両編成と6両編成が朝ラッシュ時に運用されているほか、毎月26日の奈良 - 天理間の臨時列車、正月三が日などの多客時に運行されている。 |
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* [[国鉄205系電車|205系]] |
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このほかに定期旅客運用は存在しないが、吹田総合車両所[[奈良電車区|奈良支所]]所属の[[国鉄201系電車|201系]]が臨時列車として、同支所所属の[[国鉄205系電車|205系]]が朝晩の天理駅留置線に入出庫する回送列車として運行されている。
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** 朝晩に天理駅留置線の入出庫列車として、回送で運転される。 |
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:* [[国鉄103系電車|103系]] |
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:* [[国鉄105系電車|105系]] |
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:** [[吹田総合車両所]][[日根野電車区|日根野支所]]新在家派出所に所属し |
:** [[吹田総合車両所]][[日根野電車区|日根野支所]]新在家派出所に所属し、桜井線︵万葉まほろば線︶の主力車両となっていた。桜井線では4扉車の500番台が使用されていた。ワンマン運転に対応し、基本的に2両編成で運転されていたが、平日の王寺発桜井線経由奈良行1本は4両編成で運転しており、車掌が乗務していた。
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:** 桜井線︵万葉まほろば線︶・和歌山線の利用促進と観光振興のため、このうち4編成に[[ラッピング広告|ラッピング]]を施した観光列車を[[2009年]]11月29日から運転していた。1編成目の﹁旅万葉﹂に続き、同年12月6日から﹁万葉の四季﹂︵W2編成︶、2010年3月13日から﹁万葉の四季﹂︵W7編成︶、同年4月1日から﹁万葉の四季彩﹂が運転された<ref>[http://www.pref.nara.jp/dd_aspx_menuid-15119.htm JR桜井線・和歌山線の万葉トレインについて] - 奈良県</ref><ref>[https://www.nara-np.co.jp/news/20091130113020.html 万葉ロマン乗せ出発 - JR桜井駅で観光列車見学会] - [[奈良新聞]] 2009年11月30日</ref>。
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:** 105系は国鉄が[[1981年]]に[[山陽地方]]向けに製造した3扉車の0番台と、[[1970年]]に[[帝都高速度交通営団|営団地下鉄]](現在の[[東京地下鉄]])[[東京メトロ千代田線|千代田線]]へ乗り入れる[[常磐緩行線]]用に製造された103系1000番台を国鉄末期の[[1984年]]に改造した4扉車の500番台があるが、桜井線を走る105系は500番台のみであった。 |
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:** 桜井線︵万葉まほろば線︶・和歌山線の利用促進と観光振興のため、 |
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; 気動車 |
; 気動車 |
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:* [[国鉄キハ10系気動車|キハ10系]]<!-- キハ17含む--> |
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|[[西日本旅客鉄道]]‥[[ファイル:JRW kinki-Q.svg|17px|Q]] [[関西本線]]︵[[大和路線]]‥JR-Q36︶・[[ファイル:JRW kinki-D.svg|17px|D]] [[奈良線]]︵JR-D21︶<ref group="*">奈良線の正式な起終点は関西本線[[木津駅 (京都府)|木津駅]]だが、運転系統上は全列車が奈良駅に乗り入れる。</ref>
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|[[近畿日本鉄道]]:{{近鉄駅番号|H}} [[近鉄天理線|天理線]] |
|[[近畿日本鉄道]]:{{近鉄駅番号|H}} [[近鉄天理線|天理線]](H35) |
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|近畿日本鉄道:{{近鉄駅番号|D}} [[近鉄大阪線|大阪線]](D42) |
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2024年5月14日 (火) 19:48時点における最新版
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基本情報 | |
通称 | 万葉まほろば線 |
国 |
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所在地 | 奈良県 |
種類 | 普通鉄道(在来線・地方交通線) |
起点 | 奈良駅[1] |
終点 | 高田駅[1] |
駅数 | 14駅[1] |
電報略号 | サラセ[2] |
路線記号 |
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開業 | 1893年5月23日 |
全通 | 1899年10月14日[1] |
所有者 | 西日本旅客鉄道 |
運営者 | 西日本旅客鉄道 |
車両基地 | 吹田総合車両所日根野支所新在家派出所ほか |
使用車両 | 使用車両の節を参照 |
路線諸元 | |
路線距離 | 29.4 km[1] |
軌間 | 1,067 mm(狭軌) |
線路数 | 全線単線 |
電化方式 | 直流1,500 V 架空電車線方式 |
閉塞方式 | 自動閉塞式(特殊) |
保安装置 | ATS-SW |
最高速度 | 85 km/h |
概要[編集]
全線が奈良県内にあり、起点の奈良駅で関西本線︵大和路線︶、終点の高田駅で和歌山線に接続している。 開業時は大阪市・京都市などから橿原市・桜井市・天理市方面へ向かう重要な交通機関として位置づけられていたが、近畿日本鉄道︵近鉄︶の前身である大阪電気軌道および奈良電気鉄道によって現在の近鉄大阪線・京都線・橿原線・天理線などが建設された︵天理線は天理軽便鉄道が建設したものを買収︶ことにより、利用客の多くはそれらの路線に流れた。そのため、当線はローカル線の趣きが強くなっている。特に、近鉄大阪線とほぼ並行する桜井駅 - 高田駅間は利便性の面で近鉄に劣ることもあって、利用者が少ない。 近畿統括本部が管轄する奈良駅をのぞき、全線が大阪支社の王寺鉄道部の管轄であったが[4]、2023年6月に王寺鉄道部が廃止[5]された後は奈良駅が管理している。全線が旅客営業規則の定める大都市近郊区間の﹁大阪近郊区間﹂、およびIC乗車カード﹁ICOCA﹂エリアに含まれている[6]。 2014年度から導入された路線記号はU[7]。愛称の制定[編集]
2009年11月時点では路線愛称はなく、旅客案内上でも正式路線名がそのまま使用されていたが、2010年に﹁平城遷都1300年祭﹂や、﹁奈良デスティネーションキャンペーン﹂といったイベントが開催されることから、より親しみをもってもらえるように愛称名を公募していた[8]。 選考の結果、沿線に日本最古の歌集である﹁万葉集﹂に多く詠まれた名所・旧跡が点在していること、﹁まほろば﹂は奈良を連想させる言葉として全国的に広く浸透しており、沿線のイメージと重なることから﹁万葉まほろば線﹂に決定した。愛称は2010年3月13日のダイヤ改正から使用されている[3]。なお、富山県高岡市にある路面電車﹁万葉線﹂とは、由来は同じであるが資本・人材等の関係は一切ない。路線データ[編集]
●管轄︵事業種別︶‥西日本旅客鉄道︵第一種鉄道事業者︶ ●路線距離︵営業キロ︶‥29.4 km[1] ●軌間‥1067mm ●駅数‥14︵起終点駅含む︶[1] ●桜井線所属駅に限定した場合、関西本線所属の奈良駅と和歌山線所属の高田駅が除外され[9]、12駅となる。 ●複線区間‥なし︵全線単線︶ ●電化区間‥全線電化︵直流1,500 V︶ ●閉塞方式‥自動閉塞式︵特殊︶ ●運転指令所‥大阪総合指令所 ●最高速度‥85 km/h ●IC乗車カード対応区間‥ ●ICOCAエリア‥全線︵227系1000番台の場合は、車載型IC改札機での対応、また全線PiTaPaポストペイサービス対象区間でもある。︶沿線概況[編集]
停車場・施設・接続路線 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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三輪駅の奈良寄りでは大神神社の鳥居が田畑の奥に見える。
-
大神神社参道と直交し独特の景観を生みだしている。
運行形態[編集]
臨時列車[編集]
天理教の祭礼があるときは、天王寺方面からの臨時列車が運転される。主に大和路快速や快速の延長運転の形で設定される。以前は、奈良駅で車両の切り離し・連結を行い、当線内は2両編成から4両編成で運転されていたが、現在では車両の切り離し・連結作業は行っていない。天理行きの列車のダイヤは祭典の開始に間に合わないため利用者が少ない。また帰りの列車は祭典が終わった後に設定されているため一定の利用者がいるが、定期列車にも分散するため混雑するには至っていない。 天理教の祭礼にあわせて、天王寺方面からの臨時列車のほか、日本全国各地から天理駅へ向けて﹁天理臨﹂と呼ばれる団体列車が運転され、この時に限り普段地元では見ることのできない車両を見ることができる[15][16][17]。しかし、これらの設定は減少傾向にあり、関東からの天理臨は天理発2011年1月26日を最後に運転終了となった[18]。 また、沿線でラジオウォークなどのイベントや、遺跡などが発掘されると、駅員を派遣したり、臨時列車を運転することもある。 普段は物静かな駅が突如として現地説明会に向かう乗客で溢れかえることもあり、1998年1月に柳本駅近くの黒塚古墳で33枚の三角縁神獣鏡が発見されたときは、臨時快速︵停車駅‥奈良・天理・柳本・三輪・桜井・高田︶が13往復運転され[19]、2日間で2万人が押し寄せ、駅や列車はラッシュ並みに混雑したという。また、2009年11月に桜井市の纒向遺跡で、邪馬台国の宮殿だった可能性のある大型建物跡が見つかった時にも臨時列車の運転が行われた[20]。奈良万葉レジャー号[編集]
2010年秋までの春・秋行楽時の土曜・休日に﹁奈良万葉レジャー号﹂が、大阪駅から奈良駅・桜井線経由で高田駅まで運転されていた。大阪環状線・大和路線内は大和路快速または快速に併結して奈良駅で分割を行い、桜井線内は臨時列車として運転されていた。 大阪側の発駅は年度やシーズンにより、大阪発もしくはJR難波発または両駅発と異なっていたが、2009年3月以降は大阪発のみが運転されていた。2006年3月のダイヤ改正でJR難波発のみとなったが、2007年3月のダイヤ改正では、数本ではあるが大阪発の列車も設定されていた。以前は、大阪駅 - 奈良駅間は定期の大和路快速、奈良駅 - 高田駅間は臨時普通として1往復の運転を行っていた。2010年度は再び大阪発とJR難波発が設定され、さらに桜井発奈良経由JR難波行も設定されている。 2009年度までは﹁山の辺の道レジャー号﹂として運転されていた。年末年始の運行形態[編集]
大晦日から元旦にかけて、終夜運転が奈良駅 - 桜井駅間で約30 - 60分間間隔で行われる[21]。多客に対応するため全列車に車掌が乗務している。 2017年度は桜井線からの直通で行われていた和歌山線高田駅 - 王寺駅間の終夜運転は中止となり、[22]2018年度は奈良駅 - 桜井駅間で約30分間隔、桜井駅 - 高田駅間で約60分間隔での終夜運転に縮小され[23]、2019年度は桜井駅 - 高田駅間でも運転は中止になった[21]。2020年度は大晦日の終電後から元日午前3時頃にかけ、奈良駅 - 桜井駅間で約30分間隔での臨時列車を運行する予定であったが、新型コロナウイルス感染症拡大の状況を鑑み、臨時列車の運行は取り止めとなった[24]。 また正月三が日の日中には、奈良駅 - 高田駅間に臨時列車が1時間あたり1本運転され、1時間あたりの運転本数は、奈良駅 - 桜井駅では3本、奈良駅 - 高田駅間では2本となっていた[25]。なお臨時列車運転のため概ね9時から17時30分の間は列車の時刻が変更され、多客対応のために4両または6両編成で運転して車掌が乗務しているほか、通常ダイヤでは高田駅から和歌山線に直通する2両編成の列車は、桜井線内の混雑に対応できないため高田駅で系統分割を行い、和歌山線に直通せずに高田駅で折り返す運用を行っていた。2018年度まではかつて使用されていた105系のほか、103系・201系・221系が運用されていた。2019年度は227系1000番台のほか221系が使用された。使用車両[編集]
現在の使用車両[編集]
すべて電車が使用されている。 ●227系1000番台 ●2019年3月16日のダイヤ改正から運行を開始した[26][27]。2019年9月30日には老朽化した105系からの置き換えが完了した[28]。 ●221系 ●吹田総合車両所奈良支所所属の4両編成と6両編成が朝ラッシュ時に運用されているほか、毎月26日の奈良 - 天理間の臨時列車、正月三が日などの多客時に運行されている。 このほかに定期旅客運用は存在しないが、吹田総合車両所奈良支所所属の201系が臨時列車として、同支所所属の205系が朝晩の天理駅留置線に入出庫する回送列車として運行されている。-
227系1000番台
過去の使用車両[編集]
電車 ●113系 ●103系 ●105系 ●吹田総合車両所日根野支所新在家派出所に所属し、桜井線︵万葉まほろば線︶の主力車両となっていた。桜井線では4扉車の500番台が使用されていた。ワンマン運転に対応し、基本的に2両編成で運転されていたが、平日の王寺発桜井線経由奈良行1本は4両編成で運転しており、車掌が乗務していた。 ●桜井線︵万葉まほろば線︶・和歌山線の利用促進と観光振興のため、このうち4編成にラッピングを施した観光列車を2009年11月29日から運転していた。1編成目の﹁旅万葉﹂に続き、同年12月6日から﹁万葉の四季﹂︵W2編成︶、2010年3月13日から﹁万葉の四季﹂︵W7編成︶、同年4月1日から﹁万葉の四季彩﹂が運転された[29][30]。 気動車 ●キハ10系 ●キハ20系 ●キハ35系 ●キハ45系 ●キハ58系 ●キハ65形113系 -
105系ラッピング車「旅万葉」
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105系ラッピング車「万葉の四季」(W2編成バージョン)
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105系ラッピング車「万葉の四季」(W7編成バージョン)
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105系ラッピング車「万葉の四季彩」
歴史[編集]
駅一覧[編集]
●定期列車は快速も含めて全列車がすべての駅に停車。ただし、臨時列車の快速は停車しない駅がある。 ●線路︵全線単線︶ … ◇‥列車交換可能、|‥列車交換不可 ●全駅奈良県内に所在。駅名 | 営業キロ | 接続路線 | 線路 | 所在地 | |
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駅間 | 累計 | ||||
奈良駅 | - | 0.0 | 西日本旅客鉄道:![]() ![]() |
◇ | 奈良市 |
京終駅 | 1.9 | 1.9 | ◇ | ||
帯解駅 | 2.9 | 4.8 | ◇ | ||
櫟本駅 | 2.5 | 7.3 | ◇ | 天理市 | |
天理駅 | 2.3 | 9.6 | 近畿日本鉄道:H 天理線(H35) | ◇ | |
長柄駅 | 3.0 | 12.6 | | | ||
柳本駅 | 1.7 | 14.3 | ◇ | ||
巻向駅 | 1.6 | 15.9 | | | 桜井市 | |
三輪駅 | 2.1 | 18.0 | ◇ | ||
桜井駅 | 1.7 | 19.7 | 近畿日本鉄道:D 大阪線(D42) | ◇ | |
香久山駅 | 2.0 | 21.7 | | | 橿原市 | |
畝傍駅 | 3.0 | 24.7 | ◇ | ||
金橋駅 | 2.6 | 27.3 | | | ||
高田駅 | 2.1 | 29.4 | 西日本旅客鉄道:![]() |
◇ | 大和高田市 |
過去の接続路線[編集]
脚注[編集]
注釈[編集]
- ^ 急行「しらはま」の白浜駅発着列車の名古屋駅発着編成は1972年廃止。